JPH06112840A - 符号化復号化方法およびその装置 - Google Patents

符号化復号化方法およびその装置

Info

Publication number
JPH06112840A
JPH06112840A JP4283525A JP28352592A JPH06112840A JP H06112840 A JPH06112840 A JP H06112840A JP 4283525 A JP4283525 A JP 4283525A JP 28352592 A JP28352592 A JP 28352592A JP H06112840 A JPH06112840 A JP H06112840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coding
initial value
value
decoding
encoding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4283525A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3131051B2 (ja
Inventor
Yasuyuki Nomizu
泰之 野水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP04283525A priority Critical patent/JP3131051B2/ja
Publication of JPH06112840A publication Critical patent/JPH06112840A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3131051B2 publication Critical patent/JP3131051B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Transmission Control (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 算術符号化して情報を符号化圧縮するときの
情報の暗号化。 【構成】 算術符号化するときに適用する出現確率幅A
の値を、標準値以外の値に設定することで、情報を暗号
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、算術符号によりシンボ
ル系列を符号化する符号化復号化方法、および、算術符
号によりシンボル系列を符号化するとともに、算術符号
により符号化された情報を復号化して元のシンボル系列
を形成する符号化復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、原稿をラスタスキャンして得た
画信号の情報量を圧縮するための符号化方式としては、
グループ3ファクシミリ装置の標準符号化方式として採
用されているMH符号、オプション符号化方式として採
用されているMR符号、および、グループ4ファクシミ
リ装置の標準符号化方式として採用されているMMR符
号などが広く用いられているが、このような標準的な符
号化方式以外でも、符号化効率の良好な符号化方式が提
案されている。
【0003】例えば、JPEG(Joint Phot
ographic ExpertsGroup)におい
て国際標化作業が進められているカラー静止画(自然
画)符号化方式のエントロピー符号化方式に採用された
QM−coderのように、算術符号を用いて画像デー
タを符号化するものなどが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来方法では、いずれにせよ周知な標準的符号化方
式を用いるため次のような不都合を生じていた。
【0005】すなわち、例えば、ファクシミリ装置の送
信データを盗聴した場合、その送信データを復号化する
ことは容易であり、このために、元の画像が他人に知ら
れてしまうという不都合を生じることがあった。
【0006】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、符号化された符号データを容易に暗号化でき
る符号化復号化方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、算術符号によ
りシンボル系列を符号化する符号化復号化方法におい
て、符号化時、符号化の最初に用いる出現確率幅の初期
値を、非標準の任意の値に設定し、復号化時、復号化の
最初に用いる出現確率幅の初期値として符号化時と同じ
値を用いるようにしたものである。また、前記出現確率
幅の初期値は、1よりも小さい任意の正の有理数を用い
るとよい。
【0008】また、算術符号によりシンボル系列を符号
化するとともに、算術符号により符号化された情報を復
号化して元のシンボル系列を形成する符号化復号化装置
において、符号化復号化の最初に用いる出現確率幅の初
期値を任意の値に設定可能な符号化復号化手段と、標準
モードが設定されているときには上記符号化復号化手段
に対して上記出現確率幅の初期値を所定の標準値に設定
するとともに、非標準モードが設定されているときには
上記符号化復号化手段に対して上記出現確率幅の初期値
を所定の非標準値に設定する制御手段を備えたものであ
る。また、前記出現確率幅の初期値は、1よりも小さい
任意の正の有理数を用いるとよい。
