JPH0610400U - 抗煙性ビニル壁紙 - Google Patents

抗煙性ビニル壁紙

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JPH0610400U
JPH0610400U JP812792U JP812792U JPH0610400U JP H0610400 U JPH0610400 U JP H0610400U JP 812792 U JP812792 U JP 812792U JP 812792 U JP812792 U JP 812792U JP H0610400 U JPH0610400 U JP H0610400U
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JP
Japan
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wallpaper
vinyl
smoke
sheet
layer
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Pending
Application number
JP812792U
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English (en)
Inventor
純一郎 平井
Original Assignee
トキワ工業株式会社
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Publication of JPH0610400U publication Critical patent/JPH0610400U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁紙の汚れ拭いを容易にする。 【構成】 エチレン・ビニルアルコール共重合体からな
る表面シート1の片面に発泡層2を介して裏紙3を添わ
せて抗煙性ビニル壁紙4を積層形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はインテリア用壁紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のインテリア用壁紙には、大きく分けると、使用した化学的素材の違いに よるものと、積層構造の違いによるものとに分けることができるが何れの場合も メーカーによって異なる為に非常に多くの種類が存在する。そこで本考案との関 係からすると、図2のようにビニル製表面シート2に裏紙3を貼付した普通のビ ニル壁紙と、裏紙とビニル製表面シートとの間に発泡層を介在させた普通のビニ ル壁紙とに分かれるが、この他にも発水性汚れ防止壁紙などがあり、その使用に 当っては下地基板a上に澱粉糊(デキストリン)を用いて貼り付けるものであった 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記両従来例においては、何れも表面シートとして、印刷やエンボス 加工を施したビニルシートを用いており、ビニルシートは通常、タバコの煙中に あるタール分を透して内部まで浸透するので壁紙表面が汚れた場合払拭してもき れいに取れない、それ許りでなく壁紙を下地基板へ貼着する場合、澱粉糊を使っ て貼り付けているので澱粉糊の水分が下地に含まれる水溶性の色素(例えばベニ ヤ板のアクや着色色素)を溶出したものがビニルシートの表面に移行し蓄積され 変色して現れるので拭い切れない。又、ビニルシートに塑性を与えるために混入 した可塑剤の滲出により汚れ易いなどの問題点があった。そこで本考案は上記従 来例のビニルシートの欠点を除き、容易に汚れを拭き取ることができる壁紙を提 供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
エチレン・ビニルアルコール共重合体からなる表面シートの片面に発泡層を介 して裏紙を添着し、積層形成してなる。
【0005】
【作用】
本考案ビニル壁紙はタール分や下地成分を透過させないエチレン・ビニルアル コール共重合体のシートにより表面がガードされるので、表面シートであるビニ ルシート層の内部まで変色原因物質が浸入しないから、表面を拭うだけで容易に 、元の状態に戻すことができる。
【0006】
【実施例】
以下本考案について図面に示す実施例により詳細に説明すると、図1のように 、ガスの通過を阻止すると共に、ビニルシート層中の油性分を通さず、しかも有 機溶剤にも耐え、低帯電性、耐侯性に優れたエチレン・ビニルアルコール共重合 体からなる表面シート1の片側に、発泡層2を介して裏紙3を貼付して抗煙性ビ ニル壁紙4を構成し、これを下地基板aの表面に澱粉糊などにより貼着する。
【0007】 次に上記抗煙性ビニル壁紙4と、従来の普通のビニル壁紙及び普通の発泡ビニ ル壁紙とを用意して、これを内容積40lの大きさのボックス内に静置し、1回 に2時間かけて5本の紙巻タバコを燻蒸すること、これを4回繰り返し、通算8 時間に亘るヤニ付着テストを行った結果、従来の壁紙では何れも略同程度に煙で 汚染されるが、本考案の壁紙ではその約1/2程度の汚染であることが確かめら れた。そこで上記3種類の壁紙の汚染面を2倍に稀釈したマジックリン[商品名] (アルカリ洗剤)を含浸した布で拭い取るテストをしたところ、従来から使用して いる普通のビニル壁紙と、普通の発泡ビニル壁紙では何れも、その約30%程度 が拭われただけで大きい変化は見られなかったが、しかし、本考案の抗煙性ビニ ル壁紙では付着したヤニの95%以上を拭い取ることができた。又、拭き取りに 使用する洗滌液は前記マジックリン[商品名]のみでなく、普通の石鹸水、エタノ ール、ベンジンの何れでも可能である。
【0008】 ここで上記本考案壁紙の抗煙性について見ると、エチレン・ビニルアルコール 共重合体のシートは、外部からのタバコのヤニをシート層の内部に滲透させず、 或程度撥ね返す作用と、発泡層内の可塑剤を全く通さない作用があるものと推察 でき、その結果本考案壁紙を内装した場合、壁紙の表面に張り付けられたエチレ ン・ビニルアルコール共重合体のシート層が下地に含まれる色素の移行を防止す る(移行現象の原因としては室内の湿度、温度の変動により水分や油分の表面へ の移行が発生する為、室内と壁面との間に遮断層となる層を設けることにより移 行を防止する。)ので該シート層は全く変色の影響を受けないことになる。
【0009】
【考案の効果】
本考案の壁紙は上記のようになり、壁表面に結露しても水分の通過を遮断する ので、下地の糊が湿気によって湿りカビが発生するのを防止したり、構造物内側 の鉄材や釘に錆びを発生させない。又シリコンやフッソコートを施した発水性汚 れ防止壁紙では石鹸水で拭くと、その後の汚れ防止効果が低下するが本考案では 全く影響がない。更に内装施行時に不要個所に付着した糊は拭き取り容易である と共に下地に塗布した糊の経年変化により生じた変色の影響を全く受けない。又 工場地帯や温泉地または自動車の排気ガス等に含まれる亜硫酸ガス等によりビニ ル層表面に印刷した光沢性インキ(アルミニウム,銅等の金属成分)を化学的に 変色させることを防止する。更に壁紙の表面に油煙や水溶性の物質が付着して壁 紙の中に浸透すると云うことは、その浸透に伴い臭い(例えば、タバコの臭いや トイレのアンモニア臭等)も染み付くと云うことになるが、これをも防止する。 その他ペンキや粘着テープの接着剤を表面シートから容易に拭い取れること及び 発泡層中の可塑剤の表面への移行を阻止するので可塑剤による汚れの防止と、該 可塑による表面シートの物性低下を招来しない。
【提出日】平成5年4月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 次に上記抗煙性ビニル壁紙4と、従来の普通のビニル壁紙及び普通の発泡ビニ ル壁紙とを用意して、これを内容積4001の大きさのボックス内に静置し、1 回に2時間かけて5本の紙巻タバコを燻蒸すること、これを4回繰り返し、通算 8時間に亘るヤニ付着テストを行った結果、従来の壁紙では何れも略同程度に煙 で汚染されるが、本考案の壁紙ではその約1/2程度の汚染であることが確かめ られた。そこで上記3種類の壁紙の汚染面を2倍に稀釈したマジックリン[商品 名](アルカリ洗剤)を含浸した布で拭い取るテストをしたところ、従来から使 用している普通のビニル壁紙と、普通の発泡ビニル壁紙では何れも、その約30 %程度が拭われただけで大きい変化は見られなかったが、しかし、本考案の抗煙 性ビニル壁紙では付着したヤニの95%以上を拭い取ることができた。又、拭き 取りに使用する洗滌液は前記マジックリン[商品名]のみでなく、普通の石鹸水 、エタノール、ベンジンの何れでも可能である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【考案の効果】
本考案の壁紙は上記のようになり、壁表面に結露しても水分の通過を遮断する ので、下地の糊が湿気によって湿りカビが発生するのを防止したり、構造物内側 の鉄材や釘に錆びを発生させない。又シリコンやフッソコートを施した発水性汚 れ防止壁紙では石鹸水で拭くと、その後の汚れ防止効果が低下するが本考案では 全く影響がない。更に内装施時に不要個所に付着した糊は拭き取り容易である と共に下地に塗布した糊の経年変化により生じた変色の影響を全く受けない。又 工場地帯や温泉地または自動車の排気ガス等に含まれる亜硫酸ガス等によりビニ ル層表面に印刷した光沢性インキ(アルミニウム,銅等の金属成分)を化学的に 変色させることを防止する。更に壁紙の表面に油煙や水溶性の物質が付着して壁 紙の中に浸透すると云うことは、その浸透に伴い臭い(例えば、タバコの臭いや トイレのアンモニア臭等)も染み付くと云うことになるが、これをも防止する。 その他ペンキや粘着テープの接着剤を表面シートから容易に拭い取れること及び 発泡層中の可塑剤の表面への移行を阻止するので可塑剤による汚れの防止と、該 可塑による表面シートの物性低下を招来しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案壁紙の拡大縦断側面図である。
【図2】従来の壁紙の拡大縦断側面図である。
【符号の説明】
1 表面シート 2 発泡層 3 裏紙 4 抗煙性ビニル壁紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 27/36 E04F 13/00 B 8913−2E // B44C 7/00 9134−3K

