JPH061059Y2 - 化粧用パフ - Google Patents

化粧用パフ

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JPH061059Y2
JPH061059Y2 JP13311688U JP13311688U JPH061059Y2 JP H061059 Y2 JPH061059 Y2 JP H061059Y2 JP 13311688 U JP13311688 U JP 13311688U JP 13311688 U JP13311688 U JP 13311688U JP H061059 Y2 JPH061059 Y2 JP H061059Y2
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憲司 中村
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憲司 中村
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、化粧料を塗布するために使用するパフに関
し、特にリキッドファンデーション、乳化状ファンデー
ション、クリームファンデーション等を塗布するのに適
した化粧用パフに関する。
〔従来の技術〕
従来から種々の化粧用パフが使用されており、特に塗布
すべき化粧料の種類により要求される塗布特性が異なる
ので、化粧料に応じて各種の化粧用パフが開発され、使
用されている。
例えば、パウダリーファンデーションの場合は、化粧料
をパフに適度に含ませるために、連続気泡構造の弾性発
泡体からなる化粧用パフが多用されている。
また、リキッドファンデーションの場合は、化粧用パフ
の内部に化粧料が浸透し過ぎないことが望ましく、この
ため種々の工夫が行なわれている。例えば、連続気泡構
造の弾性発泡体内にフィルムまたはコーティング層等か
らなる被膜を設けた化粧用パフ(実公昭53−355号
公報参照)や、連続気泡構造の弾性発泡体の表面に接着
剤により圧縮スポンジ層を設けた化粧用パフ(実公昭5
8−11294号公報参照)や、独立気泡構造の弾性発
泡体を用いて、その表面に短繊維を植毛した化粧用パフ
(実開昭61−126908号公報参照)等がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
連続気泡構造の弾性発泡体はパウダリーファンデーショ
ンの塗布には適しているが、リキッドファンデーション
の塗布には化粧料を無駄に消費してしまうので適してい
ない。
また、前述したようなリキッドファンデーション用の化
粧用パフは、連続気泡構造の弾性発泡体にフィルムとか
圧縮スポンジのような異なる素材を貼合せるので、製造
が比較的困難であり、手間が掛かり、コストが高くなる
という問題がある。
独立気泡構造の弾性発泡体の表面に短繊維を植毛した化
粧用パフの場合は、表面の短繊維で化粧料を保持できる
だけであり、そのため、化粧料を肌に綺麗に斑にならず
に塗布することが困難である。すなわち、化粧料を肌に
綺麗に塗布するには、例えば頬に化粧料を塗布する場
合、パフに一回にとった化粧料の分量で片方の頬全体に
塗りのばせることが好ましい。何回にも分けて細かく繰
返し塗ると、塗り斑ができ、また肌の上で塗布した化粧
料が縒れてしまったりする。
一般に、化粧料を余分にパフに付けてしまったときに
は、パフが余分な化粧料を一時的に吸収し、そして化粧
料を肌に塗りのばしていくうちに、その一時的に吸収し
た化粧料がパフ内部から出てくることが化粧料を綺麗に
塗布するために望ましい。しかし、前述のような独立気
泡構造の弾性発泡体を用いた化粧用パフにおいては、独
立気泡構造の弾性発泡体自体は化粧料を吸収したり排出
したりできず、また、表面に植毛した短繊維だけでは化
粧料を充分に吸収・保持・排出することができない。
更に、最新の化粧料として、容器に入っている状態では
ソリッドタイプ(固形状)で、パフにとるとリキッドタ
イプ(乳液状)のファンデーションに変り、肌にのばす
とサラッとしたパウダリー感覚のファンデーションにな
るものが開発された。このように従来のパウダリーファ
ンデーションとリキッドファンデーションの特質を兼備
えた新しい化粧料に最適の化粧用パフも要望されてい
る。
本考案の目的は、リキッドファンデーション、クリーム
ファンデーションおよび上記最新のフアンデーションの
塗布に最適であり、またパウダリーファンデーションの
塗布にも適している化粧用パフを提供することである。
本考案は、リキッド状のファンデーションでもパフの内
