JPH06106264A - 鋼球を用いた自動かしめ装置 - Google Patents

鋼球を用いた自動かしめ装置

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JPH06106264A
JPH06106264A JP4256494A JP25649492A JPH06106264A JP H06106264 A JPH06106264 A JP H06106264A JP 4256494 A JP4256494 A JP 4256494A JP 25649492 A JP25649492 A JP 25649492A JP H06106264 A JPH06106264 A JP H06106264A
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JP
Japan
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hole
compressed air
guide
steel ball
supply
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JP4256494A
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Arata Ueno
新 上野
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Shinmaywa Industries Ltd
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Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼球を用いて主ワークの貫通孔の両端に副ワ
ークをそれぞれかしめ固定するに当たり、その鋼球の供
給および回収の自動化を図りつつ、その鋼球の回収の確
実化を図る。 【構成】 主ワーク3を挟む上下位置にガイド手段1
a,1bを相対向して配設する。各ガイド手段のガイド
孔9a,9bにアクチュエータにより進退されるプッシ
ュロッド14a,14bを配置する。各ガイド孔の供給
口11a,11bに鋼球8を1つずつ圧縮エア供給系2
0a,20bからの圧縮エアにより圧送する供給手段5
a,5bを接続する。かしめ作動する側のガイド孔に装
着されたプッシュロッドが他側のガイド孔の供給口を閉
状態にするまで圧縮エアの供給を継続する一方、上記プ
ッシュロッドが上記他側の供給口を閉塞した後、その圧
縮エアの供給を停止するように制御手段Cによって上記
他側のガイド孔に接続された圧縮エア供給系の作動を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主ワークの貫通孔の孔
縁部に副ワークをかしめ固定するための装置であって、
鋼球を圧入することにより上記かしめ固定を行う自動か
しめ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋼球を用いて副ワークを主ワー
クの貫通孔にかしめ固定するかしめ装置として、図6に
示すようなものが知られている。このものは、鋼球aを
下方に押圧するプッシュロッドbと、このプッシュロッ
ドbが差し込まれたガイド筒体cとからなり、このガイ
ド筒体cは上記プッシュロッドbを進退案内する上下方
向の本体部dと、この本体部dに対して斜め上方から連
通されて鋼球aを転がり落とすことにより上記本体部d
の先端開口位置まで鋼球を供給する供給管部eとが一体
的に形成されたものである。そして、かしめ固定する薄
板状の副ワークfが上記ガイド筒体cの先端開口の下に
位置するように主ワークhを位置固定し、上記供給管部
eの上端から鋼球aを1つ落し込み上記副ワークfの細
孔g上に位置させる。次に、上記プッシュロッドbを下
方に前進させて上記鋼球aを下方に押付ける。この押付
け力により上記細孔gが押し拡げられて上記鋼球aが貫
通され、これにより、上記副ワークfが上記主ワークh
の貫通孔iの内縁にかしめられる。そして、上記貫通し
た鋼球aは上記貫通孔iを通して下方に落下する。つま
り、上記貫通孔iの内径より所定のわずかな寸法だけ小
さい外径の鋼球aを上記副ワークfの細孔gに圧入する
ことにより、その細孔gの周縁部が上記主ワークhの貫
通孔iの孔縁部にかしめられて固定されるようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
鋼球を用いたかしめ装置では、かしめに用いる鋼球aの
供給およびかしめ作業後の使用済みの鋼球aの回収が手
作業により行われているため、従来より、作業の効率化
および省力化の観点より上記鋼球の供給と使用済み鋼球
の回収とを自動化した自動かしめ装置の開発が要求され
ている。また、上記主ワークhの貫通孔iの両端に副ワ
ークfをそれぞれかしめ固定する場合、その都度、上記
主ワークhの位置を反転させる必要があることから、上
記主ワークhの位置変換作業を省略して1回の位置固定
作業で上記貫通孔iの両端にそれぞれかしめ固定作業を
行うことができるかしめ装置の開発も、従来より、要求
されている。
