JPH06112122A - 2次元量子デバイス構造 - Google Patents

2次元量子デバイス構造

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JPH06112122A
JPH06112122A JP34630892A JP34630892A JPH06112122A JP H06112122 A JPH06112122 A JP H06112122A JP 34630892 A JP34630892 A JP 34630892A JP 34630892 A JP34630892 A JP 34630892A JP H06112122 A JPH06112122 A JP H06112122A
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substrate
plane
diffraction grating
growth
periodic structure
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Seiichi Miyazawa
誠一 宮澤
Mitsuru Otsuka
満 大塚
Natsuhiko Mizutani
夏彦 水谷
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  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)
  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 結晶欠陥の発生や不純物の混入がなく、十
分な量子閉じ込め効果を生ずる寸法、形状に細線形成が
可能であり、また量子細線の高密度配列が可能であり、
原子拡散に伴う影響を受けない再現性の良い半導体結晶
製造方法。 【構成】 先ず{111}または{110}面から
0.5〜15度傾斜した半導体基板上に回折格子を形成
し、その回折格子上にMBE法、またはGSMBE法に
より半導体結晶を成長させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低閾電流密度の半導体レ
ーザや高速動作のトランジスター等を実現するために回
折格子上に2次元量子井戸構造を含む半導体装置の構造
に関するものであり、その目的に合致した回折格子の形
成に関することであり、更にその回折格子上に半導体結
晶の製造方法に関するものである。この発明は高性能な
電子特性や光特性を有する半導体素子の作製に応用され
る。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上に回折格子を作製し、その
上にこの基板の周期構造の位相からずれた第2の周期構
造の層を成長させる半導体構造の研究が行われている。
【0003】回折格子は光エレクトロニクスの分野にお
いて、フィルタ、光結合器、分布帰還型(DFB)レー
ザ、分布ブラッグ反射型(DBR)レーザ等の種々の光
回路素子に用いられている。特に、DFB,DBRレー
ザに代表される波長制御用ないし波長可変半導体レーザ
用に形成された回折格子はレーザの共振器として用いら
れている。その上、回折格子の周期、形状、深さはレー
ザ特性(発振閾値、結合係数等)を決定する重要な因子
であり、高精度の回折格子をこのようなレーザ中に制御
性よく作成することはこの技術分野の重要な課題となっ
ている。
【0004】従来、回折格子の作成は、格子状フォトレ
ジストマスクの作成とエッチングの2段階の方法で行わ
れている。しかし、光エレクトロニクス分野の回折格子
の周期は0.1〜1.0μmと微細なため、フォトレジ
ストマスクの作成に従来の光リソグラフィ技術を適用す
ることは出来ない。このため、フォログラフィックな露
光法が一般に用いられてきた。これはレーザ光の干渉を
用いた露光法であり、その工程を模式的に図1用いて説
明する。
【0005】図1の(a)図のように基板 1−21にフ
ォトレジスト 1−22を塗布し、ここに十分に平行光線
である2つのレーザビーム 1−23, 1−24を2方向
(図示例では垂線に対してθの角度をなす2方向)から
照射して、干渉縞を作ってフォトレジストを周期的に露
光し、これを現像、ベークすることによって(b)図の
様な格子状のフォトレジストマスク 1−25を作成す
る。つぎに、上記フォトレジストマスクをエッチングマ
スクとして(c)図の様にエッチング(ウエットまたは
ドライエッチング)し、その後エッチングマスクを剥離
することにより、(d)図のように基板に周期構造(回
折格子) 1−26を転写する。
【0006】フォログラフィックな干渉露光法において
は、2つのレーザビームの入射角をθ、レーザビームの
波長をλとすると、作製できる格子間隔Λ((b)図参
照)はΛ=λ/(2sinθ)で表される。露光用レー
ザとしては、Arレーザ(λ=351nm)、またはH
e−Cdレ−ザ(λ=352nm)が適している。Λ≦
0.25μm程度のマスクを作るには、He−Cdレ−
ザを用いる。一方、DFB,DBR半導体レーザの発振
波長λは、次式λ=λ0 /Neff =2Λ/m(m=1,
2...)で表すことができる。ここでλ0 /Neff
媒質内でのブラッグ波長、Neff は媒質の等価屈折率、
λはこの半導体レーザ中の回折格子の周期である。整数
であるm=1の場合が1次回折、m=2の場合が2次回
折を意味する。
【0007】このような半導体レ−ザでは、例えば、G
aAsを活性層とする短波長の場合には、回折格子の周
期Λは、発振波長を0.8μmとすると、上述の式(1
次回折を利用する場合とする)から、約115nmにま
で小さくなる。またm次回折を利用する場合でも、11
5nmのm倍程度にしか大きくならない。従って、回折
格子作成の際に露光用レ−ザビ−ムの波長を小さくする
ためには、He−Cdレ−ザの波長λ=325nmを用
いても、空気中では1次回折用の格子を作成することは
できないことになる。
【0008】そこで、GaAs系短波長DFB,DBR
半導体レーザの1次回折格子(周期Λ=130nm以
下)の作成方法として、次の3つの方法が挙げられる。
【0009】第1の方法として、試料を高屈折率媒質中
に浸漬して、そのなかで干渉露光を行って媒質の屈折率
分だけ回折格子の周期を短くする方法がある。高屈折率
媒質としては、例えば、光吸収の少ないキシレンを用い
る。また、類似の方法例としては、フォトレジスト膜上
に屈折率整合用オイルを介して3角形または長方形プリ
ズムをおき、このプリズムの両側から露光用の2つの光
束を入射させる方法もある。
【0010】第2の方法は2光束干渉露光法によって得
られた回折格子の周期を更なる処理によって半分にする
ものである。図2の(a)図に模式的に示すように、ま
ず基板 2−27の上に複数の溝(回折格子) 2−27a
を形成し、次にエッチングマスク材料(フォトレジス
ト) 2−28を全面に形成する。この後に、(b)図に
示すように、露光、現像によりエッチング面を露出させ
