JPH06107866A - タイヤトレッド用ゴム組成物 - Google Patents
タイヤトレッド用ゴム組成物Info
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- JPH06107866A JPH06107866A JP4258490A JP25849092A JPH06107866A JP H06107866 A JPH06107866 A JP H06107866A JP 4258490 A JP4258490 A JP 4258490A JP 25849092 A JP25849092 A JP 25849092A JP H06107866 A JPH06107866 A JP H06107866A
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- rubber
- road surface
- rubber composition
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 氷結路面走行時および湿潤路面走行時のグリ
ップ性能を改善したタイヤトレッド用ゴム組成物を提供
すること。 【構成】 本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物は、ス
チレン−ブタジエン共重合ゴム、天然ゴム、ポリイソプ
レンゴム、および他のジエン系ゴムからなる群から選ば
れた1種又は2種以上のゴムを主成分とする原料ゴム 1
00重量部に対し、2価アルコールにジカルボン酸を反応
させ、つぎに1価の脂肪酸を反応させて得られる変性ポ
リエステルを3〜60重量部配合してなる。
ップ性能を改善したタイヤトレッド用ゴム組成物を提供
すること。 【構成】 本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物は、ス
チレン−ブタジエン共重合ゴム、天然ゴム、ポリイソプ
レンゴム、および他のジエン系ゴムからなる群から選ば
れた1種又は2種以上のゴムを主成分とする原料ゴム 1
00重量部に対し、2価アルコールにジカルボン酸を反応
させ、つぎに1価の脂肪酸を反応させて得られる変性ポ
リエステルを3〜60重量部配合してなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤトレッド用ゴム
組成物に関し、さらに詳しくは、湿潤路面走行時および
氷結路面走行時あるいは冬期のような低温時における走
行初期のグリップ性能を改善したタイヤトレッド用ゴム
組成物に関するものである。
組成物に関し、さらに詳しくは、湿潤路面走行時および
氷結路面走行時あるいは冬期のような低温時における走
行初期のグリップ性能を改善したタイヤトレッド用ゴム
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の走行条件の中でも、とくに氷結
路面および湿潤路面を走行する場合には、タイヤと踏面
との間でスリップをおこしやすく、最も危険であるとさ
れている。従来、タイヤにおいて、グリップ力を向上さ
せる手段としては、ガラス転移温度の高いゴムに対し、
カーボンブラックおよびオイルを高充填する方法が通常
行われているが、この場合にはとくに凍結路面を走行す
る際や冬期のような低温時の走行初期においてトレッド
ゴムの硬度が高くなるため、すぐれたグリップ性能を得
ることができないという問題があった。
路面および湿潤路面を走行する場合には、タイヤと踏面
との間でスリップをおこしやすく、最も危険であるとさ
れている。従来、タイヤにおいて、グリップ力を向上さ
せる手段としては、ガラス転移温度の高いゴムに対し、
カーボンブラックおよびオイルを高充填する方法が通常
行われているが、この場合にはとくに凍結路面を走行す
る際や冬期のような低温時の走行初期においてトレッド
ゴムの硬度が高くなるため、すぐれたグリップ性能を得
ることができないという問題があった。
【0003】また、ゴム組成物の低温硬度水準を改善す
る方法としては、ゴムに対し、プロセスオイルとトリオ
クチルホスフェートなどのエステル系軟化剤を併用して
配合する方法 (特開昭60-76403号公報) などが知られて
いるが、この方法では0℃よりも低い温度下の低温硬度
水準こそ向上するものの、逆に0℃付近の tanδの低下
を招くので、湿潤路面走行時のグリップ性能が阻害され
るという問題があった。
る方法としては、ゴムに対し、プロセスオイルとトリオ
クチルホスフェートなどのエステル系軟化剤を併用して
配合する方法 (特開昭60-76403号公報) などが知られて
いるが、この方法では0℃よりも低い温度下の低温硬度
水準こそ向上するものの、逆に0℃付近の tanδの低下
を招くので、湿潤路面走行時のグリップ性能が阻害され
