JPH0610930A - 樹脂フレーム用ナット及びこのナットの係止方法 - Google Patents

樹脂フレーム用ナット及びこのナットの係止方法

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JPH0610930A
JPH0610930A JP19315092A JP19315092A JPH0610930A JP H0610930 A JPH0610930 A JP H0610930A JP 19315092 A JP19315092 A JP 19315092A JP 19315092 A JP19315092 A JP 19315092A JP H0610930 A JPH0610930 A JP H0610930A
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JP
Japan
Prior art keywords
nut
resin frame
locking hole
frame
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP19315092A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yamada
田 孝 山
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NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂フレームの成形工程に関係なく、樹脂フ
レームの所定位置に、各種構成部品を締着する樹脂フレ
ーム用ナット及びこのナットの係止方法を提供すること
を目的とするものである。 【構成】 自動車用シートフレーム等の樹脂フレームに
各種構成部品を締着するナットであって、上記樹脂フレ
ーム1の所定位置に形成された係止穴1aの開口部上下
に、係止穴1aよりも大径の座ぐり部1b,1cを形成
し、上記樹脂フレーム1の係止穴1aに係止されるナッ
ト2の一端側に、ナット2の外周より大径のフランジ部
2aを形成すると共に、このフランジ部2aの反対側に
樹脂フレーム1にカシメられる薄肉部2bを形成してな
り、上記樹脂フレーム1の係止穴1aにナット2を嵌着
した後、上記ナット2の薄肉部2bを樹脂フレーム1の
座ぐり部1cに圧着カシメて樹脂フレーム1にナット2
を係止させたことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂フレーム用ナット
とナットの係止方法に関し、特に自動車用シートフレー
ムとして成形された樹脂フレームに各種部品を締着する
樹脂フレーム用ナット及びこのナットの係止方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用シートフレームには、
シートバック取付け用ブラケット、スライドレール、リ
クライニング用ブラケット等の各種部品が取付けられて
おり、これらの部品をボルト・ナットにより締着する場
合に、予めシートフレームの所定位置にナットが溶接等
により固着されている。
【0003】ところで、近年、車両の軽量化と原価低減
の目的からシートフレームには樹脂成形されたフレーム
が採用されている。そして、上記樹脂フレームに各種部
品を締付け結合する場合は、例えば図5、図6、図7に
示すような3通りの手段によって、樹脂フレームにボル
ト締付け用ナットが固定されている。
【0004】すなわち、図5の従来構造において、樹脂
フレーム11にスライドレール12等の部品を結合する
場合は、予め鉄板により成形されたブラケット13にウ
エルドナット14を固着しておき、このブラケット13
とスライドレール12との間に樹脂フレーム11を挟み
込み、スライドレール12側より締付けボルト15を介
して結合している。また、図6の従来構造では、樹脂フ
レーム11とナット16とをインジェクション成形によ
り一体的に形成している。さらに、図7の従来構造にお
いては、樹脂フレーム11のナット取付け穴にナット1
7を圧入によって固着している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来構造のナット固定手段において、図5の場合に
は、ブラケットの外形とフレーム側の逃げ分を合致させ
て回り止めされが、締付け初期の公差分の動き代がある
と共に、別部品を準備したり、ウエルドナットを固着し
たりしなければならず、部品点数が多くなりコストが高
くなる等の問題があった。また、図6の場合には、一体
成形されるのでナットの形状によりボルトの締付けトル
クが所定の範囲では回り止めされるが、スタンパブル成
形用としては不可能であると共に、しかも樹脂フレーム
のインジェクション成形型へナットをセットする際の位
置決めが面倒であり、セット工数が増大してコスト高に
なる等の問題があった。さらに、図7の場合には、一般
にスタンパブル成形により行われており、ナット外径の
フランジ部形状及び圧入代によりボルトの締付けトルク
が所定の範囲では回り止めされ、フレーム側の逃げ分が
合致しているが、ナット及びフレームの穴加工精度が厳
密であるから、加工工数が増大して費用が高くつく等の
問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、樹脂フレームの成形工程に関係なく、樹
脂フレームの所定位置に、各種構成部品を締着する樹脂
フレーム用ナットとナットの係止方法を提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る樹脂フレーム用ナットは、自動車用シ
ートフレーム等の樹脂フレームに各種構成部品を締着す
るナットであって、上記樹脂フレームの所定位置に形成
された係止穴の開口部上下に、係止穴よりも大径の座ぐ
り部を形成し、上記樹脂フレームの係止穴に係止される
ナットの一端側に、ナットの外周より大径のフランジ部
を形成すると共に、このフランジ部の反対側に樹脂フレ
ームにカシメられる薄肉部を形成したことを特徴とする
ものであるまた、本発明に係る樹脂フレーム用ナットの
係止方法は上記樹脂フレームの係止穴にナットを嵌着し
た後、上記ナットの薄肉部を樹脂フレームの座ぐり部に
圧着カシメて樹脂フレームにナットを係止させたことを
特徴とするものである。
【0008】
【作用】上記構成とすることにより、本発明では、各種
構成部品を締着する樹脂フレームの所定位置に形成され
た係止穴の開口部上下に、係止穴よりも大径の座ぐり部
を形成し、上記樹脂フレームの係止穴に係止されるナッ
