JPH06111316A - 磁気記録媒体製造用真空蒸着装置 - Google Patents
磁気記録媒体製造用真空蒸着装置Info
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- JPH06111316A JPH06111316A JP25846392A JP25846392A JPH06111316A JP H06111316 A JPH06111316 A JP H06111316A JP 25846392 A JP25846392 A JP 25846392A JP 25846392 A JP25846392 A JP 25846392A JP H06111316 A JPH06111316 A JP H06111316A
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- cooling
- film
- magnetic
- vapor deposition
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Abstract
(57)【要約】
【目的】蒸着型テープにおける磁性層蒸着処理工程での
フィルムの熱変形を防止し、且つ蒸着効率を向上させる
ことを目的とする。 【構成】円柱状に形成した冷却キャン7の周面にフィル
ム6を螺旋状に複数回巻付けて走行させつつ、電子ビー
ム銃9を冷却キャン7の長手方向に走査して加熱気化さ
せた磁性材料をフィルム6に付着させる。
フィルムの熱変形を防止し、且つ蒸着効率を向上させる
ことを目的とする。 【構成】円柱状に形成した冷却キャン7の周面にフィル
ム6を螺旋状に複数回巻付けて走行させつつ、電子ビー
ム銃9を冷却キャン7の長手方向に走査して加熱気化さ
せた磁性材料をフィルム6に付着させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体製造用真
空蒸着装置に関し、特に、蒸着処理工程における非磁性
支持体の熱による変形を抑制し、且つ蒸着効率を向上さ
せる技術に関する。
空蒸着装置に関し、特に、蒸着処理工程における非磁性
支持体の熱による変形を抑制し、且つ蒸着効率を向上さ
せる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体、例えば磁気テープには、
非磁性支持体であるフィルム上に磁性粉をバインダーに
分散させた磁性塗料を塗布してなる従来からある塗布型
テープと、フィルム上に真空中で磁性金属を蒸着してバ
インダーを全く含まない金属薄膜の磁性層を有する蒸着
型テープとがある。
非磁性支持体であるフィルム上に磁性粉をバインダーに
分散させた磁性塗料を塗布してなる従来からある塗布型
テープと、フィルム上に真空中で磁性金属を蒸着してバ
インダーを全く含まない金属薄膜の磁性層を有する蒸着
型テープとがある。
【0003】ここで、磁気テープでは、テープの磁性層
において実際に記録に使用される部分は、記録波長の1
/4程度と言われ、例えば記録波長が1MHzであれば
0.25μmの磁性層厚さがあれば十分であり、蒸着型テー
プは、十分な厚さの磁性層が得られると共に磁性層にバ
インダーを含まないことから磁性材料の密度を高められ
るため、高密度記録に有望であるとされている。
において実際に記録に使用される部分は、記録波長の1
/4程度と言われ、例えば記録波長が1MHzであれば
0.25μmの磁性層厚さがあれば十分であり、蒸着型テー
プは、十分な厚さの磁性層が得られると共に磁性層にバ
インダーを含まないことから磁性材料の密度を高められ
るため、高密度記録に有望であるとされている。
【0004】ところで、この種の蒸着型テープを製造す
るための従来の真空蒸着装置としては、例えば特開平4
−18371号公報等に示されたものがある。このもの
は、真空容器内で、巻出しロールと巻取りロールとでP
ET(ポリエチレンテレフタレート)等からなる高分子
フィルムを連続的に移動させると共に、その移動経路に
円筒状の冷却キャンを設け、前記フィルムを冷却キャン
周面に沿わせて移動させつつ、ルツボ内の強磁性材料を
電子ビーム銃で加熱気化させ、スリットを設けた遮蔽板
によってフィルムの蒸着範囲を規制することで、前記ス
リットを介して蒸気流をフィルムの所定位置に当てて蒸
着して磁性層を形成するよう構成されている。
るための従来の真空蒸着装置としては、例えば特開平4
−18371号公報等に示されたものがある。このもの
は、真空容器内で、巻出しロールと巻取りロールとでP
ET(ポリエチレンテレフタレート)等からなる高分子
