JPH0610443Y2 - 対数変換回路 - Google Patents

対数変換回路

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JPH0610443Y2
JPH0610443Y2 JP2626390U JP2626390U JPH0610443Y2 JP H0610443 Y2 JPH0610443 Y2 JP H0610443Y2 JP 2626390 U JP2626390 U JP 2626390U JP 2626390 U JP2626390 U JP 2626390U JP H0610443 Y2 JPH0610443 Y2 JP H0610443Y2
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current
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幸典 木谷
弘一 酒井
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、トランジスタ差動対を非線形素子として用い
た対数変換回路に関する。
〔従来の技術〕
第2図は、従来の対数変換回路の一例を説明する為の図
である。
同図において、13は演算増幅器、14は非線形素子で
あるダイオード、15はバイアス電圧源である。このよ
うな回路においては、その入力電流Iはダイオード1
4へ流れ、演算増幅器13の出力には次の如き電圧V
が得られる。
=−fI……(1) 但し、fは非線型素子の電流−電圧特性を示す関数であ
る。対数特性をもつダイオード14を用いれば、入力電
流の対数変換された出力電圧が得られる。一般に、非線
型素子としては、ダイオードの順方向電流と順方向電圧
との関係を利用したものが広く知られている。
第2図の実施例は、入力電流を対数関数に応じた出力電
圧Vに変換する回路の一例を示すものである。非線型
素子としてダイオード14を用いた例を示しており、ダ
イオードの特性は、次式のように表される。
但し、Iは順方向電流、Vはダイオードの順方向電
圧、Iは飽和電流、qは電子の電荷、kはボルツマン
定数、Tは絶対温度である。
ここで、K・T/qを熱電圧Vと置き換えて以下に説
明する。
ダイオードの順方向電圧Vは、次式のように表され
る。
又、I/I≫1とすれば、(3)式は次式の如く表さ
れる。
従って、第2図に示したようにダイオード14を非線型
素子として用いた対数変換回路にあっては、(4)式に示
した順方向電流Iの代わりに入力電流Iを置き換え
ることによって、表すことができる。出力電圧Vは、
入力電流Iの対数関数として表される。
〔考案が解決しようとする課題〕
第2図の対数変換回路は、非線形素子としてダイオード
14が用いられており、入力電圧Vに対して、出力電
圧Vは、ダイオード14の順方向電圧V(約0.7
ボルト)だけ電位が低い出力電圧となり、対数変換回路
の入出力端子間に電位差が発生する為に入出力電圧を一
定とする必要のある用途に使用する場合には好ましくな
い。又、2乃至3ボルトの低電圧源で使用する場合は、
入力電圧が順方向電圧V分低下する為に充分に振幅が
取れない欠点がある。
更に、ダイオードには、増幅作用は存在しない為に、比
較的大きな電流をバイアス電流として流す必要がある為
に、消費電流が大きくなる欠点があり、省電流化には好
ましくない。
無論、第2図の対数変換回路は、演算増幅器13が用い
られている為に、オフセットが発生して入力電圧の対数
変換に好ましくない影響を与える欠点がある。
本考案は、上述の如き課題に基づいてなされたもので、
その主な目的は、入出力電圧端子間に電位差を発生する
ことのない対数変換回路を提供するものである。
本考案の他の目的は、非線型素子のバイアス電流を自動
補正してオフットの発生を解消した対数変換回路を提供
するものである。
本考案は、他の目的は、消費電流を低減できる対数変換
回路を提供するものである。
〔課題を解決する為の手段〕
本考案の対数変換回路は、演算増幅器の反転入力端子と
その出力端子間に、バイアス電流が制御されたトランジ
スタ差動対を用い、該トランジスタ差動対を形成するト
ランジスタのベースを夫々接続して該トランジスタ差動
対を非線形素子として用いたものである。
〔作用〕
本考案の対数変換回路は、演算増幅器の反転入力端子と
出力端子間に接続される非線型素子としてトランジスタ
差動対を用いたので、それ自体が利得を有する素子とし
たことによって、オフセットの発生の低減と消費電流の
低減が図られるものである。
〔実施例〕
第1図は、本考案に係る対数変換回路の一実施例であ
り、図において、1は入力端子、2は出力端子、3は演
算増幅器、4は非線型素子である。非線型素子4は、ト
ランジスタQ,Qからなるトランジスタ差動対と、
トランジスタQのコレクタに接続されたダイオード接
続されたトランジスタQとトランジスタQからなる
電流ミラー回路5と、トランジスタQのコレクタに接
続されたダイオード接続されたトランジスタQとトラ
ンジスタQからなる電流ミラー回路6と、トランジス
タQ乃至Qからなる電流ミラー回路7と、電流源回
路8から構成されており、トランジスタQ乃至Q
エミッタは、夫々電源端子9に接続され、電圧源Bに接
続され、トランジスタQ,Qのエミッタは接地され
ている。更に、トランジスタQのベースは、トランジ
スタQとQの共通接続されたコレクタに接続される
と共に、演算増幅器3の反転入力端子に接続されてい
る。トランジスタQのベースは、演算増幅器3の出力
端子に接続されている。演算増幅器3の正転入力端子に
は、バイアス電圧源11が接続されている。入力端子1