部深くまでは化粧料が浸透しないようにして、化粧料を
無駄に消費することを防止すると同時に、化粧料を充分
に吸収・保持・排出することができるパフを提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案によれば、独立気泡構造の弾性発泡体において、
気泡同士を隔絶する隔壁の一部が破壊されて、一部の気
泡が互いに連通状態となっており、独立気泡と連通状態
の気泡が混在していることを特徴とする化粧用パフによ
り前述の課題を解決した。
また、前記化粧用パフの表面に凹凸を形成したものが好
ましい。例えば、パフ表面に短繊維を植毛したり、パフ
表面を起毛して毛羽立たせたものが好ましい。
〔作用〕
本考案の化粧用パフによれば、独立気泡構造の弾性発泡
体であるが、各気泡を隔てる隔壁が破壊されている箇所
では、気泡が互いに連通状態となっており、従って、こ
の部分に化粧料が入って来たら、化粧料は連通状態の気
泡の内部に保持されたり、移動したりできる。これに対
して、各気泡を隔てる隔壁が破壊されていない箇所で
は、隔壁により化粧料の通過が妨げられ、気泡の内部に
化粧料が入り込むことがなく、その箇所から先に化粧料
が浸透することが防止される。
このような構造であるので、パフ表面に連通している気
泡内部に化粧料を一時的に吸収・保持し、また塗布時に
パフが押圧されると保持した化粧料を排出するという機
能を有する。このため、化粧料を肌に綺麗に塗布するこ
とができる。
また、パフの表面に凹凸を形成したものでは、表面の植
毛や起毛部でも化粧料を吸収、保持できる。更に、化粧
料を容器からパフに取る場合も化粧料のパフへの付着が
より一層良くなり、また化粧料のパフから肌への移行も
良く、植毛や起毛により皮膚への感触も一層ソフトにな
る。
〔実施例〕
第1図は本考案の化粧用パフの表面付近の断面を模式的
に示した概略断面図である。第2図は本考案の化粧用パ
フの出発素材となる独立気泡構造の弾性発泡体の断面を
模式的に示した概略断面図である。
第2図に示すように、独立気泡構造の発泡体1において
は、各気泡11は互いに隔壁12により隔てられてい
る。表面の一部の気泡のみが外部の大気に接触している
だけで、その他の気泡は全て外部とは遮断されている。
本考案の化粧用パフでは、第2図に示すように、前述の
独立気泡構造の発泡体の隔壁12の一部を破壊して(破
壊された箇所を符号13で示した)、一部の気泡14を
互いに連通状態としている。
このように、本考案の化粧用パフでは独立気泡11と連
通状態の気泡14が混在している。
連通状態に気泡14の分布はパフ全体にほぼ均一であっ
てもよいが、特に、連通状態の気泡14がパフの表面付
近に多数存在し、パフの内部に少ない方が好ましい。
独立気泡11と連通状態の気泡14との割合は、隔壁の
破壊された部分(連通穴13)の大きさや破壊状態、或
は連通状態の気泡14の分布状態、使用対象である化粧
料の種類等を考慮して選定すればよい。例えば、連通穴
13が大きく且つ連通状態の気泡14の割合が高いと、
連続気泡構造の発泡体と同様の特性になってしまうの
で、連通穴13が比較的大きな場合は、連通状態の気泡
14の割合は全気泡に対して1〜40%、好ましくは5
〜20%程度である。
本考案の化粧用パフの出発素材となる独立気泡構造の発
泡体は、化粧用塗布具としての適度の柔軟性および弾性
を有するものであれば特に限定されない。例えば、次の
ような原料からなる独立気泡構造の弾性発泡体を使用で
きる。
*天然ゴム *合成ゴム ジエン系(ブタジエンゴム、イソプレンゴム、スチレン
−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム)、 オレフィン系(エチレン−プロピレン・コポリマー、エ
チレン−プロピレン−ジエン・ターポリマー、クロロス
ルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン)、 多硫化物系(ポリアルキレン・スルフィド)、 有機ケイ素化合物系(シリコンゴム)、 フッ素化合物系〔ポリ(クロル・トリフルオロエチレ
ン)、フッ化ビニリデン−6フッ化プロピレン・コポリ
マー〕、 ウレタン系(ポリエチレン系ウレタンゴム、ポリエステ
ル系ウレタンゴム)、 エーテル系(プロピレンオキシドゴム、エピクロルヒド
リンゴム)、 ビニル系(アクリル酸エステル−アクリロニトリル・コ
ポリマー、アクリル酸エステル−2−クロルエチルビニ
ルエーテルコポリマー)、 *合成樹脂発泡体 ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリロニトリル・ブ
