JPH061125U - 作業車の走行伝動構造 - Google Patents

作業車の走行伝動構造

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JPH061125U
JPH061125U JP3957192U JP3957192U JPH061125U JP H061125 U JPH061125 U JP H061125U JP 3957192 U JP3957192 U JP 3957192U JP 3957192 U JP3957192 U JP 3957192U JP H061125 U JPH061125 U JP H061125U
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JP
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pair
gear
hydraulic cylinder
transmission
arm
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JP3957192U
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健一 小川
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株式会社クボタ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 左右の走行装置に動力を伝達する左右一対の
サイドギヤを、直進用の第1伝動ギヤとの連動連結位置
(直進位置)と、旋回用の第2伝動ギヤとの連動連結位
置(旋回位置)とに亘り、操作アーム及び油圧シリンダ
によりスライド操作自在に構成している作業車の走行伝
動構造において、左右のサイドギヤを第1及び第2伝動
ギヤの間の中立停止位置に操作保持しての一時停止操作
が行えるように、且つ、この一時停止操作が確実に行わ
れるように構成する。 【構成】 停止ペダル41と一対の操作アーム20とを
連係機構31により機械的に連動連結して、停止ペダル
41の踏み操作により一対の操作アーム20が直進位置
から旋回位置側に操作されるように構成する。そして、
この動作により操作アーム20の接当部30が、油圧シ
リンダ33のピストン33aのストッパー部42に接当
して、操作アーム20及びサイドギヤ12が中立停止位
置で接当保持されるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、片側4輪の多輪式やクローラ式等の走行装置を左右一対備えた作業 車の走行伝動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
前述のような作業車の一例として、クローラ式の走行装置を左右一対装備した コンバインがあり、このコンバインの走行伝動構造の一例が、特開平4−468 71号公報に開示されている。 この構造では前記公報の図2に示すように、直進用の正転動力が伝達されてく る第1伝動ギヤ(前記公報の図2の7)に、左右のサイドギヤ(前記公報の図2 の12)を連動連結(直進位置)させていると、左右のサイドギヤから左右の走 行装置に、同速度の正転動力が伝達されて機体は直進する。
【0003】 前記公報の図1に示すように、油圧シリンダ(前記公報の図1の29)及び操 作アーム(前記公報の図1の20)により、左のサイドギヤ(前記公報の図1の 12)を第1伝動ギヤ(前記公報の図1の7)から紙面左方に離し、第2伝動ギ ヤ(前記公報の図1の9)に連動連結(旋回位置)させる。この場合、第2伝動 ギヤに低速の正転動力が伝達されていれば、左の走行装置が右の走行装置よりも 低速で駆動されて、左右の走行装置の速度差により機体は左に緩旋回していく。 そして、第2伝動ギヤに逆転動力が伝達されていれば、左の走行装置が逆転駆動 されて機体は左に超信地旋回する。
