JPH06107960A - エーテル誘導体の製造方法 - Google Patents

エーテル誘導体の製造方法

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JPH06107960A
JPH06107960A JP4262563A JP26256392A JPH06107960A JP H06107960 A JPH06107960 A JP H06107960A JP 4262563 A JP4262563 A JP 4262563A JP 26256392 A JP26256392 A JP 26256392A JP H06107960 A JPH06107960 A JP H06107960A
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JP
Japan
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dimethylaminophenyl
diethylamino
tolylsulfonylmethane
formula
ethyl acetate
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Application number
JP4262563A
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English (en)
Inventor
Haruo Omura
春夫 尾村
Nobuhisa Danou
展久 段王
Koji Koga
康治 古賀
Tetsuo Tsuchida
哲夫 土田
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B11/00Diaryl- or thriarylmethane dyes
    • C09B11/02Diaryl- or thriarylmethane dyes derived from diarylmethanes

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】非対称の置換基を有する4,4′−ジアミノベ
ンズヒドリル−エーテル誘導体を含む種々のエーテル誘
導体を合成する方法を提供する。 【構成】式(1)のスルホン誘導体を、塩基の存在下で
11(OH)のアルコール類またはフェノール類と
反応させる式(3)のエーテル誘導体の製造方法。 〔式中、R〜Rアルキル基;R〜RはH,アル
キル基,アルコキシル基,ハロゲン原子;R,R10
はH,アルキル基,アルコキシル基,ハロゲン原子;R
11は(置換)アルキル基又はアルキレン基,(置換)
アリール基又はアリーレン基,(置換)アルアルキル基
又はアルアルキレン基で、且つ1〜2価の基;nは1,
2を示す。〕 〔式中、R〜R,R11は上述の意味を示す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エーテル誘導体の製造
方法に関し、特に感圧記録体や感熱記録体用のロイコ染
料として有用な4,4′−ジアミノベンズヒドリルエー
テル誘導体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、4,4′−ジアミノベンズヒドロ
ールのアルキルないしアリールエーテル誘導体は、一般
に、アニリン誘導体とホルムアルデヒドとの反応により
4,4′−ジアミノジフェニルメタン誘導体を合成し、
次いでこれを酸化鉛により4,4′−ジアミノベンズヒ
ドロール誘導体に酸化し、更にこれにアルコール類また
はフェノール類を作用させて製造されるが、収率や酸化
鉛の安全性等の点で必ずしも満足し得るものではない。
又、この方法では、4,4′−ジアミノベンズヒドロー
ル誘導体の2つのフェニル基に非対称の置換基を有する
化合物、及び、その化合物から誘導されるエーテル誘導
体の合成は極めて困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の如き非対称の4,4′−ジアミノベンズヒドリルエー
テル誘導体を含む種々のエーテル誘導体を、高収率でか
つ安全に合成し得る方法を提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
〔化1〕で表されるスルホン誘導体を、塩基の存在下で
下記一般式〔化2〕で表されるアルコール類またはフェ
ノール類と反応させることを特徴とする下記一般式〔化
3〕で表されるエーテル誘導体の製造方法である。
【0005】
【化1】
【0006】〔式中、R1 〜R4 はそれぞれC1 〜C8
のアルキル基を示し、R5 〜R8 はそれぞれ水素原子,
1 〜C8 のアルキル基,C1 〜C8 のアルコキシル基
, またはハロゲン原子を示し、R9 ,R10はそれぞれ水
素原子, 1 〜C4 のアルキル基,C1 〜C4 のアルコ
キシル基, またはハロゲン原子を示す。〕
【0007】
【化2】
【0008】〔式中、R11は置換基を有してもよいアル
キル基又はアルキレン基,置換基を有してもよいアリー
ル基又はアリーレン基,または置換基を有してもよいア
ルアルキル基又はアルアルキレン基で、且つ1〜2価の
基を示し、nは1〜2の整数を示す。〕
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、R1 〜R8 ,R11はそれぞれ前述
の意味を示す。〕
【0011】
【作用】本発明で使用する上記一般式〔化1〕で表され
るスルホン誘導体の具体例としては、例えば下記が挙げ
られる。ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−p−ト
リルスルホニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)−
p−トリルスルホニルメタン、(4−ジメチルアミノフ
ェニル)−(4−ジメチルアミノ−2−エチルフェニ
ル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジメチルア
ミノフェニル)−(4−ジメチルアミノ−2−エトキシ
フェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジメ
チルアミノフェニル)−(4−ジメチルアミノ−2−メ
トキシフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、ビス
(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)−p−ト
リルスルホニルメタン、ビス(4−ジエチルアミノフェ
ニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジエチル
アミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−メチル
フェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジエ
チルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−エ
チルフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−
ジエチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2
−エトキシフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、
(4−ジエチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メトキシフェニル)−p−トリルスルホニルメ
タン、ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジメチルア
ミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフ
ェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジメチ
ルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−エチ
ルフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジ
メチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−
エトキシフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、
(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メトキシフェニル)−p−トリルスルホニルメ
タン、(4−ジエチルアミノフェニル)−(4−ジメチ
ルアミノ−2−メチルフェニル)−p−トリルスルホニ
ルメタン、(4−ジエチルアミノフェニル)−(4−ジ
メチルアミノ−2−エチルフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニル)−(4
−ジエチルアミノ−3,5−ジメチルフェニル)−p−
トリルスルホニルメタン、(4−ジエチルアミノフェニ
ル)−(4−ジエチルアミノ−3,5−ジメチルフェニ
ル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジメチルア
ミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−クロロフ
ェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジメチ
ルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−ブロ
モフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジ
メチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−3−
メチルフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4
−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−
3−メトキシフェニル)−p−トリルスルホニルメタ
ン、(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチル
アミノ−3−エチルフェニル)−p−トリルスルホニル
メタン、(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエ
チルアミノ−3−エトキシフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニル)−(4
−ジブチルアミノ−2−メチルフェニル)−p−トリル
スルホニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニル)−
(4−ジブチルアミノ−2−メトキシフェニル)−p−
トリルスルホニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−(4−ジオクチルアミノ−2−エチルフェニル)
