JPH0611203Y2 - トレーリングアームを備えたサスペンション - Google Patents

トレーリングアームを備えたサスペンション

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JPH0611203Y2
JPH0611203Y2 JP1985101300U JP10130085U JPH0611203Y2 JP H0611203 Y2 JPH0611203 Y2 JP H0611203Y2 JP 1985101300 U JP1985101300 U JP 1985101300U JP 10130085 U JP10130085 U JP 10130085U JP H0611203 Y2 JPH0611203 Y2 JP H0611203Y2
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JP
Japan
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trailing arm
vehicle body
suspension
peripheral
plate surface
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JP1985101300U
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JPS628805U (ja
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陽三 加美
敬之介 瀧
敏文 山本
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はトレーリングアームを備えたサスペンションに
関する。
(従来の技術) 車体前後方向に配置されるトレーリングアームに対し車
体横方向に配置される複数のラテラルリンクを連結して
成る車両のリヤサスペンションは特開昭57−1105
13号にて知られ、一般にトレーリングアームは鋼板製
で、その板面をほぼ垂直方向として用いられる。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、車体横方向に配置されるラテラルリンクをト
レーリングアームに枢着連結する場合、枢着軸は軸線が
ほぼ車体前後方向に向くため、従来ではトレーリングア
ームに別体のブラケットを固設し、そのブラケットに枢
着軸を架設していた。
このように従来は、トレーリングアームにブラケットを
備える必要があり、製作容易化の面での対策が望まれ
る。
又、上記特開昭57−110513号のトレーリンブア
ームは断面形状が、板状若しくはU字形であるところの
いわゆる開放断面構造体である。開放断面は○や□に代
表される閉断面に比較して曲げ及びねじり剛性は小さ
く、この様な開放断面構造体に形成したコ字形部に、枢
着軸を介して外力を作用すると開放断面構造体は変形し
やすい。そこで、従来技術では、部材の肉厚を増す若し
くは外形寸法を増して剛性の増加を図る必要があり、部
材の軽量化、コンパクト化が難しい。
従って本考案の目的は、トレーリングアームの形状に工
夫を施すことによりリンクの枢着軸をトレーリングアー
ムに直接架設することができ、部品点数削減並びに製作
容易化に資するようにしたトレーリングアームを備えた
サスペンションを提供するにある。
そして本考案は、トレーリングアームに必要な剛性を確
保しつつ、軽量なサスペンションを提供することを目的
とする。
(問題点を解決するための手段) 前記目的を達成すべく本考案は、車体前後方向に配置さ
れたトレーリングアームで車輪を回転自在に且つ上下動
可能に支持するサスペンションにおいて、前記トレーリ
ングアームは、ほぼ垂直な板面と、この板面の周縁から
車体内側へ屈曲形成された周縁片と、この周縁片に掛け
渡された補強板とで閉断面が形成されており、該トレー
リングアームの上部及び下部の少なくとも一方に車体上
下方向への突出部を形成するとともに、該突出部の前後
の周縁片により平面視でコ字形部を形成し、該コ字形部
の前後をなす周縁片間に軸線をほぼ車体前後方向とした
枢着軸を架設し、該枢着軸にて車体横方向に配置される
リンクを枢支する。
(実施例) 以下に添付図面を基に実施例を説明する。
第1図は本構造を適用したリヤサスペンションの斜視
図、第2図乃至第4図は同平面、側面及び背面図で、ト
レーリングアーム(1)は板面(2)を垂直方向とし、車体内
側へ向けて屈曲形成した周縁片(6)を備える鋼板プレス
成形品で、特に車体前後方向に対し剛体として形成す
