JPH06103080B2 - 浮力を受ける地下構造物接合構造 - Google Patents

浮力を受ける地下構造物接合構造

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JPH06103080B2
JPH06103080B2 JP13574391A JP13574391A JPH06103080B2 JP H06103080 B2 JPH06103080 B2 JP H06103080B2 JP 13574391 A JP13574391 A JP 13574391A JP 13574391 A JP13574391 A JP 13574391A JP H06103080 B2 JPH06103080 B2 JP H06103080B2
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直樹 古川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下タンク等の浮力を
受ける地下構造物の施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浮力が作用する地下タンク等の地下構造
物の部材寸法は、浮力に対する安全性や強度面からの安
全性の点から決められるが、構造物の大型化、大深度化
にともなって、強度面より浮力に対する安全性の面から
部材の寸法が定まるようになってきた。
【0003】地下タンクを例にとると、地盤を掘削して
孔を形成し、この孔の中に一部若しくは全部を埋める地
下タンクが開発されているが、従来図13に示すように、
側壁aと底版bを囲むように側壁aから若干離れて連続
地中壁cを構築していた。連続地中壁cは土留、止水の
ためであって、その下端は不透水層まで到達している。
【0004】また、他の従来例として図14に示すよう
に、連続地中壁cと側壁aを接触して形成し、両者間に
連結鉄筋dを介在させたものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記図13に示す地下タ
ンクでは、地下水の浮力を側壁、底版で受けるため、或
る程度の重量を有するものでなくてはならない。したが
って側壁a、底版bの部材厚が応力度(強度的) の点よ
りも、浮力に対する安定性の点から決まるため、部材厚
が大きくなる。また、側壁aと連続地中壁cの間にすき
間があるため掘削土量が増え、側壁の外側型枠も必要と
なる。さらに、側壁aと連続地中壁cが離れているた
め、連続地中壁cの周長が長くなってしまう。
【0006】図14に示す地下タンクでは、側壁aと連続
地中壁cを連結しているので、この連続地中壁cの重量
を地下タンクの浮力に対する抵抗力として見ることがで
き側壁aや底版bの厚さを大きくする必要がなくなる。
また、連続地中壁cと側壁aを接触して形成するので掘
削量が少なく、側壁外側の型枠も不要であり連続地中壁
cの周長も小さなものですむ。
【0007】しかし、連続地中壁cに側壁aと連続地中
壁cを鉄筋dにより連結しているため、地盤が堅固でな
く、支持力が不足する場合、地下タンク躯体の重量を連
続地中壁に伝えることになるため、この鉄筋dによる結
合個所を大きくかつ数多く設けなければならず、コスト
アップにつながる。構造物の大型化に伴い、浮力に対す
る抵抗力の不足分に較べ、地下タンク躯体重量による伝
達力が大きくなってきており、鉄筋の量が、浮力でなく
躯体重量で決まることが多くなっている。
【0008】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、掘削量が少なく、側壁や底版の厚さを大きくする必
要がないように連続地中壁と躯体側壁を接触して形成
し、かつ結合させる場合に支持力が不足し地盤が沈下す
る場合でも、浮力に対する躯体重量の不足分のみ連続地
中壁の重量を利用するように結合してコストダウンを実
現できる浮力を受ける地下構造物の接合構造を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、地盤に掘削した孔の底面に当接して形成する
底版と、この底版の外周から上方に立ち上げる側壁を備
えた躯体を有する地下構造物において、連続地中壁に近
接して前記側壁を形成し、この側壁側と連続地中壁側と
に相互に遊嵌するもしくは当接する支持部材を突設し、
かつ連続地中壁側の支持部材は側壁側の沈下を許容する
大径のものもしくは伸長可能なものとし、躯体完成後、
支持部材間または支持部内をグラウトして固定すること
を要旨とするものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、施工中は躯体のコンクリート
打設による荷重増加により躯体は沈下するが、連続地中
壁に力は伝達されない。そして、躯体構築後、グラウト
することにより鉛直方向の結合が得られ、躯体の浮力に
対し連続地中壁の重量が抵抗として利用できる。
【0011】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図9〜図12は本発明の浮力を受ける地下構造
物の施工法の1実施例を示す各工程の部分側面図で、図
9に示すように連続地中壁1を先に施工すべき地下タン
クを囲むように円形に施工する。この連続地中壁1は止
水と土留を行うものとして下端は不透水層まで到らせ
る。そして、図1、図2に示すように連続地中壁1内に
は、上下方向の中間部に鉄板2をベースとして埋設し、
この鉄板2から支持部材としての短尺な鋼管3を水平方
向に突設した。
【0012】図10に示すように、連続地中壁1の内側を
掘削して孔4を形成する。次いで、図11に示すようにこ
の孔4の底面にコンクリートを打設して底版5を地盤に
当接するように形成する。さらに、底版5の外周からは
上方に側壁6を立ち上げる。側壁6は前記した連続地中