−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジメチルアミノ
フェニル)−(4−ジヘキシルアミノ−2−エトキシフ
ェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジブチ
ルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−メチ
ルフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジ
ブチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−
メトキシフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、
(4−ジオクチルアミノフェニル)−(4−ジエチルア
ミノ−2−エチルフェニル)−p−トリルスルホニルメ
タン、(4−ジヘキシルアミノフェニル)−(4−ジエ
チルアミノ−2−エトキシフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン、ビス(4−ジブチルアミノフェニル)−
p−トリルスルホニルメタン、ビス(4−ジヘキシルア
ミノフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−
ジブチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノフェ
ニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジオクチ
ルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノフェニル)
−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジヘキシルアミ
ノフェニル)−(4−ジエチルアミノフェニル)−p−
トリルスルホニルメタン、ビス(4−ジメチルアミノフ
ェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジメチル
アミノフェニル)−(4−ジメチルアミノ−2−メチル
フェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジメチ
ルアミノフェニル)−(4−ジメチルアミノ−2−エチ
ルフェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジメ
チルアミノフェニル)−(4−ジメチルアミノ−2−エ
トキシフェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−
ジメチルアミノフェニル)−(4−ジメチルアミノ−2
−メトキシフェニル)−フェニルスルホニルメタン、ビ
ス(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)−フェ
ニルスルホニルメタン、ビス(4−ジエチルアミノフェ
ニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジエチルア
ミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフ
ェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジメチル
アミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−メチル
フェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジメチ
ルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−エチ
ルフェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジメ
チルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−エ
トキシフェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−
ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2
−メトキシフェニル)−フェニルスルホニルメタン、
(4−ジエチルアミノフェニル)−(4−ジメチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)−フェニルスルホニルメタ
ン、(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチル
アミノ−3−メチルフェニル)−フェニルスルホニルメ
タン、(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチ
ルアミノ−3−メトキシフェニル)−フェニルスルホニ
ルメタン、(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジ
エチルアミノ−3−エチルフェニル)−フェニルスルホ
ニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−
ジエチルアミノ−3−エトキシフェニル)−フェニルス
ルホニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニル)−
(4−ジブチルアミノ−2−メチルフェニル)−フェニ
ルスルホニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニル)
