JPH06128200A - 4,4′−ジアミノベンズヒドリルアミン誘導体の製造方法 - Google Patents

4,4′−ジアミノベンズヒドリルアミン誘導体の製造方法

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JPH06128200A
JPH06128200A JP4280349A JP28034992A JPH06128200A JP H06128200 A JPH06128200 A JP H06128200A JP 4280349 A JP4280349 A JP 4280349A JP 28034992 A JP28034992 A JP 28034992A JP H06128200 A JPH06128200 A JP H06128200A
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JP
Japan
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formula
group
tolylsulfonylmethane
chemical
dimethylaminophenyl
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JP4280349A
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English (en)
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Haruo Omura
春夫 尾村
Nobuhisa Danou
展久 段王
Koji Koga
康治 古賀
Tetsuo Tsuchida
哲夫 土田
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B11/00Diaryl- or thriarylmethane dyes
    • C09B11/02Diaryl- or thriarylmethane dyes derived from diarylmethanes

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】非対称の置換基を有する化合物を含め、種々の
4,4′−ジアミノベンズヒドリルアミン誘導体を容易
に高収率で安全に合成する方法を提供する。 【構成】スルホン誘導体を、無機塩基の存在下でアミノ
化合物と反応させる一般式3の4,4′−ジアミノベン
ズヒドリルアミン誘導体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感圧記録体や感熱記録
体用のロイコ染料として有用な4,4′−ジアミノベン
ズヒドリルアミン誘導体の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、4,4′−ジアミノベンズヒドリ
ルアルキルアミンないしアリールアミン誘導体は、一般
に、アニリン誘導体とホルムアルデヒドとの反応により
4,4′−ジアミノジフェニルメタン誘導体を合成し、
次いでこれを酸化鉛により4,4′−ジアミノベンズヒ
ドロール誘導体に酸化し、更にこれにアミン類を作用さ
せて製造されるが、収率や酸化鉛の安全性等の点で必ず
しも満足し得るものではない。又、この方法では、4,
4′−ジアミノベンズヒドロール誘導体の2つのフェニ
ル基に非対称の置換基を有する化合物、及び、その化合
物から誘導される4,4′−ジアミノベンズヒドリルア
ミン誘導体の合成は極めて困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の如き非対称の4,4′−ジアミノベンズヒドリルアミ
ン誘導体を含む種々の化合物を、高収率でかつ安全に合
成し得る方法を提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
〔化1〕で表されるスルホン誘導体を、無機塩基の存在
下で下記一般式〔化2〕又は〔化3〕で表されるアミノ
化合物と反応させることを特徴とする下記一般式〔化
5〕又は〔化6〕で表される4,4′−ジアミノベンズ
ヒドリルアミン誘導体の製造方法である。
【0005】
【化1】
【0006】〔式中、R1 〜R4 はそれぞれC1 〜C8
のアルキル基を示し、R5 〜R8 はそれぞれ水素原子,
1 〜C8 のアルキル基,C1 〜C8 のアルコキシル基
, またはハロゲン原子を示し、R9 ,R10はそれぞれ水
素原子, 1 〜C4 のアルキル基,C1 〜C4 のアルコ
キシル基, またはハロゲン原子を示す。〕
【0007】
【化2】
【0008】〔式中、R11は置換基を有してもよいアル
キル基,置換基を有してもよいアリール基,または置換
基を有してもよいアルアルキル基を示し、R12は水素原
子,置換基を有してもよいアルキル基,置換基を有して
もよいアリール基,または置換基を有してもよいアルア
ルキル基を示す。また、R11とR12は、互いに結合して
複素環を形成してもよい。〕
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、R14,R15はそれぞれ水素原子,
置換基を有してもよいアルキル基,置換基を有してもよ
いアリール基,または置換基を有してもよいアルアルキ
ル基を示す。また、R13はアルキレン基,または〔化
4〕で表される基を示す。〕
【0011】
【化4】
【0012】〔ここで、X1 〜X8 はそれぞれ水素原
子,C1 〜C4 のアルキル基,C1 〜C 4 のアルコキシ
ル基,またはハロゲン原子を示し、Zは直接結合,−O
−,−S−,−SO2 −,またはアルキレン基を示す。
nは0または1を示す。〕
【0013】
【化5】
【0014】〔式中、R1 〜R8 ,R11,R12はそれぞ
れ前述の意味を示す。〕
【0015】
【化6】
【0016】〔式中、R1 〜R8 ,R13〜R15はそれぞ
れ前述の意味を示す。〕
【0017】
【作用】本発明で使用する上記一般式〔化1〕で表され
