JP2002178456A - 生分解性多層フィルム - Google Patents

生分解性多層フィルム

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JP2002178456A JP2000377763A JP2000377763A JP2002178456A JP 2002178456 A JP2002178456 A JP 2002178456A JP 2000377763 A JP2000377763 A JP 2000377763A JP 2000377763 A JP2000377763 A JP 2000377763A JP 2002178456 A JP2002178456 A JP 2002178456A
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film
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Masahisa Sakamoto
昌央 坂本
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Nippon Paper Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性、バリヤー性、機械特性の優れた生分
解性多層フィルムを得る。 【解決手段】 内層2をJISK7126による酸素透
過度が10cc/m・24hr・atm/25μm
(25℃、50%RH)以下である生分解性樹脂で形成
し、その両面に積層された表層3a,3bをJISK7
127による引張弾性率が1.0〜3.0GPaである
生分解性樹脂で形成して多層フィルムを形成する。この
多層フィルムの少なくとも表層3aの一方の表面に無機
酸化物の層4を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は柔軟性に優れ、酸素
バリヤー性と水蒸気バリヤー性とを有する生分解性多層
フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック包装材は、使用後にすぐに
廃棄されて埋め立て処理されることが多いため、自然環
境中に廃棄された場合、経済的に分解・消去されて、最
終的に人体や環境に悪影響を及ぼさないことが求められ
ている。一方、食品包装、医用材料包装、電気・電子材
料包装等の用途には、内容物が大気中の水蒸気や酸素に
触れることを防ぐために、気体透過率が小さいガスバリ
ヤー性のフィルム、例えば塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、エチレンビニ
ルアルコール共重合体、あるいはポリエチレンテレフタ
レートにアルミニウムやケイ素酸化物を蒸着したフィル
ムが利用される。しかし、これらの包装材料は廃棄され
た場合、土壌中や水中・コンポスト中での加水分解や生
分解に10年以上の長時間を要するため、広大な廃棄物
埋設地を長期間確保しなければならないといった問題が
指摘されていた。
【0003】かかる問題を解決するために、包装材料と
してガスバリヤー性を付与した生分解性フィルムが提案
されている。このような生分解性フィルムとしては、特
開平6−8370号にポリ乳酸系フィルムにアルミニウ
ム箔層またはアルミニウム蒸着層を設けてガスバリヤー
性を付与したフィルム、特開平10−24518号に特
定の物性を備えたポリ乳酸系フィルムに無機酸化物等を
蒸着させて透明性を確保しつつ機械特性とガスバリヤー
性を付与したフィルム、また特許第288343号にエ
チレンビニルアルコール共重合体と生分解性樹脂との混
合体よりなるフィルムが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−8370号に記載の生分解性フィルムでは、透明性
やフィルムの脆さに問題がある。また特開平10−24
518号に記載の生分解性フィルムでは、折れ皺になっ
たところにピンホールができる等、機械特性及びガスバ
リヤー性が十分でない問題がある。さらに特許第288
343号に記載の生分解性フィルムでは、水蒸気バリヤ
ー性が十分でない問題がある。結局、今までのところ、
柔軟性、バリヤー性、機械特性の優れた生分解性フィル
ムは存在しないのが現状である。
【0005】本発明の目的は、柔軟性、バリヤー性、機
械特性の優れた生分解性多層フィルムを得ることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の生分解
性多層フィルムは、内層がJISK7126による酸素
透過度が10cc/m・24hr・atm/25μm
(25℃、50%RH)以下である生分解性樹脂からな
