JPH06105449A - 過電流検出装置 - Google Patents

過電流検出装置

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JPH06105449A
JPH06105449A JP4251386A JP25138692A JPH06105449A JP H06105449 A JPH06105449 A JP H06105449A JP 4251386 A JP4251386 A JP 4251386A JP 25138692 A JP25138692 A JP 25138692A JP H06105449 A JPH06105449 A JP H06105449A
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JP
Japan
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overcurrent
load current
energization
switching element
circuit
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Application number
JP4251386A
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English (en)
Inventor
Manabu Nomura
学 野村
Shinichi Chikada
真市 近田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06105449A publication Critical patent/JPH06105449A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P19/00Incandescent ignition, e.g. during starting of internal combustion engines; Combination of incandescent and spark ignition
    • F02P19/02Incandescent ignition, e.g. during starting of internal combustion engines; Combination of incandescent and spark ignition electric, e.g. layout of circuits of apparatus having glowing plugs
    • F02P19/027Safety devices, e.g. for diagnosing the glow plugs or the related circuits

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Protection Of Static Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通電後の経過時間に応じて負荷電流が変化す
る電源供給装置のスイッチング素子に流れる過電流を正
確に検出する。 【構成】 グロープラグ2の通電制御を行なう装置にお
いて、グロープラグ2に流れる負荷電流Iが5msec.以
上継続して80A以上となったとき検出信号S1を発生
する短絡検出回路20を設けると共に、負荷電流Iが6
0A以上或は35A以上であるとき夫々検出信号S2,
S3を出力する判定回路22、24を設ける。そして、
ECU10の処理により、検出信号S1が入力されてい
るとき、検出信号S2が5sec.以上継続して入力されて
いるとき、検出信号S3が25sec.以上継続して入力さ
れているときに、夫々、FET6に過電流が流れた旨を
判定して、グロープラグ2a〜2dの通電を停止する。
この結果、過電流を負荷電流Iの変化に応じて段階的に
検出でき、FET6を過電流から確実に保護できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチング素子を介
して負荷に電源供給を行なう電源供給装置に設けられ、
該電源供給装置のスイッチング素子に流れる過電流を検
出する過電流検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、負荷に電源供給を行なうため
にトランジスタ等のスイッチング素子を用いた電源供給
装置が知られている。そしてこの種の電源供給装置にお