【0009】
【作用】したがって、符号化の最初に用いる出現確率幅
の初期値を知らなければ、符号化された情報の適切に復
号化することができないので、情報の秘密を保持するこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施例にかかるグルー
プ3ファクシミリ装置を示している。
【0012】同図において、制御部1は、このファクシ
ミリ装置の各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送
制御手順処理を行うものであり、システムメモリ2は、
制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理
プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記
憶するとともに、制御部1のワークエリアを構成するも
のであり、パラメータメモリ3は、このグループ3ファ
クシミリ装置に固有な各種の情報を記憶するためのもの
である。
【0013】スキャナ4は、所定の解像度で原稿画像を
読み取るためのものであり、プロッタ5は、所定の解像
度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部
6は、このファクシミリ装置を操作するためのもので、
各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0014】符号化復号化部7は、例えば、QM−co
derの符号化方式により、画信号を符号化圧縮すると
ともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復
号化するためのものであり、その符号化/復号化時に用
いられる出現確率幅A(後述)の初期値は、外部から設
定することができる。符号化テーブル記憶部8は、符号
化復号化部7が符号化/復号化時に参照する符号化テー
ブルを記憶するためのものであり、画像蓄積装置9は、
符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのも
のである。
【0015】グループ3ファクシミリモデム10は、グ
ループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのも
のであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデ
ム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をや
りとりするための高速モデム機能(V.29モデム、
V.27terモデム、V.33モデムなど)を備えて
いる。
【0016】網制御装置11は、このファクシミリ装置
を公衆電話回線網に接続するためのものであり、自動発
着信機能を備えている。
【0017】これらの、制御部1、システムメモリ2、
パラメータメモリ3、スキャナ4、プロッタ5、操作表
示部6、符号化復号化部7、画像蓄積装置9、グループ
3ファクシミリモデム10、および、網制御装置11
は、システムバス12に接続されており、これらの各要
素間でのデータのやりとりは、主としてこのシステムバ
ス12を介して行われている。
【0018】また、網制御装置11とグループ3ファク
シミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行
なわれている。
【0019】ここで、QM−coder符号化方式の基
礎となっている算術符号について説明する。算術符号と
は、0以上1未満([0,1))の数直線上の対応区間
(出現確率幅;2進小数で[0.0…0,0.0…
1))を各シンボルの生起確率に応じて不等長に分割し
ていき、対象シンボル系列を対応する部分区間に割り当
て、再帰的に分割を繰り返していくことにより得られた
区間内に含まれる点の座標を、少なくとも他の区間と区
別できる2進小数で表現してそのまま符号とするもので
ある。
【0020】例えば、符号化シンボル系列0100を対
象とした2値算術符号化では、図2に示すような符号化
が行われる。
【0021】同図において、例えば、第1シンボルの符
号化時には、全区間が0と1のシンボルの生起確率の比
にしたがってA(0)とA(1)に分割され、0の発生
により区間A(0)が選択される。次に、第2シンボル
の符号化のさいには、その状態における両シンボルの生
起確率比によってA(0)がさらに分割され、発生シン
ボル系列に対応する区間としてA(01)が選択され
る。このような分割と選択の処理のくり返しにより符号
化が進められる。
【0022】この算術符号はいわゆる非ブロック符号で
あり、とくに、予測符号化方式のように状態番号(コン
テクスト)に応じてシンボルの出現確率が変化する場合
の符号化に適しており、また、MH符号のようなランレ
ングス符号に比べて、符号器の規模や必要メモリ量など
のハードウェアが小さくて済む、より高い効率が期待で
きる、および、適用符号化が容易であるという利点があ
る。
【0023】上述したQM−coderは、この算術符
号化をより少ないハードウェア資源を用いて実現し、か
つ、より高速な処理が可能なようにしたものである。な
お、通常は、画像データを直接算術符号化するのではな
く、予測符号化処理により画像データの各画素が劣勢シ
ンボルであるのか、あるいは、優勢シンボルであるのか
の判定を行なう前処理を行なう。
