JPH061064Y2 - 繰り上げ機構付き容器 - Google Patents

繰り上げ機構付き容器

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JPH061064Y2
JPH061064Y2 JP6158888U JP6158888U JPH061064Y2 JP H061064 Y2 JPH061064 Y2 JP H061064Y2 JP 6158888 U JP6158888 U JP 6158888U JP 6158888 U JP6158888 U JP 6158888U JP H061064 Y2 JPH061064 Y2 JP H061064Y2
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container
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cosmetics
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cosmetic
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JP6158888U
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和拓 寺口
幸知 柚原
住夫 尾故島
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YOSHIDA WORKS PRO CO.,LTD.
Naris Cosmetics Co Ltd
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YOSHIDA WORKS PRO CO.,LTD.
Naris Cosmetics Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、化粧料等を収納する容器本体と蓋体より成る
容器に関するもので、具体的には、容器本体内に収納さ
れた化粧料等を適量だけ取り出せることを可能とする繰
り上げ機構付き容器に関するものである。
《従来の技術》 近年、粘度の異る種々の化粧料等を収納するとともに使
用に際しても使いやすい容器の需要が多くなっている。
しかし、従来の容器、例えば化粧料を収納して携帯可能
なコンパクト容器について述べると、専ら固形や練り状
の比較的粘度の高い化粧料を収納するように構成されて
いるため、比較的粘度の低い化粧料を収納することは困
難であり、また使用に際しては従来スポンジ等の化粧具
を化粧料の表面に直接当てて化粧料を化粧具に付着させ
ていたが、この操作は粘度の低い化粧料の場合、化粧具
に化粧料が付着しすぎるなど不便な点が考えられ、一方
比較的粘度の高い化粧料、特に固形の化粧料の場合化粧
具に化粧料が付着しにくいなどの欠点があった。
そこで、粘度の比較的低い化粧料を収納するとともに使
用に際しては必要な分量を注出できる実開昭59−10
712および62−136915に示されるような構成
のコンパクト容器が公知となっている。これらのコンパ
クト容器では化粧料を気密に収納できる内容器を回転自
在に容器本体に配設し、この内容器には繰り上げ機構に
よって上昇するような上昇板を底面に取付けるか、ある
いは底面を上昇するような構成とし、内容器の上面に化
粧料の吐出孔を設けて、使用に際しては内容器を回転さ
せて、内容器の底面あるいは上昇板の上昇によって化粧
料が吐出孔より押し出されるようになっている。
また、実開昭60−36807に示されるようなコンパ
クト容器では固形の化粧料を充填した収納皿を弾性手段
を介して容器本体に上昇可能に取付け、化粧料の表面に
は多孔板を当接するとともに回転自在に配設し、使用に
際しては多孔板を回転させ孔のエッジにより化粧料を削
り、削り取られた化粧料をスポンジ等の化粧具に付着さ
せるような構成となっている。そして、化粧料が減少す
ると、収納皿は弾性手段によって上昇し、常時化粧料の
表面が多孔板に当接するようになっている。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら上述のような容器によると、前者に比較的
粘度の高い化粧料を収納した場合、吐出孔から化粧料を
注出することは極めて困難であり、粘度の低い化粧料に
しか適用できず、また後者においては、弾性手段によっ
て化粧料の収納皿が上昇することにより、粘度の低い化
粧料は収納皿の上昇しようとする力を押えることができ
ないため、これを収納することは不可能であり、固形ま
たはかなり粘度の高い化粧料にしか適用できない。
本考案は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、
その目的は粘度の高いものから比較的低いものまで、種
々の化粧料等を収納することを可能とし、化粧料等の使
用に際しても必要な分量だけ注出する操作が簡単かつ正
確にできるような容器を提供するにある。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するため、本考案に係る繰り上げ機構付
