JPH06106681A - 紙容器 - Google Patents

紙容器

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Publication number
JPH06106681A
JPH06106681A JP25463092A JP25463092A JPH06106681A JP H06106681 A JPH06106681 A JP H06106681A JP 25463092 A JP25463092 A JP 25463092A JP 25463092 A JP25463092 A JP 25463092A JP H06106681 A JPH06106681 A JP H06106681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
plastic
biodecomposable
paper container
polyvinyl alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25463092A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Aizawa
哲生 相澤
Kazuya Hachifusa
和也 八房
Yoshihiro Nakagawa
善博 中川
Masayuki Taniguchi
谷口  正幸
Motoko Yoshikawa
素子 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP25463092A priority Critical patent/JPH06106681A/ja
Publication of JPH06106681A publication Critical patent/JPH06106681A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

Abstract

(57)【要約】 【目的】優れた防湿性を有した紙容器が使用後、埋め立
てられたり、ゴミとして自然環境中に散乱した場合でも
微生物等の作用により完全に分解し、焼却処分された場
合でも燃焼カロリーが紙と同等で炉を痛める心配がない
紙容器を提供すること。 【構成】紙/生分解性プラスチック/紙の構成の積層体
からなる紙容器であって、前記生分解性プラスチックと
してに3−ヒドロキシ酪酸・3−ヒドロキシ吉草酸共重
合体またはこれと他の生分解性プラスチックの混合体を
用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉末洗濯洗剤等の内容
物を湿気から保護するための、防湿性を必要とする紙容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記の用途に用いられる容器は防
湿性を付与するために、紙/ポリエチレン/紙の構成、
いわゆるサンドポリされた紙等が使用されていた。ここ
でポリエチレンを中間層とし、両面を紙としている理由
は、最内層にポリエチレンをもってくると静電気により
洗剤等の内容物が容器内面に付着するためであり、ま
た、最外層は印刷適性の面で紙が優位のためである。
【0003】ところが、この紙容器が使用後、廃棄され
たときに、埋め立てられたり、ゴミとして自然環境中に
散乱したりした場合に、ポリエチレンが分解せずにその
ままの形で残るため、埋立処理場の寿命短縮や環境汚染
の原因となっていた。また、焼却処分された場合には、
ポリエチレンは燃焼カロリーが高いため、炉を痛める原
因となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
問題点に着目してなされたものであり、その課題とする
ところは、優れた防湿性を有した紙容器が使用後、埋め
立てられたり、ゴミとして自然環境中に散乱した場合で
も微生物等の作用により完全に分解し、焼却処分された
場合でも燃焼カロリーが紙と同等で炉を痛める心配がな
い紙容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するためになされたものであって、紙/生分解性プラ
スチック/紙の構成の積層体からなる紙容器を提供する
ものである。また、前記生分解性プラスチックとして3
−ヒドロキシ酪酸・3−ヒドロキシ吉草酸共重合体(以
下、P(3HB−3HV)とする)またはこれと他の生
分解性プラスチックの混合体を用いるものである。
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明に用いる生分解性プラスチックとしては、紙と同等
もしくはそれ以上の生分解性を有し、かつ防湿性を有す
るプラスチックであれば何でも良く、例えば、(P(3
HB−3HV))等の微生物産生ポリエステル、ポリカ
プロラクトン等の脂肪族系ポリエステル、ポリ乳酸等の
ポリグリコリド、ポリビニルアルコール、ポリビニルア
ルコール澱粉複合体等が使用でき、また、これらの生分
解性を有するプラスチック同士のブレンド混合体であっ
ても良い。好ましくは防湿性の点でP(3HB−3H
V)またはP(3HB−3HV)と他の生分解性プラス
チックの混合体で、P(3HB−3HV)の重量比が5
0%以上のものが望ましい。
【0007】生分解性プラスチックと紙との積層方法
は、通常のサンドポリ紙の製造に用いられている方法で
よい。また、生分解性プラスチックと紙からなるプラス
チック積層紙から紙容器への加工は、従来の方法、すな
わち打抜機、サック貼機、製函機等の装置を用いて行え
る。
【0008】
【作用】従来の紙容器は防湿性を付与するためにポリエ
チレンを用いていたため、使用後、埋め立てられたり、
ゴミとして自然環境中に散乱した場合、ほぼ永久にその
形態を保持していたが、生分解性プラスチックを用いる
ことにより、紙が生分解性であるため、紙容器全体が生
分解性となり、埋立処理場や自然環境中において分解す
る。また、焼却処分された場合、ポリエチレンは燃焼カ
ロリーが高く、炉を痛めるが、生分解性プラスチックを
用いることにより燃焼カロリーが低くなり、炉を痛める
心配がない。また、生分解性プラスチックにより防湿性
を付与することにより、内容物である洗剤等を湿気から
守ることができる。
【0009】
【実施例】
【0010】<実施例1>コートボール紙(坪量350
g/m2 )とマニラボール紙(坪量280g/m 2 )が
互いに外層となるように中間層にP(3HB−3HV)
(英国ICI社製:「バイオポール」ヒドロキシ吉草酸
含有率15%)をTダイ溶融押出法にて45μmの厚み
に積層した。
【0011】上記の構成(コートボール紙/P(3HB
−3HV)/マニラボール紙)の積層紙を打抜機にて図
1の様な形状に打ち抜き、図2の様に外側にコートボー
ル紙がくるように製函した。この様にして作成した紙容
