JP2002340726A - 振動解析装置および振動解析方法 - Google Patents

振動解析装置および振動解析方法

Info

Publication number
JP2002340726A
JP2002340726A JP2001146639A JP2001146639A JP2002340726A JP 2002340726 A JP2002340726 A JP 2002340726A JP 2001146639 A JP2001146639 A JP 2001146639A JP 2001146639 A JP2001146639 A JP 2001146639A JP 2002340726 A JP2002340726 A JP 2002340726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration
unit
vibration
damping coefficient
analysis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001146639A
Other languages
English (en)
Inventor
Taisuke Kamimura
泰介 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001146639A priority Critical patent/JP2002340726A/ja
Publication of JP2002340726A publication Critical patent/JP2002340726A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラント内構造物全体の振動挙動を確認でき
る地震観測装置を提供する。 【解決手段】 固定部によって支持体に固定された構造
物の加速度を測定する第1の加速度測定部と、支持体の
加速度を測定する第2の加速度測定部と、振動解析モデ
ルと第1、第2の加速度測定部により測定された加速度
に基づき、構造物の振動における減衰係数を算出する減
衰係数算出部を有する解析部から振動解析装置を構成す
る。構造物の減衰係数を算出することによって、構造物
全体に加わる加速度を精密に算出することが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震等によってプ
ラントを構成する構造物に加えられる振動を観測、解析
する振動解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力設備等のプラントに地震に襲われ
る場合がありうることから、プラントを構成するプラン
ト内構造物等に加えられる振動を観測する地震観測装置
が用いられている(例えば、特開平7−311125
号)。
【0003】図6は、従来の地震観測装置100の概略
を表すブロック図である。配管111等のプラント内構
造物が、配管サポート112等の固定部によって建物等
の支持体113に固定されている。従来の地震観測装置
は、加速度検出部114、増幅部115、表示・操作部
116、データ収集部117等から構成され、加速度検
出部114は配管111等のプラント内構造物に設置さ
れている。地震の発生を検知すると、加速度検出部11
4から出力される加速度信号が増幅部115で増幅さ
れ、データ収集部117でサンプリングされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラン
ト内構造物に設置される加速度検出部の数には一定の限
界がある。加速度検出部が設置されていない箇所の振動
は測定されないことから、例えばプラント内構造物全体
に共振現象が発生した場合にこれを確認することが困難
である。即ち、地震がプラント内構造物全体に与える影
響の評価が困難であった。上記課題に鑑み、本発明はプ
ラント内構造物全体の振動挙動を確認できる地震観測装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために本明に係る振動解析装置は、固定部によって支
持体に固定された構造物に設置され、該構造物の加速度
を測定する第1の加速度測定部と、前記支持体に設置さ
れ、該支持体の加速度を測定する第2の加速度測定部
と、前記構造物の振動解析モデルを格納する第1のデー
タベースと、前記第1のデータベースに格納された振動
解析モデルと前記第1の加速度測定部により測定された
第1の加速度と前記第2の加速度測定部により測定され
た第2の加速度に基づき、前記構造物の振動における減
衰係数を算出する減衰係数算出部を有する解析部とを具
備することを特徴とする。減衰係数算出部が、第1、第
2の加速度に基づき、構造物の減衰係数を算出すること
から、構造物全体に加わる加速度を精密に算出すること
が可能となる。なお、振動解析装置は地震および定期検
査の際にプラント内の構造物に加えられる振動一般を観
測、解析するものであり、地震観測装置を含む。
【0006】構造物の振動解析は予めデータベースに
