JPH06111901A - Icソケットとこれを用いたicパッケージの装着方法 - Google Patents

Icソケットとこれを用いたicパッケージの装着方法

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JPH06111901A
JPH06111901A JP28503692A JP28503692A JPH06111901A JP H06111901 A JPH06111901 A JP H06111901A JP 28503692 A JP28503692 A JP 28503692A JP 28503692 A JP28503692 A JP 28503692A JP H06111901 A JPH06111901 A JP H06111901A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】液晶パネルに損傷を与えることなく、ICソケ
ットに液晶パネルを高精度で自動装着する。 【構成】ICソケット1に液晶パネル3を装着するにあ
たり、装着装置の把持部18で液晶パネルを真空吸着
し、ICソケットに設けられたマーキング7に基づいて
画像処理解析を行って液晶パネルの装着位置を演算した
のち、把持部をICソケットに接近させる。これと同時
に、該把持部に設けられたローラ27でICソケットの
押え爪14に形成されたカム面17を押圧することによ
り、押え爪を開く。その後、把持部に吸着把持された液
晶パネルをICソケットの装着位置に載置し、把持部を
ICソケットから離間させることにより押え爪を閉じ、
スプリング16の弾性力によって液晶パネルをICソケ
ットに固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICパッケージと外部
装置とを接続するICソケットとこれを用いたICパッ
ケージの装着方法に関し、特にICパッケージの自動装
着を可能にしたICソケットとこれを用いたICパッケ
ージの装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビデオカメラのビューファイン
ダには、薄型で消費電力が少ない液晶表示装置(以下、
液晶パネルという)が用いられている。この種の液晶パ
ネルは、表面に薄膜トランジスタ(TFT)をつくり込
んだTFT基板と対向基板との間に液晶を封入すること
により構成されるが、最終製品であるビデオカメラに組
み込む前に、各種の試験・検査を行なうことにより、製
造工程の前工程で良品と不良品とを判別するようにして
いる。
【0003】液晶パネルの試験・検査の一つとして老化
試験(エージング検査)がある。この老化試験は、ある
高温に設定した恒温チャンバー内に、組み立てられた多
数の液晶パネルを投入し、正規の駆動状態で各々の液晶
表示装置を駆動させながら長時間放置したのち、液晶表
示状態を例えば目視評価するという試験であり、ビデオ
カメラが高温で長時間使用された場合の耐久信頼性を保
証するための試験である。
【0004】そして、検査の結果、表示状態に異常が観
察された液晶パネルを廃棄して良品のみを後工程に送る
ことにより、ビデオカメラの総合的な生産性を高めるよ
うにしている。
【0005】このような老化試験を行う場合、恒温チャ
ンバー内に多数の液晶パネルを投入し、かつ、正規の駆
動状態で駆動させる必要があるため、エージングボード
と呼ばれる検査用基板にICソケットを介して液晶パネ
ルを取り付け、エージングボードに形成された検査用駆
動回路と外部装置とによって液晶パネルの駆動を行うよ
うにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで用いられるIC
ソケットは、恒温チャンバー内で液晶パネルを駆動させ
る必要があるために、液晶パネルの端子とICソケット
の端子とを精度よく接合させなければならず、しかも、
両端子を接合させたのちに液晶パネルを固定しておく必
要もある。これに加えて、上述した老化試験の試験・検
査効率を高めるためには、エージングボードへの液晶パ
ネルの取付作業を自動化することが必要不可欠となる。
【0007】従来のICソケットとしては、差込み式ソ
ケット(DIPソケット)、差込み式ソケットに蓋を付