【0004】 以上の構造においては、左右のサイドギヤはバネ(付勢手段に相当)(前記公 報の図2の19)により、直進位置(第1伝動ギヤとの連動連結位置)側に付勢 されている。そして、このバネの付勢力に抗して油圧シリンダ及び操作アームに より、サイドギヤを旋回位置(第2伝動ギヤとの連動連結位置)側にスライド操 作する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前述の構造においては、油圧シリンダのピストン(油圧シリンダの作動部に相 当)が操作アームを接当押し操作して、操作アームによりサイドギヤを旋回位置 側にスライド操作している。従って、直進位置と旋回位置の中間の中立停止位置 に左右のサイドギヤを操作保持すれば、左右の走行装置への伝動を断って機体を 一時停止させることができる。 本考案は、サイドギヤ用の操作アームを接当押し操作する油圧シリンダの作動 部、及び操作アームをそのまま有効に利用して、左右のサイドギヤを中立停止位 置に操作しての一時停止状態が確実に現出できるように、又、油圧シリンダによ る通常の旋回操作も支障なく行えるように構成することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴は以上のような作業車の走行伝動構造において、次のように構成 することにある。つまり、 人為的に操作される人為操作具を備え、この人為操作具と一対の操作アームと を連係機構により機械的に連動連結して、人為操作具の操作により一対の操作ア ームを直進位置から旋回位置側に操作可能に構成し、一対の操作アームの旋回位 置側への動作により操作アームの接当部が接当して、一対の操作アームを直進位 置と旋回位置との中間の中立停止位置で接当保持するストッパー部を、油圧シリ ンダの操作アームを接当押し操作する作動部に取り付けると共に、油圧シリンダ の作動部により操作アームを旋回位置にまで押し操作すると、操作アームの接当 部の移動軌跡からストッパー部が外れる位置に移動するように、油圧シリンダの 作動部に対するストッパー部の取付位置を設定してある。
【0007】
【作用】
例えば図1及び図2に示す状態は一対の油圧シリンダ33が元の状態にあり、 左右のサイドギヤ12が付勢手段19の付勢力で第1伝動ギヤ7に連動連結した 直進位置にある状態である。 この状態から人為操作具41を操作すると、連係機構31に作用により一対の 操作アーム20が作動して、左右のサイドギヤ12が第1伝動ギヤ7から離し操 作され始めると共に、左右の操作アーム20(接当部30)が、油圧シリンダ3 3の作動部33aから離れ始める。そして、一対の操作アーム20の接当部30 がストッパー部42に接当する。この状態において、左右のサイドギヤ12が第 1伝動ギヤ7と第2伝動ギヤ9との中間の中立停止位置に在り、このサイドギヤ 12の中立停止位置で左右の走行装置への伝動が断たれ機体が停止する。 この場合、人為操作具41の操作によって、付勢手段19による左右のサイド ギヤ12の第1伝動ギヤ7側への移動が中立停止位置で止められる。そして、操 作アーム20の接当部30に対するストッパー部42の接当作用によって、人為 操作部41の操作による左右のサイドギヤ12の第2伝動ギヤ9側への移動が中 立停止位置で止められている。
【0008】 図1に示すように、左右の油圧シリンダ33の作動部33aが元の位置に在っ て、左右のサイドギヤ12が第1伝動ギヤ7に連動連結する直進位置にある状態 において、一方の油圧シリンダ33の作動部33aを作動操作したとする。この 場合、作動部33aにより一方の操作アーム20(接当部30)が接当押し操作 されて、この接当部30が作動部33a側に移動するが、ストッパー部42は作 動部33aと一緒に移動して接当部30の移動軌跡から外れるので、この場合に 接当部30はストッパー部42に接当しない。 これにより、油圧シリンダ33の作動部33aを作動操作して、サイドギヤ1 2を第2伝動ギヤ9に連動連結する旋回位置にまで支障なくスライド操作するこ とができる。
【0009】
【考案の効果】