てから、(c)図の様にエッチングを行い、こうして
(d)図に示すように周期が初めの溝 2−27aの半分
の回折格子を得る。
【0011】第3の方法としては図3に模式的に示すよ
うに、この(a)図のように、先ず2光束干渉露光法に
よりフォトレジストマスク 3−29を基板 3−30上に
形成し、次に(b)図のようにその上にECR−CVD
によりSiNx膜を成長させて、(c)図のようにエッ
チング時間を調整することによって、レジストとSiN
xによるエッチングマスク 3−29, 3−32を作成
し、このマスクを用いてエッチングを行い、(d)図に
示すように周期が最初に形成したフォトレジストマスク
の半分の回折格子 3−33を作成する方法がある。
【0012】作製された回折格子の上にウエファ積層構
造を作製することは、半導体技術、レーザの閾値電流密
度の改善のためには極めて重要な技術である。超格子構
造を用いた半導体装置は従来のものに比較し低閾値電流
の半導体レーザや高速動作のトランジスターが可能とな
るので注目されており、現在検討されている超格子構造
としては1次元量子井戸構造(量子薄膜)が主流であ
り、これを利用した半導体レーザについては下記の文献
に記されている。
【0013】Tsaug, T. W. : "Extremely Low Threshol
d (AlGa) As Modified Multi-Quantum Well Heterostru
ct Lasers Grown by Molecular Beam Epitaxy"Appl. Ph
ys. Lett., 39, p786-788 ( 1981 ) 1次元量子井戸構造に対し、2次元量子井戸構造(量子
細線)、3次元量子井戸構造(量子箱)と高次元化して
ゆくと、さらにすぐれた特徴を有するデバイスの作製が
可能となることが予想されている。
【0014】図4の(a)図、(b)図、(c)図はそ
れぞれ1次元、2次元、3次元量子井戸構造の概念図で
あり、図5の(a)図、(b)図、(c)図は図4の
(a)図、(b)図、(c)図に示した電子の状態密度
とエネルギーの関係を示す図である。
【0015】バルク結晶の状態における1次元、2次
元、3次元の構造の状態密度は図4の(a)図の破線が
示すような放物線形をしているが、1次元、2次元、3
次元量子井戸構造においてはこの状態密度が、それぞれ
階段状、のこぎり歯状、パルス列状に変化している。こ
のような状態密度の変化に伴なって光吸収や発光状態も
順次変化してゆくことが予想されるため、極めて低い閾
値の半導体レーザが期待される。さらに、2次元量子井
戸構造では散乱機構の単純化により電子移動度が高まる
ことも予想されており、電子デバイスの面からも重要と
なる。
【0016】2次元量子井戸構造を用いた量子細線レー
ザや3次元量子井戸構造を用いた量子箱レーザでは上記
のような特徴から以下のような効果が期待されている。 (1)低い閾値レーザ。 (2)閾値電流の温度依存性が小さい。 (3)緩和振動共振周波数の増大による高速度変調の向
上。 (4)発振スペクトル線幅が狭まる。
【0017】以上のように量子化の次元を上げることは
さまざまな長所を有するものであるが、その作製方法は
いまだ開発段階である。現在検討されている作製方法と
しては、特開昭63−94615号公報に記載されてい
る図6の(a)〜(d)図に示す方法が主流となってい
る。ここに図6、図7を参照して極めて模式的にその作
製法の原理を説明する。
【0018】図6の(a)図において(100)面を表
面に持つ基板を(011)方向に数度傾ける。このよう
に傾いた面は(100)面と(011)面の組み合わせ
で考えられ、131は(100)面であって、133は
(011)面である。今AlAs分子132が131の
結晶表面(100)上に飛来したとする。その時このA
lAs分子132は(100)表面上では不安定である
ため、再蒸発するか、または(100)表面を移動す
る。ところが133の(011)面が存在するステップ
に分子が来ると、AlAs分子132はこのステップに
吸着され、結晶面を形成する。同(b)図に示すよう
に、AlAs分子132は次々にこのステップに吸収さ
れて結晶となる。ここで供給する分子を変える。まず同
(c)図に示すようにAlAs分子132の供給を止め
て、(100)面の半分までAlAs層を形成させる。
次に供給分子をGaAs分子134に変えて供給すると
同様な原理による成長が行なわれ、同(d)図に示すよ
うに横方向にGaAsとAlAs領域が作製される。こ
の、各層の膜厚135は一原子層単位で形成される。
(c)、(d)図に示した成長をくり返し行なうことに
より、図7に示すようにGaAs層141とAlAs層
142とが縦方向に伸びた結晶構造とすることが可能で
ある。このように傾けた基板を用い、供給する分子種を
変えることによって量子細線を作製することが出来る。
【0019】一方結晶成長の方法については以下に詳述
する。
【0020】半導体中のキャリアーである電子や正孔を
1次元の狭い空間に閉じ込めた量子細線やその量子細線
が周期的に配列された2次元超格子にはバルクの半導体
結晶とは異なる新しい電子物性、光物性が出現すること
が予測されている。例えば量子細線を半導体レーザーの
活性層に用いると、レーザー発振の閾値電流を低くする
ことが可能であり、しかも温度変化に対して安定して鋭
い発光スペクトルが得られる。また量子細線中では電子
の移動度が約107 〜108 cm/V・secにも達す
るから、高速移動度トランジスタ(HEMT)と同様な
高速性をもつ電界効果トランジスタ(FET)や特異な
機能素子への応用が期待されている。
【0021】これらの理由から量子細線や2次元超格子
を作製する試みが近年盛んに行われるようになってき
た。1次元方向の量子閉じ込めに関しては、現在MBE
法を初めとする薄膜形成技術により精度良く作製するこ
とが可能となっている。これに対して2次元方向にキャ
リアーを閉じ込める量子細線を作製するためには、膜厚
方向に加えて面内方向でもエネルギーバンドを変調さ
せ、バンドの井戸に相当する領域を障壁の領域中に閉じ
込めるなんらかの手段が必要となる。量子細線や2次元
超格子の作製する手段として現在までに提案、検討され
た方法は以下の3種類に分類される。
【0022】(従来例1) GaAsの井戸領域を面内
方向に閉じ込めるための界面を形成する手段としてリソ
グラフィーやエッチングなどの微細加工技術を直接利用
する方法。
【0023】(従来例2) あらかじめ凹凸が形成され
たGaAsの(001)OFF基板上にGaAs井戸層
とAlGaAs障壁層を有機金属気相エピタキシ−(M
OVPE)法を用いて成長させる。その際に結晶方位に
依存する成長速度の差を利用して、V溝の底やノコギリ
刃形状の段差部に量子細線を形成する方法。
【0024】(従来例3) (001)面からわずかに
傾いた表面方位をもつGaAs基板上にMBE成長させ
る場合において成長条件を選ぶならば、結晶の成長が原
子ステップの移動によって進行することを利用する。そ
