JPH06110671A - プロトコル設計支援装置 - Google Patents

プロトコル設計支援装置

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JPH06110671A
JPH06110671A JP4262410A JP26241092A JPH06110671A JP H06110671 A JPH06110671 A JP H06110671A JP 4262410 A JP4262410 A JP 4262410A JP 26241092 A JP26241092 A JP 26241092A JP H06110671 A JPH06110671 A JP H06110671A
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JP
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protocol
design
communication system
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graph
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JP4262410A
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Inventor
Katsuyuki Kanaji
克之 金地
Satoshi Kagaya
聡 加賀谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、シーケンス・チャートによる
プロトコル設計においてシーケンス・チャート間の関係
を把握し易くし、部分的に同じプロトコル記述を何度も
繰り返し入力すると云った無駄を解消して能率的なプロ
トコル設計等の作業を可能にするプロトコル設計支援装
置を提供することにある。 【構成】対象とする通信システム(SYS) に対する通信ソ
フトウェアのプロトコルをシーケンス・チャート(CAT)
で設計するための支援装置において、与えられた設計仕
様に基づきSYS に対する外部環境からの信号の受信とSY
S 内部での条件判断に基づいた状態遷移グラフ(GF)を作
成する第1機能及び当該GFの遷移系列毎に識別符号を付
与する第2機能及びGFについて遷移系列毎に展開したグ
ラフを提示する第3機能とを有する手段11と、この提示
内容に従って設計したCAT の記述を入力するとこの記述
を該当の遷移系列に対応させて管理する手段11とより構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通信ソフトウェア開発に
おけるプロトコル設計の設計支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通信システムのプロトコルを、シーケン
ス・チャートによって設計する場合、通信システムの全
体の挙動を示す状態遷移図であるグローバル状態遷移図
で示すのが最もわかり易く、挙動の遷移を掴み易い。一
方、1枚のシーケンス・チャートは、グローバル状態遷
移図における1遷移系列について記述するものであるか
ら、プロトコル設計にあたってはグローバル状態遷移図
の全ての遷移系列に対応してシーケンス・チャートをそ
れぞれ記述してゆく必要がある。
【0003】このため、記述すべきシーケンス・チャー
トの枚数が膨大になり、また、設計したシーケンス・チ
ャート間の関係が把握しにくくなる他、シーケンス・チ
ャートによるプロトコル設計では、部分的に同じプロト
コル記述を何度も繰り返し入力する必要があるなど、プ
ロトコル設計者に多大な負担をかける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のシ
ーケンス・チャートによるプロトコル設計においては、
記述すべきシーケンス・チャートの枚数が膨大になり、
作業が大変であるばかりでなく、プロトコル設計者が設
計したシーケンス・チャート間の関係が把握しにくく、
設計のミスが発生し易い。また、シーケンス・チャート
によるプロトコル設計では、部分的に同じ内容のプロト
コル記述がしばしば登場することになるが、このような
場合には部分的に同じ内容のプロトコル記述をその都
度、入力する必要があり、プロトコル設計者に多大な負
担をかける。