タジエン・スチレン・コポリマー、ポリビニルクロライ
ド。
本考案の化粧用パフは出発素材となる独立気泡構造の発
泡体における隔壁を適宜の手段により破壊することによ
り製造できる。
隔壁を破壊するには、例えば、出発素材となる独立気泡
構造のシート状発泡体を押圧板等によりシートの両側か
ら押圧して、圧力により独立気泡を潰して、隔壁を破壊
すればよい。
別の方法として、多数の針を植設した板をシート表面に
押し当てて、針を発泡体に刺して、針により隔壁12に
穴を開けて、気泡を連通状態としてもよい。針の長さ、
太さ、植設密度等を適当に選定することにより、連通状
態の気泡14の割合を調節することができ、所望の特性
のパフを容易に製造できる。また、この方法では針の届
く範囲内だけに連通状態の気泡14が形成され、すなわ
ち、パフの表面部付近だけに連通状態の気泡14が形成
されるので好ましい。
また、本考案によれば、前述したような独立気泡11と
連通状態の気泡14が混在した半連続気泡構造の発泡体
の化粧料塗布面となる表面に凹凸を形成したものが好ま
しい。
パフ表面に凹凸を形成するには、パフ表面に短繊維を植
毛する。或は、パフ表面にパフを掛けて、パフ表面を起
毛し、毛羽を形成すればよい。
〔考案の効果〕
本考案の化粧用パフによれば、各気泡を隔てる隔壁が破
壊されている箇所では、気泡が互いに連通状態となって
おり、この部分に化粧料が入って来たら、化粧料は連通
状態の気泡の内部に保持されたり、移動したりできる。
これに対して、各気泡を隔てる隔壁が破壊されていない
箇所では、隔壁により化粧料の通過が妨げられ、気泡の
内部に化粧料が入り込むことがなく、その箇所から先に
化粧料が浸透することが防止される。
このような構造であるので、本考案の化粧用パフによれ
ば、リキッド状のファンデーションでもパフの内部深く
までは化粧料が浸透しないようにして、化粧料を無駄に
消費することを防止すると同時に、化粧料を充分に吸収
・保持・排出することができる。このため、化粧料を肌
に綺麗に塗布することができる。
また、本考案によれば、連通状態の気泡の割合、連通穴
の大きさ等を適宜選定することにより、各種の化粧料
(リキッドファンデーション、クリームファンデーショ
ンおよびパフに取ると変化する最新のファンデーション
等)に対応することができる。
本考案の化粧用パフで、パフの表面に凹凸を形成したも
のは、表面の植毛や起毛部でも化粧料を吸収、保持でき
る。更に、化粧料を容器からパフに取る場合も化粧料の
パフへの付着がより一層良くなり、また化粧料のパフか
ら肌への移行も良く、植毛や起毛により皮膚への感触も
一層ソフトになる。このような理由によりリキッドファ
ンデーション等の場合も表面に凹凸があるものが好まし
いが、特にパウダリーファンデーンの塗布には表面に凹
凸があるものが適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の化粧用パフの表面付近の断面を模式的
に示した概略断面図、第2図は本考案の化粧用パフの出
発素材となる独立気泡構造の弾性発泡体の断面を模式的
に示した概略断面図である。 1…発泡体、 11…独立気泡、 12…隔壁、 13…連通穴、 14…連通状態の気泡。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】独立気泡構造の弾性発泡体において、気泡
    同士を隔絶する隔壁の一部が破壊されて、一部の気泡が
    互いに連通状態となっており、独立気泡と連通状態の気
    泡が混在していることを特徴とする化粧用パフ。
  2. 【請求項2】独立気泡構造の弾性発泡体において、気泡
    同士を隔絶する隔壁の一部が破壊されて、一部の気泡が
    互いに連通状態となって、独立気泡と連通状態の気泡が
    混在しており、パフの表面に短繊維が植毛されているこ
    とを特徴とする化粧用パフ。
  3. 【請求項3】独立気泡構造の弾性発泡体において、気泡
    同士を隔絶する隔壁の一部が破壊されて、一部の気泡が
    互いに連通状態となって、独立気泡と連通状態の気泡が
    混在しており、パフの表面が起毛されていることを特徴
    とする化粧用パフ。
JP13311688U 1988-10-12 1988-10-12 化粧用パフ Expired - Lifetime JPH061059Y2 (ja)

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