JPH0610635A - 可変動弁機構付き機関の油圧供給装置 - Google Patents

可変動弁機構付き機関の油圧供給装置

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JPH0610635A
JPH0610635A JP17087492A JP17087492A JPH0610635A JP H0610635 A JPH0610635 A JP H0610635A JP 17087492 A JP17087492 A JP 17087492A JP 17087492 A JP17087492 A JP 17087492A JP H0610635 A JPH0610635 A JP H0610635A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可変動弁機構付き機関において、機関低回転
域からカムの切換えを可能とする油圧供給装置を提供す
る。 【構成】 ポンプ吐出側通路15から潤滑通路16とカ
ム切換機構11,12に連通する油圧通路13を分岐形
成し、カム切換機構11,12の切換作動時に一時的に
絞弁50が潤滑通路16を絞るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関の運転条件に応じ
て複数のカムを切換える可変動弁機構付き機関の油圧供
給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の可変動弁機構として、例えば、
特開昭62−294709号公報において、通常回転域
の出力を重視したカムと、それより高回転域の出力を重
視したカムとを備え、機関回転数によってこの2つのカ
ムを切換える可変動弁装置が提案されている。
【0003】このような従来装置では、カム切換機構に
駆動油圧を供給する油圧通路が機関の潤滑通路から分岐
して配設され、機関のオイルポンプから供給される油圧
を弁手段を介して調節して、カムを切換えるようになっ
ている。
【0004】また、本出願人により特願平2-1154
09号等にて、機関の出力性能と燃費性能を共に向上さ
せる目的で、1つの弁に対して3つのカムを備え、低回
転域からカムを切換える装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置にあっては、オイルポンプの吐出流量が低
い低回転域では、機関の潤滑部に供給されるオイル量が
かなりの割合を占めて、カム切換機構に十分な油圧を供
給することができないため、カムの切換え可能な回転域
が例えば3000rpm以上の範囲に限定されたり、ある
いはカム切換時の応答性を悪化させるという問題点があ
った。
【0006】本発明はこのような従来の課題に着目して
なされたもので、機関低回転域からカムの切換えを可能
とする油圧供給装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、共通の吸気弁
または排気弁の少なくとも一方に対してカムプロフィー
ルの異なる複数のカムを備え、油圧調整弁を介して導か
れる油圧に応動して吸気弁または排気弁の少なくとも一
方の開閉作動に携わるカムを切換えるようにしたカム切
換機構を備え、オイルポンプの吐出側通路から、機関主
運動部に潤滑油を導く潤滑通路と、前記油圧調整弁に連
通する油圧通路とを分岐させて配設した可変動弁機構付
き機関において、前記オイルポンプの吐出側通路から前
記潤滑通路に分流するオイルの流れを絞る絞弁を設け、
前記カム切換機構の切換作動時に一時的にこの絞弁が潤
滑通路を絞るように制御する手段を設ける。
【0008】また、前記絞弁が潤滑通路を絞る作動と連
動してリリーフバルブの開弁圧を高める調整手段を設け
る。
【0009】
【作用】オイルポンプから吐出するオイルは、潤滑通路
に分流してクランクシャフト等の主運動部を潤滑する一
方、油圧通路から油圧調整弁を経て導かれる油圧により
カム切換機構を作動させる。
【0010】絞弁はカム切換機構の切換作動時に潤滑通
路を絞ることにより、機関の低回転域でもカム切換機構
を作動させるのに必要な油圧力が確保され、カム切換機
構の作動を確実に行うことができ、また切換え応答性を
高められる。
【0011】絞弁はカム切換機構の作動に連動して極短
時間だけ潤滑通路を絞り、カムの切換作動後に潤滑通路