の際、1原子層が形成される時間間隔より短い時間でG
aAsとAlGaAsを交互に成長させることにより量
子細線構造を形成する方法。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べた短波長
(λ=0.8μm)DFB,DBR半導体レーザ用の1
次回折格子(周期Λ=130nm以下)の作成方法に次
のような問題があった。
【0026】第1の方法では、液体やその容器などに起
因する散乱や多重反射のために露光用ビームの光波面が
乱れたり、装置の振動や空気の揺らぎの影響を受け易く
て、回折格子の精度が悪くなるという問題がある。
【0027】第2の方法では、エッチングマスクとして
フォトレジスト膜を全面に形成した後の露光/現像条件
の制御が厳しく、面内でばらつきが生じて回折格子の精
度が悪くなる。また、第2のエッチング時にウエットエ
ッチングを用いると、回折格子形状の不整が生じるとい
う問題がある。
【0028】第3の方法では、レジスト上のSiNx膜
と基板上のSiNx膜のエッチング条件の制御が難し
い。また、エッチング時、ドライエッチングならばエッ
チングマスクがレジストとSiNx膜の2種類の材料で
形成されているため、エッチングガスに対する耐性に差
が生じ回折格子形状の不整、深さや寸法の精度が悪くな
るという問題がある。
【0029】従って、本発明は、上記問題点に鑑み、新
たな原理にもとづいて、短波長(λ=0.8μm)DF
B,DBRレーザ等の1次回折用などの極微細な回折格
子も形成できる回折格子作成方法を提供することを目的
とする。
【0030】上述した従来の2次元量子井戸構造の作製
方法はAlAsやGaAsのもつ周期性を利用するもの
であるが、AlAs,GaAsの各層は必ずしも一定の
周期性を示すわけではなく、図7の141、142のよ
うにGaAs層、AlAs層の幅は成長基板面内でばら
つくことが多い。この場合には作製される2次元量子井
戸構造の量子細線がばらつき、量子準位および状態密度
も大きく劣化するという問題がある。
【0031】本発明は上述のような問題が生じることな
く2次元の量子細線を持ったレーザが再現よく作製でき
る方法を提供するものである。また量子細線の作製法と
して上記の従来例にはいくつかの問題点が存在した。従
来例1では微細加工に伴う結晶欠陥の発生や不純物混入
の影響から逃れることが困難である。さらに量子細線が
高密度に配列された2次元超格子をこの方法で実現する
ことは不可能に近い。
【0032】従来例2では1回の成長過程の中で量子細
線構造を形成するために結晶欠陥の発生や不純物混入の
恐れがほとんどない点では従来例1よりもすぐれた方法
であると言える。しかし、従来例2の問題は作製しうる
細線の寸法や形状に大きな制約があるために、キャリア
ーの閉じ込めが十分には発現されにくいことである。そ
の上、基板加工の寸法などに依存して量子細線を作製し
うる領域が極めて限定される。そのために2次元超格子
を作製することは困難である。
【0033】従来例3は原理的には量子細線を高密度に
配列できる方法であるが、しかしこの手法は原子の表面
拡散過程に伴う統計的ばらつきや揺らぎの影響を本質的
に受けやすいために、今まで良質な2次元超格子の作製
は実現されていない。
【0034】このような従来例の問題を克服し本発明が
解決しようとしているこの部分の課題は下記の4項目で
ある。
【0035】1.結晶欠陥の発生や不純物の混入が生じ
ないこと。
【0036】2.十分な量子閉じ込め効果が生じる寸
法、形状に細線を形成できること。
【0037】3.原子拡散に伴う揺らぎの影響を受けず
に、再現性が良く、かつ細線形態を形成できること。
【0038】4.量子細線を高密度に配列することが可
能であって、しかもその配列の自由度が高いこと。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明は閃亜鉛鉱型結晶
構造を有した半導体であって、{111}面あるいは
{110}面から0.5〜15度の範囲で傾いた面方位
を持つ半導体基板において、異なる指数を持つ面で囲ま
れた第1の周期形状の上にエピタキシャル成長を行う際
に、成長の面方位によって成長速度が異なることを利用
して新たな周期を持つ第2の周期構造を形成するもので
ある。
【0040】ここで{111}面は(111)面、(1
*** )面、(11** )面などの等価な面を含
み、{110}面は(11* 0)面と(110)面を含
むものとする。ただし、記号1* はここでは特に数字1
の上に−を記載するミラ−の記号の代用とする。以下に
この記載方法を適用する。
【0041】またGaAsを代表とする閃亜鉛鉱構造を
有する半導体基板上で{111}面あるいは{110}
面から0.5〜15°の範囲で傾いた面方位を持つ半導
体基板上に周期的な凹凸を形成し、その凹凸面上にエピ
タキシャル成長させることにより、面方位による成長速
度の差を利用し安定して量子細線を作製する方法を提供
するものである。
【0042】更に本発明は{111}面あるいは{11
0}面から0.5〜15度の範囲で傾いた面方位を持つ
半導体基板表面に回折格子を形成し、その回折格子の上
に半導体結晶を成長させる方法を提供するものである。
【0043】より具体的には次のステップから成る。図
8(a) を用いて模式的に説明する。第1のステップは閃
亜鉛鉱型結晶構造を有した半導体であって、{111}
面から0.5〜15度の範囲で傾いた面方位を持つ半導
体基板51において該基板表面にピッチΛ1 の回折格子
52を形成し、その52上に固体ソースのMBE法また
は一部の分子線源をガス化したGSMBE法あるいは分
子線源に有機金属を用いるMOMBE法、あるいはすべ
ての分子線源をガス化したCBE法によって半導体結晶
を成長させる。このときの成長条件として{111}面
での成長速度が遅くなるような条件を選択することであ
り、{111}面からなるテラス面と{100}面から
なる段差部からなるノコギリ形状53を形成することが
できる。更に図8の(b)図を用いて説明する。{11
0}面から0.5〜15度の範囲で傾いた面方位を持つ
半導体基板54において該基板表面にピッチΛ1 1の回
折格子55を形成し、その55上に固体ソースのMBE
法または一部の分子線源をガス化したGSMBE法ある
いは分子線源に有機金属を用いるMOMBE法、あるい
はすべての分子線源をガス化したCBE法によって半導
体結晶を成長させる。その成長条件として{110}面
での成長速度が遅くなる条件を選択することであり、
{110}面からなるテラス面と{113}面あるいは
{114}面からなる段差部からなるノコギリ形状56
を形成することができる。
【0044】このノコギリ形状のピッチΛ2 はその下に
形成されているグレーティングのピッチΛ1 のみで決ま
り、必ずΛ2 =Λ1 となる。
【0045】次のステップとして、このノコギリ形状5
3,56の上に、テラス面での成長速度が遅く、かつ段
差面での成長速度が速い、すなわち最初の傾きの面の成