与したソケットなどが知られており、ICパッケージの
端子構造の相違により使い分けられているが、このよう
なICソケットをそのまま用いて液晶パネルのセットを
自動化するには、以下のような問題があった。
【0008】まず、従来の蓋付きICソケットでは自動
機によって蓋を開く操作が困難であり、エージングボー
ドへの液晶パネルの取付作業を短縮するには現実的では
なかった。また、通常のICパッケージでは、ICソケ
ットに位置決め用のガイドなどを形成し、ICパッケー
ジを位置決め用ガイドに倣ってセットすることにより、
ICパッケージの端子をICソケットの端子に精度よく
接合させていたが、液晶パネルをガイドに倣ってセット
すると、TFT基板や対向基板の側面が損傷するとい
う、液晶パネルに特有の問題が生じた。このように、老
化試験で用いられるICソケットには、IC端子とソケ
ット端子とを精度よく接合させると同時に、そののちに
液晶パネルを固定する機能が必要とされる。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、ICパッケージに損傷を与
えることなく、該ICパッケージを高精度で自動装着す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のICソケットは、入力端子および/または
出力端子を有するICパッケージと外部装置とを接続す
るICソケットにおいて、 前記ICパッケージを載置
する座面が形成されたソケット本体と、 前記ソケット
本体に設けられ前記ICパッケージの端子と前記外部装
置の端子とを導通させるコンタクトピンと、 前記ソケ
ット本体に設けられ、前記ICパッケージとの干渉を回
避する位置と、前記ICパッケージを前記ソケット本体
と協働して挟持する位置との間を開閉可動に設けられた
一対の押え爪とを有することを特徴としている。
【0011】前記押え爪に、ICパッケージ装着装置と
接触して、該押え爪を開閉するカム面を形成することが
好ましい。また、前記押え爪を前記ソケット本体に対し
て回動自在に設け、前記押え爪と前記ソケット本体との
間に、前記押え爪を前記ICパッケージの挟持方向に付
勢する弾性体を設けることが好ましい。前記ソケット本
体に画像処理の識別標識となるマーキングを設けること
が好ましい。前記ICパッケージは液晶表示装置であ
り、前記ソケット本体に、前記液晶表示装置の表示部を
透過する開口を形成することが好ましい。
【0012】上記目的を達成するために、本発明のIC
パッケージの装着方法は、ICソケットにICパッケー
ジを装着するにあたり、ICパッケージ装着装置の把持
部で前記ICパッケージを把持し、前記ICソケットに
設けられたマーキングに基づいてICパッケージの装着
位置を演算したのち、前記把持部を前記ICソケットに
接近させると同時に、該把持部に設けられたカム面で前
記ICソケットの押え爪に形成されたカム面を押圧する
ことにより前記押え爪を開いたのち、前記把持部に把持
されたICパッケージを前記ICソケットの装着位置に
載置し、その後、前記把持部を前記ICソケットから離
間させることにより前記押え爪を閉じて前記ICパッケ
ージを前記ICソケットに固定することを特徴としてい
る。
【0013】
【作用】ICソケットにICパッケージを装着する場合
は、ICパッケージの端子をICソケットの端子に精度
よく接合させ、しかも、両端子を接合させたのちにIC
パッケージをICソケットに固定する必要がある。これ
に加えて、ICパッケージに損傷を与えることなく、こ
の装着作業を自動化して作業効率を高める要請もある。
【0014】本発明のICソケットでは、ICソケット
にICパッケージを装着するにあたり、ICパッケージ
装着装置の把持部でICパッケージを把持し、ICソケ
ットに設けられたマーキングに基づいて、画像処理法な
どの解析法を用いてICパッケージの装着位置を演算し
たのち、把持部をICソケットの装着位置に載置するよ
うにしている。
【0015】これにより、従来採用されていた位置決め
ガイドなどの手段によってICパッケージの装着位置に
載置する手法に比べ、ICパッケージの端子とICソケ
ットの端子との接合精度が向上し、しかも、従来のよう
な物理的接触方法ではないのでICパッケージに損傷を