【0024】また、QM−coderの符号化/復号化
アルゴリズムについて説明する。
【0025】符号化の初めでは、0以上1未満の数直線
を考える。この数直線の間隔をA(=出現確率幅)、そ
のときのマルコフ状態(初期状態では、状態0)に対応
した劣勢シンボルの発生確率をQeとすると、分割後の
領域は、次式(I)であらわされる。
【0026】
【数1】 a=A×(1−Qe) (a:優勢シンボルの領域の大きさ) b=A×Qe (b:劣勢シンボルの領域の大きさ)…(I)
【0027】ここで、最初のシンボルが0(優勢シンボ
ル)であった場合には、aを新しいAとして、1(劣勢
シンボル)であった場合には、bを新しいAとしてさら
に分割を行なう。なお、符号化テーブルは、マルコフ状
態の状態番号と、確率Qeとの関係、および、再正規化
処理発生時(後述)の状態推移のための情報などが組み
になって記憶されている。
【0028】しかしながら、符号化時に乗算操作が行わ
れることは装置規模の面でも演算速度の面でも不利であ
る。また、無限長のシンボル系列を符号化するさい、小
さくなった領域を演算するためには無限長の演算用レジ
スタが必要となる。
【0029】そこで、QM−coderでは、分割後の
新しいAが常に0.75以上1.5未満の大きさになる
ように操作して、Aを1に近似できるようにし、上述し
た式(I)を次式(II)で近似する。
【0030】
【数2】 a=A−Qe b=Qe …(II)
【0031】この近似に伴い、Aの値が0.75未満に
なったときには、Aが0.75以上1.5未満の値にな
るまでAを左にビットシフトして拡大する再正規化処理
を行なう。この再正規化処理により、乗算を必要とする
演算を減算で実現できるとともに、有限長レジスタを用
いて演算を行なうことができる。また、再正規化処理を
行なうと、そのときのマルコフ状態と、処理対象のシン
ボルの優勢/劣勢の区別に応じて、次のマルコフ状態に
推移する。
【0032】優勢シンボルの符号化処理は、例えば、図
3(a)に示すように行われ、また、劣勢シンボルの符
号化処理は、例えば、同図(b)に示すように行われ
る。ここで、Cは符号をあらわし、その初期値は0であ
る。また、出現確率幅Aの初期値は1に設定されてい
る。
【0033】すなわち、優勢シンボルを符号化するとき
には、符号Cは変更せず(処理101)、領域(=出現
確率幅)Aの値をそのときのマルコフ状態に対応した確
率Qeだけ小さい値に更新する(処理102)。このと
き、領域Aの値が0.75よりも小さいかどうかを調べ
て(判断103)、判断103の結果がYESになると
きには、領域Aの値および符号Cを再正規化処理すると
ともに状態推移し(処理104)、1つの優勢シンボル
の処理を終了する。また、判断103の結果がNOにな
るときには、処理104を行なわず、そのときのマルコ
フ状態を維持する。
【0034】また、劣勢シンボルを符号化するときに
は、符号Cの値を(A−Qe)だけ増やして(処理20
1)、領域Aの値を確率Qeの値に更新し(処理20
2)、領域Aと符号Cを再正規化処理するとともに状態
推移する(処理203)。
【0035】このときに生成した符号Cは、領域のもっ
とも下の部分を示す2進小数値に一致する。また、再正
規化処理では、符号Cを領域Aと同じ桁数左シフトして
拡大し、1を超えた部分の符号Cの値が、符号データと
して出力される。
【0036】また、復号化処理の一例を図3(c)に示
す。
【0037】まず、符号Cが値(A−Qe)よりも小さ
いかどうかを調べて(判断301)、判断301の結果
がYESになるときには、復号化対象となっている注目
画素を優勢シンボルとして判断し(処理302)、領域
Aの値をそのときのマルコフ状態に対応した確率Qeだ
け減じた値に更新する(処理303)。そして、更新し
た領域Aの値が0.75よりも小さくなったかどうかを
調べて(判断304)、判断304の結果がYESにな
るときには、領域Aと符号Cを再正規化するとともにマ
ルコフ状態を推移して(処理305)、この1つのシン
ボルの復号化処理を終了する。また、判断304の結果
がNOになるときには、処理305を行なわず、そのと
きのマルコフ状態を維持する。
【0038】また、判断301の結果がNOになるとき
には、注目画素を劣勢シンボルとして判断し(処理30
6)、符号Cの値を(A−Qe)だけ小さい値に更新す
るとともに(処理307)、領域Aを確率Qeの値に更
新し(処理308)、領域Aと符号Cを再正規化すると
ともにマルコフ状態を推移して(処理309)、この1
つのシンボルの復号化処理を終了する。
【0039】このようにして、QM−coderの符号
化時では、優勢シンボルがあらわれたときには符号Cが
変化しないとともに、再正規化処理が行われる可能性が
少なく、また、劣勢シンボルがあらわれると即再正規化
処理が行われるとともに符号データが形成される。
【0040】したがって、劣勢シンボルの出現頻度が小
さくなるように前処理である予測符号化処理を行なう
と、符号化効率が向上するとともに、処理速度も向上す
る。
【0041】さて、上述のように、領域(=出現確率
幅)Aの初期値としては1が用いられているが、例え
ば、符号化時にこの初期値を変更すると、最初の符号化
状態が変化するので、初期値を1に設定したときと異な
る符号化結果が得られる。
【0042】例えば、図4に示したタイプ原稿の画像
を、スキャナ4で読み取って得た画信号を、領域Aの初
期値を0.6に設定した状態の符号化復号化部7によっ
