JPH06105518A - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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Publication number
JPH06105518A
JPH06105518A JP27947892A JP27947892A JPH06105518A JP H06105518 A JPH06105518 A JP H06105518A JP 27947892 A JP27947892 A JP 27947892A JP 27947892 A JP27947892 A JP 27947892A JP H06105518 A JPH06105518 A JP H06105518A
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JP
Japan
Prior art keywords
hub
coil
magnet
coreless
brushless motor
Prior art date
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Application number
JP27947892A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Nakamura
展明 中村
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハードディスクの高速度化に良好に対応で
き、高効率で耐衝撃性に優れた、ポータブルタイプの機
器のHDDに好適なブラシレスモータを提供する。 【構成】 コアレスコイル64に通電方向を制御しつつ
電流を流すと、コアレスコイル64の発生磁界とマグネ
ット66による磁界とが作用してハブ58が矢印FA方
向(又はその反対方向)に回転する。ベアリングホルダ
54とハブ58とが一体成形されており、これとヨーク
とが兼用されているので、ハブ58内部のスペースは非
常に有効に活用され、小型化を実現して、耐衝撃性の十
分なベアリングボールを使用できる。また、コアレスコ
イル64が用いられているため、鉄損やコギングトルク
の発生がない。このため、低消費電流で効率的な高速駆
動が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラシレスモータにか
かり、特に、HDD(Hard Disk Drive)などに好適な
ブラシレスモータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】HDDを駆動するスピンドルモータとし
て使用されているブラシレスモータとしては、駆動部分
をハブの外に形成するアウタロータタイプと、ハブ内に
駆動部分を形成するインハブタイプがある。図7には、
インハブタイプの従来のブラシレスモータが示されてい
る。同図は、回転中心に沿った断面の右半分を示すもの
である。この図において、シャフト10には、ベアリン
グ12,14を介して円筒状のハブ16が回転自在に取
り付けられている。シャフト10は、下方でモータベー
ス18に一体成形されており、このモータベース18が
HDDのシャーシ(図示せず)に固定されている。ハブ
16の下方内側では、シャフト10にコア付きのコイル
20が設けられており、これに対向するようにマグネッ
ト22がハブ16の内周面に取り付けられている。
【0003】ハブ16の下側外周にはディスクホルダ2
4が形成されており、このディスクホルダ24とクラン
パ26との間にハードディスク28が狭持されている。
そして、上部のハードディスク28は、ハブ16の上面
にねじ止めされたクランパ30によって固定されてい
る。ハードディスク28に対するアクセスは、ヘッド3
2(一部のみ図示)によってその両面に行われるように
なっている。
【0004】コイル20に通電方向を制御しつつ電流を
流すと、コイル20の発生磁界とマグネット22による
磁界とが作用してハブ16は矢印FA方向(又はその反
対方向)に回転するようになる。これにより、ヘッド3
2に対してハードディスク28が回転することになる。
ヘッド32は、同図の左右方向に移動して所望のトラッ
クにアクセスする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来技術には、次のような不都合がある。 (1)ノートブック型のパーソナルコンピュータなどに
みられるように、ポータブルタイプの機器のHDDに
は、小型化,低消費電力化,低電圧化が要求されてお
り、また、HDD自身も高容量化,高速度化が要望され
ている。しかし、上述した従来技術では、コイルにコア
が存在するため、回転速度の増大とともに鉄損が増大す
る。鉄損は、一般に回転速度の2乗に比例する。従っ
て、高速度化により急激に損失が増大して消費電流が増
加することになり、低消費電流による高速回転という要
求を満足することができない。
