JPH06110344A - 転写装置 - Google Patents

転写装置

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JPH06110344A
JPH06110344A JP28078392A JP28078392A JPH06110344A JP H06110344 A JPH06110344 A JP H06110344A JP 28078392 A JP28078392 A JP 28078392A JP 28078392 A JP28078392 A JP 28078392A JP H06110344 A JPH06110344 A JP H06110344A
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Japan
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transfer
magnetic
magnetic particles
sleeve
brush
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JP28078392A
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Inventor
Toshihiko Takatani
敏彦 高谷
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写時には転写部材が転写材に対して常に均
一に接触し、環境に左右されず、長期間安定した転写性
能を維持できる新規な転写装置を提供する。 【構成】 高抵抗体の微細な磁性粒子5が磁石4a〜4
dの磁界に束縛されて形成する磁気ブラシを転写部材と
して用い、感光体10表面に形成されたトナー像20を
転写紙21に転写する。磁性粒子5は、スリーブ3上に
磁石4bにより形成された磁界に従って、転写紙21を
感光体10に押しつけるように磁気ブラシを形成する。
この磁気ブラシは、スリーブ3に印加されたバイアス電
圧により転写領域に転写電界を形成する。また、スリー
ブ3と磁石4a〜4dとで新たな磁性粒子5を搬送し続
けており、磁気ブラシを形成する磁性粒子5の入れ替え
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは潜像
担持体表面に現像された像を転写材に転写する転写装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、表面に現像剤像が形成された潜像
担持体に、バイアス電圧が印加された回転可能な転写部
材としての弾性転写ローラを圧接させ、これら潜像担持
体と転写ローラの間に転写材を通過させて、潜像担持体
上の現像剤像を転写材に転写するように構成した転写装
置が知られている。
【0003】この種の弾性転写ローラを用いた転写装置
としては様々なものが知られている。例えば、特開平1
−185572号公報には、画像の中抜け現象の発生を
防止し、かつ、良好にクリーニングを行うために、微細
な連続気孔体から成り、表面の気孔径、空孔径を内部に
おけるそれらよりも小さく形成した転写ローラが開示さ
れている。また、特公昭64−7383号公報には、抵
抗率を相対湿度に依存させないために、疎水性ウレタン
ゴムで構成した転写ローラが開示されている。また、特
開昭60−44663号公報には、その表面が潜像担持
体表面に付着した現像剤で汚れ、その結果発生する転写
材の裏汚れを防止するために、転写時以外は潜像担持体
表面に対してメカニカルに非接触な状態にし得る離間機
構を備えた転写ローラが開示されている。また、特開平
1−106085号公報には、転写効率をよくするため
に、予めある中間的な電気抵抗(例えば、106〜10
12Ωcm程度)にした弾性体層と、導電体層とを有し、
機能分離した転写ローラが開示されている。また、実開
昭59−90964号公報には、転写材の裏汚れを防止
するために、クリーニング用のブレードをその表面に押
圧させた弾性転写ローラが開示されている。これらの他
に、例えば、特開昭63−247780号公報、特開昭
63−247781号公報、特開昭63−286879
号公報等においても、転写部材として弾性転写ローラを