り、その両面に積層された表層がJISK7127によ
る引張弾性率が1.0〜3.0GPaである生分解性樹
脂からなる多層フィルムであって、少なくとも前記表層
の一方の表面に無機酸化物の層が設けられていることを
特徴とする。
【0007】請求項2に記載の生分解性多層フィルム
は、請求項1に記載の前記内層を構成する生分解性樹脂
が、セロファン、プルラン、ゼラチン、ポリビニルアル
コール、エチレンビニルアルコール共重合体とポリヒド
ロキシカルボン酸エステル共重合体との混合体、エチレ
ンビニルアルコール共重合体とポリカプロラクトンとの
混合体のいずれかであることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の生分解性多層フィルム
は、請求項2に記載の前記エチレンビニルアルコール共
重合体と前記ポリヒドロキシカルボン酸エステル共重合
体との混合体または前記エチレンビニルアルコール共重
合体と前記ポリカプロラクトンとの混合体における前記
エチレンビニルアルコール共重合体の比率が7.5〜4
0重量%であることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の生分解性多層フィルム
は、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の前記表層を
構成する生分解性樹脂が、ポリヒドロキシカルボン酸エ
ステル共重合体、ポリカプロラクトンのいずれかである
ことを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の生分解性多層フィルム
は、請求項1に記載の前記無機酸化物の層はケイ素酸化
物またはアルミニウム酸化物で形成されていることを特
徴とする。
【0011】請求項6に記載の生分解性多層フィルム
は、請求項1に記載の前記内層が、JISK7105に
よる光透過率が70%以上である生分解性樹脂からな
り、その両面に積層された表層が、JISK7105に
よる光透過率が65%以上である生分解性樹脂からなる
ことを特徴とする。
【0012】このような生分解性多層フィルムでは、内
層に酸素バリヤー性のある生分解性フィルムを用い、表
層に柔軟性に優れた生分解性フィルムを用い、且つ少な
くとも表層の一方の表面に水蒸気バリヤー性を付加する
ために無機酸化物の層を設けているので、自然環境中あ
るいはコンポスト中で微生物等により分解され、且つ柔
軟性、バリヤー性、機械特性の優れたフィルムとなる。
特に、表層に無機酸化物の層を設けているので、内層に
使用する樹脂と水蒸気との接触を防止し、その酸素バリ
ヤー性の低下を防止できる。
【0013】内層の酸素透過度を10cc/m・24
hr・atm/25μmより大きくすると、密封包装し
た場合でも内容物が酸素による変敗を受けるので、長期
保存が難しくなる。また、内層の光透過率が70%未満
では、多層フィルムとした時に透明感が乏しく、内容物
が見づくなるので、内層の光透過率は70%以上とする
ことが好ましい。
【0014】表層の引張弾性率を3.0GPaより大き
くすると、柔軟性に劣るため、皺や割れが生じ易く、包
装材料として使用したとき、密封性に問題を生ずる。引
張弾性率が1.0GPa未満では、伸び易く、機械包装
に適さなくなるという問題点がある。光透過率が65%
未満では、透明感に乏しく、包装内容物が見づらくなる
ので、表層の光透過率は65%以上とすることが好まし
い。
【0015】内層を構成する生分解性樹脂がエチレンビ
ニルアルコール共重合体とポリヒドロキシカルボン酸エ
ステル共重合体との混合体またはエチレンビニルアルコ
ール共重合体とポリカプロラクトンとの混合体であると
き、前記混合体におけるエチレンビニルアルコール共重
合体の比率を7.5〜40重量%とすると、生分解性と
酸素バリヤー性の確保の観点から最適になる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る生分解性多層
フィルムにおける実施の形態の第1例を示す縦断面図で
ある。本例の生分解性多層フィルム1は、内層2の両面
に第1,第2表層3a,3bが積層され、これら第1,
第2表層3a,3bの一方の第1表層3aの表面に無機
酸化物の層4が設けられた構造になっている。
【0017】内層2は、JISK7126による酸素透
過度が10cc/m・24hr・atm/25μm
(25℃、50%RH)以下、JISK7105による
光透過率が70%以上を示す生分解性樹脂の層からなっ
ている。酸素透過度が10cc/m・24hr・at
m/25μmより大きくなると、密封包装した場合でも
内容物が酸素による変敗を受けるので、長期保存が難し
くなる。また、光透過率が70%未満では、多層フィル