【0005】また、状況の変化に伴い、設計したプロト
コルの保守・管理作業を行う必要が生じることも多々あ
るが、当然のことながら、これらの作業も大変なものと
なる。従って、プロトコルの設計や保守・管理等の作業
を何らかの形で支援するシステムの出現が望まれてい
る。
【0006】そこで、この発明の目的とするところは、
シーケンス・チャートによるプロトコル設計において、
シーケンス・チャート間の関係を把握し易くすると共
に、部分的に同じプロトコル記述を何度も繰り返し入力
すると云った無駄を解消して能率的なプロトコル設計や
保守・管理等の作業を可能にするプロトコル設計支援装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は次のように構成する。すなわち、対象とする
通信システムに対する通信ソフトウェアのプロトコルを
シーケンス・チャートで設計するための設計支援装置に
おいて、与えられた設計仕様に基づき、通信システムに
対する外部環境からの信号の受信と通信システム内部で
の条件判断に基づいた状態遷移グラフを作成する第1の
機能および当該状態遷移グラフの遷移系列毎に識別符号
を付与する第2の機能および状態遷移グラフについて、
遷移系列毎に展開したグラフを提示する第3の機能とを
有する処理手段と、この提示内容に従って設計したシー
ケンス・チャートの記述を入力すると、この記述を該当
の遷移系列に対応させて管理する管理手段とより構成す
る。
【0008】更には、前記入力されたシーケンス・チャ
ートの記述を、少なくとも一まとまりの機能単位でモジ
ュール化し、使用条件情報等を付与して部品として検索
可能に蓄える手段を設ける。
【0009】
【作用】このような構成の本装置は、プロトコルをシー
ケンス・チャートで設計する際に、設計仕様を与える
と、処理手段はこの与えられた設計仕様に基づき、通信
システムに対する外部環境からの信号の受信と通信シス
テム内部での条件判断に基づいた通信システムの状態遷
移グラフを作成すると共に、当該状態遷移グラフの遷移
系列毎に識別符号を付与する。そして、処理手段は作成
したこの状態遷移グラフについて、遷移系列毎に展開し
たグラフを提示する。
【0010】次に、この提示内容に従って設計したシー
ケンス・チャートの記述を入力すると、管理手段はこの
記述を該当の遷移系列に対応させて管理するので、状態
遷移グラフとシーケンス・チャートの記述の対応を見る
ことで、状態遷移グラフの各遷移系列について、シーケ
ンス・チャートの記述がなされていないものがあるか否
かを知ることができる。
【0011】また、前記入力されたシーケンス・チャー
トの記述を、少なくとも一まとまりの機能単位でモジュ
ール化し、使用条件情報等を付与して部品として検索可
能に蓄えるようにしたことで、遷移系列毎に展開したグ
ラフを用いてシーケンス・チャートを設計するにあた
り、条件等が合うモジュールを利用でき、シーケンス・
チャートの記述にあたり、過去に記述した内容と同じ内
容のものは、このモジュールを再利用して入力を軽減で
きるようになる。
【0012】
【実施例】本発明のプロトコル設計支援装置では、シー
ケンス・チャートによるプロトコル設計において、従
来、プロトコル設計者が設計したシーケンス・チャート
間の関係を把握し難いという問題点を、イベント・ツリ
ーを用いて管理することにより解決し、また、シーケン
ス・チャートによるプロトコル設計では、部分的に同じ
プロトコル記述を何度も繰り返し入力する必要があり、
プロトコル設計者に多大な負担をかけるという問題点
を、プロトコル記述をモジュール化し、イベント・ツリ
ーを用いて再利用することにより解決するもので、以
下、本発明の実施例について、図面を参照して説明す
る。
【0013】図1は本発明によるプロトコル設計支援装
置のシステム構成図である。図1に示すように、本装置
はデータベース10、プロトコル設計部11、プロトコ
ル検証部12、SDL(Specification and Descriptio
n Language)生成部13、Cソースコード生成部14か
らなる。
【0014】プロトコル設計部11はプロトコル設計の
支援を行うものであり、各種の支援機能や、データの編
集、管理機能等、エディタの機能をも有するものであ
る。プロトコル設計部11は入力手段Aからの入力情報
に基づいてイベント・ツリー、すなわち、通信システム
に対する外部環境からの信号の受信と、通信システム内
部での条件判断にのみ、基づいた通信システムの状態遷