長と同じ成長条件での成長を行うと、段差が消滅するこ
となく表面の形状を保持したまま、あるいは少なくとも
表面の周期的な構造を保持したまま主に横方向の成長が
進行する。
【0046】成長中の分子線の比率を変える、あるいは
種類を変えることによって、図9の(a)図に示したよ
うな第2の周期構造63を作製することも可能である。
分子線の変更の方法は通常では量子井戸を作製する際に
用いられるようにシャッタの開閉、バルブの開閉等によ
って行えばよい。
【0047】変調する時間を段差面がΛ2 距離にわたっ
て成長するのにかかる時間よりも短い時間の中で適当に
選ぶことによって、周期構造の周期を回折格子のピッチ
の整数倍になるようにすることもできる。
【0048】以上述べたようにして、傾斜領域を持つ基
板状に特定の周期をもつ、例えば形成された第1の周期
構造に対して1/Nの周期を持つ、第2の周期構造を成
長時に作り込むこともできる。このようにして形成され
た周期構造のステップ部分の大きさ65を30nm以下
にすることにより量子効果をもたせることができる。さ
らにこの部分の大きさは11に示した回折格子のピッチ
と(111)面および(110)等の傾斜角で決定され
る。
【0049】回折格子を形成する基板と第1の成長層の
屈折率を同一にするならば、もとの回折格子は等価屈折
率の変調には寄与しない。この導波路の等価屈折率は図
9の(b)に示したように、元の回折格子のピッチに対
して低次の、すなわち波長の短いピッチで変調された成
分を大きく持つという特徴をもつことにもなる。一般に
半導体の結晶成長速度はその結晶面により異なる。例え
ば本件の場合には、(111)面は(100)面に比較
し成長速度は遅く、さらに(110)は(111)面よ
りも遅い。詳細については、Journal of Applied Physi
cs Vol.64, 3522(1988)の文献を参照して頂きたい。
【0050】図10を用いて説明する。先ず第一のステッ
プとして閃亜鉛鉱構造を有した半導体であって{11
1}面方位を持つ半導体基板の上に{111}面から
0.5〜15度の範囲で傾斜した面方位をもつ第1の周
期構造を形成する。この基板表面にピッチ10−5の緩や
かな周期を形成する。ここでは周期10−5が100μm
であって、なるべく平坦な部分、例えば10− 03のよう
な部分が生じないように周期構造10−6を形成する。図
中10−1が{111}面、{110}面から0.5〜1
5度傾斜した面である。
【0051】その後にこの緩やかな周期構造10−6の上
に短周期構造を作製する。図11によって説明する。作製
法としては干渉露光法を採用する。この作製法について
は実施例中に記載する。図11中11−7は干渉露光によっ
て作製されたピッチ240nmの短周期構造である。こ
こでは11−6が長周期構造を成している構造になってい
る。
【0052】次のステップとしては、その周期構造の上
に固体ソ−スのMBE法、または一部の分子線源をガス
化したGSMBE法あるいは分子線源に有機金属を用い
るMOMBE法あるいは全ての分子線源をガス化したC
BE法によって半導体結晶を成長させる。図12は図11中
の11−6付近を拡大したものである。長周期構造の斜面
部分に形成された短周期構造の上に半導体膜12−8を成
長させる。その時の成長条件としては斜面部分の面、多
分{114}または{113}より平面{111}面で
の成長速度が遅くなるなるような条件を選ぶことによっ
て{111}面から成るテラスと{100}面の段差部
分から成る鋸形状12−11を形成することができる。こ
のうえに同様な条件で12−8とは異なる材質の半導体膜
12−9を成長させる。同様に{111}面での成長が遅
くなるような条件を選ぶ。その結果12−9の半導体膜は
ステップ部分に集中するような構造になる。同様に12−
9の半導体膜とは異なる12−10の半導体膜を堆積する。
この時の条件も{111}面の成長速度が遅い条件を選
定した。この繰返しにより組成の異なる領域を部分的に
形成できる。本特許の一つの重要なポイントは成長速度
の異なる面を形成することである。
【0053】あるいは{110}の面基板を用いて同様
に0.5〜15度の範囲内で傾斜した表面を形成してい
てもよい。重要な点は成長しにくい面と成長の早い面を
形成すること、かつ形成しやすい面の一辺の長さを容易
に制御できること、成長速度の早い面に比較して成長速
度の遅い面の幅が長いことこれらを満足させるならば、
容易に半導体領域を部分的にでも閉じ込めることができ
る。成長法としては、固体ソ−スのMBE法、または一
部の分子線源をガス化したGSMBE法、分子線源に有
機金属を用いるMOMBE法、あるいは全ての分子線源
をガス化したCBE法によって半導体結晶を成長させ
る。
【0054】具体的な一例を述べる。図13は図11(a)
を部分的に拡大した図である。13−21は干渉露光によ
って作製した回折格子である。ピッチΛ1 は240nm
である。この上にエピタキシャル法によって膜13−22
を積層すると、ステップ(100)面の幅B、13−22
は次の式で決定される。
【0055】B=Λ1 tanθ/sinθ’ ここでθは{111}面および{110}面からの傾斜
角度、上述した0.5から15°の値のいずれかの値で
ある。θ’は、ここでは{111}面とステップを形成
している面(100)面がなす角54.7°である。基
板の傾斜角θを5°程度とすると、ステップに形成され
る(100)の幅B、13−22は26nmとなる。この
上にエピタキシャル成長により結晶を成長させる。例え
ば、MBE法を用いたGaAs上のGaAs膜の成長で
あれば、(111)面と(100)面との成長速度の差
は約3倍であって、(111)面の方が速い。 図14
に示したようにステップには14−31に示したような量
子井戸が形成される。ここでは(100)面上に14−3
2に示すように20nm程度積層した。この時14−33
に示すように(111)面上にはその約1/3である6
nmのGaAsが積層される。この14−32、14−33
の積層を繰り返しを図5に示した。供給材料を変えるこ
とにより容易に積層が可能である。
【0056】更に結晶成長の方法を記載する。まず{1
11}または{110}面から0.5〜15度傾斜した
半導体基板上に回折格子を形成し、その上にMBE法ま
たはGSMBE法により半導体結晶を成長させる。この
時の入射分子線の方向には特に制限はない。ただし、G
SMBE法は化学線エピタキシー(CBE)法、有機金
属分子線エピタキシー(MOMBE)法などとも呼ばれ
ているが、これらは全て同じ手法を意味している。
【0057】一般に結晶の低指数面の方位に成長速度の
極小が存在するが、特に{111}面(または{11
0}面)は成長速度が非常に遅いため、上記の成長に伴
って表面には{111}面(または{110}面)のテ
ラスと、{111}面(または{110}面)とは異な
る面方位を有する段差から構成されるノコギリ刃形状が
形成される。
【0058】この時、テラス面に対して垂直方向に計っ
た段差の高さSとテラス面に対して水平方向に計ったノ