【0004】この要求に答えるための装置として、図6
に示した従来のかしめ装置を上記主ワークhの貫通孔i
を挟む両側位置に相対向して配置して一体化することが
考えられる。しかし、この場合、鋼球aの供給および回
収を同じ供給管部eにより行わざるを得ず、鋼球aの供
給および回収が不能もしくは極めて困難となる。すなわ
ち、上記主ワークhの下側に増設するものの供給筒部を
本体部に対して斜め上方から接続すると上記貫通孔iの
上側のかしめ固定作業時に上から下に貫通させる鋼球の
回収が不能となり、逆に、斜め下方から接続すると上記
貫通孔iの下側のかしめ固定作業時に下から上に貫通さ
せる鋼球の供給が不能となる。このため、上下に配置す
る各本体部ごとに供給用および回収用の2つの管を接続
し、この供給および回収をそれぞれ圧縮エアを用いた圧
送により行うことが考えられる。この場合、一方の本体
部に接続された供給管から供給された鋼球を、この一方
の本体部内のプッシュロッドの他方側への前進により他
方の本体部内に開口している回収管まで案内し、この他
方の本体部に接続された回収管から排出させることにな
る。
【0005】しかし、上記プッシュロッドにより上記鋼
球が上記他方の本体部側の回収管まで案内される途中の
本体部内には、上記回収管の他に供給管も開口している
ため、上記案内途上の鋼球が上記供給管に入り込んでし
まうおそれがあり、使用済みの鋼球の回収ができないば
かりでなく、以後の鋼球の供給の支障ともなる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、鋼球を用いて
主ワークの貫通孔の両端に副ワークをそれぞれかしめ固
定するに当たり、その鋼球の供給および回収の自動化を
図りつつ、その鋼球の回収の確実化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、主ワークの貫通孔の端部に
副ワークを被せた状態で鋼球を貫通することにより上記
副ワークを上記貫通孔の孔縁部にかしめ固定するものを
前提とする。このものにおいて、筒状本体の内部に鋼球
を案内するガイド孔が先端開口部から連続して形成され
かつ上記ガイド孔の内面に個別に開口する供給口と排出
口とが上記先端開口部から上記ガイド孔の孔軸方向に順
に配置された一対のガイド手段であって、上記両ガイド
孔の先端開口部が上記主ワークの貫通孔を挟んで相対向
しかつガイド孔の孔軸が上記貫通孔の孔軸の延長線上に
配置された一対のガイド手段を設ける。また、上記各ガ
イド孔内に供給口を通して圧縮エアを供給する供給用圧
縮エア供給系を有し、この供給用圧縮エア供給系からの
圧縮エアにより上記各供給口を通して上記各ガイド孔内
に鋼球を1つずつ圧送して供給する供給手段と、上記各
ガイド孔の排出口と相対向する位置に開口するエア吹出
し口を通して上記各ガイド孔内に圧縮エアを供給する回
収用圧縮エア供給系を有し、この回収用圧縮エア供給系
からの圧縮エアにより上記各排出口を通して上記各ガイ
ド孔内の鋼球を1つずつ圧送して回収する回収手段とを
設ける。さらに、上記各ガイド孔内に上記孔軸方向の先
端開口部側を前進方向として進退可能に装着されて上記
各ガイド孔内に圧送された鋼球をアクチュエータの作動
によって上記前進方向に押圧する一対のプッシュロッド
と、上記両プッシュロッドの各前進位置をプッシュロッ
ドごとに検出する一対のロッド位置検出手段とを設け
る。そして、この各ロッド位置検出手段からの出力を受
けて上記供給用圧縮エア供給の作動と、上記回収用圧縮
エア供給系の作動とを制御する制御手段であって、かし
め作動をする側のプッシュロッドが他側のガイド孔に開
口された供給口を閉状態にするまでの間、上記他側の供
給口から圧縮エアの供給を継続させる制御手段を設ける
構成とするものである。
【0008】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
かしめ作動する側のガイド孔にに開口する供給口を通し
て、上記ガイド孔に接続された供給手段からの1つの鋼
球が供給用圧縮エア供給系からの圧縮エアにより圧送さ
れる。そして、上記ガイド孔に装着されたプッシュロッ
ドを前進させて上記ガイド孔内に供給された鋼球を押圧
することにより、この鋼球が主ワークの貫通孔に被せた
副ワークを貫通して副ワークが上記ガイド孔の孔縁部に
かしめられる。この際、このプッシュロッドの位置がロ
ッド位置検出手段により検出されて、このプッシュロッ
ドが他側のガイド孔に開口された供給口を閉状態にする
まで上記他側の供給口から圧縮エアの供給が継続され
る。上記かしめが終わって使用済みとなった鋼球は上記
プッシュロッドとともに主ワークの貫通孔を抜けて上記
他側のガイド孔の先端開口部から内部に入り排出口まで
送られる。この際、上記鋼球が上記ガイド孔に開口する
供給口を通過するが、この供給口から圧縮エアが吹出し
ているため、その供給口に入り込むことが防止されて確
実に上記排出口まで送られる。そして、上記排出口と相
対向するエア吹出し口から吹出される回収用圧縮エア供
給系の圧縮エアにより、上記鋼球が排出口から排出され
て回収される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1は、本発明の実施例に係る鋼球を用い