きコンパクト容器では、容器本体と蓋体より成るコンパ
クト容器の容器本体の周壁からラックの一端を露出さ
せ、ラックの歯部を容器本体内に位置させて配設すると
ともに容器本体内には回転スリーブを回転自在に配設し
て回転スリーブの外周ギヤーとラックの歯部を噛合さ
せ、回転スリーブ内にはこれとともに回転する底板を上
昇可能に取付け、底板にはネジ部を設けるとともに容器
本体に固定的に設けたネジ部と螺合させて底板が回転と
ともに上昇するような繰り上げ機構とし、底板上には化
粧料等を充填し、これを覆う多孔板を回転不能に配設し
てなるのである。
《実施例》 以下に本考案の好適な実施例について添附図面を参照に
して説明する。
図において1は容器本体を示し、この容器本体1には縁
部を残して凹部2が設けられており、上方には中蓋3お
よび蓋体4が配設され、これらはそれぞれの後端部にお
いて開閉自在に枢着されている。蓋体4は内側に鏡を接
着してなり、前方内側部からは爪片5が垂設されるとと
もに、爪片5の後面には第1の係合突片6が形成されて
いる。この爪片5に対応して、容器本体1の前端縁部に
は断面略「凹」字形のプッシュピース7が前後に摺動可
能に配設され、このプッシュピース7の後壁前面には第
2の係合突片8が形成されており、蓋体4を閉じると前
記第1の係合突片6と第2の係合突片8が係止して止錠
位置を占めるようになっている。また、中蓋3の前方は
下方に凹んだ凹陥部9となっていて、スポンジ等の化粧
具10が収納されるようになっており、凹陥部9の外壁
前面は容器本体1の凹部2の前面に互いの凹凸によって
係止され、使用時には中蓋3は容器本体1に対して閉じ
た状態で固定されるようになっている。
そして、凹陥部9の後方における容器本体1内には、ラ
ック11とラック11の後方に回転スリーブ12が配設
されている。ラック11は、その一端を容器本体1の側
壁より外方へ露出させ、弾性手段を介して左右方向に往
復が可能とされている。またラック11の前面にはバネ
片が取付けられ、このバネ片の一端が前記中蓋3の凹陥
部9の外壁後面に当接されることにより、ラック11は
後方に付勢されている。そしてラック11の後方に配設
された略円筒状の回転スリーブ12の外周のギヤー13
にラック11の歯部が噛合されており、この噛合部分は
ラック11が内方に移動する時のみ、回転スリーブ12
が回動するようなラチェット機構となっている。また、
回転スリーブ11の内部には底板14が収納されてお
り、この底板14は円形の板部15とその下面に一体的
に形成された円筒部16より成り、板部15の外周には
一定の間隔をおいて切欠凹所15aが形成されていて、
この切欠凹所15aが回転スリーブ12の内周に設けら
れた凸リブ12aに嵌合し、底板14は回転スリーブ1
2に対して回転不能とされる一方回転スリーブ12の内
周の上下方向に摺動可能となっている。また底板14の
円筒部16の内周はネジ部となっていて、ここにリフト
リング17がその外周のネジ部によって螺合されてい
る。そしてリフトリング17は容器本体1の凹部2に一
体的に形成されている略円筒形の突出リング18の外周
に互いの凹凸17a,18aにより回動不能に嵌合して
いる。
以上のような構成により、回転スリーブ12は底板14
とともに突出リング18とその外周に固定的に嵌合され
ているリフトリング17を中心として回動可能であり、
また、底板14の円筒部16がリフトリング17の外周
に螺合しているため、底板14は回転しながら上昇する
ような繰り上げ機構となっている。そして、化粧料は、
回転スリーブ12の内周と底板14の板部15の間に充
填され、底板14とともに回転しながら上昇するような
構成となっている。また、回転スリーブ12の上端部は
中蓋3に固定的に取付けられた多孔板19によって覆わ
れ、この多孔板19が化粧料の上面を覆うようになって
いる。多孔板19はアルミニウムやステンレス等の金属
より成り、化粧料の注出孔20が、その下端エッジを板
面より下方に若干突出させて多数形成されている。
なお、多孔板19は中蓋3と一体的に形成されて中蓋3
と同材質例えばプラスチックであってもかまわない。ま
た、注出孔20の下端が粘度の高い化粧料を削り取るこ
とが可能であれば、下端のエッジは無くともよい。
化粧料の使用に際しては容器本体1の外に露出している
ラック11の一端を内方に押すとラック11の歯部が回
転スリーブ12のギヤー13と噛合していることによ
り、回転スリーブ12が回転する。このとき回転スリー
ブ12の内周の底板14は回転スリーブとともに回転す
るが、その円筒がリフトリング17に螺合されているこ
とにより繰り上げられ、その結果、化粧料は回転しなが
ら上方へ圧縮されるようになる(第4図)。この時、化
粧料の粘度が低いと、化粧料は多孔板19の注出孔20
より絞り出されるような形で注出され、粘度の高い化粧
料の場合、化粧料は底板14とともに回転しながら多孔
板19に圧接されるため、注出孔20のエッジで削られ
て粉状となって注出孔20より注出される。
なお、この実施例では、底板14の板部15の上面に放
射状リブ15bが形成されており、底板14が回転する
時、板部15の上面に充填された化粧料が空回りしない
ようになっている。
また、化粧料の詰め替えに際しては中蓋3と容器本体1