フィルムを連続的に移動させると共に、その移動経路に
円筒状の冷却キャンを設け、前記フィルムを冷却キャン
周面に沿わせて移動させつつ、ルツボ内の強磁性材料を
電子ビーム銃で加熱気化させ、スリットを設けた遮蔽板
によってフィルムの蒸着範囲を規制することで、前記ス
リットを介して蒸気流をフィルムの所定位置に当てて蒸
着して磁性層を形成するよう構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、蒸着によっ
てフィルムに磁性層を形成する場合、磁性金属を高温に
加熱気化して蒸気にしてフィルムに付着させるので、高
温雰囲気中にフィルムが曝されることになる。そして、
従来装置では、フィルムを冷却キャンに単に沿わせて移
動させる構成であり、遮蔽板のスッリト上を1度しか通
過せず、蒸着可能な移動領域が短いので、所定の厚さの
磁性層を形成するには、ある程度遅い移動速度で移動さ
せる必要がある。このため、高温雰囲気中に比較的長い
時間、高分子のフィルムが曝されることになり、熱的に
弱いフィルムが熱負けして変形したり、皺が入って品質
が大きく低下する虞れがある。
てフィルムに磁性層を形成する場合、磁性金属を高温に
加熱気化して蒸気にしてフィルムに付着させるので、高
温雰囲気中にフィルムが曝されることになる。そして、
従来装置では、フィルムを冷却キャンに単に沿わせて移
動させる構成であり、遮蔽板のスッリト上を1度しか通
過せず、蒸着可能な移動領域が短いので、所定の厚さの
磁性層を形成するには、ある程度遅い移動速度で移動さ
せる必要がある。このため、高温雰囲気中に比較的長い
時間、高分子のフィルムが曝されることになり、熱的に
弱いフィルムが熱負けして変形したり、皺が入って品質
が大きく低下する虞れがある。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みなされたもの
で、磁性材料の蒸着処理工程における非磁性支持体の熱
変形等を防止することを目的とする。
で、磁性材料の蒸着処理工程における非磁性支持体の熱
変形等を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、真空
ポンプを用いて真空雰囲気が作り出される真空容器内
で、冷却キャンに沿わせて非磁性支持体を連続的に移動
させる一方、冷却キャン下方に配置したルツボに収容さ
れた磁性材料を電子ビーム銃で加熱気化させ、前記冷却
キャンに沿って移動する非磁性支持体に磁性材料を蒸着
するよう構成した磁気記録媒体製造用真空蒸着装置にお
いて、前記冷却キャンを円柱状に形成し、該冷却キャン
周面に前記非磁性支持体を螺旋状に複数回巻付ける構成
とした。
ポンプを用いて真空雰囲気が作り出される真空容器内
で、冷却キャンに沿わせて非磁性支持体を連続的に移動
させる一方、冷却キャン下方に配置したルツボに収容さ
れた磁性材料を電子ビーム銃で加熱気化させ、前記冷却
キャンに沿って移動する非磁性支持体に磁性材料を蒸着
するよう構成した磁気記録媒体製造用真空蒸着装置にお
いて、前記冷却キャンを円柱状に形成し、該冷却キャン
周面に前記非磁性支持体を螺旋状に複数回巻付ける構成
とした。
【0008】また、前記冷却キャンに、周面に非磁性支
持体の移動を案内するガイド部を設けるようにした。
持体の移動を案内するガイド部を設けるようにした。
【0009】
【作用】かかる構成において、冷却キャン周面に螺旋状
に非磁性支持体を複数回巻付けて連続的に移動させつ
つ、ルツボの磁性材料面を電子ビーム銃で走査して加熱
気化させて磁性材料を非磁性支持体に蒸着する。このた
め、非磁性支持体は、最初の蒸着処理後、冷却キャンの
周面に沿って移動し、再度蒸着がなされ、ここの蒸着処
理が巻付け回数の数だけ繰り返されることなる。
に非磁性支持体を複数回巻付けて連続的に移動させつ
つ、ルツボの磁性材料面を電子ビーム銃で走査して加熱
気化させて磁性材料を非磁性支持体に蒸着する。このた
め、非磁性支持体は、最初の蒸着処理後、冷却キャンの
周面に沿って移動し、再度蒸着がなされ、ここの蒸着処
理が巻付け回数の数だけ繰り返されることなる。
【0010】これにより、従来と同様の厚さの磁性層を
形成する場合には、巻付け回数に反比例して1回の蒸着
処理当りの成膜厚さを薄くでき、その分移動速度を速く
できる。そして、蒸着処理後、次の蒸着処理までは冷却
キャン周面に沿って非磁性支持体が移動して冷却される
ので、非磁性支持体の温度上昇を抑制でき、熱による変
形等を防止できる。
形成する場合には、巻付け回数に反比例して1回の蒸着
処理当りの成膜厚さを薄くでき、その分移動速度を速く