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン・ビニルアルコール共重合体か
    らなる表面シートの片面に発泡層を介して裏紙を添わ
    せ、積層形成したことを特徴とする抗煙性ビニル壁紙。
JP812792U 1992-01-27 1992-01-27 抗煙性ビニル壁紙 Pending JPH0610400U (ja)

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JP812792U JPH0610400U (ja) 1992-01-27 1992-01-27 抗煙性ビニル壁紙

Applications Claiming Priority (1)

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JP812792U JPH0610400U (ja) 1992-01-27 1992-01-27 抗煙性ビニル壁紙

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JPH0610400U true JPH0610400U (ja) 1994-02-08

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ID=11684630

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JP812792U Pending JPH0610400U (ja) 1992-01-27 1992-01-27 抗煙性ビニル壁紙

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07238500A (ja) * 1994-02-28 1995-09-12 Tokiwa Kogyo Kk 壁紙およびその製造方法
JP2015189022A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 大日本印刷株式会社 積層シート

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01279949A (ja) * 1988-01-15 1989-11-10 Kuraray Co Ltd 樹脂組成物及び積層体
JPH03119047A (ja) * 1989-09-14 1991-05-21 Soc Atochem 熱成形可能および/または反復曲げ抵抗性を有するガスバリヤー特性に優れたエチレン/ビニールアルコールコポリマーをベースとしたポリマーアロイ
JPH03287646A (ja) * 1990-04-03 1991-12-18 Showa Denko Kk 樹脂組成物

Patent Citations (3)

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