る。このトレーリングアーム(1)の垂直板面(2)の後部に
は外側方に突出するアクスル(15)を固設し、また垂直板
面(2)の前寄り部には軸線をほぼ車体横方向とした管付
ゴムブッシュ(18)を固設する。更に垂直板面(2)にアク
スル(15)の斜め前上方に延出する突出部(3)を形成する
とともに、垂直板面(2)にアクスル(15)の斜め後下方に
延出する突出部(4)を形成し、この上下の突出部(3),(4)
端で周縁片(6)をそれぞれ前後に離間し、上下の突出部
(3),(4)に前部周縁片(7)と後部周縁片(8)が対向して成
る車体内側へ開放されたコ字形部(9),(10)をそれぞれ形
成する。
そして斯かるトレーリングアーム(1)の後部内側に補強
板(11)を前後の周縁部(7),(8)にわたって固設するとと
もに、前寄り部内側にも補強板(12)を前部周縁片(7)の
上下間に固設し、後部補強板(11)にアクスル(15)の基端
部を、また前部補強板(12)に前記管付ゴムブッシュ(18)
をそれぞれ固設する。
以上のトレーリングアーム(1)のアクスル(15)に車輪(1
6)を回転自在に組付け、トレーリングアーム(1)の管付
ゴムブッシュ(18)より前方の延長部(5)に第1ラテラル
リンク(21)を連結し、トレーリングアーム(1)後部の上
部コ字形部(9)に第2ラテラルリンク(31)を、また下部
コ字形部(10)に第3ラテラルリンク(41)をそれぞれ連結
する。
第1ラテラルリンク(21)は下方に開放する鋼板チャンネ
ル材から成り、その両端には軸線を前後方向とした管付
ゴムブッシュ(22),(24)を固設し、この第1ラテラルリ
ンク(21)の外側端の管付ゴムブッシュ(22)を延長部(5)
内に臨ませ、ゴムブッシュ(22)内を挿通する軸線をほぼ
車体前後方向とした支軸(23)を延長部(5)前方の周縁片
(7)前端とその後方に固設したステイ(13)間に架設す
る。
第2ラテラルリンク(31)は鋼板プレート材から成り、そ
の両端には軸線を板面と直角方向とした管付ゴムブッシ
ュ(32),(34)を固設し、この第2ラテラルリンク(31)の
外側端の管付ゴムブッシュ(32)を上部コ字形部(9)内に
臨ませ、ゴムブッシュ(32)内を挿通する軸線をほぼ車体
前後方向とした支軸(33)をコ字形部(9)の前後間に架設
する。
第3ラテラルリンク(41)は下方に開放する鋼板チャンネ
ル材から成り、その両端には軸線を前後方向とした管付
ゴムブッシュ(42),(44)を固設し、この第3ラテラルリ
ンク(41)の外側端の管付ゴムブッシュ(42)を下部コ字形
部(10)内に臨ませ、ゴムブッシュ(42)内を挿通する軸線
をほぼ車体前後方向とした支軸(43)をコ字形部(10)の前
後間に架設する。
これら3本のリンクの長さは、第1ラテラルリンク(21)
を最短に、次に第2ラテラルリンク(31)を長く、第3ラ
テラルリンク(41)を最長に設定する。
そして第3ラテラルリンク(41)の外端寄り部に軸線を車
体前後方向とした支軸(52)にてダンパ(51)の下端を連結
し、このダンパ(51)を第2ラテラルリンク(31)より後方
に配置する。
このように、トレーリングアーム(1)の垂直板面(2)の後
上部を後下部にそれぞれ上下方向に延出する突出部(3),
(4)を形成し、各突出部(3),(4)端における前後の周縁片
(7),(8)により平面視でコ字形部(9),(10)を形成し、各
コ字形部(9),(10)の前後をなす周縁片(7),(8)間に軸線
をほぼ前後方向とした支軸(33),(43)をそれぞれ架設
し、各支軸(33),(43)に第2ラテラルリンク(31)と第3
ラテラルリンク(41)をそれぞれ枢支したため、別体のブ
ラケットを備えることなくトレーリングアーム(1)に各
支軸(33),(43)を直接取付けることができる。従って部
品点数の削減が図れるとともに、製作も容易となる。
しかも、トレーリングアーム(1)に必要な剛性は、垂直
板面(2)から車体内側に向けて屈曲形成した周縁片(6)を
備えることによって、確保することができる。
また、サスペンション全体としての軽量化は、周縁片
(6)を備えて車輪(16)を直接支持したナックル一体化に
よるトレーリングアーム(1)の構成と、第2及び第3の
各ラテラルリンク(31),(41)の両枢着軸(33),(43)をトレ
ーリングアーム(1)に直接架設できるようにしたことに
よって、達成することができる。
そして実施例では、トレーリングアーム(1)の後部内側
に補強板(11)を前後の周縁片(7),(8)にわたって固設
し、また前寄り部内側にも補強板(12)を前部周縁片(7)
の上下間に固設したため、各補強板(11),(12)を当てた