備えられた振動解析モデルを用いて行える。この解析の
際に第2の加速度を前記固定部に加えられる加速度とし
て、前記振動解析モデルが設定される。また、減衰係数
の算出に際し、減衰係数と加速度との関係を表す多項式
を算出し、算出した多項式に基づいて減衰係数を算出し
ても差し支えない。減衰係数と加速度との関係を多項式
で表して補間することで、精密な減衰係数の算出が効率
よく行える。構造物の振動解析において、前記構造物の
複数箇所における加速度を算出しても差し支えない。例
えば、有限要素法等の手法を用いることで、加速度計を
設置していない箇所における構造物の加速度を算出でき
る。また前記構造物の温度を測定し、温度と前記構造物
の弾性係数との温度−弾性関係に基づき、振動解析モデ
ルを設定してもよい。環境温度を考慮した精密な振動解
析が可能となる。
【0007】算出された構造物の加速度に基づいて算
出される振動周波数と該構造物の固有振動数との振動数
差が所定の値より小さいか否か、あるいは加速度に基づ
いて算出される応力が該構造物の許容応力より大きいか
否かを判定できる。固有振動数あるいは許容応力を基準
として、構造物に加わる振動が構造物にとって許容範囲
か否かを判断し、必要に応じて警告等を発することがで
きる。また、算出された前記構造物の加速度の波形と記
憶された構造物の加速度の波形との比較に基づき、該構
造物の経年変化の有無を判定することもできる。さら
に、固定部間で加速度が最大となる位置を算出すること
で、加速度計の設置に適した箇所を示すことができる。
【0008】(2)本発明に係る振動解析方法は、支持
体および支持体に固定された構造物それぞれの加速度を
入力する加速度入力ステップと、前記加速度入力ステッ
プで入力された前記支持体の加速度および前記構造物の
加速度と該構造物の振動解析モデルとに基づき、該構造
物の振動における減衰係数を算出する減衰係数算出ステ
ップと、前記減衰係数算出ステップで算出された減衰係
数と前記加速度入力ステップで入力された前記支持体の
加速度とに基づき、前記構造物の振動解析モデルを設定
し振動解析を行う振動解析ステップと、を具備すること
を特徴とする。算出した減衰係数に基づき構造物の振動
モデルを設定することで、構造物の振動解析が精密に行
える。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に
係る地震観測装置10の構成を示す図である。プラント
を構成するプラント内構造物たる配管21が、固定部た
る配管サポート22によって支持体たるフロア(建屋天
井)23に固定されている。ここで、プラント内構造物
は、配管21以外にも、例えばタービンその他の主要設
備、支持構造物等が含まれうる。また支持体は、フロア
23以外にも、プラントを固定するための建物等の建造
物一般あるいは大地そのものを含みうる。
【0010】プラント内構造物たる配管21の主要部に
は、地震発生時等にその振動加速度を測定する第1の加
速度測定部たる加速度計31が設置されている。またフ
ロア23には、地震時にその応答加速度を測定する第2
の加速度測定部たる加速度計32が設置されている。さ
らに、配管21の近傍には配管21の温度を測定する温
度測定部たる赤外線温度センサー33が設置されてい
る。以上が、プラントの現場側の状況である。
【0011】以下にプラントの中央操作室側の状況を示
す。加速度計31、32、および赤外線温度センサー3
3は、それぞれ増幅器41、42、43に接続され、加
速度計31、32から出力される加速度信号および赤外
線温度センサー33から出力される温度信号を増幅す
る。増幅器41〜43で増幅された信号は、信号変換器
44に入力されてアナログ/ディジタル(A/D)変換
され、演算部50に入力される。演算部50には耐震評
価情報データベース(DB)61、解析モデルデータベ
ース(DB)62、材料パラメータデータベース(D
B)63、プラント表示用データベース(DB)64が
接続され、これらのDB61〜64を用いて適切な解析
モデルの設定等が行える。即ち、演算部50は解析モデ
ル設定部として機能する。また、演算部50には、演算
部50によって設定された解析モデルを用いて振動解析
等を行う解析部70が接続されている。演算部50には
さらに、キーボード、マウス等の入力部51、CRT、
LCD等の表示部52が接続されている。
【0012】耐震評価情報DB61には、配管21等プ
ラント内構造物の耐震評価情報(耐震強度基準)を格納
されている。耐震評価情報としては、プラント内構造物
の固有振動数、許容応力等がある。解析モデルDB62
には、プラント設計時に各構造物の耐震評価用に作成し
た解析モデルが格納されている。材料パラメータDB6
3には、配管21等プラント内構造物の材料特性(縦弾
性係数、横弾性係数等)およびその温度依存性を示す情
報(温度−弾性関係情報)が格納されている。プラント
表示用DB64には、プラントの状態表示等を行うため
のプラント3次元CADデータが格納されている。
【0013】図2は解析部70の内部構成を示すブロッ
ク図である。解析部70は、配管21等プラント内構造
