JPH0611139A - 燃焼器具の運転制御装置 - Google Patents

燃焼器具の運転制御装置

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JPH0611139A
JPH0611139A JP16730792A JP16730792A JPH0611139A JP H0611139 A JPH0611139 A JP H0611139A JP 16730792 A JP16730792 A JP 16730792A JP 16730792 A JP16730792 A JP 16730792A JP H0611139 A JPH0611139 A JP H0611139A
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combustion
burner
heat exchanger
gas
air
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JP16730792A
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Shigehiro Kita
成弘 喜多
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給湯器や温風暖房器等の燃焼器具が燃焼系統
の器具内外における異常発生時に、加熱運転指示があっ
ても運転開始、着火燃焼開始、および加熱運転継続の各
運転シーケンス別に運転条件の不備を回避し、より安全
な運転を提供する。 【構成】 バーナ25や熱交換器22を気密に燃焼室2
6に収納して排気口39からバーナ25の燃焼ガスを排
出し、送風機24の吸気閉塞や送風機能の異常低下、排
気口39に接続する排気筒の損傷や熱交換器22のフィ
ン29への未然炭素付着等による排気閉塞、また加熱に
よる燃焼室26の材料劣化に基づいた破損等、運転条件
の異常発生を圧力センサ25で燃焼室圧力により検出
し、コントローラ40がこの検出信号から判定して異常
条件下での運転の待機や禁止処置を指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は屋外や機械室に設置す
る給湯器や屋内の居室で使用する温風暖房器等の燃焼器
具を安全かつ経済的に運転制御できる運転制御装置に係
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃焼器具、例えば給湯器
においては図5図6に示すように、送風機1の回転数を
検知する回転数検知器2の駆動回転数の検知信号を受信
した回転数判定器3が、送風機1が駆動信号に対応して
確かに駆動してバーナ4に燃焼用空気を送風しているか
否かを判定していた。
【0003】また、燃焼室5に備えた過昇温度検知器6
の検知信号を受信した過昇温度判定器7は、熱交換器8
が燃料未燃物としての炭素Cの付着によってバーナ4の
燃焼ガスの排気閉塞を生じ、燃焼室5が異常に高温加熱
した使用危険を判定して運転継続を禁止制御していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た構成の回転数判定器3は単に送風機1の1構成要素に
過ぎないモータ8の回転数を検知し、例えばモータ8の
回転駆動軸9にビス・ナット10で回転止めして嵌合固
定したファン11が回転止めの緩みによって空転した
り、或るいはファン11にかしめ12で固定したブレー
ド13が分解して外れたとき、送風機1は正常な送風が
できないにも拘らずに正常判定していた。そして、モー
タ8は回転駆動しても正常な送風が必ずしも実行されな
いことの検出が不能な欠点を有していた。
【0005】また、過昇温度検知器6は未然物としての
炭素Cが熱交換器8の排気閉塞を発生するとき以外でも
動作し、例えば夏期の突発的な台風時の強風を受けた
り、冬期の異常な北風等を受けて熱交換器8の排気閉塞