移グラフをイベントツリー作成編集部Cで作成して、表
示処理部Dで処理し、表示装置Bへ出力することができ
る。
【0015】また、プロトコル設計部11では、システ
ムを構成するプロセス群に対して、それらのプロセス群
を抽象的な1つのプロセスと看做し、その抽象的なプロ
セスに対するイベント・ツリーを作成する。また、プロ
トコル設計部11ではそのイベント・ツリーを用いてシ
ーケンス・チャートによるプロトコル設計の支援と、シ
ーケンスチャート管理部Eにより設計されたシーケンス
・チャートの管理の支援を行う。
【0016】例えば、作成したイベント・ツリーを表示
装置に表示したり、遷移系列への展開処理部Fでイベン
ト・ツリーを遷移系列毎に展開して表示処理部から表示
装置Bへ表示したり、ID番号管理部でイベント・ツリ
ーの遷移系列毎にID番号(識別符号)を自動付与した
り、イベント・ツリーのうち、プロトコル設計者により
指定された遷移系列を展開して表示部に表示し、当該設
計者が当該遷移系列についてシーケンス・チャートによ
る記述(外部からの信号の受信と条件判断および、外部
に対する信号の送信等の記述;概略設計や詳細設計)を
作成する手助けをしたり(設計書作成のための支援)、
また、各々の設計書に対し、対応するイベント・ツリー
のリーフ・ノードと同一のID番号を付与して管理した
り(登録処理部I)、また、設計に対する必要な情報の
提供等、設計支援のための様々なバックアップを行うこ
とができる。
【0017】これは、シーケンスチャート記述をモジュ
ール化処理部Jで、再利用可能な単位にモジュール化を
行い、モジュール化された記述をモジュール判定部Hで
イベントツリーの遷移系列と比較して再利用できる部分
をプロトコル設計者に低次する等の機能である。
【0018】また、更にはイベント・ツリーのリーフ・
ノードのうち、同一処理内容(異常処理、準正常処理、
正常処理など)のものの処理別の一覧表示や、イベント
・ツリーの共通の枝の部分、機能が同じ枝の部分などを
比較照合して該当のものを抽出し表示させると云ったこ
とができる。
【0019】プロトコル検証部12はプロトコル設計者
が詳細設計して纏めたプロトコルがどのように働くか、
そのプロトコル全体の挙動を検証するものであり、プロ
トコル設計部11が出力した状態遷移グラフを参照して
挙動を解析して検証を行うものである。また、SDL生
成部13はCCITTにおいて交換システムの仕様を記
述するために勧告化された言語であるSDL言語による
状態遷移記述を生成するもので、プロトコル検証部12
による検証の済んだ詳細設計について、SDL言語によ
る状態遷移記述(プログラム)を生成するものである。
【0020】Cソースコード生成部14はSDL生成部
13により生成されたプログラムのドキュメントを、プ
ログラム言語の一つであるC言語のソースコードに変換
して出力する装置である。また、データベース10はプ
ロトコル設計に必要な各種データ(シーケンスチャート
L、SDL M、CソースコードN)を保持したり、設
計支援に必要な各種データ(イベントツリーK)を保持
したり、詳細設計によるモジュールを管理する等に供す
るデータベースである。
【0021】図2は図1に示す構成のプロトコル設計支
援装置によるプロトコル設計作業の流れを示すフローチ
ャートである。このフローチャートにおいてS1a〜S
1dはプロトコル設計部11における処理であり、S2
はプロトコル検証部12での処理、S3はSDL生成部
13での処理、S4はCソースコード生成部14での処
理である。
【0022】すなわち、プロトコルの仕様を与えること
により、これをもとにプロトコル設計部11において、
イベント・ツリーの作成が行われ、かつ、遷移系列毎に
ID番号を付与すると云った処理がなされる(S1
a)。ついでこのイベント・ツリーを遷移系列毎に展開
し、この展開した遷移系列毎の内容を参照してプロトコ
ルの概略設計を行ってその概略設計の内容(概略設計
書)を入力するとイベント・ツリーの該当する遷移系列
のID番号を付与してその概略設計の内容を登録する
(S1b)。
【0023】さらにこの概略設計をもとに詳細設計を行
い、その詳細設計の内容(詳細設計書)を入力するとイ
ベント・ツリーの該当する遷移系列のID番号を付与し
てその概略設計の内容を登録する(S1c)。さらに、
詳細設計の内容のモジュール化が行われ(S1d)、詳
細設計での再利用を可能にするように管理される。
【0024】プロトコルの詳細設計が終わるとプロトコ