の絞りを解除することにより、クランクシャフト等の主
運動部系に供給されるオイルの供給が不足することがな
く、潤滑性能を維持でき、またオイルポンプの負荷が増
大することを抑えられる。
【0012】また、前記絞弁が潤滑通路を絞る作動と連
動してリリーフバルブの開弁圧を高める調整手段を設け
ることにより、カム切換機構の作動が行われない運転時
にリリーフバルブの開弁圧を比較的低い適正な値に設定
することが可能となり、高回転域でオイルポンプの負荷
が増大することを抑えられる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0014】図1に示すように、4気筒機関は、吸気弁
の開閉作動に携わるカムを切換えるカム切換機構11
と、排気弁の開閉作動に携わるカムを切換えるカム切換
機構12とを各気筒毎に備える。
【0015】図中13は各カム切換機構11および12
に駆動油圧を導く油圧通路で、この油圧通路13と潤滑
通路16はオイルポンプ14の吐出側通路15から分岐
して配設される。
【0016】オイルパン21に溜められたオイルはオイ
ルポンプ14で吸い上げられ、オイルポンプ14から吐
出側通路15を通して圧送される。オイルポンプ14か
ら吐出するオイルはリリーフバルブ52で設定圧以下に
調整されつつ、フィルタ22とオイルクーラ23を経て
供給される。
【0017】潤滑通路16は、メインギャラリ24がク
ランクシャフトに沿って形成され、このメインギャラリ
24からクランクシャフトとピストンおよびコンロッド
の主運動部系にオイルが分配される。メインギャラリ2
4に入ったオイルの一部はクランクシャフトの各主軸受
27に送られ、各主軸受27を潤滑し、各主軸受27に
送られたオイルの一部はクランクシャフト内部を通って
各クランクピン28を潤滑し、またメインギャラリ24
に入ったオイルの一部は噴射ノズル29を介してピスト
ン30を潤滑する。
【0018】潤滑通路16にはメインギャラリ24から
分岐するサブギャラリ25,26が吸気カムシャフトと
排気カムシャフトにそれぞれ沿って形成され、サブギャ
ラリ25にはメインギャラリ24のオイルが固定絞り3
1を介して分流される。各サブギャラリ25,26に入
ったオイルは、吸気カムシャフトの各軸受32と排気カ
ムシャフトの各軸受33およびカム切換機構11,12
等を潤滑する。
【0019】油圧通路13の途中には油圧調整弁17が
介装され、各カム切換機構11,12に導かれる油圧を
調節するようになっている。この油圧調整弁17はその
流路面積を2段階に切換える電磁弁であり、その通電時
に流路面積を大きくして吐出側通路15から各カム切換
機構11,12に導かれる油圧を高めて、各カム切換機
構11,12を作動させるようになっている。
【0020】なお、油圧調整弁17を経て油圧通路13
に入ったオイルの一部は、各固定絞り35,36を介し
て各潤滑通路37,38に流入し、各潤滑通路37,38
から各カム切換機構11,12に潤滑油として供給され
る。
【0021】各カム切換機構11,12は、その揺動先
端が吸気弁または排気弁に当接してバルブスプリングの
付勢力により第一のカムに従動するメインロッカアーム
と、弁との当接部位を持たずロストモーションスプリン
グの付勢力により第二のカムに従動するサブロッカアー
ムとが互いに独立して揺動可能に支持され、油圧に応動
する結合ピンが各ロッカアームの嵌合孔に渡って嵌まり
あるいは一方の嵌合孔から抜けることで、メインロッカ
アームに対してサブロッカアームが選択的に結合された
りあるいはその結合が解かれたりする。第二のカムは第
一のカムより大きなプロフィールで形成されており、メ
インロッカアームに対してサブロッカアームの結合が解
かれた状態では、第一のカムのプロフィールに従ってメ
インロッカアームが揺動して各弁が開閉駆動され、リフ
ト量およびリフト区間の共に小さな開弁特性が得られ
る。機関回転数が設定値(例えば2500rpm)を越えて
上昇した所定の回転域では、油圧調整弁17の作動によ
り各カム切換機構11,12に導かれる油圧が高めら
れ、結合ピンを介してメインロッカアームとサブロッカ
アームが結合される。この状態では、メインロッカアー
ムが第一のカムから浮き上がり、サブロッカアームを介
して第二のカムのプロフィールに従って揺動して各弁が