用いた技術が開示されている。また、従来、転写部材と
して上記のような弾性転写ローラ以外のものを用いるも
のも知られている。例えば、実開昭63−187157
号公報には、表面にブラシ状部材を設けてなる導電性ロ
ーラを転写部材として備えた転写装置が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
1−185572号公報や特公昭64−7383号公報
においては、転写ローラと転写材と潜像担持体とがそれ
ぞれ幅方向において均一の力で接触する、いわゆる均一
接触転写方法を行っているが、転写材などとの長期間の
接触により弾性転写ローラが変形して接触の均一性が図
れなくなり、長期間転写性能を維持することが困難であ
るという問題点があった。さらに、転写部材として弾性
転写ローラを用いているため、転写材が潜像担持体と転
写ローラとの間を通過する際の負荷が、転写材の厚みや
剛性に左右され、転写材にしわや折れが発生することが
あるという問題点もあった。また、上記特開昭60−4
4663号公報においては、転写ローラ自体を、潜像担
持体表面に対して接触状態あるいは非接触状態にするよ
うにメカニカルに移動させるため、転写ローラの潜像担
持体表面に対する接触の安定性を保証しずらいという問
題点があった。また、上記特開平1−106085号公
報においては、弾性体層と導電体層とを有する多層構造
としており、このような構造では、温度や湿度によって
抵抗値が変化するため、転写性能が環境によって左右さ
れ、安定した転写性能を維持することが困難であるとい
う問題点があった。また、上記実開昭59−90964
号公報においては、転写ローラの弾性によりクリーニン
グ用ブレードが転写ローラ表面にひっかかる等の不具合
が生じるため、転写材の裏汚れを完全に防止することが
できないという問題点があった。また、上記実開昭63
−187157号公報においては、ブラシ状部材の毛倒
れにより、潜像担持体と転写材との密着性が損なわれる
ため、転写性能を維持することが困難であるという問題
点があった。
【0005】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、転写時には転写部材
が転写材に対して常に均一に接触し、環境に左右され
ず、長期間安定した転写性能を維持できる新規な転写装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、潜像担持体表面に形成された
現像剤像を転写材に転写する転写装置において、磁性粒
子と、粒子担持面上に磁界を形成する磁界発生手段を備
えた磁性粒子担持手段と、該磁性粒子担持手段にバイア
ス電圧を印加する電圧印加手段とを有することを特徴と
するものである。また、請求項2の発明は、上記磁性粒
子担持手段を上記粒子担持面上で磁性粒子を所定方向に
搬送するように構成し、該所定方向において、転写領域
より下流側の所定領域で上記粒子担持体上の少なくとも
一部の上記磁性粒子を離す手段と、上記所定方向におい
て、該所定領域と転写領域との間で磁性粒子を上記粒子
担持体上に供給する手段とを有することを特徴とするも
のである。また、請求項3の発明は、上記磁性粒子とし
て、絶縁性の高い高抵抗体を用いたことを特徴とするも
のである。また、請求項4の発明は、上記磁性粒子とし
て導電性磁性粒子と高抵抗磁性粒子を備え、転写モード
に従って、該導電性磁性粒子と高抵抗磁性粒子とのいず
れかを用いるように構成したことを特徴とするものであ
る。また、請求項5の発明は、上記磁界発生手段により
上記転写領域に形成される磁性粒子のブラシの高さを変
化させる高さ可変手段と、上記転写材が上記転写領域を
通過するタイミングに合わせて、ブラシの高さを変化さ
せるように、該高さ可変手段を制御する制御手段とを設
けたことを特徴とするものである。ここで、ブラシの高
さを変化させる手段としては、上記転写材が上記転写領
域にない期間、上記転写領域にブラシが全く形成されな
いようにするものを用いてもよい。
【0007】
【作用】請求項1の発明においては、磁性粒子は、粒子
担持面上に磁界発生手段により形成された磁界に従っ
て、転写材を潜像担持体に押しつけるように磁気ブラシ
を形成する。そして、電圧印加手段によって磁性粒子担
持手段にバイアス電圧を印加して、潜像担持体と転写材