コギリ刃の周期Tはグレーティングの周期Pと基板の傾
斜角aを用いて各々 S=P・sin(a) T=P・cos(a) と表される。
【0059】次に少なくとも1種類の分子線の方向をそ
の基板の法線方向から10度〜80度の範囲で傾けるこ
とにより、段差部からテラス面の途中まで該入射分子線
の影になる領域が形成される。このために段差凹部から
新たな結晶面が成長し平坦化する現象が抑制される。一
方、テラス面の成長速度は極端に遅く、そのために分子
をほとんど取り込まないので、表面に入射した分子は表
面拡散により段差部に到達して結晶に取り込まれるか、
あるいは真空相に離脱するかのいずれかがほとんどであ
り、テラス面で結晶化する割合は極わずかである。この
結果、段差は消滅せずに表面にはノコギリ刃形状が保持
されたまま残り、ほぼ定常的に横方向の成長が進行す
る。
【0060】いま段差部の横方向成長速度をテラス面に
水平に計ってVsとし、テラス部のテラス面に対して垂
直方向の成長速度をVtとすると、表面のノコギリ刃形
状は基板水平方向から角度b方向に平行移動することに
なる。ここでbは b=a+tan-1(Vt/Vs) と表される。VtとVsの間にはVt<<Vsの関係が
成立しているので、角度bは角度aに近い値であり、ほ
ぼ横方向に成長が進行する。障壁に対応する半導体結晶
が上記のように定常的に横方向の成長をしている過程に
おいては井戸に対応する半導体結晶をt時間成長させ、
その後に再び障壁の半導体結晶を成長させると、井戸の
半導体結晶の断面は幅L=Vs・t、高さSの矩形領域
が非常に薄い幅d=Vt・tの幅で連結された構造とな
る。Sを表す上記の式より、この矩形の高さSは回折格
子の周期Pと基板方位aによって選択され、幅Lは時間
tによって正確に制御できる。その結果、微細な寸法を
持つ量子細線を精度良く作製することができる。また、
上記の成長過程を適当な周期で繰り返すことにより、量
子細線が高密度に配列された2次元超格子を形成するこ
とができる。ここで適当な周期とは例えば、Nを整数と
して、T/(N+1/2)で表される。
【0061】MOVPE法を用いた前記の従来例2で
は、一旦形成された段差の凹部から新たな結晶面が生成
するために、成長とともに段差が消滅し、その結果表面
が平坦化する。また、テラスが(001)面であるため
に、成長速度Vtが無視できない値をもつ。このために
量子細線構造は成長の一過程で形成されるのみであり、
該量子細線を高密度に配列することは不可能であった。
これに対し、本発明では段差が消滅しないで横方向に成
長するために、連続して量子細線を配列できることが特
徴である。
【0062】
【実施例】実施例1 図15に本発明の実施例1として、ピッチ125nmの
1次回折格子を有するGaAs/AlGaAs系DFB
レーザ用ウェハの積層構造を示す。SiドープのGaA
s基板11は(111)A面から(100)面方向に5
度傾いた面を基板表面とするいわゆる傾斜基板である。
この上にSiドープGaAsのバッファ層12が0.5
μm形成され、その上にSiドープAl0.5 Ga0.5
sクラッド層15−13が1.5μm形成されている。
【0063】次に15−14は200nmの光閉じ込め領
域であるSiドープAly Ga1-yAsであり、このA
lの含有率yは0.5から徐々に変化し、活性層15−1
5の近くでは0.3に低下する。 活性層、多重量子井
戸はアンドープAl0.3 Ga 0.7 As10nmのバリア
層とアンドープGaAs6nmの井戸層との繰り返しか
ら構成される5つの量子井戸からなる。この上に上部の
光ガイド層15−16であるBeドープAl0.3 Ga0.7
As層を0.3μm形成する。この表面にレーザ干渉露
光法を用いて、ピッチ250nmのレジストパターンを
形成し、ドライエッチングによって2次回折格子15−1
7を形成する。このとき、格子の溝の方向は(110)
方向、すなわち、もとの基板の法線と(111)A面の
法線とで規定される平面に対して垂直とする。
【0064】MBEチャンバ内でレジスト残渣と表面の
酸化物を除去した後、この上にMBE法で上部光ガイド
層と同一組成のAl0.3 Ga0.7 As層15−18を平均
の膜厚で0.2μm成長させ、表面に周期的な段差を形
成する。段差は幅約225nmの(111)A面からな
るテラス面と、幅約38nmの(001)面からなるス
テップ面から構成される。繰り返しの周期は回折格子の
周期250nmと一致し、段差の高低差は約20nmと
なる。
【0065】平坦な基板上でのGaAsの成長速度をV
00,Al0.3 Ga0.7 Asの成長速度をV03とし、
回折格子上での成長面の進行速度をGaAsにたいして
Vg00,Al0.3 Ga0.7 AsにたいしてVg03と
し、成長方向と基板法線のなす角をGaAsにたいして
θg00,Al0.3 Ga0.7 Asにたいしてθg03と
する(図16(a),(b)を参照のこと)。本実施例
においてはV00=11nm/min,V03=15.
7nm/minであり、θg00=θg03=70.5
°である。
【0066】Vg00=V00/cosθg00,Vg
03=V03/cosθg03となるので、基板面に水
平な面内での成長面の伝搬速度はV100=V00/t
anθg00,V103=V03/tanθg03とな
る。こうして成長面の水平方向への伝搬速度が明らかに
なる。本実施例においてはV100=29.5nm/m
in,V103=42.1nm/minとなっている。
【0067】これを用いてシャッタの開閉によって、B
eドープGaAsおよびBeドープAl0。3 Ga0.7
s層からなる周期構造15−19を形成する。すなわち、
GaAs層を1分41秒成長させ、引き続いてAlGa
As層を1分47秒成長させ、さらにGaAs層を1分
41秒成長させ、引き続いてAlGaAs層を1分47
秒成長させることによって、成長面の周期構造は水平方
向に250nm進行する。この間に垂直方向にも約88
nm成長面は進行している。またこのとき、基板面に水
平な方向での周期構造の繰り返し周期は125nmにな
っており、形成された回折格子のピッチの1/2の周期
を持つ屈折率の変調構造が作製できている。 成長条件
を変えて(111)面上の成長速度も大きくなるように
して、BeドープAl0.3 Ga0.7 As層15−191を
0.2μm形成して成長面を平坦にし、この上にBeド
ープAl0.5 Ga0.5 As上部クラッド層1.5μm15
−192とBeドープのGaAsキャップ層15−193
を0.3μm形成してLD構造としている。 このよう
にして構成した光導波路は上部ガイド層中に125nm
ごとに配置されたGaAsの厚い部分によって、等価屈
折率が変調を受けている。
【0068】実施例2 図17は本発明の実施例2として、形状の崩れた周期構
造を持つ回折格子つきの導波路を示す。SiドープGa
As基板17−71は(111)A面から(100)面方
向に5度傾いた面を基板表面とする傾斜基板である。こ
の上にSiドープAl0.5 Ga0.5 Asクラッド層17−