ル検証部12での検証が行われ(S2)、問題の無い場
合にSDL生成部13によりSDL言語による状態遷移
記述(プログラムのドキュメント)に変換され(S
3)、さらにこの変換されたプログラムのドキュメント
はCソースコード生成部14によりC言語のソースコー
ドに変換して出力する(S4)。
【0025】本発明のプロトコル設計支援装置では、通
信システムのプロトコルを構成するプロセス群に対し
て、それらのプロセス群を抽象的な1つのプロセスと看
做し、その抽象的なプロセスに対するイベント・ツリ
ー、すなわち、通信システムに対する外部環境からの信
号の受信と、通信システム内部での条件判断にのみ基づ
いた通信システムの状態遷移グラフを作成する。
【0026】つまり、設計者がプロセス群の仕様を具体
的にでは無く、マクロ的な記述で入力することにより、
設計支援装置側ではこれらプロセス群の仕様に対して、
それらを抽象的な1つのプロセスと看做し、その抽象的
なプロセスに対するイベント・ツリーを生成する。そし
て、そのイベント・ツリーを用いてシーケンス・チャー
トによるプロトコル設計の支援と、設計されたシーケン
ス・チャートの管理の支援を行う。
【0027】このとき、プロトコル設計において、設計
されたシーケンス・チャートによるプロトコル記述をモ
ジュール化し、イベント・ツリー上の共通の枝や機能の
同じ枝等に対してその枝に対しては設計済みの該当モジ
ュールを再利用できるようにする。
【0028】実施例の詳細を図面に基づき説明する。図
3は、ある通信システムSに対するプロセス関連図であ
る。プロトコル設計者は、通信システムSを構成するプ
ロセス群p1,〜p4について、仕様を記述して入力す
る。プロトコル設計部11ではそのプロセス群を1つの
抽象的なプロセスp0と看做し、その抽象的なプロセス
p0に対するイベント・ツリーを作成処理する。
【0029】図4はその抽象的なプロセスp0につい
て、イベント・ツリーで表現した一例であり、プロトコ
ル設計部11によって作成されたものである。ここで、
イベント・ツリーとは、抽象的なプロセスに対する外部
からの受信信号と、抽象的なプロセスの内部における条
件判断による分岐とを基にして作成する状態遷移グラフ
である。
【0030】イベント・ツリーのリーフ・ノードには、
識別がつくようにそれぞれID番号が自動的に付与され
るが、これは編集機能を用いて変更や削除、あるいは追
加したり、位置を変更したりすることができる。
【0031】プロトコル設計者は、作成されたこのよう
なイベント・ツリーを遷移系列毎に展開しながら、抽象
的なプロセスに対する概略設計を行う。つまり、プロト
コル設計者はプロトコル設計部11によって作成された
このようなイベント・ツリーを図示しない表示部に表示
させるべく、入力手段より指示し、これによってプロト
コル設計部11は作成したイベント・ツリーを表示部に
表示させるので、プロトコル設計者は、イベント・ツリ
ーを遷移系列毎に指定する。これにより、プロトコル設
計部11はイベント・ツリーの指定された遷移系列につ
いて明確にわかるように表示するので、この部分につい
て設計者は概略設計を行い、その内容を入力手段を介し
てプロトコル設計部11に入力する。
【0032】この概略設計では、設計者は外部からの信
号の受信と条件判断だけを記述するのではなく、外部に
対する信号の送信も記述する。そして、各々の概略設計
書と対応するイベント・ツリーのリーフ・ノードに同一
のID番号を付加して対応が付くようにする。図5
(a)〜(c)は図4に示したイベント・ツリーにおけ
る各遷移系列毎の概略仕様の記述例を示したものであ
る。
【0033】図6〜図8はプロトコル設計者によって作
成されたプロトコルのシーケンス・チャート記述例であ
り、図5(a)〜(c)の概略設計を基にして作成され
た実プロセスに対する詳細なプロトコルの記述例であ
る。このシーケンス・チャートで表わされた詳細設計書
にも、概略設計書と同一のID番号を付加する。このよ
うにしてプロトコル設計部11に入力された詳細設計書
の内容はデータベース10に格納される。
【0034】図6〜図8は、作成された図5の概略設計
を基に、プロセスp1,p2,p3,p4に対する詳細
設計を行った例であるが、図4におけるプロセスp4は
まだ処理が発生していない状態を示しており、そのた
め、この段階では概略設計の対象より除外している。プ
ロトコル設計部11はこれら概略設計および、詳細設計
書についてはイベント・ツリーに付加されたID番号を