るスルホン誘導体の具体例としては、例えば下記が挙げ
られる。ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−p−ト
リルスルホニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)−
p−トリルスルホニルメタン、(4−ジメチルアミノフ
ェニル)−(4−ジメチルアミノ−2−エチルフェニ
ル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジメチルア
ミノフェニル)−(4−ジメチルアミノ−2−エトキシ
フェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジメ
チルアミノフェニル)−(4−ジメチルアミノ−2−メ
トキシフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、ビス
(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)−p−ト
リルスルホニルメタン、ビス(4−ジエチルアミノフェ
ニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジエチル
アミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−メチル
フェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジエ
チルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−エ
チルフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−
ジエチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2
−エトキシフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、
(4−ジエチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メトキシフェニル)−p−トリルスルホニルメ
タン、ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジメチルア
ミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフ
ェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジメチ
ルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−エチ
ルフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジ
メチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−
エトキシフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、
(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メトキシフェニル)−p−トリルスルホニルメ
タン、(4−ジエチルアミノフェニル)−(4−ジメチ
ルアミノ−2−メチルフェニル)−p−トリルスルホニ
ルメタン、(4−ジエチルアミノフェニル)−(4−ジ
メチルアミノ−2−エチルフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニル)−(4
−ジエチルアミノ−3,5−ジメチルフェニル)−p−
トリルスルホニルメタン、(4−ジエチルアミノフェニ
ル)−(4−ジエチルアミノ−3,5−ジメチルフェニ
ル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジメチルア
ミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−クロロフ
ェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジメチ
ルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−ブロ
モフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジ
メチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−3−
メチルフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4
−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−
3−メトキシフェニル)−p−トリルスルホニルメタ
ン、(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチル
アミノ−3−エチルフェニル)−p−トリルスルホニル
メタン、(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエ
チルアミノ−3−エトキシフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニル)−(4
−ジブチルアミノ−2−メチルフェニル)−p−トリル
スルホニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニル)−
(4−ジブチルアミノ−2−メトキシフェニル)−p−
トリルスルホニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−(4−ジオクチルアミノ−2−エチルフェニル)
−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジメチルアミノ
フェニル)−(4−ジヘキシルアミノ−2−エトキシフ
ェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジブチ
ルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−メチ
ルフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジ
ブチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−
メトキシフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、
(4−ジオクチルアミノフェニル)−(4−ジエチルア
ミノ−2−エチルフェニル)−p−トリルスルホニルメ
タン、(4−ジヘキシルアミノフェニル)−(4−ジエ
チルアミノ−2−エトキシフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン、ビス(4−ジブチルアミノフェニル)−
p−トリルスルホニルメタン、ビス(4−ジヘキシルア
ミノフェニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−
ジブチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノフェ
ニル)−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジオクチ
ルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノフェニル)
−p−トリルスルホニルメタン、(4−ジヘキシルアミ
ノフェニル)−(4−ジエチルアミノフェニル)−p−
トリルスルホニルメタン、ビス(4−ジメチルアミノフ
ェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジメチル
アミノフェニル)−(4−ジメチルアミノ−2−メチル
フェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジメチ
ルアミノフェニル)−(4−ジメチルアミノ−2−エチ
ルフェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジメ
チルアミノフェニル)−(4−ジメチルアミノ−2−エ
トキシフェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−
ジメチルアミノフェニル)−(4−ジメチルアミノ−2
−メトキシフェニル)−フェニルスルホニルメタン、ビ
ス(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)−フェ
ニルスルホニルメタン、ビス(4−ジエチルアミノフェ
ニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジエチルア
ミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフ
ェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジメチル
アミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−メチル
フェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジメチ
ルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−エチ
ルフェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジメ
チルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−エ
トキシフェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−
ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2
−メトキシフェニル)−フェニルスルホニルメタン、
(4−ジエチルアミノフェニル)−(4−ジメチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)−フェニルスルホニルメタ
ン、(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチル
アミノ−3−メチルフェニル)−フェニルスルホニルメ
タン、(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチ
ルアミノ−3−メトキシフェニル)−フェニルスルホニ
ルメタン、(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジ
エチルアミノ−3−エチルフェニル)−フェニルスルホ
ニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−
ジエチルアミノ−3−エトキシフェニル)−フェニルス
ルホニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニル)−
(4−ジブチルアミノ−2−メチルフェニル)−フェニ
ルスルホニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニル)
−(4−ジブチルアミノ−2−メトキシフェニル)−フ
ェニルスルホニルメタン、(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−(4−ジオクチルアミノ−2−エチルフェニル)
−フェニルスルホニルメタン、(4−ジメチルアミノフ
ェニル)−(4−ジヘキシルアミノ−2−エトキシフェ
ニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジブチルア
ミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフ
ェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジブチル
アミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−メトキ
シフェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−ジオ
クチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−2−
エチルフェニル)−フェニルスルホニルメタン、(4−
ジヘキシルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−フェニルスルホニルメタン、
ビス(4−ジブチルアミノフェニル)−フェニルスルホ
ニルメタン、ビス(4−ジヘキシルアミノフェニル)−
フェニルスルホニルメタン、(4−ジブチルアミノフェ
ニル)−(4−ジエチルアミノフェニル)−フェニルス
ルホニルメタン、(4−ジオクチルアミノフェニル)−
(4−ジエチルアミノフェニル)−フェニルスルホニル
メタン、(4−ジヘキシルアミノフェニル)−(4−ジ
エチルアミノフェニル)−フェニルスルホニルメタン
等。勿論、これらに限定されるものではない。
【0018】一方、上記一般式〔化2〕又は〔化3〕で
表されるアミノ化合物の具体例としては、例えばエチル
アミン、プロピルアミン、ブチルアミン、シクロヘキシ
ルアミン、アニリン、トルイジン、キシリジン、エチル
アニリン、アニシジン、エトキシアニリン、ブトキシア
ニリン、フルオロアニリン、クロロアニリン、ブロモア
ニリン、ヨードアニリン、ニトロアニリン、ヒドロキシ
アニリン、ナフチルアミン、ベンジルアミン、ピロリジ
ン、モルホリン、フェニレンジアミン、ベンジジン、
4,4′−メチレンビスアニリン、4,4′−メチレン
ビス(2−クロロアニリン)、4,4′−メチレンビス
(2−メトキシアニリン)、4,4′−メチレンビス
(2−メチルアニリン)、エチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニルエーテ
ル、4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、4,4′
−チオジアニリン等が挙げられるが、勿論これらに限定
されるものではない。
【0019】本発明の製造方法においては、一般式〔化
1〕で表されるスルホン誘導体に対して化学量論量の一
般式〔化2〕又は〔化3〕で表されるアミノ化合物が反
応するが、過剰のスルホン誘導体あるいはアミノ化合物
が存在しても反応を阻害することはなく、特に過剰量の
アミノ化合物は溶媒として用いることもできる。また、
この他の溶媒として、メチルアルコール、エチルアルコ
ール、プロピルアルコール、ブチルアルコール等のアル
コール類、ベンゼン、トルエン、キシレン、アルキルナ
フタレン等の芳香族化合物、シクロヘキサン、ヘキサ
ン、オクタン等の炭化水素化合物、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等のエステル化合物、アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン化合物などの種々の有機溶媒を用いること
も可能である。
【0020】本発明で使用する無機塩基の具体例として
は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ベリリウム、カ
ルシウム、マグネシウムなどの水酸化物および炭酸塩等
が挙げられるが、特に水酸化ナトリウムおよび水酸化カ
リウムが好ましく用いられる。また、かかる塩基の使用
量については、用いる塩基の種類に応じて適宜調節すべ
きものであるが、少なくともスルホン誘導体の当量以上
の塩基を使用する必要がある。尚、本発明において、水
の共存は反応を阻害せず、従ってこれらの塩基を水溶液
の形で用いることもできる。
【0021】また、本発明の反応は、50〜200℃、
好ましくは80〜120℃の反応温度で、5分間〜30
時間、好ましくは30分間〜3時間の反応時間で達成さ
れる。反応終了後は、溶剤抽出,再沈,再結晶等によっ
て簡単に目的生成物を得る事ができる。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を記載するが、勿論こ
れらに限定されるものではない。なお、例中の%は重量
%を示す。
【0023】実施例1 (4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)−p−トリルスルホニルメタ
ン4.5gおよびo−トルイジン1.3gをn−プロピ
ルアルコール30ml中に分散した後、水酸化ナトリウム
1gを加えて2時間還流した。反応終了後、溶媒の一部
を留去して、融点126〜127℃の白色結晶としてN
−(4−ジエチルアミノ−2−メチル−4′−ジメチル
アミノ)ジフェニルメチル−2−メチルアニリン3.4
gを得た。この化合物は、シリカゲルで青色に発色し
た。
【0024】実施例2 (4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)−p−トリルスルホニルメタ
ン4.5g、o−トルイジン20gおよび水酸化ナトリ
ウム1gを混合して2時間還流した。反応終了後、未反
応のo−トルイジンを留去した後、エチルアルコールで
再結晶すると、融点126〜127℃の白色結晶として
N−(4−ジエチルアミノ−2−メチル−4′−ジメチ
ルアミノ)ジフェニルメチル−2−メチルアニリンが
3.5g得られた。この化合物は、シリカゲルで青色に
発色した。
【0025】実施例3 (4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミ
ノ−2−エトキシフェニル)−p−トリルスルホニルメ
タン4.5gおよびo−トルイジン1.3gを、n−プ
