JPH06105837B2 - シヤ−シ装置 - Google Patents

シヤ−シ装置

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JPH06105837B2
JPH06105837B2 JP60095210A JP9521085A JPH06105837B2 JP H06105837 B2 JPH06105837 B2 JP H06105837B2 JP 60095210 A JP60095210 A JP 60095210A JP 9521085 A JP9521085 A JP 9521085A JP H06105837 B2 JPH06105837 B2 JP H06105837B2
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JP
Japan
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chassis
resin
glass fibers
mixed
amount
Prior art date
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JP60095210A
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English (en)
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JPS61253897A (ja
Inventor
成介 鳥居
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、例えば音響機器や画像機器等に使用される
シャーシ装置の改良に関する。
〔発明の技術的背景〕
周知のように、例えばテープレコーダ等にあっては、小
形軽量化及び多機能化を図るために、従来より鉄板で形
成されていたシャーシを、合成樹脂材料で形成するよう
にしている。この場合、テープレコーダのシャーシとし
ては、高度な寸法精度を要求されるため寸法の転写性及
び安定性が高いこと、外力の影響による変形を少なくす
るために高い剛性があること、可動部材に塗布される各
種のグリースに対する耐薬品性が高いこと、及び温度変
化による変形や寸法変化に耐えるために耐熱性が高いこ
と等が要求されるため、従来では、ABS樹脂にAS樹脂で
コーティングされたチョップドストランドガラスファイ
バーを15%程度混入させた材料でシャーシを形成するよ
うにしている。なお、このときのガライファイバーの含
有量は、全体の約12%に相当している。
〔背景技術の問題点〕
しかしながら、上記のような従来の合成樹脂製シャーシ
では、剛性を高めるためにはガラスファイバーを多量に
混入させる必量があるが、多量のガラスファイバーを使
用することは経済的な不利を招くので、その混入量には
制約が生じるものである。また、多量のガラスファイバ
ーを混入すると、シャーシを成型するための金型やその
他の成形用機械の摩耗がはげしくなるので、この点でも
ガラスファイバーの混入量に制約が生じるものである。
〔発明の目的〕
この発明は上記事情を考慮してなされたもので、ガラス
ファイバーの混入量を多くすることなく剛性を高め、し
かも成型用の金型や機械がはげしく摩耗することも防止
し得る極めて良好なシャーシ装置を提供することを目的
とする。
〔発明の概要〕
すなわち、この発明に係るシャーシ装置は、AS樹脂に、
2種類以上の径の異なるガラスファイバーと、ゴム成分
として約5%のABSとを混入させた材料でシャーシを形
成することにより、ガラスファイバーの混入量を多くす
ることまく剛性を高め、しかも成型用の金型や機械がは
げしく摩耗することも防止し得るようにしたものであ
る。
〔発明の実施例〕
以下、この発明に係るシャーシ装置を、カセットテープ
レコーダに適用した場合の一実施例について、図面を参
照して詳細に説明する。第1図において、11は合成樹脂
材料で形成されたシャーシ本体である。このシャーシ本
体11には、周知のように、その平面略中央部に一対の図
示しないリール軸を回転自在に支持するリール軸支持部
12,13が形成され、またその図中下部にはオートリバー
ス機構のピンチローラ制御部や操作部等の取り付けられ
る取付部14が形成され、さらにその図中右下部には図示
しないモータの取付部15が形成されている。
ここで、第2図は、上記シャーシ本体11を第1図中I−
I′線で断面し、その一部を拡大して示すものである。
すなわち、上記シャーシ本体11は、第2図に示すよう
に、AS樹脂16中に、径の異なる2種類のガラスファイバ
ー17,18が混入された材料で形成されている。この場
合、径小なガラスファイバー17の径は約6〔μm〕、径
大なガラスファイバー18の径は約12〜13〔μm〕で、両
ガラスファイバー17,18を合わせた混入量は、全体の約1