た自動かしめ装置を示す。1a,1bは一対のガイド手
段であって、この一対のガイド手段1a,1bはベース
盤2の上に水平に位置固定された厚板状の主ワーク3を
上下から挟むように相対向して配置されている。そし
て、上側ガイド手段1aには押圧手段4a、供給手段5
aおよび回収手段6aがそれぞれ設けられ、また、下側
ガイド手段1bにも、上記上側ガイド手段1aのものと
は別に、押圧手段4b、供給手段5bおよび回収手段6
bがそれぞれ設けられている。Cは制御手段であって、
上記一対の押圧手段4a,4bの作動、一対の供給手段
5a,5bの作動、および、一対の回収手段6a,6b
の作動をそれぞれ制御するようになっている。
【0011】上記上側ガイド手段1aは、図2に詳細を
示すように、筒状本体7aと、この筒状本体7aの内部
に形成されて鋼球8を案内するガイド孔9aとを備えて
おり、このガイド孔9aの先端開口部10aが上記主ワ
ーク3の貫通孔3aの一端開口と所定のわずかな間隔を
隔てて相対向しかつ貫通孔3aの孔軸の延長線上に上記
ガイド孔9aの孔軸が位置するように、すなわち、両者
3a,9aが上下方向に一直線状に配置されている。
【0012】上記ガイド孔9aは上記鋼球8の外径より
わずかに大きい内径に設定されている。また、上記ガイ
ド孔9aの上記先端開口部10aの近傍位置には、ガイ
ド孔9aの孔軸に直交する方向に延びる供給口11aが
開口しており、この供給口11aを通して鋼球8が上記
ガイド孔9a内に供給されるようになっている。さら
に、上記供給口11aより上記孔軸方向に上記先端開口
部10aから離れる側の位置、すなわち、上側位置に
は、上記ガイド孔9aの孔軸に直交する方向に延びる排
出口12aが開口しており、この排出口12aを通して
鋼球8が上記ガイド孔9a内から排出されるようになっ
ている。そして、上記ガイド孔9aの孔軸を挟んで上記
排出口12aの開口と相対向するガイド孔9aの位置に
は、エア吹出口13aが開口されている。
【0013】また、上記下側ガイド手段1bは、上記上
側ガイド手段1aと上下関係が逆転している点を除き、
上記上側ガイド手段1aと同様の構成を備えている。す
なわち、上記下側ガイド手段1bは筒状本体7bと、ガ
イド孔9bとを備えており、このガイド孔9bの先端開
口部10bが上記貫通孔3aの他端開口に対して上記の
一端開口側の間隔と同じわずかな間隔を隔てて相対向し
かつ貫通孔3aの孔軸の延長線上に上記ガイド孔9bの
孔軸が位置するように配置されている。つまり、上記上
側ガイド手段1aのガイド孔9aと、主ワーク3の貫通
孔3aと、下側ガイド手段1bのガイド孔9bとが上下
方向に互いに一直線状に配置されている。そして、上記
ガイド孔1bには、供給口11bが先端開口部10bの
近傍位置に、排出口12bがその供給口11bより下側
位置に、エア吹出口13bがその排出口12bと孔軸を
挟んだ相対向位置にそれぞれ上記上側ガイド手段1aの
場合と同様に開口されている。
【0014】上記上側押圧手段4aは、上側ガイド手段
1aのガイド孔9aに進退可能に挿入されたプッシュロ
ッド14aと、このプッシュロッド14aを進退作動さ
せるアクチュエータとしてのサーボモータ15a(図1
参照)とを備えている。上記プッシュロッド14aは図
示しないボールスクリュウを介して保持されており、上
記サーボモータ15aの駆動により上記プッシュロッド
14aが上下方向に進退するようになっている。
【0015】上記サーボモータ15aは上記制御手段C
と接続されており、この制御手段Cからの制御信号によ
り駆動制御されるようになっている。また、上記サーボ
モータ15aにはロッド位置検出手段としてのリニアエ
ンコーダEaが設けられており、このリニアエンコーダ
Eaは上記サーボモータ15aの駆動量から上記上側プ
ッシュロッド14aの進退位置を検出して上記制御手段
Cに出力するようになっている。そして、この制御手段
Cは、上記上側プッシュロッド14aの位置検出信号に
基づいて、上記上側サーボモータ15a、後述の上側供
給手段5aおよび下側回収手段6bなどの作動を制御す
るようになっている。
【0016】そして、上記上側プッシュロッド14a
は、その先端(下端)が上記サーボモータ15aの制御
によって第1位置もしくは第2および第3位置において
それぞれ前進作動が停止されるようになっている。ここ
で、上記第1位置とは、上記ガイド孔9aに対する排出
口12aの開口位置のわずかに上方位置、すなわち、上
記ガイド孔9aと上記排出口12aとを連通状態に保つ
位置である。上記第2位置とは、上記第1位置から下方
に下動して供給口11aの開口位置のわずかに上方位
置、すなわち、上記排出口12aを塞ぎかつ上記供給口
11aを開状態にする位置である。そして、上記第3位
置とは、上記第2位置からさらに下動し先端開口部10
aから突出して下側ガイド手段1bのガイド孔9bに先
端開口部10bから入り、このガイド孔9bの供給口1
1bの開口位置を通過して排出口12bのわずかに上方
位置、すなわち、上記供給口11bを塞いで閉状態にし
かつ上記排出口12bを開状態にする本発明における
「閉位置」としての鋼球回収時の位置である。
【0017】また、上記下側押圧手段4bは、下側ガイ
ド手段1bのガイド孔9bに進退可能に挿入されたプッ