るという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来のタイヤトレッド用ゴム組成物における問題点を解決
するためになされたものであって、凍結路面走行時、冬
期のような低温での走行時、および湿潤路面走行時のグ
リップ性能を改善したタイヤトレッド用ゴム組成物の提
供を目的とするものである。
来のタイヤトレッド用ゴム組成物における問題点を解決
するためになされたものであって、凍結路面走行時、冬
期のような低温での走行時、および湿潤路面走行時のグ
リップ性能を改善したタイヤトレッド用ゴム組成物の提
供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のタイヤトレッド
用ゴム組成物は、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、天
然ゴム、ポリイソプレンゴム、および他のジエン系ゴム
からなる群から選ばれた1種又は2種以上のゴムを主成
分とする原料ゴム 100重量部に対し、2価アルコールに
ジカルボン酸を反応させ、つぎに1価の脂肪酸を反応さ
せて得られる変性ポリエステルを3〜60重量部配合して
なることを特徴とする。
用ゴム組成物は、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、天
然ゴム、ポリイソプレンゴム、および他のジエン系ゴム
からなる群から選ばれた1種又は2種以上のゴムを主成
分とする原料ゴム 100重量部に対し、2価アルコールに
ジカルボン酸を反応させ、つぎに1価の脂肪酸を反応さ
せて得られる変性ポリエステルを3〜60重量部配合して
なることを特徴とする。
【0006】このように本発明では、上記変性ポリエス
テルをゴムに配合するために、この変性ポリエステルが
ゴムに対する軟化および可塑化作用を有しかつフレキシ
ビリティ (ゴム組成物中における移動性) およびゴムと
の相溶性がすぐれているので、0℃よりも低い低温時
(0℃〜−20℃) のゴム組成物の硬さを低下させて氷結
路面走行時のグリップ性能を向上させると共に、0℃付
近での tanδの低下を招かないため湿潤路面走行時のグ
リップ性能を向上させることが可能となる。
テルをゴムに配合するために、この変性ポリエステルが
ゴムに対する軟化および可塑化作用を有しかつフレキシ
ビリティ (ゴム組成物中における移動性) およびゴムと
の相溶性がすぐれているので、0℃よりも低い低温時
(0℃〜−20℃) のゴム組成物の硬さを低下させて氷結
路面走行時のグリップ性能を向上させると共に、0℃付
近での tanδの低下を招かないため湿潤路面走行時のグ
リップ性能を向上させることが可能となる。
【0007】以下、本発明の構成につき詳しく説明す
る。 (1) 原料ゴム。スチレン−ブタジエン共重合ゴム (S
BR) 、天然ゴム (NR) 、ポリイソプレンゴム (I
R) 、および他のジエン系ゴムからなる群から選ばれた
1種又は2種以上のゴムを主成分とする。他のジエン系
ゴムとしては、ポリブタジエンゴム(BR) 、ブチルゴ
ム (IIR) などが挙げられる。
る。 (1) 原料ゴム。スチレン−ブタジエン共重合ゴム (S
BR) 、天然ゴム (NR) 、ポリイソプレンゴム (I
R) 、および他のジエン系ゴムからなる群から選ばれた
1種又は2種以上のゴムを主成分とする。他のジエン系
ゴムとしては、ポリブタジエンゴム(BR) 、ブチルゴ
ム (IIR) などが挙げられる。
【0008】これらゴムは、単独で用いることができる
が、例えばSBR/BR、NR/BRまたはSBRの二
者ブレンド、NR/IR/BRまたはSBRの三者ブレ
ンドなどのように、2種類以上配合して用いることもで
きる。 (2) 変性ポリエステル。2価アルコールにジカルボン
酸を反応させ、つぎに1価の脂肪酸 (モノカルボン酸)
を反応させて得られるものである。下記の骨格を有する
化合物からなる。
が、例えばSBR/BR、NR/BRまたはSBRの二
者ブレンド、NR/IR/BRまたはSBRの三者ブレ
ンドなどのように、2種類以上配合して用いることもで
きる。 (2) 変性ポリエステル。2価アルコールにジカルボン
酸を反応させ、つぎに1価の脂肪酸 (モノカルボン酸)
を反応させて得られるものである。下記の骨格を有する
化合物からなる。
【0009】 ここで用いる2価アルコールは、炭素数2〜20の脂肪族
ジオール、炭素数6〜22の脂環族ジオール、又はこれら
の混合物である。脂肪族ジオールとしては、例えば、ジ
エチレングリコール、3−メチル−1, 5−ペンタンジ
オール、2−エチルヘキサンジオールなどが挙げられ
る。脂環族ジオールは、例えば、1, 4−シクロヘキサ
ンジメタノール、1, 6−シクロヘキサンジオールなど
である。
ジオール、炭素数6〜22の脂環族ジオール、又はこれら
の混合物である。脂肪族ジオールとしては、例えば、ジ
エチレングリコール、3−メチル−1, 5−ペンタンジ
