JPH06106997A - 蓄熱装置を利用した車体振動の減衰装置 - Google Patents

蓄熱装置を利用した車体振動の減衰装置

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JPH06106997A
JPH06106997A JP4283965A JP28396592A JPH06106997A JP H06106997 A JPH06106997 A JP H06106997A JP 4283965 A JP4283965 A JP 4283965A JP 28396592 A JP28396592 A JP 28396592A JP H06106997 A JPH06106997 A JP H06106997A
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heat
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storage device
vibration
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JP4283965A
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Hiromasa Nakaura
啓全 中浦
Hiroshi Tsukamoto
浩詞 塚本
Katsuya Oota
勝矢 太田
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

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  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 上部に空間領域が残るよう蓄熱剤を充填し密
閉収容した蓄熱器コアを備えた蓄熱装置を、エンジンの
搭載された車体に弾性体を介して車体に対して相対的に
振動し得るように支持するとともに、前記弾性体のバネ
定数を蓄熱装置質量の固有振動周波数が15〜50Hz
となるように設定して、エンジンのアイドリング時の車
体振動数を減衰するようにしながら、その共振振動を利
用して蓄熱装置内部での伝熱媒体と蓄熱剤との熱交換効
率を高めることを特徴とした車体振動の減衰装置。 【効果】 アイドリング時のエンジン回転むらにより発
生する振動を蓄熱装置の振動として吸収しながら、蓄熱
装置の蓄熱および放熱の効率を高めることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の廃熱を蓄熱
し、始動時の予熱あるいは車内の暖房などに利用する蓄
熱装置を利用した車体振動の減衰装置に関し、さらに詳
しくは、エンジンのアイドリング時の車体振動を減衰す
る機能を有するとともに、蓄熱装置の蓄熱効率の向上を
もはかることのできる車体振動の減衰装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンなどの内燃機関におい
ては、ガソリンの燃焼エネルギーのうち駆動力として用
いられるのはその3分の1程度であり、通常はエネルギ
ーの約3分の2は有効利用されずに廃熱として無駄に捨
てられている。そこで、この廃熱の一部をエンジンの冷
却媒体を介して蓄熱保存しておき、この熱を必要に応じ
て、例えば冬期間、エンジンの始動前の車内暖房、エン
ジン吸気部の予熱による燃費の改善などに有効利用する
ための蓄熱装置が提案されている。
【0003】蓄熱装置の原理は、エンジン内での燃焼熱
を冷却するための冷却液(伝熱媒体)の熱を蓄熱剤、す
なわち固相および液相状態の比熱が大きく、冷却時の伝
熱媒体温度範囲で固相から液相に相転移しかつその相転
移熱が大きい材料に熱を蓄えるものである。蓄熱剤は蓄
熱時には伝熱媒体の熱を吸収して固相から液相に転移
し、さらに伝熱媒体の温度まで上昇する。この加熱状態
の蓄熱剤を断熱状態にて保存しておいて、エンジンの始
動時などに伝熱媒体を介して、必要時に蓄熱剤自体の熱
と蓄熱剤が液相から固相へ転移するとき放出される転移
熱を利用するものである。
【0004】蓄熱装置の構造は、蓄熱剤と伝熱媒体との
接触面積を大きくして熱交換が効率よく円滑に行なわれ
るよう工夫がされていると共に、図14に概略構成を示
すように、蓄熱剤と伝熱媒体との熱交換が行なわれる蓄
熱器コア40を外側容器42で包囲し、蓄熱器コア40