シュロッド14bと、このプッシュロッド14bを進退
作動させるアクチュエータとしてのサーボモータ15b
(図1参照)とからなる、上記上側押圧手段4aと同様
に構成されたものを備えている。加えて、上記サーボモ
ータ15bは上記制御手段Cによって駆動制御されると
ともに、サーボモータ15bに設けられたロッド位置検
出手段としてのリニアエンコーダEbによって上記下側
プッシュロッド14bの進退位置が検出されてこの位置
検出信号を上記制御手段Cに出力するようになってい
る。そして、この制御手段Cは、下側プッシュロッド1
4bの位置検出信号に基づいて、上記上側プッシュロッ
ド14aの場合とは逆側のものの作動、すなわち、上記
下側サーボモータ15bの作動、後述の下側供給手段5
bの作動および上側回収手段6aの作動などを制御する
ようになっている。
【0018】そして、上記下側プッシュロッド14b
は、上記上側押圧手段4aの場合と同様に、その先端
(上端)が上記サーボモータ15bの制御によって第1
位置もしくは第2および第3位置においてそれぞれ前進
作動が停止されるようになっている。すなわち、上記ガ
イド孔9bに対する排出口12bの開口位置のわずかに
下方位置であって上記ガイド孔9bと上記排出口12b
とを連通状態に保つ第1位置と、この第1位置から上動
して供給口11bの開口位置のわずかに下方位置であっ
て上記排出口12bを塞ぎかつ上記供給口11bを開状
態にする開位置としての第2位置と、この第2位置から
さらに上動し先端開口部10bから突出して上側ガイド
手段1aのガイド孔9aに先端開口部10aから入り、
このガイド孔9aの供給口11aの開口位置を通過して
排出口12aのわずかに下方位置、すなわち、上記供給
口11aを塞ぎかつ上記排出口12aを開状態にする鋼
球回収時位置としての第3位置とに位置設定されるよう
になっている。
【0019】つまり、両プッシュロッド14a,14b
は、かしめ作動する側のものが第2および第3位置の各
位置に、他側のものが継続して第1位置でそれぞれ前進
作動が停止されるようになっている。そして、初期位置
設定において上記かしめ作動する側のものが第2位置
に、他側のものが第1位置にそれぞれ停止され、かしめ
作動後の鋼球回収時において上記かしめ作動する側のも
のが第3位置に、他側のものが同じ第1位置にそれぞれ
停止されるようになっている。例えば、主ワーク3の貫
通孔3aの下端側にかしめ固定する場合、図2に実線で
示すように、下側プッシュロッド14bが第2位置に、
上側プッシュロッド14aが第1位置にそれぞれ位置設
定される。次に、上記初期位置設定の後、後述の下側供
給手段5bからの鋼球8の供給を受けることにより上記
下側プッシュロッド14bが上記第2位置から第3位置
までかしめ作動されて鋼球回収時の設定位置に至る。そ
して、この鋼球回収時の状態では、各プッシュロッド1
4a,14bの両先端間に使用済みの鋼球8が挟まれて
この鋼球8を排出口12aの開口位置に位置規制するよ
うになっている。
【0020】上記上側供給手段5aは、図3に詳細を示
すように、横向きに延びる搬送空間16aが内部に形成
された本体ハウジング17aと、多数の鋼球8,8,…
を上下方向に一列に連続的に配列した状態で収容する筒
状のストック部18aと、このストック部18aから1
つの鋼球8を切出して搬送する切出しプレート19a
と、開閉弁Pa を介して図示しない圧力源と接続されて
本体ハウジング17aを介して上側ガイド孔9aの供給
口11aまで圧縮エアを供給する供給用圧縮エア供給系
としてのエア供給管20aと、上記本体ハウジング17
aと上記上側ガイド手段1aの供給口11aとを互いに
接続して上記圧縮エアにより鋼球8が圧送される鋼球供
給管21aとをそれぞれ備えている。
【0021】上記本体ハウジング17aは、上板部材2
2aと下板部材23aとを有し、これら両部材22a,
23a間に上記搬送空間16aが形成されている。上記
下板部材23aには、上記搬送空間16aの横方向(図
3の左右方向;以下、左右方向という)一側部に臨んで
鋼球8の切出し口24aが貫通形成されており、この切
出し口24aに連通して上記鋼球供給管21aが接続さ
れている。また、上記上板部材22aには、上記搬送空
間16aを挟んで上記切出し口24aと相対向する位置
にエア吹出し口25aが貫通形成されており、このエア
吹出し口25aに上記エア供給管20aが接続されてい
る。さらに、上記上板部材22aには、上記搬送空間1
6aの左右方向他側部に臨んで鋼球8の落し口26aが
貫通形成されており、この落し口26aに上記ストック
部18aが接続されている。
【0022】上記切出しプレート19aには上記鋼球8
を1つだけ収容する収容孔27aが貫通形成されてい
る。そして、この切出しプレート19aは、上記収容孔
27aが上記落し口26aと連通する鋼球取込み位置
(図3に実線で示す位置)と、上記切出し口24aと連
通する鋼球切出し位置(同図に一点鎖線で示す位置)と
の間を、エアシリンダなどのアクチュエータAaによっ
て進退作動されるようになっている。
【0023】すなわち、上記上側供給手段5aは、上記
切出しプレート19aの収容孔27a内に上記鋼球取込
み位置でストック部18aから落し口26aを通して1