との間に転写電界を形成し、潜像担持体表面に形成され
た現像剤像を転写材に転写する。また、請求項2の発明
においては、磁性粒子担持手段は、転写領域を通過した
磁性粒子を一度粒子担持面上から落とし、その後再び磁
性粒子を粒子担持面上に供給することで、上記磁気ブラ
シを形成する磁性粒子の入れ替えを行いながら磁性粒子
を搬送し続ける。また、請求項3の発明においては、磁
性粒子として、絶縁性の高い高抵抗体を用いているた
め、転写材や潜像担持体への不要な電流のリークを防止
できる。また、請求項4の発明においては、例えば、O
HPフィルムや厚紙等の転写材に転写する場合や低湿環
境で転写をする場合等の転写性の悪い条件で転写する際
には導電性磁性粒子を用い、その他の場合には高抵抗磁
性粒子を用いて転写を行う。また、請求項5の発明にお
いては、転写を行わないときは、磁界発生手段による磁
性粒子のブラシが潜像担持体表面に接触しないようにし
ておき、転写材が転写領域を通過するときには、磁界発
生手段による磁性粒子のブラシが転写材を潜像担持体に
押しつけて潜像担持体面の現像剤像を転写材に転写し得
るように、制御手段で高さ可変手段を制御する。
【0008】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
複写機(以下、複写機という)に適用した一実施例につ
いて説明する。図1は実施例に係る複写機の潜像担持体
としての感光体ドラム周辺の概略構成図である。潜像担
持体であるドラム状の感光体10は時計周りに回転駆動
される。この感光体10表面は、まず一様帯電チャージ
ャー11により帯電された後、ここでは図示しない例え
ばデジタル光学系からのレーザー光Lが照射されて静電
潜像が形成される。この静電潜像は、現像ユニット12
によって現像剤としてのトナーが供給されて現像剤像と
してのトナー像化される。このトナー像は、図示しない
給紙装置から給紙され、ペーパーパス15を通って感光
体10表面に送りこまれた転写材としての図示しない転
写紙に転写ユニット13によって転写される。トナー像
が転写された転写紙は感光体10表面から分離され、ペ
ーパーパス15を通って図示しない定着装置に搬送さ
れ、ここで、トナー像が定着されてコピー紙として機外
に排出される。一方、トナー像が転写された後の感光体
10表面はクリーニングユニット14で残留トナーが除
去された後、図示しない除電器で残留トナーが除去され
て、次の作像に備えられる。
【0009】つぎに転写ユニット13について説明す
る。図2は、転写ユニット13の概略構成図である。転
写ユニット13は、開口部1が形成されたケーシング2
を有し、開口部1を感光体10表面に向けて、複写機内
に取り付けられている。ケーシング2の内部には、反時
計方向に回転駆動される粒子担持体としての非磁性の導
電体から成るスリーブ3が配置されている。そして、ス
リーブ3の内部には、磁界発生手段としての複数の磁石
4a〜4dが、例えば図2の例では磁石4aがN極を、
4bがN極を、4cがS極を、4dがN極をスリーブ3
表面に向かうように配置されており、それぞれの磁石4
a〜4dはスリーブ3の表面におよぶ磁界を形成してい
る。ここで、磁石4a〜4dの磁力は、例えば、4d>
4b>4a・4cの順に弱くなるように構成されてい
る。また、ケーシング2の内部には、例えば、磁性体を
樹脂等でコートした絶縁性の高い高抵抗体の微細な磁性
粒子5が予め貯えられている。スリーブ3と感光体10
表面とは所定の間隙をおいて対向配置されており、スリ
ーブ3と感光体10とが最も接近した領域で転写領域を
形成する。転写ユニット13内の、スリーブ3表面に
は、所定間隙をおいて磁性粒子の量を規制するドクタ6
が設けられている。また、スリーブ3には、電圧印加手
段7によってバイアス電圧が印加されている。
【0010】以上の構成において、転写ユニット13に
おいては、4つの磁石のうち最も強い磁力を有する磁石
4dの磁力によって、ケーシング2の底部にある磁性粒
子5がスリーブ3の表面に吸着される。スリーブ3の表
面に吸着された磁性粒子5は、磁石4dと4cとで形成
される磁界に束縛されながら、スリーブ3の回転に伴
い、ドクタ6の位置まで搬送される。ここで、磁性粒子
5は、ドクタ6によって所定の層厚に規制される。そし
