JPH06107182A - 台 車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］ 台車を荷物を載せたまま少なくともライトバ
ンの荷台との間で積み卸しが楽にできるようにし、か
つ、段差及び階段を楽に走行できるようにする。 ［構成］ 台車にコンベヤを引き伸ばし・収納可能に取
付け、かつ、台車の搬送方向ほぼ中央位置もしくは台車
の該中央位置に取付けたＬ字状ハンドルの水平部先端位
置に、先端に補助輪を取付けた支持アームを、台車の後
方水平状態及び垂下状態に揺動可能に取付けた台車であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】 ［０００１］ ［産業上の利用分野］本発明は、被搬送物を台車に載せ
てトラックの側まで運搬してきて、台車上の被搬送物を
トラックに積み込むか、トラックの側にもってきた台車
上にトラック内の荷物を卸して載せるか等、荷物の運搬
時に使用する台車に関する。 ［０００２］ ［従来の技術］従来、ライトバンを含むトラックに積こ
まれた荷物を工場、事務所等の現地に運ぶ場合、或は、
その逆の場合等には、台車が広く用いられているもの
の、トラック等と台車との間のように、荷物を上下方向
に移動させての積み卸しの場合には台車とは別にリフト
装置を用いるか、人力に頼るしかなかった。 ［０００３］ ［発明が解決しようとする課題］その結果、台車に載せ
て荷物を運ぶのは楽でも、高い位置と台車との間で荷物
を移動させるのに困難があり、そうでなくても、台車の
位置が低いこともあって、床面と台車との間での荷物の
移動に際しても作業者は腰をかがめなければならないた
め、台車を用いての荷物の運搬は一見、楽なように見え
ても、台車に対する荷物の積み卸しにおいて楽でないと
云う欠点があった。しかも台車による走行に際しては段
差、或は、２〜３段の階段があるにもかかわらず、それ
らをうまく走行できないと云う欠点があった。そこで本
発明の目的は、段差、或は、少なくとも２〜３段の階段
を楽に走行することができしかも荷物の積み卸しを楽に
行うことができる台車を提供することにある。 ［０００４］ ［課題を解決するための手段］即ち、本発明は、台板の
裏面にキャスタを取付けかつ台板の後部にハンドルを取
付けた台板上に被搬送物を載せて搬送する台車と、該台
板の裏面搬送方向ほぼ中央位置に該位置を中心にして搬
送方向に台板後方と台板ほぼ垂下状態との間で揺動する
支持アームであって該支持アームの先端に補助輪を取付
けた１本もしくは複数本の支持アームと、台板もしくは
支持アームに取付けられて台板裏面の搬送方向ほぼ中央
位置を支持するキャスタとのそれぞれを備え、ハンドル
を手前に引いて台車の前を上げたときに支持アームが垂
下状態になって台車の傾斜状態保持のまま台車を走行可
能にした台車にある。又、台板の前端部裏面にキャスタ
を取付けかつ台板の前後方向中央部をヒンジにして水平
部と垂直部とからなるＬ字状ハンドルを取付けるととも
にハンドルの台板後端部裏面に相当する位置にキャスタ
を取付けた台板上に被搬送物を載せて搬送する台車と、
該台板の裏面搬送方向ほぼ中央位置に相当するＬ字状ハ
ンドル水平部ほぼ先端位置を中心にして搬送方向に台板
後方とＬ字状ハンドル水平部ほぼ垂下状態との間で揺動
する支持アームであって該支持アームの先端に補助輪を
取付けた１本もしくは複数本の支持アームと、台板もし
くはＬ字状ハンドル水平部もしくは支持アームに取付け
られて台板裏面の搬送方向ほぼ中央位置を支持するキャ
スタと、Ｌ字状ハンドル水平部と台板一部と対辺をなす
リンクを連節した平行運動機構とのそれぞれを備え、Ｌ
字状ハンドル垂直部を手前に引いてＬ字状ハンドル水平
部先端を上げたときに支持アームが垂下状態になるとと
もに平行運動機構によって台車を水平状態のまま上昇保
持させて台車を走行可能にし台車にある。又、前記各台
車において、台板裏面に前方に引伸可能にコンベヤを取
付けた台車にある。 ［０００５］ ［作用］このように構成された台車の場合、台車による
荷物の移動途上において台車が段差、或は、２〜３段の
階段に当った場合には、そのままハンドルを引いて台車
の前端もしくはＬ字状ハンドルの水平部先端を上げて支
持アームを垂下させ台板を傾斜状態もしくは平行運動機
構を介して台板を水平上昇保持させたまま台車を前方に
走行させるとともに、支持アーム先端の補助輪が段差に
当接した状態においてハンドルを介して台車を押すと、