72が1.0μm形成されている。
【0069】次に17−73はアンドープのAl0.1 Ga
0.9 As200nmからなる導波層である。この上に上
部の光ガイド層であるBeドープAl0.3 Ga0.7 As
層17−74を0.3μm形成させ、この表面にレーザ干
渉露光法を用いて、ピッチ250nmのレジストパター
ンを形成し、ドライエッチングによって2次回折格子を
形成する。MBEチャンバ内でレジスト残渣と表面の酸
化物を除去した後に、この上にGSMBE法でAl0.3
Ga0.7 As層を成長させ、表面に段差が形成された後
には、マスフローコントローラによって材料の供給量を
制御し、BeドープのAl0.1 Ga0.9 AsおよびBe
ドープのAl0.3 Ga0.7 As層からなる周期構造17−
75を形成する。成長面が相似形を保つことができず新
たなファセット面が出る場合でも、図9の(b)図に示
すように形成された回折格子のピッチの1/2の周期を
持つ屈折率の変調構造が作製できる。
【0070】成長条件を変えて(111)面上の成長速
度も大きくなるようにして、BeドープのAl0.3 Ga
0.7 As層17−76を0.2μm形成して成長面を平坦
にし、この上にBeドープのAl0.5 Ga0.5 As上部
クラッド層1.5μm17−77と、BeドープGaAs
キャップ層を0.3μm形成している。
【0071】実施例3 図18は本方法を用いて作製した2次元量子井戸であ
る。基板18−41は基板であるSiド−プGaAs基板
である。この基板は(111)面から(110)方向に
2°傾斜した構造となっている。この上に18−42のS
iド−プAlGaAs(As組成0.5)を1.5μm
成長させる。さらに、18−43のSiド−プAlGaA
s(Al組成0.1)を0.4μm成長させ、成長をい
ったん中断する。これを成長装置から取りだし、干渉露
光により回折格子を形成する。
【0072】このように形成した回折格子を持った成長
膜を再度成長室の中に入れる。これが、図18に示した
18−44のような回折格子となる。この上にまずバッフ
ァ効果を持たせるために、Siド−プAlGaAs(A
l組成0.3)を50nm形成する。この結果、図1
3、14において説明したように(111)面と(10
0)面のステップが形成され、傾斜面(100)面の幅
は約10nmとなる。一方18−45上に活性層となるア
ンド−プGaAsを(100)面上で10nm程度に成
長させる。この時(111)面上でGaAsの膜厚は3
nm以下となる。18−46の井戸の上にバリアとなる18
−47のAlGaAs(Al組成0.3)を10nm形
成する。さらに井戸となる18−48GaAsを(10
0)上で100形成する。以上が活性層となる。この上
に18−49の光ガイド層Beド−プAlGaAs(Al
組成0.3)を100nm形成している。さらに、クラ
ッド層となるBeド−プAlGaAs(Al組成0.
5)を1.5μm成長させた。最後にキャップ層となる
Beド−プGaAsを0.5μm成長してレーザが作製
できる。作製した2次元量子井戸のしきい電流密度が通
常の1次元量子井戸に比較し3割程度の改善が見られ
た。
【0073】実施例4 図19は本発明の実施例4である。本実施例の特徴はキ
ャリアブロック層19−65を設けたことにある。図上の
19−61は基板であるSiド−プGaAsである。この
基板は(111)面を有し、(110)方向に5°傾い
ている。この基板上に19−62のSiド−プAlGaA
s(Al組成50%)を1.5μm成長させる。更に、
19−63の光ガイド層Siド−プAlGaAs(Al組
成10%)を200nm成長させ、ここで一旦成長を中
断する。ここで実施例3に示したような干渉露光法によ
り格子間隔250nmの回折格子を形成した。再び成長
装置内にこれを入れ、再成長を行う。19−64は光ガイ
ド層であって、Siド−プAlGaAs(Al組成0.
1)を(100)面上で100nm形成した。さらにそ
の上に、19−65のキャリアブロック層Siド−プAl
GaAs(組成0.3)を50nm形成させ、引き続い
てこの上に活性領域を積層する。19−66はバリアであ
るアンド−プAlGaAs(Al組成0.3)を(10
0)面上で10nm成長させ、引き続いて井戸として19
−67のアンド−プAlGaAs(Al組成0.1)を
(100)面上で60nmになるように積層している。
この繰り返しを19−68(バリア)、19−69(井
戸)、19−70(バリア)、19−71(井戸)と繰返
す。さらに、19−72もバリアであるが、やや厚くし、
且つ(111)面と(100)面の選択比を低減させ
る。その方法としては基板温度を低下する。その構造は
アンド−プAlGaAs(Al組成0.3)50nmで
ある。この後に19−73の光ガイド層を100nm積層
する。構造はBeド−プAlGaAsであって、Alの
組成を0.3から0.5に上げている。その上に19−7
4に示したクラッドであるBeド−プAlGaAsを
1.5μm積層している。最後にBeド−プAlGaA
sを0.5μm積層し、レーザ用構造ができる。本実施
例では一次成長も再成長もMOCVD法を用いた。ガス
系の成長場合はMBE法のような固体ソース成長に比較
し(111)面と(100)面上の選択比を大きく選択
できて、より安定した量子細線ができる。
【0074】実施例5 図20は本方法によって作製した量子細線を電界効果ト
ランジスターに利用した図である。20−81は基板であ
るアンド−プGaAs基板である。(110)面基板を
{111}方向に5°から向けた図である。20−82は
回折格子を形成し、再成長させ、量子細線を作製した層
である。量子細線が形成されるファセットは(110)
面と(100)面から形成される。ガス系の成長法MO
CVD法を利用した場合には、この選択比は1:10以
上選択可能である。20−83はソース、ドレイン、ゲー
トに対応してコンタクト層である。20−86、20−8
7、20−88は電極である。
【0075】実施例6 図21に本発明の実施例6を示す。(111)面から
[110]方向を回転軸として5度傾いたGaAs基板
1の表面にレーザ干渉露光法を利用して回折格子21−1
を形成した。この回折格子のストライプ方向は[11
0]であって、この回折格子の周期は0.24μm、振
幅は0.1μmとした。この回折格子上に原料ガスとし
てトリメチルガリウム(TMGa)、トリエチルアルミ
ニウム(TEAl)及びAsH3 を用いてGSMBE法
によりGaAs結晶およびAlGaAs結晶を成長し
た。矢印21−3はTMGa分子線とTEAl分子線の入
射方向を表しており、基板の法線方向から50度傾いて
いる。また矢印21−4はAsH3分子線の入射方向を示
しており,基板の法線方向から上記TMGa分子線とは
反対側に10度傾いている。これらの入射方向は全成長
過程で変化させることなく一定に保った。
【0076】21−5は上記回折格子上に成長したAlG
aAs層であり、その表面にはテラス21−6と段差21−