の係止を解除し、中蓋3を開けてから回転スリーブ12
と底板14をこれにリフトリング17を取付けたまま突
出リング18より取り外し、次に化粧料が充填された回
転スリーブ12と底板14をリフトリング17ととも
に、突出リング18に取付け、中蓋3を閉じると、使用
可能な状態となる。なお、リフトリング17は突出リン
グ18と一体的に形成してもよいが、この場合には化粧
料の詰め替え時に、底板14をリフトリング17にねじ
込む必要がある。
なお、この実施例では、コンパクト容器に化粧料を収納
するような構成としたが、収納できるものは化粧料に限
らず、容器も、蓋が容器本体に対して開閉自在であれば
この実施例のような蝶番結合によるコンパクト容器でな
くとも良い。
《効果》 本考案における繰り上げ機構付きコンパクト容器は上述
のように容器本体に回転スリーブを回転可能に配設する
とともに回転スリーブ内にこれとともに回転する底板を
上昇可能に取付け、回転スリーブが回転すると前記底板
が回転とともに上昇するような繰り上げ機構となってい
て、前記底板には化粧料等が充填され、この上面を覆う
多孔板が回転不能に配設されているため、底板の上昇に
よって粘度の低い化粧料等は多孔板の注出孔より絞り出
されるように注出され、また粘度の高い化粧料等は底板
が回転することにより、注出孔のエッジによって削られ
て注出されるので、粘度の高いものから比較的低いもの
まで、種々の化粧料等を収納しても使用時に化粧料等を
取り出すことが極めて簡単であり、また、ラックを容器
本体に配設して、回転スリーブの外周ギヤーと噛合さ
せ、ラックを押すことによって回転スリーブが回転する
ようになっているため、化粧料等を少量づつ必要な分量
だけ取り出すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る容器の蓋体を開放し、化粧具を取
り出した状態を示す部分断面斜視図、第2図は容器本体
より回転スリーブと底板およびリフトリングを分離して
示す斜視図、第3図は蓋体を閉じた状態を示す断面図、
第4図は回転スリーブを回転させて底板を上昇させた状
態を示す要部拡大断面図である。 1……容器本体 4……蓋体 11……ラック 12……回転スリーブ 13……ギヤー 14……底板 19……多孔板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体と蓋体より成る容器の該容器本体
    の周壁からラックの一端を露出させ、該ラックの歯部を
    該容器本体内に位置させて配設するとともに該容器本体
    内には回転スリーブを回転自在に配設して該回転スリー
    ブの外周ギヤーと該ラックの歯部を噛合させ、該回転ス
    リーブ内にはこれとともに回転する底板を上昇可能に取
    付け、該底板にはネジ部を設けるとともに該容器本体に
    固定的に設けたネジ部と螺合させて該底板が回転ととも
    に上昇するような繰り上げ機構とし、該底板上には化粧
    料等を充填し、該化粧料等を覆う多孔板を回転不能に配
    設してなることを特徴とする繰り上げ機構付き容器。
JP6158888U 1988-05-12 1988-05-12 繰り上げ機構付き容器 Expired - Lifetime JPH061064Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6158888U JPH061064Y2 (ja) 1988-05-12 1988-05-12 繰り上げ機構付き容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6158888U JPH061064Y2 (ja) 1988-05-12 1988-05-12 繰り上げ機構付き容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01164924U JPH01164924U (ja) 1989-11-17
JPH061064Y2 true JPH061064Y2 (ja) 1994-01-12

Family

ID=31287246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6158888U Expired - Lifetime JPH061064Y2 (ja) 1988-05-12 1988-05-12 繰り上げ機構付き容器

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150096609A (ko) 2014-02-14 2015-08-25 주식회사 엘지생활건강 화장품 용기
WO2017213298A1 (en) 2016-06-10 2017-12-14 Lg Household & Health Care Ltd. Cosmetic vessel

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JPH01164924U (ja) 1989-11-17

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