−(4−ジブチルアミノ−2−メトキシフェニル)−フ
ェニルスルホニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−(4−ジオクチルアミノ−2−エチルフェニル)
−フェニルスルホニルメタン、(4−ジメチルアミノフ
ェニル)−(4−ジヘキシルアミノ−2−エトキシフェ
ニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジブチルア
ミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフ
ェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジブチル
アミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−メトキ
シフェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジオ
クチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−
エチルフェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−
ジヘキシルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−フェニルスルホニルメタン、
ビス(4−ジブチルアミノフェニル)−フェニルスルホ
ニルメタン、ビス(4−ジヘキシルアミノフェニル)−
フェニルスルホニルメタン、(4−ジブチルアミノフェ
ニル)−(4−ジエチルアミノフェニル)−フェニルス
ルホニルメタン、(4−ジオクチルアミノフェニル)−
(4−ジエチルアミノフェニル)−フェニルスルホニル
メタン、(4−ジヘキシルアミノフェニル)−(4−ジ
エチルアミノフェニル)−フェニルスルフォニルメタン
等。勿論、これらに限定されるものではない。
【0012】一方、上記一般式〔化2〕で表されるアル
コール類およびフェノール類としては、例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノ
ール、オクタノール、2−クロロエタノール、2−ヨー
ドエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、3−ブ
ロモペンタノール、エチレングリコール、ベンジルアル
コール等のアルコール類、フェノール、クミルフェノー
ル、クレゾール、グアヤコール、クロロフェノール、レ
ゾルシノール、ヒドロキノン等のフェノール類が挙げら
れるが、勿論これらに限定されるものではない。
【0013】本発明の製造方法においては、一般式〔化
1〕で表されるスルホン誘導体に対して化学量論量の一
般式〔化2〕で表されるアルコール類またはフェノール
類が反応するが、過剰のスルホン誘導体あるいはアルコ
ール類やフェノール類が存在しても反応を阻害すること
はなく、特に過剰量のアルコール類やフェノール類は溶
媒として用いることもできる。また、この他の溶媒とし
て、ベンゼン、トルエン、キシレン、アルキルナフタレ
ン等の芳香族化合物、シクロヘキサン、ヘキサン、オク
タン等の炭化水素化合物、酢酸エチル、酢酸ブチル等の
エステル化合物、アセトン、メチルエチルケトン等のケ
トン化合物などの種々の有機溶媒を用いることも可能で
ある。
【0014】本発明で使用する塩基としては、リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム
などの水酸化物および炭酸塩等が挙げられるが、特に水
酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムが好ましく用いら
れる。また、かかる塩基の使用量については、用いる塩
基の種類に応じて適宜調節すべきものであるが、少なく
ともスルホン誘導体の当量以上の塩基を使用する必要が
ある。尚、本発明において、水の共存は反応を阻害せ
ず、従ってこれらの塩基を水溶液の形で用いることもで
きる。
【0015】また、本発明の反応は、50〜200℃、
好ましくは80〜120℃の反応温度で、5分間〜30
時間、好ましくは30分間〜3時間の反応時間で達成さ
れる。反応終了後は、溶剤抽出,再沈,再結晶等によっ
て簡単に目的生成物を得る事ができる。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例を記載するが、勿論こ
れらに限定されるものではない。なお、例中の%は重量
%を示す。
【0017】実施例1 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−p−トルエンス
ルホニルメタン5gをメタノール30ml中に分散した
後、水酸化ナトリウム1gを加えて2時間還流した。冷
却後、反応系に10%水酸化ナトリウム水溶液400g
および酢酸エチル100gを加えて攪拌した後、静置
し、酢酸エチル相を分取した。次いで、酢酸エチル相か
ら酢酸エチルを留去した後、リグロインで再結晶して、
融点71〜72℃の白色結晶として4,4′−ビスジメ
チルアミノ−ベンズヒドリル−メチルエーテル3.2g
を得た。この化合物は、シリカゲルで青色に発色した。
【0018】実施例2 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−p−トルエンス
ルホニルメタン5gをエタノール30ml中に分散した
後、水酸化ナトリウム1gを加えて2時間還流した。冷
却後、10%水酸化ナトリウム水溶液400gおよび酢
酸エチル100gを加えて攪拌した。次いで、酢酸エチ
ル相を分取し、溶剤を留去すると、無色粘稠液体として