物の減衰係数を算出する減衰係数算出部71、加速度か
ら振動数を算出し算出した振動数と固有振動数の差が所
定範囲内であることを判定する振動数判定部72、加速
度から応力を算出し算出した応力が許容応力より大きい
か否かを判定する応力判定部73、過去の振動解析結果
との比較によりプラント内構造物の経年変化の有無を判
定する経年変化判定部74、配管サポート22等の固定
部間で加速度が最大の位置を算出する最大加速位置算出
部75、加速度計31が設置されていないプラント内構
造物で地震による破損の危険性のある箇所を指摘する危
険箇所指摘部76から構成される。
【0014】図3(A)〜(C)にプラント内構造物と
解析モデルDB62に格納された解析モデルの対応関係
を表す。図3(A)はプラント内構造物の1例を表す概
念図である。プラント内構造物たる配管21が、固定部
たる配管サポート22によって支持体たるフロア(建屋
天井)23に固定されている。図3(B)、(C)は、
図3(A)で表されたプラント内構造物に対応する解析
モデルを表す概念図であり、それぞれ変形前(振動印加
前)、変形時(振動印加時)におけるプラント内構造物
の状態を表している。プラント内構造物たる配管21は
その内部構造を捨象して、均一な線状(棒状)構造物
(解析モデル)81として単純化して表すことができ
る。配管21は固定部たる配管サポート22によって支
持体たるフロア23に固定されていることから、配管サ
ポート22の設置された箇所の配管21は固定されてい
ると考えて良い。解析モデルにおいて、この配管21の
固定部に対応するものが固定点82である。また、解析
モデルにおいて、加速度計31が設置された箇所に対応
するのが、測定点83である。
【0015】解析モデルには、材料パラメータDB63
から取り出された例えば配管21を構成する材料の弾性
係数(縦弾性係数、横弾性係数等)が組み込まれる。こ
の際、赤外線温度センサー33によって測定された配管
21の測定温度、および材料パラメータDB63内の材
料特性の温度依存性情報を用いることで、環境温度に対
応した弾性係数が組み込まれる。解析モデルには、さら
に未知量として減衰係数(減衰定数ともいう)が含まれ
る。減衰係数は線状構造物81内の内部摩擦によって消
費される振動エネルギーに対応する量であり、解析モデ
ルの単純化のために線状構造物81内で均一(即ち、単
一の値で表現できる)と仮定できる。
【0016】解析モデルでは、固定点82から線状構造
物81に地震による振動(加速度)が加わるものとし
て、線状構造物81の振動を解析する。この解析には例
えば有限要素法を用いることができる。固定点82に加
わる加速度(入力振動)として、加速度計32による測
定値を用いる。そして、後述するように加速度計31に
よって測定された測定点83の加速度を元に減衰係数を
算出する。その後は、算出された減衰係数および加速度
計32によって測定された加速度(入力振動)を元に、
線状構造物81の振動を解析する。この結果、線状構造
物81によってモデル化された配管21等の全ての箇所
での振動状態が精密に算出できる。
【0017】本発明は、地震あるいは定期検査のときの
振動解析等に用いることができる。プラントの定期検査
において、プラント内構造物の耐震強度を検査する。こ
のときには、配管21等のプラント内構造物をインパル
スハンマー等で打振することにより振動を加え、この振
動を解析する。
【0018】本発明では、算出された減衰係数を用いて
周波数応答解析を行うことで、プラント内構造物全体の
振動を精密に解析できる。図4は、減衰係数算出部71
によって行われる減衰係数の算出方法の詳細を表すフロ
ー図である。 (1)まず、演算部50により解析モデルが抽出される
(ステップS1)。解析モデルは解析モデルDB62か
ら抽出される。 (2)次に減衰係数のサンプリングが行われる(ステッ
プS2)。配管21が採りうる範囲の減衰係数を、数
点、あるいは数十点材料パラメータDB63に予め設定
しておき、この値から適宜に3点以上をサンプリングす
ればよい。
【0019】(3)解析モデルを設定する(ステップS
3)。即ち、解析モデルのパラメータが変更される。解
析モデルにサンプリングされた減衰係数の内1点を代入
する。また、解析モデルには、材料パラメータDB63
から取り出された配管21の弾性係数(縦弾性係数、横
弾性係数等)が組み込まれる。この際、赤外線温度セン
サー33によって測定された配管21の測定温度および
材料パラメータDB63内の材料特性の温度依存性情報
が用いられ、環境温度に合致した弾性係数が解析モデル
に組み込まれる。
【0020】(4)設定した解析モデルを用いて、周波
数応答解析が行われる(ステップS4)。この解析は加
速度計32で実測された加速度が固定点82に等しく印
加されるものとして行われる。解析モデルの線状構造物
81は、形状、弾性係数、減衰係数等の力学的条件が定
められているため、加えられる振動(加速度)に対して
解析モデルがどのように変形するか(加速度、振動状
態)を例えば有限要素法を用いて計算できる。
【0021】(5)周波数応答解析の結果、線状構造物
81の測定点83における加速度が算出される(ステッ