ムとした時に透明感が乏しく、内容物が見ずらい問題点
がある。
【0018】内層2は、例えば、セロファンやプルラン
等の多糖類生分解性樹脂あるいはゼラチン等より選ばれ
る天然樹脂、ポリビニルアルコール、エチレンビニルア
ルコール共重合体とポリヒドロキシカルボン酸エステル
共重合体との混合体、エチレンビニルアルコール共重合
体とポリカプロラクトンとの混合体のいずれかで形成さ
れる。エチレンビニルアルコール共重合体とポリヒドロ
キシカルボン酸エステル共重合体との混合体またはエチ
レンビニルアルコール共重合体とポリカプロラクトンと
の混合体におけるエチレンビニルアルコール共重合体の
比率としては、生分解性と酸素バリヤー性の確保の観点
から7.5〜40重量%で使用するのが最適である。
【0019】第1,第2表層3a,3bは、JISK7
127による引張弾性率が1.0〜3.0GPa、JI
SK7105による光透過率が65%以上を示す生分解
性樹脂の層からなっている。引張弾性率が3.0GPa
より大きいと、柔軟性に劣るため、皺や割れが生じ易
く、包装材料として使用した時、密封性に問題を生ず
る。引張弾性率が1.0GPa未満では、伸び易く、機
械包装に適さなくなるという問題点がある。光透過率が
65%未満では、透明感に乏しく、内容物が見づらくな
る問題点がある。
【0020】第1,第2表層3a,3bは、例えば、ポ
リヒドロキシカルボン酸エステル共重合体やポリカプロ
ラクトンのいずれかで形成される。ポリヒドロキシカル
ボン酸エステル共重合体として、ポリ乳酸、ポリ乳酸コ
ポリマー、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサ
クシネート/アジペート、ポリヒドロキシバリレート/
ブチレート、ポリヒドロキシカルボン酸/カーボネート
等が用いられる。また、ポリカプロラクトンとしては、
ポリ−ε−カプロラクトン等が用いられる。
【0021】なお、第1表層3aと第2表層3bとは同
一の生分解性樹脂からなっていても、異なる生分解性樹
脂からなっていてもかまわない。また、第1表層3aと
第2表層3bとを、さらに多層に積層することにより、
本発明の生分解性多層フィルムを3層以上の多層フィル
ムとすることも可能であり、各層間に生分解性接着剤樹
脂層を配置してもよい。無機酸化物の層4は、ケイ素酸
化物あるいはアルミニウム酸化物の層で形成されてい
る。
【0022】このような生分解性多層フィルムは、自然
環境中あるいはコンポスト中で微生物等により分解さ
れ、且つ柔軟性、透明性、水蒸気バリヤー性、酸素バリ
ヤー性、機械特性を有するものとなる。また、表層に無
機酸化物の層を設けているので、内層に使用する樹脂と
水蒸気との接触を防止し、その酸素バリヤー性の低下を
防止できる。
【0023】また、必要ならフィルムの引張弾性率及び
柔軟性を維持するために、水蒸気バリヤー性、酸素バリ
ヤー性、機械特性を損なわない範囲で生分解性のある可
塑剤をフィルムに添加できる。可塑剤としては、グリセ
リン、多価アルコール脂肪酸エステル、エーテルエステ
ル誘導体等を用いることができる。
【0024】本発明の生分解性多層フィルムは、モノマ
ニホールドタイプやマルチマニホールドタイプ等のダイ
を用いて押出し法により製造することができる。あるい
は、流延法等により別途成膜したフィルムを貼り合わせ
ることによっても製造することができる。この方法は、
セロファン、プルラン、ゼラチン等を内層として使用し
たフィルムを製造するのに有効である。次に、得られた
未延伸多層フィルムを適宜、1軸または2軸延伸させる
ことにより、所望の厚みの生分解性多層フィルムを得る
ことができる。
【0025】本発明における生分解性多層フィルムの厚
みは特に限定されないが、水蒸気及び酸素に対してバリ
ヤー性を有し、且つフレキシブルな包材として使用する
場合、通常10〜100μmの厚みが適当である。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
これにより本発明が制限を受けるものではない。以下の
実施例中に示す測定値は、次に示すような条件で測定を
行い算出した。
【0027】(1)引張弾性率(GPa):JISK7
127に基づき、引張試験機テンシロンII型(東洋精機
(株)製)を用いて、23℃、50%RH下で測定し
た。フィルムを6mm幅、長さ115mmのダンベル型
に切り出し、チック間80mm、引張速度20mm/m
inで引張試験を行い、次式により算出した。 引張弾性率(GPa)=H×L/(h/s)×△l×W
×t×100 ここで、H:△lのときの荷重(kg)、L:チック間
距離(mm)、h:引張速度(mm/min)、s:記
録紙速度(mm/min)、△l:任意の引張伸び(m