を生じて誤動作することもあった。そして、この誤動作
を回避して感知性能を鈍くすると、それだけバーナ4の
排気閉塞による燃焼危険が高まるという欠点を有してい
た。
【0006】そこで、本発明では器具内外の要因による
燃焼条件の異常を迅速かつより確かに検出し、運転の安
全性能を高めた燃焼器具の運転制御装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の燃焼器具の運転
制御装置の手段は、バーナと熱交換器を気密に収納した
燃焼室と、燃焼室内の気体圧力を検出する炉内圧検出器
と、炉内圧検出器からの気体圧力検出信号に応じて熱交
換器の加熱運転を制御指示する炉内圧判定器を備えた構
成である。
【0008】
【作用】そして、上記した手段により本発明は、運転ス
イッチを入力操作した加熱運転の指示信号が炉内圧判定
器に入力される。この入力信号を受信した炉内圧判定器
は送風機構と燃料制御弁に駆動信号を出力する運転開始
前に、炉内圧検出器からの気体圧力検出信号によって燃
焼室の排気閉塞や送風機構の吸気閉塞による燃焼室の気
体圧力異常の有無を先ず判定する。そして、異常があれ
ば燃焼開始の環境条件が整っていないと判定し、運転の
待機や禁止を指示して着火燃焼危険を回避する。
【0009】運転開始前の気体圧力が正常であれば、次
ぎに炉内圧力判定器は送風機構と燃料制御弁に順番に駆
動信号を出力する。この駆動に応じた気体圧力が炉内圧
検出器によって出力され、この信号を受信する炉内圧判
定器は各シーケンスに応じて気体圧力の異常の有無を判
定し、送風機構による燃焼用空気の実送風と燃料制御弁
からの正しい燃料供給が実行され、バーナが正常な燃焼
をして燃焼室が正常な気体圧力を出しているか否かを確
かに、かつ迅速に判定し、吸排気の突発的な閉塞や燃料
と燃焼用空気の供給異常による着火異常の発生等を防止
する。
【0010】運転シーケンスが移行して加熱運転が継続
されているとき、炉内圧判定器は燃焼室の使用劣化によ
る破損やその進行に基づいたバーナ燃焼ガスの燃焼室外
への漏洩が生じ、気体圧力の低下が発生しないか、また
突発的な吸排気閉塞による気体圧力の異常はないかを更
に検出判定する。もし、異常を判定すると燃焼危険を回
避して運転禁止等の処置を指示する。
【0011】こうして、炉内圧判定器は運転シーケンス
の移行に緻密に対応して各シーケンスで燃焼危険を判定
でき、かつシーケンス移行や運転継続の可否を迅速、か
つより確かに指示でき、加熱運転の安全性や、未然炭素
等による熱交換器の排気閉塞等に基づく燃焼不良や低効
率運転の継続に対して適切な処置が打てる。
【0012】
【実施例】以下、本発明による燃焼器具の運転制御装置
の実施例について、添付図面を参照しながら具体的に説
明する。
【0013】図1は本発明の一実施例としてのガス給湯
器を示し、2点鎖線で囲んだ給湯器の本体20は遠隔操
作用のリモコン21の信号によって運転指示を受ける。
本体20は水道管等から給水を受けて湯に加熱し、給湯
栓等へ給湯する熱交換器22、ガス供給管から供給され
る燃料としてのガスを比例制御する比例制御弁23、こ
の比例制御弁23からのガスと送風機24からの燃焼用
空気の供給を受けて混合燃焼するバーナ25、熱交換器
22とバーナ25を気密に収納した燃焼室26を備え
る。
【0014】熱交換器22は給水の流量と温度を検出す
る入水センサ27、給湯の温度を検出する湯温センサ2
8を有し、バーナ25の燃焼ガスを通過して熱吸収する
多数のフィン29を持っている。送風機24はモータ3
1でファン32を回転して外気を吸入し、送風ダクト3
3を介してバーナ25へ1次空気、燃焼室26へ2次空
気口34から2次空気を供給する。また、送風ダクト3
3には燃焼室26からはできるだけ遠ざけて燃焼室26
の高温ガスの影響を受にくく、かつ、ファン29の動圧
を受けにくい位置に、2次空気口34を介して燃焼室内
の気体圧力(以下、炉内圧とも言う)を検知する圧力セ
ンサ35を設ける。耐熱性を備えた圧力センサであれば
直接燃焼室26に露出してもよい。