と外側容器42との間の領域41は蓄えた熱の損失を極
力少なくすべく、断熱状態に保たれている。伝熱媒体は
導入口17および排出口18を介して蓄熱器コア40内
に導入される。
【0005】蓄熱剤は、蓄熱時には固体から液体へと融
解し、また放熱時には液体から固体へと固化するが、蓄
熱剤への、および蓄熱剤からの伝熱を効率的に行なうた
めには蓄熱剤が蓄熱器コア40のなかで適度に流動する
ことが好ましい。一方、自動車はそのアイドリング時に
はエンジンの回転むらにより振動数の低い振幅の大きな
振動が発生し、この振動はエンジン据付台を通して車体
に伝達される。このため、前後の懸架装置を振動節とす
る振動が車体に発生し、この振動は車両の運転席付近に
おいては一般に15〜50Hzとなり、搭乗者に不快感
を与える。
【0006】従来、この車体振動を抑制するため、振動
節から離隔した振動部位に慣性質量を付着する方法が知
られているが、車両重量を増加させるので好ましくな
い。また、ラジエーターをダンパーマス(質量M)とす
るダイナミックダンパーを構成して、ダンパーマスの振
動周波数fn =1/2π×(K/M)1/2 がアイドリン
グ時の車体の振動周波数近辺になるようにラジエータを
支持するバネ部材のバネ定数(K)を選ぶことによりダ
ンパーマスを共振させて車体の振動を軽減する方法が知
られている(特開昭57-60991号、特開昭57-84223号な
ど)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、蓄熱装置を
ダンパーマスとしてエンジンアイドリング時の車体の振
動を軽減するとともに、蓄熱装置の構造を蓄熱剤が蓄熱
器コア中で充分に動き得るようにすることにより、蓄熱
剤からの、および蓄熱剤への伝熱を効率的に行なうこと
のできる車体振動の減衰装置を開発せんとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、1)エンジン
の搭載された車体に弾性体を介して蓄熱装置を車体に対
して相対的に振動し得るように支持し、前記弾性体のバ
ネ定数を蓄熱装置質量の固有振動周波数が15〜50H
zとなるように設定して、エンジンのアイドリング時の
車体振動数を減衰するようにしたことを特徴とする車体
振動の減衰装置、および2)上部に空間領域が残るよう
蓄熱剤を充填し密閉収容した蓄熱器コアを備えた蓄熱装
置を、エンジンの搭載された車体に弾性体を介して車体
に対して相対的に振動し得るように支持するとともに、
前記弾性体のバネ定数を蓄熱装置質量の固有振動周波数
が15〜50Hzとなるように設定して、エンジンのア
イドリング時の車体振動数を減衰するようにしたことを
特徴とする車体振動の減衰装置を提供したものである。
【0009】以下、実施例を示す図面に基いて本発明を
説明する。図1は本発明の装置に使用する蓄熱装置の蓄
熱器コアを構成する蓄熱ブロックの1例の部分拡大斜視
図であり、図2は図1を矢印8の方向から見た図であ
る。蓄熱器コア40は熱伝導の良好なアルミ材などの金
属材料からなる蓄熱ブロック38で組立てられている。
蓄熱ブロック38には複数の伝熱媒体通路2に挟まれた
複数の蓄熱剤収容部5が設けられ、蓄熱剤収容部5には
その外部壁面に熱伝導に用いられる波状等のプレート
(フィン)が固着(熱的結合)されている。その蓄熱剤
収容部5の空洞部6には特定の温度域で固相から液相へ
転移し、その後蓄熱された熱を放出する際再び結晶化し
て固体へ戻る蓄熱剤7が上部に空間領域を残すように密
閉して収納されている。
【0010】蓄熱ブロック38は伝熱媒体通路となる平
板状の溝部2が蓄熱剤を収納する空洞部分6を挟む四角
形状をしている。蓄熱剤収納のための空洞部6は矢印8
方向には閉塞され、伝熱媒体通路2は長さ方向に向って
管状で断面が波形状に加工された板金9により細溝4に
分割されている。図1に示された例では細溝4は断面が
ほぼ台形状をなしている。
【0011】伝熱媒体通路(溝部)2の間で閉塞された
空洞6は、図1では上部側を開放した状態で示している
が、伝熱用の部材である波板12で空洞部6を多数の溝
に分割すると共に空洞部6の間隔を一定に保持してい
る。板金9は伝熱媒体通路の溝部2と同じアルミ材など
の金属材料で作られている。波形状の板金9は加工が容
易であり、大きな熱伝導面積が得られ、10で示される
接触点で波形板9を溝部2の壁面に固定して両者間に良
好な熱的結合を形成している。
【0012】図3は図1を上部(矢印)11の方向から