つの鋼球8を取込み、この状態で上記切出しプレート1
9aが上記鋼球切出し位置まで前進作動されてこの鋼球
切出し位置でエア吹出し口25aからの圧縮エアの吹出
しにより上記収容孔27a内の鋼球8(同図一点鎖線参
照)が切出し口24aおよび鋼球供給管21aを通して
上側ガイド孔9aまで圧送されるようになっている。そ
して、上記切出しプレート19aが元の鋼球取込み位置
まで後退作動されて収容孔27a内に次の1つの鋼球8
を取込んだ状態で次回の供給時期まで待機するようにな
っている。
【0024】また、上記下側供給手段5bは、その鋼球
供給管21bが下側ガイド手段1bの供給口11bに接
続されている点を除き、上記上側供給手段5aと全く同
じ構成を備えるものである。すなわち、本体ハウジング
17bと、多数の鋼球8,8,…を収容する筒状のスト
ック部18bと、アクチュエータAbによって作動され
て上記ストック部18bから1つの鋼球8を切出す切出
しプレートと、開閉弁Pbを介して上記圧力源と接続さ
れて上記本体ハウジング17bを介して下側ガイド孔9
bの供給口11bまで圧縮エアを供給する供給用圧縮エ
ア供給系としてのエア供給管20bと、上記本体ハウジ
ング17bと上記下側ガイド孔9bの供給口11bとを
互いに接続して上記圧縮エアにより鋼球8が圧送される
鋼球供給管21bとをそれぞれ備えている。
【0025】上記上側および下側供給手段5a,5bの
両アクチュエータAa,Abと、両開閉弁Pa,Pbと
はそれぞれ上記制御手段Cと接続されており、この制御
手段Cからの制御信号によって作動の制御がそれぞれ行
われるようになっている。すなわち、上記上側および下
側供給手段5a,5bは、上記両プッシュロッド14
a,14bの初期位置設定の後、かしめ作動する側の供
給手段5aもしくは5bのみ駆動されて、上記第2位置
にプッシュロッド14aもしくは14bが位置設定され
た側のガイド孔9aもしくは9b内に鋼球8が圧送され
るようになっている。
【0026】上記上側回収手段6aは、上側ガイド手段
1aの排出口12aに接続された回収管28aと、開閉
弁Raと接続されて圧縮エアをエア吹出し口13aに供
給する回収用圧縮エア供給系としてのエア供給管29a
とを備えている。上記開閉弁Raは上記制御手段Cと接
続されて制御手段Cからの制御信号によって圧縮エアを
上記エア吹出し口13aからガイド孔9aを横切って回
収管28a内に吹き込むようになっている。そして、上
記回収管28aは図示しない回収容器と接続されてお
り、上記圧縮エアによってガイド孔9a内から上記回収
管28aを通して排出される鋼球8を上記回収容器内に
集めるようになっている。
【0027】また、上記下側回収手段6bは、上記上側
回収手段6aと同様に、下側ガイド手段1bの排出口1
2bに接続された回収管28bと、エア吹出し口13b
に接続された回収用圧縮エア供給系としてのエア供給管
29bとを備えており、このエア供給管29bは上記制
御手段Cによって制御される開閉弁Rbと接続されて圧
縮エアを上記エア吹出し口13bからガイド孔9bを横
切って回収管28b内に吹き込むようになっている。ま
た、上記回収管28bは上記回収容器と接続されてお
り、上記上側回収管28aと同様に、上記圧縮エアによ
ってガイド孔9b内から上記回収管28bを通して排出
される鋼球8を上記回収容器内に集めるようになってい
る。
【0028】そして、上記上側および下側回収手段6
a,6bの各エア供給管29a,29bは、かしめ作動
しない側のガイド孔9aもしくは9bに他方のガイド孔
9bもしくは9aからのプッシュロッド14bもしくは
14aが第3位置までかしめ作動された時点で、上記制
御手段Cによってかしめ作動しない側の回収手段6aも
しくは6bのみ作動されてエアを吹出すようになってい
る。
【0029】なお、図2中、30,31は鋼球8の外径
とほぼ同じ内径の貫通孔をそれぞれ有する筒状の治具で
あり、スペーサの役割を果たすようになっている。第1
治具30の板厚は第2治具31より薄板状の副ワーク3
2の板厚分だけ小さく設定されており、第1治具30お
よび副ワーク32を重ね合わせたものもしくは第2治具
31とが互いに等しい厚みになっている。そして、上記
第1治具30は上記副ワーク32と組み合わせて用い、
上記第2治具31は上記副ワーク32なしで用いるよう
になっている。すなわち、主ワーク3の貫通孔3aの下
端側に副ワーク32をかしめ固定する場合、上記第1治
具30および副ワーク32を互いに重ね合わせたものを
下側ガイド手段1bと主ワーク3との間に装着し、か
つ、上記第2治具31を上側ガイド手段1aと主ワーク
3との間に装着するようになっており、次に、上記貫通
孔3aの上端側に他の副ワークをかしめ固定する場合、
上記第2治具31に代えて上記第1治具30および他の
副ワークの組み合わせたものを装着するようになってい
る。
【0030】次に、上記制御手段Cによる制御と、この
制御による作用効果とを、主ワーク3の貫通孔3aの下
端に副ワーク32をかしめ固定し、次に、上記貫通孔3
aの上端に他の副ワーク32をかしめ固定する場合につ
いて説明する。なお、かしめ作動に先だって、主ワーク
3をベース盤2の所定位置に位置固定し、上記の如く、
