JPH061107A - 航空機用タイヤ - Google Patents

航空機用タイヤ

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JPH061107A
JPH061107A JP4160952A JP16095292A JPH061107A JP H061107 A JPH061107 A JP H061107A JP 4160952 A JP4160952 A JP 4160952A JP 16095292 A JP16095292 A JP 16095292A JP H061107 A JPH061107 A JP H061107A
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JP
Japan
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tire
rib
radius
curvature
aircraft
Prior art date
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JP4160952A
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Hiroyuki Toko
博之 都甲
Takeshi Takanami
猛 高浪
Minoru Togashi
実 富樫
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量かつ耐摩耗及び耐偏摩耗に優れた航空機
用タイヤを得る。 【構成】 航空機用タイヤ10は、トロイダル状をした
カーカス12を有し、このカーカス12は複数層から構
成されており、各カーカスプライ内には強度が9.0g/
d 以上とされた有機繊維コードが埋設されている。ま
た、内側リブ24Bの幅方向中央部から幅方向外側のタ
イヤ断面外輪郭は、曲率半径Rより小径とされた曲率半
径Sの円弧から構成されている。また、外側リブ24A
は半径方向外側へ突出されており、外側リブ24Aのタ
イヤ断面外輪郭を曲率半径Rの円弧から半径方向外側に
位置させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジエット旅客機等の航
空機に用いられる航空機用タイヤに係り、特に軽量化さ
れ耐摩耗及び耐偏摩耗に優れた航空機用タイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ジエツト旅客機等の航空機に使用
される航空機用タイヤにおいては、航空機の燃料消費量
を減らすために軽量化が強く求められている一方で、ラ
ンディング回数の増加、即ち耐摩耗性の向上も求められ
ている。
【0003】一般的に航空機用タイヤのタイヤ軸方向に
沿ったトレッド断面は、単一の曲率半径の円弧とされて
おり、プライコードには、強力8.3g/d 以下のナイロ
ンコードが使用されている。一方、一般的に航空機用タ
イヤにおいては、規定内圧の4倍以上のカーカス強力を
有することが必要であるため、プライの枚数を非常に多
く(20枚を超える場合もある)することで、これに対
応しており、重量増加につながっていた。
【0004】また、プライの重量が増加すると慣性モー
メントが大きくなり、摩耗量が大きくなって、ランディ
ング回数が伸びないという不具合がある。
【0005】これは、航空機用タイヤでは、ランディン
グ時に止まった状態から急に高速回転が始まるため、タ
イヤの踏面全体が滑ることによって、踏面全体が摩耗す
る所謂アブレイシブ摩耗が起こるが、ランディング時に
タイヤを回転させる力は、路面とタイヤトレッドの間に
働くため、慣性モーメントが大きくなるとこの回転力が
大きくなり摩耗量が大きくなるためである。
【0006】そこで、プライコードに高強力ナイロンコ
ードを使用し、プライの枚数を減らし軽量化して慣性モ
ーメントを低減することが考えられる。例えば、強力
9.0g/d 以上の高強力ナイロンコードを用いて従来の
ナイロンコードを用いたタイヤと同じカーカス強度を持
たせた場合には、約10%の軽量化が達成でき、慣性モ
ーメントもそれに比例して小さくすることができる。こ
のため、摩耗量が小さくなって、ランディング回数を伸
ばすことができる。
【0007】しかしながら、この様な高強力ナイロンコ
ードを用いて、少ないプライ枚数で同等のカーカス強力
を持つ構造とした航空機用タイヤでは、プライ枚数が少
なくなるために、ケース剛性(曲げ剛性、引張剛性、剪
断剛性)が低下する。このため、曲面からなるタイヤ表