見た蓄熱ブロック38を示す。伝熱媒体用の通路(溝
部)2と同様に蓄熱剤7を収納する空洞部6は、波形状
に加工された板金12により空洞部内は断面コの字状に
分割されている。波形板12は溝部2と同様のアルミ材
で作られ、接触点13で波形板12は伝熱媒体通路2の
外壁面と溶接などにより固定され、伝熱が効果的に行な
われる。図4は本発明で蓄熱装置1の外側容器に収納使
用する伝熱媒体容器(蓄熱器)14の一例の斜視図であ
り、上記の蓄熱ブロック2個を並行に直接接触させて配
置させ表面回りを溶接接合し、外部からは気密とした蓄
熱ブロックの組合せからなる。蓄熱ブロック38が四角
形状であることから、これを組合せた蓄熱器14、従っ
て蓄熱装置も四角形状となり、スペースの限られた自動
車に組込んで使用するのに好都合である。
【0013】本発明の好ましい実施例では、蓄熱器14
を閉塞する前に空洞部6には図5に示すように(加熱し
た)液状の蓄熱剤7を上部に5%程度の空間領域を残し
て封入する。このような空間部を残すことにより、空洞
部6内の蓄熱剤7が車体の振動に応じて空洞部6内を適
度に流動し伝熱媒体との熱交換が効率よく行なわれる。
また、蓄熱剤7が空洞部6の内壁あるいは波板に付着し
ても、蓄熱剤7がこの流動により壁面から除去されるの
で蓄熱器14の伝熱効率の低下が阻止される。蓄熱器1
4は図6に示すように断熱領域41を挟んで外側容器4
2で包囲され、外側容器42の取付け孔を通して伝熱媒
体の導入管17と排出管18が蓄熱器14に導かれてい
る。
【0014】導入管17には図4に示すように切換弁1
9が取り付けられており、これを用いてエンジンの冷却
システムから入る冷却水(伝熱媒体)導入管20を、加
熱応用システム用の管21側に切換えることができる。
同様に、排出管18にも切換弁22が設けられており、
これを用いてエンジンの冷却システムから出る伝熱媒体
の流出口23を応用システム用の管24に切換えること
ができる。エンジンの冷却システムを循環状態に連結さ
せたとき、すなわち高温伝熱媒体を蓄熱ブロックに流し
たとき、熱は空洞部6に入っている蓄熱剤7に伝達さ
れ、蓄熱剤7が固体から液体に変化し、それと同時に伝
達された熱が貯蔵される。
【0015】上記の蓄熱装置は、蓄熱器コア本体、外側
容器および充填される蓄熱剤を含めると総重量2〜15
Kgに達するので、本発明はこの蓄熱装置をダイナミッ
クダンパーのマスとして利用する。すなわち、本発明の
装置は、車体の振動節から離隔した車体前部に慣性質量
を付着することによりエンジンのアイドリング時の車体
振動を減衰するための装置において、蓄熱装置1を利用
して上記慣性質量を構成すると共に、蓄熱装置1の固有
振動をアイドリング時の振動周波数15〜50Hz、好
ましくは約20Hzとなるようなばね定数を有する弾性
体により蓄熱装置を車体に対して相対振動自在に浮動状
に車体に支持するものである。
【0016】このようなばね定数を有する弾性体により
蓄熱装置1を相対振動自在に車体に支持することによ
り、アイドリング時の車体の振動に蓄熱装置が共振して
蓄熱装置の振動が大きくなり、車体自体の振動を減衰す
ることができる。蓄熱装置1の支持機構としては、従来
のラジエーターをダンパーマスとした支持機構を利用す
ることが出来る。
【0017】図7は本発明の車体振動減衰装置の1例の
概略構成図であり、図8は図7のA部分の分解斜視図、
図9は図7のB部分の分解斜視図を示す。上記弾性的吸
振性支持手段は、車体の下部フロント・クロス・メンバ
80と蓄熱装置1の底部1bとの間に介装されていて蓄
熱装置1のほぼ全重量を弾性的かつ振動可能に浮動状に
支持する少なくとも1つの下部支持部材72と、蓄熱装
置1の上部1aとの間に介装されていて蓄熱装置1の上
部1aを車体上部のフロント・クロス・メンバ81に対
して弾力的に位置決めするための上部支持部材73とか
らなる。
【0018】下部支持部材72は、フロント・クロス・
メンバ80に強固に固着された円形の中央開口74を有
するブラケット75と、上記ブラケット75に着座する
弾性体(防振ゴム・マウンティング)76と、防振ゴム
・マウンティング76をブラケット75に固着させるリ
ング部材77からなる。
【0019】防振ゴム・マウンティング76は図10に
示すように回転体形状を有していて、蓄熱装置底部1a
の係合用突起71(図6参照)に当接して蓄熱装置重量
を支持する水平な円形の支持面90と、該支持面から半