上記第1治具30および副ワーク32を組み合わせたも
のを下側ガイド手段1bの先端開口部10bと上記貫通
孔3aの下端との間に、第2治具31を上記貫通孔3a
の上端と上側ガイド手段1aの先端開口部10aとの間
にそれぞれ装着する。そして、以下の制御を行う。
【0031】まず、両サーボモータ15a,15bを駆
動させて両プッシュロッド14a,14bの初期位置設
定を行う。すなわち、各リニアエンコーダEa,Ebか
らの出力信号に基づいて上側プッシュロッド14aを第
1位置に、下側プッシュロッド14bを第2位置までそ
れぞれ前進させて各位置で停止させる。上記下側のプッ
シュロッド14bが第2位置に位置設定されることによ
り、そのプッシュロッド14bの上端により下側ガイド
孔9bや排出口12bが塞がれるため、後述の供給口1
1bから供給される鋼球8の下方への落下や上記排出口
12bなどからの脱落が確実に防止することができる。
加えて、上記上側のプッシュロッド14aが第1位置に
位置設定されることにより、そのプッシュロッド14a
の下端により使用済みの鋼球8のそれ以上の移動が確実
に阻止することができる。
【0032】次に、図4に示す制御を行う。なお、図4
には、上記初期位置設定後、上記貫通孔3aの下端側の
かしめ固定作業についての制御部分をのみ示すが、上端
側のかしめ固定作業についても同様の制御が行われる。
まず、ステップS1で下側供給手段5bのアクチュエー
タAbを作動させて切出しプレートを鋼球切出し位置ま
で移動させるとともに、ステップS2で開閉弁Pbを作
動させてエア供給管20bにより圧縮エアの供給を開始
する。これにより、1つの鋼球8が鋼球供給管21bを
通して供給口11bから下側ガイド孔9bに圧送され、
その鋼球8が上記圧縮エアの圧力により副ワーク32の
細孔32a下に押し付けられる(図2の一点鎖線で示す
鋼球8参照)。
【0033】そして、ステップS3での所定時間tの経
過後、ステップS4で下側押圧手段4bのサーボモータ
15bを駆動させて下側プッシュロッド14bを前進、
すなわち、上動させる。上記所定時間tは、上記供給手
段5bでの圧縮エアの供給が開始されてから上記鋼球8
が下側ガイド孔9bに到達するまでの所要時間に基づい
て定められており、この所定時間tの経過の間、上記プ
ッシュロッド14bを待機させておくことにより、供給
される鋼球8を上記ガイド孔9bに確実に導入させるこ
とができる。
【0034】次に、ステップS5で、リニアエンコーダ
Ebからの出力信号に基づいて、上記下側プッシュロッ
ド14bが上記第2位置から上動して供給口11bを通
過しかつこの供給口11bを塞ぐ閉位置(図2に一点鎖
線で示す下側プッシュロッド14bの位置)を通過した
か否かを判別する。未通過ならば、再度上記ステップS
5の判別を繰り返し、通過しているならば、ステップS
6で上記下側エア供給管20bからの圧縮エアの供給を
停止する。これにより、上記ガイド孔9b内に供給され
た鋼球8は上記副ワーク32位置から落下して下側プッ
シュロッド14bの上端の上に載る。この場合、上記圧
縮エアの供給が停止されても上記供給口11bが塞がれ
ているため、上記ガイド孔9b内に供給された鋼球8が
上記供給口11bに逆戻りすることを防止することがで
きる。
【0035】そして、上記下側プッシュロッド14bが
上端に鋼球8を載せた状態で前進を続けるため、その鋼
球8によって副ワーク32の細孔32aが強制的に上方
に押し抜かれる。これにより、上記副ワーク32は、図
2に一点鎖線で示すように、細孔32aの周縁部が押し
拡げられて上記貫通孔3aの下端部にかしめられる。こ
の際、ステップS7で上記下側プッシュロッド14bの
かしめ位置通過がリニアエンコーダEbにより検出さ
れ、このかしめ位置信号に基づいて、ステップS8で上
側供給手段5aの開閉弁Paが作動されてエア供給管2
0aからの圧縮エアの供給が開始される。これにより、
上記圧縮エアが上側ガイド孔9aの供給口11aからそ
のガイド孔9a内に吹出されるため、この供給口11a
が開口しているガイド孔9a内を通過する後述の使用済
みの鋼球8が上記供給口11aに間違って入り込むこと
を確実に防止することができる。
【0036】そして、上記副ワーク32を貫通した使用
済みの鋼球8は、上記下側プッシュロッド14bに押さ
れて貫通孔3aおよび第2治具31内を通って上側ガイ
ド手段1aのガイド孔9a内に入る。この間、ステップ
S9で上記下側プッシュロッド14bの上端位置の判別
をリニアエンコーダEbからの出力信号に基づいて繰り
返し、第3位置に到達することによりステップS10で
上記下側プッシュロッド14bの前進作動を停止させる
(図2の二点鎖線で示すプッシュロッド14b参照)。
これにより、かしめ固定を行った後の使用済みの鋼球8
が上側プッシュロッド14aの下端との間に挟まれて上
下方向の移動を規制された状態で排出口12aとエア吹
出し口13aとの間に配置される。この状態において、
ステップS11で上側回収手段6aの開閉弁Raが作動
されてエア供給管29aからの圧縮エアの供給が行わ
れ、これにより、上記使用済みの鋼球は排出管28aに
排出される。そして、この鋼球が回収容器に回収された
ことをステップS12で確認の後、ステップS13で上
記エア供給管20aおよび29aからの圧縮エアの供給