7からなるノコギリ刃形状が形成された。ここで、テラ
スの面方位は(111)であり、また段差の高さは約2
1nmであった。この時、テラス面に垂直な方向の成長
速度Vtはほとんど無視できるほどに小さくなり、段差
が横方向に移動することによって成長が進行する定常状
態が達成された。
【0077】つぎに横方向に20nmのGaAs層21−
8と75nmのAlGaAs層21−9を交互に成長さ
せ、さらにAlGaAs層21−10およびGaAsキャ
ップ層21−11を成長させた。この結果、AlGaAs
の障壁中に断面が21nm×20nmのGaAsの井戸
領域が配列された2次元超格子21−12が形成された。
【0078】実施例7 図22に本発明の実施例7を示す。(111)面から
[110]方向を回転軸として5度傾いたGaAs基板
13の表面に光干渉露光法を用いて回折格子22−14を
形成した。この回折格子のストライプ方向は[110]
であって、この回折格子の周期は0.1μm、振幅は
0.05μmとした。この回折格子上に固体原料のG
a、Al及びAsを用いてMBE法によりGaAs結晶
およびAlGaAs結晶を成長させた。矢印22−15は
GaとAl分子線の入射方向を表現しており、基板の法
線方向から50度傾いている。同様に矢印22−16はA
s分子線の入射方向を表現しており、基板の法線方向か
ら上記Ga分子線とは反対側に20度傾いている。これ
らの入射方向は全成長過程で変化させることなく一定に
保った。
【0079】22−17は回折格子上に成長したAlGa
As層であり、その表面にはテラス22−18と段差22−
19からなるノコギリ刃形状が形成された。テラスの面
方位は(111)であり、段差の高さは21nmであっ
た。この時、テラス面に垂直な方向の成長速度Vtは段
差の横方向成長速度Vsの約1/10となり、段差がほ
ぼ横方向に移動することによって成長が進行する定常状
態が達成された。 次に横方向に10nmのGaAs層
22−20と37nmのAlGaAs層22−21を交互に
成長させ、さらにAlGaAs層22−22およびGaA
sキャップ層23を成長させた。この結果AlGaAs
の障壁中に断面が10nm×21nmのGaAsの井戸
領域が配列された2次元超格子12が形成された。
【0080】
【発明の効果】傾斜基板を利用すれば、その傾斜基板の
上に形成された周期構造に対して 1/Nの周期をもつ周
期構造を導入することができる。その回折格子の周期は
干渉露光法で形成された回折格子の周期の整数分の1と
なるので、作製する回折格子の周期は干渉露光法によっ
て容易に制御できる。更に、再現性良く量子細線を得る
ことができる。
【0081】本発明により半導体中のキャリアーに対し
て十分な閉じ込め効果を有する量子細線やその量子細線
が高密度に配列された2次元超格子を比較的簡便に、し
かも再現性良く作製することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフォログラフィック干渉法による回折格
子の作成法の工程を示す断面図である。
【図2】従来の第2の方法の工程を説明する断面図であ
る。
【図3】従来の第3の方法の工程を説明する断面図であ
る。
【図4】1 次元、2次元、3次元井戸構造の概念図である。
【図5】図 4に示した井戸構造の電子の状態密度とエネ
ルギ−との関係を示す図である。
【図6】結晶面の成長を示す概念図である。
【図7】有る分子種が結晶の中で縦方向に成長した量子
細線示概念図である。
【図8】形成されるノコギリ形状を示す図である。
【図9】形成された新しい周期構造(a)と等価屈折率
の変調(b)を示す図である。
【図10】面方位{111 }を持つ半導体基板上に0.5-15
度傾斜した面方位を持つ長周期構造を形成した模式図。
【図11】図10の長周期構造の上に短周期構造を作製す
る模式図である。
【図12】図11の一部の拡大模式図である。
【図13】図12の一部の拡大模式図である。
【図14】成長方向の異なったステップの積層構造の模
式図である。
【図15】本発明の実施例1を示す工程図である。
【図16】各方向からみた成長速度を表す図である。
【図17】本発明の第2の実施例の回折格子付き導波路
の断面図である。
【図18】実施例3によって作製した2次元量子井戸レ
−ザを示す模式図である。
【図19】実施例4によって作製した2次元量子井戸レ
−ザを示す模式図である。
【図20】実施例5によって作製した量子細線を電界効
果トランジスタ−に応用した図である。
【図21】 (111)面から[110]方向を回転軸
として5度傾いたGaAs基板1の表面にレーザー干渉
露光法を利用してグレーテイング2を形成した図であ
る。
【図22】 (111)面から[110]方向を回転軸
として5度傾いたGaAs基板13の表面にレーザー干
渉露光法を利用してグレーテイング14を形成した図で
ある。
【符号の説明】
1−21 基板 1−22 フォトレジスト 1−23 レーザビーム 1−24 レーザビーム 1−25 フォトレジストマスク 1−26 周期構造 2−27 GaAs基板 2−27a 溝 2−28 フォトレジスト 3−29 フォトレジスト 3−30 基板 3−31 SiNx膜 3−32 SiNx膜のエッチングマスク 3−33 回折格子 10− 1 傾斜面 10− 3 平坦な部分 10− 5 基板表面の緩やかなピッチ 10− 6 周期構造 11− 1 傾斜面 11− 3 平坦な部分 11− 5 基板表面の緩やかなピッチ 11− 6 長周期構造に短周期構造が重なった形 11− 7 短周期構造 12− 7 短周期構造 12− 8 半導体膜 12− 9 半導体膜 12−10 半導体膜 12−11 段差部分から成る鋸形 13−21 回折格子 13−22 エピタキシャル法による膜 14−31 量子井戸 14−32 積層 14−33 積層 15−11 SiドープのGaAs傾斜基板 15−13 SQW活性層 15−14 SiドープAly Ga1-y As 15−15 活性層 15−16 光ガイド層 15−17 回折格子 15−18 Al0.3 Ga0.7 As 15−19 BeドープAl0.3 Ga0.7 As 17−71 GaAs傾斜基板 17−72 SiドープAl0.5 Ga0.5 As 17−73 アンドープAl0.1 Ga0.9 As 17−74 BeドープAl0.3 Ga0.7 As 17−75 2次の回折格子 17−76 周期構造 18−41 基板 18−42 SiドープAlGaAs(Al組成0.
5) 18−43 SiドープAlGaAs(Al組成0.
1) 18−44 回折格子 18−45 井戸 18−46 井戸 18−47 AlGaAs(Al組成0.3) 18−49 光ガイド層 19−61 SiドープGaAs 19−62 SiドープAlGaAs(Al組成0.
5) 19−63 SiドープAlGaAs(Al組成0.
1) 19−64 光ガイド層 19−65 キャリアブロック 19−66 バリア、アンドープAlGaAs(Al
組成0.3) 19−67 アンドープAlGaAs(Al組成0.