径方向外向きかつ下向きに傾斜延長していると共に外力
に応じて容易に変形し得る様に肉厚の減少した弱部を有
する中間部分91と、上記中間部分91からさらに半径
方向外向きかつ下向きに延長していて蓄熱装置の垂直荷
重を弾力的に支持するスカート部分92と、中間部分9
1から半径方向外向きに略水平に延長していて防振ゴム
・マウンティング76に作用する半径方向の荷重を弾力
的に支持するフランジ部分93からなる。
【0020】この防振ゴム・マウンティング76には中
央に開口94が設けてあって蓄熱装置底部にある係合用
突起71をそこに係合させることにより蓄熱装置1の底
部1aを防振ゴム・マウンティング76に位置決めし得
るようになっている。防振ゴム・マウンティング76は
そのスカート部分92がブラケット75の中央開口74
に嵌入し、そのフランジ部分93がブラケット上面に着
座するようにリング部材77を介してブラケット75に
装架される。
【0021】防振ゴム・マウンティング76の中央部に
は貫通孔からなる開口94が形成してあり、そこに蓄熱
装置1の下部底面の突起71が係合している。したがっ
て、車体振動の結果、車体の下部フロント・クロス・メ
ンバ80と蓄熱装置1の底面1bとの間に生じた相対変
位の半径方向成分はこの突起71を介して防振ゴム塊に
作用し、主として中間部分91の弾性変形により減衰さ
れる。他方、上記相対変位の垂直方向下向きの成分は支
持面90を介して防振ゴム塊に伝えられかつ吸収され
る。これらの作用により、車体振動が減衰される。
【0022】蓄熱装置1の上部1aは、車体上部のフロ
ント・クロス・メンバ81に固定されたブラケット85
に取付けたリング部材86を介して、ブラケット85に
固着されている弾性体(防振ゴム部材)87により位置
決めされ、弾性的に支持される。すなわち、上部の防振
ゴム部材87は図11に示すように円筒形状を有してお
り、その中央部に蓄熱装置上面の係合用突起70(図6
参照)が嵌入する円形の溝部88が形成されている。し
たがって、車体の振動時には円形溝88の内周面に蓄熱
装置上面の係合用突起70が当接し、防振ゴム部材87
の弾性力により振動を吸収するとともに、円形溝88の
深さ以上に蓄熱装置1の前記突起70が接近した時に
は、この突起70の上面が円形溝88の底面に当接する
ので蓄熱装置1が過大に踊り上がることが制限される。
【0023】防振ゴム・マウンティング76および防振
ゴム部材87のばね定数は蓄熱装置1の固有振動数が1
5〜50Hz、好ましくは約20Hzとなる様に定め
る。そのようなばね定数は、蓄熱装置1の質量、防振ゴ
ム・マウンティング76および防振ゴム部材87の形状
および寸法および容積が与えられれば当業者は計算によ
りまたは実験的に容易に決定することができる。ばね定
数は使用する防振ゴムの材質を選択することおよび加硫
の程度を調節することにより所望値に設定することがで
きる。防振ゴム材料としては加硫された天然ゴムの外、
イソブチレインイソプレンゴム、スチレンプタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム等を使用することができる。
【0024】なお、図7においては上下各1個の支持部
材72,73により蓄熱装置1を車体に対して弾性的に
支持した例を示したが、これらの上下の支持部材72,
73は、それぞれ、蓄熱装置1の底部1bおよび上部1
aにおいて少なくとも各々3個ずつ設けるのが好まし
い。この場合、蓄熱装置1には上下の支持部材の設置数
に応じた係合用突起70,71を設けるが、これらの突
起70,71の設置箇所は蓄熱装置の加重が均等にかか
る位置とするのが好ましく、例えば図12(a)および
(b)に示すように蓄熱装置上下面に略正三角形を構成
する位置に3箇所、あるいは蓄熱装置上下面の角側の4
箇所の位置が適当である。
【0025】図13(a)は、本発明の車体振動減衰装
置の他の実施例の構成を示す正面断面図であり、図13
(b)はその1部切り欠き斜視図である。本例は円筒形
状の蓄熱装置1を使用したものであり、伝熱媒体導入口
17と伝熱媒体排出口18を備えた円筒状のコア40の
内部には中央部で長さが最大で側壁部にいくにつれて長
さが短くなる平板状の多数の蓄熱剤収容部5が一定の間
隔を保って平行して並んでおり、蓄熱剤収容部5には上
部に空間領域を残して蓄熱剤7が封入されている。蓄熱
装置1は、真空断熱層41をは挟さんで円筒状コアを包
囲する円筒状の外側容器の下部4箇所で弾性体を介して
