JPH06105323A - 肌色検出回路および撮像装置 - Google Patents

肌色検出回路および撮像装置

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JPH06105323A
JPH06105323A JP25431892A JP25431892A JPH06105323A JP H06105323 A JPH06105323 A JP H06105323A JP 25431892 A JP25431892 A JP 25431892A JP 25431892 A JP25431892 A JP 25431892A JP H06105323 A JPH06105323 A JP H06105323A
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color
circuit
skin color
signal
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Junji Yamaguchi
淳史 山口
Ryoji Asada
良次 浅田
Shoji Nishikawa
彰治 西川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像信号より肌色領域を判別し、その領域の
肌色度を示す値を出力する肌色検出回路を提供する。 【構成】 色信号生成回路201はRGB信号を演算に
より色信号I,Qに変換し、肌色度判定回路202に出
力する。色信号Iは減算器101によりI信号の設定値
Isetと減算され、次段の絶対値回路103で絶対値を
算出する。さらに、乗算器105で係数k1を乗算す
る。同様に、色信号Qは減算器102によりQ信号の設
定値Qsetと減算され、次段の絶対値回路104で絶対
値を算出する。さらに、乗算器106で係数k2を乗算
する。乗算器105からの出力信号は第3の設定値Rse
tから減算器107で減算され、さらに減算器108で
乗算器106の出力信号を減算する。負クリップ回路1
09は減算器108の出力信号の負の値をすべて零に置
き換え、肌色検出回路の出力信号とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号より肌色領域
を検出する肌色検出回路、および検出した肌色領域に加
算する輪郭補正信号を制御することにより、人物を撮像
した時の人肌をきれいに映す肌色輪郭補正機能を備えた
撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビカメラの機能として様々な
ものが考えられているが、その一つに輪郭補正機能があ
り、カメラのプロセス処理の中でも画質に大きく影響す
る機能の1つである。輪郭補正機能とは、画像のエッジ
部分の映像信号に輪郭補正信号を加算し画像のエッジ部
分を強調することにより、視覚解像度を向上させるもの
である。しかしながら、テレビカメラで人物を撮像した
時などは、人のシワまでもこの輪郭補正機能により強調
されてしまう。そこで、映像信号より肌色領域を検出し
肌色領域に加算される輪郭補正信号を制御することによ
り、人物を撮像した時の人肌をきれいに映す肌色輪郭補
正機能が、テレビカメラの1機能として望まれている。
【0003】従来の肌色検出回路について説明する。図
7はこの従来の肌色検出回路の構成を示すブロック図で
ある。同図において、501,502はゲイン調整用の
乗算器、503,504はG信号との差を算出する減算
器、505,506は入力値が零の前後一定幅の値であ
るかどうかを判定するウィンドコンパレータ、507は
輝度信号を生成する輝度信号生成回路、508は輝度信
号があるレベル以上であることを調べるコンパレータ、
509は全ての条件が満たされているときのみ肌色ke
y信号を発生するアンド回路である。
【0004】以上のように構成された従来の肌色検出回
路について、以下その動作を説明する。
【0005】肌色検出は、RGBそれぞれの信号がある
一定の比率になるところを検出することにより行われて
いる。一般的な肌色は、RGBの信号の比率が、R=4
7.6%,G=30.9%,B=21.5%のときであ
る。