5%程度となされている。
また。上記AS樹脂16は、耐薬品性を向上させるために、
高ニトリル化が施されている。すなわち、一般AS樹脂
は、AN(アクリルニトリル)を24〜25%、ST(スチレ
ン)を76〜75%の配合比で配合したものが使用される
が、上記AS樹脂16はこの配合比をAN32〜33%、ST68〜67
%のスチレンコンテントにして、耐薬品性を向上させて
いる。
なお。AS樹脂の耐薬品性は、 のように、ANの量が多くなる程向上されるが、ANをSTと
同量またはそれ以上に多く配合できるものではなく、実
際上AN35%、ST65%のコンテントが製造上の限界とされ
ている。
このため、上記AS樹脂16は、上述した一般のAS樹脂に比
して耐薬品性がはるかに高く、実験では各種グリースを
ダンベル片のノッチ部に塗布し、30kgの引張加重を加え
た状態で、2ヶ月経過しても異状は認められなかった。
また、上記2種類のガラスファイバー17,18としては、
アスペクト比(長さ/径)の大きいものが使用されてい
る。これは、第3図に示すように、アスペクト比の大き
いものを使用すると、曲げ弾性率が高くなるからであ
る。
ここで、上記AS樹脂16に径の異なる2種類のガラスファ
イバー17,18を混入した材料(A)と、ABS樹脂に1種類
のガラスファイバーを混入した従来の材料(B)とを比
較した実験値を表1に示す。
上表から明らかなように、材料(A)の方が、引張り強
度、曲げ強度、曲げ弾性率、ロックウエル強度、熱変形
温度及びメルトフローレートの点で、材料(B)よりも
優れていることがわかるものである。
なお、ABS樹脂に2種類の径の異なるガラスファイバー
を混入させても、上記材料(A)と略同等の特性を有す
る材料を得ることができる。ただし、この場合には材料
(A)よりも5〜10%以上多くのガラスファイバーを使
用する必要があるため、実際上はAS樹脂16を使用するの
が好ましいものである。
ここで、上記材料(A)で形成されたシャーシ本体11
と、従来の材料(B)で形成されたシャーシとを比較し
た実験値を表2に示す。
上表から明らかなように、シャーシ本体11の方が、全て
の点に対して、従来シャーシよりも優れていることがわ
かる。特に、加熱収縮率は、第4図からも明らかなよう
に、大きく改善されているものである。
また、上記材料(A)の成形に対しては、AS重合の段階
でゴム成分としてABSを約5%添加することにより、成
形溶融時の可塑性を向上させることができる。すなわ
ち、AS樹脂16の固い物だけを可塑化するにはスクリュー
等に大きな負荷が加わり、スクリューの摩耗を早めると
いう問題が生じるため、ゴム成分としてABSを約5%添
加して弾性を与えることにより、スクリューの摩耗を大
幅に軽減することができるからである。
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実
施することができる。
〔発明の効果〕
したがって、以上詳述したようにこの発明によれば、ガ
ラスファイバーの混入量を多くすることなく剛性を高
め、しかも成型用の金型や機械がはげしく摩耗すること
も防止し得る極めて良好なシャーシ装置を提供するとが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るシャーシ装置をテープレコーダ
に適用した場合の一実施例を示す平面図、第2図は同実
施例の要部を拡大して示す断面図、第3図及び第4図は
それぞれ同実施例の効果を説明するための特性図であ
る。 11…シャーシ本体、12,13…リール軸支持部、14,15…取
付部、16…AS樹脂、17,18…ガラスファイバー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】AS樹脂に、2種類以上の径の異なるガラス
    ファイバーと、ゴム成分として約5%のABSとを混入さ
    せた材料で形成されることを特徴とするシャーシ装置。
JP60095210A 1985-05-02 1985-05-02 シヤ−シ装置 Expired - Lifetime JPH06105837B2 (ja)

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JPS61253897A JPS61253897A (ja) 1986-11-11
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JP5965684B2 (ja) * 2012-03-14 2016-08-10 ユーエムジー・エービーエス株式会社 めっき加工されたプラスチックシャーシ
CN110746699B (zh) * 2019-11-26 2022-06-28 绍兴纳岩材料科技有限公司 一种均衡收缩的长玻纤增强聚丙烯复合材料及其制备方法

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