JPH06105154B2 - 連続式焼成炉 - Google Patents

連続式焼成炉

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JPH06105154B2
JPH06105154B2 JP15411786A JP15411786A JPH06105154B2 JP H06105154 B2 JPH06105154 B2 JP H06105154B2 JP 15411786 A JP15411786 A JP 15411786A JP 15411786 A JP15411786 A JP 15411786A JP H06105154 B2 JPH06105154 B2 JP H06105154B2
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space
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gas
exhaust
circulation
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隆 大原
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Tokai Konetsu Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ファインセラミックス、例えばソフトフェラ
イト等の焼成工程で、大気雰囲気から無酸化雰囲気への
雰囲気の急激な濃度勾配を実現する連続式焼成炉に関す
る。
〔従来の技術〕
MnZn系のソフトフェライトの成形体の焼成において、連
続式焼成炉は、炉の長手方向に沿って、乾燥ゾーンから
焼結が完了するゾーンまでは、極力大気雰囲気であるこ
と、冷却ゾーンでは無酸素雰囲気であることが要求され
ている。
従来の連続式炉にあっては、上記要求を満たすために、
冷却ゾーンから焼成ゾーンにかけて多数の窒素ガス投入
孔と排気孔とを設け、投入するガス量と排気量とのバラ
ンスを調節する方法を採用していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述の従来の方式にあっては、投入した
ガスはそのゾーンの炉内雰囲気と拡散混合され、排気さ
れる構造となっているため、炉内に投入する窒素ガス流
量と排気量とのバランスを調節して、炉の長手方向に所
望の濃度勾配を達成することは非常に困難である。例え
ば、冷却ゾーンの酸素濃度を0.1%以下にした場合、焼
成ゾーンの保持部で20%オーダーの酸素濃度を実現する
ことは事実上不可能であり、焼成ゾーンの保持部で10-1
5%、冷却ゾーンで2%以下程度の酸素の濃度勾配が限
界であった。
又、冷却ゾーンから焼成ゾーンにかけて炉内の長手方向
に沿った短い距離の間に濃度勾配を実現するためには、
大量の窒素ガスの投入と排気を必要とし、炉の熱効率及
び窒素ガスの消費量の観点から非常に効率が悪い。
さらに又、炉の長手方向に濃度勾配を設けたとしても、
炉の上下方向に濃度分布が生じやすい。
そこで本発明の目的は、従来の連続式焼成炉の上記欠点
を解消した連続式焼成炉を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の連続式焼成炉にあ
っては、 炉壁によって形成された炉内開放空間を有し、該炉内開
放空間は炉内の長手方向に沿って、大気雰囲気である、
処理物を焼成するための焼成空間と、無酸化雰囲気であ
る、処理物を冷却するための冷却空間とに区分された連
続式焼成炉において、 前記冷却空間と前記焼成空間との間に少なくとも1つの
循環空間と排気空間とがこの順に前記冷却空間から前記
焼成空間に向かって炉内の長手方向に沿って整列され、 前記冷却空間を形成する炉壁には、酸素以外の非反応性
ガスを前記冷却空間内に導入するための、炉内に望む第
1流入口が形成され、 前記循環空間を形成する炉壁には、前記循環空間内雰囲
気ガスを吸引するための、炉内に臨む吸引口と、前記吸
引口から吸引した雰囲気ガスを前記循環空間内に戻すた
めの、炉内に臨む戻し口が形成され、前記吸引口と前記
戻し口は、循環手段を有する管路によって連通し、 前記排気空間を形成する炉壁には、前記排気空間内雰囲
気ガスを排気させるための流出口が形成され、該流出口
は排気ファンに連結する構成としている。
又、前記戻し口は、前記吸引口に対して前記排気空間に
向かう炉内の長手方向進み位置に位置決めされているの
が好ましい。
さらに、前記循環手段は、エゼクタからなり、該エゼク
タは、前記管路内に前記戻し口の方に差し向けられた噴
射ノズルを有し、該噴射ノズルから噴射して前記循環空
間内のガスを吸引して戻す噴射ガスは、前記非反応性ガ
スからなるのがよい。
さらに又、前記排気空間を形成する炉壁には、空気又は
前記非反応性ガスを前記排気空間内に導入するための、
炉内に臨む第2流入口がさらに形成されるのが好まし
い。