もとに管理する。
【0035】図6〜図8のプロトコル記述の例におい
て、点線のボックスで囲まれた部分がそれぞれモジュー
ルを表しており、それぞれ、module001 ,module002 ,
module003 ,module004 ,module005 … と云ったモジ
ュール名が付与されている。
【0036】通信システムSにおいて、外部信号の処理
に対し、内部のプロセス間における信号の授受を優先さ
せるシステムの場合、シーケンス・チャートで記述した
プロトコルは、外部環境から信号を受信した状態から、
外部環境から次の信号を受信する状態までを一区切りと
し、この一区切りについて、1つのモジュールとして扱
うようにする。
【0037】これら一つ一つのモジュール化されたシー
ケンス・チャート記述のプロトコル記述は、記述された
プロトコルを一意に再現できるという意味で、動作の正
しさを保証できる最小単位のプロトコル記述の部品とし
て取り扱うことができる。
【0038】プロトコル設計者は、プロトコルを設計す
る際に、モジュール化したプロトコル記述を、そのプロ
トコル記述の機能的な分類によりクラス分けして管理す
る。また、そのモジュールの再利用に際して用いる部品
活用のための知識として、プロトコル設計者は、そのプ
ロトコルが使用できる条件(ある信号Aを受信してから
ある信号Bを受信するまでという条件記述)を登録す
る。このような情報を含め、設計の済んだモジュールは
プロトコル設計部11を介してデータベース10に格納
され、後で参照して利用できるようにしている。
【0039】図9は、モジュールを有効に再利用するた
めのモジュールの管理方法を示している。モジュールは
機能毎(例えば、準正常終了・ユーザによる終了“ on-
hook”など)に管理されており、更に、モジュールは使
用可能条件(例えば、信号“off-hook ”を受信してか
ら、信号“ end of digit ”を受信するまで)を持って
いる。
【0040】1つのモジュール化されたシーケンス・チ
ャートのプロトコル記述は、イベント・ツリーにおける
外部信号の受信による遷移を表わす1つの枝と、0個以
上の条件判断による遷移を表す枝の組に相当する。
【0041】このため、プロトコル設計者は、使いたい
モジュールの機能(イベント・ツリーの受信信号名“ o
n-hook”など)と、モジュール内に記述されているモジ
ュールの使用条件とを基に、必要な要件を満たすモジュ
ールが存在するか、否かをデータベース10で調べ、必
要な要件を満たすモジュールが存在すれば、データベー
ス10は該当のものを抽出してくるので、そのモジュー
ルを再利用することができる。
【0042】また、条件が一致するモジュールが、イベ
ント・ツリー上のある遷移系列に対するモジュールとし
て既に登録されていれば、そのID番号をイベント・ツ
リー上で知らせるようにすれば、そのモジュールを再利
用する手助けをすることができる。
【0043】図5(a)〜(c)における「概略仕様0
01」〜「概略仕様003」においては、その詳細設計
は図6〜図8の(a)〜(c)に対応するものとなる
が、これらを見ると、module001 およびmodule002 のモ
ジュールが全く同じものであり、再利用できる。つま
り、イベント・ツリーの共通の枝(off-hook)の部分
と、機能が同じ枝(on-hook )の部分とが再利用できる
ことを示している。
【0044】従って、このような部分をイベント・ツリ
ーから見付け、あるいはプロトコル設計部11の機能と
しての比較照合機能により該当の部分を抽出して表示さ
せ、当該部分のモジュールはデータベース10により、
検索して当て嵌めれば、あるいは、機能や条件などの一
致するモジュールをデータベース10により検索して当
て嵌めれば、再度、同じ内容のシーケンス・チャートを
プロトコル記述する必要がなくなり、作業能率が向上す
る他、記述誤りを無くすことができる。
【0045】イベント・ツリーの各リーフ・ノードには
上述したように、IDが付与されており、イベント・ツ
リーに従って概略設計した各々の概略設計書や、詳細設
計書にも対応するリーフ・ノードと同一のID番号を付
与してあるので、イベント・ツリーの各リーフ・ノード
のID番号と概略設計書や詳細設計書のID番号とを照
合することで、抜けが無いかをチェックすることがで
き、複雑なプロトコルであっても、イベント・ツリーに
沿って抜けの無い設計を可能とする。
【0046】設計が終わったならば、この設計の終わっ
