JPH06107863A - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JPH06107863A
JPH06107863A JP25835392A JP25835392A JPH06107863A JP H06107863 A JPH06107863 A JP H06107863A JP 25835392 A JP25835392 A JP 25835392A JP 25835392 A JP25835392 A JP 25835392A JP H06107863 A JPH06107863 A JP H06107863A
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JP
Japan
Prior art keywords
carbon black
rubber
rubber composition
weight
meq
Prior art date
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Pending
Application number
JP25835392A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Kusano
智弘 草野
Masayuki Ohashi
昌行 大橋
Tatsuhiko Ihara
辰彦 井原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 天然ゴム及び合成ゴムよりなる群の中から選
んだ少なくとも1種のゴム100重量部に対して、 オキシム化法により求めたキノン基濃度Xが下式 X≧6.44×10-4×N2SA−0.0311 (meq
/g) NaOH中和法により求めた全酸性度Yが下式 Y≦8.0×10-5×N2SA+0.0151 (meq
/g) をそれぞれ満たす特性を有するカーボンブラックを30
〜150重量部配合したものを含むゴム組成物。 【効果】 ゴム組成物の加硫速度を遅らせることなく、
また発熱性を悪化させることなく、動的弾性率E′のみ
を改良して、補強性に優れたゴム組成物とすることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は補強性に優れたゴム組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高弾性率のゴム組成物を得る方法
として 微粒径のカーボンブラックを使用する。 カーボンブラックの充填量を増やす。 という方向が試みられてきた。しかし、何れの方法で
も、カーボンブラックの分散性が低下し、発熱性の点で
劣化するばかりでなく、加工性も著しく損われるという
問題があった。
【0003】本出願人による特開昭61−255946
号公報には、ジエン系ゴム成分からなるゴムラテックス
中にカーボンブラックを分散させたウェットマスターバ
ッチを主要成分としたゴム組成物において、カーボンブ
ラックを低温プラズマにより表面処理し、親水性のレベ
ルが2〜4である改質カーボンブラック30〜150重
量部を水スラリーとして混合してなるウェットマスター
バッチを用いたゴム組成物が開示されている。これは水
スラリーとするために親水性レベルを上げるが、上げす
ぎると、ゴム混練中にカーボンブラックの二次凝集塊が
形成されるため、親水性レベルを適度に保持するもので
ある。これによって、カーボンブラック表面のカルボキ
シル基を抑制して、フェノール性水酸基を多くすること
を目的とするものである。
【0004】本出願人による特開昭62−18446号
公報には、天然ゴム、合成イソプレンゴムおよびこれら
の混合物よりなる群から選ばれたゴム成分または、この
ゴム成分に前記ゴム以外のジエン系合成ゴム1種以上を
配合してなるゴム成分100重量部に対し、低温プラズ
マ処理により、カーボンブラック表面に主にフェノール
性水酸基を導入するか、またはカルボキシル基およびフ
ェノール性水酸基を導入した後にこの酸性基を中和した
補強性カーボンブラック30〜150重量部を添加した
ゴム組成物が開示されている。これはフェノール性水酸
基及び/又はカルボキシル基を導入することに目的があ
り、キノン基を導入することを目的としこれら酸性基の
濃度を抑制することを目的とした本願発明とは課題が異
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のカーボンブラックの粒子経を小さくし、充填量を増や
すことによる高弾性率のゴム組成物を得る方法が、カー