開閉駆動され、リフト量およびリフト区間が共に大きい
開弁特性が得られる。
【0022】なお、カム切換機構は、1つの弁に対して
プロフィールの異なる3つのカムを切換える構造として
もよい。
【0023】図2にも示すように、上記結合ピンが各ロ
ッカアームの嵌合孔に渡って嵌まるカムの切換作動時に
油圧通路13を介して各カム切換機構11,12に導か
れる駆動油圧を確保するために、前記潤滑通路16に分
流するオイルの流れを絞る絞弁50が設けられる。
【0024】絞弁50はオイルの流れを大きく絞るポジ
ションaとオイルの流れをほとんど絞らないポジション
bとを有し、パイロット通路55から導かれるパイロッ
ト油圧が所定値を越えて高まるとポジションbからポジ
ションaに切換わる。
【0025】絞弁50のパイロット油圧とリリーフバル
ブ52の背圧を調整する電磁弁51が設けられる。電磁
弁51はポンプ吐出側通路15をパイロット通路55お
よびリリーフバルブ52の背圧室56に連通するポジシ
ョンcと、この連通を遮断するポジションdを有し、コ
ントローラ19から送られる励磁電流によりポジション
dからポジションcに切換えられる。
【0026】リリーフバルブ52の背圧室56は、固定
絞り54および電磁弁51を介してポンプ吐出側通路1
5に連通するとともに、固定絞り53を介してオイルパ
ン21側に連通する。
【0027】電磁弁51がポジションdにある場合、絞
弁50は潤滑通路16に分流するオイルの流れをほとん
ど絞らないポジションbに保持されるとともに、リリー
フバルブ52はその背圧室56が略大気圧となって、そ
の開弁圧が小さく保たれる。
【0028】電磁弁51がポジションcにある場合、絞
弁50は潤滑通路16に分流するオイルの流れを大きく
絞るポジションaに保持される。これにより、油圧通路
13から油圧調整弁17を介して各カム切換機構11お
よび12に導かれる駆動油圧が上昇するとともに、リリ
ーフバルブ52はその背圧室56が絞り54と53によ
り定まる所定圧となって、その開弁圧が大きく保たれ
る。
【0029】各カム切換機構11,12の作動時に一時
的に絞弁50が潤滑通路16を絞るように制御する手段
としてコントローラ19が設けられる。コントローラ1
9は図示しない制御装置から油圧調整弁17に送られる
カム切換信号と、回転センサ39からの検出信号を入力
して、低回転数域で油圧調整弁17を介して各カム切換
機構11,12の切換作動が行われるのに連動して一時
的に電磁弁51を通電する。
【0030】ここで、コントローラ19の制御内容を図
3に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0031】まずステップ101で油圧調整弁17に送
られる励磁電流(カム切換信号)がOFFからONに切
換えられことを判定し、ステップ102で機関回転数N
eが所定値(例えば3000rpm)より低いことを判
定して、ステップ103で電磁弁51に送られる励磁電
流をONにする。
【0032】続いてステップ104で電磁弁51の通電
時間が所定のディレイTを越えるのを判定し、ステップ
105で電磁弁51に送られる励磁電流をOFFにす
る。
【0033】なお、ディレイTはカムが略1回転する時
間に若干の余裕時間を加算した値(例えば0.2秒)に
設定され、各カム切換機構11,12において油圧に応
動するすべての結合ピンが各ロッカアームの嵌合孔に渡
って嵌まるようにする。
【0034】この実施例では油圧調整弁17と電磁弁5
1が略同時に通電されるが、機関の運転条件から油圧調
整弁17が通電されるのを予測して電磁弁51を油圧調
整弁17より先に通電してもよい。これにより、電磁弁
51に要求される応答性を下げられる。また、結合ピン
の移動が終了することを検出し、電磁弁51をOFFに
するタイミングを結合ピンの移動が終了する時点にして
もよい。
【0035】このように構成されており、機関回転数が
3000rpmより低い回転域では、図4に示すよう
に、カム切換信号が立ち上がるのに伴って、油圧調整弁
17と電磁弁51は同時に通電され、油圧調整弁17が
継続して通電されるのに対して、電磁弁51は所定時間
Tだけ通電される。
【0036】電磁弁51の作動によって絞弁50が潤滑
通路16を絞るとともに、リリーフバルブ52の開弁圧
が高まることにより、油圧通路13から油圧調整弁17
