JPH06112764A - 弾性境界波装置 - Google Patents

弾性境界波装置

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JPH06112764A
JPH06112764A JP26109692A JP26109692A JPH06112764A JP H06112764 A JPH06112764 A JP H06112764A JP 26109692 A JP26109692 A JP 26109692A JP 26109692 A JP26109692 A JP 26109692A JP H06112764 A JPH06112764 A JP H06112764A
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JP
Japan
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substrate
acoustic wave
wave device
boundary
boundary acoustic
Prior art date
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Pending
Application number
JP26109692A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Ito
克美 伊藤
Takashi Shiba
芝  隆司
Hiroaki Ikeda
宏明 池田
Osamu Hikino
治 比企野
Yoshihiro Yamada
佳弘 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明では、基板のエッジで発生する不要反射
波を抑えることにより弾性境界波装置の特性を向上させ
と共に、小型実装することを目的としている。 【構成】エッジで発生する不要反射を減衰、または、分
散させるために、本発明では基板の両端にイオンの打ち
込みを行う、アブソーバを添付する、グレーティングを
設けるなどの方法を用いる。 【効果】本発明を用いることで電極指からエッジまでの
弾性境界波の伝搬を減衰、または分散させ、エッジで発
生する不要反射波を抑えることにより、弾性境界波装置
の特性を向上させると共に、小型実装することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板のエッジによる不
要反射を減衰させ特性を向上させ、しかも小型実装する
ことのできる弾性境界波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】弾性表面波素子は、レイリー波、ラブ
波、セザワ波などの波を利用している。これらの波は、
全て基板表面近傍にエネルギーを集中させて伝搬する表
面波である。これに対して、基板表面に薄い導電膜を付
けた場合に、境界面にエネルギーを集中させて伝搬する
弾性境界波がある(日本学術振興会弾性表面波素子技術
第150委員会第9回研究資料 p.17〜 p.22)。これを用
いたデバイスは、レイリー波、ラブ波、セザワ波などの
波を利用した弾性表面波装置に比べパッケージの不要、
小型化可能、特性改善可能など何点か優れた点が挙げら
れるが、基板製作の手数の増加や、基板のエッジで発生
する不要反射波に対する配慮がなされておらず、エッジ
で反射してきたエネルギーが弾性境界波装置の特性に悪
い影響を与えているなどの問題が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術において基板
のエッジで発生する不要反射波に対する配慮がなされて
いなかった。本発明では、基板のエッジで発生する不要
反射波を抑えることにより弾性境界波装置の特性を向上
ることと、小型実装を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】エッジで発生する不要反
射波を減衰、または、分散させるために、本発明では基
板の両端にイオンの打ち込みを行う、アブソーバを添付
する、グレーティングを設けるなどの方法を用いる。
【0005】
【作用】上記手段を用いることで電極指で励振された弾
性境界波はエッジに到達するまでに分散、もしくは減衰
させることができる。これにより、基板のエッジで発生
する不要反射波が信号波に及ぼす影響は大幅に軽減でき
る。
【0006】
【実施例】図1から図7は、本発明の弾性境界波装置の
実施例を示したものである。
【0007】図1は、本発明の弾性境界波装置の第1実
施例を示したものである。図1の弾性境界波装置は、基
板1または基板2のどちらか一方、あるいは両方の基板
の両端において原子配列を変えることでその両端の構
造、または組成を変化さたものである。これにより、電
極指により励振された弾性境界波は、そのままのモード
では基板のエッジまで伝搬できず、エッジで発生する不
要反射波を抑えることができる。この実施例では、基板
の構造または、組成を変化させるため、イオンの打ち込
みを行った。このイオンは、基板の構造、または組成を
変化させることのできるものであればその種類は選ばな
い。
【0008】図2は、本発明の弾性境界波装置の第2実
施例を示したものである。図2の弾性境界波装置は、基
板1と基板2の両端の境界面にくさび型の隙間を設け、
そこにアブソーバを充填したものである。これにより、
電極指で励振された弾性境界波は、基板のエッジに到達
するまでにアブソーバにより減衰されエッジで発生する
不要反射波を抑えることができる。これに用いるアブソ
ーバは、弾性境界波を減衰させることのできるものであ
ればその種類を選ばない。
【0009】図3は、本発明の弾性境界波装置の第3実
施例を示したものである。図3の弾性境界波装置は、基
板1または基板2のどちらか一方、あるいは両方の基板
の両端の境界面を荒らし、凹凸を付けることで弾性境界
波をエッジに到達するまでに分散させることができ不要
反射波を抑えることができる。
【0010】図4は、本発明の弾性境界波装置の第4実
施例を示したものである。図4の弾性境界波装置は、基
板1または基板2の両側のエッジが弾性境界波の進行方
向に対して垂直でないようにすることで、エッジで発生