【0006】いま説明のため仮に、R:G:B=5:
4:3の肌色領域に肌色key信号を発生しようとする
場合を例にとり、肌色検出回路の動作を説明する。
【0007】この肌色検出回路では上記の場合、 4R/5−G ・・・ (1) 4B/3−G ・・・ (2) を計算し、(1),(2)式が0になるところを次段の
コンパレータで検出している。すなわち、乗算器501
でR信号と係数4/5を乗算し、さらに減算器503で
G信号を減算して(1)式を算出している。また同様
に、乗算器502でB信号と係数4/3を乗算し、さら
に減算器504でG信号を減算して(2)式を算出して
いる。
【0008】この(1),(2)式が0となったところ
がR:G:B=5:4:3の比率をもった肌色領域であ
る。しかし、肌色も人によってさまざまであり、同じ人
でも時間や場所によって違う。したがって、ある一定の
幅を持たせることが必要である(例えば、電圧値0±
0.05ボルト)。これが、ウィンドコンパレータを使
用している理由である。(1),(2)式はそれぞれウ
ィンドコンパレータ505,506に入力され、零値の
前後ある一定の幅に入っているかを検出する。このウィ
ンドコンパレータ505,506のリファレンスにはR
GB信号から輝度信号生成回路507で生成した輝度信
号が入力されている。これは輝度信号によって、ウィン
ドコンパレータ505,506のしきい値(すなわち、
幅の値)を換える必要があるためである。なぜなら、同
じ色の信号が入力されている場合でも、輝度が低い場合
には(1),(2)式の値は小さくなり、逆に輝度が高
い場合には(1),(2)式の値は大きくなるためであ
る。また、R=G=B=0の時も(1),(2)式の値
は0になるため、黒の部分には黒検出回路を設け、コン
パレータ508で輝度信号が一定のレベル以上であるこ
とを検出し、黒の部分に肌色key信号が出ないように
している。アンド回路509は2つのウィンドコンパレ
ータ505,506とコンパレータ508の出力より、
すべての条件が満たされたときのみ肌色key信号を出
力する。
【0009】つぎに、従来の肌色輪郭補正機能付撮像装
置について説明する。図8はこの従来の肌色輪郭補正機
能付撮像装置の構成を示すブロック図である。同図にお
いて、1はレンズ,プリズム,固体撮像素子などで構成
され、色光をR,G,Bに分割し、それぞれに設けられ
た撮像素子によりR,G,Bの3原色に対応してR,
G,Bの3原色信号を得る撮像部、2は撮像部1からの
RGB3原色信号を増幅する増幅器、3は増幅器2から
の出力信号にγ処理,データ検出などの処理を行うプロ
セス回路部、4はプロセス回路部3からの映像信号に輪
郭補正信号を加算し画像のエッジ部分を強調することに
より視覚解像度を向上させる輪郭補正回路であり、一般
的に、映像信号より輪郭補正信号を生成する輪郭補正信
号発生回路301、生成された輪郭補正信号を映像信号
に加算する加算器302,303,304により構成さ
れている。5は3原色信号より肌色領域を検出し肌色k
ey信号を発生する肌色検出回路であり、図7の肌色検
出回路と同様である。6はプロセス回路部3で検出され
た画像データよりレンズの絞り制御やホワイトバランス
制御など各種制御を行う制御信号を生成する制御部であ
る。
【0010】以上のように構成された従来の肌色輪郭補
正機能を備えた撮像装置について、以下その動作につい
て説明する。
【0011】まず、撮像部1の出力信号を増幅器2で増
幅し、プロセス回路部3および肌色検出回路5に供給す
る。肌色検出回路5では映像信号より肌色領域を検出
し、その領域に肌色key信号を発生する。肌色key
信号は輪郭補正信号発生回路301に供給され、肌色領
域の輪郭補正信号のゲインを制御する。通常、肌色領域
における輪郭補正信号のゲインを下げることにより、顔
のシワなどを強調しないように制御する。また、プロセ
ス回路部3では、増幅器2より供給された映像信号にγ
処理,データ検出などの各種信号処理を行い、さらに、
輪郭補正回路4で画像のエッジ部分の映像信号に輪郭補
正信号を加算し画像のエッジ部分を強調することによ
り、視覚解像度を向上させる輪郭補正処理を行った新た
な映像信号を出力する。このとき前記したように、肌色