4,4′−ビスジメチルアミノ−ベンズヒドリル−エチ
ルエーテルが3.5g得られた。この化合物は、シリカ
ゲルで青色に発色した。
【0019】実施例3 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−p−トルエンス
ルホニルメタン5gをベンジルアルコール30ml中に分
散した後、10%水酸化ナトリウム水溶液20mlを加え
て2時間還流した。冷却後、10%水酸化ナトリウム水
溶液500gおよび酢酸エチル200gを加えて攪拌し
た。次いで、酢酸エチル相を分取し、溶剤を留去した
後、リグロインで再結晶して、融点102〜103℃の
白色結晶として4,4′−ビスジメチルアミノ−ベンズ
ヒドリル−ベンジルエーテル4.0gを得た。この化合
物は、シリカゲルで青色に発色した。
【0020】実施例4 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−フェニルスルホ
ニルメタン5gをベンジルアルコール30ml中に分散し
た後、水酸化カリウム1gを加えて2時間還流した。冷
却後、10%水酸化ナトリウム水溶液400gおよび酢
酸エチル100gを加えて攪拌した。次いで、酢酸エチ
ル相を分取し、溶剤を留去した後、リグロインで再結晶
して、融点102〜103℃の白色結晶として4,4′
−ビスジメチルアミノ−ベンズヒドリル−ベンジルエー
テル4.1gを得た。この化合物は、シリカゲルで青色
に発色した。
【0021】実施例5 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−p−トルエンス
ルホニルメタン5gに2−ジメチルアミノエチルアルコ
ール20gおよび水酸化ナトリウム1gを加えて90℃
で2時間反応させた。冷却後、20%水酸化ナトリウム
水溶液300gおよび酢酸エチル150gを加えて攪拌
した。ついで、酢酸エチル相を分取し、溶剤を留去した
後、ベンゼンで再結晶して、融点97〜97.5℃の白
色結晶として4,4′−ビスジメチルアミノ−ベンズヒ
ドリル−2−ジメチルアミノエチルエーテル3.2gを
得た。この化合物は、シリカゲルで青色に発色した。
【0022】実施例6 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−p−トルエンス
ルホニルメタン5gに2−クロロエタノール25g及び
水酸化ナトリウム1gを加えて90℃で2時間反応させ
た。冷却後、10%水酸化ナトリウム水溶液400gお
よび酢酸エチル100gを加えて攪拌した。次いで、酢
酸エチル相を分取し、溶剤を留去した後、エタノールで
再結晶して、融点81〜82℃の白色結晶として4,
4′−ビスジメチルアミノ−ベンズヒドリル−2−クロ
ロエチルエーテル4.0gを得た。この化合物は、シリ
カゲルで青色に発色した。
【0023】実施例7 (4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)−p−トルエンスルホニルメ
タン5gをベンジルアルコール30ml中に分散した後、
10%水酸化ナトリウム水溶液20mlを加えて2時間還
流した。冷却後、10%水酸化ナトリウム水溶液400
gおよび酢酸エチル70gを加えて攪拌した。次いで、
酢酸エチル相を分取し、溶剤を留去して、無色粘稠液体
として4−ジメチルアミノ−4′−ジエチルアミノ−
2′−メチルベンズヒドリル−ベンジルエーテル3.9
gを得た。この化合物は、シリカゲルで青色に発色し
た。
【0024】実施例8 (4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)−p−トルエンスルホニルメ
タン5gをベンジルアルコール30ml中に分散した後、
水酸化マグネシウム2gを加えて2時間還流した。冷却
後、10%水酸化ナトリウム水溶液400gおよび酢酸
エチル100gを加えて攪拌した。次いで、酢酸エチル
相を分取し、溶剤を留去して、無色粘稠液体として4−
ジメチルアミノ−4′−ジエチルアミノ−2′−メチル
ベンズヒドリル−ベンジルエーテル2.3gを得た。こ
の化合物は、シリカゲルで青色に発色した。
【0025】実施例9 (4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミ
ノ−2−エトキシフェニル)−p−トルエンスルホニル
メタン5gをイソプロパノール30ml中に分散した後、
水酸化ナトリウム1gを加えて2時間還流した。冷却
後、10%水酸化ナトリウム水溶液400gおよび酢酸
エチル100gを加え攪拌した。次いで、酢酸エチル相
を分取し、溶剤を留去すると、無色粘稠液体として4−
ジメチルアミノ−4′−ジエチルアミノ−2′−エトキ
シベンズヒドリル−イソプロピルエーテル3.1gが得
られた。この化合物は、シリカゲルで青色に発色した。
【0026】実施例10 (4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)−p−トルエンスルホニルメ
タン5gをn−プロパノール30ml中に分散した後、水
酸化ナトリウム1gを加えて2時間還流した。冷却後、
10%水酸化ナトリウム水溶液400gおよび酢酸エチ
ル100gを加えて攪拌した。ついで、酢酸エチル相を
分取し、溶剤を留去して、無色粘稠液体として4−ジメ
チルアミノ−4′−ジエチルアミノ−2′−メチルベン
ズヒドリル−n−プロピルエーテルが3.9g得られ
た。この化合物は、シリカゲルで青色に発色した。
【0027】実施例11 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−p−トルエンス
ルホニルメタン5gをメタノール30mlとトルエン30
mlの混合物中に分散した後、水酸化ナトリウム1gを加