部分は閉断面構造となり、トレーリングアーム(1)の剛
性を高めることができる。しかも後部の補強板(11)には
特に第1図に示されるように上下のコ字形部(9),(10)の
部分に切欠部(111),(112)を形成したため、車輪(16)の
バウンド、リバウンド時において、第2及び第3ラテラ
ルリンク(31),(41)の揺動を確保でき、補強板(11)との
干渉は避けられる。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、トレーリングアームは閉
断面構造体であるため、曲げ及びねじりに対する剛性が
大きい。閉断面構造体(トレーリングアーム)の上部も
しくは下部にコ字形部を形成し、そこに枢着軸を介して
外力が作用しても、トレーリングアームの変形が抑えら
れ、車輪支持剛性が高められる。従って、トレーリング
アームの小型軽量化が可能になり、全体としたサスペン
ションの軽量化が図れる。
そして、トレーリングアームを構成する周縁片を利用し
てコ字形部を構成し、このコ字形部にリンクを枢支する
様にしたので、リンク接続の為のブラケットを省略で
き、部品数の削減が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本構造を適用したリヤサスペンションの斜視
図、第2図乃至第4図は同平面図、側面図及び背面図で
ある。 尚、図面中、(1)はトレーリングアーム、(2)は垂直板
面、(3),(4)は上下方向突出部、(5)は前方延長部、(6)
は周縁片、(9),(10)はコ字形部、(11),(12)は補強板、
(15)はアクスル、(16)は車輪、(21),(31),(41)はラテラ
ルリンク、(33),(43)は枢着軸、(51)はダンパである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−110513(JP,A) 実開 昭56−62207(JP,U) 実開 昭57−3011(JP,U) 実開 昭56−62205(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体前後方向に配置されたトレーリングア
    ームで車輪を回転自在に且つ上下動可能に支持するサス
    ペンションにおいて、 前記トレーリングアームは、ほぼ垂直な板面と、この板
    面の周縁から車体内側へ屈曲形成された周縁片と、この
    周縁片に掛け渡された補強板とで閉断面が形成されてお
    り、 該トレーリングアームの上部及び下部の少なくとも一方
    に車体上下方向への突出部を形成するとともに、 該突出部の前後の周縁片により平面視でコ字形部を形成
    し、 該コ字形部の前後をなす周縁片間に軸線をほぼ車体前後
    方向とした枢着軸を架設し、 該枢着軸にて車体横方向に配置されるリンクを枢支した
    ことを特徴とするトレーリングアームを備えたサスペン
    ション。
JP1985101300U 1985-07-03 1985-07-03 トレーリングアームを備えたサスペンション Expired - Lifetime JPH0611203Y2 (ja)

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JPS628805U JPS628805U (ja) 1987-01-20
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5662207U (ja) * 1979-10-19 1981-05-26
DE3043092A1 (de) * 1980-11-14 1982-06-03 Bayerische Motoren Werke AG, 8000 München Einzelradaufhaengung fuer nicht gelenkte, beim federn eine sturzaenderung aufweisende raeder von kraftfahrzeugen, insbesondere von personenkraftwagen
US4380660A (en) * 1982-07-01 1983-04-19 Allied Corporation Producing alkoxysilanes and alkoxy-oximinosilanes

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JPS628805U (ja) 1987-01-20

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