JPH0611398A - 配管系の応力推定評価装置 - Google Patents

配管系の応力推定評価装置

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JPH0611398A
JPH0611398A JP17064892A JP17064892A JPH0611398A JP H0611398 A JPH0611398 A JP H0611398A JP 17064892 A JP17064892 A JP 17064892A JP 17064892 A JP17064892 A JP 17064892A JP H0611398 A JPH0611398 A JP H0611398A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stress
spectrum
cpu
accelerometers
acceleration
Prior art date
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Pending
Application number
JP17064892A
Other languages
English (en)
Inventor
Moriyoshi Suzuki
盛喜 鈴木
Yoshitsugu Nekomoto
善続 猫本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP17064892A priority Critical patent/JPH0611398A/ja
Publication of JPH0611398A publication Critical patent/JPH0611398A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 計測評価時間を短縮でき、設置作業が容易
で、熟練した技術を必要とせず、かつ、任意の点での発
生応力の推定評価を可能にする。 【構成】 評価対象である配管系の任意の複数個所に加
速度計11を取り付ける。この加速度計11により計測
された信号は、アンプ7、A/D変換器8を介してCP
U9に取り込まれる。CPU9は対象とする配管をモデ
ル化した解析モデルを設定し、加速度計11によって得
られた加速度信号を周波数分析し、加速度応答スペクト
ルを求める。CPU9は上記解析モデル及び求められた
加速度応答スペクトルから振動の元である加振力の入力
スペクトルを求め、この入力スペクトルを基に、配管系
モデルを用いて応力スペクトルを求める。更にこの応力
スペクトルを周波数積分して、配管系に発生する応力を
求め、この発生応力により配管系の疲労の評価を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、配管系の加速度信号
から解析モデルを介して発生応力を推定・評価する配管
系の応力推定評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における配管系の応力推定評価装置
は、図4に示すように構成されている。図4において、
1は主配管で、この主配管1に分岐配管2が連結されて
いる。一般に、分岐配管2は固定壁3から幾つかのサポ
ート4を介して支持され、弁5が設置されている。
【0003】上記の配管系においては、主配管1の振動
により分岐配管2が振動し、その振動により分岐配管2
の付根部等に損傷が生じることがある。そのため、従来
は分岐配管2の各所にひずみゲージ6を貼り付け、その
出力信号をアンプ7及びA/D変換器8を介してCPU
9に取り込み、図5に示すフローチャートに従って処理
し、応力推定評価を行なっている。
【0004】すなわち、ひずみゲージ6、アンプ7及び
A/D変換器8により実機ひずみ計測(ステップS1 )
を行なってCPU9に入力し、その計測された図6
(a)に示すひずみの時刻歴波形を応力の波形に換算
し、その波形から図6(b)に示す応力振幅Sを求めて
発生応力を算定し(ステップS2 )、疲労評価を行なっ
ている(ステップS3 )。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方
法では、応力が発生すると考えられる個所全てにひずみ
ゲージ6を貼り付ける必要があり、作業に手間がかか
る。また、ひずみゲージ6の貼り付けには、熟練した技
術が必要であり、手軽に行なうことはできない。更に、
ひずみゲージ6を貼り付けていない箇所での応力推定・
評価はできない等の欠点があった。
【0006】この発明は上記の点を考慮してなされたも
ので、計測評価時間を短縮でき、設置作業が容易で、熟
練した技術を必要とせず、かつ、任意の点で多くの発生
応力を推定評価できる配管系の応力推定評価装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る配管系の
応力推定評価装置は、対象配管に取り付けられる複数の
加速度計と、この加速度計により計測した加速度計信号
より、解析モデルを介して発生応力を算出する発生応力
推定手段と、この手段により求めた発生応力から上記対
象配管の疲労を評価する疲労評価手段とを備えたことを
特徴とする。
【0008】
【作用】CPU等の処理装置内に対象となる配管の解析
モデルを作成する。そして、対象配管に取り付けた加速
度計により、配管の加速度応答を計測し、上記解析モデ
ルを用いてスペクトル解析及び応答解析を行ない、応答
加速度と発生応力との対応を明らかにし、計測される加
速度信号から実際に発生している応力を推定して疲労を
評価する。上記のように加速度計を数点取り付けるだけ
で、配管系の応力を評価でき、熟練を必要とせず、誰で
も手軽に、短時間で計測評価を行なうことができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1において、1は主配管で、この主配管1
に分岐配管2が連結されている。この分岐配管2は固定
壁3から幾つかのサポート4を介して支持され、弁5が
設置されている。
【0010】そして、評価の対象となる配管系例えば分
岐配管2には、先端部、中央部等任意の複数個所に加速
度計11が取り付けられる。これらの加速度計11によ
り計測された信号は、アンプ7及びA/D変換器8を介
して処理装置例えばCPU9に入力される。このCPU
9では、評価対象である分岐配管2におけるサポート4
