JPH06106335A - 積層型エバポレータ用素子の製造方法 - Google Patents

積層型エバポレータ用素子の製造方法

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JPH06106335A
JPH06106335A JP27773592A JP27773592A JPH06106335A JP H06106335 A JPH06106335 A JP H06106335A JP 27773592 A JP27773592 A JP 27773592A JP 27773592 A JP27773592 A JP 27773592A JP H06106335 A JPH06106335 A JP H06106335A
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JP
Japan
Prior art keywords
metal plate
roll
metallic plate
recesses
chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP27773592A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Koga
美章 古賀
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】途中で流路面積の変わる素子を、ロール成形に
より製造可能とする。 【構成】金属板1bに形成した第一、第二の凹部24、
25は、折り返しの前後で幅寸法が変化する。素子は、
上記金属板1bを、第一、第二の凹部24、25を対向
させつつ、中心線xで180度折り曲げる事で造る。金
属板1bは、中心線xに対し線対称である為、ロール成
形が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る積層型エバポレー
タ用素子の製造方法は、自動車用空気調和装置に組み込
んで空気を冷却する、エバポレータを造る為に利用す
る。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置には、内部で冷媒を蒸発さ
せ、外部を流通する空気を冷却するエバポレータが組み
込まれている。この様な、空気調和装置に組み込まれる
エバポレータとして従来から、例えば特開昭61−27
496号公報に記載された構造のものが知られている。
【0003】この従来から知られた積層型エバポレータ
は、図3〜6に示す様に構成されている。アルミニウム
合金により造られた金属板1の下端縁には、1対の突出
部2a、2bを形成しており、この金属板1の片面にU
字形の凹部3を形成している。この凹部3の両端は、上
記1対の突出部2a、2bの端縁に迄連続させている。
上記凹部3の内側には多数の突起4、4を形成し、凹部
3により構成される折り返し流路5の内側を流れる冷媒
等の流体の流れを乱し、この流体と金属板1との間の熱
交換が効率良く行なわれる様にしている。
【0004】尚、この様な凹部3や突起4、4を有する
金属板1は、特開平2−49127号公報に示されてい
る様に、長尺な帯状金属板を1対のロールの間を通過さ
せる事で、上記凹部3や突起4、4を成形した後、上記
長尺な金属板の適当箇所を切断する事で造る。この様
に、金属板1をロール成形で造る事により、プレス成形
で造る場合に比べて製造作業の能率化を図れ、積層型エ
バポレータの低廉化を図れる。
【0005】そして、この様な金属板1を用いて造る、
タンク別体型の積層型エバポレータの場合、この金属板
1、1を2枚1組とし、互いの凹部3、3同士を対向さ
せた状態で最中状に重ね合わせて互いに液密に接合する
事により、U字形の折り返し流路5と、この流路5の両
端に位置して端縁部から突出した1対の接合部6a、6
bとを有する素子7、7とする。
【0006】そして、複数の素子7、7のそれぞれの接
合部6a、6bを、第一、第二のタンク8、9の側面に
それぞれ形成した、スリット状の接続孔10、10に挿
入すると共に、各接合部6a、6bの外周面と各接続孔
10、10の内周縁とを互いに液密にろう付け接合す
る。各タンク8、9は、それぞれ図3に示す様な座板1
1とタンク本体12とを組み合わせ、互いに液密にろう
付けする事で構成されており、上記接続孔10、10
は、座板11の底面に形成されている。これと共に、隣
り合う素子7、7の間にフィン13、13を設けてコア
部を構成する。
【0007】上記第一のタンク8の内側は、中間部に固
定した隔壁14により仕切る事で、入口室15と出口室
