JPH061118U - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JPH061118U
JPH061118U JP3866092U JP3866092U JPH061118U JP H061118 U JPH061118 U JP H061118U JP 3866092 U JP3866092 U JP 3866092U JP 3866092 U JP3866092 U JP 3866092U JP H061118 U JPH061118 U JP H061118U
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Abstract

(57)【要約】 出力軸の遊びがほとんどないにもかかわらず全体の構成
がコンパクトとなっている電動式パワーステアリング装
置を提供する。電動式パワーステアリング装置の押圧部
材が、該一対の軸受を互いの方向に押圧し、それにより
各軸受内のガタを排除して出力軸の遊びを取り除くよう
になっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は電動式パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来技術】
車両の電動式パワーステアリング装置として、補助操舵力を発生する電動モー タの回転出力を歯車装置により減速して、転舵装置の出力軸に適当なトルクと速 度とを伝達するように構成したものが知られている(例えば、特開平3−128 565号公報)。 上記公報の電動式パワーステアリング装置は、ハウジングが一方向から加工さ れた穿孔部を有しており、該穿孔部内に設置した2つの転がり軸受の同心性を高 めている。
【0003】
【解決すべき課題】
上記従来技術の電動式パワーステアリング装置においては、出力軸の両端部を 玉軸受により保持しているため、出力軸先端側のハウジングの部分には玉軸受を 設けるスペースが必要となり、かつ出力軸も長くなり、取り付けスペースに余裕 のない車両には搭載不可能であった。そこで、径を小さくしスペースを稼ぐため 出力軸末端部側の軸受をニードルベアリングもしくは滑り軸受と置換えてしまう 方法がある。しかし、単に置換えたままでは、出力軸の軸線方向の遊びを抑える ことができず、振動や騒音等を発生させてしまうこととなる。
【0004】 本願考案は、出力軸の遊びがほとんどないにもかかわらず全体の構成がコンパ クトとなっている電動式パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する手段】
上記目的を達成すべく、本願考案の電動式パワーステアリング装置は、 一方向から加工された穿孔部を有するハウジングと、 該ハウジングに取り付けられたモータと、 該モータに出力伝達的に連結され、外周にウォームギヤを形成しており、該ハ ウジングの穿孔部内に延在するように設けられた出力軸と、 該ウォームギヤに噛合するウォームホイールと、 該モータ近傍において該出力軸を回転自在に保持する第1の軸受手段と、 該出力軸の末端近傍で該出力軸を回転自在に保持する第2の軸受手段とからな っており、 該第1の軸受手段が、一対の組合せ軸受と、該一対の軸受を互いの方向に押圧 する押圧部材とからなり、 該第2の軸受手段が、該一対の組合せ軸受より外径の小さい軸受となっている 。
【0006】
【作用】
本願考案の電動式パワーステアリング装置によれば、前記押圧部材が、該一対 の軸受を互いの方向に押圧し、それにより各軸受内のガタを排除して出力軸の遊 びを取り除くようになっている。
【0007】
【実施例】
以下、本願考案の実施例を図面を参照して以下に詳細に説明する。 図1は、本願考案の実施例である電動式パワーステアリング装置100の軸線 方向一部断面図である。
【0008】 図1において、電動式パワーステアリング装置100は、ハウジング101と それから延在するチューブ110とから構成されている。ハウジング101はブ ラケット114により、またチューブ110はブラケット115により車体(図 示せず)に固定されている。チューブ110の内側には、一端をステアリングホ イール(図示せず)に連結するようになっている入力軸111が延在し、チュー ブ110に対して回転自在に支持されている。入力軸111の他端はトルク検出 装置112に連結している。
【0009】 トルク検出装置112はまたハウジング101内を延在し、回転自在に支持さ れている伝達軸113に連結されている。伝達軸113は図示しない転舵装置に 連結され、車輪を転舵するトルクを伝達するようになっている。トルク検出装置 112は、入力軸111と伝達軸113との相対トルクを検出し、それにより補 助操舵力を適切に制御すべく設けられているが、その構成についてはよく知られ ており、以下に詳細は記載しない。
【0010】 トルク検出装置112の近傍において、伝達軸113にウォームホイール10 4が同軸に取り付けられている。ウォームホイール104は、第1図において紙 面に垂直方向に延在している出力軸103のウォーム103a(図2参照)と噛 合している。出力軸103は、第1図においては一部のみ見えるモータ102の 回転軸に連結されている。
【0011】 図1に示す電動式パワーステアリング装置100の作用について以下に説明す る。図示しないステアリングホイールから転舵トルクを入力されると、入力軸1 11が回転し、回転トルク検出装置112を介して伝達軸113に回転トルクが 伝達される。伝達軸は上述したように転舵装置(図示せず)に連結されており、 転舵のためのトルクを伝達するようになっている。この場合において、回転トル ク検出装置112で検出されたトルクの値は、図示しない判断回路に送られ、そ こで所定値と比較される。該トルクが所定値を越えた場合には、補助操舵力を必 要とする場合であるので、モータ102を駆動すべく駆動指令が出される。駆動 指令により駆動されたモータ102は出力軸103を回転させ、更にウォームホ イール104を介して伝達軸113に回転トルクが伝達される。 回転トルク検出装置112で検出されたトルクの値が所定値より低い場合には 、補助操舵力は不要であるので、モータ102は駆動されない。