トの一端側に、ナットの外周より大径のフランジ部を形
成すると共に、このフランジ部の反対側に樹脂フレーム
にカシメられる薄肉部を形成してなり、上記樹脂フレー
ムの係止穴にナットを嵌着した後、上記ナットの薄肉部
を樹脂フレームの座ぐり部に圧着カシメて樹脂フレーム
にナットを係止させたので、部品点数及び加工工数が削
減され、樹脂フレームへのナットの固着が容易であり、
大幅なコスト低減ができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1は本発明による樹脂フレームにナット
の係止方法を示す要部の断面図であり、図2は本発明に
よる樹脂フレーム用ナットの断面図、図3は樹脂フレー
ムにナットを係止した状態を示す断面図、図4は樹脂フ
レームに構成部品であるスライドレールを締着する状態
を示す説明図である。図において、1は自動車用シート
フレーム用に成形された樹脂フレーム、2は樹脂フレー
ム1の所定位置に係止される樹脂製ナット、3はスライ
ドレール、4は樹脂フレーム1にスライドレール3を締
着する締着用ボルト、5はボルトの締付けに供されるイ
ンパクトレンチをそれぞれ示している。
【0011】上記樹脂フレーム1はシートフレーム用に
樹脂成形され、スライドレール3等の各種構成部品が締
着される所定位置には、それぞれナット2が取付けられ
る係止穴1aが形成されると共に、この係止穴1aの開
口部上下には、係止穴1aよりも大径の座ぐり部1b,
1cが形成されている。
【0012】上記ナット2の一端側には、ナット2の外
周より大径のフランジ部2aが一体的に形成されてお
り、このフランジ部2aは、上記樹脂フレーム1の係止
穴1aに形成した座ぐり部1bに嵌着されるようになっ
ている。また、上記フランジ部2aの反対側には、薄肉
部2bが形成されており、この薄肉部2bは樹脂フレー
ム1の係止穴1aに形成した座ぐり部1cにカシメによ
り圧着されるようになっている。
【0013】このように成形された樹脂フレーム用ナッ
ト2を、樹脂フレーム1に形成された係止穴1aに固着
する場合は、まず、樹脂フレーム1の係止穴1aにナッ
ト2を挿着し、ナット2のフランジ部2aを樹脂フレー
ム1の係止穴1a上面に形成した座ぐり部1bに嵌着し
た後、樹脂フレーム1の下方より所定のカシメ具6(図
1参照)を介して、ナット2の下面に形成された薄肉部
2bを圧着してカシメることによりナット2を樹脂フレ
ーム1に係止することができる。
【0014】以下、本発明による樹脂フレーム用ナット
2の強度及び回り止め荷重についての実験結果を示す。
まず、ナットに要求されるインパクトレンチの最大使用
荷重80Kgに耐え、ボルト締付けトルク以上の回り止
めを満足させる必要がある。ナットのフランジ部の厚さ
が0.3mm以上で、M10のボルトを使用した場合、
締付け荷重200kg、M8のボルトで160kgが確
保され、使用上問題がない。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、各種構成部品を締着する樹脂フレーム用ナットに
おいて、樹脂フレームの所定位置には、それぞれナット
が取付けられる係止穴が形成されると共に、この係止穴
の開口部上下には、係止穴よりも大径の座ぐり部が形成
されており、上記樹脂フレームに係止されるナットの一
端側には、ナットの外周より大径のフランジ部が一体的
に形成されており、このフランジ部は、上記樹脂フレー
ムの係止穴に形成した一方の座ぐり部に嵌着されると共
に、上記フランジ部の反対側に形成した薄肉部が、樹脂
フレームの係止穴に形成した他方の座ぐり部にカシメら
れるよう構成したので、成形工程に関係なく使用でき、
ナット以外の部品が不要であるので、部品点数及び加工
工数が削減され、樹脂フレームへのナットの固着が容易
となる。また、必要保持力が十分確保でき、不良品及び
管理工数が削減され、しかも穴径の精度を確保するため
のドリルまたはポンチのメンテナンス費を大幅に削減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による樹脂フレームにナットの係止方法
を示す要部の断面図である。
【図2】本発明による樹脂フレーム用ナットの断面図で
ある。
【図3】樹脂フレームにナットを係止した状態を示す断
面図である。
【図4】樹脂フレームにスライドレールを締着する状態
を示す説明図である。
【図5】従来構造の樹脂フレームに構成部品を締着する
場合を示す断面図である。
【図6】従来の樹脂フレームとナットの係止方式を示す
断面図である。
【図7】従来の樹脂フレームにナットを圧入する場合を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂フレーム 1a 係止穴 1b,1c 座ぐり部 2 樹脂製ナット 2a フランジ部 2b 薄肉部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用シートフレーム等の樹脂フレー
    ムに各種構成部品を締着するナットであって、上記樹脂
    フレームの所定位置に形成された係止穴の開口部上下
    に、係止穴よりも大径の座ぐり部を形成し、上記樹脂フ
    レームの係止穴に係止されるナットの一端側に、ナット
    の外周より大径のフランジ部を形成すると共に、このフ
    ランジ部の反対側に樹脂フレームにカシメられる薄肉部
    を形成したことを特徴とする樹脂フレーム用ナット。
  2. 【請求項2】 自動車用シートフレーム等の樹脂フレー
    ムに各種構成部品を締着するナットであって、上記樹脂
    フレームの所定位置に形成された係止穴の開口部上下
    に、係止穴よりも大径の座ぐり部を形成し、上記樹脂フ
    レームの係止穴に係止されるナットの一端側に、ナット
    の外周より大径のフランジ部を形成すると共に、このフ
    ランジ部の反対側に樹脂フレームにカシメられる薄肉部
    を形成してなり、上記樹脂フレームの係止穴にナットを
    嵌着した後、上記ナットの薄肉部を樹脂フレームの座ぐ
    り部に圧着カシメたことを特徴とする樹脂フレーム用ナ
    ットの係止方法。
JP19315092A 1992-06-26 1992-06-26 樹脂フレーム用ナット及びこのナットの係止方法 Pending JPH0610930A (ja)

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Cited By (3)

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