て符号化圧縮し、それによって得た画情報を、領域Aの
初期値を同じく0.6に設定した状態の符号化復号化部
7によって復号化し、それによって得た画信号に対応し
た画像をプロッタ5によって記録出力すると、図4と同
じ原稿を記録出力すことができる。
【0043】一方、同じ条件で符号化圧縮して得た画情
報を、領域Aの初期値を標準の1に設定した状態の符号
化復号化部7によって復号化し、その結果得た画信号の
画像をプロッタ5によって記録出力すると、このときに
は、符号化時の条件と復号化時の条件とが相違するた
め、図5に示したように、ほとんどノイズ状態の画像が
得られる。
【0044】同様にして、図6に示した手書きの原稿の
画像を、スキャナ4で読み取って得た画信号を、領域A
の初期値を0.6に設定した状態の符号化復号化部7に
よって符号化圧縮し、それによって得た画情報を、領域
Aの初期値を同じく0.6に設定した状態の符号化復号
化部7によって復号化し、それによって得た画信号に対
応した画像をプロッタ5によって記録出力すると、図6
と同じ原稿を記録出力すことができる。
【0045】一方、同じ条件で符号化圧縮して得た画情
報を、領域Aの初期値を標準の1に設定した状態の符号
化復号化部7によって復号化し、その結果得た画信号の
画像をプロッタ5によって記録出力すると、このときに
は、符号化時の条件と復号化時の条件とが相違するた
め、図7に示したように、ほとんどノイズ状態の画像が
得られる。
【0046】このようにして、符号化時の領域Aの初期
値と、復号化時の領域Aの初期値が相違すると、復号化
したときに有意なデータを得ることができない。すなわ
ち、領域Aの初期値を標準値と異なる値を用いること
で、送信する画情報を暗号化することができ、本実施例
では、このように、領域Aの初期値を特定の値に設定し
て符号化圧縮した画情報を用いる暗号モードを設けてい
る。
【0047】そして、画情報送信時、相手端末が、同じ
暗号モードを備えているときには、領域Aの初期値を所
定の暗号モード値(例えば、0.6)に設定して画信号
を符号化圧縮し、画情報を形成するようにしている。ま
た、相手端末が同じ暗号モードを備えていないときに
は、領域Aの初期値を標準値(すなわち、1)に設定し
て画信号を符号化圧縮するようにしている。
【0048】以上の構成で、このグループ3ファクシミ
リ装置が相互にデータ伝送するとき、図8に示すよう
に、まず、発端末TXが着端末RXを発呼すると、着端
末RXは、自端末が非音声端末であることを表示するた
めの被呼局識別信号CEDを応答するとともに、自端末
に装備されている標準的な装置機能を通知するためのデ
ジタル識別信号DIS、および、自端末に装備されてい
る非標準的な装置機能を通知するための非標準機能識別
信号NSFを応答する。
【0049】発端末TXは、これらの信号を受信して、
着端末RXの機能を確認し、着端末RXが暗号モード機
能を備えていることを知ると、暗号モードを含め、その
ときの画情報伝送時に使用する各種の伝送機能を通知す
る非標準機能設定信号NSSを送出し、次いで、そのと
きに設定した伝送速度でモデムトレーニング手順を行な
うために、トレーニングチェック信号TCFを送出す
る。
【0050】着端末RXは、非標準機能設定信号NSS
で指定された伝送速度をグループ3ファクシミリモデム
10に設定してトレーニングチェック信号TCFを受信
し、そのときのトレーニングチェック信号TCFの受信
結果が良好な場合には、受信準備確認信号CFRを応答
する。
【0051】発端末TXは、受信準備確認信号CFRを
受信すると、そのときにスキャナ4にセットされている
送信原稿の画像を読み込むとともに、領域Aの初期値を
0.6に設定した状態の符号化復号化部7により、スキ
ャナ4で読み取って得た画信号を符号化圧縮し、それに
よって得た画情報PIXを、着端末RXに送信する。画
情報PIXの送信を終了すると、このときには、後続の
送信画情報がないので、手順終了信号EOPを送出す
る。
【0052】着端末RXは、このときには、暗号モード
が設定されているので、領域Aの初期値を0.6に設定
した状態の符号化復号化部7により、受信した画情報P
IXを元の画信号に復号化し、それによって得た画信号
をプロッタ5に転送して、受信画像を記録出力する。ま
た、この場合には、手順終了信号EOPに対して、画情
報PIXを正常受信したことをあらわすメッセージ確認
信号MCFを応答する。
【0053】発端末TXは、メッセージ確認信号MCF
を受信すると、切断命令信号DCNを送出して回線を復
旧し、一連の画情報送信動作を終了する。また、着端末
RXは、切断命令信号DCNを受信すると、回線を復旧
して一連の画情報受信動作を終了する。
【0054】このようにして、暗号化した状態の画情報
PIXの画情報伝送動作が行われるので、この画情報伝
送を盗聴して画情報PIXを傍受した第3者が、その得
た画情報PIXから元の画像に復元しようとしても、復
号化時の領域Aの初期値が判明していないので、適切な
画像を得ることができず、したがって、暗号モードの目
的を達成することができる。
【0055】なお、領域Aの初期値の暗号モード値は、
送信側と受信側であらかじめ定められていれば、上述し
た0.6に限ることはない。基本的には、1未満の正の
有理数であれば、適宜な値を用いることができる。
【0056】図9は、送信時の処理例を示している。
【0057】まず、指定された宛先を発呼し(処理10
1)、着端末からの被呼局識別信号CED、デジタル識