以上のように、サイドギヤのスライド操作用として既存の構造である操作アー ム及び油圧シリンダに対して、単純な連係機構及びストッパー部等を取り付ける だけで、一対の操作アームをそのまま利用して、左右のサイドギヤを中立停止位 置に操作保持しての一時停止状態を現出できるようになった。これにより、機体 を一時停止させる構造を簡素に構成することができて、製作コストの面で有利な 構造となる。 そして、左右のサイドギヤが第1及び第2伝動ギヤに達して機体が動いてしま うことを、人為操作具(連係機構)及びストッパー部により機械的に止めて確実 な一時停止が可能になり、作業車の一時停止の確実性及び安全性も向上させるこ とができた。この場合、油圧シリンダ及び操作アームにより、サイドギヤを第2 伝動ギヤに連動連結する旋回位置にまで支障なくスライド操作できるので、油圧 シリンダによる旋回操作も通常どおりに行える。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図3は作業車の1つであるコンバインの走行系のミッションケース2内の構造 を示しており、エンジン(図示せず)からの動力がテンションクラッチを備えた ベルト伝動機構(図示せず)を介して、静油圧式無段変速装置Mの入力プーリー 16に伝達される。静油圧式無段変速装置Mの出力軸1からの動力は、第1伝動 軸14から出力プーリー15を介して刈取部(図示せず)に伝達されて行く。
【0011】 出力軸1からの動力は、第1ギヤ10を介して第2伝動軸21に伝達される。 この第2伝動軸21には第1高速ギヤ22が相対回転自在に外嵌され、シフトギ ヤ3がスプライン構造にてスライド操作自在に取り付けられている。第3伝動軸 24には低速ギヤ25、中速ギヤ8及び第2高速ギヤ23がスプライン構造にて 取り付けられ、第1及び第2高速ギヤ22,23が咬合している。これにより、 シフトギヤ3をスライド操作して第1高速ギヤ22、中速ギヤ8及び低速ギヤ2 5に咬合させることにより動力を高中低の3段に変速できるのであり、この動力 が中速ギヤ8に咬合する第1伝動ギヤ7に伝達される。
【0012】 第1伝動ギヤ7を固定支持する支持軸6には右及び左のサイドギヤ12が相対 回転自在に外嵌されて、左右の車軸5の入力ギヤ18が左右のサイドギヤ12に 常時咬合している。これにより、右又は左のサイドギヤ12と第1伝動ギヤ7と の間に咬合式の第1クラッチFCが構成されており、サイドギヤ12の凸状の咬 合部13を第1伝動ギヤ7に咬合させることによって(直進位置に相当)、直進 用の正転動力を左右のクローラ式の走行装置4に伝達する。又、バネ19(付勢 手段に相当)はサイドギヤ12を第1伝動ギヤ7側に付勢するものである。
【0013】 支持軸6の左右に一対の第2伝動ギヤ9が外嵌されて、第2伝動ギヤ9とサイ ドギヤ12の間に多板摩擦式の第2クラッチRCが設けられている。これに対し て、第3伝動軸24の両端に第2ギヤ11が固定され、軸受部にスリーブ38が 外嵌されて第3伝動軸24が左右にスライド操作可能となっている。この場合、 低速ギヤ25や中速ギヤ8はスリーブ26により位置決めされているので、第3 伝動軸24のスライド操作を行っても、低速ギヤ25や中速ギヤ8の位置は変わ らない。
【0014】 図3に示すように、第3伝動軸24のスライド操作用として、人為操作型式の 切換レバー32が機体の操縦部に備えられている。そして、ミッションケース2 の左右に一対の第4伝動軸39が支持され、この第4伝動軸39に第3ギヤ27 及び第4ギヤ28が固定されており、左右の第4ギヤ28が第2伝動ギヤ9に各 々咬合している。
【0015】 以上の構造により、切換レバー32を超信地旋回位置に操作して第3伝動軸2 4を紙面左方にスライド操作すると、第3伝動軸24の左右の第2ギヤ11が左 右の第3ギヤ27に咬合する。これにより、第3伝動軸24の動力が第3ギヤ2 7、第4伝動軸39及び第4ギヤ28を介して、逆転状態で左右の第2伝動ギヤ 9に伝達される。従って、例えば左のサイドギヤ12を第1伝動ギヤ7から離し 操作し、左のサイドギヤ12の押圧部17で第2クラッチRCを押圧入り操作す ると(旋回位置に相当)、左の第2伝動ギヤ9の逆転動力が左の走行装置4に伝 達されて左に超信地旋回が行える。