面が、平面である路面に押圧された際にタイヤの接地面
に作用するタイヤ中心方向へ向かうワイピング力が特に
大きいショルダ部では、路面内の局部的な動き量が増
え、局部的な偏摩耗、所謂アブレイジョン摩耗を引き起
こすという不具合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、軽量かつ耐摩耗及び耐偏摩耗に優れた航空機用タ
イヤを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
航空機用タイヤは、有機繊維コードをゴム引きした複数
層からなるカーカスを有するとともに、トレッド中央部
のタイヤ断面外輪郭が曲率半径Rの円弧で構成され、さ
らに外表面に実質上周方向に延びる2本以上の主溝を形
成することにより、軸方向最外側の主溝とトレッド端と
の間に一対の外側リブを画成した航空機用タイヤにおい
て、前記カーカスコードの強度を9.0g/d 以上とする
とともに、外側リブの幅方向内側で該外側リブに隣接す
る内側リブの幅方向中央部から幅方向外側のタイヤ断面
外輪郭を、前記曲率半径Rの仮想円弧よりも径方向内側
にあって、前記曲率半径Rよりも小さい曲率半径の円弧
から構成し、前記外側リブを半径方向外側に突出させ
て、そのタイヤ断面外輪郭が前記曲率半径Rの仮想円弧
を越えていることを特徴としている。
【0010】また、本発明の請求項2記載の航空機用タ
イヤは、さらに、前記外側リブの径方向内側かつ前記カ
ーカスの径方向外側に有機繊維コードをゴム引きした狭
幅の外側リブ補強層を有することを特徴としている。
【0011】
【作用】本発明の請求項1記載の航空機用タイヤでは、
カーカスコードの強度を9.0g/d 以上とすることによ
って、カーカスの強度を保持しつつプライ枚数を減らす
ことができる。これによって、タイヤ重量が軽くなり、
慣性モーメントが小さくなるため、アブレイシブ摩耗量
が小さくなって、ランディング回数を伸ばすことができ
る。
【0012】また、本発明の航空機用タイヤでは、内側
リブの幅方向中央部から幅方向外側のタイヤ断面外輪郭
を曲率半径Rより小径である曲率半径Sの円弧から構成
したため、内側リブの幅方向外側部のタイヤ断面外輪郭
は、他のリブのタイヤ断面外輪郭より半径方向内側に凹
む。
【0013】従って、本発明の航空機用タイヤが装着さ
れた航空機が、例えば直進のタキシングを行っている場
合には、タイヤに作用する著大な荷重によって作用する
クラッシング力が小さくなる。このため、ワイピング力
に対する相殺効果が小さくなる。
【0014】さらに、本発明の航空機用タイヤでは、外
側リブを半径方向外側に突出させ、タイヤ断面外輪郭を
前記円弧より半径方向外側に位置させたため、外側リブ
の接地圧が高くなり、逆に内側リブの軸方向外側部にお
ける接地圧が低下している。従って、内側リブの軸方向
外側部に作用するクラッシング力は小さな値となって、
ワイピング力に対する相殺効果がさらに小さくなる。
【0015】以上より、本発明の航空機用タイヤでは、
内側リブの幅方向外側の摩耗速度が速くなって積極的に
摩耗する。この結果、内側リブに隣接する外側リブは、
この影響を受けて早期摩耗が抑制、即ち偏摩耗が抑制さ
れる。さらに、外側リブを突出させることで外側リブの
体積が増大し、外側リブの摩耗寿命を延長することがで
きる。
【0016】また、外側リブの円弧からの突出量Pは
2.0mm以下が望ましい。これは突出量が2.0mmを超
えると外側リブの接地圧が高くなり過ぎて摩耗が増大し
てしまうためである。
【0017】また、本発明の請求項2記載の航空機用タ
イヤでは、外側リブの径方向内側とカーカスとの間に有
機繊維コードをゴム引きした外側リブ補強層を設けたた
め、センター部に対してショルダ部の剛性を上げること
ができる。このため、ワイピング力が作用した場合の、
接地面内におけるセンター部とショルダ部の変位量の差
を小さくでき、より均一の摩耗を生じさせることができ
る。
【0018】なお、ショルダ部に配置する外側リブ補強
層の幅は15mm以上でかつ外側リブ補強層の外側端は、
最外溝より15mm以上外側とし、内側端は同じく最外溝
より外側に20mmの位置より内側が好適である。これは
外側リブ補強層の幅が15mm未満であれば最外溝外側の
リブ端の剛性を十分に確保することができず、偏摩耗を
十分に抑制することができないためである。
【0019】
【実施例】以下に本発明の航空機用タイヤの第1実施例
を図1に従って説明する。
【0020】図1に示される如く、航空機用タイヤ10
(タイヤサイズ49×17、30PR)は、トロイダル
