JPH06111807A - 鉛蓄電池 - Google Patents
鉛蓄電池Info
- Publication number
- JPH06111807A JPH06111807A JP4258708A JP25870892A JPH06111807A JP H06111807 A JPH06111807 A JP H06111807A JP 4258708 A JP4258708 A JP 4258708A JP 25870892 A JP25870892 A JP 25870892A JP H06111807 A JPH06111807 A JP H06111807A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paste layer
- electrode plate
- porous body
- mixed
- performance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】寿命性能を低下させることなく、鉛蓄電池の放
電性能を向上させ所定の初期性能を確保するとともに、
放置後の充電性を改善するものである。 【構成】そのため、極板表面に耐酸性および耐酸化性の
多孔体を混合したペースト層を設けるとともに、該ペー
スト層の厚さを極板全体の厚さの5〜10%の範囲にす
るものである。
電性能を向上させ所定の初期性能を確保するとともに、
放置後の充電性を改善するものである。 【構成】そのため、極板表面に耐酸性および耐酸化性の
多孔体を混合したペースト層を設けるとともに、該ペー
スト層の厚さを極板全体の厚さの5〜10%の範囲にす
るものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉛蓄電池の放電性能向
上に関するものである。
上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉛蓄電池の初期性能を向上させる
方法としては、活物質中に多くの電解液を保持できるよ
うに、ペースト練合時の水分を増す、ペースト中の硫酸
鉛含有量を増加する、あるいは、ペースト中に多孔質の
物質を添加する方法等があった。
方法としては、活物質中に多くの電解液を保持できるよ
うに、ペースト練合時の水分を増す、ペースト中の硫酸
鉛含有量を増加する、あるいは、ペースト中に多孔質の
物質を添加する方法等があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のペースト中に多孔質の物質を添加する方法では、極
板中に多くの電解液を保持できるようになり初期の放電
容量は増加するが、寿命が短かくなるという問題点があ
った。本発明の目的は、寿命性能を低下させることな
く、初期の放電性能を向上できる極板構造を提供するこ
とである。
来のペースト中に多孔質の物質を添加する方法では、極
板中に多くの電解液を保持できるようになり初期の放電
容量は増加するが、寿命が短かくなるという問題点があ
った。本発明の目的は、寿命性能を低下させることな
く、初期の放電性能を向上できる極板構造を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、極板表面に耐酸性及び耐酸化性の多孔体
を混合したペースト層を設けるものであり、また、その
多孔体を混合したペースト層の厚さが、極板全体の厚さ
の5〜10%の範囲であることを特徴とするものであ
る。
に、本発明は、極板表面に耐酸性及び耐酸化性の多孔体
を混合したペースト層を設けるものであり、また、その
多孔体を混合したペースト層の厚さが、極板全体の厚さ
の5〜10%の範囲であることを特徴とするものであ
る。
【0005】
【作用】本発明は、極板表面に耐酸性及び耐酸化性の多
孔体を混合したペースト層を設けることにより、極板表
面の活物質内に電解液の通路が確保されているため、極
板内部への硫酸イオンの拡散を容易に進行させることに
より、放電性能を向上させるものである。
孔体を混合したペースト層を設けることにより、極板表
面の活物質内に電解液の通路が確保されているため、極
板内部への硫酸イオンの拡散を容易に進行させることに
より、放電性能を向上させるものである。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を説明する。図1は、熟
成、乾燥後の未化成板の断面の概略図である。格子1に
多孔体を含まないペースト層2が充填され、その表面
に、多孔体を混合したペースト層3を設けたものであ
る。これにより、極板内への硫酸イオンの拡散を容易に
し、放電性能を向上させるものである。鉛蓄電池34B
19(公称容量27Ah)形用の格子を使用し、多孔体
を混合したペースト層の厚さについて検討した。多孔体
は、シリカを使用した。これの孔径は10〜50μmで
あり、鉛粉に対し10wt%添加した。孔径及び添加量
ともこれ以上増加させても容量の増加は見られず、逆に
寿命性能が低下するためこの値以下にすることが望まし
い。多孔体を混合したペースト層の厚さと容量の関係
は、図2に示すとおり、層の厚さが5%までは容量が増
加し、さらに20%を越えると若干の低下が見られた。
また、JIS寿命試験の結果を図3に示す。層の厚さが
10%を越えると充放電回数が低下した。このことか
ら、多孔体を混合したペースト層の厚さは、5〜10%
が適当である。また、同時に試験したシリカを2wt%
極板全体に配した電池(従来品)の結果は、容量が2
6.5Ah、充放電回数が120回であり、多孔体を含
んだペースト層の厚さが5〜10%の極板を用いた電池
(本発明品)は、初期の容量は従来品と同等であり、寿
命性能に優れており、寿命性能を低下させることなく、
容量を増加させていることがわかる。本試験では、多孔
体にシリカを使用したが、耐酸性及び耐酸化性の物質で
あれば他の物質でも使用可能である。
成、乾燥後の未化成板の断面の概略図である。格子1に
多孔体を含まないペースト層2が充填され、その表面
に、多孔体を混合したペースト層3を設けたものであ
る。これにより、極板内への硫酸イオンの拡散を容易に
し、放電性能を向上させるものである。鉛蓄電池34B
19(公称容量27Ah)形用の格子を使用し、多孔体
を混合したペースト層の厚さについて検討した。多孔体
は、シリカを使用した。これの孔径は10〜50μmで
あり、鉛粉に対し10wt%添加した。孔径及び添加量
ともこれ以上増加させても容量の増加は見られず、逆に
寿命性能が低下するためこの値以下にすることが望まし
い。多孔体を混合したペースト層の厚さと容量の関係