できる。そして、蒸着処理後、次の蒸着処理までは冷却
キャン周面に沿って非磁性支持体が移動して冷却される
ので、非磁性支持体の温度上昇を抑制でき、熱による変
形等を防止できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。本実施例の装置全体を示す図1にお
いて、真空容器1内は、真空ポンプとしてのターボポン
プ2とロータリポンプ3とで真空状態とする。前記真空
容器1内には、巻出しロール4と巻取りロール5とが設
けられ、巻出しロール4から巻出されて巻取りロール5
に巻取られる間で、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、ポリイミド或いはアラミド等で製造される非磁性
支持体としての高分子のフィルム6は、内部に冷却水が
流れる円柱状の冷却キャン7に図2に示すように、螺旋
状に複数回、例えば5回巻付けられて冷却キャン7の周
面に沿って走行するようになっている。
しながら説明する。本実施例の装置全体を示す図1にお
いて、真空容器1内は、真空ポンプとしてのターボポン
プ2とロータリポンプ3とで真空状態とする。前記真空
容器1内には、巻出しロール4と巻取りロール5とが設
けられ、巻出しロール4から巻出されて巻取りロール5
に巻取られる間で、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、ポリイミド或いはアラミド等で製造される非磁性
支持体としての高分子のフィルム6は、内部に冷却水が
流れる円柱状の冷却キャン7に図2に示すように、螺旋
状に複数回、例えば5回巻付けられて冷却キャン7の周
面に沿って走行するようになっている。
【0012】冷却キャン7の斜め下方にはMgO製のル
ツボ8が置かれ、この中に例えばCo80%−Ni20
%の組成の磁性材料である蒸着物質が入れられている。
そして、ルツボ8中の蒸着物質に対して斜め上方の電子
ビーム銃9から電子ビームを照射し、これにより、蒸着
物質を加熱気化させるようになっている。更に、ルツボ
8と冷却キャン7との間にフィルム6への蒸着物質の蒸
着範囲を規制するためのスリット10Aを有する遮蔽板10
を配置してある。
ツボ8が置かれ、この中に例えばCo80%−Ni20
%の組成の磁性材料である蒸着物質が入れられている。
そして、ルツボ8中の蒸着物質に対して斜め上方の電子
ビーム銃9から電子ビームを照射し、これにより、蒸着
物質を加熱気化させるようになっている。更に、ルツボ
8と冷却キャン7との間にフィルム6への蒸着物質の蒸
着範囲を規制するためのスリット10Aを有する遮蔽板10
を配置してある。
【0013】更に、本実施例の冷却キャン7について詳
述すると、冷却キャン7には、図2に示すように、フィ
ルム6をキャン周面に沿って案内するためのガイド部7
Aが、螺旋状に形成されている。また、ルツボ8は、冷
却キャン7の長手方向に沿って冷却キャン7と略同等の
長さに形成され、電子ビーム銃9はルツボ8の図2中矢
印で示す長手方向に走査することにより磁性材料を均一
に加熱気化して、冷却キャン7の長手方向の全領域に蒸
気が飛散するようなっている。
述すると、冷却キャン7には、図2に示すように、フィ
ルム6をキャン周面に沿って案内するためのガイド部7
Aが、螺旋状に形成されている。また、ルツボ8は、冷
却キャン7の長手方向に沿って冷却キャン7と略同等の
長さに形成され、電子ビーム銃9はルツボ8の図2中矢
印で示す長手方向に走査することにより磁性材料を均一
に加熱気化して、冷却キャン7の長手方向の全領域に蒸
気が飛散するようなっている。
【0014】次に本実施例の真空蒸着装置の動作を説明
する。まず、真空容器1内を、ターボポンプ2とロータ
リポンプ3とで真空雰囲気にした後、巻出しロール4に
フィルム6のロールをセットした後、フィルム6を冷却
キャン7にそのガイド部7Aに沿って5回巻付けた後、
巻取りロール6に巻き付け、フィルム6を走行させる。
そして、電子ビーム銃9を走査してルツボ8内の磁性材
料を加熱気化させると、フィルム6が遮蔽板10のスリッ
ト10A部分を通過する時にその蒸気が付着して磁性層が
形成される。そして、この場合、巻取りロール5に巻取
られるまでに5回の蒸着処理が行なわれるので、1回当
りの蒸着による成膜厚さは従来に比べて1/5でよいこ
とになる。蒸着により形成される膜の厚さは蒸気に曝さ
れている時間が大きく左右することから、このことは、
従来と同じ成膜厚さに蒸着するとすればフィルム6の走
行速度を5倍の速さに速くできることを意味する。しか
も、蒸着雰囲気に曝されるのが断続的となり、1回の蒸