プS5)。即ち、サンプリングした減衰係数1点に対し
て、測定点83での加速度が算出される。この加速度の
算出はサンプリングした3点以上の減衰係数それぞれに
ついて行われる。測定点83は振動することから、加速
度は時間的(周期的)に変動する。測定点83での加速
度として周期的に変動する加速度の最大値を採ることと
する。以下においても周期的に変動する加速度を定量的
に表現する必要があるときには、加速度の最大値を用い
ることとする。なお、加速度の最大値に代えて二乗平均
値、あるいは絶対値の平均等を採用しても差し支えな
い。
【0022】(6)ステップS5において、サンプリン
グした減衰係数と対応する加速度が算出されることか
ら、減衰係数と加速度との対応関係を表す多項式を算出
できる(ステップS6)。図5は、減衰係数と算出され
た加速度の対応関係を表すグラフである。横軸は減衰係
数を縦軸は加速度を表す。減衰係数とこの減衰係数から
算出された加速度を表す座標点91は×印で表されてい
る。図5では×印は3点あり、3通りの減衰係数に基づ
いて3通りの加速度が算出されている。減衰係数と加速
度の関係は、例えば次の式(1)のような多項式92に
よって表すことができる。 Y=AX+BX+C …… 式(1) ここで、X:減衰係数 Y:加速度 A、B、C:定数 である。座標点91A、91B、91Cのいずれにも近
い点を通るように、多項式92の定数A、B、Cが決定
される。即ち、多項式92は座標点91の内挿式であ
る。式(1)では多項式として2次式を例に採ったが、
3次以上の式であっても差し支えない。ここで、測定点
83が複数あるときには、測定点83の個数に対応した
個数の多項式92を導出する。
【0023】(7)多項式92と加速度計31による加
速度の実測値を用いて、減衰係数を算出する(ステップ
S7)。解析モデルを用いて算出される加速度は、加速
度計31が設置された箇所と対応する測定点83での値
であるから、実測値と解析モデルによる算出値は等しく
なるべきである。このように加速度の算出値が実測値と
一致したときに解析モデルで用いた減衰係数が正しい減
衰係数であると考えられる。多項式92に実測応答加速
度93を代入することで、減衰係数の算出値(算出減衰
係数)94が求められる。測定点83が複数あるときに
は、全ての測定点83で加速度の算出値と測定値が一致
するような減衰係数を算出する。
【0024】(8)算出された減衰係数を用いて周波数
応答解析を行い測定点83における加速度を算出し、実
測値との相違が所定の許容範囲以内であるか否かを判断
する(解析値と実測値の比較(ステップS8))。 測
定点83が複数あるときには全ての測定点83におい
て、解析値と実測値を比較するのが好ましい。このとき
には、複数の測定点83のいずれでも実測値と解析値の
相違が許容範囲以下であるものとする。この解析値と実
測値の相違が所定の許容範囲以内であれば(ステップS
7の判断がYesのとき)、算出された減衰係数は正し
いものと考えられ、減衰係数の算出は終了する。これに
対して、ステップS7での判断がNoのときにはステッ
プS2に戻り、新たな減衰係数をサンプリングしてステ
ップS3〜S8が繰り返し行われる。
【0025】以上のように減衰係数算出部71によっ
て、配管21等の減衰係数を算出できる。減衰係数が算
出されたら、その減衰係数および固定点82に加えられ
た加速度に基づき周波数応答解析を行うことで、加速度
計31が設置されていない箇所(測定点83以外)も含
めた複数箇所での加速度を算出できる。この結果、加速
度が設置されて無い部分での共振現象を認識できる。
【0026】このように、実測の応答加速度から最適の
減衰係数を求め、求めた減衰係数を解析モデルに設定し
て周波数応答解析を実行することで、構造物全体の振動
挙動(応答加速度)の算出が可能となる。また、連続ま
たは間欠的に振動している構造物をオンラインで監視
し、構造物全体の振動挙動を判定できる。
【0027】振動数判定部72は、算出された応答加速
度を周波数に変換(周波数=2π/加速度)し、耐震評
価情報DB61内に格納された各構造物の固有振動数と
の差分を演算して固有振動数に対する接近度(余裕度)
を確認する。そして、この差分が所定の範囲以内のとき
には、表示部52等により警告を発する。
【0028】応力判定部73は、算出された応答加速度
から応答変位を、さらには応力集中部(最大応力)を算
出する。そして、算出された最大応力を耐震評価情報D
B61内に格納された各構造物の許容応力と比較する。
許容応力以上の応力が印加されている箇所があったとき
は、表示部52による表示等により警告する。例えば、
プラント表示用DB64の3次元CADデータを用いて
構造物を3次元的に表し、構造物を許容応力以下、以上
で色分けをして表示することで、危険箇所の認識が容易
となる。 即ち、地震によるプラントへの影響度を推測
でき、応力集中部による破損危険がある部分の点検指示
が出せる。
【0029】経年変化判定部74は、プラント内構造物
の耐震強度の定期検査に際して前回検査時の応答加速
度、周波数応答との比較を行い、その相違が所定の許容