台車はその前端と中央位置のキャスタとで段差上に移動
し、そのまま段差上を走行させることができる。又、ト
ラックの荷台後方位置において、前記同様台車を傾斜も
しくは水平上昇させるとともに、コンベヤを引き出すこ
とによって、トラックの荷台と台車との間に荷物の積み
卸し用コンベヤを容易にセットすることができる。 ［０００６］ ［発明の効果］その結果、本発明は段差、或は、２〜３
段の階段を楽に走行することができる他、特別のリフト
装置を持つことなしに、１台の台車で荷物の積み込み・
積み卸しをも容易に行うことができ、更に、台車をテー
ブルリフトとして使用することができる効果がある。 ［０００７］ ［実施例］次に、本発明の第１実施例の構成を図１、図
２によって説明する。台車１を形成するほぼ長方形をし
た台板２の断面四角状補強フレーム３の前側裏面の左右
位置には旋回自由なキャスタ４が取付けられ、後側裏面
の左右位置には非旋回型キャスタ５が取付けられ、台板
２の左右中央裏面位置には前後方向に長いコンベヤ６、
この場合、２本のホイールコンベヤ７を前板８で連結し
たコンベヤ６が補強フレーム３内に前後方向引きのばし
・収納可能に取付けられ、このコンベヤ６を引き伸ばし
てコンベヤ６の前板８をトラック等の任意の高さ位置の
荷台等に掛けることができる。 ［０００８］台板２の後端位置にはハンドル９が取付け
られ、台板２の裏面搬送方向ほぼ中央位置には先端に補
助輪１０を回転可能に取付けた支持アーム１１がブラケ
ット１２に取付けた軸１３を中心にして搬送方向に台板
２後方と台板２ほぼ垂下状態との間で揺動可能かつ図示
省略スプリングの付勢力によって垂下状態に保持された
状態で取付けられ、更に、支持アーム１１の基部にはス
プリングの付勢力に抗して支持アーム１１が水平状態に
なったとき、台板２裏面の搬送方向ほぼ中央位置を支持
する旋回自在型キャスタ１４が取付けられ、ハンドル９
を手前に引いて台車１の前を上げたときに支持アーム１
１が垂下状態になって台車１の傾斜状態保持のまま台車
１を走行させることができる。又、台板２の前端には、
蝶番１５を介して台板２後方と台板２ほぼ垂下状態との
間で揺動可能かつロック可能なコンベヤ６使用時に用い
る支持脚１６が取付けられている。 ［０００９］次に、本実施例の作用について説明する。
このように構成された台車１の場合、台車１による荷物
の移動途上において台車１が段差、或は、２〜３段の階
段、この場合、段差に当った場合には、そのままハンド
ル９を引いて台車１の前端を上げて支持アーム１１を垂
下させ台車１を傾斜状態にして台車１を前方に走行させ
るとともに、支持アーム１１先端の補助輪１０が段差に
当接した状態においてハンドル９を介して台車１を押す
と、台車１はその前端と中央位置のキャスタ４、１４と
で段差上に移動し、そのまま段差上を走行させることが
できる。又、トラックの荷台後方位置において、前記同
様台車１を傾斜させるとともに、コンベヤ６を引き出す
ことによって、トラックの荷台と台車１との間に荷物の
積み卸し用コンベヤ６を容易にセットすることができ
る。その結果、この場合、段差、或は、２〜３段の階段
を楽に走行することができる他、特別のリフト装置を持
つことなしに、１台の台車１で荷物の積み込み・積み卸
しをも容易に行うことができる。 ［００１０］なお、図は本発明の一実施例であって、支
持アーム１１を左右２本にしたり、支持アーム１１に取
付けたキャスタ１４を台板２もしくは補助フレーム３に
直接取付け、支持アーム１１は補助輪１０で水平状態に
保持させる等、任意の構成に変えることができる。 ［００１１］次に、図３、図４、図５は本発明の第２実
施例であって、台板２の裏面に、旋回自在型キャスタ１
４と補助輪１０を取付けた短い支持アーム１７と、補助
輪１０のみを取付けた長い支持アーム１８とを取付け
て、段差の高さによって２段に使い分けができるように
した台車１９である他は、構成、作用、効果とも前記第
１実施例とほぼ同様である。 ［００１２］次に、図６は本発明の第３実施例であっ
て、この場合は、台板２の前端部裏面にキャスタ４を取
付けかつ台板２の前後方向中央部をヒンジにして水平部
と垂直部とからなるＬ字状ハンドル２０を取付けるとと
もにハンドル２０の台板２後端部裏面に相当する位置に
キャスタ５を取付け、台板２の裏面搬送方向ほぼ中央位
置に相当するＬ字状ハンドル２０水平部ほぼ先端位置
に、該位置を中心にして搬送方向に台板２後方とＬ字状