器の透湿度、防湿性、分解性および燃焼カロリーの測定
を以下に示すような方法で行った。
【0012】<透湿度>カップ法(JIS−Z−020
8)に準拠して行った。なお、温湿度条件は40℃・9
0%RHで行った。
【0013】<防湿性>容器に粉末洗剤を充填して密封
し、25℃・90%RHの環境下に1ヶ月保存して洗剤
の湿気を目視により評価し、変化が無いものを○、若干
湿気があるものを△、固まっているものを×とした。
【0014】<分解性>排水処理場の活性汚泥槽にポリ
塩化ビニル製のネットに包んで吊り下げ、定期的に分解
状態を評価し、1ヶ月後に形状をとどめていないものを
○、形状をとどめているものを×とした。
【0015】<燃焼カロリー>島津−燃研式自動ボンベ
熱量計(島津製作所(株)製)により測定し、紙と同等
のものを○、紙よりも若干高いものを△、大幅に高いも
のを×とした。
【0016】<比較例1>実施例1のP(3HB−3H
V)の替わりに20μmのポリエチレンを積層した積層
紙を用いて同様に打ち抜き、製函した。
【0017】<比較例2>実施例1のP(3HB−3H
V)の替わりにポリカプロラクトン(米国ユニオンカー
バイド社製:「TONE P−767」)をTダイ溶融
押出法にて45μmの厚みに積層し、同様に打ち抜き、
製函した。
【0018】<実施例2>比較例2のポリカプロラクト
ンの厚みを120μmとした他は比較例2と同様に行っ
た。
【0019】<実施例3>実施例1のP(3HB−3H
V)の替わりにP(3HB−3HV)とポリカプロラク
トンの混合体(重量比50%:50%)をTダイ溶融押
出法にて45μmの厚みに積層し、同様に打ち抜き、製
函した。
【0020】<比較例3>実施例2の混合体重量比をP
(3HB−3HV)が25%、ポリカプロラクトンが7
5%とした他は実施例2と同様に行った。
【0021】<実施例4>比較例3のP(3HB−3H
V)とポリカプロラクトンの混合体(重量比25%:7
5%)の厚みを110μmとした他は比較例3と同様に
行った。
【0022】
【表1】
【0023】表1より、中間層がポリエチレンのものは
活性汚泥層に1ヶ月浸漬しても紙が吸水して繊維がほぐ
れるものの、ポリエチレンはそのまま残っていた。ま
た、燃焼カロリーも紙と比べて高い値となった。
【0024】また、中間層がポリカプロラクトンおよび
P(3HB−3HV)とポリカプロラクトンのブレンド
混合体(重量比25%:75%)のものは中間層の厚み
が45μmでは透湿度が100g/m2 ・day以上と
なり、防湿性にやや難があった。しかし、中間層の厚み
がそれぞれ120μmおよび90μmのものは防湿性も
クリアーした。
【0025】
【発明の効果】本発明により、優れた防湿性を維持した
まま完全生分解性を有する紙容器を得ることができる。
また、焼却処分された場合でも、燃焼カロリーが紙と同
等のため、炉を痛める心配がない。
【0026】また、本発明の紙容器に使用できる生分解
性プラスチックの中で、防湿性で好ましいものはP(3
HB−3HV)またはP(3HB−3HV)と他の生分
解性プラスチックのブレンド混合体で、P(3HB−3
HV)の重量比が50%以上のものである。しかし、そ
の他の生分解性プラスチックも厚みを調整することによ
り問題なく使用できる。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙容器の一実施例を示す展開図であ
る。
【図2】本発明の紙容器の一実施例を示す製函後の斜視
図である。
【符号の説明】
1…コートボール紙 2…生分解性プラスチック 3…マニラボール紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 正幸 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 吉川 素子 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙/生分解性プラスチック/紙の構成であ
    って、透湿度が100g/m2 ・day以下の積層体か
    らなる紙容器。
  2. 【請求項2】生分解性プラスチックが3−ヒドロキシ酪
    酸・3−ヒドロキシ吉草酸共重合体またはこれと他の生
    分解性プラスチックの混合体であることを特徴とする請
    求項1に記載の紙容器。
JP25463092A 1992-09-24 1992-09-24 紙容器 Pending JPH06106681A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25463092A JPH06106681A (ja) 1992-09-24 1992-09-24 紙容器

Applications Claiming Priority (1)

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JP25463092A JPH06106681A (ja) 1992-09-24 1992-09-24 紙容器

Publications (1)

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JPH06106681A true JPH06106681A (ja) 1994-04-19

Family

ID=17267693

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JP25463092A Pending JPH06106681A (ja) 1992-09-24 1992-09-24 紙容器

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JP (1) JPH06106681A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7114304B2 (en) 1996-03-19 2006-10-03 Hitachi, Ltd. Friction stir welding member
JP2010501427A (ja) * 2006-08-30 2010-01-21 キャドバリー アダムス ユーエスエー エルエルシー 菓子類製品用ブリスターパッケージアセンブリ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7114304B2 (en) 1996-03-19 2006-10-03 Hitachi, Ltd. Friction stir welding member
JP2010501427A (ja) * 2006-08-30 2010-01-21 キャドバリー アダムス ユーエスエー エルエルシー 菓子類製品用ブリスターパッケージアセンブリ

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