範囲を超えたときに経年変化が生じていることを表示部
52等により警告する。定期検査時にプラント内構造物
がインパルスハンマー等で打振される。解析モデルを用
いて配管21等の応答加速度、周波数応答を算出する。
この算出に際して、加速度計32による実測値が配管2
1等プラント内構造物に加えられる振動(加速度)とし
て解析モデルが設定される。算出された応答加速度、周
波数応答と前回定検時に測定または算出された応答加速
度、周波数応答との差分をとり、許容値と比較検討する
ことで経年変化による据付強度変化を評価できる。前回
の値は耐震評価情報DB61内に格納しておけばよい。
このように経年変化判定部74によって、経年劣化によ
る構造物の据付状態の良否を判定できる。なお、減衰係
数は必要に応じて既述の手法により算出する。
【0030】最大加速位置算出部75は、固定点82間
で応答加速度が最大となる箇所(最大加速位置)を求
め、加速度計31の最適設置箇所として表示部52上に
表示させる。これは定期検査時におけるインパルスハン
マー等での打振による振動解析に基づき行う。演算部5
0は、解析モデルDB62から被測定対象の構造物に対
応する解析モデルを抽出し、加速度計32による実測加
速度に基づく周波数応答解析により、固定点82間で応
答加速度が最大の箇所を求める。さらにその箇所を、加
速度計31の最適設置箇所として、表示部52上に表示
させる。1例として、最大応答加速度の箇所を矢印
(→)で表示できる。この表示の際に、その箇所と配管
サポート22等構造物サポート(固定部)までの距離も
同時に表示できる。このように加速度計31を設置する
最適箇所を容易に決定できる。
【0031】危険箇所指摘部76は、加速度計31が設
置されておらず、かつ地震後に破損の危険性がある箇所
を割り出し、表示部52上に表示させることができる。
破損の危険性がある箇所の割り出しは、振動数判定部7
2あるいは応力判定部73による警告の対象となった箇
所と構造物の形状、据付条件等が類似する箇所を抽出す
ることで行える。この抽出の基となるのは、耐震評価情
報DB61内に格納されたプラント内構造物据付情報で
ある。例えば、互いに形状、据付条件が類似する構造物
を識別する情報を、耐震評価情報DB61内に格納して
おけばよい。このように危険箇所指摘部76によって、
加速度計31が設置されていない構造物への影響度を推
測し、点検の指示が出せる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によればプラント
内構造物の減衰係数の算出が可能となり、さらにプラン
ト内構造物全体の振動挙動の認識が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施形態に係る地震観測装置の構
成を示す図である。
【図2】 本発明に係る地震観測装置の解析部の内部構
成を示すブロック図である。
【図3】 プラント内構造物と解析モデルとの対応関係
を表す図である。
【図4】 本発明に係る地震観測装置の減衰係数算出部
によって行われる減衰係数の算出方法の詳細を表すフロ
ー図である。
【図5】 減衰係数と算出された加速度の対応関係を表
すグラフである。
【図6】 従来の地震観測装置の構成を表すブロック図
である。
【符号の説明】
10…地震観測装置 21…配管 22…配管サポート 23…フロア 31、32…加速度計 33…赤外線温度センサー 41〜43…増幅器 44…信号変換器 50…演算部 51…入力部 52…表示部 61…耐震評価情報DB 62…解析モデルDB 63…材料パラメータDB 64…プラント表示用DB 70…解析部 71…減衰係数算出部 72…振動数判定部 73…応力判定部 74…経年変化判定部 75…最大加速位置算出部 76…危険箇所指摘部 81…線状構造物 82…固定点 83…測定点 91(91A、91B、91C)…座標点 92…多項式 93…実測応答加速度 94…加速度の算出値

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部によって支持体に固定された構造
    物に設置され、該構造物の加速度を測定する第1の加速
    度測定部と、 前記支持体に設置され、該支持体の加速度を測定する第
    2の加速度測定部と、 前記構造物の振動解析モデルを格納する第1のデータベ
    ースと、 前記第1のデータベースに格納された振動解析モデルと
    前記第1の加速度測定部により測定された第1の加速度
    と前記第2の加速度測定部により測定された第2の加速
    度に基づき、前記構造物の振動における減衰係数を算出
    する減衰係数算出部を有する解析部とを具備することを
    特徴とする振動解析装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の加速度を前記固定部に加えら
    れる加速度として、前記振動解析モデルを設定する演算
    部をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の振
    動解析装置。