状をしたカーカス12を有し、このカーカス12は複数
体、本実施例では3体のカーカス層束体13、14、1
5から構成されている。
【0021】これらのカーカス層束体13、14、15
の幅方向両端部は、それぞれビードコア16の回りに内
側から外側に向かって折り返され、折り返し部13A、
14A、15Aとなっている。また、カーカス層束体1
3、14、15はそれぞれ複数枚のカーカスプライを重
ね合わせて構成され、各カーカスプライ内には、強度が
9.7g/d 以上とされた有機繊維コードとしての高強力
ナイロンコードが埋設されている。なお、これらの高強
力ナイロンコードは、隣接するカーカスプライにおい
て、互いに交差するように配置されている。
【0022】カーカス12の半径方向外側には、トレッ
ド20が配置されており、トレッド20の外表面には、
周方向に延びる4本の主溝22が形成されている。これ
らの主溝22は幅方向に所定距離離れて配置されてお
り、これらの主溝22によって、周方向に延びる5本の
リブ24が区画されている。即ちリブ24は、幅方向最
外側の外側主溝22Aとトレッド端26との間におい
て、実質上周方向に延びる一対の外側リブ24Aと、幅
方向最外側の外側主溝22Aと、この外側主溝22Aの
幅方向内側に位置する内側主溝22Bとの間に画成さ
れ、外側リブ24Aの幅方向内側で、外側リブ24Aに
隣接する一対の内側リブ24Bと、内側主溝22B間に
画成され内側リブ24Bに挟まれた1本の中央リブ24
Cと、から構成されている。また、これら内側リブ24
Bの幅方向中央部から幅方向内側、中央リブ24Cのタ
イヤ断面外輪郭は曲率半径Rの円弧から構成されてい
る。
【0023】これに対して、内側リブ24Bの幅方向中
央部から幅方向外側のタイヤ断面外輪郭は、曲率半径R
より小径とされた曲率半径Sの円弧から構成されてい
る。この結果、各内側リブ24Bの幅方向外側部には、
小さな曲率半径Sの円弧から成る小曲率領域25が形成
され、この小曲率領域25のタイヤ断面外輪郭は、想像
線で示されるリブ24のタイヤ断面外輪郭より半径方向
内側に凹んでいる。また、外側リブ24Aは半径方向外
側へ突出されており、外側リブ24Aのタイヤ断面外輪
郭を、想像線で示される曲率半径Rの円弧から半径方向
外側に位置させている。
【0024】また、従来の航空機用タイヤと同様にカー
カス12の径方向最外層とトレッド20との間には、有
機繊維コードをゴム引きしたカーカス保護層30が配置
されている。このカーカス保護層30の両端部30Aは
トレッド端26近傍とされており、コードはカーカスプ
ライと実質上同一の材質及び角度配列とされている。
【0025】次に、本実施例においての作用を説明す
る。本実施例の航空機用タイヤ10では、カーカスコー
ドの強度を9.0g/d 以上とすることによって、カーカ
ス12の強度を保持しつつプライ枚数を減らすことがで
きる。これによって、タイヤ重量が軽くなり、慣性モー
メントが小さくなるため、アブレイシブ摩耗量が小さく
なって、ランディング回数を伸ばすことができる。
【0026】さらに、本実施例の航空機用タイヤ10で
は、内側リブ24Bの幅方向中央部から幅方向外側のタ
イヤ断面外輪郭を曲率半径Rより小径である曲率半径S
の円弧から構成したため、内側リブ24Bの幅方向外側
部のタイヤ断面外輪郭は、外側リブ24Aのタイヤ断面
外輪郭より半径方向内側に凹む。
【0027】従って、本実施例の航空機用タイヤ10が
装着された航空機が例えば直進のタキシングを行ってい
る場合には、タイヤ10に作用する著大な荷重に基づい
て内側リブ24Bの小曲率領域25に作用するクラッシ
ング力が小さな値となる。ここで、小曲率領域25に
は、著大な荷重に基づいてクラッシング力と反対方向の
ワイピング力が作用するが、クラッシング力が小さな値
となるため、このワイピング力に対する相殺効果が小さ
くなる。また、本実施例の航空機用タイヤ10では、外
側リブ24Aが半径方向外側へ突出されており、外側リ
ブ24Aのタイヤ断面外輪郭を曲率半径Rの円弧から半
径方向外側に位置させている。この結果、これらの外側
リブ24Aの接地圧が高くなり、逆に内側リブ24Bの
軸方向外側部(小曲率領域25)における接地圧が低下
する。
【0028】このように接地圧が低下すると、内側リブ
24Bの軸方向外側部(小曲率領域25)に作用するク
ラッシング力が小さな値となってワイピング力に対する
相殺効果がさらに小さくなる。
【0029】このような2つの理由により、小曲率領域
25の摩耗速度が速くなって積極的に摩耗するようにな
る。この結果、内側リブ24Bに隣接する外側リブ24
