JPH0611215U - 照明器具の枠体の天井バーへの取付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 枠体の下開口面積を小さくすることなく、天
井バーの下横片の側端面に光が当たらないようにする。 【構成】 断面逆Ｔ字状をした隣合う天井バー１の間に
配設される照明器具２を配設する。該照明器具２のルー
バや反射板等の枠体３の両側端部を隣合う天井バー１の
下横片４の上面に載置する。枠体３の側面部の下端を天
井バー１の下横片４の側端に近づけると共に枠体３の側
面部下端を天井バー１の下横片４の上端面よりも下方に
位置させる。このことにより枠体の下開口面積を小さく
することなく、天井バー１の下横片４の側端面に光が当
たらないようにできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、システム天井における照明器具の取付け、特に、照明器具の枠体の 天井バーへの取付け構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、システム天井においては、断面逆Ｔ字状をした隣合う天井バー１の間に 配設される照明器具２を配設し、該照明器具２のルーバや反射板等の枠体３の両 側端部の載置片１０を隣合う天井バー１の下横片４の上面に載置して構成してあ る。そして、従来にあっては、ルーバや反射板等の枠体３は図４のように両側面 部の下端を天井バー１の下横片４の側端に近づけていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが上記した従来例にあっては、照明器具２のランプ１１からの光が天井 バー１の下横片４の側端面部に当たり、その光が図４のように向かい側の枠体３ の側面部に当たり、それが筋になって見えて見栄えが悪くなるという問題があっ た。

【０００４】 そこで、図５のように枠体３の両側端部の載置片１０を内側に張り出して枠体 ３の側面部の下端を天井バー１の下横片４の側端面部から離すようにすることが 考えられるが、これだと、確かに図５に示すように照明器具２のランプ１１から の光が天井バー１の下横片４の側端面部に当ることがなく、図４の従来例のよう な光が筋になって見えるというようなことがなくなるが、この従来例においては 、図４のものに比べて枠体３の下開口面積が小さくなり、器具効率が悪くなり、 また、載置片１０の下面には光が当たらないため黒く見えて意匠性も悪くなると いう問題があった。

【０００５】 本考案は上記の問題点に鑑みて考案したものであって、その目的とするところ は、枠体の下開口面積を小さくすることなく、天井バーの下横片の側端面に光が 当たらないようにできる照明器具の枠体の天井バーへの取付け構造を提供するに ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の照明器具の枠体の天井バーへの取付け構造は、断面逆Ｔ字状をした隣 合う天井バー１の間に配設される照明器具２を配設し、該照明器具２のルーバや 反射板等の枠体３の両側端部を隣合う天井バー１の下横片４の上面に載置したも のにおいて、枠体３の側面部の下端を天井バー１の下横片４の側端に近づけると 共に枠体３の側面部下端を天井バー１の下横片４の上端面よりも下方に位置させ て成るものであって、このような構成を採用することで、上記した従来例の問題 点を解決して本考案の目的を達成したものである。

【０００７】

【作用】

枠体３の側面部の下端を天井バー１の下横片４の側端に近づけると共に枠体３ の側面部下端を天井バー１の下横片４の上端面よりも下方に位置させることで、 枠体３の下開口面積を大きし、また、天井バー１の下横片４の側端面に光が当た らないようにできたものである。

【０００８】

【実施例】

本考案を以下添付図面に示す実施例に基づいて詳述する。断面逆Ｔ字状をした 天井バー１が天井部分に吊り下げ支持してあり（吊り下げ支持の具体的構造の説 明は省略する）、隣合う天井バー１間に照明器具２が配設してある。照明器具２ にははめ込み支持部５をそれぞれ隣合う天井バー１の上部の頭部６に被嵌し、係 止片７を頭部６の下面に係止して浮き上がらないように支持している。照明器具 ２内の下部にはルーバや反射板等の枠体３が配設してあり、この枠体３は添付図 面に示す実施例ではルーバの例が示してある。図３において枠体３を構成するル ーバは枠状体８の両側面部間にルーバ片９を架設して構成してある。枠体３の両 側端部の下部には外方に向けて載置片１０が突設してあり、また、枠体３の側面 部下端は上方に折り返してあり、この枠体３の側面部下端は載置片１０よりも少 し下方に位置している。そして、図１、図２に示すように枠体３の側面部の下端 を天井バー１の下横片４の側端に近づける共に枠体３の側面部下端を天井バー１ の下横片４の上端面よりも下方に位置させてある。ここで照明器具２のランプ１ １からの光（図においてイで示す）が図１、図２に示すように天井バー１の下横 片４の側端面に当たらないようになっている。このような構成とすることで、図 ４に示すような従来例のように照明器具２のランプ１１からの光（図においてイ で示す）が天井バー１の下横片４の側端面に当って反射して反対側の枠体３の側 面部に当たって筋になるというようなことがなく、また、図５に示す下横片４が 内側に張り出す従来例のように外観が悪くなるようなことがなくなっただけでな く、枠体３の下開口の開口巾を広く取れるものである。そして、図１、図２に示 すように枠体３の側面部の下端を天井バー１の下横片４の側端に近づけると共に 枠体３の側面部下端を天井バー１の下横片４の上端面よりも下方に位置させると 、枠体３の側面部下端が下横片４の側端部に近接対向することで、枠体３の横方 向のずれを防止し、ルバーの機能としての遮光角を確保することができるもので ある。図中１３は天井板を示し、天井バー１の下横片４の上に載置する。

【０００９】 なお、添付図面に示す実施例においては、枠体３としてルーバの例を示したが 、枠体３が反射板であってもよいものである。

【００１０】

【考案の効果】

本考案にあっては、上述のように枠体の側面部の下端を天井バーの下横片の側 端に近づけると共に枠体の側面部下端を天井バーの下横片の上端面よりも下方に 位置させてあるので、枠体の下開口面積を小さくすることなく、天井バーの下横 片の側端面に光が当たらないようにできるものであり、また、外観も良くなるも のであり、また、枠体の左右のぶれも防止できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の断面図である。

【図２】同上の要部拡大断面図である。

【図３】同上に用いるルーバの斜視図である。

【図４】従来例の説明図である。

【図５】他の従来例の説明図である。

【符号の説明】

１ 天井バー ２ 照明器具 ３ 枠体 ４ 下横片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 断面逆Ｔ字状をした隣合う天井バーの間
   に配設される照明器具を配設し、該照明器具のルーバや
   反射板等の枠体の両側端部を隣合う天井バーの下横片の
   上面に載置したものにおいて、枠体の側面部の下端を天
   井バーの下横片の側端に近づけると共に枠体の側面部下
   端を天井バーの下横片の上端面よりも下方に位置させて
   成る照明器具の枠体の天井バーへの取付け構造。