別信号DIS、および、非標準機能識別信号NSFを受
信する(処理102)。
【0058】そして、この非標準機能識別信号NSF
に、自端末と同じ暗号モードが含まれているかどうかを
調べ(判断103)、判断103の結果がYESになる
ときには、暗号モードを設定するとともに、符号化復号
化部7に、領域Aの初期値として、上述した所定の暗号
モード値(例えば、0.6)をセットし(処理10
4)、判断103の結果がNOになるときには、非暗号
モードをセットするとともに、符号化復号化部7に、領
域Aの初期値として、上述した所定の標準値(1)をセ
ットする(処理105)。
【0059】このようにして、暗号モードの設定に関す
る処理を実行すると、この暗号モードと、そのときに設
定したそれ以外の送信機能を通知する非標準装置設定信
号NSSを形成して、着端末に送出する(処理10
6)。そして、そのときに設定したモデム速度でモデム
トレーニング手順を実行して(処理107)、その画像
送信時に用いるモデム速度を決定する。
【0060】次いで、スキャナ4によって送信原稿の1
ページ分の画像を読取入力し(処理108)、それによ
って得た画信号を符号化復号化部7に順次転送して、符
号化復号化部7で符号化圧縮し、それによって得た画情
報をグループ3ファクシミリモデム10に転送して、画
情報を送信する(処理109)。
【0061】1ページ分の画情報の送信を終了すると、
スキャナ4に次のページがセットされているかどうかを
調べ(判断110)、判断110の結果がYESになる
ときには、メッセージ後信号としてマルチページ信号M
PSを送出して(処理111)、着端末からの応答信号
を受信し(処理112)、処理108に戻って、次のペ
ージの画情報の送信を実行する。
【0062】また、判断110の結果がNOになるとき
には、メッセージ後信号として手順終了信号EOPを送
出し(処理113)、着端末からの応答信号を受信し
(処理114)、切断命令信号DCNを送出した後に
(処理115)、回線を復旧し(処理116)、一連の
画情報送信動作を終了する。
【0063】図10は、受信時の処理例を示している。
【0064】着信検出すると、回線を閉結して(処理2
01)、被呼局識別信号CED、デジタル識別信号DI
S、および、非標準機能識別信号NSFを送出し(処理
202)、発端末からの非標準機能設定信号NSSを受
信する(処理203)。
【0065】このときに、暗号モードが指定されたかど
うかを調べて(判断204)、判断204の結果がYE
Sになるときには、暗号モードを設定するとともに、符
号化復号化部7に、領域Aの初期値として、上述した所
定の暗号モード値(例えば、0.6)をセットし(処理
205)、判断204の結果がNOになるときには、非
暗号モードをセットするとともに、符号化復号化部7
に、領域Aの初期値として、上述した所定の標準値
(1)をセットする(処理206)。次いで、そのとき
に通知されたモデム速度でモデムトレーニング手順を実
行して(処理207)、その画像受信時に用いるモデム
速度を決定する。
【0066】このようにして、画情報受信の準備が整う
と、1ページ分の画情報を受信し(処理208)、その
受信した画情報を符号化復号化部7に順次転送して元の
画信号に復号化し、それによって得た画信号をプロッタ
5に順次転送して、受信画像を記録出力させる(処理2
09)。
【0067】1ページ分の画情報の受信を終了すると、
後続ページがあるかどうかを調べる(判断210)。判
断210の結果がYESになるときには、そのときの受
信状態をあらわす応答信号を発端末に送出して(処理2
11)、処理208に戻り、次のページの画情報を受信
する。
【0068】また、判断210の結果がNOになるとき
には、そのときの受信状態をあらわす応答信号を発端末
に送出して(処理212)、切断命令信号DCNを受信
し(処理213)、回線を復旧して(処理214)、一
連の画像受信動作を終了する。
【0069】ところで、上述した実施例では、本発明を
グループ3ファクシミリ装置に適用した場合について説
明したが、本発明は、それ以外の通信装置についても、
同様にして適用することができる。
【0070】また、上述した実施例では、相手端末が暗
号モードを備えている場合に、暗号モードの画情報送信
動作を実行するようにしているが、ユーザの設定によっ
て暗号モードの画情報送信動作を実行するようにするこ
ともできる。また、常に暗号モードの画情報送信動作を
実行するようにすることもできる。また、領域Aの暗号
モード値を、ある周期で、または、ユーザ設定により、
適宜に変更することもできる。
【0071】また、本発明は、伝送系のみならず、蓄積
系の情報についても、同様にして適用することができ
る。また、本発明は、上述したQM−coder以外の
算術符号化方式の符号化復号化方法についても、同様に
して適用することができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
符号化の最初に用いる出現確率幅の初期値を知らなけれ
ば、符号化された情報の適切に復号化することができな
いので、情報の秘密を保持することができるという効果
を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるグループ3ファクシ
ミリ装置を示すブロック図。
【図2】算術符号の原理を説明するための概略図。
【図3】QM−coderの符号化アルゴリズムおよび