車体に支持されている。すなわち、車体の下部フロント
・クロス・メンバ80に固定されたブラケット75に、
蓄熱装置の固有振動数が15〜50Hz、好ましくは約
20Hzとなる防振ゴム部材87が設置されている。
【0026】
【発明の効果】本発明の装置によれば、搭乗者に不快感
を与える自動車のアイドリング時のエンジン回転むらに
より発生する振動を蓄熱装置の振動として吸収しなが
ら、蓄熱装置の蓄熱および放熱の効率を高めることが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置で使用する蓄熱ブロックの1例の
部分拡大斜視図である。
【図2】図1の蓄熱ブロックを矢印8の方向から見た図
である。
【図3】図1の蓄熱ブロックを上部(矢印)11の方向
から見た図である。
【図4】蓄熱ブロックを2個組合わせた伝熱媒体容器1
4の概略の構成を示す斜視図である。
【図5】蓄熱剤を収容した蓄熱ブロック38の部分斜視
図である。
【図6】本発明の装置で使用する蓄熱装置の1例の一部
切欠斜視図である。
【図7】本発明の装置の1例の概略構成図である。
【図8】図7のA部分の分解斜視図である。
【図9】図7のB部分の分解斜視図である。
【図10】図7のB部分の断面図である。
【図11】図7のA部分の断面図である。
【図12】本発明による支持部材の好ましい取付け位置
を説明する蓄熱装置の斜視図である。
【図13】(a)は本発明の車体振動減衰装置の他の実
施例の構成を示す正面断面図であり、(b)はその1部
切り欠き斜視図である。
【図14】従来の蓄熱装置の概要を示す一部切欠斜視図
である。
【符号の説明】
1 蓄熱装置 2 伝熱媒体通路 5 蓄熱剤収容部 6 空洞部 7 蓄熱剤 15,16 伝熱媒体貯溜部 17 供給導管 18 排出導管 38 蓄熱ブロック 40 蓄熱器コア 41 断熱領域 42 外側容器 70,71 係合用突起 72 下部支持部材 73 上部支持部材 76 防振ゴム・マウンティング 87 防振ゴム部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 防振ゴム・マウンティング76および防
振ゴム部材87のばね定数は蓄熱装置1の固有振動数が
15〜50Hz、好ましくは約20Hzとなる様に定め
る。そのようなばね定数は、蓄熱装置1の質量、防振ゴ
ム・マウンティング76および防振ゴム部材87の形状
および寸法および容積が与えられれば当業者は計算によ
りまたは実験的に容易に決定することができる。ばね定
数は使用する防振ゴムの材質を選択することおよび加硫
の程度を調節することにより所望値に設定することがで
きる。防振ゴム材料としては加硫された天然ゴムの外、
イソブチレンイソプレンゴム、スチレンブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム等を使用することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの搭載された車体に弾性体を介
    して蓄熱装置を車体に対して相対的に振動し得るように
    支持し、前記弾性体のバネ定数を蓄熱装置質量の固有振
    動周波数が15〜50Hzとなるように設定して、エン
    ジンのアイドリング時の車体振動数を減衰するようにし
    たことを特徴とする車体振動の減衰装置。
  2. 【請求項2】 上部に空間領域が残るよう蓄熱剤を充填
    し密閉収容した蓄熱器コアを備えた蓄熱装置を、エンジ
    ンの搭載された車体に弾性体を介して車体に対して相対
    的に振動し得るように支持するとともに、前記弾性体の
    バネ定数を蓄熱装置質量の固有振動周波数が15〜50
    Hzとなるように設定して、エンジンのアイドリング時
    の車体振動数を減衰するようにしたことを特徴とする車
    体振動の減衰装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009287862A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Panasonic Corp 蓄熱容器
KR101106540B1 (ko) * 2008-11-28 2012-01-20 도시바삼성스토리지테크놀러지코리아 주식회사 방열 기구를 구비하는 디스크 드라이브
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