領域については、肌色検出回路5からの肌色key信号
により輪郭補正信号のゲインを下げ、顔のシワなどを強
調しないように制御している。また、プロセス回路部3
で検出された画像データより、制御部6において各種制
御信号を生成し、撮像部1,プロセス回路部3に出力す
ることにより、レンズの絞り制御やホワイトバランス制
御など各種制御を行う。以上説明した構成により、肌色
領域の輪郭補正を行うことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の肌色検出回路では、次のような問題点がある。すなわ
ち、肌色検出回路から出力される肌色key信号はon
/offの2値制御信号であるため、連続的に肌色が変
化しているような画像においても、ある境界で肌色領域
であるという状態から肌色領域でないという状態に不連
続的に変化するという問題点を有していた。
【0013】したがって、上記従来の肌色輪郭補正機能
を備えた撮像装置においても、肌色検出回路から出力さ
れる肌色key信号はon/offの2値制御信号であ
るため、連続的に肌色が変化しているような画像におい
て、肌色である領域と肌色でない領域での境界で輪郭補
正信号のゲインが不連続的に変化するため、くっきりし
た画像から急にぼけた画像となり全体として不自然な画
像となる問題点を有していた。
【0014】また、上記従来の肌色輪郭補正機能を備え
た撮像装置では、輪郭補正信号のゲインを制御している
ため、人物を撮影した時などの顔のシワなどの小さなエ
ッジに加算される輪郭補正信号をなくそうとすると、同
時に顔の輪郭など大きなエッジに加算される輪郭補正信
号までなくなってしまう。そのため、顔の輪郭までぼけ
た画像となる問題点を有していた。
【0015】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、映像信号より肌色領域を判別し、その領域の肌色度
を示す値を出力する肌色検出回路、および、肌色検出回
路より出力される肌色度を示す値により、前記肌色領域
の輪郭補正信号のゲインを制御する肌色輪郭補正機能付
の撮像装置、または顔の輪郭など大きなエッジ部はくっ
きりと、かつ人肌の小さなシワなど小さなエッジ部は強
調しない肌色輪郭補正機能付の撮像装置を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の肌色検出回路は、映像信号より任意の独立し
た2つの色信号を生成する色信号生成回路と、前記生成
された2つの色信号により肌色領域を判別し、前記判別
された肌色領域の肌色度を示す値を出力する肌色判定回
路とを備え、前記色信号生成回路の出力より肌色判定回
路で肌色度を判定する。
【0017】また、本発明の撮像装置は、任意の独立し
た2つの色信号により肌色領域を判別し、その肌色度を
示す値を出力する肌色検出回路と輪郭補正信号を生成す
る輪郭補正信号発生回路とを備え、肌色領域の輪郭補正
信号を制御する肌色輪郭補正機能付撮像装置において、
前記肌色検出回路の出力にしたがって、前記輪郭補正信
号発生回路は輪郭補正信号のゲイン調整を行う。
【0018】また、本発明の撮像装置は、任意の独立し
た2つの色信号により肌色領域を判別し、その肌色度を
示す値を出力する肌色検出回路と輪郭補正信号を生成す
る輪郭補正信号発生回路と生成された輪郭補正信号にコ
アリング処理を行うコアリング回路とを備え、肌色領域
の輪郭補正信号を制御する肌色輪郭補正機能付撮像装置
において、前記肌色検出回路の出力にしたがったコアリ
ングレベルで、前記輪郭補正信号発生回路からの輪郭補
正信号にコアリング処理を行う。
【0019】
【作用】本発明は上記した構成により、映像信号より肌
色領域を判別し、前記肌色領域の肌色度を示す値を出力
することにより、連続的に肌色が変化しているような画
像において、肌色領域から肌色でない領域での境界で連
続的な出力信号を得ることができる。
【0020】また、本発明は上記した構成により、肌色
検出回路の出力にしたがって輪郭補正信号のゲイン調整
を行うため、連続的に肌色が変化しているような画像に
おいて、肌色領域と肌色でない領域での境界で輪郭補正
信号のゲインが連続的に変化するため、くっきりした画
像から徐々にぼけた画像となり全体として自然な画像に