た詳細設計書(ドキュメント)をプロトコル検証部12
により検証する。そして、問題があれば詳細設計の内容
を見直し、また、訂正して再度、検証を行う。
【0047】検証の結果、問題がなければ詳細設計書の
内容をSDL生成部13により、SDLによる記述に変
換し、さらにこれをCソースコード生成部14によって
Cソースコード(C言語用のソースコード)に変換す
る。変換されたCソースコードはCコンパイラにより実
行形式のプログラムに変換してターゲットシステムのプ
ログラムとして使用することになる。
【0048】イベント・ツリーの各リーフ・ノードには
上述したように、IDが付与されており、イベント・ツ
リーに従って概略設計した各々の概略設計書や、詳細設
計書にも対応するリーフ・ノードと同一のID番号を付
与してあるので、イベント・ツリーの各リーフ・ノード
のID番号と概略設計書や詳細設計書のID番号とを照
合することで、抜けが無いかをチェックすることがで
き、複雑なプロトコルであっても、イベント・ツリーに
沿って抜けの無い設計を可能とする。また、概略設計書
や、詳細設計書はイベント・ツリーのリーフ・ノードと
同一のID番号を付与してあるので、対応関係もつき易
く、従って、プロトコルの設計や、保守・管理に極めて
有効な支援装置が得られる。
【0049】このように本装置は、プロトコルをシーケ
ンス・チャートで設計する際に、設計仕様を与えると、
この与えられた設計仕様に基づき、通信システムに対す
る外部環境からの信号の受信と通信システム内部での条
件判断に基づいた通信システムの状態遷移グラフを作成
すると共に、当該状態遷移グラフの遷移系列毎に識別符
号を付与し、また、作成したこの状態遷移グラフについ
て、遷移系列毎に展開したグラフを提示することによ
り、シーケンス・チャートによるプロトコル記述を行い
易いように支援するものである。
【0050】そして、この提示内容に従って設計者はシ
ーケンス・チャートによるプロトコル記述を行い、その
内容を入力すると、このプロトコル記述を該当の遷移系
列に対応させて管理するようにして、状態遷移グラフと
プロトコル記述の対応を見ることで、状態遷移グラフの
各遷移系列について、プロトコル記述がなされていない
ものがあるか否かを知ることができるようにしたもので
ある。
【0051】また、前記入力されたシーケンス・チャー
トの記述を、少なくとも一まとまりの機能単位でモジュ
ール化し、使用条件情報等を付与して部品として検索可
能に蓄えるようにしたことで、遷移系列毎に展開したグ
ラフを用いてシーケンス・チャートによるプロトコルを
設計するにあたり、既に蓄積されているモジュールの中
から条件等が合うモジュールを探して利用でき、プロト
コルの記述にあたり、過去に記述した内容と同じ内容の
ものは、このモジュールを再利用して入力を軽減できる
ようにしたものである。
【0052】本発明は、通信システムのプロトコルをシ
ーケンス・チャートで設計する際に、イベント・ツリー
(通信システムに対する外部環境からの信号の受信と、
通信システム内部での条件判断にのみ基づいた通信シス
テムの状態遷移グラフ)を作成し、そのイベント・ツリ
ーを用いて、通信システムのプロトコル設計を支援し、
設計されたシーケンス・チャートをイベント・ツリーを
用いて管理するようにし、また、プロトコルをシーケン
ス・チャートで設計するときに、設計したプロトコル記
述をモジュール化し、部品として蓄える。そして、プロ
トコルをシーケンス・チャートで設計する際に、モジュ
ール化されたプロトコル記述をイベント・ツリーを用い
て再利用するものである。
【0053】このように本発明のプロトコルの設計支援
装置では、イベント・ツリーを用いてシーケンス・チャ
ートによるプロトコル設計を支援し、また、設計された
シーケンス・チャートによるプロトコル記述の管理をイ
ベント・ツリーの遷移系列毎に対応させて行うようにし
たため、シーケンス・チャート間の関係を把握し易くな
る。また、シーケンス・チャート間の関係を正しく把握
できることにより、プロトコル設計における記述し忘れ
などもチェックし易くなり、また、プロトコル記述の部
分的な変更にともなう修正を行うに当っても、その修正
による影響を受ける箇所の修正のし忘れを無くすことが
できる。更に、プロトコル記述をモジュール化し、イベ
ント・ツリーを用いて同一内容で済むような部分を把握
して再利用することによりプロトコル設計の作業効率を
向上させることができる。なお、本発明は上記し、か