【0015】燃焼室26はガス供給用のガス管37、送
風ダクト33等とは気密に接合し、燃焼ガスが排気口3
9からだけ排気され、他の箇所から漏洩しないように構
成し、バーナ25の燃焼を加圧条件下で高効率で安定燃
焼できる。入水センサ27等からの検出信号は図の破線
で示すように炉内圧判定器としてのコントローラ40に
入力する。コントローラ40はこの検出信号とリモコン
2からの信号を受信して、加熱量制御や湯温制御等に比
例制御弁23や送風機24のモータ31等へ駆動信号を
出力する。
【0016】給湯栓からの給湯温度はリモコン21の湯
温設定スイッチ41で設定し、運転スイッチ42は運転
開始の電源入力のオン指示をする。表示器43は湯温設
定スイッチ41の設定温度や湯温センサ28の検出温度
等を必要都度に表示する。また、この給湯器は家庭用で
出力約30,000Kcal/時を有して合理的に設計
し、熱交換器22や燃焼室26等は薄板銅板を使用して
軽量かつ経済的に提供できる。排気口39は排気方式に
応じて図示しない煙突、強制排気筒や図4に示すよう
に、機械室44に本体20を設置し、壁45の貫通穴4
6から排気筒47を接続して屋外に露出し、先端の排気
トップ48から燃焼用空気Sを吸入し、かつ燃焼ガスを
Eとして排気する。吹き付ける風Wpでは風圧帯Rはプ
ラス圧、吹き抜ける風Wsでは風圧帯Rはマイナス圧と
なり、排気トップ48が緩衝作用をする。
【0017】次に、この給湯器の加熱運転動作につい
て、図2を参照して説明する。運転スイッチ42をオン
操作して給湯栓を開栓すると、入水センサ27が熱交換
器22への通水を検出する。この通水検出信号を受信し
たコントローラ40は、圧力センサ35からの検出信号
を受信して所定範囲の炉内圧a以内かどうかを判定する
(S1として左肩に記号付与する)。炉内圧aは排気口
39に印加される排気トップ48に作用した風WpやW
sの圧力pに対する許容値を意味する。そして、前記検
出信号は未だ送風機24を駆動前の圧力信号で、無風で
あったり排気筒への風の作用が無ければ0を示す。
【0018】そして、炉内圧aは図3に示すように0圧
力を挟んだ値となり、この炉内圧aを超える上限のプラ
ス圧力や下限のマイナス圧力は、バーナ25が全ての燃
焼範囲で良好な着火性能と燃焼性能が保証できるように
設定する。たゞし、このとき空気供給はないから横軸に
対しては一定値となる。もし、炉内圧aを超えればコン
トローラ40は突風等の偶発的で散発的な発生を考慮し
て運転禁止処置は取らず、所定時間の運転待機を指示す
る(S2)。そして、この待機期間はその旨を表示器4
3に表示して報知し、所定時間後の検出信号に異常が無
ければ次のシーケンスに移行し、着火失敗や異常燃焼に
基づく失火での無駄な運転試行を合理的に実行禁止でき
る。また、この圧力検出動作は、運転休止中において排
気トップ48が排気筒47から外れる等の何らかの物理
的損傷を受け、普通の風速状態でもバーナ25の燃焼に
影響を受け、この状態で運転を開始すると未然炭素やC
Oガス等の排出を併う不良燃焼となる運転条件を未然に
検出できる。そして、従来からの一般的な使用条件であ
るにも拘らず、運転待機の報知を受けることにより、排
気筒47に異常が発生したことを判定する情報を提供で
きる。
【0019】運転の待機報知が何回も続いて正常に運転
に入れなければ、使用者も運転不能な環境と分かるが、
別に所定回数の連続した運転待機報知のときは運転禁止
処置をし、その旨を表示器43に表示してもよい。運転
待機が偶発的に強い風で生じたときは、待機時間後の圧
力信号は正常に戻りシーケンスが移行する。
【0020】S3ではコントローラ40は湯温設定スイ
ッチ41の設定信号、入水センサ27の検出信号に基づ
いて加熱負荷を演算し、この加熱負荷を達成できるガス
供給量Fi、空気供給量Aiの駆動信号を定める。この
駆動信号Fi、Aiの前に着火動作として所定の駆動信
号Aoを出力し、S4で送風機24がバーナ25と燃焼
室26へ燃焼用空気を供給し、所謂プリパージタイムに
入る。今、Ao=Amin、Fo=Fminとする。
【0021】このプリパージタイムは燃焼室26に着火
動作が円滑化するように気流を排気口39に向けて定常
化する作用を持ち、燃焼時よりは気体の流量が少いため
に圧力センサ35の検出圧力も小さい。そして、着火動
作用の空気供給量Aoによる燃焼室26の炉内圧bは、
炉内圧aと同様に計測誤差等を考慮した値に、排気トッ
プ48による風の影響の緩衝度合いを加え、良好な着火
性能が入手できる許容範囲に設定する。初期時の空気供
給量Aiに対しては曲線Mの特性を持ち、空気供給量A
oのとき平均値
【0022】
【外1】
【0023】となる。このチェック作用S5は送風機3
2や送風ダクト33が正常に動作すること、燃焼室26
に前回の加熱停止後の自然冷却に併う熱変化によって亀
裂部が開口変形していないか、或るいはS1のチェック
後に偶発的に排気筒47へ物理的損傷が加わっていない
かをチェックするために設定する。そして、この給湯器
のケースでは稀にしか発生しないが、室内設置して埃等
を吸入しやすい温風暖房器ではよく発生する例として、
例えば送風機24の吸気口に埃侵入防止用のフィルター
を設置し、このフィルターが埃や散乱した紙片等で通気
性を障うことがある。このときは送風機24が十分な送
風ができず、検出圧力は炉内圧bの下限以下となり運転
条件の不備を判定できる。
【0024】そして、このシーケンスでは次に着火動作
に入るから、このまゝで着火動作すると空気量不足とな
り、爆発音を併った着火が起る。この爆発エネルギーが
多いときは薄板銅板製の燃焼室26と熱交換器22のフ
ィン29は容易に変形破損して使用不能となる。そこ
で、炉内圧b以下を判定したコントローラ40は、表示
器43に運転禁止の表示をし(S10)、運転を禁止処
置し(S11)、器具使用の安全を図りながら、かつ器
具の破損を防止できる。
【0025】また、送風機24が先に従来例として図6
で説明したように、回転軸9にビス・ナット10で嵌合
固定しているときにビス・ナット10が緩むとファン1
1が空転する。このとき、モータ8は回転しても送風が
されないことが発生する。しかし、この実施例では送風
作用自体を圧力センサ25が検出し、この種の送風不能
事例は炉内圧b以下として確実に判定でき、S10とS
11の処置をとれる。
【0026】炉内圧bが正常なときはシーケンスはS6
へ移行し、コントローラ40が着火用の所定ガス供給量
Foの駆動信号を出力し、S7で比例制御弁23がバー
ナ25へガスを供給して着火する。着火を確認したコン
トローラ40は先に演算したFi、Ai信号をFo、A
o信号と切替えて指示し、S8でバーナ25は加熱負荷
に応じた燃焼に入る。この燃焼では湯温センサ28の検
出信号と入水センサ27の検出信号による加熱量の微調
整をする湯温制御動作が入るが、ここでは一般的制御で
もあり省略する。
【0027】次に、S9のシーケンスフローでは、コン
トローラ40は加熱燃焼によって燃焼室26の亀裂や接
合部が高温による熱変形を受けて開口し、高温で器具内
の部品を加熱して火災を招かないか、S5のシーケンス
と同様にこの加熱運転中に突発的な排気筒47および送
風機24等への物理的損傷、例えば排気トップ48への
打痕による排気通路径の減少や障害物の設置による吸排
気性能の障害等の異常の有無、および使用経過に併って
熱交換器22のフィン29への未然炭素の付着埋積によ
る通気不足が生じていないか等をチェックする。バーナ
25の燃焼は着火時や消火時に未然炭素を発生し、フィ
ン29は使用経過に併って次第に未然炭素が埋積する。
そして、燃焼ガスの通気抵抗が増えて圧力センサ25の
検出圧力も順次増加し、送風機24の送風量が低下する
と、バーナ25は空気不足燃焼となって通常の加熱燃焼
時にも未然炭素を排出し、熱交換器22のスス詰りが加
速されて熱吸収効率は低下していく。やがて寿命予測期
になると相当程度の熱効率の低下となり、運転の経済性
の損失を併い、かつ燃焼室26を異常加熱して破損危険
を招く。