えて2時間還流した。冷却後、10%水酸化ナトリウム
水溶液400gおよび酢酸エチル100gを加えて攪拌
した。次いで、酢酸エチル相を分取し、溶剤を留去した
後、リグロインで再結晶して、融点71〜72℃の白色
結晶として4,4′−ビスジメチルアミノ−ベンズヒド
リル−メチルエーテル3.0gを得た。この化合物は、
シリカゲルで青色に発色した。
【0028】実施例12 (4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミ
ノ−2−エトキシフェニル)−p−トリルスルホニルメ
タン5gをn−プロパノール30ml中に分散した後、水
酸化ナトリウム1gを加えて2時間還流した。冷却後、
10%水酸化ナトリウム水溶液400gと酢酸エチル1
00gを加えて攪拌した。酢酸エチル相を分取し、溶剤
を留去して、無色粘稠液体として4−ジメチルアミノ−
4′−ジエチルアミノ−2′−エトキシベンズヒドリル
−n−プロピルエーテル3.2gを得た。この化合物
は、シリカゲルで青色に発色した。
【0029】実施例13 (4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミ
ノ−2−エトキシフェニル)−p−トリルスルホニルメ
タン5gをエチレングリコール30ml中に分散した後、
水酸化ナトリウム1gを加えて2時間還流した。冷却
後、10%水酸化ナトリウム水溶液400gおよび酢酸
エチル100gを加えて攪拌した。酢酸エチル相を分取
し、溶剤を留去すると、無色粘稠液体の1,2−ビス
(4−ジメチルアミノ−4′−ジエチルアミノ−2′−
エトキシベンズヒドロキシ)エタンが2.7g得られ
た。この化合物は、シリカゲルで青色に発色した。
【0030】実施例14 (4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミ
ノ−2−エトキシフェニル)−p−トリルスルホニルメ
タン5gをn−ヘキサノール30ml中に分散した後、水
酸化ナトリウム1gを加えて2時間還流した。冷却後、
10%水酸化ナトリウム水溶液400gと酢酸エチル1
00gを加えて攪拌した。酢酸エチル相を分取し、溶剤
を留去して、無色粘稠液体として4−ジメチルアミノ−
4′−ジエチルアミノ−2′−エトキシベンズヒドリル
−n−ヘキシルエーテル3.5gを得た。この化合物
は、シリカゲルで青色に発色した。
【0031】実施例15 (4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジブチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)−p−トリルスルホニルメタ
ン5gをn−プロパノール30ml中に分散した後、水酸
化ナトリウム1gを加えて2時間還流した。冷却後、1
0%水酸化ナトリウム水溶液400gおよび酢酸エチル
100gを加えて攪拌した。酢酸エチル相を分取し、溶
剤を留去して、無色粘稠液体として4−ジメチルアミノ
−4′−ジブチルアミノ−2′−メチルベンズヒドリル
−n−プロピルエーテル3.0gを得た。この化合物
は、シリカゲルで青色に発色した。
【0032】実施例16 (4−ジオクチルアミノフェニル)−(4−ジエチルア
ミノ−2−エトキシフェニル)−p−トリルスルホニル
メタン5gをn−ヘキサノール30ml中に分散した後、
水酸化ナトリウム1gを加えて2時間還流した。冷却
後、10%水酸化ナトリウム水溶液400gと酢酸エチ
ル100gを加えて攪拌した。酢酸エチル相を分取し、
溶剤を留去して、無色粘稠液体として4−ジオクチルア
ミノ−4′−ジエチルアミノ−2′−エトキシベンズヒ
ドリル−n−ヘキシルエーテル2.9gを得た。この化
合物は、シリカゲルで青色に発色した。
【0033】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来法では合成
が困難であった4,4′−ジアミノベンズヒドロールの
2つのフェニル基に非対称の置換基を有する化合物から
誘導されるエーテル誘導体を含めて種々の4,4′−ジ
アミノベンズヒドリルエーテル誘導体が、容易にかつ高
収率で、安全に合成することができ、しかも得られた各
種のエーテル誘導体は、感圧記録体や感熱記録体用のロ
イコ染料として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土田 哲夫 兵庫県尼崎市常光寺4丁目3番1号 神崎 製紙株式会社神崎工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔化1〕で表されるスルホン誘
    導体を、塩基の存在下で下記一般式〔化2〕で表される
    アルコール類またはフェノール類と反応させることを特
    徴とする下記一般式〔化3〕で表されるエーテル誘導体
    の製造方法。 【化1】 〔式中、R1 〜R4 はそれぞれC1 〜C8 のアルキル基
    を示し、R5 〜R8 はそれぞれ水素原子, 1 〜C8
    アルキル基,C1 〜C8 のアルコキシル基, またはハロ
    ゲン原子を示し、R9 ,R10はそれぞれ水素原子, 1
    〜C4 のアルキル基,C1 〜C4 のアルコキシル基,
    たはハロゲン原子を示す。〕 【化2】 〔式中、R11は置換基を有してもよいアルキル基又はア
    ルキレン基,置換基を有してもよいアリール基又はアリ
    ーレン基,または置換基を有してもよいアルアルキル基
    又はアルアルキレン基で、且つ1〜2価の基を示し、n
    は1〜2の整数を示す。〕 【化3】 〔式中、R1 〜R8 ,R11はそれぞれ前述の意味を示
    す。〕
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