と演算増幅器3の反転入力端子間に抵抗10が接続され
ている。
次に、第1図の対数変換回路に用いられた非線型素子4
の対数変換関数について説明する。
入力端子1に入力電圧Vが印加されると、抵抗10に
は、次式で表される電流Iが流れる。
=V/R10……(1) (但し、R10は抵抗10の抵抗値) この電流Iは非線型回路4のトランジスタ差動対を形
成するトランジスタQのベース及びトランジスタ
,Qの共通接続されたコレクタに電流Iが供給
される。差動対トランジスタQ、Qに電流源回路8
によってバイアス電流Iが供給されるようになされ、
トランジスタQ,Qのコレクタ電流としてI,I
が流れる。従って、コレクタ電流I.Iは、次式
の如き電流が流れる。
=(I+I)/2……(2) I=(I−I)/2……(3) 又、電流ミラー回路5,6の出力段からトランジスタQ
,Qのコレクタ電流I,Iと等しい電流I
が夫々トランジスタQ,Qを介して流れる。ト
ランジスタQのコレクタからミラー電流Iが電流ミ
ラー回路7のバイアス段を形成するトランジスタQ
に供給される。電流ミラー回路7の出力段のトラン
ジスタQには、ミラー電流Iと電流Iが供給され
るようになされ、トランジスタQのミラー電流I
しては、次式に示したミラー電流で供給される。
=(I+D)/2……(4) 又、差動対トランジスタQ,Qのベース・エミッタ
間電圧VBE1,VBE2は、次式のように表される。
本考案の対数変換回路の出力電圧Vは、差動対をなす
トランジスタQ,Qのベース間の電圧ΔVであるの
で、 V=ΔV=VBE1−VBE2……(7) となる。
従って、(7)式に(5),(6)式を夫々代入して出力電圧V
を求めると、出力電圧Vは次式のように表される。
従って、第1図の対数変換回路は、(8)式で示した対数
関数を有する出力電圧Vに入力電圧VINが変換され
ることが明らかである。
本考案の対数変換回路は、演算増幅器3の反転入力端子
に、トランジスタQのベースが接続され、その出力端
子には、トランジスタQのベースが接続され、非線型
素子4として差動対トランジスタQ,Qが用いられ
ている。そのトランジスタ差動対のバイアス電流が電流
源回路8によって定電流化され、且つ電流ミラー回路
5,6及び7によって安定化されるように構成されてお
り、従って、演算増幅器3の入出力端子間には、無信号
時には、電位差が発生しない。無論、トランジスタ差動
対によるオフセットも発生することがない。更に、電源
電圧が2乃至ボルトの低電圧源であっても効率のよい対
数変換が可能となる。
又、非線型素子がトランジスタQ,Qからなる差動
対で構成されており、それ自体に利得を有している為
に、そのバイアス電流を小さく設定することができる。
無論、電流ミラー回路5乃至7は、第1図の実施例に限
定することなく、公知の種々のものが適応できることは
言うまでもない。又、差動対トランジスタは、PNPト
ランジスタを用いても良いことは明らかである。
〔効果〕
本考案の対数変換回路は、非線型素子としてトランジス
タ差動対が用いられており、その結果としてトランジス
タ差動対のバイアス電流を安定化するべく電流ミラー回
路を用いて制御することが容易となる利点があり、オフ
セットが発生しようとする場合であっても、自動的に補
正してバイアス電流を安定する特徴を有する。
従って、無信号時は、対数変換回路の入出力端子間に電
位差が発生しない利点があり、本考案の対数変換回路を
2乃至3ネボルトの低電圧源で使用した場合であって
も、出力信号電圧が充分な振幅が取れる為に歪みの発生
しない変換特性の良い対数変換回路を提供できる利点が
ある。
更に、本考案の対数変換回路は、トランジスタ差動対が
用いられている為に、それ自体に利得を有する為に消費
電流を低減できる利点がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本考案の対数変換回路の一実施例を示す回路
図、第2図は、従来の対数変換回路の一例を示す回路図
である。 3:演算増幅回路,4:非線型素子,5乃至7:電流ミ
ラー回路,8:電流源回路,11:バイアス電圧源

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】演算増幅器の反転入力端子とその出力端子
    間に、トランジスタ差動対を形成するトランジスタのベ
    ースを夫々接続して該トランジスタ差動対を非線形素子
    として用いたことを特徴とする対数変換回路。
JP2626390U 1990-03-15 1990-03-15 対数変換回路 Expired - Lifetime JPH0610443Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2626390U JPH0610443Y2 (ja) 1990-03-15 1990-03-15 対数変換回路

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JP2626390U JPH0610443Y2 (ja) 1990-03-15 1990-03-15 対数変換回路

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Publication Number Publication Date
JPH03119252U JPH03119252U (ja) 1991-12-09
JPH0610443Y2 true JPH0610443Y2 (ja) 1994-03-16

Family

ID=31529168

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