いては、過電流によりスイッチング素子が破壊すること
があるため、スイッチング素子の保護のために、過電流
を検出する過電流検出装置が備えられている。
【0003】つまり、こうした従来の電源供給装置にお
いては、スイッチング素子から負荷に流れる負荷電流を
検出し、負荷電流が所定時間以上所定の過電流判定値を
越えると、スイッチング素子に過電流が流れた旨を判定
する過電流検出装置が備えられ、この過電流検出装置に
より過電流が検出されると、負荷の通電を停止して、ス
イッチング素子を過電流から保護するようにされてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の過電流
検出装置においては、過電流判定用の時間及び過電流判
定値を所定の値に固定していたため、通電時に負荷の内
部抵抗が安定しているシステム、つまり正常時の負荷電
流が安定しているシステムでは、スイッチング素子を過
電流から保護することができるものの、例えばディーゼ
ルエンジンのグロープラグ等、負荷の内部抵抗がその通
電時間に応じて変化し、これに伴い負荷電流が通電時間
に応じて大きく変化するシステムでは、スイッチング素
子を過電流から保護することができない場合があった。
【0005】すなわち、例えば負荷がグロープラグのよ
うに通電に伴い発熱するものである場合には、負荷の内
部抵抗が自己の発熱により増加するため、通電開始後の
経過時間に応じて負荷電流が減少する。そしてこのよう
に負荷電流が通電開始後の経過時間に応じて減少するシ
ステムでは、過電流判定用の時間及び過電流判定値を通
電開始直後の大きい負荷電流に合わせて設定している
と、通電開始後負荷電流が低下したときに流れる過電流
を検出することができなくなり、逆に過電流判定用の時
間及び過電流判定値を通電開始後負荷電流が安定したと
きの小さい負荷電流に合わせて設定していると、通電開
始直後の過電流を検出することができなくなる。
【0006】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、上記のように通電後の経過時間に応じて内部抵抗
が変化する負荷に電源供給を行なう電源供給装置におい
て、スイッチング素子に流れる過電流を正確に検出する
ことのできる過電流検出装置を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、通電後の経過時
間に応じて内部抵抗が変化する負荷にスイッチング素子
を介して電源供給を行なう電源供給装置に設けられ、上
記スイッチング素子に流れる過電流を検出する過電流検
出装置であって、上記負荷に流れる負荷電流を検出し、
該負荷電流が所定の過電流判定時間以上過電流判定値を
越えたとき、上記スイッチング素子に過電流が流れた旨
を判定する、複数の過電流判定手段を備え、上記各過電
流判定手段における上記過電流判定時間及び上記過電流
判定値を、上記過電流判定値が大きい程上記過電流判定
時間が短くなるように、夫々、異なる値に設定してなる
ことを特徴としている。
【0008】また請求項2に記載の発明は、通電後の経
過時間に応じて内部抵抗が変化する負荷にスイッチング
素子を介して電源供給を行なう電源供給装置に設けら
れ、上記スイッチング素子に流れる過電流を検出する過
電流検出装置であって、上記負荷に流れる負荷電流を検
出し、該負荷電流が所定の過電流判定値を越えたとき、
上記スイッチング素子に過電流が流れた旨を判定する、
複数の過電流判定手段を備え、上記各過電流判定手段に
おける上記過電流判定値を夫々異なる値に設定すると共
に、上記各過電流判定手段の動作期間を、通電開始後の
負荷電流の変化に応じて各々異なる期間に設定してなる
ことを特徴としている。
【0009】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された請求項
1に記載の過電流検出装置においては、負荷電流が所定
の過電流判定時間以上過電流判定値を越えたときに、ス
イッチング素子に過電流が流れた旨を判定する過電流判
定手段が複数備えられ、各過電流判定手段毎に、過電流
判定値が大きい程過電流判定時間が短くなるように、過
電流判定時間及び上記過電流判定値が異なる値に設定さ
れている。
【0010】すなわち、スイッチング素子は、負荷電流
が高ければ高い程、短時間で破壊するようになるため、
請求項1に記載の過電流検出装置においては、その過電
流判定値と過電流判定時間とを、段階的に設定すること
により、負荷電流の大きく変化するシステムにおいて
も、過電流を確実に検出できるようにしているのであ
る。
【0011】このため、請求項1に記載の過電流検出装