を停止する。
【0037】以上で、上記貫通孔3aの下端に対する副
ワーク32のかしめ固定作業が終了し、上記下側プッシ
ュロッド14bは第1位置付近まで後退作動される。そ
して、次に、上記貫通孔32aの上端に対する他の副ワ
ーク32のかしめ固定作業が、図5に示すように、上記
主ワーク3を位置変化させることなく行われる。すなわ
ち、まず、上記第2治具31を取外し、代わりに、第1
治具30および副ワーク32を組み合わせたものを上記
貫通孔3aの上端と上側ガイド手段1aの先端開口部1
0aとの間に装着する。そして、サーボモータ15a,
15bの駆動により下側プッシュロッド14bを第1位
置に、上側プッシュロッド14aを第2位置に移動させ
て初期位置設定を行う。以下、上記貫通孔3aの下端側
へのかしめ固定作業時の上述の制御と同様の制御が行わ
れる。
【0038】すなわち、上側供給手段5aの開閉弁Pa
が作動されて圧縮エアの供給が開始され、1つの鋼球8
が供給口11aから上側ガイド孔9aまで圧送されて副
ワーク32の細孔32aに押し付けられる(図5の一点
鎖線の鋼球8参照)。所定時間tの経過後、上記上側プ
ッシュロッド14aが前進作動、すなわち、下動され
て、上記供給口11aを塞ぐ位置を通過することによ
り、上記圧縮エアの供給が停止される。そして、上記鋼
球8が上記上側プッシュロッド14aに押圧されて上記
細孔32aを押し抜くことにより、貫通孔3aの上端へ
のかしめ固定が行われ、下側供給口11bから圧縮エア
が下側ガイド孔9b内に吹出されるとともに、使用済み
の鋼球8は貫通孔3a、下側副ワーク32のかしめ縁部
32b内、および第1治具30内を通って、上記下側ガ
イド孔9b内の下側プッシュロッド14b上に載る。一
方、上記上側プッシュロッド14aが下動して第3位置
に至ることにより前進作動が停止され、下側回収手段6
bのエア回収管29bからの圧縮エア供給により上記使
用済みの鋼球8の回収管28bへの排出および回収容器
への回収が行われることにより、上記エア供給管21b
および29bの圧縮エアの供給が停止される。以上で、
上記貫通孔3aの上下端の双方に対する副ワーク32の
かしめ固定作業が終了する。
【0039】このように、本実施例では、供給手段5b
もしくは5aによる鋼球8の供給および回収手段6a,
6bによる使用済みの鋼球8の回収を行うに当たり、圧
縮エアを用いることによその供給および回収の自動化を
図ることができる上、かしめ作動する側のプッシュロッ
ド14bもしくは14aのかしめ位置から、かしめ作動
する側とは異なる他側のガイド孔9aもしくは9bの供
給口11aもしくは11bを閉状態にする閉位置までの
間、上記他側の供給手段5aもしくは5aのエア供給管
20aもしくは20bからガイド孔9aもしくは9bへ
の圧縮エアの供給を継続させているため、上記他側のガ
イド孔9aもしくは9bの排出口12aもしくは12b
に使用済みの鋼球8が至るまで間に上記供給口11aも
しくは11bが開口していても、上記使用済みの鋼球8
がその供給口11aもしくは11bに入り込むことを確
実に防止することができる。このため、その使用済みの
鋼球8を確実に排出口12aもしくは12bまで導くこ
とができ、回収の確実化を図ることができる。
【0040】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。すなわち、上記実施例では、主ワーク3を貫通孔3
aが上下方向に向くように配置して一対のガイド手段1
a,1bを上記主ワーク3の上下両側に配設したものを
示したが、これに限らず、例えば、上記主ワーク3を貫
通孔3aが横向きになるように配置してその両側に一対
のガイド手段を配置し、横向きにかしめ固定が行われる
ようにしてもよい。このような横向きにかしめ方向が設
定されて使用済みの鋼球が通過する途中の供給口が下向
きに延びている場合であっても、その供給口からガイド
孔内に供給される圧縮エアにより、上記実施例と同様
に、供給口への侵入を確実に防止することができる。
【0041】上記実施例では、図4のステップS8にお
ける供給用圧縮エアの供給開始をステップS7でのかし
め位置の通過により行っているが、この供給開始時期は
侵入を防止する側の供給口に使用済みの鋼球が到達する
前までのいずれの時点に設定してもよく、例えばかしめ
固定直前、もしくはかしめ固定後であって他側のガイド
孔内に入った時点などに設定してもよい。
【0042】また、上記実施例では、上記供給開始した
圧縮エアを使用済みの鋼球の回収確認後に停止されてい
る(ステップS13参照)が、これに限らず、ステップ
S9の第3位置にかしめ作動する側のプッシュロッドが
到達した時点で停止してもよい。
【0043】さらに、上記実施例ではリニアエンコーダ
Ea,Ebを用いて連続的に前進位置の検出を行うよう
にしているが、これに限らず、例えば光学的センサをガ
イド孔9a,9b内の各位置に設けてかしめ位置および
閉位置などを個別に位置検出を行うようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における鋼球を用いた自動かしめ装置によれば、供給
手段による鋼球の供給および回収手段による使用済みの