ロピルアルコール30ml中に分散した後、水酸化ナトリ
ウム1gを加え、90℃で2時間反応させた。反応終了
後、溶媒の一部を留去して、融点124〜126℃の白
色結晶としてN−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシ
−4′−ジメチルアミノ)ジフェニルメチル−2−メチ
ルアニリン3.6gを得た。この化合物は、シリカゲル
で青色に発色した。
【0026】実施例4 (4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)−p−トリルスルホニルメタ
ン4.5gおよびo−クロロアニリン1.5gをn−プ
ロピルアルコール30ml中に分散した後、水酸化ナトリ
ウム1gを加えて2時間還流した。反応終了後、溶媒の
一部を留去すると、融点130〜138℃の白色結晶と
してN−(4−ジエチルアミノ−2−メチル−4′−ジ
メチルアミノ)ジフェニルメチル−2−クロロアニリン
が3.6g得られた。この化合物は、シリカゲルで青色
に発色した。
【0027】実施例5 (4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)−p−トリルスルホニルメタ
ン4.5g及び4,4′−メチレンビス(2−クロロア
ニリン)1.5gを、n−プロピルアルコール30ml中
に分散した後、水酸化ナトリウム1gを加えて2時間還
流した。反応終了後、溶媒の一部を留去すると、融点1
50〜159℃の白色結晶として、3,3′−ジクロロ
−4,4′−ビス〔(4−ジエチルアミノ−2−メチル
−4′−ジメチルアミノ)ジフェニルメチルアミノ〕ジ
フェニルメタンが3.5g得られた。この化合物は、シ
リカゲルで青色に発色した。
【0028】実施例6 (4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジメチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)−p−トリルスルホニルメタ
ン4.5gとo−トルイジン1.3gを、30mlのn−
プロピルアルコール中に分散した後、水酸化ナトリウム
1gを加えて2時間還流した。反応終了後、溶媒の一部
を留去すると、融点120〜124℃の白色結晶として
N−(4−ジメチルアミノ−2−メチル−4′−ジメチ
ルアミノ)ジフェニルメチル−2−メチルアニリンが
3.5g得られた。この化合物は、シリカゲルで青色に
発色した。
【0029】実施例7 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン4.1gおよび4,4′−メチレンビス
(2−クロロアニリン)1.5gを、イソプロピルアル
コール30ml中に分散した後、水酸化ナトリウム1gを
加えて2時間還流した。反応終了後、溶媒の一部を留去
して、融点177〜184℃の白色結晶として3,3′
−ジクロロ−4,4′−ビス〔(4,4′−ビス−ジメ
チルアミノ)ジフェニルメチルアミノ〕ジフェニルメタ
ン3.6gを得た。この化合物は、シリカゲルで青色に
発色した。
【0030】実施例8 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)フェニルスルホニ
ルメタン4.0gおよび4,4′−メチレンビスアニリ
ン1.5gを、n−プロピルアルコール40ml中に分散
した後、水酸化ナトリウム1gを加えて2時間還流し
た。反応終了後、溶媒の一部を留去し、融点195〜2
04℃の白色結晶として、4,4′−ビス〔(4,4′
−ビス−ジメチルアミノ)ジフェニルメチルアミノ〕ジ
フェニルメタン3.6gを得た。この化合物は、シリカ
ゲルで青色に発色した。
【0031】実施例9 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン4.1gとエチレンジアミン0.5gを、
イソプロピルアルコール30ml中に分散した後、水酸化
ナトリウム2gを加えて2時間還流した。反応終了後、
溶媒の一部を留去すると、融点176〜178℃の白色
結晶として、1,2−ビス〔(4,4′−ビス−ジメチ
ルアミノ)ジフェニルメチルアミノ〕エタンが2.6g
得られた。この化合物は、シリカゲルで青色に発色し
た。
【0032】実施例10 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン4.1gおよびヘキサメチレンジアミン
1.0gをエチルアルコール25ml中に分散した後、水
酸化ナトリウム1gを加えて2時間還流した。反応終了
後、溶媒の一部を留去すると、融点132〜135℃の
白色結晶として1,6−ビス〔(4,4′−ビス−ジメ
チルアミノ)ジフェニルメチルアミノ〕ヘキサンが2.
8g得られた。この化合物は、シリカゲルで青色に発色
した。
【0033】実施例11 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン4.1gとベンジジン1.0gをエチルア
ルコール30ml中に分散した後、水酸化ナトリウム1g
を加えて2時間還流した。反応終了後、溶媒の一部を留
去すると、融点241〜243℃の黄色結晶として、
N,N′−ビス〔(4,4′−ビス−ジメチルアミノ)
ジフェニルメチル〕ベンジジンが2.8g得られた。こ
の化合物は、シリカゲルで青色に発色した。
【0034】実施例12 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン4.1gおよびo−トルイジン1.4gを
エチルアルコール30ml中に分散した後、水酸化カルシ
ウム2gを加えて3時間還流した。溶媒の一部を留去す
ると、融点134〜136℃の白色結晶として、N−
〔(4,4′−ビス−ジメチルアミノ)ジフェニルメチ
ル〕−2−メチルアニリン3.0gを得た。この化合物
は、シリカゲルで青色に発色した。
【0035】実施例13 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン4.1gおよびo−クロロアニリン1.4