【0016】 次に、切換レバー32を緩旋回位置に操作して第3伝動軸24を紙面右方にス ライド操作すると、第3伝動軸24の左右の第2ギヤ11が左右の第2伝動ギヤ 9に直接咬合する。これにより、第3伝動軸24から第1伝動ギヤ7に伝達され る正転動力よりも低速の正転動力が、第3伝動軸24から第2伝動ギヤ9に伝達 される。従って、例えば左のサイドギヤ12を第1伝動ギヤ7から離し、左のサ イドギヤ12の押圧部17で第2クラッチRCを押圧入り操作すると、左の走行 装置4が右の走行装置4よりも低速で正転駆動されて、左右の走行装置4の速度 差により機体は左に緩旋回して行くのである。
【0017】 次に、左右のサイドギヤ12のスライド操作構造について説明する。 図1及び図2に示すように、ミッションケース2に一対の操作軸29が回動自 在に支持され、この操作軸29におけるミッションケース2の内側の部分に、左 右のサイドギヤ12のスライド操作用の操作アーム20が固定されており、操作 軸29の外側に正面視L字状のアーム30(接当部に相当)が固定されている。 ミッションケース2の外側に一対の油圧シリンダ33が固定されており、バネ( 図示せず)により収縮側に付勢されたピストン33a(油圧シリンダ33の作動 部に相当)が、油圧シリンダ33に備えられている。これにより、ピストン33 aによってアーム30の内側端を下方に接当押し操作して、操作アーム20を揺 動操作することにより、サイドギヤ12をスライド操作する。
【0018】 ポンプ34からの作動油が、電磁操作式の制御弁35を介して左右の油圧シリ ンダ33に給排操作される。そして、サイドギヤ12が第1伝動ギヤ7(直進位 置)から離れ、且つ、第2クラッチRCを押圧入り操作しない中立停止位置に動 くまでピストン33aが伸張すると、この油圧シリンダ33から作動油を抜いて ピストン33aを中立停止位置で停止させるドレン油路36が設けられており、 このドレン油路36に可変リリーフ弁37が設けられている。
【0019】 次に、制御弁35及び可変リリーフ弁37の操作について説明する。 図1及び図2に示す状態は、左右のサイドギヤ12がバネ19の付勢力で第1 伝動ギヤ7に咬合した直進状態である。この状態から例えば操作レバー40を左 の第1旋回位置L1に操作すると、制御弁35のみが切換操作されて、左側の油 圧シリンダ33に作動油が供給され、左のサイドギヤ12が紙面左方にスライド 操作されて第1伝動ギヤ7より離れる。この場合、可変リリーフ弁37が全開状 態にあるので、左のサイドギヤ12が第2クラッチRCを押圧する前の中立停止 位置にある状態で、ドレン油路36が開き可変リリーフ弁37から作動油が抜け て、左のサイドギヤ12及び左の油圧シリンダ33のピストン33aが、この中 立停止位置で停止する。これが左の走行装置4への伝動を断った状態であり、機 体は緩やかに左に向きを変えて行く。
【0020】 そして、操作レバー40を左の第2旋回位置L2に操作すると可変リリーフ弁 37が絞り操作されて、油圧シリンダ33のピストン33aが前述の中立停止位 置から伸張して左の第2クラッチRCが入り操作される。この場合、図3に示す ように、切換レバー32を超信地旋回位置に操作して、第3伝動軸24の左右の 第2ギヤ11を第3ギヤ27に咬合させていれば、左の走行装置4が逆転駆動さ れ超信地旋回が行える。又、左の第1旋回位置L1と第2旋回位置L2との間で 操作レバー40を操作すると、前述の状態から作動油が油圧シリンダ33より抜 かれて第2クラッチRCへの押圧力が弱められる。これにより、第2クラッチR Cが滑って左の走行装置4の逆転速度を変更できるのである。
【0021】 逆に、切換レバー32を緩旋回位置に操作して、第3伝動軸24の左右の第2 ギヤ11を第2伝動ギヤ9に直接咬合させていれば、操作レバー40を左の第2 旋回位置L2に操作した場合に、左の走行装置4が低速で正転駆動されて緩旋回 が行える。又、操作レバー40を左の第1及び第2旋回位置L1,L2の間に位 置させると、前述と同様に第2クラッチRCが滑って左の走行装置4の低速の正 転速度を変更できる。 以上の操作は右の第1旋回位置R1及び第2旋回位置R2においても同様に行 われる。