ボンブラックの分散性を低下させ、発熱を大きくし、加
工性も損うという問題を解決し、ゴム組成物の加硫速度
を遅らせることなく、また発熱性を悪化させることな
く、動的弾性率E′が大きい補強性に優れたゴム組成物
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の従
来技術の難点を解消すべく鋭意検討を重ねた結果、カー
ボンブラック表面の酸性基(カルボキシル基、フェノー
ル性水酸基)を抑制し、キノン基に富むカーボンブラッ
クとすると、加硫速度を遅らせることなく、補強性のみ
を改良することができることを見い出し本発明を完成し
た。
【0007】すなわち本発明は次の通りである。 (1) 天然ゴム及び合成ゴムよりなる群の中から選ば
れた少なくとも1種のゴム100重量部に対して、 オキシム化法により求めたキノン基濃度Xが下式 X≧6.44×10-4×N2SA−0.0311 (meq/
g) NaOH中和法により求めた全酸性度Yが下式 Y≦8.0×10-5 ×N2SA+0.0151 (meq/g) をそれぞれ満たす特性を有するカーボンブラックを30
〜150重量部配合したものを含むゴム組成物。
【0008】(2) カーボンブラックをゴム成分10
0重量部に対して、30〜80重量部配合した前項
(1)記載のゴム組成物。
【0009】本発明のゴムに対して、配合する補強性カ
ーボンブラックとしては、ゴム用ファーネスブラック
で、窒素吸着表面積N2SAが60〜200m2/g、D
BP吸油量としては80〜130ml/100gの範囲のもの
を使用する。ゴム組成物補強用として、この範囲のカー
ボンブラックを使用することが好ましい。本発明におい
ては、更にこのカーボンブラックのキノン基濃度X(me
q/g)が X≧6.44×10-4×N2SA−0.0311 (meq/g) … (I) 全酸性度Y(meq/g)が Y≦8.0×10-5×N2SA+0.0151 (meq/g) … (II) であるカーボンブラックを配合するものである。
【0010】本発明におけるカーボンブラックは、例え
ば低温プラズマ法により、従来のカーボンブラックを処
理することで得られる。カーボンブラックの表面を酸化
するとフェノール性水酸基、カルボキシル基の両方が生
成する。しかしこれらを個別に増加、減少させるのは困
難である。本発明者らは、従来のフェノール性水酸基、
カルボキシル基の生成のように選択性の低い酸化処理と
は異り、これらの酸性基の水準は従来と余り変わらず、
キノン基のみを選択的に増大させる技術について研究し
た。このためには真空度が大事なパラメーターである事
が判明した。即ち或程度真空度を低くすることによって
プラズマのエネルギー密度を大きくすることができる。
即ちキノン基を選択的に増加させるには、真空度を0.
48〜0.60Torrの範囲に保持し、プラズマエネルギ
ー密度を調整し、その条件で出力を変化させて、選択的
にキノン基を増加できる条件を見い出した。処理に使用
するプラズマは低温プラズマに属し、このような低温プ
ラズマを発生させる電源としては、高周波、マイクロウ
ェーブ、直流、交流などがあり、また放電の形式として
は誘電負荷もしくは容量負荷によるグロー放電、コロナ
放電、ボクサーチャージャーなどがある。プラズマ処理
用の気体としてはO2、CO2、CO、H2、N2、Ar、
Heの1種または2種以上を混合して用いることができ
る。プラズマによるカーボンブラックの表面処理は、処
理効率の点から粉末状のカーボンブラックを用いること
が好ましい。
【0011】本発明において、前記の如きプラズマ処理
によりカーボンブラック表面にカルボキシル基やフェノ
ール性水酸基のような酸性基の生成濃度Y(meq/g)が前
記の式(II)の右辺の値以下で、なおかつ、キノン基濃
度X(meq/g)が前記の式(I)の右辺の値以上の表面特
性となるようにする。
【0012】以上のようにして所望の表面特性を有する
ように処理されたカーボンブラックは、ゴム成分に対し
て、30〜150重量部、好ましくは30〜80重量部
配合される。本発明に用いるゴム組成物には加硫剤の硫
黄、加硫促進剤、老化防止剤等が適宜配合される。
【0013】前記カーボンブラックを低温プラズマ処理
することにより、その表面に導入されるキノン基の濃度
が(I)式 X≧6.44×10-4×N2SA−0.0311 (meq/
g) を満足しない場合には、補強性改良効果が小さい。さら
に同様に導入される酸性基の濃度が(II)式 Y≦8.0×10-5×N2SA+0.0151 (meq/g) を満足しない場合には、加硫速度が遅くなり、架橋密度