m)、W:試料幅(mm)、t:試料の厚さ(mm)を
示す。引張弾性率は、その値が低いほど柔軟なフィルム
であることを示す。なお、フィルムの長さ方向をMD、
幅方向をTDと表した。
【0028】(2)光透過率(%):JISK7105
に基づいて反射透過計HR−100(村上色彩技術研究
所(株)製)にて測定した。
【0029】(3)酸素透過度:JISK7126に基
づいて酸素透過度測定装置(OX−TRAN MOCO
N社製)にて、23℃、50%RH、及び40℃、90
%RHで測定した。
【0030】(4)水蒸気透過度:JISZ0208に
基づいて水蒸気透過度測定装置バーマトランW3(モダ
ンコートロールズ社製)にて、40℃、90%RHで測
定した。
【0031】(5)生分解性試験:JISK6950に
基づいた活性汚泥中に埋設し、埋設前と6ケ月、12ケ
月埋没後の状態を観察した。
【0032】なお、第1表層3aと第2表層3bとは同
一の生分解性樹脂からなっていても、異なる生分解性樹
脂からなっていてもかまわない。また、第1表層3aと
第2表層3bとを、さらに多層に積層することにより、
本発明の生分解性多層フィルムを3層以上の多層フィル
ムとすることも可能であり、各層間に生分解性接着剤樹
脂層を配置してもよい。
【0033】(実施例1)3台の押出し機を用い、第1
表層3aとしてポリブチレンサクシネート/アジペート
樹脂、中間層2としてポリビニルアルコール樹脂(鹸化
度99.8%以上)、第2表層3bとしてポリブチレン
サクシネート/アジペート樹脂をそれぞれ溶融後、モノ
マニホールドタイプのダイより共押出しして、得られた
シートを同軸2軸延伸法にて3倍延伸し、厚さ40μm
の共押出し3層フィルムを得た。次に、電子ビーム加熱
方式真空蒸着機を用いて、SiO/SiO=1/2を
得られたフィルムの第1表層3aに連続真空蒸着し、厚
みが200AのSiO1.8からなる無機酸化物の層4
を形成することで、生分解性多層フィルムを作成した。
【0034】(実施例2)実施例1における第1表層3
a、第2表層3bの生分解性樹脂を、ポリブチレンサク
シネート/アジペート樹脂に変えてポリ乳酸カーボネー
トを用い、実施例1と同様な方法で生分解性多層フィル
ムを作成した。
【0035】(実施例3)実施例1における内層2に用
いる樹脂を、ポリビニルアルコール樹脂に変えてエチレ
ンビニルアルコール共重合体20重量%を含むポリ乳酸
カーボネートを用い、実施例1と同様な方法で生分解性
多層フィルムを作成した。
【0036】(実施例4)流延法で別途作成した厚さ2
5μmの普通セロハンフィルムからなる内層2に、押出
し機を用いて、第1表層3aとしてポリ−ε−カプロラ
クトン樹脂、第2表層3bとしてポリヒドロキシバリレ
ート/ブチレート樹脂を積層した後、実施例1と同様な
方法で2軸延伸し、得られたフィルム上の第1表層3a
の表面に200AのSiO1.8からなる無機酸化物の
層4を形成し、生分解性多層フィルムを作成した。
【0037】(実施例5)内層2に流延法で別途作成し
た厚さ25μmのプルランフィルム基材を用いた他は、
実施例4と同様な方法で生分解性多層フィルムを作成し
た。
【0038】(比較例1)実施例1において得られた3
層フィルム上にケイ素酸化物の蒸着層を施さない生分解
性多層フィルムを作成した。
【0039】(比較例2)実施例1における内層2に用
いる樹脂を、ポリビニルアルコール樹脂に変えてエチレ
ンビニルアルコール共重合体樹脂を用い、実施例1と同
様な方法で生分解性多層フィルムを作成した。
【0040】前記の、実施例1乃至5及び比較例1,2
で内層及び表層に使用されている樹脂フィルムについ
て、それぞれの引張弾性率、光透過率、酸素透過度の試
験結果を表1に示し、実施例1乃至5及び比較例1,2
で作成された生分解性多層フィルムについて、それぞれ
の引張弾性率、光透過率、酸素透過度、水蒸気透過度、
生分解性の試験結果を表2に示す。
【0041】
【表1】 樹脂フィルムの種類(厚さ:各25μm) ポリブチレンサクシネート/アジペート樹脂フィルム・・・F1 ポリビニルアルコール樹脂フィルム・・・F2 ポリ乳酸カーボネート樹脂フィルム・・・F3 エチレンビニルアルコール共重合体とポリ乳酸カーボネートの混合樹脂フィル ム(混合比 20:80)・・・F4 セロハン樹脂フィルム・・・F5 ポリ−ε−カプロラクトン樹脂フィルム・・・F6 ポリヒドロキシバリレート/ブチレート樹脂フィルム・・・F7 プルラン樹脂フィルム・・・F8 エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルム・・・F9
【表2】 なお、本発明において生分解性多層フィルム1の層構成
は、図1に限定されるものではなく、図2の実施の形態
の第2例に示すような第1表層3a/内層2/第2表層