の剛性、弁5の質量が的確に評価されて、解析モデルが
作成される。
【0011】CPU9では、設定された解析モデルを基
に計測された実機加速度信号から解析モデルを用いてス
ペクトル解析及び応答解析を行ない、応答加速度と発生
応力との対応を明らかにし、計測される加速度信号から
実際に発生している応力を推定して疲労を評価する。
【0012】次に上記実施例の動作を図2のフローチャ
ートを参照して説明する。CPU9内では、対象とする
配管、この実施例では分岐配管2が解析モデルにモデル
化される(ステップA1 )。
【0013】そして、分岐配管2に取り付けられた加速
度計11、アンプ7及びA/D変換器8よる実機加速度
信号の計測が行なわれ(ステップA2 )、CPU9に入
力される。すなわち、加速度計11から出力される分岐
配管2に対する加速度信号が、アンプ7で増幅された
後、A/D変換器8でデジタル信号に変換されてCPU
9に入力される。
【0014】CPU9は、上記実機加速度信号に基づい
て発生応力を推定し、疲労評価を行なう。システムの目
的は、応力スペクトルを求めて疲労評価を行なうことに
あるが、配管系の応力スペクトルを計測により求めるこ
とは困難であるので、比較的容易に計測できる加速度信
号に基づいて以下に示すように応力スペクトルを算出す
る。
【0015】上記発生応力の推定は、図2に示すステッ
プA3 〜A6 の処理により実行する。まず、設定された
解析モデルを基に、図3(a)に示す計測された実機加
速度信号を周波数分析することによって、図3(b)に
示す加速度の応答スペクトルを算出する(ステップA3
)。
【0016】この加速度の応答スペクトルより、解析モ
デルに基づいて図3(c)に示すように分岐配管2の加
振源である入力のスペクトルSxx(ω)を次式により算
出する(ステップA4 )。 Sxx=Suk(ω)/|ω2 Huk(ω)|2 但し、ω:円周波数 Suk(ω):加速度スペクトル Huk(ω):周波数応答関数
【0017】次いで、上記入力スペクトルを基に、解析
モデルを用いて変位応答スペクトルを求め、その後、変
位から歪みを算出し、応力−ひずみの関係から図3
(d)に示す任意点での応力スペクトルを算出する(ス
テップA5 )。この応力スペクトルより、配管系に発生
する応力の頻度、大きさが分かる。次に上記応力スペク
トルを周波数積分することにより、発生応力を求める
(ステップA6 )。
【0018】そして、上記のようにして得た発生応力よ
り、疲れ線図を基に疲労を求めて診断を行なう(ステッ
プA7 )。具体的には、計算された疲労より、プラント
完成時から現在までの累積疲労損傷度(0から累積して
「1.0」で破壊を示す疲労評価の1つのパラメータ)
を求め、現状及び例えばプラント年数40年後の破壊確
率を推定する。
【0019】上記のように加速度計11により得た加速
度信号から解析モデルを用いて応力を推定することによ
り、任意の点における応力、疲労評価を的確に行なうこ
とができる。
【0020】
【発明の効果】以上詳記したようにこの発明によれば、
以下に示す効果が得られる。
【0021】a)加速度計を数点取り付けるだけで、配
管系の応力を評価できるので、設置作業が容易であり、
熟練は必要とせず、誰でも手軽に行なうことが可能で、
計測評価時間を短縮できる。 b)応力は解析モデルから推定するため、任意の点で多
くの発生応力を推定評価できる。
【0022】c)応力の推定を時間領域の時刻歴波形か
ら行なうのではなく、周波数領域のスペクトルから行な
うため、CPUの計算容量が比較的小規模で計算でき、
短時間の処理が可能となる。 d)局部の応力だけでなく、分岐配管全体の応力、変
位、加速度等の応答が把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る配管系応力の推定評
価装置を示す構成図。
【図2】同実施例における動作を示すフローチャート。
【図3】同実施例の動作を説明するための信号波形図。
【図4】従来の配管系の応力推定評価装置を示す構成
図。
【図5】従来装置の動作を示すフローチャート。
【図6】従来装置の動作を説明するための信号波形図。
【符号の説明】
1…主配管、2…分岐配管、3…固定壁、4…サポー
ト、5…弁、7…アンプ、8…A/D変換器、9…CP
U、11…加速度計。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象配管に取り付けられる複数の加速度
    計と、この加速度計により計測した加速度計信号より、
    解析モデルを介して発生応力を算出する発生応力推定手
    段と、この手段により求めた発生応力から上記対象配管
    の疲労を評価する疲労評価手段とを具備したことを特徴
    とする配管系の応力推定評価装置。
JP17064892A 1992-06-29 1992-06-29 配管系の応力推定評価装置 Pending JPH0611398A (ja)

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JP17064892A JPH0611398A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 配管系の応力推定評価装置

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JP17064892A JPH0611398A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 配管系の応力推定評価装置

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Publication Number Publication Date
JPH0611398A true JPH0611398A (ja) 1994-01-21

Family

ID=15908776

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JP17064892A Pending JPH0611398A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 配管系の応力推定評価装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981222