鋼球の回収を行うに当たり、圧縮エアを用いることによ
り、その供給および回収の自動化を図ることができる。
その上、かしめ作動する側のプッシュロッドが他側のガ
イド孔の供給口を閉状態にするまでの間、上記他側の供
給手段のエア供給管からガイド孔への圧縮エアの供給を
継続させているため、使用済みの鋼球が上記他側のガイ
ド孔の排出口に至るまで間に、上記供給口がいずれの向
きに開口していても、また、かしめ方向がいずれの方向
に設定されていても、上記使用済みの鋼球がその供給口
に入り込むことを確実に防止することができる。このた
め、その使用済みの鋼球を確実に排出口まで導くことが
でき、回収の確実化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す全体図である。
【図2】下から上に向けてかしめ固定作業を行う場合の
図1の主ワーク近傍の拡大断面図である。
【図3】図1の供給手段の拡大断面図である。
【図4】制御手段の一部の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図5】上から下に向けてかしめ固定作業を行う場合の
図1の主ワーク近傍の拡大断面図である。
【図6】従来のかしめ装置の断面図である。
【符号の説明】
1a,1b ガイド手段 3 主ワーク 5a,5b 供給手段 6a,6b 回収手段 7a,7b 筒状本体 8 鋼球 9a,9b ガイド孔 10a,10b 先端開口部 11a,11b 供給口 12a,12b 排出口 14a,14b プッシュロッド 20a,20b エア供給管(供給用圧縮エア供給系) 29a,29b エア供給管(回収用圧縮エア供給系) 32 副ワーク C 制御手段 Ea,Eb リニアエンコーダ(ロッド位置検出手段) Pa,Pb 開閉弁(供給用圧縮エア供給系) Ra,Rb 開閉弁(回収用圧縮エア供給系) Aa,Ab アクチュエータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主ワークの貫通孔の端部に副ワークを被
    せた状態で鋼球を貫通することにより上記副ワークを上
    記貫通孔の孔縁部にかしめ固定する、鋼球を用いた自動
    かしめ装置であって、 筒状本体の内部に鋼球を案内するガイド孔が先端開口部
    から連続して形成されかつ上記ガイド孔の内面に個別に
    開口する供給口と排出口とが上記先端開口部から上記ガ
    イド孔の孔軸方向に順に配置された一対のガイド手段で
    あって、上記両ガイド孔の先端開口部が上記主ワークの
    貫通孔を挟んで相対向しかつガイド孔の孔軸が上記貫通
    孔の孔軸の延長線上に配置された一対のガイド手段と、 上記各ガイド孔内に供給口を通して圧縮エアを供給する
    供給用圧縮エア供給系を有し、この供給用圧縮エア供給
    系からの圧縮エアにより上記各供給口を通して上記各ガ
    イド孔内に鋼球を1つずつ圧送して供給する供給手段
    と、 上記各ガイド孔の排出口と相対向する位置に開口するエ
    ア吹出し口を通して上記各ガイド孔内に圧縮エアを供給
    する回収用圧縮エア供給系を有し、この回収用圧縮エア
    供給系からの圧縮エアにより上記各排出口を通して上記
    各ガイド孔内の鋼球を1つずつ圧送して回収する回収手
    段と、 上記各ガイド孔内に上記孔軸方向の先端開口部側を前進
    方向として進退可能に装着されて上記各ガイド孔内に圧
    送された鋼球をアクチュエータの作動によって上記前進
    方向に押圧する一対のプッシュロッドと、 上記両プッシュロッドの各前進位置をプッシュロッドご
    とに検出する一対のロッド位置検出手段と、 この各ロッド位置検出手段からの出力を受けて上記供給
    用圧縮エア供給系の作動と、上記回収用圧縮エア供給系
    の作動とを制御する制御手段であって、かしめ作動をす
    る側のプッシュロッドが他側のガイド孔に開口された供
    給口を閉状態にするまでの間、上記他側の供給口から圧
    縮エアの供給を継続させる制御手段とを備えていること
    を特徴とする鋼球を用いた自動かしめ装置。
JP4256494A 1992-09-25 1992-09-25 鋼球を用いた自動かしめ装置 Withdrawn JPH06106264A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102327940A (zh) * 2011-07-19 2012-01-25 大连液压件有限公司 钢球密封碾压封口装置及工艺
CN107598526A (zh) * 2017-09-28 2018-01-19 苏州托克斯冲压设备有限公司 保持架钢球压装装置
CN108044337A (zh) * 2017-12-27 2018-05-18 爱柯迪股份有限公司 自动压钢珠并铆压的装置
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CN115026534A (zh) * 2022-07-01 2022-09-09 卓越(苏州)自动化设备有限公司 钢球压装机构及其压装方法

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