JPH06105635A - 活イカ貯蔵用容器及びイカを生かしたまま貯蔵する方法 - Google Patents

活イカ貯蔵用容器及びイカを生かしたまま貯蔵する方法

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JPH06105635A
JPH06105635A JP25681192A JP25681192A JPH06105635A JP H06105635 A JPH06105635 A JP H06105635A JP 25681192 A JP25681192 A JP 25681192A JP 25681192 A JP25681192 A JP 25681192A JP H06105635 A JPH06105635 A JP H06105635A
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JP
Japan
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squid
container
live
storing
live squid
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JP25681192A
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English (en)
Inventor
Jiro Chin
二郎 陳
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Hakodate Seimo Sengu Co Ltd
Original Assignee
Hakodate Seimo Sengu Co Ltd
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Publication date
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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易な装置でイカを生きたまま貯蔵できる活イ
カ貯蔵用容器及びイカを生きたまま安全に貯蔵できる方
法を提供する。 【構成】 偏平容器の内部に活イカを一匹ごとに収容す
る活イカ収容室を通水可能な仕切り板で略三角形状に仕
切って水平方向に複数備えた活イカ貯蔵用容器であっ
て、該活イカ収容室の外側に横長の散気管を備えたこと
を特徴とする活イカ貯蔵用容器、及び海水を満たした偏
平容器の内部に通水可能な仕切り板で略三角形状に仕切
って水平方向に形成した活イカ収容室に活イカを一匹ご
とにイカのヒレが三角形の頂点を向くように収容し、か
つ活イカ収容室の周囲に設けた横長の散気管から空気を
容器内に導入することを特徴とするイカを生かしたまま
貯蔵する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イカを生かしたまま簡
易に貯蔵するための容器及びイカを生かしたまま貯蔵す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スルメイカは、日本沿岸あるいは近海海
域を南北回遊する種類である。こうした生物の飼育に
は、一般活魚として流通しているタイ、ヒラメなどと比
べて、水量が豊富で常に一定方向に流れがあること、充
分な酸素補給と迅速な老廃物除去など厳しい条件が必要
となる。海産魚類の活魚輸送は年々盛んになっている
が、飼育条件の緩い沿岸性のタイ、ヒラメ、カレイ、ア
イナメ、ヤリイカ類などが主流である。しかし、最近で
はスルメイカの長距離輸送に適合した水槽、浄化装置が
実用化され、活イカとして大都市圏に出荷できるように
なった。輸送された活魚はふつうある程度の飼育装置を
備えた業者を通じて消費者へ提供されるが、規模の大き
い水産物取引市場では作業スペースの関係から、活魚の
備蓄にはいわゆる小型のトロ箱に水を張り、曝気を行う
程度のものしか使えない。また、使用できる海水量が限
られるため、水がすぐ悪化する難点がある。より強い一
般活魚の場合、この程度の備蓄方法でも問題ないが、ス
ルメイカを収容した場合、短時間のうちに、壁に衝突
し先端のヒレの先端を傷める、遊泳力を失って底に沈
み、互いにダンゴ状になって共食いを行う、吐いたス
ミのため水質が悪化し酸欠を起こす、曝気の気泡が体
に直接当たって弱るなどの障害が起こるため、従来の一
般活魚と同様に扱えないという欠点があった。したがっ
て、事実上こうした市場内でのスルメイカ活出荷は現在
のところ不可能であり、限られたスペースの市場内にお
いてイカを生きたまま貯蔵や輸送できる装置の開発が望
まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、簡易な装置
でイカを生きたまま貯蔵できる活イカ貯蔵用容器及びイ