することができる。
【0021】また、本発明は上記した構成により、肌色
検出回路の出力にしたがったコアリングレベルで輪郭補
正信号発生回路からの輪郭補正信号にコアリング処理を
行うため、顔の輪郭など大きなエッジに加算される輪郭
補正信号を零にすることなく同時に顔のシワなどの小さ
なエッジに加算される輪郭補正信号のみを零にすること
ができ、顔の輪郭をぼかすことなくシワなどを目立たな
くすることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0023】図1は本発明の第1の実施例における肌色
検出回路の構成を示すブロック図である。同図におい
て、201はRGB信号からIQ軸の色信号I,Qを生
成する色信号生成回路、202は色信号生成回路201
からの出力よりその領域の肌色度を判定し、判定された
肌色度を示す値を出力する肌色度判定回路であり、色信
号生成回路201で生成された2つの色信号I,Qと、
あらかじめ設定された第1,第2の色信号設定値との差
を算出する第1,第2の減算器101,102と、第
1,第2の減算器101,102の出力の絶対値を算出
する第1,第2の絶対値回路103,104と、絶対値
回路103,104の出力のゲインを調整する第1,第
2の乗算器105,106と、第1の乗算器105の出
力と第3の設定値との差を算出する第3の減算器107
と、第3の減算器107の出力と第2の乗算器106と
の差を算出する第4の減算器108と、第4の減算器1
08の出力に負クリップ処理を行う負クリップ回路10
9とで構成されている。
【0024】以上のように構成された本実施例の肌色検
出回路について、以下その動作を説明する。
【0025】色信号生成回路201において、RGB信
号を演算により色信号I,Qに変換し、肌色度判定回路
202に出力する。色信号Iは、減算器101によりあ
らかじめ設定されているI信号の設定値Isetと減算さ
れ、次段の絶対値回路103でI信号の設定値Isetと
の差信号の絶対値を算出する。さらに、乗算器105で
係数k1を乗算し出力される。同様に、色信号Qは、減
算器102によりあらかじめ設定されているQ信号の設
定値Qsetと減算され、次段の絶対値回路104でQ信
号の設定値Qsetとの差信号の絶対値を算出する。さら
に、乗算器106で係数k2を乗算し出力される。乗算
器105からの出力信号は第3の設定値Rsetから減算
器107で減算され、さらに減算器108で乗算器10
6の出力信号を減算する。負クリップ回路109は減算
器108の出力信号の負の値をすべて零に置き換え、肌
色検出回路の出力信号とする。
【0026】すなわち、以上説明したように上記肌色度
判定回路202では、次式で示される演算により肌色度
を判定していることになる。
【0027】P=Rset−|I−Iset|*K1−|Q−Q
set|*K2 ・・・(3) また、以上説明
したように上記肌色度判定回路202では、さらに
(3)式により得られた肌色度Pに負クリップ処理を行
い、出力信号としている。
【0028】図2に上記肌色度判定回路202の入力で
ある色信号I,Qと、出力である肌色度Pを示す値との
関係を示す。
【0029】また、第1,第2の設定値は、100%肌
色である色に対する色信号I,Qの値であり、係数k
1,k2は図2における側面の傾き、第3の設定値は肌
色度が100%の時の出力信号のレベルを決定するパラ
メータである。
【0030】なお、肌色検出回路への入力信号は、RG
B信号である必要はない。また、色信号生成回路で生成
される色信号はI,Q信号である必要はなく、任意の独
立な2つの色信号であれば何でもよい。
【0031】また、肌色度を判定する判定式は(3)式
である必要はなく、2つの色信号から肌色度が算出でき
るならばどの様でもよい。したがって、肌色度判定回路
の構成も図1に示す通りである必要はない。
【0032】また、色信号生成回路で生成される色信号
の色軸、第1,第2,第3の設定値等を調整すれば、肌
色に限らず色々な色を判定することができる。
【0033】以上説明したように、映像信号より肌色領
域を判別し、その肌色度を示す値を出力する肌色検出回
路が実現できる。
