JP3145232B2 - 自動車のサブフレーム - Google Patents

自動車のサブフレーム

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JP3145232B2 JP16397993A JP16397993A JP3145232B2 JP 3145232 B2 JP3145232 B2 JP 3145232B2 JP 16397993 A JP16397993 A JP 16397993A JP 16397993 A JP16397993 A JP 16397993A JP 3145232 B2 JP3145232 B2 JP 3145232B2
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陽三 加美
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佳孝 関口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サスペンションアーム
の一端を傾動自在に枢支したうえで車体に取付けられる
自動車のサブフレームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】サスペンションアームは、車輪から車体
に伝達される振動を遮断するために、車輪支持部材との
連結部、あるいは車体との連結部にゴムブッシュなどの
弾性材が介装されることが一般的である。ところが、振
動遮断性を重視して弾性材のコンプライアンスを高く設
定すると、アライメント剛性が低下するために車両の運
動性を損なうという不都合が生じる。そこで乗り心地と
運動性とを高いレベルで両立させるために、サスペンシ
ョンアームと車体との間にサブフレームを介在させるよ
うにしたシャシー構造が採用される傾向にある。
【0003】従来、このサブフレームは、高剛性と軽量
化とを両立するために、中空箱状の閉断面構造のメンバ
ーにて構成され、サスペンションアームの入力を、主に
前後方向に延在するメンバーで受ける形式と、主に左右
方向に延在するメンバーで受ける形式とに大別される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記前後方向メ
ンバーで受ける形式の場合は、車軸方向入力が曲げ応力
および捩り応力として作用することとなるが、これに対
する剛性確保が比較的困難である。また、左右方向メン
バーで受ける形式の場合は、車軸方向入力に対しては、
圧縮および引張り応力で受けられるので合理的である
が、前後方向入力については、別のブリッジ部材を左右
方向メンバーの前面、或いは後面に概ね直角に接続して
受けるようにする必要があるため、構造が煩雑化しがち
であり、製造工数の削減が困難である。
【0005】本発明は、このような従来技術の不都合を
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、サ
スペンションアームの前後・左右の入力に対する支持剛
性を効率良く高めることのできる自動車のサブフレーム
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、サスペンションアームの一端を傾動自在に
枢支したうえで車体に取付けられる自動車のサブフレー
ムを、車体幅方向に延在し、その車体幅方向両端部にサ
スペンションアームの取付部(7)が設けられた第1の
閉断面メンバー(2)と、前記第1の閉断面メンバーと
車体前後方向について並行に延在する部分(9)を有す
ると共にその車体幅方向両端部に湾曲部(8)が形成さ
れ、かつ該湾曲部の終端が前記第1の閉断面メンバーの
サスペンションアーム取付部近傍に結合される第2の閉
断面メンバー(3)とからなるものとすることによって
達成される。
【0007】
【作用】このような構成によれば、サスペンションアー
ムからの左右方向入力は、専ら第1の閉断面メンバーの
車体幅方向に延在する部分にて引張り/圧縮応力として
受け止められ、前後方向入力は、専ら第2の閉断面メン
バーの湾曲部にて受けてこれが第2の閉断面メンバーの
車体幅方向に延在する部分に伝達され、同じく引張り/
圧縮応力として受け止められる。
【0008】
【実施例】以下に添付の図面に示された具体的な実施例
に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明に基づき構成されたサブフ
レームの上面外観を示し、図2は下面外観を示してい
る。このサブフレーム1は、鋼板をプレス成形した部材
をその周囲のフランジ部でスポット溶接することによっ
て閉断面に形成された中空のメンバーを組み合わせてな
り、概ね車体幅方向に沿って延在し、かつ前後に並列す
る前メンバー2と後メンバー3との2つのメンバーから
なっている。これら2つのメンバー2・3は、互いに独
立して形成された後、要所をスポット溶接にて一体的に
結合されている。
【0010】前メンバー2は、その両端が僅かに下が
り、かつ中央部が後方へ向けて緩やかに湾曲した弓形を
なしており、その両端部に車体に対する結合部4が設け
られ、その中央部5の後方に後メンバー3に結合するた
めの突出部6が突設されている。また、車体に対する結
合部4の内側には、図3に併せて示すように、サスペン
ションアームの枢着部7が下向きに突設されている。