与えるおそれもない。
【0016】一方、このようにしてICパッケージをI
Cソケットに載置する際に、ICパッケージ装着装置の
把持部に設けられたカム面で、ICソケットの押え爪に
形成されたカム面を押圧することによって、ICソケッ
トの押え爪を開く。そして、把持部に把持されたICパ
ッケージをICソケットの装着位置に載置したのち、把
持部をICソケットから離間させると、弾性体の付勢に
よって押え爪が閉じてICパッケージがICソケットに
固定されることになる。
【0017】このように、ICパッケージを載置すると
きのみ、ICソケットの押え爪を開くようにし、しかも
押え爪の開閉操作をICパッケージ装着装置の接近離反
移動を利用して行っているため、ICパッケージの装着
操作の自動化を実現することができ、その結果、装着作
業の効率が向上する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。以下の実施例では、ICパッケージとして液晶
パネル(図2参照)、ICソケットとして多数の液晶パ
ネルをエージングボードに装着する際に用いられるソケ
ット(図1および図3,4参照)を例に挙げ、かつ、こ
の液晶パネルの装着方法および装着装置(図6,図7参
照)を例示することにより、本発明のICソケットおよ
びICパッケージの装着方法を説明する。
【0019】図1は本発明の一実施例に係るソケットを
示す斜視図であり、弾性体の取付構造が理解されるよう
に一部を破断して示している。図2はICパッケージで
ある液晶パネルを示す図であり、(A)は正面図、
(B)は(A)のB−B線に沿う断面図である。図3は
同実施例に係るICソケットを示す断面図であり、図1
のA−A線に沿う断面図、図4は同じく同実施例に係る
ICソケットを示す半断面図であり、図1のC−C線に
沿う断面図である。
【0020】また、図5は同実施例のICソケットに液
晶パネルを装着する状態を説明する要部縦断面図であ
り、(A)は液晶パネルをソケットに載置した瞬間を示
し、(B)は液晶パネルをソケットに装着して固定した
状態を示す。図6は同実施例に係るICパッケージ装着
装置の把持部を示す図であり、(A)は正面図、(B)
は側面図である。また、図7は同じくICパッケージ装
着装置を示す正面図であり、把持部が下降した状態を示
す正面図である。
【0021】まず、図1に示すように、本実施例のソケ
ット1は、例えばポリエーテルサルホン(PES)な
ど、絶縁性を有するエンジニアリングプラスチックス等
から形成されたソケット本体2を有しており、このソケ
ット本体2の上面には、試験・検査対象となる液晶パネ
ル3が載置される座面4が形成されている。
【0022】座面4の中央には開口5が開設されてお
り、液晶パネル3の表示状態が観察できるようになって
いる。ただし、この開口5は、液晶パネル3の如くバッ
クライトを照射して表示状態を観察する必要がある場合
にのみ形成しておけばよく、単に老化試験のために恒温
チャンバー内に放置する場合には開口5を形成する必要
はない。
【0023】座面4の周囲には、立壁6が形成されてお
り液晶パネル3を座面4上に載置したのちの液晶パネル
3の落下等を防止するようになっているが、液晶パネル
3を座面4上に載置する際においては、液晶パネル3の
外周縁3aと立壁6とが干渉しないように、立壁6の内
周寸法は液晶パネル3の外周寸法より大きく設定されて
いる。ちなみに、本実施例において、ソケット1に対す
る液晶パネル3の装着位置精度は、後述するマーキング
7を利用した画像処理解析にて確保するようにしてい
る。
【0024】座面4の対向する側部には、図2に示す液
晶パネル3の端子8と接触するコンタクトピン9a,9
bが取り付けられている。図2に示す液晶パネル3は、
表面に薄膜トランジスタ(TFT)をつくり込んだTF
T基板10と対向基板11との間に液晶を封入すること
により構成されているが、図2において「8」が液晶パ
ネルの一側に配設されたTFTの端子であり、この端子
8と図示しないフレキシブルプリント基板(FPC)と
が電気的に接続される。また、「12」「13」は、液
晶パネル3の表裏それぞれに貼着された上偏光板および
下偏光板であり、互いに90゜位相した偏光角度を有し
ている。
