JP3546420B2 - 密閉形鉛蓄電池の活性化充電方法 - Google Patents
密閉形鉛蓄電池の活性化充電方法 Download PDFInfo
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- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は密閉形鉛蓄電池の活性化に関するもので、その活性化により密閉形鉛蓄電池の性能の安定化を図ることを目的とするものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】
密閉形鉛蓄電池には、現在最も広く使われている、微細ガラスマットセパレータを正、負極板に当接したリテーナ式電池と、近年開発が進められている、顆粒状のシリカを極板間および極板群の周囲に充填した顆粒シリカ式電池がある。前者は高容量が求められる用途に使われており、後者は長寿命が求められる用途に期待されている。
【0003】
しかし、最近わかったことであるが、いずれも充放電サイクル試験や、EV用等の実車試験において1日程度電池を使用せず放置しておくと、電解液量によって異なるが、放電容量が5〜15%程度低下する現象がみられる。これは特に高率放電において顕著である。この傾向は密閉形電池でのみ見られる現象で、種々の試験を行なった結果、以下の事がわかった。
【0004】
密閉形電池では電解液量を制限しており、極板や、セパレータあるいはシリカには95%程度の液がしみこむよう設定されている。リテーナ式でも顆粒シリカ式でも、極板のポア径の方がセパレータやシリカ粒子間のポア径よりも小さいため、放置しておくと、セパレータやシリカに保持された電解液の一部が極板に吸われて、セパレータあるいはシリカの液渇れ、極板−セパレータ間あるいは極板−シリカ間の接触状態が低下してしまう。放置後の容量が低下するのはこのためである。
【0005】
しかしこの種の電池では、電池からガス発生が起こるほどの大きな電流で充電を行なうと、極板内に保持されていた電解液が極板からセパレータあるいはシリカに吐き出されて、セパレータあるいはシリカの液渇れの改善、極板とセパレータおよび極板とシリカとの接触状態が改善されて、容量が向上する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、密閉形鉛蓄電池の放置後の容量低下を防止して、電池の活性化を行なうことにある。我々は、種々の試験を行なった結果、簡単に前記問題を解決する方法を発見した。その要旨は、充電後の放置期間が5hを越える場合に、使用前(放電前)に、0.1C〜0.5Cの定電流で端子電圧が2.50V/セル以上まで活性化充電を行なうこと、さらに端子電圧が2.50V/セル以上の電圧で定電圧充電を行なうことにある。
【0007】
以下の実施例にその結果のいくつかを示す。
【0008】
【実施例】
(実施例1)
2.4mm厚さのペースト式正極板7枚と1.4mm厚さのペースト式負極板8枚と微細ガラスマットセパレータとからなる約63Ah(3hR)−12Vのリテーナ式密閉電池を通常の製法にならって製作し、それらを10サイクルの初期容試を行なった後、室温で2日間放置し、1CA放電容量を調べた。その後、再度2日間の放置を行なってから、今度は以下の表1に示す活性化充電をおこなった後、再度1CA放電容量試験を行なった。2日間放置後の放電容量を、活性化充電した場合と、してない場合とに分けて、以下の表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】
以上の結果から、定電流であれ、定電流−定電圧充電であれ、2.5V以上の電圧に達するまで、充電を行なうと、容量が増加することがわかった。電流値については、0.2CA以上で行ったときの方が容量増加が大きかった。
【0011】
なお、本試験では放置期間を2日間としたが、5時間未満の場合は放置しても、容量が低下するという現象自体がほとんど無かった。これはおそらくその程度の短時間の放置では、電解液が移動しにくいためと思われる。また、サイクルにともなって、さらに電池の電解液量が少なくなると、小さな電流では2.5Vに達しなくなる場合がでてくるため、実際の適用においては、できるだけ大きな電流で、短時間行うのが望ましい。
【0013】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の密閉形鉛蓄電池の活性化充電方法は、特に放置後の容量低下を改善するもので、密閉形鉛電池の実用化という見地から、その工業的価値はきわめて大きい。
【産業上の利用分野】
本発明は密閉形鉛蓄電池の活性化に関するもので、その活性化により密閉形鉛蓄電池の性能の安定化を図ることを目的とするものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】
密閉形鉛蓄電池には、現在最も広く使われている、微細ガラスマットセパレータを正、負極板に当接したリテーナ式電池と、近年開発が進められている、顆粒状のシリカを極板間および極板群の周囲に充填した顆粒シリカ式電池がある。前者は高容量が求められる用途に使われており、後者は長寿命が求められる用途に期待されている。
【0003】
しかし、最近わかったことであるが、いずれも充放電サイクル試験や、EV用等の実車試験において1日程度電池を使用せず放置しておくと、電解液量によって異なるが、放電容量が5〜15%程度低下する現象がみられる。これは特に高率放電において顕著である。この傾向は密閉形電池でのみ見られる現象で、種々の試験を行なった結果、以下の事がわかった。
【0004】