置によれば、通電後の経過時間により負荷の内部抵抗が
変化し、これに伴い負荷電流が大きく変化するシステム
において、スイッチング素子が破壊する前に過電流を確
実に検出して、スイッチング素子を過電流から確実に保
護することができるようになる。
【0012】次に請求項2に記載の過電流検出装置にお
いては、負荷電流が所定の過電流判定値を越えたとき
に、スイッチング素子に過電流が流れた旨を判定する過
電流判定手段が複数備えられ、各過電流判定手段毎に、
過電流判定値及びその動作期間が、通電開始後の負荷電
流の変化に応じて、各々異なるように設定されている。
【0013】すなわち、通電後の経過時間に応じて負荷
の内部抵抗が変化するシステムでは、通電開始後の負荷
電流が大きく変化するが、その負荷電流の正常値は通電
開始後の経過時間から分かるため、請求項2に記載の過
電流検出装置においては、通電開始後の過電流判定期間
を複数に分割し、各期間毎に過電流判定値を設定して、
各期間毎に負荷電流の異常な上昇、つまり過電流を検出
するようにしているのである。
【0014】このため、請求項2に記載の過電流検出装
置においても、上記請求項1に記載の過電流検出装置と
同様の効果を得ることができる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図1は、本発明が適用された第1実施例のグロ
ープラグ通電制御装置全体の構成を表す概略構成図であ
る。
【0016】本実施例のグロープラグ通電制御装置は、
4気筒ディーゼルエンジンの始動前から始動後にかけ
て、エンジンの各気筒に設けられたグロープラグ2a〜
2dを通電することにより、グロープラグ2a〜2dを
発熱させて、各気筒における燃料の着火・燃焼を促進さ
せるためのものであり、ソース及びドレインが夫々グロ
ープラグ2a〜2d及びバッテリ4に接続されて、グロ
ープラグ2a〜2dを通電するスイッチング素子として
のMOS型のFET6を備えている。
【0017】またFET6のゲートGには、マイクロコ
ンピュータからなる電子制御装置(以下、ECUとい
う。)10から出力される通電信号を昇圧する昇圧回路
12が接続されており、FET6は、ECU10から通
電信号が出力されたときにオンして、グロープラグ2a
〜2dを通電する。
【0018】ECU10は、図示しないエンジン制御装
置から出力される、スタータの動作状態を表すスタータ
信号Si、ディーゼルエンジンの運転状態を表すエンジ
ン信号Sj、及びディーゼルエンジンの始動前の予熱期
間を表す急速グロータイマ信号Skを受けて、グロープ
ラグ2a〜2dへの供給電力を制御する共に、この通電
時に、FET6に過電流が流れるとFET6を保護する
ためにグロープラグ2a〜2dの通電を停止する、グロ
ープラグの通電制御を実行する。なお、この通電制御に
ついては後述する。
【0019】また次に、本実施例のグロープラグ通電制
御装置には、ECU10においてFET6の過電流保護
を行なうために、グロープラグ2a〜2dに流れる負荷
電流Iが所定時間(5msec.)継続して短絡判定基準値
I1(80A)以上となったときにグロープラグ2a〜
2d側での短絡を検出する短絡検出回路20、負荷電流
Iが短絡判定基準値より小さい第2の判定基準値I2
(60A)以上となったことを検出する第2の検出回路
22、及び負荷電流Iがこの第2の判定基準値より更に
小さい第3の判定基準値I3(35A)以上となったこ
とを検出する第3の検出回路24が備えられ、ECU1
0は、これら各検出回路20〜24からの検出信号S1
〜S3に基づき、FET6に過電流が流れた旨を判定し
て、グロープラグ2a〜2dの通電を停止する。
【0020】ここで、短絡検出回路20は、図2に示す
如く、FET6のケルビンKとセンスSeを入力とした
オペアンプOP1により、センス電流,延いてはFET
6のドレイン−ソース間に流れる負荷電流Iを電圧Va
に変換し(この場合、電圧Vaは負荷電流Iが大きいほ
ど小さくなる)、コンパレータCP1により、この電圧
Vaと電源電圧Vccを分圧抵抗器R1及びR2にて分圧
した基準電圧Vbとを大小比較することにより、Va<
Vbとなって負荷電流Iが短絡判定基準値I1(80
A)以上になったか否かを判断し、負荷電流Iが短絡判
定基準値I1(80A)以上であれば、タイマ回路20
Aにて、その状態が所定時間(5msec.)継続したか否
かを判断して、所定時間(5msec.)以上継続した場合
に、その旨を表す検出信号S1を出力するようにされて
いる。
【0021】なお、タイマ回路20Aは、コンパレータ
CP2と、電源電圧VCCを分圧した基準電圧Vcをコン
パレータCP2の(+)端子に印加する分圧抵抗器R