に送られる油圧が一時的に上昇し、この間にカム切換機
構11,12の結合ピンが移動して各ロッカアームの嵌
合孔に渡って嵌まる。
【0037】結合ピンの移動時はオイルがカム切換機構
11,12に流入するので、電磁弁51により潤滑通路
16を絞らない場合、結合ピンの移動が終了するまでは
図中破線で示すように油圧通路13における油圧が落ち
込むが、電磁弁51の作動により絞弁50が潤滑通路1
6が一時的に絞られることにより、油圧通路13から油
圧調整弁17に送られる油圧が落ち込むことなく上昇
し、結合ピンを速やかにかつ確実に移動することができ
る。
【0038】カムが1回転以上すれば、すべての結合ピ
ンの移動が終了するので、所定時間Tが経過した後に電
磁弁51がOFFとなり、絞弁50による潤滑通路16
の絞りが解除されるとともに、リリーフバルブ52の開
弁圧が下がる。電磁弁51がOFFとなっても、油圧調
整弁17が引き続き通電されることにより各結合ピンに
導かれる油圧が所定値より高く保たれる。各カム切換機
構11,12において結合ピンが各ロッカアームの嵌合
孔に渡って嵌まった状態に保持するのに必要な油圧力
は、油圧調整弁17より下流側の油圧が図中1点鎖線で
示す所定値を越えていればよい。
【0039】油圧調整弁17の励磁電流がOFFとな
り、油圧通路13が再び絞られることにより、各結合ピ
ンに導かれる油圧力は低下し、結合ピンはバネの付勢力
により各ロッカアームを結合しない初期位置に復帰す
る。
【0040】なお、電磁弁51の作動により絞弁50が
潤滑通路16が絞られる時間は約0.2秒と極短時間で
あるため、潤滑通路16からクランクシャフトとピスト
ンおよびコンロッドの主運動部系に供給されるオイルが
不足して潤滑不良を防止するとともに、オイルポンプ1
4の負荷が必要以上に増大することを抑えられる。
【0041】なお、3000rpm以上の回転域ではオ
イルポンプ14の吐出量が増大することにより、絞弁1
8を開いても各カム切換機構11,12に導かれる駆動
油圧は十分に確保されるため、絞弁50により潤滑通路
16を絞る必要がない。
【0042】電磁弁51がポジションcにある場合、リ
リーフバルブ52はその背圧室56にポンプ吐出側通路
15の圧力が絞り54を介して導かれて絞り54と絞り
53の分圧比によって定まる圧力となり、そのリリーフ
圧が大きく保たれる。ここで、ポンプ吐出側通路15の
圧力をPp、この圧力Ppが作用するリリーフバルブ5
2の受圧面積をAp、背圧室56に生じる背圧をPh、
この背圧Phが作用するリリーフバルブ52の受圧面積
をAh、リリーフバルブ52を閉弁方向に付勢するバネ
力をFsとすると、リリーフバルブ52の釣り合いの式
は、 Ap×Pp=Fs+Ah×Ph となる。Ph,Ppの分圧比をKp、Ap,Ahの面積
比をKaとおけば、 Ph=Kp×Pp Ah=Ka×Ap となるので、Ppは次式で表される。
【0043】 Pp=Fs/Ap+Kp×Ka×Pp すなわち、 Pp=Fs/[Ap×(1−Kp×Ka)] となる。したがって、分圧比Kp、面積比Kaを任意に
設定することにより、リリーフバルブ52のリリーフ圧
Ppを図5に実線と破線で示すように所望の特性に設定
することができる。
【0044】これに対して、リリーフ圧の特性を変えら
れない従来装置の場合、図5に1点鎖線示すように、中
高回転域でリリーフ圧を必要以上に高め、オイルポンプ
14の負荷を増大させる。
【0045】次に、図6に示した他の実施例は、絞弁5
0のパイロット通路55とリリーフバルブ52の背圧室
56が固定絞り54を介してポンプ吐出側通路15に連
通し、背圧室56が電磁弁57を介してオイルパン21
に連通するものである。
【0046】電磁弁57は背圧室56をオイルパン21
側に連通するポジションfと、この連通を遮断するポジ
ションeを有し、各カム切換機構11,12の切換作動
が行われるのに連動してその励磁電流が一時的に止めら
れてポジションfからポジションeに切換えられる。
【0047】このように、電磁弁57の非通電時に絞弁
50が潤滑通路16を絞るとともに、リリーフバルブ5
2の開弁圧を高める構成としたため、電磁弁57に接続
する配線の断線時等にも各カム切換機構11,12の作
動性が確保される。
【0048】次に、図7に示した他の実施例は、潤滑通
路16に圧力制御型の絞弁60を設けるものである。