て、磁性粒子5は、磁石4cと4bとで形成される磁界
に束縛されながら、スリーブ3の回転に伴い上記転写領
域に搬送される。ここで、磁性粒子5は図3に示すよう
に、スリーブ3と感光体10との間にパッキングされ、
磁石4dに次いで強い磁力を有する磁石4bが形成する
磁界によって感光体10表面に接する磁気ブラシを形成
する。その後、磁性粒子5は、スリーブ3の回転に伴い
磁石4aの位置まで搬送され、磁石4aの位置を過ぎた
ところで、磁石4aと4dとでは磁性粒子5をスリーブ
3表面に付着させるのに十分な磁界が形成されていない
ため、スリーブ3表面からケーシング2の底部に落下す
る。ケーシング2の底部に落下した磁性粒子5は、スリ
ーブ3の回転により磁石4d方向へ搬送され、再び磁石
4dによりスリーブ3の表面に供給されて以上の動作が
繰り返される。
【0011】ここで、感光体10表面に形成された静電
潜像が現像ユニット12によって現像されたトナー像2
0が、感光体10の回転によって、上記磁気ブラシが形
成された転写領域に移動してくるのに合わせて、給紙装
置から転写紙21が給紙される。そして、スリーブ3と
感光体10とで形成される間隙に入ってきた転写紙21
は、上記磁石4bの磁界により磁性粒子5が形成する磁
気ブラシによって感光体10方向に押しつけられる。
【0012】ところで、スリーブ3に印加されているバ
イアス電圧は、転写紙21が上記転写領域に入るまでに
十分転写電界が形成されるように立ち上がっている。本
実施例のように磁性粒子5が高抵抗体の場合は、印加さ
れたバイアス電圧が放電開始電圧を超えたところから転
写紙21にのり始めたチャージによって転写電界が形成
される。この原理は、例えば複写機で従来から用いられ
ているワイヤー・チャージャーの原理と変わることはな
い。以上のように本実施例においては、転写領域で磁性
粒子5により形成された磁気ブラシから転写紙21の表
面に放電を行うことで、感光体10表面のトナー像20
を転写紙21に転写する。
【0013】以上、実施例によれば、磁性粒子5は微細
な粒子体であるので、磁性粒子5が転写紙21との間に
形成するエア・ギャップが非常に狭くなるため、放電効
率を高くすることができる。また、微細な磁性粒子5に
よって転写紙21を感光体10表面に押しつけているの
で、転写紙21に対する磁性粒子5の接触ムラがなく、
転写紙21に対して均一な放電を与えることができる
【0014】なお、本実施例においては、樹脂等でコー
トしていない磁性体をそのまま導電性の磁性粒子5とし
て用いてもよい。この場合、放電開始電圧は上記高抵抗
体の磁性粒子5を用いたときと変わらないが放電効率が
上がる。そして、この場合には、転写紙21はチャージ
を受けても十分耐電圧を維持し得る絶縁度が必要にな
る。
【0015】また、図4は、二つの転写ユニット13
a,13bを一体に構成した転写ユニット13の説明図
である。本図に示された転写ユニット13aにおいて
は、上記図2と同様に高抵抗体の磁性粒子5aを用いて
おり、他方の転写ユニット13bにおいては、導電性の
磁性粒子5bを用いている。また、転写ユニット13b
において印加されるバイアス電圧は転写ユニット13a
に比べて低く設定されている。また、本図の転写ユニッ
ト13は可動に構成されており、外部からの転写モード
の切換え指令があると、図示しない駆動手段により図示
の位置と図中二点鎖線で示す位置との間を移動する。ま
た、磁性粒子5a,5bがそれぞれスリーブ3a,3b
の回転に伴い転写ユニット13a,13bの中で循環す
る際の動作は、図2において磁性粒子5がスリーブ3の
回転に伴い転写ユニット13の中で循環する際の動作と
同じである。この図4に示す転写ユニット13は、OH
Pフィルムや厚紙等の転写材に転写する場合や低湿環境
で転写をする場合等の転写性の悪い条件で転写する際
に、転写モードの切換え指令によって、導電性の磁性粒
子5bを用いた転写ユニット13bで転写を行うよう
に、図中二点鎖線で示す位置に移動する。ここで、導電
性の磁性粒子5bを用いた場合は、上記高抵抗体の磁性
粒子5を用いたときの放電に加えて、転写紙21の表面
に対する電荷注入がより有効に行われるため、転写紙2
1に対するトナー像20の転写性能が向上する。従っ
て、転写ユニット13bを用いるとき(導電性の磁性粒
子5bを用いるとき)は、印加されるバイアス電圧を転
