JPH06111867A - 電気機器の電源接続ボックスおよび照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は，電線の接続作業を簡単にできる構
成の電源接続ボックスを提供することを目的とする。 【構成】 電源からの給電電線９ａ導入孔３ａおよび他
の機器への給電電線９ｂ導出孔３ｂを形成した取付金具
３とこの取付金具３に係止された筐体４ａとからなる電
源接続ボックス４と、この電源接続ボックス４内に取り
付けらるとともに上記給電電線９ａ、９ｂと接続した端
子台５ａ、５ｂと、上記電源接続ボックス４に接続され
た照明器具などの電気機器とを具備したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は天井や高所に取り付けら
れる照明器具、空調装置、換気装置など機器へ給電する
ための接続ボックスおよび照明器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】事務所、工場、家庭などの天井や高所に
照明器具、空調装置、換気装置などの電気機器を取り付
けるのに際し、これら機器に給電するための電気配線が
施工される。

【０００３】たとえば照明器具を天井面から吊下し点灯
させる場合、天井下面に取付金具をアンカーボルトとナ
ットあるいはねじなどで取付け、この取付金具にランプ
ソケットや反射笠などを取着する電源接続ボックスを係
止させていた。また、電気配線は取付金具上部の天井面
上に配置したアウトレットボックス内に天井裏に配管さ
れた給電パイプを通じて行なわれていた。

【０００４】すなわち、電線は上記アウトレットボック
スから天井面の孔を通過し取付金具内に入り電源接続ボ
ックスに取着した端子台に接続されている。また通常、
このようなアウトレットボックスおよび電源接続ボック
スを採用する配線では、送り配線と呼ばれている隣接し
て取り付けあるいは取り付けを見込んでいる電気機器へ
の配線をも行っているので最低４本の電線が出入りして
いる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記取
付金具に設けた電線通過孔は通常１個で、電線を通過さ
せる作業や電線を端子に接続させる作業がやりにくばか
りか、器具本体を取付金具に係止する際に電線を傷つけ
るなどの問題がある。

【０００６】本発明は，電線の接続作業を簡単にできる
構成の電源接続ボックスを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
の電気機器の電源接続ボックスは、電源からの給電電線
導入孔および他の機器への給電電線導出孔を形成した取
付金具とこの取付金具に係止された筐体とからなる電源
接続ボックスと、この電源接続ボックス内に取り付けら
るとともに上記給電電線と接続した端子台と、上記電源
接続ボックスに接続された電気機器とを具備したことを
特徴としている。

【０００８】本発明の請求項２に記載の電気機器の電源
接続ボックスは、電源接続ボックス内に電源からの給電
電線と接続する端子台および他の機器への給電電線と接
続する端子台とを具備したことを特徴としている。

【０００９】本発明の請求項３に記載の電気機器の電源
接続ボックスは、端子台を筐体に取り付けたことを特徴
としている。

【００１０】本発明の請求項４に記載の電気機器の電源
接続ボックスは、端子台を取付金具に取り付けたことを
特徴としている。

【００１１】本発明の請求項５に記載の照明器具は、ソ
ケットとこのソケットに装着されたランプと上記請求項
１ないし請求項４に記載の電気機器とを備えたことを特
徴としている。

【００１２】

【作用】一つの孔に通す電線の本数を減らすことがで
き、配線作業が容易となって照明器具などの電気機器の
取り付けが簡単になる。

【００１３】

【実施例】以下，本発明を照明器具に適用した実施例を
図１ないし図４を参照して説明する。図１は電線接続前
の状態の一部断面正面図、図２は組み付け後の一部断面
正面図、図３は要部の側面図、図４は要部の上面図であ
る。図中１は天井板、２は梁（は図示しない）から吊下
されたアンカーボルトで貫通した天井板１の下面に当接
して取付金具３をナット２ａにより取付け固定してい
る。

【００１４】この取付金具３は下方が開放された箱状を
なし、上面に２個の電線通過孔があり一方は電線導入孔
３ａ、他方は電線導出孔３ｂを、側面には折り返したフ
ック部３ｃ、３ｄが形成してある。

【００１５】また、４ａは上方が開放された筐体で、こ
の筐体４ａと上記取付金具３とで電源接続ボックス４が
形成されている。また、筐体４ａの側面には上記取付金
具３のフック部３ｃ、３ｄに係止する切欠部４ｃ、４ｄ
が形成してある。５ａ、５ｂはこの電源接続ボックス４
の筐体４ａ壁に取付けられた端子台、５ｃ、…は両端子
台５ａ、５ｂを接続する電線，５ｄ、…、５ｅ、…は各
端子台５ａ、５ｂに設けた自己鎖錠形の電線接続孔であ
る。なお、この端子台５ａから放電灯側への給電は、図
示しない電線によって後述する器具本体ケース内に配線
されている。また、６は取付金具３の下方に取り付けら
れた器具本体ケースで、内部に放電灯点灯のための安定
器などの点灯回路装置が収容されている。また、７はこ
のケース６に取り付けられたソケットである。

【００１６】また、取付金具３上方の天井板１上にはア
ウトレットボックス８が取付けられている。このアウト
レットボックス８は両側面にパイプ８ａ、８ｂが設けら
れパイプ８ａからは電源からの給電用の３本（＋、−、
アース）の電線９ａ、…が、パイプ８ｂには隣接するア
ウトレットボックスへ給電するための３本の電線９ｂ、
…が挿通されている。