3,R4と、コンパレータCP2の(−)端子にダイオ
ードD1を介して電源電圧VCCを印加する抵抗器R5
と、コンパレータCP2の(−)端子と電源との間に接
続されたコンデンサC1と、コンパレータCP2の
(−)端子を接地する接地抵抗器R6と、負荷電流Iの
大小判定を行なうコンパレータCP1から負荷電流Iが
短絡判定基準値以上となったときに出力されるHighレベ
ルの信号によりオンして抵抗器R5とダイオードD1と
の接続点を接地するアナログスイッチSW1と、コンパ
レータCP2からのHighレベルの出力信号をラッチし、
Low レベルの検出信号S1として出力するラッチ回路2
0aと、から構成されている。
【0022】つまり、タイマ回路20Aにおいては、ア
ナログスイッチSW1のオフ時に、抵抗器R5,ダイオ
ードD1,抵抗器R6の経路で電流が流れて、コンパレ
ータCP2の(−)端子電圧が基準電圧Vcより高くな
り、コンパレータCP2からLow レベルの信号が出力さ
れる。またこの状態では、コンデンサC1に(−)端子
電圧が充電されるため、アナログスイッチSW1がオン
すると、コンデンサC1に充電された電荷が抵抗器R6
を介して放電され、アナログスイッチSW1のオン状態
がコンデンサC1と抵抗器R6との時定数により決定さ
れる所定時間(5msec.)継続したとき、(−)端子電
圧が基準電圧Vcより低くなって、コンパレータCP2
の出力が反転する。従って、負荷電流Iの大小判定を行
なうコンパレータCP1からHighレベルの信号が所定時
間(5msec.)継続して出力されたとき、ラッチ回路2
0aからその旨を表すLow レベルの検出信号S1が出力
されることとなる。
【0023】次に、第2の検出回路22は、図1に示す
如く、短絡検出回路20内のオペアンプOP1の出力端
子aに接続されて、オペアンプOP1から出力される負
荷電流Iを表す電圧Vaを分圧してコンデンサC21に
充電する抵抗器R21,R22,R23と、このコンデ
ンサC21の端子電圧VC2と、抵抗器R7,R8,R
9及びコンデンサC4からなる基準電圧生成回路26に
より生成された基準電圧Vdとを比較するコンパレータ
CP21とから構成され、コンデンサC21の端子電圧
VC2が基準電圧Vd以下になったとき、負荷電流Iが
第2の判定基準値I2(60A)以上となったと判断し
て、その旨を表すHighレベルの検出信号S2を出力する
ようにされている。
【0024】また、第3の検出回路24は、上記第2の
検出回路22と同様、短絡検出回路20内のオペアンプ
OP1の出力端子aに接続されて、オペアンプOP1か
ら出力される負荷電流Iを表す電圧Vaを分圧してコン
デンサC31に充電する抵抗器R31,R32,R33
と、このコンデンサC31の端子電圧VC3と、上述の
基準電圧生成回路26により生成された基準電圧Vdと
を比較するコンパレータCP31とから構成され、コン
デンサC31の端子電圧VC3が基準電圧Vd以下にな
ったとき、負荷電流Iが第3の判定基準値I3(35
A)以上となったと判断して、その旨を表すHighレベル
の検出信号S3を出力するようにされている。
【0025】次に、ECU10において実行されるグロ
ープラグの通電制御を、図3に示すフローチャートに沿
って説明する。なお、この処理は、ECU10に電源を
投入することにより実行される処理である。図3に示す
如く、この処理が開始されると、まずステップ100に
て、グロープラグの通電時間をカウントする通電タイマ
等の初期化を行なう初期設定処理を実行する。そして続
くステップ110では、エンジン制御装置から出力され
る上述のスタータ信号Si、エンジン信号Sj、急速グ
ロータイマ信号Skや、上記各検出回路20〜24から
出力される検出信号S1〜S3等の各種信号を入力す
る。
【0026】次に、ステップ120では、ステップ11
0にて入力したスタータ信号Si及びエンジン信号Sj
の内のいずれかがHighレベルであるか否かを判断し、ス
タータ信号Si及びエンジン信号Sjが共にLow レベル
である場合、つまり現在ディーゼルエンジンの運転が停
止されており、しかもスタータが駆動されていない場合
には、ステップ130に移行して、通電タイマのカウン
トアップを行ない、ステップ140にて、通電タイマの
カウント値が通電終了値に達しているか否かを判定す
る。
【0027】そして通電タイマのカウント値が通電終了
値に達していなければ、ステップ150に移行して、ス
テップ110にて入力した急速グロータイマ信号Skが
Highレベルになっているか否か、つまりグロープラグを
急速加熱する必要があるか否かを判断する。そして、急