16とに分割し、入口室15の側に流体送り込み口17
を、出口室16の側に流体取り出し口18を、それぞれ
設けている。
【0008】上述の様に構成されるタンク別体型の積層
型エバポレータの場合、第一、第二のタンク8、9と複
数の素子7、7に設けた折り返し流路5とから成る空間
の内側を、図7に示す様に、第一、第二、第三、第四の
四室に分割して考える事が出来る。
【0009】即ち、第一のタンク8の片半部(図5の左
半部)に存在する入口室15と一部(同図の左半分)の
素子7、7の上流側半部とから成る第一室19と、この
第一室19の下流側に設けられ、上記一部の素子7、7
の下流側半部と第二のタンク9の片半部(同図の左半
部)とから成る第二室20と、この第二室20の下流側
に設けられ、第二のタンク9の他半部(同図の右半部)
と残部(同図の右半分)の素子7、7の上流側半部とか
ら成る第三室21と、この第三室21の下流側に設けら
れ、第一のタンク8の他半部(同図の右半部)と残部の
素子7、7の下流側半部とから成る第四室22とであ
る。
【0010】この様な第一〜第四室19〜22に分割さ
れる積層型エバポレータに、図7に矢印aで示す様に、
流体送り込み口17から冷媒等の流体を送り込むと、こ
の流体は、同図に矢印bで示す様に第一室19内を流
れ、一部の素子7、7の折り返し流路5の折り返し部分
を、同図に矢印cで示す様に流れて、第二室20に進入
する。
【0011】第二室20内を矢印dで示す様に流れ、こ
の第二室20の下流側端部に迄流れた流体は、次いで、
第二のタンク9内を、このタンク9の軸方向に亙って図
7の矢印e方向に流れて、第三室21内に進入した後、
この第三室21を構成する残部の素子7、7の折り返し
流路5内を、同図に矢印fで示す様に流れる。
【0012】更に流体は、同図に矢印gで示す様に、残
部の素子7、7の折り返し流路5の折り返し部分を流れ
て、第四室22に進入し、この第四室22内を矢印hで
示す様に流れる。
【0013】そして、この第四室22の下流側端部に存
在する、第一のタンク8の他半部(図5の右半部)に迄
流れた流体は、次いで流体取り出し口18から、同図に
矢印iで示す様に流出する。
【0014】ところで、図3〜6に示す様なエバポレー
タの場合、流体送り込み口17から送り込まれた気液混
合状態の冷媒は、第一室→第二室→第三室→第四室と流
れる間に次第に蒸発し、容積が増大する。従って、各室
19〜22を構成する素子7、7内に設けられた折り返
し流路5、5の断面積が、その全長に亙って変化しない
場合、下流側に向かう程、冷媒通過に対する抵抗が大き
くなって性能が低下する原因となる。
【0015】この様な原因による性能低下を防止する為
には、例えば実開平3−115363号公報に開示され
ている様に、折り返し流路の幅寸法が折り返しの前後で
変化する素子を使用し、下流側に向かう程折り返し流路
の断面積が広くなる様に、各素子を配置する事が考えら
れる。
【0016】即ち、図8に示す様に、折り返し流路5a
を仕切る仕切部23を、金属板1aの幅方向中心に対し
偏らせたものを2種類用意し、この2種類の金属板1a
同士を、上記仕切部23同士を突き合わせる状態に最中
状に組み合わせるものである。この様に2種類の金属板
1a同士を組み合わせた状態で造られた素子の内側に
は、折り返し前後で断面積が変化する折り返し流路5a
が設けられる。
【0017】そこで、下流側の断面積が広くなる様に考
慮しつつ、この素子を積層型エバポレータに組み込め
ば、流通抵抗増大に起因する性能低下を防止出来る。こ
の場合に於いて、図3〜7に示す様に、エバポレータの
内部が第一室〜第四室に四分割される構造の場合には、
素子を2種類用意し、各室を構成する流路部分の断面積
が、第一室→第二室→第三室→第四室に向けて次第に大
きくなる様にする。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明の積層型エバポ
レータ用素子の製造方法は、冷媒の流通抵抗増大を防止
出来る素子を、安価に製作出来る様にするものである。
【0019】前述の様に、素子を構成する金属板の製造
作業をロール成形により行なう事で、プレス成形により
行なう場合に比べて製造作業が容易となり、製作費の低
廉化を図れるが、図8に示す様に、左右非対称形状の金
属板1aをロール成形により造る事は難しい。
【0020】例えば図8に示した形状を有する金属板1
aをロール成形により造る場合、対となって互いに逆方
向に回転するロールによってこの金属板1aを、同図の
上下方向に送る。ところが、図8に示した様に、左右非
対称な形状を有する金属板1aをロールの回転と共に後