【0022】 次に、左右のサイドギヤ12を中立停止位置に操作保持して機体を一時停止さ せる構造について説明する。 図1及び図2に示すように、レリーズワイヤ31(連係機構に相当)における インナー31aが一方のアーム30の上端に回動自在に連結され、アウター31 bが他方のアーム30の上端に回動自在に連結されている。そして、機体の操縦 部に停止ペダル41(人為操作具に相当)が備えられており、この停止ペダル4 1とレリーズワイヤ31のインナー31aとが連結されている。そして、側面視 線L字状のストッパー部42が、油圧シリンダ33のピストン33aの先端に固 定されている。又、図1及び図3に示すように左右の車軸5に主ブレーキ43が 備えられており、左右の主ブレーキ43と停止ペダル41とがワイヤ44により 接続されている。
【0023】 図1及び図2に示す状態は、左右の油圧シリンダ33のピストン33aが収縮 して、左右のサイドギヤ12がバネ19の付勢力で第1伝動ギヤ7に咬合した直 進状態である。この状態から停止ペダル41を踏み操作すると、インナー31a が停止ペダル41側に引き操作されて、紙面右のアーム30が反時計方向に揺動 操作される。そして、このインナー31aの引きに連動してアウター31bが紙 面右方に移動して、紙面左のアーム30が時計方向に揺動操作される。
【0024】 これにより、左右のサイドギヤ12が第1伝動ギヤ7から左右に離し操作され 始めると共に、左右のアーム30の内側端がピストン33aの下端から下方に離 れ始める。そして、左右のアーム30の上端がストッパー部42に接当して、左 右の主ブレーキ43が制動側に操作される。この状態において左右のサイドギヤ 12が、第1伝動ギヤ7と第2伝動ギヤ9との中間の中立停止位置に在り、この サイドギヤ12の中立停止位置で左右の走行装置4への伝動が断たれ、左右の車 軸5に制動が掛かって機体が停止する。
【0025】 この場合、停止ペダル41の踏み操作によるインナー31aの引き作用によっ て、バネ19による左右のサイドギヤ12の第1伝動ギヤ7側への移動が、中立 停止位置で止められる。そして、アーム30に対するストッパー部42の接当作 用によって、インナー31aの引き作用による左右のサイドギヤ12の第2伝動 ギヤ9側への移動が、中立停止位置で止められているのである。
【0026】 図1及び図2に示すように、左右の油圧シリンダ33のピストン33aが収縮 して、左右のサイドギヤ12が第1伝動ギヤ7に咬合した直進状態において、前 述のように操作レバー40を操作して、油圧シリンダ33のピストン33aを伸 長操作したとする。この場合、油圧シリンダ33のピストン33aにより一方の アーム30の内側端が下方に接当押し操作されて、このアーム30の上端がピス トン33a側に移動するが、ストッパー部42はピストン33aと一緒に下方に 移動してアーム30の上端の移動軌跡から外れるので、この場合にアーム30の 上端はストッパー部42に接当しない。これにより、油圧シリンダ33のピスト ン33aを伸長操作して、サイドギヤ12を第2伝動ギヤ9にまで支障なくスラ イド操作することができる。
【0027】 図1に示すように、停止ペダル41が踏み操作されたことを検出するリミット スイッチ45が備えられている。そして、図3に示すように静油圧式無段変速装 置Mを前進側及び後進側に変速操作する変速レバー46が、機体の操縦部に備え られており、この変速レバー46が中立位置Nに操作されていることを検出する リミットスイッチ47が備えられている。 これにより、変速レバー46を前進側又は後進側に操作している状態で停止ペ ダル41を踏み操作すると、エンジン用の自動停止装置(図示せず)が作動して エンジンが自動的に停止操作される。逆に、変速レバー46を中立位置Nに操作 している状態で停止ペダル41を踏み操作すると、エンジン用の自動停止装置は 作動しないように構成している。