又、前記非反応性ガスは、窒素ガスであるのがよい。
〔実施例〕
添付図面を参照しながら、以下に本発明に係る連続式焼
成炉の実施例を詳細に説明する。
第1図で、符号100は連続式焼成炉で、連続式焼成炉100
は、炉壁68によって形成された炉内開放空間40を有し、
この炉内開放空間40は、炉内の長手方向に沿って処理物
を焼成するめの焼成空間42と、処理物を冷却するための
冷却空間44と、冷却空間44から焼成空間42に向かって第
1及び第2循環空間46、48と、排気空間50とがこの順に
形成されている。なお、第1図は、焼成空間42及び冷却
空間44はその一部を示し、焼成空間42にあっては本図に
示す構造が図の左方向に、冷却空間44にあっては右方向
に連続している。各空間はそれぞれの下部に、レール煉
瓦54に積層した台板56を有し、各台板56は炉内開口空間
40を通して長手方向に面一に設置され、その上に処理物
A(第2図参照)が設置され、レール煉瓦54上を通過す
るようになっている。
冷却空間44を形成する炉壁には、炉内に臨む第1流入口
2が設けられ、窒素ガスを冷却空間44内に導入するよう
になっている。ガスは、窒素ガスに限定されることな
く、酸素以外の非反応性ガスであればよい。
第2図に示すように、第1循環空間46を形成する炉壁に
は、炉内に臨む吸引口13と、吸引口13に対して排気空間
50に向かう炉内の長手方向進み位置に位置決めされてい
る分散孔15とが設けられ、吸引口13と分散孔15は後に説
明するエゼクタ9を備えた管路52によって連通してい
る。従って、エゼクタ9の作用によって吸引口13から循
環空間46内の雰囲気ガスが吸引され、吸引口13から吸引
した雰囲気ガスを管路52を通して分散孔15を介して循環
空間46内に戻すように構成されている。レール煉瓦54の
下方には、レール煉瓦54から所定の間隔を隔てて、2つ
のガス投入孔58が設けられた底煉瓦60が台板56と略平衡
に設置され、底煉瓦60と分散孔15との間には、側壁煉瓦
62の対向する側壁内面に設けられた溝64によって形成さ
れた流路と連通した空間66が構成されている。各溝64の
開口部には、炉内に望み、戻し口16が形成されている。
次にエゼクタ9について説明すれば、従来周知のタイプ
であり、管路52内に前記戻し口16の方に差し向けられた
噴射ノズル10を有し、噴射ノズル10からの噴射ガスによ
って循環空間46内のガスを吸引するようになっている。
噴射ガスは、冷却空間46内に導入されるガスと同じであ
る。
第2循環空間48は、第1循環空間46と同様であるので、
その説明は省略する。
排気空間50を形成する炉壁には、周知の排気ファン(図
示せず)に連結した流出口8が設けられており、流出口
8を通して、排気空間50内の雰囲気ガスを排気させるよ
うになっている。さらに、炉壁には第2流入口7が設け
られ、第2流入口7を通して空気又は窒素ガスを排気空
間50内に導入するようになっている。
以上の構成の連続式焼成炉に関し、その作用を以下に説
明する。
給気孔1より導入された窒素ガスは、炉体内に設けられ
た所定の流路を通過する間に予熱され、第2流入口2か
ら炉内に流入し、炉内雰囲気と合流し混合される。冷却
空間44の雰囲気ガスは、投入された窒素ガスの量に応じ
て、第1図の矢印に示すように、炉内雰囲気第1循環空
間46に流入する。第1循環空間46では、吸引口13を介し
て、エゼクタ9の吸引作用によって雰囲気ガスの全部若
しくは一部が炉内から吸引される。
吸引口13から吸引された雰囲気ガスは、エゼクタ9でノ
ズル10から供給されたガスと混合され、投入孔14より分
散孔15に到る所定の流路を通過する間に予熱され、空間
66に到った混合ガスは、第2図の矢印にしめすように、
両方の溝64を通って戻し口16から再度炉内へ流入する。
一方、ガス投入口58を通る混合ガスは、図の矢印に示す
ように、レール煉瓦54の下方に到り、そこから炉内の流
出に流れる。戻し口16より炉内に流入した雰囲気ガスの
一部は、吸引口13からエゼクタ9へ再度吸引され、エゼ
クタ9を介して循環流を形成する。残りの雰囲気ガス
は、第1図の矢印に示すように、冷却空間44から流入し
た残りの雰囲気ガスと合流し混合されて、次の第2循環
空間48へ流入する。第2循環空間48では、第1循環空間
46と同様な作用が行われ、その結果、第1図の矢印に示
すように、雰囲気ガスは排気空間50へ流入する。
第2循環空間48から流入した雰囲気ガスは、焼成空間42
から吸引された雰囲気ガス及び第2流入口7から供給さ
れたガスと合流して、排気ファンによって流出口8から
排気される。
以上の作用により、冷却空間44の残留酸素ガス濃度は、
第1循環空間46及び第2循環空間48を介して焼成空間の
酸素ガス濃度と明確な差を保つように制御することが可
能になる。
本発明者は、以上の連続式焼成炉100を用いて、印加の
試験条件でソフトフェライトを焼成し、炉内の酸素濃度
を測定した。