オール、2−エチルヘキサンジオールなどが挙げられ
る。脂環族ジオールは、例えば、1, 4−シクロヘキサ
ンジメタノール、1, 6−シクロヘキサンジオールなど
である。
【0010】ジカルボン酸は、炭素数16〜40の脂肪族ジ
カルボン酸であって、例えば、ダイマー酸 (ハリダイマ
ー300 : ハリマ化成社製) 、8−エチルオクタデカン二
酸 (商品名SB-20 : 岡村製油社製) などである。具体例
を下記〜に示す。
カルボン酸であって、例えば、ダイマー酸 (ハリダイマ
ー300 : ハリマ化成社製) 、8−エチルオクタデカン二
酸 (商品名SB-20 : 岡村製油社製) などである。具体例
を下記〜に示す。
【0011】 1価の脂肪酸は、炭素数10〜100 の1価の脂肪酸であっ
て、例えば、ロジン酸、トール油脂肪酸、安息香酸であ
る。 (3) 配合量。
て、例えば、ロジン酸、トール油脂肪酸、安息香酸であ
る。 (3) 配合量。
【0012】上記変性ポリエステルのゴム 100重量部に
対する配合量は、3〜60重量部、好ましくは5〜30重量
部の範囲である。変性ポリエステルの配合量が3重量部
未満では0℃よりも低い低温時の硬度水準を十分に改良
することができず、また60重量部を超えると強度の低下
が大きくなり好ましくない。
対する配合量は、3〜60重量部、好ましくは5〜30重量
部の範囲である。変性ポリエステルの配合量が3重量部
未満では0℃よりも低い低温時の硬度水準を十分に改良
することができず、また60重量部を超えると強度の低下
が大きくなり好ましくない。
【0013】なお、本発明のタイヤトレッド用ゴム組成
物には、上記変性ポリエステル以外に、カーボンブラッ
ク、鉱物系オイル、加硫剤、老化防止剤、活性剤、加硫
促進剤などの他の配合物を任意に配合することができ
る。
物には、上記変性ポリエステル以外に、カーボンブラッ
ク、鉱物系オイル、加硫剤、老化防止剤、活性剤、加硫
促進剤などの他の配合物を任意に配合することができ
る。
【0014】
【実施例】表2に示す配合内容 (重量部) のゴム組成物
(本発明ゴム組成物1〜7、比較ゴム組成物1〜9) を
調製し、これらのゴム組成物につき tanδ (0℃) 、ウ
ェットスキッド抵抗性、およびJIS硬度 (−10℃) を
下記の方法により測定した。この結果を表2に示す。な
お、ここで用いた変性ポリエステルa〜eは下記のよう
にして製造したもので、その原料、酸価、粘度を表1に
示す。製造方法 本発明に使用する変性ポリエステルは、前記した酸成分
と多価アルコール成分を不活性ガス雰囲気中にて 150〜
300 ℃の温度で縮重合することにより製造することがで
きる。この際、反応を促進するため、触媒として、例え
ばジブチル錫オキシド、酸化亜鉛、ジブチル錫ジラウレ
ートなどが使用できる。また、同じ目的で減圧下にて反
応することや、溶剤還流下で反応することもできる。
(本発明ゴム組成物1〜7、比較ゴム組成物1〜9) を
調製し、これらのゴム組成物につき tanδ (0℃) 、ウ
ェットスキッド抵抗性、およびJIS硬度 (−10℃) を
下記の方法により測定した。この結果を表2に示す。な
お、ここで用いた変性ポリエステルa〜eは下記のよう
にして製造したもので、その原料、酸価、粘度を表1に
示す。製造方法 本発明に使用する変性ポリエステルは、前記した酸成分
と多価アルコール成分を不活性ガス雰囲気中にて 150〜
300 ℃の温度で縮重合することにより製造することがで
きる。この際、反応を促進するため、触媒として、例え
ばジブチル錫オキシド、酸化亜鉛、ジブチル錫ジラウレ
ートなどが使用できる。また、同じ目的で減圧下にて反
応することや、溶剤還流下で反応することもできる。
【0015】(変性ポリエステルaの製造例)高純度ダイ
マー酸 344g (0.6モル) (商品名 ハリダイマー300 、
ハリマ化成社製) 、ジエチレングリコール 127g (1.2モ
ル) をガラス製1Lの4つ口フラスコに入れ、温度計、
攪拌棒、流下式コンデンサー、および窒素導入管を取り
付け、電熱マントル中で、窒素気流下、 220℃にて攪拌
しつつ、反応させた。
マー酸 344g (0.6モル) (商品名 ハリダイマー300 、
ハリマ化成社製) 、ジエチレングリコール 127g (1.2モ
ル) をガラス製1Lの4つ口フラスコに入れ、温度計、
攪拌棒、流下式コンデンサー、および窒素導入管を取り
付け、電熱マントル中で、窒素気流下、 220℃にて攪拌
しつつ、反応させた。
【0016】酸価により反応の追跡を行い、酸価が5.0
以下となったところで冷却した後、トール油脂肪酸 (商
品名 ハートールFA-1、ハリマ化成社製) 174g(0.6モ
ル) 、中国ガムロジン (X級) 204g (0.6モル) 、酸化
亜鉛2g を加えた。再び、 220℃にて反応させ、酸価が
8.0となったところで反応を停止した。表1に示す各成
分 (原料) を用い、上記と同様の方法で変性ポリエステ