カを生きたまま安全に貯蔵できる方法を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、スルメイカの
衝突による障害、共食いを防ぐために、一匹づづイカの
体型に適合したスペースに収容し、該スペースの周囲に
ホース状の散気管を設けて、ここから空気の泡をイカの
体に直接触れぬようして容器内に導入すると、酸素補給
と汚濁除去が円滑になされ、限られたスペースにスルメ
イカを一定時間安全に生存させることができるとの知見
に基づいてなされたのである。すなわち、本発明は、偏
平容器の内部に活イカを一匹ごとに収容する活イカ収容
室を通水可能な仕切り板で略三角形状に仕切って水平方
向に複数備えた活イカ輸送用容器であって、該活イカ収
容室の外側に横長の散気管を備えたことを特徴とする活
イカ貯蔵用容器を提供する。本発明は、又、海水を満た
した偏平容器の内部に通水可能な仕切り板で略三角形状
に仕切って水平方向に形成した活イカ収容室に活イカを
一匹ごとにイカのヒレが三角形の頂点を向くように収容
し、かつ活イカ収容室の周囲に設けた横長の散気管から
空気を容器内に導入することを特徴とするイカを生きた
まま貯蔵する方法を提供する。
【0005】本発明の偏平容器としては、活イカ一匹を
通常の姿勢のまま収容することができる底の浅い容器が
あげられ、横断面形状が長方形、正方形、円形などの形
の容器を使用することができるが、長方形の容器を使用
するのが好ましい。又、この容器内に形成する活イカ収
容室は、略三角形である。このような形状はイカの形状
に類似しているので、イカのヒレが活イカ収容室の三角
形の頂点を向くように収容することができ、よって、偏
平容器内に多量のイカを収容することができるととも
に、活イカ収容室におけるイカの動きを抑制できるの
で、イカの損傷が少なくなるという利点が得られる。活
イカ収容室は図1に示すように三角形の頂点が交互とな
るように配置するのがよいがこれに限定されるものでは
ない。本発明では、上記活イカ貯蔵容器に、海水をい
れ、ついで生きたイカを一匹づつ活イカ収容室に収容
し、散気管から空気を導入する。散気管としては、ホー
ス状で、かつ任意の長さに調節できるユニホースが好ま
しい。導入する空気量は任意とすることができるが、1
0〜20リットル/分とするのが好ましい。又、海水の
温度も任意とすることができるが、10℃以下とするの
が好ましい。特に、海水の温度を8℃以下、好ましくは
2〜8℃、より好ましくは5〜8℃に調整するのがよ
い。つまり、この温度にするとイカが弱ったりすること
がなく、海水中の溶存酸素の消費を少くすることができ
るからである。
【0006】
【実施例】次に、本発明を添付図面を参照しながら実施
例により説明する。 実施例1 図1は本発明に係る活イカ貯蔵容器10の横断面を示し
たものであり、偏平状の容器1の内部に活イカ収容室2
が通水可能な仕切り板3及び4により水平方向に連続し
て12室形成されている。そして、横長の散気管5が偏
平容器1の側壁と活イカ収容室2との間の該容器底部に
活イカ収容室2に沿って設けられている。ここで、散気
管5は偏平容器1の外側でホース6に接続され、ついで
空気供給機(図示せず)に接続されている。この装置に
おいて、偏平容器1としては、図1に示す既製の底の浅
い魚槽いわゆるトロ箱(図中、幅;W、長さ;L、高
さ;Hとする)を使用することができる。面積はなるべ
く広くかつ底はなるべく浅い(300mm前後)ものが望
ましい。活イカ収容室12室設置を標準とすると、60
0×1000×250mm(W×L×H)の大きさが適当
である。本発明では、この内部を、枠で囲った硬質の網
地4(目合5〜10mm、縦;130mm〜150mm、横;
L:トロ箱の長さとほぼ同じ長さ)2枚を用いてトロ箱
両側面より50〜100mm離してトロ箱の長手方向に平
行に区切り、ついで硬質網地の内側をスリットまたは穴
をあけた水通しの良い板3で交互にトロ箱の短手方向に
イカの体型に適合した略三角形状空間を形成するように
仕切る。三角形の底辺はイカのサイズに合わせて100
〜150mm、高さは400〜600mmとするのがよい。
【0007】次に、偏平容器1内に海水を網地4の高さ
の1/2程度まで入れ、イカ9のヒレが三角形状仕切り
の頂点に来るよう交互に収容し、イカの飛び出しを防ぐ
ため、同様の硬質網地を張った蓋(図3に8として示し
た)あるいは透明板(図示せず)にて収容スペース上面
を塞ぎ、海水を偏平容器1内に満タンにする。続いて、
偏平容器1の壁面と網地4の間の底面(両側2カ所)に
長さLのホース状散気管(ホースの表面に空気の泡がで
る小さな孔が多数ある)を敷き、ブロワーにて曝気す
る。偏平容器1の壁面と網地4の間隔は、100〜15
0mm程度とするのがよい。本発明では、図3に示すよう
に網地を周囲と底面にも張り、上方に開口を有するイカ
収容室を内部に複数設けたイカ収容箱7(イカを収容し
たまま持ち運べる)を、図4(a) 又は(b) のようにトロ