壁1に近接して形成する。側壁6の外周面には鉄板2を
ベースとして埋設し、この鉄板2から支持部材としての
短尺な鋼管7を水平方向に突設させておき、前記鋼管3
内に遊嵌させる。
【0013】鋼管3は鋼管7よりも大径のもので、前記
遊嵌は側壁6側の沈下で鋼管7の下降を許容する隙間を
確保するものとした。また、鋼管7はコンクリート8で
充填しておく。さらに、鋼管7の外周部付近に鋼管3は
鋼管7間に開口するグラウトホース9を側壁6側に埋設
する。
【0014】側壁6を順次立上げて底版5とで躯体を構
築していくが、この躯体の自重で地盤が沈下し、側壁6
が連続地中壁1に対して下降すると、図3、図4に示す
ように鋼管7の位置も鋼管3内で上方から下方へ移動す
る。
【0015】躯体完成後、前記グラウトホース9により
鋼管3と鋼管7間にグラウト材10を注出してこのグラウ
ト材10で鋼管3と鋼管7を固定する。また、図12に示す
ように側壁6上には屋根11を載置し、周囲に盛土12を施
す。
【0016】以上のように連続地中壁1から突設した鋼
管3と側壁6から突出した鋼管7によって鉛直方向の力
を伝達する支承が形成され、躯体の浮力に対し連続地中
壁1の重量が抵抗として利用できる。
【0017】図5、図6は本発明の第2実施例を示すも
ので、連続地中壁1側のベースとしての鉄板2には、外
箱13aとこの外箱13aに対して下方へ移動可能な内箱13
bとからなる引き出し形式の伸縮可能な支持部材を設
け、これら外箱13aと内箱13bとにグラウト材を注入す
るグラウトホース9を外箱13aに設ける。
【0018】また、側壁6側のベースとしての鉄板2に
はコンクリート8で充填した箱体14を突設し、この箱体
14の上面は前記外箱13a内に収まる内箱13bの下面に当
接させる。
【0019】工程はほとんど前記第1実施例と同じなの
で図示は省略するが、側壁6を順次立上げて底版5とで
躯体を構築していく際にこの躯体の自重で地盤が沈下
し、側壁6が連続地中壁1に対して下降すると、図7、
図8に示すように箱体14の位置も下がり、その分内箱13
bが引き出される。
【0020】躯体完成後、前記グラウトホース9により
外箱13aと内箱13b内にグラウト材10を注出して固定す
る。
【0021】
【発明の効果】以上のべたように本発明の浮力を受ける
地下構造物の施工法は、側壁と連続地中壁を近接して形
成するため、掘削量を少なくすることができるとともに
連続地中壁の周長を短くすることができ、施工費を安価
にすることができる。さらに、側壁と連続地中壁を結合
させたため、連続地中壁にも底版や側壁が受ける浮力を
伝達して連続地中壁も浮力への抵抗力を担うことにな
る。従って側壁や底版の厚さを比較的小さくすることが
でき、施工費を安価にすることができる。
【0022】しかも、かつ結合させる場合に、地盤が沈
下する場合でも、浮力に対する躯体重量の不足分のみ連
続地中壁の重量を利用するように結合して、結合部の最
小化を図り、コストダウンを実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浮力を受ける地下構造物の施工法の第
1実施例を示す沈下前の要部の縦断側面図である。
【図2】図1のA−A線矢視図である。
【図3】第1実施例を示す沈下後の要部の縦断側面図で
ある。
【図4】図3のA−A線矢視図である。
【図5】第2実施例を示す沈下前の要部の縦断側面図で
ある。
【図6】図5のA−A線矢視図である。
【図7】第2実施例を示す沈下後の要部の縦断側面図で
ある。
【図8】図7のA−A線矢視図である。
【図9】本発明の浮力を受ける地下構造物の施工法の第
1実施例を示す第1工程の側面図である。
【図10】本発明の浮力を受ける地下構造物の施工法の
第1実施例を示す第2工程の側面図である。
【図11】本発明の浮力を受ける地下構造物の施工法の
第1実施例を示す第3工程の側面図である。
【図12】本発明の浮力を受ける地下構造物の施工法の
第1実施例を示す第4工程の側面図である。
【図13】従来例を示す部分縦断側面図である。
【図14】他の従来例を示す部分縦断側面図である。
【符号の説明】
1…連続地中壁 2…鉄板 3…鋼管 4…孔 5…底版 6…側壁 7…鋼管 8…コンクリート 9…グラウトホース 10…グラウト材 11…屋根 12…盛土 13a…外箱 13b…内箱 14…箱体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に掘削した孔の底面に当接して形成
    する底版と、この底版の外周から上方に立ち上げる側壁
    を備えた躯体を有する地下構造物において、連続地中壁
    に近接して前記側壁を形成し、この側壁側と連続地中壁
    側とに相互に遊嵌する支持部材を突設し、かつ連続地中
    壁側の支持部材は側壁側の沈下を許容する大径のものと
    し、躯体完成後、支持部材間をグラウトして固定するこ
    とを特徴とした浮力を受ける地下構造物の接合構造。
  2. 【請求項2】 地盤に掘削した孔の底面に当接して形成
    する底版と、この底版の外周から上方に立ち上げる側壁
    を備えた躯体を有する地下構造物において、連続地中壁
    に近接して前記側壁を形成し、この側壁側と連続地中壁
    側とに相互に当接する支持部材を突設し、かつ連続地中
    壁側の支持部材を側壁側の沈下を許容する伸長可能なも
    のとし、躯体完成後、この伸長可能な支持部内をグラウ
    トして固定することを特徴とした浮力を受ける地下構造
    物の接合構造。
JP13574391A 1991-05-09 1991-05-09 浮力を受ける地下構造物接合構造 Expired - Fee Related JPH06103080B2 (ja)

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