【0011】後メンバー3の左右両端部は、前メンバー
2の後面に向けて適宜な曲率をもって湾曲させられた湾
曲部8とされ、また中央部9は、概ね直線的に車体幅方
向に延在するようにされている。そして湾曲部8と中央
部9との接続部には、車体に対する結合部10が設けら
れると共に、図4に示すように、上下の段差が設けられ
ている。
【0012】前メンバー2と後メンバー3との中央部5
・9は、互いに平行に延在しかつ略同一高さに位置して
おり、前メンバー2の中央部5から後方へ突設された突
出部6が、図5に併せて示すように、後メンバー3の中
央部9の上面に溶接されている。
【0013】後メンバー3の湾曲部8は、中央部9との
接続部から下向きに折り曲げられ、その各終端11(図
8)は、前メンバー2に於けるサスペンションアームの
枢着部7の後面に溶接されている。
【0014】また前メンバー2の中央部5の上面にエン
ジンマウントブラケット12がボルト止めされ、後メン
バー3の前メンバー2との対向面にステアリングギヤボ
ックス13の取付ブラケット14が固設されている。
【0015】さて、上記したサブフレーム1の左右方向
メンバーは、サスペンションアームの左右方向入力を受
けるために、車軸方向に直線的に延在するのが良いが、
実際には、エンジンやギヤボックス14などとの取合い
の都合上、前後に湾曲せざるを得ない場合が多い。この
場合、メンバーには、座屈と同時に曲げ応力が作用する
が、上記実施例に示したように、前メンバー2と後メン
バー3とを中央部5・9で互いに接続することにより、
前メンバー2に作用する曲げ応力を後メンバー3に逃が
し、同部分の剛性を効率良く高めることができる。また
この部分にエンジンマウントブラケット12を設けるこ
とができるので、構造の簡略化にも有効である。
【0016】他方、前メンバー2の両端に加わるサスペ
ンションアームの前後方向入力は、前メンバー2の後面
に溶接された後メンバー3のアーチ形に湾曲した湾曲部
8から後メンバー3の中央部9に伝達される。これによ
り、前後方向入力も、結局は後メンバー3の中央部9が
引張り/圧縮応力として受け止めることになるので、曲
げ剛性の向上が達成される。
【0017】
【発明の効果】このように本発明によれば、前後2つの
メンバーを分離構造とすることにより、剛性の増大と軽
量化とをより一層高いレベルで両立することができる。
しかも本構造によれば、上方が開放するので下方に発熱
体を設置しても何等格別な対策を講じる必要がないう
え、前後の各メンバーが分離してその間が開放されてい
るのでステアリングギヤボックスの取付性も高められ
る。これに加えて、前メンバーの湾曲中心や曲率、ある
いは中央の接続部の位置や形状で各メンバーの剛性バラ
ンスの調整が比較的容易に行えるので、衝撃エネルギー
に対する変形性を適宜に調整し得ることから、衝突時の
乗員保護を重視した所謂クラッシャブル構造への適応
を、より一層的確化し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるサブフレームの平面図。
【図2】本発明によるサブフレームの底面図。
【図3】図1のIII方向矢視図。
【図4】図1のIV方向矢視図。
【図5】図1のV−V線に沿う切断端面図。
【図6】図1のVI−VI線に沿う切断端面図。
【図7】図1のVII−VII線に沿う切断端面図。
【図8】図2のVIII方向矢視図。
【符号の説明】
1 サブフレーム 2 前メンバー 3 後メンバー 4 車体に対する結合部 5 中央部 6 突出部 7 サスペンションアームの枢着部 8 湾曲部 9 中央部 10 結合部 11 終端 12 エンジンマウントブラケット 13 ステアリングギヤボックス 14 取付ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日野澤 真司 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社 本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平5−162655(JP,A) 実開 昭62−3372(JP,U) 実開 平2−40673(JP,U) 実開 昭57−127063(JP,U) 実開 平2−107567(JP,U) 実開 昭63−66377(JP,U) 実開 平3−88886(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 21/00 B62D 21/11 B62D 25/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サスペンションアームの一端を傾動自在
    に枢支したうえで車体に取付けられる自動車のサブフレ
    ームであって、車体幅方向に延在し、その車体幅方向両端部にサスペン
    ションアームの取付部が設けられた第1の閉断面メンバ
    ーと、 前記第1の閉断面メンバーと車体前後方向について並行
    に延在する部分を有すると共にその車体幅方向両端部に
    湾曲部が形成され、かつ該湾曲部の終端が前記第1の閉
    断面メンバーのサスペンションアーム取付部近傍に結合
    される第2の閉断面メンバーとからなる ことを特徴とす
    る自動車のサブフレーム。
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