【0012】 図2は、第1図のAA断面に沿って装置を切断して軸線方向に見た図である。 図2において、ハウジング101の右端に電動モータ102が取り付けられてい る。電動モータ102の回転軸(図示せず)は、クラッチ機構102aを介して 出力軸103に連結されている。クラッチ機構102aと出力軸103との連結 は、クラッチ機構に設けられた雌セレーション102bと出力軸103に設けら れた雄セレーション103bとの係合によって行なわれる。
【0013】 ハウジング101に設けられた袋穴状の穿孔部101cには、その奥部に第1 の軸受手段である滑り軸受(ブッシュ)107が、そしてモータ102側には第 2の組み合わせ玉軸受105、106が設置されており、出力軸103の両端近 傍をそれぞれ回転自在に支持している。なお、穿孔部101cはハウジング10 1を加工するさいに、モータ102が取り付けられる側から、ドリル等により一 方向切削されて形成されたものである。滑り軸受107の外径は、軸受105、 106の外径よりも小さくなっており、出力軸103および滑り軸受107をモ ータ側から組み込むことを可能としている。
【0014】 図3は、図2のB部を拡大して示した図である。図3において、ハウジング1 01の穿孔部101cには拡径部101gが設けられ、その端には段部101d が形成されている。軸受105、106の外輪は拡径部101gに、軸受105 の外輪が段部101dに当接するようにして嵌合している。出力軸103には鍔 部103dが形成されており、出力軸3は軸受105、106の内輪に、出力軸 105の内輪が鍔部103dに当接するようにして嵌合している。穿孔部101 dのモータ側(右端)にはネジ部101fが形成されており、外周にネジ部11 8aを設けた軸受抑え118と螺合している。軸受抑え118を締め込むことに より、軸受105、106の外輪は段部101dに当接し、それらから軸線方向 に圧縮力を受ける。なお、軸受抑え118が押圧部材を構成し、組合せ軸受10 5、106および軸受抑え118が第1の軸受手段を構成する。
【0015】 軸受105、106は、よく知られている組合せ軸受(JISB0104に示 される正面組合せ軸受の形式の予圧軸受)であるため詳細は記載しないが、図3 に示すように組み合わされると、それらのあらかじめ幅寸法が調整された外輪が 圧縮方向に押圧されることにより、外輪とボールと内輪との間のガタを排除する よう機能する。すなわち、軸受抑え118を両外輪の端面が密着するまで締め込 むことにより、軸線方向および半径方向何れにもほとんどガタのない軸受が提供 されることとなる。なお、軸受抑え118の端部にはロックナット119が螺合 され、軸受抑え118が抜け出ることを防止して、適切な予圧が軸受に負荷され る状態を維持するようになっている。
【0016】 出力軸103の雄セレーション部102bの近傍にはネジ部103eが形成さ れており、軸受ナット117がネジ部103eに螺合して軸受106の内輪を鍔 部103dの方向に押圧することにより、出力軸103に対する軸受105、1 06の移動を防止している。以上の構成により、出力軸103はハウジング10 1に対してほとんどガタのない構成によって回転自在に支持され、振動や騒音が 効果的に防止されることとなる。
【0017】 以上、本考案を実施例を参照して説明してきたが、本考案は上記実施例に限定 して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんであ る。例えば、滑り軸受107の代わりにニードル軸受を用いても良い。
【0018】
【考案の効果】
以上述べたように、本願考案の電動式パワーステアリング装置によれば、押圧 部材が、該一対の組合せ軸受を互いの方向に押圧し、それにより各軸受内のガタ を排除して出力軸の遊びを取り除くようになっており、それにより出力軸の遊び に起因する振動や騒音を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の実施例である電動式パワーステアリ
ング装置100の軸線方向一部断面図である。
【図2】図1のAA断面に沿って装置を切断して軸線方
向に見た図である。
【図3】図3は、図2のB部を拡大して示した図であ
る。
【符号の説明】
101………ハウジング 102………モータ 103………出力軸 104………ウォームホイール 105、106………組合せ軸受 107………滑り軸受(ブッシュ)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向から加工された穿孔部を有するハ
    ウジングと、 該ハウジングに取り付けられたモータと、 該モータに出力伝達的に連結され、外周にウォームギヤ
    を形成しており、該ハウジングの穿孔部内に延在するよ
    うに設けられた出力軸と、 該ウォームギヤに噛合するウォームホイールと、 該モータ近傍において該出力軸を回転自在に保持する第
    1の軸受手段と、 該出力軸の末端近傍で該出力軸を回転自在に保持する第
    2の軸受手段とからなっており、 該第1の軸受手段が、一対の組合せ軸受と、該一対の軸
    受を互いの方向に押圧する押圧部材とからなり、 該第2の軸受手段が、該一対の組合せ軸受より外径の小
    さい軸受である電動式パワーステアリング装置。
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