【００１７】なお、８ｃは電線パイプ、８ｄはパイプ接
続用のナットである。

【００１８】このような構成において、あらかじめアウ
トレットボックス８および取付金具３を天井板１に取り
付け、給電用の３本の電線９ａ、…、９ｂ…の先端部を
天井板１の孔１ａを通し、また、隣接するアウトレット
ボックスへの給電用の３本の電線９ｂ、…の先端部を天
井板１の孔１ｂを通してそれぞれ取付金具３内に導き出
しておく。そして、取付金具３の左方に形成したフック
部３ｃに器具本体ケース６を取り付けた電源接続ボック
ス４（筐体４ａ）の切欠部４ｃを引っ掛け図３の状態に
する。この状態で３本の電線９ａ、…、９ｂ…のそれぞ
れの先端部を端子台５ａ、５ｂの所定の自己鎖錠形の電
線接続孔５ｄ、…、５ｅ、…に挿入することによって接
続する。

【００１９】この電線９ａ、…、９ｂ…の端子台５ａ、
５ｂの接続が終了したら、器具本体ケース６を先程引っ
掛けた左方側の切欠部４ｃを支点として下がっている右
方を右寄りに力をかけて持ち上げ、水平状態までもって
きたところで全体的に左方に押し右方のフック部３ｄに
右方の切欠部４ｄを入れれば筐体４ａは取付金具３に係
止され電源接続ボックス４が形成され、手を離してもケ
ース６側は落下しない。 そして、ソケット７に放電灯
を装着し、器具本体ケース６に反射笠などを取り付けれ
ば作業は終了する。

【００２０】この照明器具の点灯は、電源を投入すると
電源からの電流は電線９ａ、…を通じ端子台５ａに入
り、図示しない点灯回路装置を介しソケット７に装着し
た放電灯に印加され放電灯を点灯する。また、端子台５
ａから電線５ｃを通じ端子台５ｂに電流が流れ、この端
子台５ｂから電線９ｂ、…を通じ隣接するアウトレット
ボックスへ電流が供給される。

【００２１】このように本発明によれば、取付金具に出
入する電線の導入、導出孔を２っに分けたので、電源接
続ボックス内での電線の配線接続作業が容易に行える。

【００２２】また、図５および図６は電源接続ボックス
４内での端子台の取付を取付金具３に変えた変形例であ
る。図中上記実施例と同一部分には同一の符号を付して
その説明は省略する。この図５に示すものは、一方の端
子台５ａに自己鎖錠形の電源からの給電電線接続孔５
ｄ、…と、器具本体側のたとえば放電灯に給電するため
の給電電線接続孔５ｆ、…とが形成してあり、他方の端
子台５ｂに自己鎖錠形の他のアウトレットボックスへ給
電する電線接続孔５ｅ、…が形成してある。

【００２３】また、図６に示すものは、１個の端子台５
ａに電源からの給電電線接続孔５ｄ、…と、放電灯に給
電するための給電電線接続孔５ｆと、他のアウトレット
ボックスへ給電する電線接続孔５ｅ、…との３組が形成
してある。

【００２４】このように電線導入孔３ａと電線導入孔３
ｂとを形成した取付金具３に端子台５ａ、５ｂを取り付
けた場合も、上記の実施例と同様に配線作業の際電線の
処理がし易い。なお、この場合は放電灯に給電するため
の給電電線接続孔５ｆを設けておき、器具本体側からも
電線を導出しておく必要がある。

【００２５】なお，本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。たとえば上記実施例では，放電灯を点灯さ
せる照明器具について述べたが本発明はこれに限らず、
他の種類のランプでもよく、また、照明器具に限らず空
調装置や換気装置など電気機器を連続して配置取り付け
る場合などに適する。

【００２６】また、本発明の電源接続ボックスは天井面
に配線されるものに限らない。

【００２７】さらに、電源接続ボックスに導入および導
出される電線の本数は各３本に限らず２本であっても３
本以上であっても、また、導入と導出本数が同数でなく
てもよい。

【００２８】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば，導
入および導出の２個の電線通過孔を設けたので、電源接
続ボックス内での電線の配線接続作業が容易にかつ迅速
に行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す照明器具取り付け時の電
線接続前の状態の一部断面正面図である。

【図２】図１の照明器具における組み付け後の一部断面
正面図である。

【図３】図１の照明器具における要部側面図である。

【図４】図１の照明器具における要部上面図である。

【図５】本発明要部の変形例を示す一部断面正面図であ
る。

【図６】本発明要部の他の変形例を示す一部断面正面図
である。

【符号の説明】

３：取付金具 ３ａ：電線導入孔 ３ｂ：電線導出孔 ４：電源接続ボックス ４ａ：筐体 ５ａ、５ｂ：端子台 ７：ソケット ９ａ９ｂ：電線

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電源からの給電電線導入孔および他の機
   器への給電電線導出孔を形成した取付金具とこの取付金
   具に係止された筐体とからなる電源接続ボックスと、こ
   の電源接続ボックス内に取り付けらるとともに上記給電
   電線と接続した端子台と、上記電源接続ボックスに接続
   された電気機器とを具備したことを特徴とする電気機器
   の電源接続ボックス。
2. 【請求項２】 上記電源接続ボックス内に電源からの給
   電電線と接続する端子台および他の機器への給電電線と
   接続する端子台とを具備したことを特徴とする請求項１
   に記載の電気機器の電源接続ボックス。
3. 【請求項３】 上記端子台を筐体に取り付けたことを特
   徴とする請求項１または請求項２に記載の電気機器の電
   源接続ボックス。
4. 【請求項４】 上記端子台を取付金具に取り付けたこと
   を特徴とする請求項１または請求項２に記載の電気機器
   の電源接続ボックス。
5. 【請求項５】 ソケットとこのソケットに装着されたラ
   ンプと上記請求項１ないし請求項４に記載の電気機器と
   を備えたことを特徴とする照明器具。