【0006】また、コイル20のコアの存在によりいわ
ゆるコギングトルクが発生するが、このコギングトルク
は有効トルクを減少させることになる。更に、コアの存
在によってインダクタンスも高くなるとともに、マグネ
ット22によるN,Sの極性変化に伴ってインダクタン
スも変化することになる。
【0007】(2)構造上、ベアリング12,14の軸
スパンを十分に取ることができないので、共振点が低下
して振動が生ずることがあるという不都合がある。 (3)更に、ポータブルタイプの機器で落下などが生ず
ると、それに内蔵されているHDDでは、モータのベア
リング部分が大きな衝撃を受ける。この衝撃に耐えるよ
うにするためにはベアリングのボール径を大きくする必
要があるが、限られたスペースの中でモータを構成しな
ければならず、ボール径を大きくするにも限界がある。
【0008】本発明は、これらの点に着目したもので、
ハードディスクの高速度化に良好に対応でき、高効率で
耐衝撃性に優れた、ポータブルタイプの機器のHDDに
好適なブラシレスモータを提供することを、その目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスク媒体
が固定されるハブがベアリングホルダによってベアリン
グに取り付けられており、回転駆動用のマグネットがハ
ブの内部に設けられており、このマグネットに対向する
ようにコイルがモータベースに設けられており、前記マ
グネットによる磁界と、前記コイルへの通電による磁界
とを作用させて前記ディスク媒体を回転駆動するブラシ
レスモータにおいて、前記ベアリングホルダとハブとを
一体に成形するとともにヨークと兼用し、前記コイルを
コアレスコイルで構成したことを特徴とする。
【0010】本発明の主要な態様によれば、マグネット
の磁束がコアレスコイルと効率的に鎖交するように、ハ
ブ内にコアレスコイルが延長して形成される。更に、他
の主要な態様によれば、マグネットの厚みは、総磁路長
の1/3〜2/3の大きさに設定される。
【0011】
【作用】本発明によれば、コアレスコイルが使用され、
また、ベアリングホルダとハブとが一体成形されるとと
もにヨークと兼用する構成となっているので、効率的に
磁気回路が構成される。また、回転数の2乗に比例する
鉄損がコアレスによって低減されるため、低消費電流で
高速度化を達成できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明によるブラシレスモータの実施
例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、
上述した従来例と同様の構成部分又は従来例と対応する
構成部分については、同一の符号を用いる。
【0013】<第1実施例>最初に、図1及び図2を参
照しながら、本発明の第1実施例について説明する。図
1は、実施例にかかるブラシレスモータの回転軸に沿っ
た断面の右半分を示す一部省略したものである。同図に
おいて、シャフト10には、ベアリング50,52を介
して円筒状のベアリングホルダ54が回転自在に取り付
けられている。シャフト10は、下方でモータベース1
8に連続して一体となっており、このモータベース18
がHDDのシャーシ(図示せず)に固定されている。ベ
アリングホルダ54の内側には、ベアリング50,52
の間にコイルスプリング(予圧スプリング)56が設け
られている。
【0014】次に、ベアリングホルダ54は、断面略L
字状のハブ58に連続して一体となっている。そして、
このハブ58の下側外周にはディスクホルダ60が形成
されており、ハブ上方からハードディスク28がはめ込
まれている。ハードディスク28は、その内周側がディ
スクホルダ60に接しており、更にクランパ26がハブ
58にはめ込まれてハードディスク28が狭持されてい
る。2枚目のハードディスク28は、クランパ26,3
0によって教示されている。ハードディスク28に対す
るアクセスは、ヘッド32によってその両面に行われる
ようになっている。
【0015】次に、モータベース18の底部であってベ
アリングホルダ54側には、コイルホルダ62に立設さ
れたコアレスコイル64が適宜のクリアランスをもって
設けられている。また、ハブ58の内側には、コアレス
コイル64と適宜のクリアランスをもってマグネット6
6が対向配置されている。なお、コアレスコイル64
は、モータベース18を介して駆動回路が形成されてい
るフレキシブルプリント基板(図示せず)に接続されて
いる。また、シャフト10の上部にはスリーブ57が設
けられており、このスリーブ57に対向するように、マ
グネット59がハブ58側に設けられている。そして、
スリーブ57とマグネット59間に磁性流体61が満た
されており、これによってベアリング50,52に対す
るオイルシールが行われている。
【0016】次に、図2を参照しながらコアレスコイル
64について説明する。この例は、例えば8極,6コイ
ルの3相モータの場合のものであり、同図(A)に示す
ように6個のコイル64Aが円筒状に配置されて樹脂成