速グロータイマ信号SkがHighレベルで、グロープラグ
を急速加熱する必要がある場合には、ステップ160に
移行して、グロープラグに最大電力を供給するために、
昇圧回路12にデューティ比100%の通電信号を出力
して、FET6を連続的にオンさせる。
【0028】一方、ステップ150にて、急速グロータ
イマ信号SkがLow レベルで、グロープラグを急速加熱
する必要がないと判断された場合には、ステップ170
に移行して、グロープラグに通常電力を供給するため
に、昇圧回路12にデューティ比40%の通電信号を出
力して、FET6を断続的にオンさせる。
【0029】また次に、上記ステップ120にて、スタ
ータ信号Si及びエンジン信号Sjの内のいずれかがHi
ghレベルであると判断された場合には、ステップ190
に移行して、スタータ信号SiがHighレベルであるか否
か、つまり現在スタータによりディーゼルエンジンを始
動している最中か否かを判断する。そして、スタータ信
号SiがHighレベルであれば、そのままステップ160
に移行して、グロープラグに最大電力を供給すべく、昇
圧回路12にデューティ比100%の通電信号を出力す
る。
【0030】一方、ステップ190にてスタータ信号S
iがLow レベルであると判断された場合、つまりディー
ゼルエンジンが既に運転されている場合には、ステップ
200に移行して、通電タイマのカウントアップを行な
い、ステップ210にて、通電タイマのカウント値が通
電終了値に達しているか否かを判定する。
【0031】そして通電タイマのカウント値が通電終了
値に達していなければ、ステップ170に移行して、グ
ロープラグに通常電力を供給すべく、昇圧回路12にデ
ューティ比40%の通電信号を出力する。また、ステッ
プ210又は上述のステップ140にて、通電タイマの
カウント値が、通電終了値に達していると判断される
と、グロープラグを既に所定の通電時間だけ通電してお
り、ディーゼルエンジンは充分暖まっていると判断し
て、ステップ180に移行し、昇圧回路12への通電信
号の出力を停止して、当該処理を終了する。
【0032】また次に、ステップ160或はステップ1
70にて、昇圧回路12に通電信号を出力すると、今度
はステップ220に移行して、短絡検出回路20からの
検出信号S1がLow レベルであるか否か、つまり負荷電
流Iが所定時間(5msec.)継続して短絡判定基準値I
1(80A)以上となっているか否かを判断し、検出信
号S1がLow レベルであれば、FET6に過電流が流れ
ていると判断して、ステップ180に移行し、昇圧回路
12への通電信号の出力を停止して、当該処理を終了す
る。
【0033】次に、ステップ220にて、検出信号S1
がHighレベルであると判断された場合には、ステップ2
30に移行して、昇圧回路12にHighレベルの通電信号
を出力している際に第2の検出回路22から出力される
検出信号S2が5秒以上継続してHighレベルになったか
否か、つまりFET6のオン時に流れる負荷電流Iが5
秒以上継続して第2の判定基準値I2(60A)以上と
なったか否かを判断する。
【0034】そして、このステップ230にて、肯定判
断されると、FET6に過電流が流れていると判断し
て、ステップ180に移行し、昇圧回路12への通電信
号の出力を停止して、当該処理を終了する。一方、ステ
ップ230にて、否定判断された場合には、続くステッ
プ240に移行して、昇圧回路12にHighレベルの通電
信号を出力している際に第3の検出回路24から出力さ
れる検出信号S3が25秒以上継続してHighレベルにな
ったか否か、つまりFET6のオン時に流れる負荷電流
Iが25秒以上継続して第3の判定基準値I3(35
A)以上となったか否かを判断する。
【0035】そして、このステップ240にて、肯定判
断されると、FET6に過電流が流れていると判断し
て、ステップ180に移行し、昇圧回路12への通電信
号の出力を停止して、当該処理を終了する。また逆にス
テップ240にて、否定判断された場合には、再度ステ
ップ110に移行して、上記一連の処理を実行する。
【0036】以上説明したように、本実施例のグロープ
ラグ通電制御装置においては、FET6のオン時に、負
荷電流Iが5msec.以上継続して短絡判定基準値I1
(80A)以上となったとき、負荷電流Iが5sec.以上
継続して第2の判定基準値I2(60A)以上となった
とき、及び、負荷電流Iが25sec.以上継続して第3の
判定基準値I3(35A)以上となったときに、夫々、
FET6に過電流が流れた旨を検出して、昇圧回路12
への通電信号の出力を停止して、FET6をオフするよ
うにしている。