写ユニット13a(高抵抗体の磁性粒子5aを用いると
き)に比べて低く設定しても、転写性の悪い条件で良好
な転写を行うことができる。また、この場合は、印加さ
れるバイアス電圧を転写ユニット13a(高抵抗体の磁
性粒子5aを用いるとき)に比べて低く設定できるの
で、転写ユニット13aを用いたときの放電量よりも少
ない放電量になるため、オゾンの発生量を抑えることが
できる。
【0016】また、図5は、磁界発生手段としての磁石
4a〜4dを回動可能に構成した転写ユニット13の説
明図である。本図の転写ユニット13においては、磁石
4a〜4dを周囲に配置したローラ50がスリーブ3内
に回動可能に配置されている。この構成において、転写
領域を転写紙が通過していない(図示の状態)ときに
は、磁石4a〜4dそれぞれが図2に示す位置から本図
に示す位置になるようにローラ50が回転し、図2にお
いて磁石4bにより形成される磁気ブラシが感光体10
表面に接触しないようにする。こうすることで、転写紙
の通過時以外は放電しなくなり感光体10の疲労を減ら
すことができる。また、感光体10表面に残留付着した
トナーが磁性粒子5に付着せず磁性粒子5を汚すことが
ないと共に、転写紙の裏汚れが発生しない。ここで、こ
の図5に示す構成に代えて、例えば、磁石4a〜4dを
図2に示す状態に固定にしておいて、磁石4a〜4dと
スリーブ3との間隙に可動に構成した磁気シールド板を
設け、非転写時にはこの磁気シールド板を磁石4c,4
dとスリーブ3との間隙に移動させて、磁性粒子5をス
リーブ3上に汲み上げる磁界がスリーブ3上に形成され
ないようにした状態で、スリーブ3を少なくとも一定時
間回転させて、転写領域のスリーブ3上の磁気ブラシを
無くすようにしてもよい。更に、図2において、ドクタ
6をスリーブ3に接離可能に設け、非転写時にはドクタ
6をスリーブ3に接触させて、ドクタ6で磁性粒子5を
掻き落しながらスリーブ3を少なくとも一定時間回転さ
せて、転写領域のスリーブ3上の磁気ブラシを無くすよ
うにしてもよい。更に、その他の現像装置における穂切
り方法を用いることもできる。なお、図4の例で用いる
転写ユニット13a,bを切換えるのに、両ユニットを
一体構成にして全体を移動させているが、これに代え、
ユニット全体は固定で、転写に使用しないユニットに対
して上記転写領域のスリーブ3上の磁気ブラシを無くす
方法を用いてもよい。
【0017】なお、本実施例においては具体的には、高
抵抗体の磁性粒子5aとして、酸化鉄を核にしてそのま
わりにシリコンを焼結させ、1012Ωcm程度の抵抗値
の、粒径20〜100μmの粒子を、また導電性の磁性
粒子5bとして、107Ωcm程度の抵抗値の、粒径2
0〜100μmの酸化鉄のそのままの粒子を用いた。ま
た、スリーブ3内の磁石4a〜4dによる磁力をスリー
ブ3上1mmで700〜900Gauss程度、スリー
ブ3の線速は感光体10に対して1.0〜3.0倍、ス
リーブ3と感光体10との間隙を約0.5〜1.5mm
に設定し、−1200Vのバイアス電圧を印加したとこ
ろ、−700Vの感光体電位を得た。ここで、高抵抗体
の磁性粒子5aとしては1012Ωcm以上、導電性の磁
性粒子5bとしては107Ωcm以下、好ましくは106
Ωcm以下の抵抗値を有するものが望ましい。
【0018】また、本実施例においては、スリーブ3内
に磁石4a〜4dを設けずに、着磁によって磁極が表面
に形成されたローラを用いることもできる。また、転写
のための電界形成方法は、上記放電によるもの、放電や
電荷注入によるものの他、例えば、スリーブ3上の磁性
粒子5を対向電極として用いる方法や、電荷注入のみに
よって転写紙を帯電させる方法でもよい。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、微細な磁性粒
子で形成された磁気ブラシによって転写材を潜像担持体
に押しつけて転写を行うので、磁性粒子の経時的な変形
がなく、転写材に対して接触ムラがなく均一に接触し、
長期間良好な転写性能を維持できるという効果がある。
また、請求項2の発明によれば、磁気ブラシを形成する
磁性粒子の入れ替えを行うので、常に同じ磁性粒子が転
写に使用される場合に比して、磁性粒子の疲労を少なく
することができるという効果がある。更に、粒子担持体