が低下し、補強性の改良効果と相殺されて、結果として
改良効果が認められない。
【0014】本発明において、かかる補強性カーボンブ
ラック配合量をゴム成分100重量部に対し、30〜1
50重量部の範囲内とするのは、30重量部未満では充
分な補強性が得られず、また150重量部超であるとカ
ーボンブラックの分散不良をおこし、補強性が低下する
ためである。
【0015】なお本発明におけるカーボンブラックの分
析法は以下の通りである。N2SAはASTM D30
37−88、DBPはJIS K6221に準拠した。
キノン基濃度はオキシム化法によって測定した。オキシ
ム化法はキノン基(カルボニル基)の特異的なオキシム
化反応を利用した方法であり、カーボンブラックにヒド
ロキシルアミンを作用させ、オキシム化カーボンブラッ
クを得て、オキシム量をケールダール法による窒素の定
量により求めた。全酸性度はNaOHを用いて、カーボ
ンブラック表面の酸性基を滴定により定量して求めた。
【0016】
【実施例】以下に実施例によって、本発明を更に具体的
に説明するが、本発明はこの実施例によって何等限定さ
れるものではない。HAF級ファーネス・ブラックに対
して、低温プラズマ処理条件を変えて、5種類のプラズ
マ処理カーボンブラックを作成した。カーボンブラック
の表面に導入された官能基の濃度を表1に併記する。
【0017】
【表1】
【0018】上記カーボンブラックを以下の表2に示す
配合割合で各ゴム組成物に配合した。得られたゴム組成
物につき補強性を示す特性として動的弾性率E′を、発
熱性のメジャーとしてTanδを測定した。E′、Ta
nδは、岩本社製スペクトロメーター(動的歪振幅1.
0%、周波数52Hz、測定温度25℃)を使用して測
定した。E′、tanδの測定結果を表2に併記する。
【0019】
【表2】
【0020】表1、表2より、表面官能基の濃度が本発
明の範囲内にあるHAFカーボンブラックC,Dを配合
したゴム組成物は、他のHAFカーボンブラックA,
B,Eを配合したゴム組成物に比べ、tanδはほぼ同
等で、E′が共に優れていることが分かる。
【0021】
【発明の効果】低温プラズマ処理により、カーボンブラ
ック表面に導入される酸性基の生成を抑制し、主にキノ
ン基を優先的に生成させた場合、かかるカーボンブラッ
クを配合したゴム組成物の加硫速度を遅らせることな
く、また発熱性を悪化させることなく動的弾性率E′の
みを改良することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ゴム及び合成ゴムよりなる群の中か
    ら選ばれた少なくとも1種のゴム100重量部に対し
    て、 オキシム化法により求めたキノン基濃度Xが下式 X≧6.44×10-4×N2SA−0.0311 (meq
    /g) NaOH中和法により求めた全酸性度Yが下,式 Y≦8.0×10-5×N2SA+0.0151 (meq
    /g) をそれぞれ満たす特性を有するカーボンブラックを30
    〜150重量部配合したものを含むゴム組成物。
  2. 【請求項2】 カーボンブラックをゴム成分100重量
    部に対して、30〜80重量部配合した請求項1記載の
    ゴム組成物。
JP25835392A 1992-09-28 1992-09-28 ゴム組成物 Pending JPH06107863A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5726237A (en) * 1995-08-31 1998-03-10 Bridgestone Corporation Rubber compositions and pneumatic tires using the same
WO2001092423A3 (en) * 2000-05-26 2002-05-10 Flexsys America Lp Surface treated carbon black having improved dispersability in rubber

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US5726237A (en) * 1995-08-31 1998-03-10 Bridgestone Corporation Rubber compositions and pneumatic tires using the same
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