形されている。これらコイル64Aとマグネット66と
の関係は、同図(B)に示すように、マグネット66は
電気角で2π/8に着磁され、コイル64Aは電気角で
2π/6の間隔となっている。このようなコアレスコイ
ル64は、コア(鉄芯)を持たないため、鉄損が発生し
ないという特長がある。
【0017】次に、本実施例では、マグネット66とし
て、例えばSmCo,Nd−Fe−Bなどの非常に良好
な磁気特性を有する材料が使用されている。本実施例で
は、コアレスコイル64を用いているためにエアギャッ
プが従来のコア付きモータよりもコイル厚さ分だけ大き
くなり、モータのトルクに与える磁束Φが減少する。そ
こで、特性のよい磁性材料を用いることでかかる磁束Φ
の減少を防止するように工夫している。
【0018】次に、以上のような実施例の作用について
説明する。コアレスコイル64に通電方向を制御しつつ
電流を流すと、コアレスコイル64の発生磁界とマグネ
ット66による磁界とが作用してハブ58は矢印FA方
向(又はその反対方向)に回転するようになる。これに
より、ヘッド32に対してハードディスク28が回転す
ることになる。ヘッド32は、図1の左右方向に移動し
て所望のトラックにアクセスする。
【0019】ところで、この場合において、本実施例で
は、上述したようにコアレスコイル64よりも外側にマ
グネット66を配置するとともに、ベアリングホルダ5
4とハブ58とを一体成形している。すなわち、マグネ
ット66のバックヨークとハブ58とが兼用されてお
り、また、磁路形成のための内側のヨークとベアリング
ホルダ54とが兼用されているので、ハブ58内部のス
ペースは非常に有効に活用されている。従って、小型
化,軽量化に好適である。
【0020】次に、本実施例では、コアレスコイル64
が用いられている。このため、コアの存在に起因して生
ずる鉄損やコギングトルクの発生がなく、インダクタン
スも減少する。従って、高速回転に伴う消費電流の増大
も抑制されて、有効トルクの増大による効率的な駆動が
可能となり、高速度化に好適となる。また、振動や騒音
も低減される。更に、ベアリング50,52のスパンが
大きいため、レゾナンス(共振点)が高くなって安定し
た駆動を実現できる。
【0021】次に、ベアリング50,52のボール径に
ついて説明する。HDDは、ハードディスク28のサイ
ズが3.5インチ,2.5インチ,1.8インチとダウ
ンサイジングに伴って可搬性に富むようになるため、耐
衝撃性の向上が要求される。表1には、使用限度におけ
るベアリング50,52のボール径と耐衝撃性との関係
が示されている。
【0022】
【表1】
【0023】例えば、ディスクサイズが3.5インチの
場合は、ディスク内径がφ=25mmであり、ハブ/デ
ィスク重量(ロータ部分の重量に対応)は73grとな
る。このときの最小限度使用ボール外径は13mmであ
り、ボール静荷重は44Kg,対荷重は600Gであ
る。他のディスクサイズについても、同表に示す通りで
ある。
【0024】ところが、従来のコア付きコイルを用いた
ものでは、ディスクサイズが1.8インチの場合、外径
がφ5のボールを使用するとモータの磁気回路を構成す
ることが不可能となって、ダウンサイジングに対応でき
ない。しかし、本実施例によれば、コアレスコイル64
を使用しているために磁気回路のスペースが少なくてよ
い。このため、ディスクサイズ1.8インチでもφ5の
ボールを使用してベアリング50,52を構成でき、良
好な耐衝撃性を維持してダウンサイジングを実現でき
る。1.8インチのディスクサイズまで考慮したとき、
表1に示すボール外径/ディスク内径=φ5/φ12≒
0.4の関係を維持できるのはコアレスモータの場合の
みである。
【0025】次に、本実施例に関して試作した装置と従
来装置の特性測定を行って比較したところ、次の表2の
ような結果が得られた。
【0026】
【表2】
【0027】この表2によれば、従来と比較して、無負
荷電流はコアレスによる鉄損の低減によって30〜40
%も減少し、インダクタンスに至っては約60%も減少
している。また、最大速度は約40%も増大し、振動や
騒音は20〜30%低減されている。更に、レゾナンス
(共振点)は5%も上昇している。このように、本実施
例によれば、高高速化,低消費電流、高効率化に対応し
た耐衝撃性の良好なラジアルギャップ型のコアレスモー
タを実現できる。
【0028】<第2実施例>次に、図3を参照しながら
本発明の第2実施例について説明する。なお、上述した
第1実施例と同様の構成部分又は第1実施例に対応する
構成部分には、同一の符号を用いることとする(以下の
実施例についても同様)。
【0029】一般にハードディスク装置においては、ヘ
ッド32への磁束の飛び込みによるリード/ライトエラ
ーが発生する場合がある。このため、モータ側のマグネ
ットから生ずる漏れ磁束は極力小さくする必要がある。
本実施例は、この点に着目して前記第1実施例を更に改
良したもので、図3に示すように、コアレスコイル64