【0049】絞弁60はこれを閉弁方向に付勢するバネ
61と、これを開弁方向に付勢するパイロット圧が導か
れる油圧室62とを備える。
【0050】油圧室62に接続されるパイロット通路6
3は、電磁弁65を介してポンプ吐出側通路15に連通
するとともに、固定絞り64を介してオイルパン21に
連通する。
【0051】電磁弁65はパイロット通路63をポンプ
吐出側通路15に連通するポジションhと、この連通を
遮断するポジションgを有し、各カム切換機構11,1
2の切換作動が行われるのに連動してその励磁電流が一
時的に止められてポジションhからポジションgに切換
えられる。
【0052】電磁弁65がポジションhにある状態で
は、ポンプ吐出圧がパイロット通路63を介して油圧室
62に導かれ、絞弁60は強制的に開弁される。
【0053】電磁弁65がポジションgにある状態で
は、大気圧がパイロット通路63を介して油圧室62に
導かれ、絞弁60の開弁圧は高められ、潤滑通路16を
流れるオイルを絞る。
【0054】この場合、通常オイルポンプ14とユニッ
ト化して設けられるリリーフバルブ52に対して背圧を
調整する機構等を設ける必要がなく、生産性を高められ
る。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、可変動弁
機構付き機関の油圧供給装置において、ポンプ吐出側通
路から潤滑通路に分流するオイルの流れを絞る絞弁を設
け、カム切換機構の切換作動時に一時的にこの絞弁が潤
滑通路を絞り、カム切換機構に導かれる油圧力を高める
ように構成したため、カム切換機構の作動を確実に行う
ことができるとともに、この切換え応答性が高めること
ができる。一方、通常時は絞弁が潤滑通路を絞らないの
で、オイルポンプの駆動負荷が小さく、燃費が改善され
る。
【0056】また、絞弁が潤滑通路を絞る作動と連動し
てリリーフバルブの開弁圧を高める調整手段を設けるこ
とにより、カム切換機構の作動が行われない運転時にリ
リーフバルブの開弁圧を比較的低い適正な値に設定する
ことが可能となり、高回転域でオイルポンプの負荷が増
大することを抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す全体構成図である。
【図2】同じく油圧回路図である。
【図3】同じく制御内容を示すフローチャートである。
【図4】同じくタイミングチャートである。
【図5】同じくリリーフ圧の特性図である。
【図6】他の実施例を示す油圧回路図である。
【図7】さらに他の実施例を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
11 カム切換機構 12 カム切換機構 13 油圧通路 14 オイルポンプ 15 ポンプ吐出側通路 16 潤滑通路 17 油圧調整弁 19 コントローラ 50 絞弁 51 電磁弁 52 リリーフバルブ 56 背圧室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の吸気弁または排気弁の少なくとも
    一方に対してカムプロフィールの異なる複数のカムを備
    え、油圧調整弁を介して導かれる油圧に応動して吸気弁
    または排気弁の少なくとも一方の開閉作動に携わるカム
    を切換えるようにしたカム切換機構を備え、オイルポン
    プの吐出側通路から、機関主運動部に潤滑油を導く潤滑
    通路と、前記油圧調整弁に連通する油圧通路とを分岐さ
    せて配設した可変動弁機構付き機関において、前記オイ
    ルポンプの吐出側通路から前記潤滑通路に分流するオイ
    ルの流れを絞る絞弁を設け、前記カム切換機構の切換作
    動時に一時的にこの絞弁が潤滑通路を絞るように制御す
    る手段を設けたことを特徴とする可変動弁機構付き機関
    の油圧供給装置。
  2. 【請求項2】 前記オイルポンプの吐出圧を規制するリ
    リーフバルブを設け、前記絞弁が潤滑通路を絞る作動と
    連動してこのリリーフバルブの開弁圧を高める調整手段
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構
    付き機関の油圧供給装置。
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