復号化アルゴリズムの一例を示すフローチャート。
【図4】タイプ原稿画像の一例を示した概略図。
【図5】図4の画像を暗号モードで送信したときに、標
準の条件で復号化したときに得られる画像の一例を示し
た概略図。
【図6】手書き原稿画像の一例を示した概略図。
【図7】図5の画像を暗号モードで送信したときに、標
準の条件で復号化したときに得られる画像の一例を示し
た概略図。
【図8】図1の装置の画情報伝送時の手順の一例を示し
たタイムチャート。
【図9】送信時の処理例を示したフローチャート。
【図10】受信時の処理例を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 制御部 2 システムメモリ 7 符号化復号化部 8 符号化テーブル記憶部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 算術符号によりシンボル系列を符号化す
    る符号化復号化方法において、符号化時、符号化の最初
    に用いる出現確率幅の初期値を、非標準の任意の値に設
    定し、復号化時、復号化の最初に用いる出現確率幅の初
    期値として符号化時と同じ値を用いることを特徴とする
    符号化復号化方法。
  2. 【請求項2】 前記出現確率幅の初期値は、1よりも小
    さい任意の正の有理数であることを特徴とする請求項1
    記載の符号化復号化方法。
  3. 【請求項3】 算術符号によりシンボル系列を符号化す
    るとともに、算術符号により符号化された情報を復号化
    して元のシンボル系列を形成する符号化復号化装置にお
    いて、符号化復号化の最初に用いる出現確率幅の初期値
    を任意の値に設定可能な符号化復号化手段と、標準モー
    ドが設定されているときには上記符号化復号化手段に対
    して上記出現確率幅の初期値を所定の標準値に設定する
    とともに、非標準モードが設定されているときには上記
    符号化復号化手段に対して上記出現確率幅の初期値を所
    定の非標準値に設定する制御手段を備えたことを特徴と
    する符号化復号化装置。
  4. 【請求項4】 前記出現確率幅の初期値は、1よりも小
    さい任意の正の有理数であることを特徴とする請求項3
    記載の符号化復号化装置。
JP04283525A 1992-09-30 1992-09-30 符号化復号化方法およびその装置 Expired - Fee Related JP3131051B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04283525A JP3131051B2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 符号化復号化方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04283525A JP3131051B2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 符号化復号化方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06112840A true JPH06112840A (ja) 1994-04-22
JP3131051B2 JP3131051B2 (ja) 2001-01-31

Family

ID=17666667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04283525A Expired - Fee Related JP3131051B2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 符号化復号化方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3131051B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997010659A1 (fr) * 1995-09-13 1997-03-20 Hitachi, Ltd. Procede et dispositif de compression et de chiffrement de donnees
US6411714B1 (en) 1995-09-13 2002-06-25 Hitachi, Ltd. Data decompression/decryption method and system
WO2002054602A1 (fr) * 2000-12-27 2002-07-11 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Codeur et decodeur de creation de donnees de qualites multiples, systeme de codage/decodage de donnees de quantites multiples, procedes de codage et de decodage de creation de donnees de qualites multiples, et procede de codage/decodage de creation de donnees de qualites multiples