Aは、この小曲率領域25の影響を受けて早期摩耗が抑
制、即ち偏摩耗が抑制される。
【0030】また、内側リブ24Bの小曲率領域25が
摩耗した場合にも、外側リブ24A、内側リブ24Bの
タイヤ断面外輪郭は滑らかに連なる曲線となり、外観形
状が改善される。さらに、外側リブ24Aを突出させる
と、外側リブ24Aの体積が増大しその摩耗寿命も延長
できる。
【0031】ここで、内側リブ24Bにおける小曲率半
径Sの開始点Fは、内側リブの幅Wに対して、内側リブ
24Bの幅方向外側端Gから幅Wの20%だけ離れた点
Hと、幅Wの60%だけ離れた点Kとの間に配置されて
いることが好ましい。
【0032】その理由は、開始点Fが点Hより幅方向外
側に位置していると、小曲率領域25の幅が狭くなっ
て、ワイピング力を相殺するのに十分なクラッシング力
が発生してしまい、該領域が摩耗し難くなる一方、外側
リブ24Aは摩耗していくため、偏摩耗を十分に抑制す
ることができない。逆に、開始点Fが点Kより幅方向内
側に位置していると、凹んでいる小曲率領域25の幅が
広くなり過ぎて、小曲率領域25の接地圧が大きく低下
し、この結果、外側リブ24Aの接地圧が上昇し過ぎて
摩耗仕事量が増加し、早期摩耗を十分に抑制できなくな
るためである。
【0033】また、小曲率領域25の曲率半径Sは曲率
半径Rの18%〜70%の範囲が好ましい。これは、小
曲率領域25の曲率半径Sが曲率半径Rの18%未満で
あると、小曲率領域25の凹み量が大きくなり過ぎて、
外側リブ24Aの接地圧の過大な上昇を招き早期摩耗を
十分に抑制できない。逆に、小曲率領域25の曲率半径
Sが曲率半径Rの70%を超えると、小曲率領域25の
凹み量が小さくなり過ぎて、前記相殺効果が大きくな
り、該領域が摩耗し難くなる一方、外側リブ24Aは摩
耗していくため、偏摩耗を十分に抑制できないためであ
る。なお、小曲率領域25の幅方向外側端部と外側主溝
22Aの溝壁とは滑らかな曲線により接続されている。
【0034】また、外側リブ24Aの円弧からの突出量
は2.0mm以下が望ましく、突出量が2.0mmを超える
と外側リブ24Aの接地圧が高くなり過ぎて摩耗仕事量
が増大し、内側リブ24Bによる抑制効果が低減されて
しまう。なお、外側リブ24Aの突出は、トレッド端に
26において急激に終了するようなことはなく、トレッ
ド端26からサイドウォール部10Bに向かって除々に
減少していく。
【0035】以下に本発明の航空機用タイヤの第2実施
例を図2に従って説明する。なお、第1実施例と同一部
材については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0036】図2に示される如く、本実施例の航空機用
タイヤ50では、第1実施例の航空機用タイヤ10にお
いて、外側リブ24Aの径方向内側にカーカス保護層3
0と積層配置された有機繊維コードをゴム引きした外側
リブ補強層52が配置されている。この外側リブ補強層
52のコードはカーカス保護層30のコードと同一であ
り、コード配列はカーカス保護層30のコードとタイヤ
周方向に対して対称的に配置される、所謂交差配置とな
っている。
【0037】従って、本実施例の航空機用タイヤ50で
は、センター部50Aに対してショルダ部50Bの剛性
を上げることができる。このため、ワイピング力が作用
した場合の、接地面内におけるセンター部50Aとショ
ルダ部50Bの変位量の差を小さくでき、より均一の摩
耗を生じさせることができる。
【0038】なお、ショルダ部50Bに配置する外側リ
ブ補強層52の幅Lは15mm以上でかつ外側リブ補強層
52の外側端Qは、最外溝22Aより15mm以上外側と
し、内側端Rは同じく最外溝22Aより外側に20mmの
位置より内側とする。これは外側リブ補強層52の幅L
が15mm未満であれば外側リブ24Aの剛性を十分に確
保することができず、偏摩耗を十分に抑制することがで
きないためである。
【0039】(試験例1)図1に示される第1実施例の
航空機用タイヤと、図2に示される第2実施例の航空機
用タイヤと、図3に示される如く第1実施例の航空機用
タイヤにおいてクラウン部のタイヤ断面外輪郭を単一の
曲率半径Rの円弧とした従来例1の航空機用タイヤ70
と、従来例1のタイヤにおいてカーカス補強層を持たな
い従来例2の航空機用タイヤとを表1の仕様で試作し、
これらの各航空機用タイヤにランディング回数評価試
験、耐偏摩耗性評価試験及び水圧破壊試験をそれぞれ以
下の方法で行い、その結果と、各タイヤ重量を従来例1
のタイヤを100とした指数で表1に示した。
【0040】ランディング回数評価試験は、ドラムにセ