試験条件 炉長:10m 有効炉内幅:350m 有効炉内高さ:250mm 常用温度:1350℃ 窒素ガス消費量:12Nm3/h 従来のガスの投入孔と排気孔のみの設置の場合、焼成空
間では15%程度、冷却空間では2%程度の酸素濃度であ
ったのに対し、本実施例の場合、冷却空間では0.1%以
下、第2循環空間にて3%以下、焼成空間では19%以上
の酸素濃度を実現することができた。さらに、循環空間
及び冷却空間に関して、酸素濃度の炉内の上下方向のバ
ラツキは、ほとんど生じないことを確認した。
〔発明の効果〕
以上の説明で明らかなように、本発明の連続式焼成炉に
よれば、排気空間と循環空間を組み合わせることによ
り、炉の長手方向に沿って広範囲な濃度差を実現するこ
とができる。
又、濃度勾配設定の調節において、排気量の調節を排気
空間においてのみ行い、そこからの排気量に応じて循環
部における投入ガス量を設定して、循環流量を設定する
ことが可能になるので、濃度勾配の調節が容易である。
さらに、濃度勾配設定のために、必要以上に雰囲気ガス
を排気する必要がなくなるため、ガスの消費量が少なく
て済む。
さらに又、エゼクタの噴射ノズルからの投入ガスの組成
を変えることにより、循環部の雰囲気濃度を自在に制御
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係る、連続式焼成炉の排気
部、循環部を含む炉体の縦断面図を示し、第2図は、第
1図の線II-IIにおける循環部の断面図を示す。 2……第1流入口、7……第2流入口 8……流出口、9……エゼクタ 10……噴射ノズル、13……吸引口 16……戻し口、40……炉内開放空間 42……焼成空間、44……冷却空間 46……第1循環空間、48……第2循環空間 50……排気空間、52……管路 100……連続式焼成炉

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉壁によって形成された炉内開放空間を有
    し、該炉内開放空間は炉内の長手方向に沿って、大気雰
    囲気である、処理物を焼成するための焼成空間と、無酸
    化雰囲気である、処理物を冷却するための冷却空間とに
    区分された連続式焼成炉において、 前記冷却空間と前記焼成空間との間に少なくとも1つの
    循環空間と排気空間とがこの順に前記冷却空間から前記
    焼成空間に向かって炉内の長手方向に沿って整列され、 前記冷却空間を形成する炉壁には、酸素以外の非反応性
    ガスを前記冷却空間内に導入するための、炉内に望む第
    1流入口が形成され、 前記循環空間を形成する炉壁には、前記循環空間内雰囲
    気ガスを吸引するための、炉内に臨む吸引口と、前記吸
    引口から吸引した雰囲気ガスを前記循環空間内に戻すた
    めの、炉内に臨む戻し口が形成され、前記吸引口と前記
    戻し口は、循環手段を有する管路によって連通し、 前記排気空間を形成する炉壁には、前記排気空間内雰囲
    気ガスを排気させるための流出口が形成され、該流出口
    は排気ファンに連結する ことを特徴とする連続式焼成炉。
  2. 【請求項2】前記戻し口は、前記吸引口に対して前記排
    気空間に向かう炉内の長手方向進み位置に位置決めされ
    ている特許請求の範囲第1項に記載の連続式焼成炉。
  3. 【請求項3】前記循環手段は、エゼクタからなり、該エ
    ゼクタは、前記管路内に前記戻し口の方に差し向けられ
    た噴射ノズルを有し、該噴射ノズルから噴射して前記循
    環空間内のガスを吸引して戻す噴射ガスは、前記非反応
    性ガスからなる特許請求の範囲第1項又は第2項に記載
    の連続式焼成炉。
  4. 【請求項4】前記排気空間を形成する炉壁には、空気又
    は前記非反応性ガスを前記排気空間内に導入するため
    の、炉内に臨む第2流入口がさらに形成されることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか1
    項に記載の連続式焼成炉。
  5. 【請求項5】前記非反応性ガスは、窒素ガスである特許
    請求の範囲第1項又は第4項のいずれか1項に記載の連
    続式焼成炉。
JP15411786A 1986-07-02 1986-07-02 連続式焼成炉 Expired - Lifetime JPH06105154B2 (ja)

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JPS6314078A JPS6314078A (ja) 1988-01-21
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US5538400A (en) * 1992-12-28 1996-07-23 Jidosha Kiki Co., Ltd. Variable displacement pump
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