【0037】これは、グロープラグ2a〜2dが正常に
動作している際には、上記通電制御により、図4に示す
如く、負荷電流Iが変化するためであり、本実施例では
上記のように、負荷電流Iの判定基準値とその継続時間
とを上記のように段階的に設定することにより、デュー
ティ比100%の通電信号による急速グロー時の過電
流、急速グローからデューティ比40%の通電信号によ
るアフターグローに至る領域での過電流、及びアフター
グロー時の過電流を、全て、確実に検出できるようにし
ているのである。
【0038】つまり、例えば、図5に示す如く、グロー
プラグ2a〜2dが通電途中に短絡した場合や、グロー
プラグ2a〜2dが既に短絡している場合には、負荷電
流Iが通常の通電開始電流である最大負荷電流より高く
なり、こうした大電流に対してはFET6が瞬時に破壊
してしまう。そこで本実施例では、I≧I1の状態が5
msec.継続したときには、速やかにFET6をオフし
て、FET6が破壊するのを防止するのである。
【0039】また、例えば、図6に示す如く、グロープ
ラグ2a〜2dの加熱不良によって、グロープラグ2a
〜2dの抵抗値が低下せず、急速グロー時に負荷電流I
が正常時のように減少しないとか、或は急速グローから
アフターグローに至る過程で、負荷電流Iが正常時より
大きくなった場合には、その状態が長く続くと、FET
6が破壊してしまう。そこで、本実施例では、I≧I2
の状態が5sec.継続したときにもFET6をオフするこ
とにより、I1〜I2の範囲内の負荷電流IによりFE
T6が破壊するのも防止するのである。
【0040】また更に、例えば、図7に示す如く、グロ
ープラグ2a〜2dの加熱不良によって、グロープラグ
2a〜2dの抵抗値が低下せず、アフターグロー時の負
荷電流Iが正常時より大きい場合にも、その状態が長く
続くと、FET6が破壊してしまう。そこで、本実施例
では、I≧I3の状態が25sec.継続したときにもFE
T6をオフすることにより、I2〜I3の範囲内の負荷
電流IによりFET6が破壊するのも防止するのであ
る。
【0041】このように、本実施例のグロープラグ通電
制御装置によれば、負荷電流Iの変化に応じて、過電流
の判定基準値とその判定時間とを3段階に設定し、各々
の電流値において過電流を判定した際には、グロープラ
グの通電を速やかに停止するようにしているため、グロ
ープラグの短絡は勿論のこと、グロープラグの加熱不良
等に伴う負荷電流異常に対しても、FET6に流れる過
電流を検出して、FET6を確実に保護することができ
るようになる。
【0042】なお、本実施例では、過電流の判定基準値
とその判定時間とを3段階に設定したが、判定基準値と
その判定時間とを更に多く設定すれば、過電流の検出精
度をより高めることができる。また、本実施例では、短
絡検出回路20にタイマ回路20Aを設け、タイマ回路
20Aにより負荷電流Iが短絡判定基準値I1以上とな
る継続時間(5msec.)を監視するように構成したが、
これはECU10の処理動作により、継続時間の判定が
遅れるのを防止するためであり、ECU10の処理動作
が高速であれば、ECU10による処理によって実現す
ることも可能である。
【0043】次に、図8は、本発明が適用された第2実
施例のグロープラグ通電制御装置全体の構成を表す概略
構成図である。本実施例のグロープラグ通電制御装置
は、第1実施例のグロープラグ通電制御装置から短絡検
出回路20を削除し、その代わりに、短絡検出回路20
内に設けられていた負荷電流Iを電圧Vaに変換するオ
ペアンプOP1を設けて、第2及び第3の検出回路2
2,24により、その出力電圧Vaに基づき負荷電流I
の大小判定ができるようにすると共に、オペアンプOP
1からの出力電圧Vaに基づき負荷電流Iが短絡判定基
準値I1(80A)以上となったことを検出する第1の
検出回路20′を設け、更に、短絡検出回路20内に設
けられていた所定時間(5msec.)を計時するタイマ回
路20Aを設けて、ECU10側からタイマ回路20A
を起動して所定時間(5msec.)を計時できるようにし
たものであり、これ以外の構成は、第1実施例と全く同
様である。
【0044】なお、第1の検出回路20′は、第2及び
第3の検出回路22,24と同様、オペアンプOP1か
ら出力される負荷電流Iを表す電圧Vaを分圧してコン
デンサC11に充電する抵抗器R11,R12,R13
と、このコンデンサC11の端子電圧VC1と、基準電
圧生成回路26により生成された基準電圧Vdとを比較
するコンパレータCP11とから構成され、コンデンサ
C11の端子電圧VC1が基準電圧Vd以下になったと
き、負荷電流Iが短絡判定基準値I1(60A)以上と