KR100742323B1 (ko) * 2004-01-20 2007-07-26 삼성전자주식회사 비정규화 팩스 프로토콜을 이용하는 팩스데이터송수신장치 및 그 방법

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997010659A1 (fr) * 1995-09-13 1997-03-20 Hitachi, Ltd. Procede et dispositif de compression et de chiffrement de donnees
US6122378A (en) * 1995-09-13 2000-09-19 Hitachi, Ltd. Data compression/encryption method and system
US6411714B1 (en) 1995-09-13 2002-06-25 Hitachi, Ltd. Data decompression/decryption method and system
WO2002054602A1 (fr) * 2000-12-27 2002-07-11 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Codeur et decodeur de creation de donnees de qualites multiples, systeme de codage/decodage de donnees de quantites multiples, procedes de codage et de decodage de creation de donnees de qualites multiples, et procede de codage/decodage de creation de donnees de qualites multiples
US6756921B2 (en) 2000-12-27 2004-06-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Multiple quality data creation encoder, multiple quality data creation decoder, multiple quantity data encoding decoding system, multiple quality data creation encoding method, multiple quality data creation decoding method, and multiple quality data creation encoding/decoding method
KR100742323B1 (ko) * 2004-01-20 2007-07-26 삼성전자주식회사 비정규화 팩스 프로토콜을 이용하는 팩스데이터송수신장치 및 그 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3131051B2 (ja) 2001-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5535277A (en) Encryption communication apparatus
US7847965B2 (en) Image forming apparatus and confidential data transmitting method
JP3081032B2 (ja) 符号化復号化方法
JP3131051B2 (ja) 符号化復号化方法およびその装置
JP3193153B2 (ja) 符号化復号化方法
JP2524744B2 (ja) フアクシミリ伝送方式
JP2524757B2 (ja) ファクシミリ伝送方式
JP3879900B2 (ja) ファクシミリ装置
JP3263212B2 (ja) 画像伝送方法および画像記録方法および画像伝送装置および画像記録装置
JPH11298740A (ja) データ送受信方法
JP3703337B2 (ja) 画像通信装置及び画像通信方法
JP2561092B2 (ja) ファクシミリ伝送方式
JP3015064B2 (ja) ファクシミリ装置
JP2003189074A (ja) ファクシミリ通信装置
JP3247754B2 (ja) 画像伝送装置
JP2003134280A (ja) ファクシミリ装置
JP2874873B2 (ja) 通信システム
JP2002158855A (ja) 画像データの通信方法、送信装置及び受信装置
JPH03184477A (ja) ファクシミリ装置
JPH08181986A (ja) 画像処理装置
JP2005130377A (ja) 画像送信方法及び画像送信装置
JPH0451778A (ja) ファクシミリ装置の伝送制御方法
JPH10173853A (ja) ファクシミリシステム
JP2004040609A (ja) データ通信装置
JP2001092669A (ja) 通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071117

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081117

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees