JPH0610503B2 - 自動変速機の故障検出方法及びその故障検出装置 - Google Patents

自動変速機の故障検出方法及びその故障検出装置

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JPH0610503B2
JPH0610503B2 JP61198599A JP19859986A JPH0610503B2 JP H0610503 B2 JPH0610503 B2 JP H0610503B2 JP 61198599 A JP61198599 A JP 61198599A JP 19859986 A JP19859986 A JP 19859986A JP H0610503 B2 JPH0610503 B2 JP H0610503B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動変速機を搭載した車両が生産ラインで組
立を完了した後に、上記自動変速機の故障を検出すべく
その正常作動を検査する場合の自動変速機の故障検出方
法及びその故障検出装置の改良に関する。
(従来の技術) 従来、車両の生産ラインで車両の組立作業が完了した場
合には、この車両の搭載機器の正常作動を検査して、そ
の機能に故障が無いことを確認することが行われてい
る。
ところで、車両に搭載する自動変速機には、その機能と
して、例えば特公昭59−7867号公報に開示される
ように、トルクコンバータに加えて、エンジン動力を直
接に遊星歯車変速機構に伝達するロックアップ機構を備
えるとともに、エンジン冷却水温度の低いエンジン冷機
時には、トルク変動が大きく加速性能も十分に発揮され
ない状況から、このエンジン冷機時には、上記ロックア
ップ機構の作動を禁止するように制御して、エンジン動
力をトルクコンバータを介して伝達することにより、こ
の時の大きなトルク変動をトルクコンバータで有効に抑
制して車体振動を緩和すると共に、トルクコンバータの
トルク増大作用により加速性能の向上を図るようにした
ものがある。
(発明が解決しようとする課題) しかるに、上記の如き機能を有する自動変速機につい
て、そのロックアップ機構の正常作動を車両の組立完了
後に検査する場合、エンジン冷機時はロックアップ機構
の作動を自動的に禁止制御する機能上、エンジン温度の
上昇を持って暖機が完了した後に検査を行う必要がある
ので、検査能率が低下するとともに、車両の量産ライン
では、エンジン暖機の完了を待つ時間がなく、検査が困
難となる。以上のことは、エンジン冷機時にロックアッ
プ機構の作動を禁止する場合に限らず、エンジン冷機時
にオーバドライブ機構の作動を禁止する場合も状況は同
様である。
そこで、このような作動の検査時には、エンジン冷機時
でもロックアップ機構やオーバドライブ機構の作動を可
能とすべく、例えば、エンジン冷却水温度を検出するセ
ンサに関し、その検出信号をCPU等のコントローラに
入力する信号線にカプラを介設し、正常作動の検査時に
上記カプラを開放操作(抜き操作)して、コントローラ
への冷却水温度信号の入力を阻止することにより、コン
トローラにエンジン暖機完了時と判断させて、ロックア
ップ機構等の作動を可能にすることが考えられるが、こ
の考えでは、検査専用としての余分なカプラが必要とな
り、その分、コストが高くなる欠点が生じる。同様に、
エンジン冷却水温度センサ自体のカプラを開放すること
も考えらるが、この場合には、カプラの配置位置が通常
な手の届き難い箇所にあって、開放操作が困難である。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、車両の組立完了後(エンジン冷機時)における自
動変速機の正常作動の検査時には、検査用テストスイッ
チを操作して検査を行うが、この検査用テストスイッチ
の操作によりロックアップ機構やオーバドライブ機構の
作動を可能とすることにより、車両の組立完了後は直ち
にその正常作動の検査を行い得て、よって低価格でしか
も簡単な構成でもってエンジン冷機時にも自動変速機の
故障を容易に検出し得るようにすることにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本出願に係る装置としての
発明の解決手段は、例えば第4図及び第5図に示すよう
に、車両の運転状態に応じてオーバドライブ機構及びロ
ックアップ機構の一方又は双方を作動させる制御手段
と、エンジン冷機時に上記制御手段によるオーバドライ
ブ機構及びロックアップ機構の一方又は双方の作動制御
を禁止する補正手段(231又は231′)とを有する
コントローラを備えた自動変速機を故障検出の対象とす
る。そして、自動変速機が正常に作動するか否かを検査
するために操作される検査用操作手段(208)と、エ
ンジン冷機時に該検査用操作手段(208)が操作され
たとき上記補正手段(231又は231′)による作動
制御の禁止を解除する禁止制御解除手段(232又は2
34)とを設ける構成としている。
また、本出願に係る方法としての発明の解決手段は、上
記のようなコントローラを備えた自動変速機の故障検出
方法において、自動変速機が正常に作動するか否かを検
査しようとするとき、その検査用操作手段(208)の
操作によりコントローラの補正手段(231又は23
1′)によるオーバドライブ機構及びロックアップ機構
の作動の禁止制御を解除させて、オーバドライブ機構及
びロックアップ機構の作動を検査する方法とする。
(作用) 以上の構成により、本出難に係る各発明では、車両の組
立完了時ではエンジンは冷機状態にあって、この時の自
動変速機では、ロックアップ機構及びオーバドライブ機
構の一方または双方の作動がコントローラの補正手段
(231又は231′)により自動制御で禁止されてい
る状況にあるが、その状態での自動変速機の正常作動の
検査時には、その検査用操作手段(208)が操作者に
より手動操作される。このことにより、コントローラの
補正手段(231又は231′)によるロックアップ機
構やオーバドライブ機構の作動の禁止制御が解除され
て、このエンジン冷機時にもロックアップ機構やオーバ
ドライブ機構が制御手段の制御によってエンジン運転状
態に応じて作動するので、エンジン暖機の完了を持つこ
となく車両の組立完了後に直ちにその正常作動の検査が
行われて、その故障を容易に検出できることになる。
ここに、コントローラの補正手段(231又は23
1′)によるロックアップ機構等の作動の禁止制御の解
除は、自動変速機が正常に作動するか否かを検査するた
めの検査用操作手段(208)の操作により行われるの
で、その作動の禁止制御の解除用の操作手段を別途設け
る必要がなく、従って検査用操作手段(208)の操作
という一回の操作のみで検査が可能になると共に、正常
作動の検査専用のカプラを要さず、その分、構成が簡易
になるし、低価格化が図られる。
(実施例) 以下、本出願に係る発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
第1図は自動変速機の動力伝達部およびその電子式油圧
制御回路を示す。先ず、動力伝達部について説明する
に、1はトルクコンバータ、2は前進3段,後退1段の
遊星変速歯車機構、3はオーバドライブ用遊星変速歯車
機構である。上記トルクコンバータ1は、エンジン出力
軸4に連結されたポンプ5と、ステータ6と、タービン
7とを備え、タービン7にはコンバータ出力軸8が連結
されている。また、エンジン出力軸4とコンバータ出力
軸8との間には両者を直結するロックアップ機構として
のロックアップクラッチ9が配設されている。
上記遊星変速歯車機構2は、前段歯車機構15と後段歯
車機構16とから成る。前段歯車機構15は上記オーバ
ドライブ用遊星変速歯車機構3に連結される変速機構入
力軸17を有し、該変速機構入力軸17にはフロントク
ラッチ18および連結軸19を介して前段および後段歯
車機構15,16のサンギヤ20,21が連結されてい
ると共に、リヤクラッチ22を介して前段歯車機構15
のリングギヤ23が連結されている。また、上記前段お
よび後段のサンギヤ20,21の連結軸19はセカンド
ブレーキ24を介して機構ケースに固定可能に設けられ
ているとともに、後段歯車機構16のプラネタリギヤ2
6のキャリア27はローリバースブレーキ28とワンウ
ェイクラッチ29との並列回路を介して機構ケースに接
続可能に設けられている。さらに、後段歯車機構16は
変速機構出力軸30を有し、該変速機構出力軸30には
前段歯車機構15のプラネタリギャ31のキャリア32
が連結されていると共に、後段歯車機構16のリングギ
ヤ33が連結されている。
一方、オーバドライブ用遊星変速歯車機構3は、上記コ
ンバータ出力軸8に連結されたプラネタリギャ35のキ
ャリア36と、上記遊星変速歯車機構2の変速機構入力
軸17に連結されたリングギヤ37と、サンギヤ38と
を備える。該サンギヤ38は、ダイレクトクラッチ39
を介して上記リングギヤ37に連結可能に、またオーバ
ドライブブレーキ40を介して機構ケースに固定可能に
各々設けられている。
今、前進4段,後退1段の各変速段における上記クラッ
チ等の摩擦要素の作動状態を示すと下表の如くなる。
次に、電子式油圧制御回路について説明するに、50は
油ポンプ、51は該油ポンプ50から吐出された油を調
圧する調圧バルブ、52は変速位置として「P」,
「R」,「N」,「D」,「2」又は「1」に手動操作
されるマニュアルバルブである。
また、55は1−2シフトバルブであって、該1−2シ
フトバルブ55には、通路56を介してセカンドブレー
キ24用のアクチュエータ57の締結側が、また通路5
8を介してローリバースブレーキ28のアクチュエータ
59が各々連通接続されているとともに、上記マニュア
ルバルブ52の「D」,「2」,「1」位置時にライン
圧の発生する通路60と、同様に「1」位置時にのみラ
イン圧の発生する通路61とが接続されている。また、
スプール55aの右端側に連通するパイロット通路62
には、ON時に該パイロット通路62をドレンする1−
2ソレノイドSOL1が接続されている。そして、該1
−2ソレノイドSOL1のON時にはスプール55aを
図示位置に位置付けて通路61を通路58に連通するこ
とにより、ローリバースブレーキ28を作動させて
「1」位置での前進第1速を得る一方、1−2ソレノイ
ドSOL1のOFF時にはスプール55aを図中左方に
付勢して通路60を通路56に連通することにより、セ
カンドブルーキ24を作動させて「D」,「2」,
「1」位置での前進第2速を得るようになされている。
さらに、65は2−3シフトバルブであって、該2−3
シフトバルブ65には、通路66を介してフロントクラ
ッチ18用のアクチュエータ67とセカンドブレーキ2
4用のアクチュエータ57の解放側とが各々連通接続さ
れているとともに、上記マニュアルバルブ52の
「D」,「2」位置時にライン圧の発生する通路68
と、同様に「R」位置時にのみライン圧の発生する通路
69とが接続されている。また、スプール65a右端部
に連通するパイロット通路70には、ON時に該パイロ
ット通路70をドレンする2−3ソレノイドSOL2が
介設されている。そして、2−3ソレノイドSOL2の
ON時にはスプール65aを図示位置に位置付けて通路
66を通路69に連通することにより、「D」,「2」
位置時においてフロントクラッチ18を解放すると共に
セカンドブレーキ24を締結して「D」,「2」位置で
の前進第2速を確保するとともに、「R」位置時にはフ
ロントクラッチ18を締結すると共にセカンドブレーキ
24を解放して「R」位置での後退速を得る。一方、2
−3ソレノイドSOL2のOFF時には、スプール65
aを図中左方に付勢して通路66を通路68に連通する
ことにより、「D」位置時においてフロントクラッチ1
8を締結すると共にセカンドブレーキ24を解放して
「D」位置での前進第3速を得るようになされている。
同様に、75は3−4シフトバルブであって、該3−4
シフトバルブ75には、通路76を介してダイレクトク
ラッチ39用のアクチュエータ77とオーバドライブブ
レーキ40用のアクチュエータ78の解放側が連通接続
されているとともに、油ポンプ50からの油吐出通路7
9が接続されている。また、スプール75aの右側部に
連通するパイロット通路80には、ON時に該パイロッ
ト通路80をドレンする3−4ソレノイドSOL3が設
けられている。そして、該3−4ソレノイドSOL3の
ON時にはスプール75aを図中右方に付勢して通路7
6を通路79に連通することにより、ダイレクトクラッ
チ39を締結すると共にオーバドライブブレーキ40を
解放して「D」位置の前進第3速を得る一方、3−4ソ
レノイドSOL3のOFF時にはスプール75aを図示
位置に位置付けて通路76をドレンすることにより、ダ
イレクトクラッチ39を解放すると共にオーバドライブ
ブレーキ40を締結して「D」位置の前進第4速を得る
ようになされている。
また、85はロックアップバルブであって、該ロックア
ップバルブ85には通路86を介してロックアップクラ
ッチ9の締結側作動室9aが連通接続されているととも
に、通路87を介してロックアップクラッチ9の解放側
作動室に常時圧力を供給する通路88が接続され、その
スプール85a右端に連通するパイロット通路89に
は、OFF時に該パイロット通路89をドレンするロッ
クアップソレノイドSOL4が設けられている。そし
て、該ロックアップソレノイドSOL4のOFF作動に
よりスプール85aを図示位置に位置付けて通路86を
通路87に連通することにより、締結側作動室9aに圧
力を供給してロックアップクラッチ9を締結するように
なされている。尚、91は調圧バルブ51で調圧される
ライン圧を吸気負圧に応じて変化させるスロットルバル
ブ、92はマニュアルバルブ52の「2」,「1」位置
時に調圧バルブ51でのライン圧を高めるスロットルバ
ックアップバルブ、93は該スロットルバックアップバ
ルブ92によるライン圧の上昇作用時を調整制御するバ
ックアップコントロールバルブである。また、94は車
速に応じた油圧を発生する1次および2次のガバナバル
ブ、95は調圧バルブ51でのライン圧を走行状態に応
じて変化させるプレツシャーモディファイアバルブ、9
6は3−2変速時の変速ショックを緩和する2個の3−
2タイミングバルブ、97は1→2変速時にセカンドブ
レーキ24締結側への圧力を減少させる1−2リデュー
シングバルブ、98はマニュアルバルブ52での「N」
→「R」位置変更時にフロントクラッチ18の締結圧力
を減少させるN−Rリデューシングバルブである。さら
に、99〜102は各々クラッチ又はブレーキの締結,
解放圧力を蓄圧するアキュムレータ、103はオーバド
ライブブレーキ40の締結時に作動する前進第4速表示
用の油圧スイッチである。
次に、上記油圧制御回路を作動制御するコントローラ2
00の構成を第2図に示す。同図において、コントロー
ラ200の内部には、CPU201を有し、該CPU2
01には、上記油圧制御回路の4個のソレノイドSOL
1〜SOL4が各々4個の制御トランジスタTr〜T
を介して接続されているとともに、車速を検出する
車速センサ202と、トルクコンバータ1のタービン7
の回転速度を検出するタービン速度センサ203との各
検出信号が波形整形回路205を介して入力されてい
る。また、上記CPU201には、同様にエンジンのス
ロットル弁の開度を検出するスロットル弁開度センサ2
04の検出信号が第1ローパスフィルタ206を介して
入力されていると共に、後述するホールドスイッチ20
7と、テストスイッチ208と、エンジンの冷却水温度
が設定値以下の時に閉じてエンジン冷機時を検出する水
温スイッチ209が各々第2ローパスフィルタ210を
介して信号の授受可能に接続されている。ここに、ホー
ルドスイッチ207は、運転者により閉操作された時に
遊星変速歯車機構2の変速段の固定指令信号を出力する
ものであり、上記CPU201は、このホールドスイッ
チ207からの変速段の固定指令信号の受信時に、操作
レバー(マニュアルバルブ52)のレンジ位置状態に応
じて変速段を固定し、「D」レンジ位置時には前進第3
速に、「2」レンジ位置時には前進第2速に、また
「1」レンジ位置時には前進第1速の状態に各々固定す
ると同時に、この変速段の固定時に該CPU201に接
続したホールドランプ211をその制御トランジスタT
を介して点灯作動させるように機能する。
また、上記テストスイッチ208は、上記車速、スロッ
トル弁開度,タービン速度の各センサ202〜204及
び4個のソレノイドSOL1〜4の作動につき、その正
常作動を検査すべく操作者により閉操作される検査用操
作手段としての常開のスイッチであって、上記CPU2
01は、このテストスイッチ208が閉操作された時
に、上記センサ及びソレノイドの作動を順次検査し、そ
の全てが正常な場合には、第3図(イ)に示すように、
上記ホールドランプ211をOFF作動させて消灯させ
る一方、何れかが故障の場合には、各々同図(ロ)〜
(チ)に示すように、パルス幅の異なる2つのパルス波
を組合せた7種の故障信号を用いて、上記ホールドラン
プ211を7通りに点滅させることにより、故障したセ
ンサ又はソレノイドを表示する機能を備えている。
また、上記CPU201は、ロックアップクラッチ9の
作動制御として、第4図に示すように、タービン回転数
とスロットル弁開度とに応じて予め定めたロックアップ
作動制御線LN1,LN2の内外の領域を各々判別する
第1判別回路220および第2判別回路221と、同様
に上記ロックアップ作動制御線LN1,LN2に対して
所定のヒステリシスを設けたロックアップ解除制御線L
F1,LF2の内外の領域を各々判別する第3判別回路
222および第4判別回路223とを備えると共に、上
記4つの判別回路220〜223での領域の判別結果に
応じてロックアップ領域でロックアップクラッチ9を締
結するようロックアップ作動回路225を駆動する一
方、ヒステリシスの幅内では現在の締結又は開放状態を
そのまま維持するようヒステリシス制御回路226を駆
動し、非ロックアップ領域の場合には、ロックアップク
ラッチ9を開放するようロックアップ開放回路227を
駆動する制御回路228としての機能を有している。
よって、上記制御回路228により、スロットル弁開度
とタービン回転数とで定まる車両の運転状態に応じてロ
ックアップクラッチ9を作動させるようにした制御手段
を構成している。
さらに、上記CPU201は、上記第4図に示すよう
に、上記ロックアップ領域でも、ロックアップクラッチ
9の締結を禁止するOR回路230を備えた補正回路2
31として機能する。該補正回路231は、シフトアッ
プ時に相当するシフトアップ実行フラグ1=1の時、シ
フトダウン時に相当するシフトダウン実行フラグ2=1
の時、スロットル弁開度センサ204の故障時、4個の
ソレノイドSOL1〜4の故障時、ブレーキの操作時、
水温スイッチ209の閉時(エンジン冷機時)、操作レ
バーの「N」及び「R」レンジ位置時、並びに前進第1
速及び前進第2速時に、上記制御回路228にロックア
ップ禁止信号を出力して、ロックアップクラッチ9の締
結を禁止するものである。
よって、上記補正回路231により、エンジン冷機時に
上記制御回路(制御手段)228によるロックアップク
ラッチ9の締結側への作動制御を禁止するようにした補
正手段を構成している。
そして、上記第4図の補正回路231において、水温ス
イッチ209からのエンジン冷機時信号のOR回路23
0への入力経路の途中には、AND回路232が介設さ
れ、該AND回路232には、自動変速機が正常に作動
するか否かを検査しようとするときに操作される検査用
操作手段としての上記テストスイッチ208の開閉信号
が反転されて入力されていて、テストスイッチ208の
開状態時には、そのLレベル信号を反転してHレベル入
力とすることにより、水温スイッチ209からのエンジ
ン冷機時信号(Hレベル信号)に応じてロックアップク
ラッチ9の締結作動を禁止する一方、テストスイッチ2
08の閉操作時には、Hレベル信号を反転したLレベル
入力とすることにより、上記エンジン冷機時信号をキャ
ンセルして、ロックアップクラッチ9の締結作動の禁止
制御を解除するように機能する。
よって、上記AND回路232により、テストスイッチ
208の閉操作信号を受けて、補正回路231によるエ
ンジン冷機時でのロックアップクラッチ9の締結制御の
禁止を解除するようにした禁止制御解除手段を構成して
いる。
また、上記CPU201は、前進第3速とオーバドライ
ブ間の変速制御に関し、第5図に示すように、水温スイ
ッチ209のエンジン冷機時信号(Hレベル信号)をオ
ーバドライブへの変速禁止信号として出力すると共に、
既にオーバドライブの変速段にある場合には、そのオー
バドライブの指令信号と、上記水温スイッチ209のエ
ンジン冷機時信号とを受けるAND回路233から前進
第3速へのシフトダウン指令信号を強制的に出力するよ
う機能して、エンジン冷機時にはオーバドライブの変速
段での走行を禁止するようにした補正回路231′が構
成されている。そして、上記水温スイッチ209のエン
ジン冷機時信号の伝送回路の途中には、禁止制御解除手
段としての他のAND回路234が介設され、該AND
回路234には、上記と同様に、テストスイッチ208
の開閉信号の反転信号が入力されていて、該テストスイ
ッチ208の開状態時には、そのLレベル信号の反転に
より水温スイッチ209のエンジン冷機時信号の出力を
許容して、オーバドライブの禁止制御を行う一方、テス
トスイッチ208の閉操作時には、そのHレベル信号の
反転により上記エンジン冷機時信号の出力を阻止して、
オーバドライブの禁止制御を解除し、エンジン冷機時で
も適宜にオーバドライブを可能とするように構成されて
いる。
よって、上記第5図における補正回路231′により、
水温スイッチ209からのエンジン冷機時信号の出力に
よりオーバドライブ変速禁止信号を出力することによ
り、エンジン冷機時にオーバドライブの変速制御を禁止
するようにした補正手段を構成している。また、AND
回路234により、テストスイッチ208の閉操作信号
を受けて、エンジン冷機時でのオーバドライブの変速制
御の禁止を解除するようにした禁止制御解除手段を構成
している。
つまり、エンジン冷機時でのロックアップ作動びオーバ
ドライブの禁止制御に関し、第6図に示すように、コン
トローラ200には、上記4個のソレノイドSOL1〜
4及びロックアップクラッチ9より成る変速段及びロッ
クアップ切換手段240と、遊星変速歯車機構2,3と
が順次接続されているとともに、内部には、走行時での
適切な変速段を逐次割出し、この変速段にするよう、上
記変速段及びロックアップ切換回路240を作動制御し
て、上記遊星変速歯車機構2,3の変速段を切換える変
速制御回路241と、ロックアップの必要時か否かを判
別して、上記変速段及びロックアップ切換回路240の
作動制御によりロックアップクラッチ9を締結,開放作
動させるロックアップ制御回路242とを備えていて、
該両制御回路241,242には、水温スイツチ209
の水温信号が入力されていて、低水温信号(エンジン冷
機時信号)の入力時には、変速制御回路241で、上記
第5図の如く、オーバドライブへの変速を禁止すると共
に、ロックアップ制御回路242で、上記第4図の如
く、ロックアップ禁止信号を出力して、ロックアップク
ラッチ9の締結作動を禁止するようにしている。
さらに、第6図において、コントローラ200には、上
記テストスイッチ208の閉操作時に上記第3図の如く
センサ及びソレノイドの作動を順次検査して、7種の故
障信号によりホールドランプ211を7通りに点滅させ
る故障判別回路243が内蔵されている。そして、上記
テストスイッチ208の状態信号(H又はLレベル信
号)は、上記第4図の補正回路231のAND回路23
2及び第5図の補正回路231′のAND回路234の
如く、水温スイッチ209の伝送回路の途中にも出力さ
れていて、水温スイッチ209のエンジン冷機時信号の
出力時にも、テストスイッチ208の閉操作信号(Hレ
ベル信号)の出力時には、上記変速制御回路241によ
るオーバドライブへの変速禁止制御を解除すると共に、
ロックアップ制御回路242によるロックアップ禁止信
号の出力を阻止して、ロックアップクラッチ9の締結作
動の禁止制御を解除するようにしている。
次に、コントローラ200の具体的な作動を第7図〜第
10図のフローチャートに基いて説明する。先ず、第7
図の全体フローからスタートして、ステップSでフラ
グやタイマを全てリセットしたのち、ステップSで自
動変速機の初期状態として、変速段を前進第3速位置
に、ロックアップクラッチ9を開放する。
そして、ステップSで125msの間タービン回転数を
計測し、ステップSで25ms待ったのち、ステップS
でテストスイッチ208や水温スイッチ209等の各
種スイッチ類の開閉状態を計測すると共に、ステップS
でスロットル弁開度センサ204等の各種センサの出
力信号を入力する。
次いで、ステップSで操作レバーの位置により
「P」,「R」,「D」,「2」又は「1」のレンジ位
置を判定すると共に、ステップSで「パワー」,「エ
コノミー」又は「ホールド」のモードを判定したのち、
ステップSでタービン回転数とスロットル弁開度とに
基いて現在の適切な変速段(目標変速段)を判定すると
共に、ステップS10でロックアップの必要の有無を判定
して、ステップS11で上記の判定結果に基いて4個のソ
レノイドSOL1〜4及びロックアップクラッチ9を作
動制御し、その後、ステップS12で変速の終了を判定し
て、上記ステップSに戻る。
また、上記の作動制御と並行して、ステップS13で10
00msを待って、ステップS14で「ホールド」のモード
時にハホールドランプ211を点灯制御する一方、テス
トスイッチ208の閉操作時には、ホールドランプ21
1を第3図の故障信号に基いて7種に点滅制御して、再
び上記ステップS13に戻る。
次に、シフトアップの変速制御を第8図に基いて説明す
るに、先ず、ステップSU1でギヤポジションすなわち
変速歯車機構2,3の位置を読み出して、ギヤポジショ
ンが前進第4速であるか否かを判定し、前進第4速のY
ESのときには、最高段の変速段であるので、そのまま
制御を終了する一方、前進第4速でないNOのときに
は、ステップSU2でスロットル弁開度を読み、該スロ
ットル弁開度をステップSU3で第11図及び第12図
に示すシフトアップマップのシフトアップ変速線Luと
照合して、該ストットル弁開度に応じたマップ上の設定
タービン回転数Tsp(map)を読む。次いで、ステップ
U4で実際のタービン回転数Tspを読み出して、ステ
ップSU5で該タービン回転数Tspが上記設定タービン
回転数Tsp(map)より大きいか否かを判定し、Tsp>
Tsp(map)のYESであるときには、さらにステップ
U6でシフトアップ実行フラグ1が“1”であるか否
かを判定し、シフトアップ実行フラグ1=1のYESの
ときには、シフトアップ実行中と判断して、そのまま制
御を終了する。また、シフトアップ実行フラグ1=0の
NOのときには、ステップSU7でテストスイッチ20
8が閉状態にあるか否かを判別すると共に、ステップS
U8で水温スイッチ209が閉状態(エンジン冷機時)
にあるか否かを判別し、水温スイッチ209が開状態に
あるNOのエンジン暖機完了後は、シフトアップ制御を
行うべくステップSU9に進む一方、水温スイッチ20
9が閉状態にあるエンジン冷機時のYESのときには、
前進第4速へのシフトアップ制御を禁止すべく直ちに終
了する。また、テストスイッチ208が閉状態にあるY
ESのときには、水温のスイッチ209の開閉状態に拘
わらず直ちにステップSU9に進む。そして、ステップ
U9でシフトアップ実行フラグ1を“1”にしたの
ち、ステップS 10で変速歯車機構2,3のギヤボジシ
ョンを1段シフトアップする。そのとき、変速中のショ
ックを防止するために、ステップS 11でロックアップ
を所定時間解除するロックアップ解除タイマーをセット
して終了する。
一方、上記ステップSU5で実際のダービン回転数が設
定値以下のTsp≦TSP(map)のNOであるときに
は、ステップS 12で上記シフトアップ変速線Luに
0.8を乗じて第12図で破線にて示すようなヒステリ
シスを持った新たなシフトアップ変速線Lu′を形成
し、この新たなシフトアップ制御線Lu′によって上記
設定タービン回転数TSP(map)を修正する。次い
で、ステップS 13でこの修正タービン回転数Tsp(ma
p)に対して実際のタービン回転数Tspを大小比較し、
TSP>TSP(map)のYESであるときには、直ち
に終了し、TSP≦TSP(map)のNOのときには、
シフトアップ実行フラグ1を零値にリセットしたのち、
終了する。
続いて、シフトダウンの変速制御を第9図に基いて説明
するに、先ず、ステップSD1で前進第4速か否かを判
別すると共に、ステップSD2及びステップSD3で各
々テストスイッチ208及び水温スイッチ209の開閉
状態を判別し、水温スイッチ209が閉状態にあるエン
ジン冷機時のYESのときには、直ちに第3速にシフト
ダウンすべく、ステップS 11に進む。一方、水温スイ
ッチ209が開状態にあるエンジン暖機完了後のNOの
ときには、シフトダウン制御を行うべくステップSD4
に進むと共に、エンジン冷機時でも、テストスイッチ2
08が閉状態にあるYESのときには、ステップSD4
に進んでシフトダウン制御を開始する。
そして、ステップSD4でギヤボジションを読み出し
て、ギヤポジションが前進第1速か否かを判定し、前進
第1速のYESのときには、そのまま制御を終了する一
方、ギヤポジションが前進第1速にないNOのときに
は、ステップSD5でスロットル弁開度を読み、このス
ロットル弁開度をステップSD6で第11図及び第13
図に示すシフトダウンマップのシウトダウン変速線Ld
と照合して、該スロットル弁開度に応じたマップ上の設
定タービン回転数Tsp(map)を読むとともに、ステッ
プSD7で実際のタービン回転数Tspを読み出して、ス
テップSD8で実際のタービン回転数と設定タービン回
転数とを大小比較する。そして、Tsp<Tsp(map)の
YESのときには、さらにステップSD9でシフトダウ
ン実行フラグ2の値を判別し、シフトダウン実行フラグ
2=1のYESのときには、シフトダウン実行中と判断
して、制御を終了する一方、Tsp≧Tsp(map)のNO
のときには、ステップS 10でシフトダウン実行フラグ
2を“1”にしたのち、ステップS 11で変速歯車機構
2,3のギヤボションを1段シフトダウンする。そのと
き変速中のショックを防止するために、ステップS 12
でロックアップを所定時間解除するロックアップ解除タ
イマーをセットして、終了する。
一方、上記ステップSD8で設定タービン回転数Tsp
(map)に対する実際のタービン回転数がTsp≧Tsp(m
ap)NOのときには、ステップS 13でシフトダウン変
速線Ldを0.8で除して第13図で破線にて示すよう
なヒステリシスを持った新たなシフトダウン変速線L
d′を形成し、この新たなシフトダウン制御線Ld′に
よって上記設定タービン回転数Tsp(map)を修正す
る。換言すれば実際のタービン回転数Tspに0.8を乗
じて該実際のタービン回転数Tspを修正する。次いで、
ステップS 14でこの修正された実際のタービン回転数
Tspを設定タービン回転数Tsp(map)と大小比較し、
Tsp<Tsp(map)のYESのときには、直ちに終了す
る一方、Tsp≧Tsp(map)のNOのときには、ステッ
プS 15でシフトダウン実行フラグ2を零値にリセット
したのち、終了する。
次いで、ロックアップ制御を第10図に基いて説明する
に、先ず、ステップSL1でスロットル弁開度センサ2
04及び第4ソレノイドSOL4の作動状態を判別する
と共に、ステップSL2でフットブレーキの状態を判別
し、センサ又はソレノイドが故障状態にあるNOのと
き、又はフットブレーキが踏まれているNOのときには
直ちにステップS 14に進みロックアップを解除する。
一方、上記機器の正常作動時のYESで且つフットブレ
ーキが踏まれていないYESのときには、さらにステッ
プSL3及びステップSL4で各々テストスイッチ20
8及び水温スイッチ209の開閉状態を判別し、水温ス
イッチ209が閉状態にあるYESのエンジン冷機時に
は、上記と同様に直ちにステップS 14に進んでロック
アップを解除する一方、水温スイッチ209が開状態に
あるNOのエンジン暖機完了後は、ステップSL5以降
に進んでロックアップ制御行うと共に、テストスイッチ
208が閉状態にあるYESのときには、エンジン冷機
時でも、ステップSL5以降に進んでロックアップ制御
を行う。また、ステップSL5で現在のレンジ位置及び
モードを判別し、「R」レンジ位置又は「ホールド」モ
ード時のYESのときには、ステップS 14に進んでロ
ックアップを解除する一方、それ以外のときには、ステ
ップSL6以降に進んでロックアップ制御を行う。
そして、ロックアップ制御を行うべく、ステップSL6
でロックアップ解除タイマーの状態を読み、ステップS
L7で該ロックアップ解除タイマーが“0”のリット状
態にあるか否かを判定し、リセット状態にないNOのと
きには、ステップS 14でロックアップを解除して終了
する。
一方、ロックアップ解除タイマーがリセット状態にある
YESのときには、ステップSL8でスロットル弁開度
を第11図及び第14図に示すロックアップマップの第
1ロックアップ解除制御線LF1と照合して、該スロッ
トル弁開度に応じたマップ上の設定タービン回転数Tsp
(map)を読み、その後、ステップSL9で実際のター
ビン回転数Tspを読み出して、ステップS 10で実際の
タービン回転数Tspと設定タービン回転数Tsp(map)
とを大小比較し、Tsp>Tsp(map)のYESのときに
は、ステップS 14でロックアップを解除した後制御を
終了する。一方、Tsp≧Tsp(map)のNOのときに
は、ステップS 11でスロットル弁開度を上記第14図
のロックアップマップの第2ロックアップ解除制御線L
F2と照合して、スロットル弁開度に応じたマップ上の
設定タービン回転数Tsp(map)を読み、その後、ステ
ップS 12で実際のタービン回転数Tspを読み出して、
ステップS 13で実際のタービン回転数Tspと設定ター
ビン回転数Tsp(map)とを大小比較し、Tsp>Tsp(m
ap)のYESのときには、ステップS 14でロックアッ
プを解除したのち制御を終了する。
また、上記ステップS 13でTsp≦Tsp(map)のNO
のときには、今度はステップS 15でスロットル弁開度
を上記ロックアップマップの第1ロックアップ作動制御
線LN1と照合して、該スロットル弁開度に応じたマッ
プ上の設定タービン回転数Tsp(map)を読み、その
後、ステップS 16で実際のタービン回転数Tspを読
み、次いでステップS 17で実際のタービン回転数Tsp
と設定タービン回転数Tsp(map)と大小比較し、Tsp
≦Tsp(map)のNOのときには、そのまま制御を終了
する一方、Tsp>sp(map)のYESのときには、ステ
ップS 18でスロットル弁開度を上記第14図のロック
アップマップの第2ロックアップ作動制御LN2と照合
して、スロットル弁開度に応じたマップ上の設定タービ
ン回転数Tsp(map)を読み、その後、ステップS 19
で実際のタービン回転数Tspを読み、ステップS 20
実際のタービン回転数Tspと設定タービン回転数Tsp
(map)とを大小比較し、Tsp≧Tsp(map)のNOのと
きにはそのまま制御を終了する一方、Tsp<sp(map)
のYESのときには、ステップS 21でロックアップを
行って終了する。
したがって上記実施例においては、車両の組立完了後
は、エンジンは冷機状態にあって、水温スイッチ209
からはエンジン冷機時信号(Hレベル信号)がコントロ
ーラ200へ出力されて、該コントローラ200では、
第5図と如く、上記エンジン冷機時信号がオーバドライ
ブへの変速禁止信号とされて、オーバドライブへの変速
が禁止されると共に、第4図の如く、補正回路231の
OR回路230からロックアップ禁止信号が出力され
て、ロックアップクラッチ9の締結作動が禁止される状
況にある。
今、上記オーバドライブの変速段の正常作動及びロック
アップクラッチ9の正常な締結作動を検査しようとする
場合、検査者は、テストスイッチ208を閉操作する。
このため、コントローラ200では、テストスイッチ2
08から閉操作信号(Hレベル信号)を受信して、第5
図の補正回路231′におけるAND回路234が上記
Hレベル信号を反転して入力して、水温スイッチ209
のエンジン冷機時信号の出力(オーバドライブへの変速
禁止信号の出力)を禁止するので、オーバドライブヘの
シフトアップが可能になる。同様に、第4図の補正回路
231において、水温スイッチ209からのエンジン冷
機時信号(Hレベル信号)はAND回路232に入力さ
れているものの、該AND回路232には、テストスイ
ッチ208からの閉操作信号(Hレベル信号)が反転し
て入力されて、上記エンジン冷機時信号のOR回路23
0への出力が禁止されるので、該OR回路230からの
ロックアップ禁止信号の出力が解除されて、制御回路2
28によるロックアップクラッチ9の締結作動が可能に
なる。その結果、エンジンの運転状態に応じてオーバド
ライブの変速段が作動したり、ロックアップが作動し
て、エンジン冷機時でも、これらの検査が直ちに行われ
ることになる。
ここに、テストスイッチ208は、自動変速機のセンサ
及びソレノイド類の正常作動の検査用として予め備えら
れた機器であって、ロックアップクラッチ9等の作動の
禁止制御を解除するための操作スイッチを兼用している
ので、テストスイッチ208の操作のみで正常作動の検
査が容易に行う得る。しかも、検査用の機器を何ら追設
する必要がないので、コストの上昇を招くことなく、エ
ンジン冷機時にも直ちにオーバドライブやロックアップ
の正常作動を検査して、その故障を検出することができ
る。
尚、上記実施例では、エンジン冷機時にはオーバドライ
ブとロックアップとの双方の作動を禁止したものに対し
て適用したが、本発明は、これらのうち何れか一方の作
動のみを禁止するものに対しても同様に適用し得るのは
勿論である。
(発明の効果) 以上説明したように、本出願に係る二つの発明によれ
ば、オーバドライブ機能及びロックアップ機能の一方又
は双方をエンジン冷機時に禁止するようにした自動変速
機に対して、車両の組立を完了したエンジン冷機時にこ
れら機能の検査を行う場合には、その検査用操作手段を
操作し、この操作により上記オーバドライブ及びロック
アップの作動の禁止制御を解除するので、エンジン冷機
時にも直ちにこれら機能の正常作動を検査し得て、その
故障を容易に検出することができる。
しかも、本発明の故障検出装置によれば、自動変速機の
正常作動の検査用操作手段により、ロックアップ機構等
の作動の禁止制御を解除する操作手段を兼用したので、
1回の操作のみで検査が可能になると共に、低価格で簡
単な構成でもってエンジン冷機時での故障検出を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は自動変速機の機
械部分の構造及び油圧制御回路を示す図、第2図はコン
トローラの内部構成を示す図、第3図(イ)〜(チ)は
各々センサ及びソレノイドの正常作動時及び故障検出時
での信号波形を示す図、第4図はロックアップの作動制
御の具体的機能を示す電子回路図、第5図はオーバドラ
イブの作動制御の具体的機能を示す電子回路図、第6図
はコントローラの要部構成を示すブロック図、第7図な
いし第10図は各々コントローラの具体的作動を示すフ
ローチャート図、第11図ないし第14図はシフトアッ
プ,シフトダウン,ロックアップの各マップを示す図で
ある。 1…トルクコンバータ、2,3…遊星変速歯車機構、9
…ロックアップクラッチ、85…ロックアップバルブ、
200…コントローラ、208…テストスイッチ(検査
用操作手段)、209…水温スイッチ、211…ホール
ドランプ、228…制御回路(制御手段)、231,2
31′…補正回路(補正手段)、232,234…AN
D回路(禁止制御解除手段)、241…変速制御回路、
242…ロックアップ制御回路、243…故障判別回
路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−24464(JP,A) 特開 昭53−148661(JP,A) 実開 昭55−158348(JP,U) 特公 昭59−7867(JP,B2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の運転状態に応じてオーバドライブ機
    構及びロックアップ機構の一方又は双方を作動させる制
    御手段と、エンジン冷機時に上記制御手段によるオーバ
    ドライブ機構及びロックアップ機構の一方又は双方の作
    動制御を禁止する補正手段(231又は231′)とを
    有するコントローラを備えた自動変速機において、自動
    変速機が正常に作動するか否かを検査するために操作さ
    れる検査用操作手段(208)と、エンジン冷機時に該
    検査用操作手段(208)が操作されたとき上記補正手
    段(231又は231′)による作動制御の禁止を解除
    する禁止制御解除手段(232又は234)とを備えた
    ことを特徴とする自動変速機の故障検出装置。
  2. 【請求項2】車両の運転状態に応じてオーバドライブ機
    構及びロックアップ機構の一方又は双方を作動させる制
    御手段と、エンジン冷機時に上記制御手段によるオーバ
    ドライブ機構及びロックアップ機構の一方又は双方の作
    動制御を禁止する補正手段(231又は231′)とを
    有するコントローラを備えた自動変速機の故障検出方法
    において、自動変速機が正常に作動するか否かを検査し
    ようとするとき、その検査用操作手段(208)の操作
    により上記コントローラの補正手段(231又は23
    1′)によるオーバドライブ機構及びロックアップ機構
    の作動の禁止制御を解除させて、オーバドライブ機構及
    びロックアップ機構の作動を検査することを特徴とする
    自動変速機の故障検出方法。
JP61198599A 1986-08-25 1986-08-25 自動変速機の故障検出方法及びその故障検出装置 Expired - Lifetime JPH0610503B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5124464A (ja) * 1974-08-23 1976-02-27 Toyota Motor Co Ltd Oobadoraibutoransumitsushonseigyosochi
JPS55158348U (ja) * 1979-04-28 1980-11-14

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