着処理が終わると次の蒸着処理までの間は、冷却キャン
7の周面に沿って走行するので次の蒸着処理までの間に
フィルム6が冷却されるので、フィルム6の温度上昇を
抑制できフィルム6の熱変形を抑制できる。
する。まず、真空容器1内を、ターボポンプ2とロータ
リポンプ3とで真空雰囲気にした後、巻出しロール4に
フィルム6のロールをセットした後、フィルム6を冷却
キャン7にそのガイド部7Aに沿って5回巻付けた後、
巻取りロール6に巻き付け、フィルム6を走行させる。
そして、電子ビーム銃9を走査してルツボ8内の磁性材
料を加熱気化させると、フィルム6が遮蔽板10のスリッ
ト10A部分を通過する時にその蒸気が付着して磁性層が
形成される。そして、この場合、巻取りロール5に巻取
られるまでに5回の蒸着処理が行なわれるので、1回当
りの蒸着による成膜厚さは従来に比べて1/5でよいこ
とになる。蒸着により形成される膜の厚さは蒸気に曝さ
れている時間が大きく左右することから、このことは、
従来と同じ成膜厚さに蒸着するとすればフィルム6の走
行速度を5倍の速さに速くできることを意味する。しか
も、蒸着雰囲気に曝されるのが断続的となり、1回の蒸
着処理が終わると次の蒸着処理までの間は、冷却キャン
7の周面に沿って走行するので次の蒸着処理までの間に
フィルム6が冷却されるので、フィルム6の温度上昇を
抑制できフィルム6の熱変形を抑制できる。
【0015】ここで、フィルム幅10cmのフィルムを
用い、電子ビーム銃の出力を100Kwとし、冷却キャ
ン7の温度を20℃に制御して、Co−Ni合金を15
00Åの厚さ付着させる場合のフィルム走行速度を、本
実施例のように冷却キャンに5回巻付けて走行させた場
合と、従来の冷却キャンに巻付けないで走行させた場合
とで測定した。
用い、電子ビーム銃の出力を100Kwとし、冷却キャ
ン7の温度を20℃に制御して、Co−Ni合金を15
00Åの厚さ付着させる場合のフィルム走行速度を、本
実施例のように冷却キャンに5回巻付けて走行させた場
合と、従来の冷却キャンに巻付けないで走行させた場合
とで測定した。
【0016】本実施例の5回巻付けた場合は、フィルム
の走行速度は50m/分であるのに対し、従来の巻付け
ない場合は、フィルムの走行速度は10m/分にする必
要があった。そして、従来の冷却キャンにフィルムを巻
付けない場合には、1000m走行する間に1〜2度の
皺が入った。このように、冷却キャン7の周面にフィル
ムを螺旋状に複数回巻付けることで、同一厚さの磁性層
を蒸着するのにフィルム6の走行速度を巻付け回数分従
来に比べて速くできるので、フィルムの蒸着処理時間を
短縮できる。また、蒸着処理が断続的に行なわれ、蒸着
処理と蒸着処理との間は、冷却キャン7によってフィル
ム6が冷却されるので、フィルム6の温度上昇が抑制で
き、フィルム6の熱変形を抑制でき、皺等による品質の
低下を防止できる。従って、特に、薄いフィルムの蒸着
処理に有効である。そして、冷却キャン7の周面には、
フィルム6の走行を案内するガイド部7Aが設けられて
いるので、フィルム6の走行が安定する。
の走行速度は50m/分であるのに対し、従来の巻付け
ない場合は、フィルムの走行速度は10m/分にする必
要があった。そして、従来の冷却キャンにフィルムを巻
付けない場合には、1000m走行する間に1〜2度の
皺が入った。このように、冷却キャン7の周面にフィル
ムを螺旋状に複数回巻付けることで、同一厚さの磁性層
を蒸着するのにフィルム6の走行速度を巻付け回数分従
来に比べて速くできるので、フィルムの蒸着処理時間を
短縮できる。また、蒸着処理が断続的に行なわれ、蒸着
処理と蒸着処理との間は、冷却キャン7によってフィル
ム6が冷却されるので、フィルム6の温度上昇が抑制で
き、フィルム6の熱変形を抑制でき、皺等による品質の
低下を防止できる。従って、特に、薄いフィルムの蒸着
処理に有効である。そして、冷却キャン7の周面には、
フィルム6の走行を案内するガイド部7Aが設けられて
いるので、フィルム6の走行が安定する。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、蒸
着処理が断続的に行なわれその間は冷却キャンによって
非磁性支持体を冷却できるので、非磁性支持体の温度上
昇を抑制でき、非磁性支持体の熱変形を防止でき、皺等
による品質の低下を防止できる。このため、特に薄い非
磁性支持体に磁性層を蒸着する場合に有効である。ま
た、非磁性支持体の走行速度を速くできるので、磁性層
の蒸着処理作業の効率を向上できる。
着処理が断続的に行なわれその間は冷却キャンによって
非磁性支持体を冷却できるので、非磁性支持体の温度上