【0034】次に、本発明の第2の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図3は本発明の第2の実施
例における肌色輪郭補正機能を備えた撮像装置の構成を
示すブロック図である。同図において、1はレンズ,プ
リズム,固体撮像素子などで構成され、色光をR,G,
Bに分割し、それぞれに設けられた撮像素子によりR,
G,Bの3原色に対応してR,G,Bの3原色信号を得
る撮像部、2は撮像部1からのRGB3原色信号を増幅
する増幅器、3は増幅器2からの出力信号にγ処理,デ
ータ検出などの処理を行うプロセス回路部、4はプロセ
ス回路部3からの映像信号に輪郭補正信号を加算し画像
のエッジ部分を強調することにより視覚解像度を向上さ
せる輪郭補正回路であり、一般的に、映像信号より輪郭
補正信号を生成する輪郭補正信号発生回路301、生成
された輪郭補正信号を映像信号に加算する加算器30
2,303,304により構成されている。5は3原色
信号より肌色領域を検出し肌色度を示す値を出力する肌
色検出回路であり、図1の肌色検出回路と同様である。
6はプロセス回路部3で検出された画像データよりレン
ズの絞り制御やホワイトバランス制御など各種制御を行
う制御信号を生成する制御部である。
【0035】以上のように構成された本実施例の肌色輪
郭補正機能を備えた撮像装置について、以下その動作に
ついて説明する。
【0036】まず、撮像部1の出力信号を増幅器2で増
幅し、プロセス回路部3および肌色検出回路5に供給す
る。肌色検出回路5では、映像信号より肌色領域を検出
し肌色度を示す値を出力する。肌色検出回路5の出力信
号は輪郭補正信号発生回路301に供給される。輪郭補
正信号発生回路301では、肌色検出回路5の出力信号
に従って輪郭補正信号のゲインを制御する。通常、肌色
領域における肌色度が大きいほど輪郭補正信号のゲイン
を下げ、顔のシワなどを強調しないように制御する。ま
た、プロセス回路部3では、増幅器2より供給された映
像信号にγ処理,データ検出などの各種信号処理を行
い、さらに、輪郭補正回路4で、画像のエッジ部分の映
像信号に輪郭補正信号を加算し画像のエッジ部分を強調
することにより視覚解像度を向上させる輪郭補正処理を
行った新たな映像信号を出力する。このとき前記したよ
うに、肌色検出回路5からの出力信号にしたがって輪郭
補正信号のゲインを下げ、顔のシワなどを強調しないよ
うに制御している。また、プロセス回路部3で検出され
た画像データより、制御部6において各種制御信号を生
成し、撮像部1,プロセス回路部3に出力し、レンズの
絞り制御やホワイトバランス制御など各種制御を行う。
【0037】以上説明した構成により、連続的に肌色が
変化しているような画像において、肌色領域と肌色でな
い領域での境界で輪郭補正信号のゲインが連続的に変化
するため、くっきりした画像から徐々にぼけた画像とな
り、全体として自然な画像にすることができる。
【0038】次に、本発明の第3の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図4は本発明の第3の実施
例における肌色輪郭補正機能を備えた撮像装置の構成を
示すブロック図である。同図において、1はレンズ,プ
リズム,固体撮像素子などで構成され、色光をR,G,
Bに分割し、それぞれに設けられた撮像素子によりR,
G,Bの3原色に対応してR,G,Bの3原色信号を得
る撮像部、2は撮像部1からのRGB3原色信号を増幅
する増幅器、3は増幅器2からの出力信号にγ処理,デ
ータ検出などの処理を行うプロセス回路部、4はプロセ
ス回路部3からの映像信号に輪郭補正信号を加算し画像
のエッジ部分を強調することにより、視覚解像度を向上
させる輪郭補正回路であり、映像信号より輪郭補正信号
を生成する輪郭補正信号発生回路301、生成された輪
郭補正信号にコアリング処理を行うコアリング回路30
5、コアリング回路305の出力を映像信号に加算する
加算器302,303,304により構成されている。
5は3原色信号より肌色領域を検出し、肌色度を示す値
を出力する肌色検出回路であり、図1の肌色検出回路と
同様である。6はプロセス回路部3で検出された画像デ
ータよりレンズの絞り制御やホワイトバランス制御など
各種制御を行う制御信号を生成する制御部である。