ハンドル２０水平部ほぼ垂下状態との間で揺動する支持
アーム２１であって該支持アーム２１の先端に補助輪１
０を取付け、かつ、台板２もしくはＬ字状ハンドル２０
水平部もしくは支持アーム２１、本実施例では支持アー
ム２１に台板２裏面の搬送方向ほぼ中央位置を支持する
キャスタ１４を取付け、更に、Ｌ字状ハンドル２０水平
部と台板２一部と対辺をなす２本のリンク２２、２３を
台板２とキャスタ５間に連節して平行運動機構２４を形
成するとともに、リンク２２、２３の連節部に、台板２
の最下降姿勢時に設置しないようにしたホイール２５を
取付け、Ｌ字状ハンドル２０垂直部を手前に引いてＬ字
状ハンドル２０水平部先端を上げたときに支持アーム２
１が垂下状態になるとともに平行運動機構２４によって
台板２を水平状態のまま上昇保持させて台車２６が走行
できるようにした他は、構成、作用、効果とも前記各実
施例とほぼ同様である。なお、本実施例の場合も支持ア
ーム２１の長さを長短、２本以上にして、台板２の高さ
を水平の２位置以上とすることができ、又、Ｌ字状ハン
ドル２０を含む平行運動機構２４による台板２の支持
を、図７のように台板２の長手方向中央に位置させるこ
とによって、台車２７をテーブルリフトを主とした台車
２７とすることができる他、支持アーム２１の長さを長
短、２本以上にして、台板２の高さを水平の２位置以上
にすることによって、テーブルリフト機能を一層増大さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】 ［図１］台車１の正面図である。 ［図２］台車１の平面図である。 ［図３］台車１９の略体正面図である。 ［図４］台車１９の使用状態を示す略体正面図である。 ［図５］台車１９の使用状態を示す略体正面図である。 ［図６］台車２６の使用状態を示す略体正面図である。 ［図７］台車２７の使用状態を示す略体正面図である。 ［符号の説明］ １ 台車 ２ 台板 ３ 補強フレーム ４ キャスタ ５ キャスタ ６ コンベヤ ７ ホイールコンベヤ ８ 前板 ９ ハンドル １０ 補助輪 １１ 支持アーム １２ ブラケット １３ 軸 １４ キャスタ １５ 蝶番 １６ 支持脚

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ［請求項１］ 台板の裏面にキャスタを取付けかつ台板
   の後部にハンドルを取付けた台板上に被搬送物を載せて
   搬送する台車と、該台板の裏面搬送方向ほぼ中央位置に
   該位置を中心にして搬送方向に台板後方と台板ほぼ垂下
   状態との間で揺動する支持アームであって該支持アーム
   の先端に補助輪を取付けた支持アームと、台板もしくは
   支持アームに取付けられて台板裏面の搬送方向ほぼ中央
   位置を支持するキャスタとのそれぞれを備え、ハンドル
   を手前に引いて台車の前を上げたときに支持アームが垂
   下状態になって台車の傾斜状態保持のまま台車を走行可
   能にしたことを特徴とする台車。 ［請求項２］ 台板の前端部裏面にキャスタを取付けか
   つ台板の前後方向中央部をヒンジにして水平部と垂直部
   とからなるＬ字状ハンドルを取付けるとともにハンドル
   の台板後端部裏面に相当する位置にキャスタを取付けた
   台板上に被搬送物を載せて搬送する台車と、該台板の裏
   面搬送方向ほぼ中央位置に相当するＬ字状ハンドル水平
   部ほぼ先端位置を中心にして搬送方向に台板後方とＬ字
   状ハンドル水平部ほぼ垂下状態との間で揺動する支持ア
   ームであって該支持アームの先端に補助輪を取付けた支
   持アームと、台板もしくはＬ字状ハンドル水平部もしく
   は支持アームに取付けられて台板裏面の搬送方向ほぼ中
   央位置を支持するキャスタと、Ｌ字状ハンドル水平部と
   台板一部と対辺をなすリンクを連節した平行運動機構と
   のそれぞれを備え、Ｌ字状ハンドル垂直部を手前に引い
   てＬ字状ハンドル水平部先端を上げたときに支持アーム
   が垂下状態になるとともに平行運動機構によって台車を
   水平状態のまま上昇保持させて台車を走行可能にしたこ
   とを特徴とする台車。 ［請求項３］ 請求項１、請求項２の台車において、先
   端に補助輪を取付けた支持アームを長短複数本有するこ
   とを特徴とする台車。 ［請求項４］ 請求項１、請求項２、請求項３の台車に
   おいて、台板裏面に前方に引伸可能にコンベヤを取付け
   たことを特徴とする台車。