【0025】ソケット本体2に取り付けられたコンタク
トピン9a,9bの一方9aは、図2に示す端子8と接
触するように載置されるが、他方のコンタクトピン9b
は液晶パネル3の対向基板の表面と接触して液晶パネル
を支持するのみである。なお、コンタクトピン9aの他
端は、エージンボードの端子に装着され、他方のコンタ
クトピン9bの他端はエージングボードに挿入されてソ
ケットを支持固定する機能を司る。
【0026】座面4には、画像処理解析の識別標識とす
るマーキング7が埋設されており、ソケット本体2が黒
色で着色されている場合には、画像識別を容易にするた
めに、マーキング7は例えば白色で着色しておくことが
望ましい。なお、マーキング7を設ける位置は本実施例
の如く座面4の近傍にのみ限定されることはなく、CC
Dカメラなどで撮像できる範囲であればよい。
【0027】液晶パネル3をソケット1に載置するにあ
たり、液晶パネル3の端子8とソケットのコンタクトピ
ン9aとを高精度で位置決めするのは、既述したマーキ
ング7を利用した画像処理により行うが、液晶パネル3
を載置したのちに該液晶パネルを固定するために、ソケ
ット本体2には一対の押え爪14が設けられている。
【0028】押え爪14は、貫通軸15によってソケッ
ト本体2に対して回動自在に支持されており、その基端
14aとソケット本体2との間にスプリング16が介装
されて、常時図4に実線で示す方向、すなわち、液晶パ
ネル3を固定しようとする方向に付勢されている。押え
爪14の先端には、後述するICパッケージ装着装置に
よって押圧されるカム面17が形成されており、その最
先端14bとソケット本体2に設けられたコンタクトピ
ン9a,9bとで液晶パネル3を挟持するようになって
いる。
【0029】図4に二点鎖線で示すように、ICパッケ
ージ装着装置によってカム面17が押圧されると、押え
爪14はスプリング16の弾性力に抗して開き、コンタ
クトピン9a,9bの先端が露呈するので、上方から供
給される液晶パネル3の装着が容易になる。これに対し
て、押え爪14のカム面17への押圧力を解除すると、
押え爪14はスプリング16の弾性力によって閉じるこ
とになり、該押え爪の最先端14bがコンタクトピン9
a,9bの先端に対向して液晶パネル3を強固に挟持す
ることができる。
【0030】次に、ICパッケージ装着装置の把持部の
構成に付いて説明する。本実施例の把持部18は、例え
ばロボットのハンド軸19に取り付けられ、図示しない
制御装置からの指令信号によって目的とする位置に移動
する。ハンド軸19に固定されたベース20には、リニ
アガイド21(上リニアガイド21aおよび下リニアガ
イド21b)を介して吸着部22が取り付けられたブラ
ケット23が上下移動自在に設けられている。
【0031】このブラケット23は、ベース20に固定
された流体シリンダ24のロッドとプレート25を介し
て連結されており、流体シリンダ24を作動させるとブ
ラケット23がリニアガイド21に沿って上下移動し、
その結果、吸着部22がベース20に対して相対的に上
下移動する。
【0032】ただし、吸着部22の過度な下降を防止す
るため、および液晶パネルの載置をソフトタッチで実現
するために、吸着部22とブラケット23との間には、
図6の下方に付勢するスプリング26が設けられてい
る。これにより、吸着部22が流体シリンダ24によっ
て下降し過ぎた場合でも、吸着部22あるいはワークな
どに損傷を与えることはない。この場合の吸着部22の
下降限はセッティングスクリュ28と台座ピン29との
接触により定めておく。
【0033】なお、図示はしないが、吸着部22には真
空チャックが設けられており、真空源からの吸着力を作
用させたり、あるいは遮断することによって、真空チャ
ックに液晶パネル3を吸着したり放したりする。
【0034】ベース20の下面には、押え爪14に形成
されたカム面17を押圧するためのローラ27(本実施
例では都合4個)が取り付けられており、ロボットハン
ド軸19を動作させることによりローラ27から押え爪
14のカム面17に押圧力を作用させたり解除したりす
る。
【0035】ちなみに、ソケット本体2に埋設されたマ
ーキング7を識別するためのCCDカメラは、ベース2
0あるいはロボットハンド軸19などに固定されてい