【0039】以上のように構成された本実施例の肌色輪
郭補正機能を備えた撮像装置について、以下その動作に
ついて説明する。
【0040】まず、撮像部1の出力信号を増幅器2で増
幅し、プロセス回路部3および肌色検出回路5に供給す
る。肌色検出回路5では、映像信号より肌色領域を検出
し、肌色度を示す値を出力する。肌色検出回路5の出力
信号はコアリング回路305に供給され、肌色検出回路
5の出力信号に従ってコアリングレベルを制御する。通
常、肌色領域における肌色度が大きいほどコアリングレ
ベルをおおきくし輪郭補正信号の微小成分を零にクリッ
プすることにより、顔のシワなどを強調しないように制
御する。また、プロセス回路部3では、増幅器2より供
給された映像信号にγ処理,データ検出などの各種信号
処理を行い、さらに、輪郭補正回路4で、画像のエッジ
部分の映像信号に輪郭補正信号を加算し画像のエッジ部
分を強調することにより、視覚解像度を向上させる輪郭
補正処理を行った新たな映像信号を出力する。このとき
前記したように、コアリング回路305で、輪郭補正信
号に肌色検出回路5からの出力信号にしたがったコアリ
ングレベルでコアリング処理を行い、顔のシワなどに加
算する輪郭補正信号をなくしている。また、プロセス回
路部3で検出された画像データより、制御部6において
各種制御信号を生成し、撮像部1,プロセス回路部3に
出力し、レンズの絞り制御やホワイトバランス制御など
各種制御を行う。
【0041】本発明の肌色領域の輪郭補正の効果につい
て、次に詳しく説明する。図5は輪郭補正信号発生回路
における輪郭補正信号の発生原理を説明するための図で
ある。図5からわかるように、大きなエッジ部の映像信
号より生成される輪郭補正信号は大きく、小さなエッジ
部の映像信号より生成される輪郭補正信号は小さい。す
なわち、輪郭補正信号発生回路で生成される輪郭補正信
号は、顔の輪郭など大きなエッジ部に加算される輪郭補
正信号は大きいが、人肌のシワなど小さなエッジ部に加
算される輪郭補正信号は小さいことになる。
【0042】次に、コアリング処理について説明する。
図6はコアリング回路の入出力特性を示す図である。図
6に示すように、コアリング回路はコアリングレベルで
設定するレベル以下の微小変化分をノイズとみなし零に
置き換える。また、コアリングレベル以上の信号はコア
リングレベルだけ小さい信号に置き換える処理をする。
【0043】いま、肌色検出回路からの信号により肌色
領域のコアリングレベルを大きくすると、肌色における
輪郭補正信号は図6に示されるようにコアリングレベル
以下の信号は零に、また、コアリングレベル以上の信号
はコアリングレベルだけ小さい信号に変換される。顔の
輪郭などに加算される輪郭補正信号は大きく、人肌のシ
ワなどに加算される輪郭補正信号は小さいという性質の
ため、コアリングレベルを適当に選べば、顔の輪郭など
に加算する輪郭補正信号を残したまま、人肌のシワに加
算する輪郭補正信号を零にすることができる。また、当
然肌色領域以外は通常の輪郭補正となる。
【0044】以上説明したように、顔の輪郭など大きな
エッジ部はくっきりと、かつ人肌の小さなシワなど小さ
なエッジ部は目立たなくする肌色輪郭補正機能を備えた
撮像装置を実現できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、映
像信号より肌色領域を判別し、前記肌色領域の肌色度を
示す値を出力することにより、連続的に肌色が変化して
いるような画像において、肌色領域から肌色でない領域
での境界で連続的な出力信号を得ることができる。
【0046】また、肌色検出回路の出力にしたがって輪
郭補正信号のゲイン調整を行うため、連続的に肌色が変
化しているような画像において、肌色領域と肌色でない
領域での境界で輪郭補正信号のゲインが連続的に変化す
るため、くっきりした画像から徐々にぼけた画像となり
全体として自然な画像にすることができる。
【0047】また、肌色検出回路の出力にしたがったコ
アリングレベルで輪郭補正信号発生回路からの輪郭補正
信号にコアリング処理を行うため、顔の輪郭など大きな
エッジに加算される輪郭補正信号を零にすることなく同
時に顔のシワなどの小さなエッジに加算される輪郭補正