昇を抑制でき、非磁性支持体の熱変形を防止でき、皺等
による品質の低下を防止できる。このため、特に薄い非
磁性支持体に磁性層を蒸着する場合に有効である。ま
た、非磁性支持体の走行速度を速くできるので、磁性層
の蒸着処理作業の効率を向上できる。
【0018】また、冷却キャンに非磁性支持体の走行を
案内するガイド部を設けてあるので、非磁性支持体が冷
却キャン周面を走行する際の安定性がよい。
案内するガイド部を設けてあるので、非磁性支持体が冷
却キャン周面を走行する際の安定性がよい。
【図1】本発明に係わる真空蒸着装置の一実施例を示す
構成図
構成図
【図2】同上実施例の冷却キャンの使用状態の側面図
1 真空容器 2 ターボポンプ 3 ロータリポンプ 4 巻出しロール 5 巻取りロール 6 フィルム 7 冷却キャン 7A ガイド部 8 ルツボ 9 電子ビーム銃 10 遮蔽板 10A スリット
Claims (2)
- 【請求項1】真空ポンプを用いて真空雰囲気が作り出さ
れる真空容器内で、冷却キャンに沿わせて非磁性支持体
を連続的に移動させる一方、冷却キャン下方に配置した
ルツボに収容された磁性材料を電子ビーム銃で加熱気化
させ、前記冷却キャンに沿って移動する非磁性支持体に
磁性材料を蒸着するよう構成した磁気記録媒体製造用真
空蒸着装置において、 前記冷却キャンを円柱状に形成し、該冷却キャン周面に
前記非磁性支持体を螺旋状に複数回巻付ける構成とした
ことを特徴とする磁気記録媒体製造用真空蒸着装置。 - 【請求項2】前記冷却キャンが、周面に非磁性支持体の
移動を案内するガイド部を有することを特徴とする請求
項1記載の磁気記録媒体製造用真空蒸着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25846392A JPH06111316A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 磁気記録媒体製造用真空蒸着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25846392A JPH06111316A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 磁気記録媒体製造用真空蒸着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06111316A true JPH06111316A (ja) | 1994-04-22 |
Family
ID=17320579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25846392A Pending JPH06111316A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 磁気記録媒体製造用真空蒸着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06111316A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010520599A (ja) * | 2007-03-08 | 2010-06-10 | コリア アドバンスト インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジ− | 超電導テープ線材の連続製造装置 |
JP2013161570A (ja) * | 2012-02-02 | 2013-08-19 | Nitto Denko Corp | 有機elデバイスの製造方法及び製造装置 |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP25846392A patent/JPH06111316A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010520599A (ja) * | 2007-03-08 | 2010-06-10 | コリア アドバンスト インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジ− | 超電導テープ線材の連続製造装置 |
JP2013161570A (ja) * | 2012-02-02 | 2013-08-19 | Nitto Denko Corp | 有機elデバイスの製造方法及び製造装置 |
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