【0028】 〔別実施例〕 前述の実施例では停止ペダル41を踏み操作すると、左右のサイドギヤ12が 中立停止位置に操作されて、左右の主ブレーキ43が制動側に操作され、エンジ ンが停止操作(変速レバー46が前進側又は後進側に操作されている場合)され るように構成している。この場合、主ブレーキ43及び自動停止装置と停止ペダ ル41とを連係しないで、停止ペダル41を踏み操作すると、左右のサイドギヤ 12が中立停止位置に操作されるだけに構成してもよい。 前述の実施例では第2伝動ギヤ9に対して、低速の正転動力を伝達する状態( 緩旋回状態)と、逆転動力を伝達する状態(超信地旋回状態)の2状態に切換操 作自在に構成しているが、これを第2伝動ギヤ9に対して低速の正転動力のみを 伝達する型式、又は、第2伝動ギヤ9に逆転動力のみを伝達する型式に構成して もよい。 又、前述の実施例では第1クラッチFCを咬合式に構成して第2クラッチRC を摩擦式に構成しているが、第1クラッチFCを摩擦式に構成して第2クラッチ RCを咬合式に構成したり、第1及び第2クラッチFC,RCの両方を咬合式に 構成したり、第1及び第2クラッチFC,RCの両方を摩擦式に構成したりして もよい。
【0029】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為に符号を記す が、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】サイドギヤ用の操作アーム及び油圧シリンダ、
操作レバー、停止ペダル等の連係状態を示す正面図
【図2】サイドギヤ用の操作アームのアーム部及び油圧
シリンダの下端付近を示す側面図
【図3】ミッションケース内の伝動構造を示す概略図
【符号の説明】
4 走行装置 7 第1伝動ギヤ 9 第2伝動ギヤ 12 サイドギヤ 19 付勢手段 20 操作アーム 30 接当部 31 連係機構 33 油圧シリンダ 33a 油圧シリンダの作動部 41 人為操作具 42 ストッパー部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置(4)の各々に動力
    を伝達する左右一対のサイドギヤ(12)の各々に対し
    て、直進用の正転動力が伝達されてくる第1伝動ギヤ
    (7)と、低速の正転動力又は逆転動力が伝達されてく
    る第2伝動ギヤ(9)とを配置して、前記左右のサイド
    ギヤ(12)の各々を前記第1伝動ギヤ(7)に連動連
    結する直進位置と、前記第2伝動ギヤ(9)に連動連結
    する旋回位置とに亘り独立にスライド自在に支持すると
    共に、前記左右のサイドギヤ(12)を直進位置側に付
    勢する付勢手段(19)と、前記付勢手段(19)に抗
    して前記左右のサイドギヤ(12)を旋回位置側にスラ
    イド操作自在な一対の操作アーム(20)と、前記操作
    アーム(20)を旋回位置側に接当押し操作自在な一対
    の油圧シリンダ(33)とを備えた作業車の走行伝動構
    造であって、 人為的に操作される人為操作具(41)を備え、この人
    為操作具(41)と前記一対の操作アーム(20)とを
    連係機構(31)により機械的に連動連結して、前記人
    為操作具(41)の操作により前記一対の操作アーム
    (20)を直進位置から旋回位置側に操作可能に構成
    し、前記一対の操作アーム(20)の旋回位置側への動
    作により操作アーム(20)の接当部(30)が接当し
    て、前記一対の操作アーム(20)を前記直進位置と旋
    回位置との中間の中立停止位置で接当保持するストッパ
    ー部(42)を、前記油圧シリンダ(33)の前記操作
    アーム(20)を接当押し操作する作動部(33a)に
    取り付けると共に、前記油圧シリンダ(33)の作動部
    (33a)により前記操作アーム(20)を旋回位置に
    まで押し操作すると、前記操作アーム(20)の接当部
    (30)の移動軌跡から前記ストッパー部(42)が外
    れる位置に移動するように、前記油圧シリンダ(33)
    の作動部(33a)に対するストッパー部(42)の取
    付位置を設定してある作業車の走行伝動構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190004063A (ko) * 2017-07-03 2019-01-11 엘에스엠트론 주식회사 작업 차량의 사이드 클러치 구조

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