る。
【0036】次に作用を説明する。まず、図2に示すよ
うに組み立てられた液晶パネル3を図6に示す装着装置
の吸着部22に吸着する。このとき、液晶パネル3のT
FT基板10側を吸着部22に吸着する。
【0037】この状態から、把持部18をソケット1に
接近させてゆき、ハンド軸19などに固定されたCCD
カメラでソケット1のマーキング7を撮像する。CCD
カメラから取り込まれた画像情報は、図示しない画像処
理装置に入力され、現在の把持部18の位置と、画像情
報から得られたソケット1の位置とを比較演算して、吸
着部22に吸着された液晶パネル3がソケット1の座面
4に精度よく載置されるようにハンド軸19の移動量を
計算する。
【0038】この計算を行う場合には、液晶パネル3の
外周縁3aがソケット1の立壁6に接触しないように設
定しておく。これにより、従来採用されていた位置決め
ガイドなどの物理的接触手段によって液晶パネルの装着
位置に載置する手法に比べ、液晶パネル3の端子8とソ
ケットのコンタクトピン9aとの接合精度が向上するだ
けでなく、従来のような物理的接触方法ではないので液
晶パネル3に損傷を与えるおそれもない。
【0039】ハンド軸19を操作して把持部18をソケ
ット1に接近させてゆくと、まず最初に、把持部18に
設けられたローラ27がソケットの押え爪14に形成さ
れたカム面17に接触し、該カム面17を押圧する。こ
れによって、ソケットの押え爪14がスプリング16の
弾性力に抗して開き、コンタクトピン9a,9bの先端
が露呈する。
【0040】この状態で流体シリンダ24を作動させて
吸着部22を下降させ、真空チャックに吸着された液晶
パネル3をソケット1の装着位置に載置したのち、真空
源からの吸着力を遮断することにより液晶パネル3の吸
着を解除する。液晶パネル3を放してソケット1に載置
したら、把持部18をソケット1から離間させる。する
と、スプリング16の弾性力によって押え爪14が閉
じ、その結果、液晶パネル3がソケット1に固定される
ことになる。
【0041】このように、液晶パネル3を載置するとき
のみ、ソケットの押え爪14を開くようにし、しかも押
え爪14の開閉操作を液晶パネル装着装置の把持部18
の接近離反移動を利用して行っているため、液晶パネル
3の装着操作の自動化を実現することができ、その結
果、装着作業の効率が向上する。
【0042】なお、本発明のICソケットおよびこれを
用いたICパッケージの装着方法は、上述した実施例に
のみ限定されることはない。例えば、本発明のICパッ
ケージとしては、上述した液晶パネルにのみ何ら限定さ
れず、リードレスチップチャリア(LCC)やプラスチ
ックリーテッドチップキャリア(PLCC)など、種々
のICパッケージに対して適用することができる。
【0043】また、本発明のICソケットの具体的構造
や用途などについても、上述した実施例および図示した
例に限定されず、種々の改変が可能である。すなわち、
以上説明した実施例は、本発明の理解を容易にするため
に記載されたものであって、本発明を限定するために記
載されたものではない。したがって、上記実施例に開示
された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設
計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、IC
ソケットにICパッケージを装着するにあたり、ICソ
ケットに設けられたマーキングに基づいて、画像処理法
などの解析法を用いてICパッケージの装着位置を演算
したのち、把持部をICソケットの装着位置に載置する
ようにしている。したがって、ICパッケージの端子と
ICソケットの端子との接合精度が向上し、しかも、従
来のような物理的接触方法ではないのでICパッケージ
に損傷を与えるおそれもない。
【0045】また、ICパッケージを載置するときの
み、ICソケットの押え爪を開くようにし、しかも押え
爪の開閉操作をICパッケージ装着装置の接近離反移動
を利用して行っているため、ICパッケージの装着操作
の自動化を実現することができ、その結果、装着作業の
効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るICソケットを示す斜