1) 19−68 バリア 19−69 井戸 19−70 バリア 19−71 井戸 19−72 バリア 19−73 光ガイド層 19−74 クラッド、BeドープAlGaAs 20−81 基板、アンドープGaAs 20−82 回折格子 20−83 ソース、ドレイン、ゲート 20−86 電極 20−87 量子細線 20−88 電極 20−89 電極 21− 1 GaAs基板 21− 2 グレーティング 21− 3 TMGa分子線およびTEAl分子線の
入射方向 21− 4 AsH3分子線の入射方向 21− 5 AlGaAs層 21− 6 テラス 21− 7 段差 21− 8 GaAs井戸領域 21− 9 AlGaAs障壁領域 21−10 AlGaAs障壁層 21−11 GaAsキャップ層 21−12 2次元超格子層 22−13 GaAs基板 22−14 グレーティング 22−15 TMGa分子線およびTEAl分子線の
入射方向 22−16 AsH3分子線の入射方向 22−17 AlGaAs層 22−18 テラス 22−19 段差 22−20 GaAs井戸領域 22−21 AlGaAs障壁領域 22−22 AlGaAs障壁層 22−23 GaAsキャップ層 22−24 2次元超格子層 51 半導体基板 52 回折格子 53 ノコギリ形状 55 回折格子 56 ノコギリ形状 61 第1の周期構造 62 第1の成長層 63 第2の周期構造 81 GaAs 82 Al0.3 Ga0.7 As

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の周期構造を形成してなる半導体基
    板上に、第1の周期構造と位相がずれた第2の周期構造
    を少なくとも一層以上含んで成ることを特徴とした半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 第2の周期構造の周期が第1の周期と一
    致する請求項1の半導体装置。
  3. 【請求項3】 該第2の周期構造が多層膜より形成され
    ていることを特徴とした請求項1の半導体装置。
  4. 【請求項4】 閃亜鉛鉱型結晶構造を有した半導体で基
    板が{111}面から0.5〜15°の範囲で傾いた面
    方位を少なくとも部分的に持つ半導体基板を用い、該基
    板表面に形成された{111}面とその他の指数を持つ
    1つ以上の面から構成されるノコギリ状の第1の周期構
    造を形成し、その周期構造の上に面方位によって成長速
    度の異なる結晶成長法を用いて、半導体基板の法線とは
    一致しない方向へ成長面を進行させて、基板面にそった
    第2の新たな周期構造を活性領域の量子細線として利用
    した半導体装置。
  5. 【請求項5】 閃亜鉛鉱型結晶構造を有した半導体で基
    板が{110}面から0.5〜15°の範囲で傾いた面
    方位を少なくとも部分的に持つ半導体基板を用い、該基
    板表面に形成された{110}面とその他の指数を持つ
    1つ以上の面から構成されるノコギリ状の第1の周期構
    造を形成し、その周期構造の上に面方位によって成長速
    度の異なる結晶成長法を用いて、半導体基板の法線とは
    一致しない方向へ成長面を進行させて、基板面にそった
    第2の新たな周期構造を活性領域の量子細線として利用
    した半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項4において、該半導体成長法がM
    BE法により形成された半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求5項において、該半導体成長法がM
    BE法により形成された半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求4項の半導体成長法において、該成
    長法の一部または、全部がガス状の供給源料により形成
    された半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項5の半導体成長法において、該成
    長法の一部または、全部がガス状の供給源料により形成
    された半導体装置。
  10. 【請求項10】 閃亜鉛鉱型結晶構造を有した半導体で
    基板が{111}面から0.5〜15°の範囲で傾いた
    面方位を少なくとも部分的に持つ半導体基板を用い、該
    基板表面に形成された{111}面とその他の指数を持
    つ1つ以上の面から構成されるノコギリ状の第1の周期
    構造を形成し、その周期構造の上に面方位によって成長
    速度の異なる結晶成長法を用いて、半導体基板の法線と
    は一致しない方向へ成長面を進行させて、基板面にそっ
    た第2の新たな周期構造を形成することを特徴とする回
    折格子の形成方法。
  11. 【請求項11】 閃亜鉛鉱型結晶構造を有した半導体で
    基板が{110}面から0.5〜15°の範囲で傾いた
    面方位を少なくとも部分的に持つ半導体基板を用い、該
    基板表面に形成された{110}面とその他の指数を持
    つ1つ以上の面から構成されるノコギリ状の第1の周期
    構造を形成し、その周期構造の上に面方位によって成長
    速度の異なる結晶成長法を用いて、半導体基板の法線と
    は一致しない方向へ成長面を進行させて、基板面にそっ
    た第2の新たな周期構造を形成することを特徴とする回
    折格子の形成方法。
  12. 【請求項12】 請求項10および請求項11の形成方
    法において、第1の周期構造とその上に成長する層の屈
    折率が等しい材料を用い、第2の周期構造のみが回折格
    子として作用することを特徴とする回折格子形成方法。
  13. 【請求項13】 請求項12の形成方法において、回折
    格子が第2の周期構造の整数分の1の周期を持つことを
    特徴とする回折格子形成方法。
  14. 【請求項14】 請求項13の形成方法において、気相
    の結晶成長方法がMBE法、CBE法、GSMBE法、
    MOMBE法であることを特徴とする回折格子の形成方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項14の形成方法において、気相
    の結晶成長方法がMOCVD法であることを特徴とする
    回折格子形成方法。
  16. 【請求項16】 ダイヤモンド型あるいは閃亜鉛鉱型の
    結晶構造を有し、かつ{111}面または{110}面
    の方位から0.5度〜15度の範囲で傾いた面方位をも
    つ半導体基板において、その基板表面に回折格子を形成
    し、その回折格子上に固体原料を用いた分子線エピタキ
    シー(MBE)法または気体原料を用いた分子線エピタ
    キシー(GSMBE)法により半導体結晶を成長させ、
    そのうちの少なくとも一種類の分子線の中心方向がその
    半導体基板の法線方向から10度〜80度の範囲で傾斜
    していることを特徴とする半導体結晶の製造方法。
  17. 【請求項17】 上記の結晶成長中に入射分子線の種類
    を変えることにより面内方向でエネルギーバンドの変調
    構造を形成することを特徴とした半導体結晶の製造方
    法。
JP34630892A 1992-08-10 1992-12-25 2次元量子デバイス構造 Pending JPH06112122A (ja)

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DE69323127T DE69323127T2 (de) 1992-08-10 1993-08-09 Halbleitervorrichtung und Herstellungsverfahren
US08/504,487 US5663592A (en) 1992-08-10 1995-07-20 Semiconductor device having diffraction grating

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002344089A (ja) * 2001-05-14 2002-11-29 Sharp Corp 窒化物系半導体発光素子およびその製造方法
KR100560073B1 (ko) * 2003-04-11 2006-03-13 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 탄성 표면파 소자의 제조 방법
WO2011021458A1 (ja) * 2009-08-20 2011-02-24 株式会社Qdレーザ 半導体レーザ及びその製造方法、光モジュール、光伝送システム

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