は、図2に示すとおり、層の厚さが5%までは容量が増
加し、さらに20%を越えると若干の低下が見られた。
また、JIS寿命試験の結果を図3に示す。層の厚さが
10%を越えると充放電回数が低下した。このことか
ら、多孔体を混合したペースト層の厚さは、5〜10%
が適当である。また、同時に試験したシリカを2wt%
極板全体に配した電池(従来品)の結果は、容量が2
6.5Ah、充放電回数が120回であり、多孔体を含
んだペースト層の厚さが5〜10%の極板を用いた電池
(本発明品)は、初期の容量は従来品と同等であり、寿
命性能に優れており、寿命性能を低下させることなく、
容量を増加させていることがわかる。本試験では、多孔
体にシリカを使用したが、耐酸性及び耐酸化性の物質で
あれば他の物質でも使用可能である。
【0007】また、極板表面に多孔体を混合したペース
ト層を設けることにより、放置後及び放電、放置後の充
電性が改善される。図4に放置後、直ちに充電した場合
の電流曲線を示す。電池は先に示したものと同じ34B
19形の電池であり、極板表面に多孔体を混合したペー
スト層を設けた極板を用いた電池(本発明品)と全体に
多孔体を含んだ極板の電池(従来品)とも同じ曲線を示
した。充電は15Vの定電圧充電(制限電流10A)で
ある。しかし、放電・放置した後、同様な条件で充電す
ると、図5に示すように、従来品では充電電流があまり
流れず制限電流に達するまでに2時間以上費やしたのに
対し、本発明品では10分未満で制限電流に達し充電が
されやすいことがわかる。従来品の充電性が悪い原因と
して、極板内部に多くの電解液を保持しているため、格
子表面に厚い硫酸鉛の層が形成されたためと考えられる
が詳細は不明である。この時の放電及び放置の条件は以
下のとおりである。放電は、5時間半放電電流で10.
2Vまで放電した後、10Ωの抵抗を接続して24時間
放電した。放置は、20℃の雰囲気で30日間実施し
た。
ト層を設けることにより、放置後及び放電、放置後の充
電性が改善される。図4に放置後、直ちに充電した場合
の電流曲線を示す。電池は先に示したものと同じ34B
19形の電池であり、極板表面に多孔体を混合したペー
スト層を設けた極板を用いた電池(本発明品)と全体に
多孔体を含んだ極板の電池(従来品)とも同じ曲線を示
した。充電は15Vの定電圧充電(制限電流10A)で
ある。しかし、放電・放置した後、同様な条件で充電す
ると、図5に示すように、従来品では充電電流があまり
流れず制限電流に達するまでに2時間以上費やしたのに
対し、本発明品では10分未満で制限電流に達し充電が
されやすいことがわかる。従来品の充電性が悪い原因と
して、極板内部に多くの電解液を保持しているため、格
子表面に厚い硫酸鉛の層が形成されたためと考えられる
が詳細は不明である。この時の放電及び放置の条件は以
下のとおりである。放電は、5時間半放電電流で10.
2Vまで放電した後、10Ωの抵抗を接続して24時間
放電した。放置は、20℃の雰囲気で30日間実施し
た。
【0008】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る鉛蓄電池
は、極板表面に耐酸性及び耐酸化性の多孔体を混合した
ペースト層を設けるとともに、そのペースト層を極板全
体の厚さの5〜10%の範囲としたため、従来の電池に
比べ、初期の容量の増加が見られるとともに、極板全体
にシリカを配した従来の電池より寿命性能に優れ、両者
の長所を有する点で優れている。
は、極板表面に耐酸性及び耐酸化性の多孔体を混合した
ペースト層を設けるとともに、そのペースト層を極板全
体の厚さの5〜10%の範囲としたため、従来の電池に
比べ、初期の容量の増加が見られるとともに、極板全体
にシリカを配した従来の電池より寿命性能に優れ、両者
の長所を有する点で優れている。
【図1】本発明の鉛蓄電池用極板の断面の概略図であ
る。
る。
【図2】多孔体を混合したペースト層の厚さと容量の関
係の図である。
係の図である。
【図3】多孔体を混合したペースト層の厚さと充放電回
数の図である。
数の図である。
【図4】放電直後の充電電流曲線の図である。
【図5】放電・放置後の充電電流曲線の図である。
1は格子、2は多孔体を含まないペースト層、3は多孔
体を混合したペースト層
体を混合したペースト層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根岸 茂樹 東京都新宿区西新宿2丁目1番1号 新神 戸電機株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】極板表面に耐酸性及び耐酸化性の多孔体を
混合したペースト層を、極板内部に該多孔体を含まない
ペースト層を設けた極板を用いたことを特徴とする鉛蓄
電池。 - 【請求項2】耐酸性及び耐酸化性の多孔体を混合したペ
ースト層の厚さが、極板全体の厚さの5〜10%の範囲
である請求項1記載の鉛蓄電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4258708A JPH06111807A (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 鉛蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4258708A JPH06111807A (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 鉛蓄電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06111807A true JPH06111807A (ja) | 1994-04-22 |
Family
ID=17323995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4258708A Pending JPH06111807A (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 鉛蓄電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06111807A (ja) |
-
1992
- 1992-09-29 JP JP4258708A patent/JPH06111807A/ja active Pending
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