する不要反射波が電極指に直接反射してくることはなく
なり電極指で励振された信号波に影響を及ぼすことがな
くなる。この実施例では、基板の四隅を取り除いている
が、この方法に限らず基板のエッジが弾性境界波の進行
方向に対して垂直でなければその形は、選ばない。
【0011】図5は、本発明の弾性境界波装置の第5実
施例を示したものである。図5の弾性境界波装置は、基
板2がある一定の厚さであれば、境界面にエネルギーが
集中するが、図5で示すように基板2の両側の厚さを徐
々に薄くしていくことにより、弾性境界波は、弾性表面
波にモード変換され基板2の表面に弾性表面波として現
れる。そこにアブソーバを塗布することで、この弾性表
面波を減衰させることができ、エッジで発生する不要反
射波を抑えることができる。
【0012】図6は、本発明の弾性境界波装置の第6実
施例を示したものである。図6の弾性境界波装置におい
て、基板2の両端を基板1よりλ/4+nλ/2長くし
たものである。これにより基板2のエッジで発生した反
射波と電極指により励振された弾性境界波が互いに打ち
消しあう。
【0013】図7は、本発明の弾性境界波装置の第7実
施例を示したものである。図7の弾性境界波装置は、基
板1の両端に線幅、ギャップスペース共にλ/8のグレ
ーティングを設けたものである。これにより弾性境界波
をバルク波にモード変換させることができ弾性境界波と
してはエッジに到達するまでに減衰されエッジで発生す
る不要反射波を抑えることができる。
【0014】本発明の弾性境界波装置の第8実施例。実
施例1から7を2つ以上満たしているものである。この
実施例では、実施例1と実施例2を用いる。実施例1で
エッジによる不要反射を抑え、実施例2で不要反射波を
減衰させることができる。この実施例では、実施例1と
実施例2を用いたが、実施例1から7を基板の両端に2
つ以上満たしていれば、これに限らない。
【0015】図8は、本発明の弾性境界波装置の第9実
施例を示したものである。実施例1から8をステム等を
用いらず表面実装することができる。本実施例では、外
からの電磁波の影響を避ける為に、キャップを用いた。
【0016】
【発明の効果】本発明を用いることで電極指からエッジ
までの弾性境界波の伝搬を減衰、または分散させること
により、エッジで発生する不要反射波を抑え、弾性境界
波装置の特性を向上させることができると共に、小型実
装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の弾性境界波装置の実施例イオン打
ち込み型を示す図である。
【図2】本発明第2の弾性境界波装置の実施例くさび吸
収型を示す図である。
【図3】本発明第3の弾性境界波装置の実施例表面荒し
吸収型を示す図である。
【図4】本発明第4の弾性境界波装置の実施例斜めカッ
ト吸収型を示す図である。
【図5】本発明第5の弾性境界波装置の実施例ベベリン
グ膜表面アブソーバ吸収型を示す図である。
【図6】本発明第6の弾性境界波装置の実施例λ/2ず
らし行路型を示す図である。
【図7】本発明第7の弾性境界波装置の実施例モード変
換吸収型を示す図である。
【図8】本発明第8の弾性境界波装置の表面実装の実施
例を示す図である。
【符号の説明】
1…基板1、 2…基板2、 3…電極指、 4…イオン打ち込みによるイオン、 5…アブソーバ、 6…λ/8グレーティング、 7…キャップ、 8…本発明による弾性境界波装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 比企野 治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 山田 佳弘 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に第2の薄膜層を設け、その境界
    に、電気機械変換器が配置された弾性境界波装置におい
    て、前記基板と前記薄膜層のどちらか一方、あるいは両
    方の両端にイオンを打ち込むことを特徴とする弾性境界
    波装置。
  2. 【請求項2】基板上に第2の薄膜層を設け、その境界
    に、電気機械変換器が配置された弾性境界波装置におい
    て、前記基板と前記薄膜層の両端の境界面に隙間を設
    け、前記隙間にアブソーバを充填させたことを特徴とす
    る弾性境界波装置。
  3. 【請求項3】基板上に第2の薄膜層を設け、その境界
    に、電気機械変換器が配置された弾性境界波装置におい
    て、前記基板と前記薄膜層のどちらか一方、あるいは両
    方の両端の境界面を荒らし、凹凸を付けることを特徴と
    する弾性境界波装置。
  4. 【請求項4】基板上に第2の薄膜層を設け、その境界
    に、電気機械変換器が配置された弾性境界波装置におい
    て、前記基板と前記薄膜層のどちらか一方の両端のエッ
    ジを弾性境界波の進行方向に対して垂直でないようにす
    ることを特徴とする弾性境界波装置。
  5. 【請求項5】基板上に第2の薄膜層を設け、その境界
    に、電気機械変換器が配置された弾性境界波装置におい
    て、前記薄膜層の両端付近の厚さを徐々に薄くし前記薄
    膜層の上にアブソーバを塗布することを特徴とする弾性
    境界波装置。
  6. 【請求項6】基板上に第2の薄膜層を設け、その境界
    に、電気機械変換器が配置された弾性境界波装置におい
    て、前記基板と前記薄膜層のどちらか一方の両端をλ/
    4+nλ/2長くしたことを特徴とする弾性境界波装
    置。
  7. 【請求項7】基板上に第2の薄膜層を設け、その境界
    に、電気機械変換器が配置された弾性境界波装置におい
    て、前記基板の境界面の両側にλ/8の線幅、ギャップ
    スペースのグレーティングを設けることを特徴とする弾
    性境界波装置。
  8. 【請求項8】請求項1から7の2つ以上を満たすことを
    特徴とする弾性境界波装置。
  9. 【請求項9】請求項1から8を満足し、表面実装できる
    ことを特徴とする弾性境界波装置。
JP26109692A 1992-09-30 1992-09-30 弾性境界波装置 Pending JPH06112764A (ja)

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