gを、n−プロピルアルコール30ml中に分散した後、
水酸化カリウム2gを加えて3時間還流した。反応終了
後、溶媒の一部を留去すると、融点150〜152℃の
白色結晶としてN−〔(4,4′−ビス−ジメチルアミ
ノ)ジフェニルメチル〕−2−クロロアニリンが3.0
g得られた。この化合物は、シリカゲルで青色に発色し
た。
【0036】実施例14 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)フェニルスルホニ
ルメタン4.0g及びp−クロロアニリン1.4gを、
エチルアルコール30ml中に分散した後、水酸化カリウ
ム1gを加えて3時間還流した。反応終了後、溶媒の1
部を留去すると、融点163〜165℃の白色結晶とし
てN−〔(4,4′−ビス−ジメチルアミノ)ジフェニ
ルメチル〕−4−クロロアニリンが3.2g得られた。
この化合物は、シリカゲルで青色に発色した。
【0037】実施例15 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン4.1g及びp−ニトロアニリン1.6g
を、トルエン30ml中に分散した後、水酸化カリウム1
gを加えて3時間還流した。反応終了後、溶媒を留去し
たのちエチルアルコールで再結晶して、融点188〜1
89℃の黄色結晶として、N−〔(4,4′−ビス−ジ
メチルアミノ)ジフェニルメチル〕−4−ニトロアニリ
ン3.3gを得た。この化合物は、シリカゲルで青色に
発色した。
【0038】実施例16 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン4.1g、o−クロロアニリン1.4g、
エチルアルコール30ml、および10%水酸化ナトリウ
ム水溶液10gを混合し、これを3時間還流した。反応
終了後、溶媒を留去した後、エチルアルコールで再結晶
すると、融点150〜152℃の白色結晶として、N−
〔(4,4′−ビス−ジメチルアミノ)ジフェニルメチ
ル〕−2−クロロアニリン3.2gが得られた。この化
合物は、シリカゲルで青色に発色した。
【0039】実施例17 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)フェニルスルホニ
ルメタン4.0g、β−ナフチルアミン3.0g、酢酸
エチル30ml、および10%水酸化ナトリウム水溶液1
0gを混合し、3時間還流した。反応終了後、溶媒を留
去し、次いでエチルアルコールで再結晶すると、融点1
86〜187℃の白色結晶としてβ−〔(4,4′−ビ
ス−ジメチルアミノ)ジフェニルメチルアミノ〕ナフタ
レンが3.5g得られた。この化合物は、シリカゲルで
青色に発色した。
【0040】実施例18 ビス(4−ジメチルアミノフェニル)フェニルスルホニ
ルメタン4.0g、n−ブチルアミン20ml、および水
酸化ナトリウム1gを混合し、2時間還流した。反応終
了後、未反応のn−ブチルアミンを留去すると、無色の
粘稠な液体として、1−〔(4,4′−ビス−ジメチル
アミノ)ジフェニルメチルアミノ〕ブタンが2.3g得
られた。この化合物は、シリカゲルで青色に発色した。
【0041】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来法では合成
が困難であった非対称形も含め、種々の4,4′−ジア
ミノベンズヒドリルアミン誘導体が、容易にかつ高収率
で、安全に合成することができ、しかも得られた各種の
化合物は、感圧記録体や感熱記録体用のロイコ染料とし
て極めて有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 213/08 217/84 7457−4H C09B 11/00 C 7306−4H 11/02 7306−4H (72)発明者 土田 哲夫 兵庫県尼崎市常光寺4丁目3番1号 神崎 製紙株式会社神崎工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔化1〕で表されるスルホン誘
    導体を、無機塩基の存在下で下記一般式〔化2〕又は
    〔化3〕で表されるアミノ化合物と反応させることを特
    徴とする下記一般式〔化5〕又は〔化6〕で表される
    4,4′−ジアミノベンズヒドリルアミン誘導体の製造
    方法。 【化1】 〔式中、R1 〜R4 はそれぞれC1 〜C8 のアルキル基
    を示し、R5 〜R8 はそれぞれ水素原子, 1 〜C8
    アルキル基,C1 〜C8 のアルコキシル基, またはハロ
    ゲン原子を示し、R9 ,R10はそれぞれ水素原子, 1
    〜C4 のアルキル基,C1 〜C4 のアルコキシル基,
    たはハロゲン原子を示す。〕 【化2】 〔式中、R11は置換基を有してもよいアルキル基,置換
    基を有してもよいアリール基,または置換基を有しても
    よいアルアルキル基を示し、R12は水素原子,置換基を
    有してもよいアルキル基,置換基を有してもよいアリー
    ル基,または置換基を有してもよいアルアルキル基を示
    す。また、R11とR12は、互いに結合して複素環を形成
    してもよい。〕 【化3】 〔式中、R14,R15はそれぞれ水素原子,置換基を有し
    てもよいアルキル基,置換基を有してもよいアリール
    基,または置換基を有してもよいアルアルキル基を示
    す。また、R13はアルキレン基,または〔化4〕で表さ
    れる基を示す。〕 【化4】 〔ここで、X1 〜X8 はそれぞれ水素原子,C1 〜C4
    のアルキル基,C1 〜C 4 のアルコキシル基,またはハ
    ロゲン原子を示し、Zは直接結合,−O−,−S−,−
    SO2 −,またはアルキレン基を示す。nは0または1
    を示す。〕 【化5】 〔式中、R1 〜R8 ,R11,R12はそれぞれ前述の意味
    を示す。〕 【化6】 〔式中、R1 〜R8 ,R13〜R15はそれぞれ前述の意味
    を示す。〕
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