箱内に配置し、活イカ収容室の周囲に散気管をめぐらし
て海水中に空気を導入し、図1に示した容器と同様にし
てイカを生きたまま長時間貯蔵することができる。
【0008】本発明によれば、活イカの収容室は細長い
三角形状の空間を有しているので、活イカのヒレの先端
が収容室の三角形の頂点に来るよう収容することによっ
て、イカの動きを抑えヒレの損傷を防ぐことができる。
又、活イカの収容室を形成する仕切り板には、スリット
状または穴が空いているので、水通しを良くすることが
でき、他の活魚よりも呼吸量の多いスルメイカの酸欠を
防ぐことができる。又、水面を収容ケース上蓋よりも上
にするか、又は満水状態にして、活イカ収容室の外に偏
平容器1の横の長さとほぼ同じ長さのホース状の目の細
かい散気管を設置し曝気するので、長い散気管を使うこ
とでができ、酸素の溶解が効率よく行われる。又、イカ
が水中に出した汚濁物は、細かい気泡により吸着され水
面上にたまるので、活イカ貯蔵容器の内部に汚濁物が溜
まるのを防ぐことができる。特に、スルメイカは、酸素
供給のための気泡が体に当たると体から分泌されている
粘液が剥がれたりして弱ることがあるが、イカ収容室と
曝気スペースを区分することにより十分な酸素供給を行
うと同時に、気泡の物理的影響を防ぐことができる。さ
らに、上蓋に5〜10mm目合の硬質網地または透明な板
を用いると、イカの突進によるヒレの損傷を防止でき、
又外部からのイカの状態を容易に確認することができる
といった利点がある。
【0009】
【発明の効果】複数のスルメイカをトロ箱内で貯蔵又は
備蓄し、かつ常時海水を交換しない場合、短時間のうち
に壁に衝突しヒレの先端を傷つける、遊泳力を失って底
に沈み、互いにダンゴ状にかたまって共食いを始める、
吐いた墨のため水質が悪化し酸欠となる、酸素補給のた
めの気泡が直接体に触れることによって弱るといった問
題が生じるが、本発明によれば、簡易な方法で、イカの
体の損傷防止、充分な酸素補給と汚濁除去、気泡による
イカ弱体化防止を図ることができ、又外部からの確認が
容易で、最長で10時間に渡りスルメイカを生存状態で
確保できる。又、スルメイカ以外のイカであればさらに
長時間生存状態で確保できる。従って、本発明の活イカ
収容容器及び方法は、活イカの輸送装置や輸送方法とし
ても好適に使用することができる。
【0010】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の活イカ貯蔵容器の横断面図を示す。
【図2】 図1で用いた偏平容器の斜視図である。
【図3】 本発明の図4に示す別の態様の活イカ貯蔵容
器に用いる複数の活イカ収容室を有する活イカ収容箱の
斜視図である。
【図4】 本発明の別の態様の活イカ貯蔵容器の横断面
図を示す。 図中、1は偏平容器、2は活イカ収容室、3と4は通水
可能な仕切り板、5は散気管、7は活イカ収容箱、10
は活イカ貯蔵容器である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏平容器の内部に活イカを一匹ごとに収
    容する活イカ収容室を通水可能な仕切り板で略三角形状
    に仕切って水平方向に複数備えた活イカ貯蔵用容器であ
    って、該活イカ収容室の外側に横長の散気管を備えたこ
    とを特徴とする活イカ貯蔵用容器。
  2. 【請求項2】 散気管が偏平容器の側壁と活イカ収容室
    との間の該容器底部に活イカ収容室に沿って設けられて
    いる請求項1記載の活イカ貯蔵用容器。
  3. 【請求項3】 海水を満たした偏平容器の内部に通水可
    能な仕切り板で略三角形状に仕切って水平方向に形成し
    た複数の活イカ収容室に活イカを一匹ごとにイカのヒレ
    が三角形の頂点を向くように収容し、かつ活イカ収容室
    の周囲に設けた横長の散気管から空気を容器内に導入す
    ることを特徴とするイカを生かしたまま貯蔵する方法。
  4. 【請求項4】 散気管が偏平容器の側壁近傍の該容器底
    部に設けられ、かつ散気管からの空気が活イカ収容室に
    入らないように上方に散気される請求項3記載の方法。
JP25681192A 1992-09-25 1992-09-25 活イカ貯蔵用容器及びイカを生かしたまま貯蔵する方法 Pending JPH06105635A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08196749A (ja) * 1995-01-25 1996-08-06 Kazamauramura 烏賊レース用設備
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KR102124646B1 (ko) * 2018-12-26 2020-06-23 어업회사법인 주식회사 바다오이 이동식 수산물 수중 보관용기

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