【0028】このフローS9でも圧力センサ25はフィ
ン29のスス詰り度合いに応じた燃焼室26の圧力上昇
を微妙、かつ正確に検出する。コントローラ40は加熱
負荷に対応し、各Ai、Fi信号毎に判定圧力Piとし
て予め設定したデータを記憶する。そして、危険の大き
な加熱負荷Amax、Fmaxのときは小さな許容範囲
ΔPmを設定する。この許容範囲ΔPmは計測誤差や風
速による排気筒47の緩衝能力に若干の安全率を掛けた
値で定める。着火時や加熱負荷の小さなAmin、Fm
inに対しては大きな許容範囲ΔPoでも危険度が小さ
い。勿論、制御の簡略化を図って全て同一許容範囲に設
定もできる。判定圧力Piは初期正常時に曲線Lの特性
を空気供給量Aiに対応して平均的に示す。
【0029】そして、もしこの運転中にコントローラ4
0が圧力異常を判定すると、燃焼室26の破損変形によ
る火災危険を回避し、また熱交換器29のスス詰り使用
劣化による不経済で危険を有した運転を確実にして速や
かに知ることができ、S10で運転禁止の報知をしてS
11で運転禁止処置を取れる。尚、このフローS7以下
では最も危険度が高く、かつ運転時間も長いため、S9
のチェックは所定時間毎、および駆動信号Ai、Fiの
変更毎に頻繁に繰り返して実施し、運転の安全をより確
かなものに高めることができる。
【0030】また、図示はしないが他の実施例として、
シーケンスフロS9の判定指示に他の項目を加えること
もできる。フィン29が未然炭素で詰ったり、設置条件
によっては季節的な風の影響を避けられないときも生じ
る。しかし、このとき単に運転禁止処置を取るのではな
く、可能な限り運転を継続させる。炉内圧が突風等によ
って短時間に繰り返すときは間欠運転となるが、風圧帯
Rにかなりの時間安定した圧力Piを超える圧力Pxが
作用するケースでは、設計的に圧力Pxに対する送風機
24の空気供給量Aiの偏差ΔAiは把握できる。
【0031】コントローラ40はこの偏差ΔAiを判定
圧力Piを拡大した補正判定圧力Pxに対して記憶す
る。偏差ΔAiはこの偏差ΔAiに比例してガス供給量
Fiも偏差ΔFiだけ補正し、燃焼用空気とガス供給量
の燃焼バランスを維持して未然炭素やCOガス等を発生
しない良好な燃焼を指示し、偏差ΔFi、ΔAiに応じ
た給湯出力の低下を所定率だけ許容する。また、この給
湯出力の低下を表示器43に表示し、給湯出力が低下す
る運転である旨を表示し、暫定的な運転であることを報
知して使用上の誤解を除き、或るいは寿命時期に到達し
たことを徹底することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明による燃
焼器具の運転制御装置は各請求項に応じて次の効果を有
する。 (1)炉内圧検出器からの燃焼室に印加される気体圧力
検出信号により、排気筒の損傷事故や運転に不適な風速
条件を炉内圧判定器によって判定され、着火燃焼開始の
運転を待機または禁止することにより、運転開始の環境
条件の不備による爆発着火等の異常燃焼を回避して安全
な運転を開始できる。 (2)着火燃焼の運転シーケンスにおいて、炉内圧検出
器の気体圧力検出信号から送風機構による確かな送風動
作を確認し、その上で燃料を供給して着火動作に入るこ
とを炉内圧判定器が判定指示することにより、運転開始
から着火動作に至る期間の装置に加えられる突発的な吸
排気条件の変化を検出し、かつ送風機構に生じた送風能
力異常を検出して危険な爆発着火運転を回避できる。 (3)着火燃焼から加熱運転にシーケンスが移行したし
たとき、炉内圧検出器からの気体圧力検出信号を受信し
た炉内圧判定器は、着火燃焼以後に突発的に発生する吸
排気閉塞による燃焼条件の異常変化を迅速に判定でき、
また加熱燃焼による燃焼室の熱変形が生じる亀裂部の開
口から燃焼ガスの器内漏洩に基づく火災を防止でき、か
つ燃焼室の未然炭素等による閉塞も検出でき、より確か
な安全運転を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのガス給湯器の構成図