なったと判断して、その旨を表すHighレベルの検出信号
S1′を出力するようにされている。
【0045】そしてこのように構成された本実施例のグ
ロープラグ通電制御装置においては、ECU10が図9
に示すフローチャートに従い、グロープラグの通電制御
を行ない、FET6に流れる過電流を検出する。図9に
示す如く、本実施例の通電制御においては、スタータ信
号Si、エンジン信号Sj、及び急速グロータイマ信号
Skに基づきグロープラグ2a〜2dへの供給電力を制
御するステップ100〜ステップ210の処理は、上記
第1実施例と同様に実行され、ステップ160又はステ
ップ170にて昇圧回路12に通電信号を出力した後の
過電流判定のための処理が異なる。そこで、この過電流
判定のために実行される処理についてのみ、以下に説明
する。
【0046】図9に示す如く、ステップ160又はステ
ップ170にて昇圧回路12に通電信号を出力すると、
ステップ310に移行して、現在、当該通電制御の開始
後5秒以内であるか否かを判断する。そして、制御開始
後5秒以内であれば、ステップ320に移行して、第1
の検出回路20′からの検出信号S1′がHighレベルで
あり、その状態が所定時間(5msec.)継続したか否か
判断する。そして、このステップ320にて、検出信号
S1′がHighレベルとなっている状態、つまり負荷電流
Iが短絡判定基準値I1(80A)以上となっている状
態が、所定時間(5msec.)継続したと判断すると、F
ET6に過電流が流れていると判断して、ステップ18
0に移行し、昇圧回路12への通電信号の出力を停止す
る。
【0047】次に、ステップ310にて、現在、制御開
始後5秒以内ではないと判断された場合には、ステップ
330に移行して、今度は、現在、制御開始後25秒以
内であるか否かを判断する。そして、制御開始後25秒
以内であれば、ステップ340に移行して、第2の検出
回路22からの検出信号S2がHighレベルであり、その
状態が所定時間(5msec.)継続したか否か判断する。
そして、このステップ340にて、検出信号S2がHigh
レベルとなっている状態、つまり負荷電流Iが第2の判
定基準値I2(60A)以上となっている状態が、所定
時間(5msec.)継続したと判断すると、FET6に過
電流が流れていると判断して、ステップ180に移行
し、昇圧回路12への通電信号の出力を停止する。
【0048】一方、ステップ330にて、現在、制御開
始後25秒以内ではないと判断された場合、つまり現
在、制御開始後25秒を越えている場合には、ステップ
350に移行して、第3の検出回路24からの検出信号
S3がHighレベルであり、その状態が所定時間(5mse
c.)継続したか否か判断する。そして、このステップ3
50にて、検出信号S3がHighレベルとなっている状
態、つまり負荷電流Iが第3の判定基準値I3(35
A)以上となっている状態が、所定時間(5msec.)継
続したと判断すると、FET6に過電流が流れていると
判断して、ステップ180に移行し、昇圧回路12への
通電信号の出力を停止する。
【0049】なお、ステップ320,ステップ340,
及びステップ350において、所定時間(5msec.)の
継続を判定する際には、タイマ回路20Aが使用され
る。つまり、ステップ320,ステップ340,及びス
テップ350においては、タイマ回路20AにHighレベ
ルの信号を出力して、タイマ回路20Aを起動し、その
後タイマ回路20Aからの出力信号がLow レベルになる
までの間、検出信号S1,S2,及びS3がHighレベル
であるとき、FET6にの過電流が流れたと判断する。
【0050】このように、本実施例のグロープラグ通電
制御装置においては、グロープラグの通電開始後5秒以
内の判定期間内に負荷電流Iが5msec.以上継続して短
絡判定基準値I1(80A)以上となったとき、グロー
プラグの通電開始後25秒以内の判定期間内に負荷電流
Iが5msec.以上継続して第2の判定基準値I2(60
A)以上となったとき、及び、グロープラグの通電開始
後25秒を越えた判定期間内に負荷電流Iが5msec.以
上継続して第3の判定基準値I3(35A)以上となっ
たときに、夫々、FET6に過電流が流れた旨を検出し
て、昇圧回路12への通電信号の出力を停止して、FE
T6をオフするようにしている。
【0051】このため、図10に示す如く、通電開始後
5秒経過するまでの急速グロー時に負荷電流Iが短絡判
定基準値I1(80A)を越えるようなグロープラグの
短絡異常時、図11に示す如く、通電開始後5秒経過し
た後25秒経過するまでの急速グローからアフターグロ