つ、図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を
変更しない範囲内で適宜変形して実施し得るものであ
る。
【0054】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
イベント・ツリーを用いてシーケンス・チャートによる
プロトコル設計を支援し、また、設計されたシーケンス
・チャートによるプロトコル記述の管理を支援するもの
であるから、シーケンス・チャート間の関係を把握し易
くなり、シーケンス・チャート間の関係を正しく把握で
きることにより、プロトコル設計における必要なシーケ
ンス・チャートの記述し忘れや、プロトコル記述の部分
的な変更にともなう修正が影響する箇所の修正のし忘れ
を無くすことができ、高品質なプロトコルを設計するこ
とができる。更に、プロトコル記述をモジュール化し、
イベント・ツリーを用いて再利用することによりプロト
コル設計の作業効率を著しく向上させることができるな
どの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プロトコル設計装置のシステム構成図。
【図2】プロトコル設計作業のフローチャート。
【図3】通信システムSのプロセス関連図の例。
【図4】イベント・ツリーによる通信システムSのシス
テムp0の表現例を示す図。
【図5】図4に示したイベント・ツリーにおける各遷移
系列の概略仕様記述例を示す図。
【図6】図5の概略設計を基にして行った詳細設計の例
であり、詳細設計に対するモジュール化とモジュールの
再利用を例示した図。
【図7】図5の概略設計を基にして行った詳細設計の例
であり、詳細設計に対するモジュール化とモジュールの
再利用を例示した図。
【図8】図5の概略設計を基にして行った詳細設計の例
であり、詳細設計に対するモジュール化とモジュールの
再利用を例示した図。
【図9】モジュールの管理機能の例を説明する図。
【符号の説明】
10…データベース 11…プロトコ
ル設計部 12…プロトコル検証部 13…SDL(Specification and Description Langua
ge)生成部 14…Cソースコード生成部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象とする通信システムに対する通信ソ
    フトウェアのプロトコルをシーケンス・チャートで設計
    するための設計支援装置において、 与えられた設計仕様に基づき、通信システムに対する外
    部環境からの信号の受信と通信システム内部での条件判
    断に基づいた状態遷移グラフを作成する第1の機能およ
    び当該状態遷移グラフの遷移系列毎に識別符号を付与す
    る第2の機能および状態遷移グラフについて、遷移系列
    毎に展開したグラフを提示する第3の機能とを有する処
    理手段と、 この提示内容に従って設計したシーケンス・チャートの
    記述を入力すると、この記述を該当の遷移系列に対応さ
    せて管理する管理手段と、より構成したことを特徴とす
    るプロトコル設計支援装置。
  2. 【請求項2】 対象とする通信システムに対する通信ソ
    フトウェアのプロトコルをシーケンス・チャートで設計
    するための設計支援装置において、 与えられた設計仕様に基づき、通信システムに対する外
    部環境からの信号の受信と通信システム内部での条件判
    断に基づいた状態遷移グラフを作成する第1の機能およ
    び当該状態遷移グラフの遷移系列毎に識別符号を付与す
    る第2の機能および状態遷移グラフについて、遷移系列
    毎に展開したグラフを提示する第3の機能とを有する処
    理手段と、 この提示内容に従って設計したシーケンス・チャートの
    記述を入力すると、この記述を該当の遷移系列に対応さ
    せて管理する管理手段と、 前記入力されたシーケンス・チャートの記述を、少なく
    とも一まとまりの機能単位でモジュール化し、使用条件
    情報等を付与して部品として検索可能に蓄える手段と、
    より構成したことを特徴とするプロトコル設計支援装
    置。
JP4262410A 1992-09-30 1992-09-30 プロトコル設計支援装置 Pending JPH06110671A (ja)

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