3b/無機酸化物の層4の層構成でもよく、あるいは図
3の実施の形態の第3例に示すような無機酸化物の層4
/第1表層3a/内層2/第2表層3b/無機酸化物の
層4の層構成でもよい。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明に係る生分解性多層
フィルムによれば、内層に酸素バリヤー性のある生分解
性フィルムを用い、表層に柔軟性に優れた生分解性フィ
ルムを用い、且つ少なくとも表層の一方の表面に水蒸気
バリヤー性を付加するために無機酸化物の層を設けてい
るので、自然環境中あるいはコンポスト中で分解し、且
つ柔軟性、バリヤー性、機械特性の優れたフィルムとな
る。特に、表層に無機酸化物の層を設けているので、内
層に使用する樹脂と水蒸気との接触を防止し、その酸素
バリヤー性の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生分解性多層フィルムの実施の形
態の第1例を示す拡大断面図である。
【図2】本発明に係る生分解性多層フィルムの実施の形
態の第2例を示す拡大断面図である。
【図3】本発明に係る生分解性多層フィルムの実施の形
態の第3例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 生分解性多層フィルム 2 内層 3a,3b 第1,第2表層 4 無機酸化物の層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA01D AA17D AA19D AA20D AJ05A AJ09A AK01A AK01B AK01C AK21A AK41A AK41B AK41C AK69A BA04 BA07 BA10A BA10D BA13 EH20 EH66 JC00A JC00B JC00C JD03A JD04 JK01 JK07B JK07C JK13 JK17 JN01A JN01B JN01C YY00A YY00B YY00C 4J002 AB02W AD01W BE02W BE03W BG07X CF19X GG02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層がJISK7126による酸素透過
    度が10cc/m・24hr・atm/25μm(2
    5℃、50%RH)以下である生分解性樹脂からなり、
    その両面に積層された表層がJISK7127による引
    張弾性率が1.0〜3.0GPaである生分解性樹脂か
    らなる多層フィルムであって、少なくとも前記表層の一
    方の表面に無機酸化物の層が設けられていることを特徴
    とする生分解性多層フィルム。
  2. 【請求項2】 前記内層を構成する生分解性樹脂が、セ
    ロファン、プルラン、ゼラチン、ポリビニルアルコー
    ル、エチレンビニルアルコール共重合体とポリヒドロキ
    シカルボン酸エステル共重合体との混合体、エチレンビ
    ニルアルコール共重合体とポリカプロラクトンとの混合
    体のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の
    生分解性多層フィルム。
  3. 【請求項3】 前記エチレンビニルアルコール共重合体
    と前記ポリヒドロキシカルボン酸エステル共重合体との
    混合体または前記エチレンビニルアルコール共重合体と
    前記ポリカプロラクトンとの混合体における前記エチレ
    ンビニルアルコール共重合体の比率が7.5〜40重量
    %であることを特徴とする請求項2に記載の生分解性多
    層フィルム。
  4. 【請求項4】 前記表層を構成する生分解性樹脂が、ポ
    リヒドロキシカルボン酸エステル共重合体、ポリカプロ
    ラクトンのいずれかであることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれか1つに記載の生分解性多層フィルム。
  5. 【請求項5】 前記無機酸化物の層はケイ素酸化物また
    はアルミニウム酸化物で形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の生分解性多層フィルム。
  6. 【請求項6】 前記内層が、JISK7105による光
    透過率が70%以上である生分解性樹脂からなり、その
    両面に積層された表層が、JISK7105による光透
    過率が65%以上である生分解性樹脂からなることを特
    徴とする請求項1に記載の生分解性多層フィルム。
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