信号のみを零にすることができ、顔の輪郭をぼかすこと
なくシワなどを目立たなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における肌色検出回路の
構成を示すブロック図
【図2】同第1の実施例における肌色検出回路の入力色
信号I,Qと出力信号との関係を示す模式図
【図3】本発明の第2の実施例における肌色輪郭補正機
能を備えた撮像装置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の第3の実施例における肌色輪郭補正機
能を備えた撮像装置の構成を示すブロック図
【図5】本発明の輪郭補正信号の発生原理を説明するた
めの説明図
【図6】本発明のコアリング回路の入出力特性を示す特
性図
【図7】従来の肌色検出回路の構成を示すブロック図
【図8】同従来例の肌色輪郭補正機能を備えた撮像装置
の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 撮像部 2 増幅器 3 プロセス回路 4 輪郭補正回路 5 肌色検出回路 6 制御部 101,102,107,108,503,504 減
算器 103,104 絶対値回路 105,106,501,502 乗算器 109 負クリップ回路 201 色信号発生回路 202 肌色度判定回路 301 輪郭補正信号発生回路 302,303,304 加算器 305 コアリング回路 505,506 ウィンドコンパレータ 507 輝度信号生成回路 508 コンパレータ 509 アンド回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号より任意の独立した2つの色信
    号を生成する色信号生成回路と、 前記生成された2つの色信号により肌色領域を判別し、
    前記判別された肌色領域の肌色度を示す値を出力する肌
    色判定回路とを備え、 前記色信号生成回路の出力より肌色判定回路で肌色度を
    判定することを特徴とする肌色検出回路。
  2. 【請求項2】 映像信号より任意の独立した2つの色信
    号を生成する色信号生成回路と、 前記生成された2つの色信号とあらかじめ設定された第
    1,第2の設定値との差信号を算出する第1,第2の減
    算器と、 前記第1,第2の減算器の出力の絶対値を算出する絶対
    値回路と、 前記絶対値回路出力のゲインを調整する第1,第2の乗
    算器と、 前記第1の乗算器の出力とあらかじめ設定された第3の
    設定値との差信号を算出する第3の減算器と、 前記第3の減算器の出力と前記第2の乗算器の出力との
    差信号を算出する第4の減算器と、 前記第4の減算器の出力の負の値を零に置き換える負ク
    リップ回路とを備え、 前記負クリップ回路の出力より、前記色信号生成回路で
    生成された2つの色信号より判定した肌色度を示す値を
    得ることを特徴とする肌色検出回路。
  3. 【請求項3】 任意の独立した2つの色信号により肌色
    領域を判別し、その肌色度を示す値を出力する肌色検出
    回路と、輪郭補正信号を生成する輪郭補正信号発生回路
    とを備え、前記肌色領域の前記輪郭補正信号を制御する
    肌色輪郭補正機能付撮像装置において、 前記肌色検出回路の出力にしたがって、前記輪郭補正信
    号発生回路は輪郭補正信号のゲイン調整を行うことを特
    徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 任意の独立した2つの色信号により肌色
    領域を判別し、その肌色度を示す値を出力する肌色検出
    回路と、輪郭補正信号を生成する輪郭補正信号発生回路
    と、生成された輪郭補正信号にコアリング処理を行うコ
    アリング回路とを備え、前記肌色領域の輪郭補正信号を
    制御する肌色輪郭補正機能付撮像装置において、 前記肌色検出回路の出力にしたがったコアリングレベル
    で、前記輪郭補正信号発生回路からの輪郭補正信号にコ
    アリング処理を行うことを特徴とする撮像装置。
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