密閉形電池では電解液量を制限しており、極板や、セパレータあるいはシリカには95%程度の液がしみこむよう設定されている。リテーナ式でも顆粒シリカ式でも、極板のポア径の方がセパレータやシリカ粒子間のポア径よりも小さいため、放置しておくと、セパレータやシリカに保持された電解液の一部が極板に吸われて、セパレータあるいはシリカの液渇れ、極板−セパレータ間あるいは極板−シリカ間の接触状態が低下してしまう。放置後の容量が低下するのはこのためである。
【0005】
しかしこの種の電池では、電池からガス発生が起こるほどの大きな電流で充電を行なうと、極板内に保持されていた電解液が極板からセパレータあるいはシリカに吐き出されて、セパレータあるいはシリカの液渇れの改善、極板とセパレータおよび極板とシリカとの接触状態が改善されて、容量が向上する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、密閉形鉛蓄電池の放置後の容量低下を防止して、電池の活性化を行なうことにある。我々は、種々の試験を行なった結果、簡単に前記問題を解決する方法を発見した。その要旨は、充電後の放置期間が5hを越える場合に、使用前(放電前)に、0.1C〜0.5Cの定電流で端子電圧が2.50V/セル以上まで活性化充電を行なうこと、さらに端子電圧が2.50V/セル以上の電圧で定電圧充電を行なうことにある。
【0007】
以下の実施例にその結果のいくつかを示す。
【0008】
【実施例】
(実施例1)
2.4mm厚さのペースト式正極板7枚と1.4mm厚さのペースト式負極板8枚と微細ガラスマットセパレータとからなる約63Ah(3hR)−12Vのリテーナ式密閉電池を通常の製法にならって製作し、それらを10サイクルの初期容試を行なった後、室温で2日間放置し、1CA放電容量を調べた。その後、再度2日間の放置を行なってから、今度は以下の表1に示す活性化充電をおこなった後、再度1CA放電容量試験を行なった。2日間放置後の放電容量を、活性化充電した場合と、してない場合とに分けて、以下の表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】
以上の結果から、定電流であれ、定電流−定電圧充電であれ、2.5V以上の電圧に達するまで、充電を行なうと、容量が増加することがわかった。電流値については、0.2CA以上で行ったときの方が容量増加が大きかった。
【0011】
なお、本試験では放置期間を2日間としたが、5時間未満の場合は放置しても、容量が低下するという現象自体がほとんど無かった。これはおそらくその程度の短時間の放置では、電解液が移動しにくいためと思われる。また、サイクルにともなって、さらに電池の電解液量が少なくなると、小さな電流では2.5Vに達しなくなる場合がでてくるため、実際の適用においては、できるだけ大きな電流で、短時間行うのが望ましい。
【0013】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の密閉形鉛蓄電池の活性化充電方法は、特に放置後の容量低下を改善するもので、密閉形鉛電池の実用化という見地から、その工業的価値はきわめて大きい。
Claims (2)
- 充電、放電を繰り返す用途に用いる密閉形鉛蓄電池の活性化充電方法であって、充電後の放置期間が5hを越える場合に、使用前(放電前)に、0.1C〜0.5Cの定電流で端子電圧が2.50V/セル以上まで充電を行なうことを特徴とする密閉形鉛蓄電池の活性化充電方法。
- さらに端子電圧が2.50V/セル以上の電圧で定電圧充電を行なうことを特徴とする請求項1に記載の密閉形鉛蓄電池の活性化充電方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19785794A JP3546420B2 (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 密閉形鉛蓄電池の活性化充電方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19785794A JP3546420B2 (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 密閉形鉛蓄電池の活性化充電方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0845553A JPH0845553A (ja) | 1996-02-16 |
JP3546420B2 true JP3546420B2 (ja) | 2004-07-28 |
Family
ID=16381492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19785794A Expired - Fee Related JP3546420B2 (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 密閉形鉛蓄電池の活性化充電方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3546420B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100464465C (zh) * | 2006-09-30 | 2009-02-25 | 李建德 | 阀控式密封铅酸蓄电池负极板盐结晶的活化方法 |
JP2013012412A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Gs Yuasa Corp | 充電方法及び充電器 |
-
1994
- 1994-07-28 JP JP19785794A patent/JP3546420B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0845553A (ja) | 1996-02-16 |
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