の搬送速度と磁界発生手段の磁力によって、転写領域に
存在する磁性粒子の量を調節できるため、適切な転写圧
が設定できるという効果がある。また、請求項3の発明
によれば、転写材や潜像担持体への不要な電流のリーク
を防止でき、転写抜けや潜像担持体の疲労を防止できる
という効果がある。また、請求項4の発明によれば、転
写性の悪い条件で転写する際には導電性磁性粒子を用い
て転写を行うので、高抵抗磁性粒子を用いる場合よりも
低いバイアス電圧で転写でき、良好な転写性能を確保で
きるという効果がある。また、請求項5の発明によれ
ば、転写を行わないときは、磁界発生手段による磁性粒
子のブラシが潜像担持体表面に接触しないようにするの
で、潜像担持体や磁性粒子に余分なダメージ・ストレス
を与えることがなく、長寿命な転写装置とすることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】複写機の潜像担持体としての感光体ドラム周辺
の概略構成図。
【図2】図1中の転写ユニット13の概略構成図。
【図3】転写領域の拡大図。
【図4】二つの転写ユニット13a,13bを一体に構
成した転写ユニット13の説明図。
【図5】磁石4a〜4dを回動可能に構成した転写ユニ
ット13の説明図。
【符号の説明】
1 開口部 2 ケーシング 3 スリーブ 4a〜4d 磁石 5 磁性粒子 6 ドクタ 7 電圧印加手段 10 感光体 13 転写ユニット 20 トナー像 21 転写紙

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体表面に形成された現像剤像を転
    写材に転写する転写装置において、磁性粒子と、粒子担
    持面上に磁界を形成する磁界発生手段を備えた磁性粒子
    担持手段と、該磁性粒子担持手段にバイアス電圧を印加
    する電圧印加手段とを有することを特徴とする転写装
    置。
  2. 【請求項2】上記磁性粒子担持手段を上記粒子担持面上
    で磁性粒子を所定方向に搬送するように構成し、該所定
    方向において、転写領域より下流側の所定領域で上記粒
    子担持体上の少なくとも一部の上記磁性粒子を離す手段
    と、上記所定方向において、該所定領域と転写領域との
    間で磁性粒子を上記粒子担持体上に供給する手段とを有
    することを特徴とする請求項1の転写装置。
  3. 【請求項3】上記磁性粒子として、絶縁性の高い高抵抗
    体を用いたことを特徴とする請求項1の転写装置。
  4. 【請求項4】上記磁性粒子として導電性磁性粒子と高抵
    抗磁性粒子を備え、転写モードに従って、該導電性磁性
    粒子と高抵抗磁性粒子とのいずれかを用いるように構成
    したことを特徴とする請求項1の転写装置。
  5. 【請求項5】上記磁界発生手段により上記転写領域に形
    成される磁性粒子のブラシの高さを変化させる高さ可変
    手段と、上記転写材が上記転写領域を通過するタイミン
    グに合わせて、ブラシの高さを変化させるように、該高
    さ可変手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴と
    する請求項1の転写装置。
JP28078392A 1992-09-26 1992-09-26 転写装置 Withdrawn JPH06110344A (ja)

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JP2006085060A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Fuji Xerox Co Ltd 転写装置及び画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006085060A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Fuji Xerox Co Ltd 転写装置及び画像形成装置
JP4561269B2 (ja) * 2004-09-17 2010-10-13 富士ゼロックス株式会社 転写装置及び画像形成装置

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