ル (b−e) を合成した。これらの変性ポリエステル
(a〜e) の原料成分 (モル比)および酸価と粘度を一括
して表1に示す。
以下となったところで冷却した後、トール油脂肪酸 (商
品名 ハートールFA-1、ハリマ化成社製) 174g(0.6モ
ル) 、中国ガムロジン (X級) 204g (0.6モル) 、酸化
亜鉛2g を加えた。再び、 220℃にて反応させ、酸価が
8.0となったところで反応を停止した。表1に示す各成
分 (原料) を用い、上記と同様の方法で変性ポリエステ
ル (b−e) を合成した。これらの変性ポリエステル
(a〜e) の原料成分 (モル比)および酸価と粘度を一括
して表1に示す。
【0017】
【0018】tanδ (0℃) の測定方法:粘弾性スペク
トロメーター (岩本製作所株式会社製) を用い、温度0
℃、歪率10±2%、周波数20Hzの条件で測定した。数値
の大きい方が0℃でのグリップ力が大きい。したがっ
て、湿潤路走行時のグリップ性能にすぐれている。ウェットスキッド抵抗性 (室温) :ブリティッシュポー
タブルスキッドテスターを用い、路面としてスリーエム
社製セーフティウォークを使用し、この路面を湿潤させ
て25℃で測定した。この値が大きいほど湿潤路面でのグ
リップ性能は良好である。JIS硬度 (−10℃) :スプリング型のJIS硬度計を
使用し、−10℃の雰囲気中に置いたゴム組成物の硬さを
測定した。数値の小さい方が硬度が低く、したがって氷
結路面走行時のグリップ性能にすぐれている。
トロメーター (岩本製作所株式会社製) を用い、温度0
℃、歪率10±2%、周波数20Hzの条件で測定した。数値
の大きい方が0℃でのグリップ力が大きい。したがっ
て、湿潤路走行時のグリップ性能にすぐれている。ウェットスキッド抵抗性 (室温) :ブリティッシュポー
タブルスキッドテスターを用い、路面としてスリーエム
社製セーフティウォークを使用し、この路面を湿潤させ
て25℃で測定した。この値が大きいほど湿潤路面でのグ
リップ性能は良好である。JIS硬度 (−10℃) :スプリング型のJIS硬度計を
使用し、−10℃の雰囲気中に置いたゴム組成物の硬さを
測定した。数値の小さい方が硬度が低く、したがって氷
結路面走行時のグリップ性能にすぐれている。
【0019】
【0020】表2から明らかなように、可塑剤としてア
ロマオイル、パラフィンオイル、DOS、又はTOPを
20重量部用いた比較ゴム組成物1〜4に比し、これらの
代りに変性ポリエステルa〜eを20重量部用いた本発明
ゴム組成物1〜5は、 tanδ(0℃) およびウェットス
キッド抵抗性 (室温) において大きく、JIS硬度 (−
10℃) において小さいことが判る。また、パラフィンオ
イル、DOS、又はTOPを30重量部用いた比較ゴム組
成物5〜7に比し、変性ポリエステルeを30重量部用い
た本発明ゴム組成物6も tanδ (0℃) およびウェット
スキッド抵抗性(室温) において大きく、JIS硬度
(−10℃) において小さいことが判る。さらに、パラフ
ィンオイル、又はDOSを40重量部用いた比較ゴム組成
物8〜9に比し、変性ポリエステルbを40重量部用いた
本発明ゴム組成物7は、 tanδ (0℃) およびウェット
スキッド抵抗性 (室温) において遜色がなく、JIS硬
度 (−10℃) が低いことが判る。したがって、本発明に
よれば、氷結路面走行時および湿潤路面走行時のグリッ
プ性能の改善が可能となる。
ロマオイル、パラフィンオイル、DOS、又はTOPを
20重量部用いた比較ゴム組成物1〜4に比し、これらの
代りに変性ポリエステルa〜eを20重量部用いた本発明
ゴム組成物1〜5は、 tanδ(0℃) およびウェットス
キッド抵抗性 (室温) において大きく、JIS硬度 (−
10℃) において小さいことが判る。また、パラフィンオ
イル、DOS、又はTOPを30重量部用いた比較ゴム組
成物5〜7に比し、変性ポリエステルeを30重量部用い
た本発明ゴム組成物6も tanδ (0℃) およびウェット
スキッド抵抗性(室温) において大きく、JIS硬度
(−10℃) において小さいことが判る。さらに、パラフ
ィンオイル、又はDOSを40重量部用いた比較ゴム組成
物8〜9に比し、変性ポリエステルbを40重量部用いた
本発明ゴム組成物7は、 tanδ (0℃) およびウェット
スキッド抵抗性 (室温) において遜色がなく、JIS硬
度 (−10℃) が低いことが判る。したがって、本発明に
よれば、氷結路面走行時および湿潤路面走行時のグリッ
プ性能の改善が可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ゴ
ムに特定の変性ポリエステルを配合するために、氷結路
面走行時のグリップ性能ばかりでなく湿潤路面走行時の
グリップ性能をも向上させることができる。
ムに特定の変性ポリエステルを配合するために、氷結路