  3. 【請求項3】 前記減衰係数算出部が、減衰係数と加速
    度との関係を表す多項式を算出し、算出した多項式に基
    づいて減衰係数を算出することを特徴とする請求項1記
    載の振動解析装置。
  4. 【請求項4】 前記解析部が、前記構造物の複数箇所に
    おける加速度を算出することを特徴とする請求項2記載
    の振動解析装置。
  5. 【請求項5】 前記構造物の温度を測定する温度測定部
    と、 温度と前記構造物の弾性係数との関係を表す温度−弾性
    関係情報を格納する第2のデータベースをさらに具備
    し、 前記演算部が、前記温度測定部により測定された温度と
    前記第2のデータベースに格納された温度−弾性関係情
    報とに基づき、前記振動解析モデルを設定することを特
    徴とする請求項4記載の振動解析装置。
  6. 【請求項6】 前記解析部が、前記算出された構造物の
    加速度に基づいて算出される振動周波数と該構造物の固
    有振動数との振動数差が所定の値より小さいか否かの判
    定を行う振動数判定部を有することを特徴とする請求項
    4記載の振動解析装置。
  7. 【請求項7】 前記解析部が、前記算出された構造物の
    加速度に基づいて算出される応力が該構造物の許容応力
    より大きいか否かの判定を行う応力判定部を有すること
    を特徴とする請求項4記載の振動解析装置。
  8. 【請求項8】 前記解析部が算出した前記構造物の加速
    度の波形を記憶する第3のデータベースを具備し、 前記解析部が、該解析部が算出した前記構造物の加速度
    の波形と前記第3のデータベースが記憶する前記加速度
    の波形とを比較することにより、該構造物の経年変化の
    有無を判定する経年変化判定部を有することを特徴とす
    る請求項4記載の振動解析装置。
  9. 【請求項9】 前記固定部が複数あって、 前記解析部が、前記固定部間で加速度が最大となる位置
    を算出する最大加速位置算出部をさらに有することを特
    徴とする請求項4記載の振動解析装置。
  10. 【請求項10】 支持体および支持体に固定された構造
    物それぞれの加速度を入力する加速度入力ステップと、 前記加速度入力ステップで入力された前記支持体の加速
    度および前記構造物の加速度と該構造物の振動解析モデ
    ルとに基づき、該構造物の振動における減衰係数を算出
    する減衰係数算出ステップと、 前記減衰係数算出ステップで算出された減衰係数と前記
    加速度入力ステップで入力された前記支持体の加速度と
    に基づき、前記構造物の振動解析モデルを設定し振動解
    析を行う振動解析ステップと、を具備することを特徴と
    する振動解析方法。
JP2001146639A 2001-05-16 2001-05-16 振動解析装置および振動解析方法 Withdrawn JP2002340726A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001146639A JP2002340726A (ja) 2001-05-16 2001-05-16 振動解析装置および振動解析方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001146639A JP2002340726A (ja) 2001-05-16 2001-05-16 振動解析装置および振動解析方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002340726A true JP2002340726A (ja) 2002-11-27

Family

ID=18992252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001146639A Withdrawn JP2002340726A (ja) 2001-05-16 2001-05-16 振動解析装置および振動解析方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002340726A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008046120A (ja) * 2006-08-14 2008-02-28 General Electric Co <Ge> 沸騰水型原子炉の蒸気系に関する応力を予測する方法
WO2009041404A1 (ja) * 2007-09-25 2009-04-02 Kabushiki Kaisha Toshiba 振動評価装置及び評価方法
JP2010038831A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 原子力発電所の異常検知設備
JP2021015085A (ja) * 2019-07-16 2021-02-12 株式会社東芝 原子力プラントの健全性評価装置、方法及びプログラム