視図である。
【図2】(A)は同実施例に係るICパッケージである
液晶パネルを示す正面図、(B)は断面図である。
【図3】同実施例に係るICソケットを示す断面図であ
り、図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】同実施例に係るICソケットを示す半断面図で
あり、図1のC−C線に沿う断面図である。
【図5】同実施例のICソケットに液晶パネルを装着す
る状態を説明する要部縦断面図であり、(A)は装着中
を示し(B)は装着後を示す。
【図6】同実施例に係るICパッケージ装着装置の把持
部を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図で
ある。
【図7】同ICパッケージ装着装置の把持部が下降した
状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1…ICソケット 2…ソケット本体 3…液晶パネル(ICパッケージ) 4…座面 5…開口 7…マーキング 8…液晶パネルの端子 9a,9b…コンタクトピン(ソケットの端子) 14…押え爪 16…スプリング(弾性体) 17…カム面 18…把持部 22…吸着部 27…ローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力端子および/または出力端子を有する
    ICパッケージと外部装置とを接続するICソケットに
    おいて、 前記ICパッケージを載置する座面が形成されたソケッ
    ト本体と、 前記ソケット本体に設けられ、前記ICパッケージの端
    子と前記外部装置の端子とを導通させるコンタクトピン
    と、 前記ソケット本体に設けられ、前記ICパッケージとの
    干渉を回避する位置と、前記ICパッケージを前記ソケ
    ット本体と協働して挟持する位置との間を開閉可動に設
    けられた一対の押え爪とを有することを特徴とするIC
    ソケット。
  2. 【請求項2】前記押え爪に、ICパッケージ装着装置と
    接触して、該押え爪を開閉するカム面を形成したことを
    特徴とする請求項1に記載のICソケット。
  3. 【請求項3】前記押え爪を前記ソケット本体に対して回
    動自在に設け、前記押え爪と前記ソケット本体との間
    に、前記押え爪を前記ICパッケージの挟持方向に付勢
    する弾性体を設けたことを特徴とする請求項1または2
    に記載のICソケット。
  4. 【請求項4】前記ソケット本体に、画像処理の識別標識
    となるマーキングを設けたことを特徴とする請求項1か
    ら3の何れかに記載のICソケット。
  5. 【請求項5】前記ICパッケージは液晶表示装置であ
    り、前記ソケット本体に、前記液晶表示装置の表示部を
    透過する開口を形成したことを特徴とする請求項1から
    4の何れかに記載のICソケット。
  6. 【請求項6】ICソケットにICパッケージを装着する
    にあたり、ICパッケージ装着装置の把持部で前記IC
    パッケージを把持し、前記ICソケットに設けられたマ
    ーキングに基づいてICパッケージの装着位置を演算し
    たのち、前記把持部を前記ICソケットに接近させると
    同時に、該把持部に設けられたカム面で前記ICソケッ
    トの押え爪に形成されたカム面を押圧することにより前
    記押え爪を開いたのち、前記把持部に把持されたICパ
    ッケージを前記ICソケットの装着位置に載置し、その
    後、前記把持部を前記ICソケットから離間させること
    により前記押え爪を閉じて前記ICパッケージを前記I
    Cソケットに固定することを特徴とするICパッケージ
    の装着方法。
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JP2007095646A (ja) * 2005-08-31 2007-04-12 Japan Aviation Electronics Industry Ltd 電気ソケット

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