とマグネット66とが互いに逆の配置となっている。す
なわち、ベアリングホルダ54の外側にマグネット66
が設けられており、このマグネット66とハブ58との
間に適宜のクリアランスをもってコアレスコイル64が
配置されている。
【0030】このようなマグネット66のバックヨーク
がベアリングホルダ54と兼用された構成とすること
で、マグネット66による磁束の漏れが低減されるよう
になり、エラーの発生は良好に低減される。特に、ディ
スク径が3.5インチ以下と小さい場合には、それに対
応してハブ径も小さくなり、ハブ58の内部スペースも
小さくなって漏れ磁束が増大するので、本実施例が非常
に有効となる。なお、ベアリングホルダ54にバックヨ
ーク、ハブ58に磁路形成のためのヨークを設け、この
ヨーク部材を高透磁率であるケイ素鋼板などを用いるこ
とにより、ベアリングホルダ及びハブの材質を軽合金
(アルミニウムなど)で形成することも可能である。
【0031】<第3実施例>次に、図4を参照しなが
ら、本発明の第3実施例について説明する。この実施例
は、前記第1実施例の効率を更に高めたものである。同
図(A)に示すように、コアレスコイル70はハブ72
の上方の凹部74に延長して設けられており、コアレス
コイル70のうちのマグネット66の磁束と鎖交しない
部分が凹部74内に設けられている。このため、コアレ
スコイル70は、前記実施例と比較して、磁束Φを切る
部分が全体として長くなっている。従って、マグネット
66の磁束Φは、同図(B)にΔBで示す部分でコイル
70を切るようになって、結果的に鎖交磁束数が増大す
る。これにより、同一電流でトルクが増加し、ハブ内の
スペースを有効に活用して効率の向上を図ることができ
る。
【0032】<第4実施例>次に、図5及び図6を参照
しながら本発明の第4実施例について説明する。この実
施例は、マグネット66の厚さの好適な条件に関するも
のである。ハードディスク装置においては、ハブ外径は
ディスクサイズ(例えば、3.5インチ,2.5イン
チ,1.8インチ,1.3インチ,……)によって決定
される。他方、ベアリング50,52のボール径も、同
様にディスクサイズによる耐衝撃性により決定される。
そして、これらの値から、インハブ構造をとる場合にお
けるコアレスコイル64及びマグネット66を含むエア
ーギャップの長さがほぼ決定される。図5には、第1実
施例のエアーギャップ部分が拡大して示されており、そ
の長さ,すなわち総磁路長はLである。この総磁路長L
の中に、最も有効にコアレスコイル64及びマグネット
66を配置するのが理想である。
【0033】なお、同図に示すように、コアレスコイル
64の厚さはTc,マグネット66の厚さはTg,ベア
リングホルダ54とコアレスコイル64とのギャップは
G1,コアレスコイル64とマグネット66とのギャッ
プはG2,ギャップ間のエアーギャップはDで表わされ
ている。
【0034】マグネット66が図6(A)に示すような
B−Hカーブを有しているとする。このような場合、単
位厚み当りH0の起磁力と体積磁気抵抗H0/B0を持つ
起磁力源と考えられる。そこで、漏れ磁路を無視してマ
グネット66の厚みをTgとし、一極当りの面積をSaと
して、図5の磁気回路を図6(B)に示すような電気回
路に置き換えることができる。この回路で、起磁力F
は、 F=Tg・H0 ……………………………………
(1) マグネット66の抵抗Rmは、 Rm=Tg/Sa ……………………………………
(2) 負荷となるコアレスコイル64及びギャップG1,G2
磁気抵抗Raは、 Ra=(L−Tg)/Sa ……………………………
(3) となる。また、一極当りの磁束Φは、同図(B)の回路
から起磁力Fを総磁気抵抗Rm+Raで割ったもので、式
(4)に示すように、マグネット厚みTgに比例する。 Φ=F/(Rm+Ra) =H0・Sa・Tg/L ……………………………(4)
【0035】次に、コアレスコイル64側について考察
する。コアレスコイル64の厚みTcを可変としたと
き、その巻数Nは、式(5)に示すように、厚みTcの
平方根とコイル抵抗Rcの2乗の積に比例する。 N∝√Tc・Rc2 …………………………………
(5) ここで、コイル抵抗Rcを一定とすると、式(6)のよ
うになる。 N∝√Tc ∝√(L−G−Tg) ………………………………(6) ただし、G=G1+G2である。
【0036】更に、トルク定数Ktは、磁束Φと巻数N
との積に比例するので、式(7)が得られる。 Kt∝Φ・N ∝Φ・√(L−G−Tg)…………………………(7) この式(7)の関係を、Φ一定としてグラフに示すと、
同図(C)に示すようになり、最大値TgMAXを一つ持つ
曲線となる。従って、式(7)をTgで微分することに
よってトルク定数Ktが最大となる最適点TgRが求めら
れ、式(8)に示すようになる。 TgR=2(L−G)/3 ……………………………
(8) よって、エアーギャップG(図5参照)を0に近づけた
とき、最大効率は、 Tg=2/3・L ……………………………………
(9) となる。