イフティウォーク(商品名:住友3M社製)を貼付け、
高速で回転させ各試験タイヤを押し付けてセンター溝の
深さが0mmとなるまでの回数を測定する。
【0041】なお、セイフティウォークの平均粗さは5
65ミクロン、ドラム回転速度は305.8km/h(19
0MPH)、ドラム回転時間(190MPHから0MP
Hとなるまでの時間)は63.5秒、タイヤ重量は21
185kg(46700lbs )、タイヤ内圧は13.7kg
/cm2(195psi )とし、結果の指数は大きい方が良
い。
【0042】耐偏摩耗性評価試験は、ドラムにセイフテ
ィウォークを貼付け、一定荷重、一定速度で繰り返し直
線走行させ、走行終了時における中央リブの摩耗量とシ
ョルダリブの摩耗量を測定し、中央リブの摩耗量をショ
ルダリブの摩耗量で除算した値を求める。
【0043】なお、セイフティウォークの平均粗さは5
65マイクロメートル、ドラム回転速度は64.4km/h
(40MPH)、ドラム走行距離は10kmを100回、
タイヤ重量は21185kg(46700lbs )、タイヤ
内圧は13.7kg/cm2(195psi )とし、結果の指数
は大きい方が良い。
【0044】水圧破壊試験は、破壊圧力を測定しカーカ
ス強力を評価した。なお、結果の指数は大きい方が良
い。
【0045】
【表1】
【0046】表1の結果から本実施例の航空機用タイヤ
においては、重量が低減されかつ、ランディング回数、
耐偏摩耗性及び水圧破壊の全てに優れていることが明ら
かになった。
【0047】
【発明の効果】本発明の航空機用タイヤは、上記構成と
したので、軽量かつ耐摩耗性及び耐偏摩耗性を向上する
ことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の航空機用タイヤを示すタ
イヤ幅方向に沿って切断しハツチングを省略した4分の
1断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の航空機用タイヤを示すタ
イヤ幅方向に沿って切断しハツチングを省略した4分の
1断面図である。
【図3】従来例の航空機用タイヤを示すタイヤ幅方向に
沿って切断しハツチングを省略した4分の1断面図であ
る。
【符号の説明】
10 航空機用タイヤ 12 カーカス 14 カーカス層束体 16 ビードコア 20 トレッド 22 主溝 22A 外側主溝 22B 内側主溝 24 リブ 24A 外側リブ 24B 内側リブ 24C 中央リブ 26 トレッド端 50 航空機用タイヤ 52 外側リブ補強層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機繊維コードをゴム引きした複数層か
    らなるカーカスを有するとともに、トレッド中央部のタ
    イヤ断面外輪郭が曲率半径Rの円弧で構成され、さらに
    外表面に実質上周方向に延びる2本以上の主溝を形成す
    ることにより、軸方向最外側の主溝とトレッド端との間
    に一対の外側リブを画成した航空機用タイヤにおいて、 前記カーカスコードの強度を9.0g/d 以上とするとと
    もに、外側リブの幅方向内側で該外側リブに隣接する内
    側リブの幅方向中央部から幅方向外側のタイヤ断面外輪
    郭を、前記曲率半径Rの仮想円弧よりも径方向内側にあ
    って、前記曲率半径Rよりも小さい曲率半径Sの円弧か
    ら構成し、 前記外側リブを半径方向外側に突出させて、そのタイヤ
    断面外輪郭が前記曲率半径Rの仮想円弧を越えているこ
    とを特徴とする航空機用タイヤ。
  2. 【請求項2】 前記外側リブの径方向内側かつ前記カー
    カスの径方向外側に有機繊維コードをゴム引きした狭幅
    の外側リブ補強層を有することを特徴とする請求項1記
    載の航空機用タイヤ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7069809B2 (en) 2001-12-27 2006-07-04 Nsk, Ltd. Vehicle tilt type steering device
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WO2012101993A1 (ja) * 2011-01-28 2012-08-02 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ

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