方に送ろうとした場合、金属板1aの片半部とロールと
の間に働く抵抗と、金属板1aの他半部とロールとの間
に働く抵抗との間に差が生じる事が避けられない。
【0021】この様な抵抗の差に基づいて上記金属板1
aが、ロールの回転に伴なって側方にずれながら送られ
る傾向となる。このずれをそのまま放置した場合には、
金属板1aを造るべき帯状金属板がロールの間から外れ
て、上記金属板1aの形成作業を行なえなくなる。又、
帯状金属板の側縁を抑える事により、ずれを防止しつつ
形成作業を行なった場合、帯状金属板及びロールに無理
な力が作用して、良好な成形作業を行なえなくなる。
【0022】勿論、図8に示す様な形状を有する金属板
1aを、上型と下型との間で圧縮するプレス成形により
造る事は可能であるが、成形作業が非能率的で、製作費
が嵩む事が避けられない。
【0023】本発明の積層型エバポレータ用素子の製造
方法は、上述の様な事情に鑑みて発明されたものであ
る。
【0024】
【課題を解決する為の手段】本発明の積層型エバポレー
タ用素子の製造方法は、下記の(a)〜(f)の要件を
備えている。 (a)対となって互いに逆方向に回転するロールの間に
金属板を通過させる事により、この金属板の片面に互い
に独立した第一、第二の凹部と各凹部の周囲を囲む平坦
部とを形成する第一工程を有する事。 (b)上記金属板の幅方向中央を表わすと共に上記ロー
ルによる金属板の送り方向に伸びた中心線を考えた場
合、上記第一、第二の凹部と平坦部とは、この中心線に
対し線対称である事。 (c)上記第一、第二の凹部は少なくとも1回、180
度折り返されており、折り返しの前後で幅寸法が異なる
事。 (d)上記第一、第二の凹部の両端は、上記金属板に形
成した突出部の端縁に迄連続している事。 (e)上記金属板を、上記第一、第二の凹部を折り曲げ
方向内側として、上記中心線部分で180度折り曲げ、
上記平坦部同士を突き合わせる第二工程を有する事。 (f)第二工程で突き合わされた平坦部同士をろう付け
接合する第三工程を有する事。
【0025】
【作用】上述の様な本発明の積層型エバポレータ用素子
の製造方法の場合、金属板が中心線に対し線対称である
為、この金属板の片半部とロールとの間に働く抵抗と、
この金属板の他半部とロールとの間に働く抵抗とが、互
いに等しくなる。
【0026】従って、特に金属板の側縁を抑えたりしな
くても、ロールの回転に伴なってこの金属板が側方にず
れる事がなくなる。この結果、折り返しの前後で断面積
が異なる折り返し流路を有する素子を、ロール成形によ
り安価に製作する事が可能となる。
【0027】
【実施例】図1は本発明の第一実施例を示している。先
ず、第一工程として、積層型エバポレータを構成する素
子を造る為の金属板1bを造るべく、対となって互いに
逆方向に回転するロールの間にアルミニウム合金板を通
過させる。この様にロール成形により造られる金属板1
bの片面には、互いに独立した第一、第二の凹部24、
25と、各凹部24、25の周囲を囲む平坦部26とが
形成される。
【0028】上記金属板1bは、送り方向に対して左右
対称な形状を有する。即ち、この金属板1bの幅方向中
央を表わすと共に、上記ロールによる金属板1bの送り
方向に伸びた中心線xを考えた場合、上記第一、第二の
凹部24、25と平坦部26とは、この中心線xに対し
線対称である。
【0029】又、上記第一、第二の凹部24、25は、
それぞれ中間部で180度折り返されており、折り返し
の前後で幅寸法が異なっている。即ち、各凹部24、2
5の幅方向中間部に設けられた仕切部23、23は、各
凹部24、25の幅方向中央よりも外側に位置してい
る。従って、各凹部24、25の幅寸法は、金属板1b
の中央寄り部分で広く、外側寄り部分で狭くなってい
る。
【0030】一方、上記金属板1bの一端縁(図1の下
端縁)の一部で、前記中心線xに対して線対称な位置に
は、左右2個所ずつ、合計4個所の突出部27、27を
形成している。そして、上記第一、第二の凹部24、2
5の両端は、各突出部27、27の端縁に迄連続してい
る。
【0031】前記第一工程で、上述の様な形状を有する
金属板1bを造った後、第二工程としてこの金属板1b
を折り曲げる。この折り曲げ作業は、上記第一、第二の
凹部24、25を折り曲げ方向内側として、上記中心線
X部分で180度折り曲げ、前記平坦部26同士を突き
合わせる迄行なう。
【0032】次いで第三工程として、上記第二工程で突
き合わされた平坦部26同士をろう付け接合する。尚、
このろう付け接合作業は、素子とフィン13、13並び
に第一、第二のタンク8、9(図4〜5参照)とをろう
付けするのと同時に行なう。
【0033】上述の様な本発明の積層型エバポレータ用