【図2】同器具の動作を示すフローチャート
【図3】同器具の送風特性図
【図4】同器具の設置事例図
【図5】従来の給湯器を示す構成図
【図6】送風機の断面構成図
【符号の説明】
22 熱交換器 23 比例制御弁 24 送風機 25 バーナ 26 燃焼室 35 圧力センサ 40 コントローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料を供給する燃料制御弁と、燃料の燃焼
    用空気を供給する送風機構と、燃料と燃焼用空気を混合
    燃焼するバーナと、バーナが混合燃焼した燃焼ガスによ
    り水または空気を加熱して供給する熱交換器と、バーナ
    と熱交換器を気密に収納してバーナの燃焼ガスを熱交換
    器に誘導し、熱交換後の燃焼ガスを排気する燃焼室と、
    熱交換器の加熱運転を入力指示する運転スイッチと、燃
    焼室内の気体圧力を検出する炉内圧検出器と、運転スイ
    ッチの運転指示信号を受信すると炉内圧検出器からの気
    体圧力検出信号に応じて前記加熱運転の開始実行を判定
    指示する炉内圧判定器を備えた燃焼器具の運転制御装
    置。
  2. 【請求項2】燃料を供給する燃料制御弁と、燃料の燃焼
    用空気を供給する送風機構と、燃料と燃焼用空気を混合
    燃焼するバーナと、バーナが混合燃焼した燃焼ガスによ
    り水または空気を加熱して供給する熱交換器と、バーナ
    と熱交換器を気密に収納してバーナの燃焼ガスを熱交換
    器に誘導し、熱交換後の燃焼ガスを排気する燃焼室と、
    熱交換器の加熱運転を入力指示する運転スイッチと、燃
    焼室内の気体圧力を検出する炉内圧検出器と、運転スイ
    ッチの運転指示信号と炉内圧検出器からの気体圧力検出
    信号に応じて送風機構と燃料制御弁を順次駆動し、着火
    燃焼の実行を判定指示する炉内圧判定器を備えた燃焼器
    具の運転制御装置。
  3. 【請求項3】燃料を供給する燃料制御弁と、燃料の燃焼
    用空気を供給する送風機構と、燃料と燃焼用空気を混合
    燃焼するバーナと、バーナが混合燃焼した燃焼ガスによ
    り水または空気を加熱して供給する熱交換器と、バーナ
    と熱交換器を気密に収納してバーナの燃焼ガスを熱交換
    器に誘導し、熱交換後の燃焼ガスを排気する燃焼室と、
    熱交換器の加熱運転を入力指示する運転スイッチと、燃
    焼室内の気体圧力を検出する炉内圧検出器と、熱交換器
    の加熱運転継続中に炉内圧検出器からの気体圧力検出信
    号に応じて運転継続を判定指示する炉内圧判定器を備え
    た燃焼器具の運転制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8821154B2 (en) 2010-11-09 2014-09-02 Purpose Company Limited Combustion apparatus and method for combustion control thereof
JP2016156566A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 リンナイ株式会社 燃焼装置

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US8821154B2 (en) 2010-11-09 2014-09-02 Purpose Company Limited Combustion apparatus and method for combustion control thereof
JP2016156566A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 リンナイ株式会社 燃焼装置

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