面走行時のグリップ性能ばかりでなく湿潤路面走行時の
グリップ性能をも向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 宏一 兵庫県加古川市野口町水足671−4 ハリ マ化成株式会社中央研究所内 (72)発明者 石橋 良晃 兵庫県加古川市野口町水足671−4 ハリ マ化成株式会社中央研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 スチレン−ブタジエン共重合ゴム、天然
ゴム、ポリイソプレンゴム、および他のジエン系ゴムか
らなる群から選ばれた1種又は2種以上のゴムを主成分
とする原料ゴム 100重量部に対し、2価アルコールにジ
カルボン酸を反応させ、つぎに1価の脂肪酸を反応させ
て得られる変性ポリエステルを3〜60重量部配合してな
るタイヤトレッド用ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4258490A JPH06107866A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4258490A JPH06107866A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06107866A true JPH06107866A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17320936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4258490A Pending JPH06107866A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06107866A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007099940A (ja) * | 2005-10-05 | 2007-04-19 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴム組成物 |
WO2007119047A1 (en) * | 2006-04-13 | 2007-10-25 | Croda International Plc | Structurants for oil phases |
JP2008150426A (ja) * | 2006-12-14 | 2008-07-03 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ用ゴム組成物 |
KR101656276B1 (ko) * | 2015-07-23 | 2016-09-09 | 금호타이어 주식회사 | 내한성 및 윈터 트랙션이 향상된 타이어 트레드 고무조성물 |
CN108699395A (zh) * | 2015-12-31 | 2018-10-23 | 科腾化学品有限责任公司 | 低聚酯及其组合物 |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP4258490A patent/JPH06107866A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007099940A (ja) * | 2005-10-05 | 2007-04-19 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴム組成物 |
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JP2009533406A (ja) * | 2006-04-13 | 2009-09-17 | クローダ インターナショナル パブリック リミティド カンパニー | オイル相用の構造剤 |
JP2008150426A (ja) * | 2006-12-14 | 2008-07-03 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ用ゴム組成物 |
KR101656276B1 (ko) * | 2015-07-23 | 2016-09-09 | 금호타이어 주식회사 | 내한성 및 윈터 트랙션이 향상된 타이어 트레드 고무조성물 |
CN108699395A (zh) * | 2015-12-31 | 2018-10-23 | 科腾化学品有限责任公司 | 低聚酯及其组合物 |
JP2019501276A (ja) * | 2015-12-31 | 2019-01-17 | クレイトン・ケミカル・エルエルシー | オリゴエステル及びその組成物 |
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