素子の製造方法の場合、金属板1bが中心線xに対し線
対称である為、この金属板1bの片半部とロールとの間
に働く抵抗と、この金属板1bの他半部とロールとの間
に働く抵抗とが、互いに等しくなる。従って、特に金属
板1bの側縁を抑えたりしなくても、ロールの回転に伴
なってこの金属板1bが側方にずれる事がなくなる。こ
の結果、折り返しの前後で断面積が異なる折り返し流路
を有する素子を、ロール成形により安価に製作する事が
可能となる。
【0034】次に、図2は本発明の第二実施例を示して
いる。上述の第一実施例が、第一、第二の凹部24、2
5が、それぞれ1回ずつ、180度折り返されていたの
に対して、本実施例の場合には、2回ずつ折り返されて
いる。従って、各凹部24、25の端部が達する突出部
27、27は、金属板1bの両端縁に振り分けて形成さ
れている。その他の構成及び作用は、上述の第一実施例
の場合と同様である。
【0035】
【発明の効果】本発明の積層型エバポレータ用素子の製
造方法は、以上に述べた通り構成され作用するが、途中
で断面積が変化する折り返し流路を有する素子を、ロー
ル成形により造る事が可能となり、流通抵抗が小さく、
性能の良好な積層型エバポレータを安価に製作出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す、ロール成形直後の
金属板の平面図。
【図2】同第二実施例を示す、図1と同様の図。
【図3】従来の積層型エバポレータを示す部分分解斜視
図。
【図4】同じく組み立てた状態を示す略正面図。
【図5】同じく略底面図。
【図6】図4のA−A断面図。
【図7】流体の流れを示す略斜視図。
【図8】途中で流路面積を変える素子を構成する金属板
の平面図。
【符号の説明】
1、1a、1b 金属板 2a、2b 突出部 3 凹部 4 突起 5、5a 折り返し流路 6a、6b 接合部 7 素子 8 第一のタンク 9 第二のタンク 10 接続孔 11 座板 12 タンク本体 13 フィン 14 隔壁 15 入口室 16 出口室 17 流体送り込み口 18 流体取り出し口 19 第一室 20 第二室 21 第三室 22 第四室 23 仕切部 24 第一の凹部 25 第二の凹部 26 平坦部 27 突出部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(a)〜(f)の要件を備えた積
    層型エバポレータ用素子の製造方法。 (a)対となって互いに逆方向に回転するロールの間に
    金属板を通過させる事により、この金属板の片面に互い
    に独立した第一、第二の凹部と各凹部の周囲を囲む平坦
    部とを形成する第一工程を有する事。 (b)上記金属板の幅方向中央を表わすと共に上記ロー
    ルによる金属板の送り方向に伸びた中心線を考えた場
    合、上記第一、第二の凹部と平坦部とは、この中心線に
    対し線対称である事。 (c)上記第一、第二の凹部は少なくとも1回、180
    度折り返されており、折り返しの前後で幅寸法が異なる
    事。 (d)上記第一、第二の凹部の両端は、上記金属板に形
    成した突出部の端縁に迄連続している事。 (e)上記金属板を、上記第一、第二の凹部を折り曲げ
    方向内側として、上記中心線部分で180度折り曲げ、
    上記平坦部同士を突き合わせる第二工程を有する事。 (f)第二工程で突き合わされた平坦部同士をろう付け
    接合する第三工程を有する事。
JP27773592A 1992-09-24 1992-09-24 積層型エバポレータ用素子の製造方法 Pending JPH06106335A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008039322A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Univ Of Tokyo 熱交換器およびこれを備える熱交換装置
WO2014171095A1 (ja) 2013-04-16 2014-10-23 パナソニック株式会社 熱交換器

Cited By (3)

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US9766015B2 (en) 2013-04-16 2017-09-19 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Heat exchanger

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