ーに至る過程で負荷電流Iが第2の判定基準値I2(6
0A)を越えるようなグロープラグの加熱不良時、及
び、図12に示す如く、通電開始後25秒を経過した後
のアフターグロー時に負荷電流Iが第3の判定基準値I
3(35A)を越えるようなグロープラグの加熱不良時
には、夫々、その異常を判定して、FET6が破壊する
のを防止することができる。
【0052】従って、本実施例のグロープラグ通電制御
装置においても、上記第1実施例と同様、グロープラグ
の短絡及びグロープラグの加熱不良等に伴う過電流を検
出して、FET6を確実に保護することができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のグロープラグ通電制御装置全体
の構成を表す概略構成図である。
【図2】 第1実施例の短絡検出回路の構成を表す電気
回路図である。
【図3】 第1実施例のグロープラグ通電制御を表すフ
ローチャートである。
【図4】 グロープラグ正常時の負荷電流の変化を表す
説明図である。
【図5】 第1実施例の短絡判定基準値による過電流検
出動作を説明する動作説明図である。
【図6】 第1実施例の第2の判定基準値による過電流
検出動作を説明する動作説明図である。
【図7】 第1実施例の第3の判定基準値による過電流
検出動作を説明する動作説明図である。
【図8】 第2実施例のグロープラグ通電制御装置全体
の構成を表す概略構成図である。
【図9】 第2実施例のグロープラグ通電制御を表すフ
ローチャートである。
【図10】 第2実施例の短絡判定基準値による過電流
検出動作を説明する動作説明図である。
【図11】 第2実施例の第2の判定基準値による過電
流検出動作を説明する動作説明図である。
【図12】 第2実施例の第3の判定基準値による過電
流検出動作を説明する動作説明図である。
【符号の説明】
2a〜2d…グロープラグ(負荷) 6…FET(ス
イッチング素子) 12…昇圧回路 10…電子制御装置(ECU)
20…短絡検出回路 20A…タイマ回路 22…第2の検出回路 24
…第3の検出回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電後の経過時間に応じて内部抵抗が変
    化する負荷にスイッチング素子を介して電源供給を行な
    う電源供給装置に設けられ、上記スイッチング素子に流
    れる過電流を検出する過電流検出装置であって、 上記負荷に流れる負荷電流を検出し、該負荷電流が所定
    の過電流判定時間以上過電流判定値を越えたとき、上記
    スイッチング素子に過電流が流れた旨を判定する、複数
    の過電流判定手段を備え、 上記各過電流判定手段における上記過電流判定時間及び
    上記過電流判定値を、上記過電流判定値が大きい程上記
    過電流判定時間が短くなるように、夫々、異なる値に設
    定してなることを特徴とする過電流検出装置。
  2. 【請求項2】 通電後の経過時間に応じて内部抵抗が変
    化する負荷にスイッチング素子を介して電源供給を行な
    う電源供給装置に設けられ、上記スイッチング素子に流
    れる過電流を検出する過電流検出装置であって、 上記負荷に流れる負荷電流を検出し、該負荷電流が所定
    の過電流判定値を越えたとき、上記スイッチング素子に
    過電流が流れた旨を判定する、複数の過電流判定手段を
    備え、 上記各過電流判定手段における上記過電流判定値を夫々
    異なる値に設定すると共に、上記各過電流判定手段の動
    作期間を、通電開始後の負荷電流の変化に応じて各々異
    なる期間に設定してなることを特徴とする過電流検出装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001333528A (ja) * 2000-05-19 2001-11-30 Denso Corp 過電流保護装置
JP2010085058A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Ngk Spark Plug Co Ltd グロープラグ短絡検知装置及び発熱システム
JP2011220122A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Denso Corp グロープラグ通電制御装置
JP2011220157A (ja) * 2010-04-07 2011-11-04 Denso Corp グロープラグ異常検出装置

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