WO2022125049A1 (en) * 2020-12-10 2022-06-16 Ayvaz Ali Samet Earthquake resistance determination method without damage to structures

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008046120A (ja) * 2006-08-14 2008-02-28 General Electric Co <Ge> 沸騰水型原子炉の蒸気系に関する応力を予測する方法
US8437445B2 (en) 2006-08-14 2013-05-07 General Electric Company Method for predicting stresses on a steam system of a boiling water reactor
WO2009041404A1 (ja) * 2007-09-25 2009-04-02 Kabushiki Kaisha Toshiba 振動評価装置及び評価方法
JP2010038831A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 原子力発電所の異常検知設備
JP2021015085A (ja) * 2019-07-16 2021-02-12 株式会社東芝 原子力プラントの健全性評価装置、方法及びプログラム
JP7204604B2 (ja) 2019-07-16 2023-01-16 株式会社東芝 原子力プラントの健全性評価装置、方法及びプログラム
WO2022125049A1 (en) * 2020-12-10 2022-06-16 Ayvaz Ali Samet Earthquake resistance determination method without damage to structures

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Khoo et al. Structural damage assessment using vibration modal analysis
CN112834193B (zh) 一种基于三维图的运营桥梁振动和健康状态异常预警方法
KR101935558B1 (ko) 건축물 지진 피해 예측 및 분석 시스템, 방법 및 상기 방법을 실행시키기 위한 컴퓨터 판독 가능한 프로그램을 기록한 기록 매체
EP2244081B1 (en) Structural integrity monitoring system
WO2010115022A2 (en) Identification of loads acting on an object
JP4693516B2 (ja) 重量測定方法
Domaneschi et al. Vibration based damage localization using MEMS on a suspension bridge model
CN106596100A (zh) 一种四阶梯机床主轴弹性模量无损检测方法及装置
CN115659737A (zh) 一种基于曲率模态和离散小波变换的梁构件损伤识别方法
JP6075543B2 (ja) 非線形応答の診断装置及び診断方法
JP4818213B2 (ja) 余寿命推定システム、余寿命推定方法、コンピュータプログラム、記録媒体
JP2002340726A (ja) 振動解析装置および振動解析方法
KR20110005180A (ko) 건축 구조물의 부재별 건전성 감시 시스템 및 그 방법
CN106383003A (zh) 基于柔度识别的索结构索力的测量方法及测量系统
KR20100041261A (ko) 구조물의 측정 진동가속도를 이용하여 동적 변위 및 속도이력을 측정하는 측정방법 및 측정장치
JP5946064B2 (ja) 配管応力評価装置及び方法
JP3145625B2 (ja) 配管系疲労評価装置
Kwon Uncertainty of bridge flutter velocity measured at wind tunnel tests
KR20150004127A (ko) 가속도 및 변형률 측정값에 기반한 구조물의 다 지점 변위 추정 방법
CN116187053A (zh) 基于蒙特卡洛法的臂架应力测量不确定度方法及装置
JP4808189B2 (ja) 余寿命推定方法、余寿命推定システム、コンピュータプログラム、記録媒体
RU2701476C1 (ru) Способ неразрушающего контроля несущей способности конструктивных систем зданий и сооружений
JPH03140841A (ja) 高温構造部品の寿命監視方法
JP2001153719A (ja) 振動特性解析システム
KR101931686B1 (ko) 배관의 감육상태 감시 시스템 및 그 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080805