【0037】従って、マグネット66,ギャップD,コ
イルの巻線N,マグネット66のエネルギ積最大の条件
を考慮すると、総磁路長Lに対するマグネット66の厚
みは、L/3〜2L/3が好ましいことになる。このよ
うな条件を満たすように各部を設計することで、更に効
率の向上を図ることができる。
【0038】<他の実施例>なお、本発明は、何ら上記
実施例に限定されるものではなく、例えば次のようなも
のも含まれる。 (1)前記実施例では、8極,6コイルの場合を示した
が、マグネットの極数やコアレスコイルのコイル数など
は必要に応じて適宜設定してよい。 (2)駆動するハードディスクの枚数なども任意であ
り、光ディスクなどの他のディスク媒体にも適用可能で
ある。 (3)その他、磁性流体以外の方法でオイルシールを行
う,図5の実施例を図3や図4の実施例に適用するな
ど、同様の作用を奏するように種々設計変更が可能であ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるブラ
シレスモータによれば、コアレスコイルを用いるととも
に、ベアリングホルダとハブとを一体成形してヨークと
兼用することとしたので、ディスク媒体の高速度化に良
好に対応でき、高効率で耐衝撃性にも優れているという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるブラシレスモータの第1実施例を
示す主要部の構成図である。
【図2】前記実施例のコアレスコイル部分を取り出して
示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す主要部の構成図であ
る。
【図4】本発明の第3実施例を示す主要部の構成図であ
る。
【図5】本発明の第4実施例を示す主要部の構成図であ
る。
【図6】本発明の第4実施例の作用を示す説明図であ
る。
【図7】従来のHDD用のブラシレスモータの主要部分
を示す構成図である。
【符号の説明】
10…シャフト、18…モータベース、26,30…ク
ランパ、28…ハードディスク、32…ヘッド、50,
52…ベアリング、54…ベアリングホルダ、56…コ
イルスプリング、58,72…ハブ、60…ディスクホ
ルダ、62…コイルホルダ、64,70…コアレスコイ
ル、64A…コイル、66…マグネット、D…エアーギ
ャップ、F…等価起磁力、G1,G2…ギャップ、L…総
磁路長、Ra,Rm…等価磁気抵抗、Tc…コアレスコイ
ルの厚さ、Tg…マグネットの厚さ、Φ…磁束。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク媒体が固定されるハブがベアリ
    ングホルダによってベアリングに取り付けられており、
    回転駆動用のマグネットがハブの内部に設けられてお
    り、このマグネットに対向するようにコイルがモータベ
    ースに設けられており、前記マグネットによる磁界と、
    前記コイルへの通電による磁界とを作用させて前記ディ
    スク媒体を回転駆動するブラシレスモータにおいて、前
    記ベアリングホルダとハブとを一体に成形するとともに
    ヨークと兼用し、前記コイルをコアレスコイルで構成し
    たことを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のブラシレスモータにおい
    て、前記ハブに凹部を形成するとともに、前記コアレス
    コイルのうちのマグネットの磁束と鎖交しない部分を前
    記凹部内に設けたことを特徴とするブラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のブラシレスモー
    タにおいて、前記マグネットを、総磁路長の1/3乃至
    2/3の厚さに形成したことを特徴とするブラシレスモ
    ータ。
JP27947892A 1992-09-24 1992-09-24 ブラシレスモータ Pending JPH06105518A (ja)

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JP (1) JPH06105518A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020022280A1 (ja) * 2018-07-25 2020-01-30 株式会社デンソー 回転電機
WO2020022279A1 (ja) * 2018-07-25 2020-01-30 株式会社デンソー 回転電機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020022280A1 (ja) * 2018-07-25 2020-01-30 株式会社デンソー 回転電機
WO2020022279A1 (ja) * 2018-07-25 2020-01-30 株式会社デンソー 回転電機

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