JPH06103017B2 - リコイル始動装置 - Google Patents
リコイル始動装置Info
- Publication number
- JPH06103017B2 JPH06103017B2 JP60204359A JP20435985A JPH06103017B2 JP H06103017 B2 JPH06103017 B2 JP H06103017B2 JP 60204359 A JP60204359 A JP 60204359A JP 20435985 A JP20435985 A JP 20435985A JP H06103017 B2 JPH06103017 B2 JP H06103017B2
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- Japan
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- ratchet
- reel
- fixed shaft
- pulley
- rope
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は汎用エンジンなどの始動に使用されるリコイル
始動装置に関するものである。
始動装置に関するものである。
汎用エンジンの始動機としてはリコイル始動装置が多く
使用されている。このリコイル始動機は、リールに巻回
したロープを牽引することによりリールを回転させ、そ
のリールに半径方向外側へ出没するように設けたラチェ
ットを突出させて、クランク軸側のプーリに係合させる
ようにしたものである。
使用されている。このリコイル始動機は、リールに巻回
したロープを牽引することによりリールを回転させ、そ
のリールに半径方向外側へ出没するように設けたラチェ
ットを突出させて、クランク軸側のプーリに係合させる
ようにしたものである。
ところが、従来のリコイル装置では、上記ラチェットが
エンジンの運転中に、そのエンジン振動や自重によって
外側へ突出し、クランク軸側のプーリと接触することに
より騒音を発生することなどがある。
エンジンの運転中に、そのエンジン振動や自重によって
外側へ突出し、クランク軸側のプーリと接触することに
より騒音を発生することなどがある。
本発明の目的は、リールに取り付けたラチェットがエン
ジンの運転中に半径方向外側に突出し、騒音などを発生
することがないようにしたリコイル始動装置を提供する
ことにある。
ジンの運転中に半径方向外側に突出し、騒音などを発生
することがないようにしたリコイル始動装置を提供する
ことにある。
上記目的を達成する本発明は、ロープを巻回したリール
を固定軸に戻しばねを介して回動自在かつ自動復帰可能
に支持すると共に、そのリールの側面にクランク軸に固
定したプーリと係合可能なラチェットを軸部を支点とし
て揺動自在に支持し、該ラチェットをその背面の先端部
側に前記リールの半径方向外側に突出する係合用のフッ
クを有して構成し、さらに前記固定軸上に巻きばねのコ
イル部を摩擦嵌合させると共に、該巻きばねの両端をコ
イル部外方に延長し、前記リールが復帰した状態におい
て、ラチェットを前記固定軸に当接させ、かつ前記巻き
ばねの一方の延長部を抑え部として前記リールの復帰方
向に下降するラチェットの背面と係合させ、該ラチェッ
トのリール半径方向外側への揺動を規制し、かつ前記巻
きばねの他方の延長部をガイド部として前記ラチェット
の先端部からやや離間して対設させ、前記ロープの牽引
によるリールの回転時に、前記抑え部は前記背面との係
合が解かれてラチェットの揺動規制を解除すると共に、
前記ガイド部に前記ラチェット先端部を当接させて前記
リールの半径方向外側へ案内しながら前記ラチェットの
フックを前記プーリに係合させる構成にしたことを特徴
とするものである。
を固定軸に戻しばねを介して回動自在かつ自動復帰可能
に支持すると共に、そのリールの側面にクランク軸に固
定したプーリと係合可能なラチェットを軸部を支点とし
て揺動自在に支持し、該ラチェットをその背面の先端部
側に前記リールの半径方向外側に突出する係合用のフッ
クを有して構成し、さらに前記固定軸上に巻きばねのコ
イル部を摩擦嵌合させると共に、該巻きばねの両端をコ
イル部外方に延長し、前記リールが復帰した状態におい
て、ラチェットを前記固定軸に当接させ、かつ前記巻き
ばねの一方の延長部を抑え部として前記リールの復帰方
向に下降するラチェットの背面と係合させ、該ラチェッ
トのリール半径方向外側への揺動を規制し、かつ前記巻
きばねの他方の延長部をガイド部として前記ラチェット
の先端部からやや離間して対設させ、前記ロープの牽引
によるリールの回転時に、前記抑え部は前記背面との係
合が解かれてラチェットの揺動規制を解除すると共に、
前記ガイド部に前記ラチェット先端部を当接させて前記
リールの半径方向外側へ案内しながら前記ラチェットの
フックを前記プーリに係合させる構成にしたことを特徴
とするものである。
以下、本発明を図に示す実施例により説明する。
図において、1はケーシングで、その内側の側面に固定
軸2が固着されている。固定軸2にはリール3が回動自
在に支持され、そのリール3にロープ4が巻回されてい
る。ロープ4の内端はリール3に固定され、外端部はケ
ーシング1に設けた挿通部5から外側へ延長し、その延
長端にハンドル6が取り付けられている。また、このリ
ール3の側面とケーシング1の間にはゼンマイばねから
なる戻しばね7が介在し、この戻しばね7によりリール
3はロープ4が巻き戻される回転方向に付勢されてい
る。
軸2が固着されている。固定軸2にはリール3が回動自
在に支持され、そのリール3にロープ4が巻回されてい
る。ロープ4の内端はリール3に固定され、外端部はケ
ーシング1に設けた挿通部5から外側へ延長し、その延
長端にハンドル6が取り付けられている。また、このリ
ール3の側面とケーシング1の間にはゼンマイばねから
なる戻しばね7が介在し、この戻しばね7によりリール
3はロープ4が巻き戻される回転方向に付勢されてい
る。
上記固定軸2上には抑え板8が固定されている。さらに
その外側には、図示しないエンジンのクランク軸に固定
されたプーリ16が対設されている。そのプーリ16の内周
面には複数の係合凹部17が一定間隔に形成されている。
上記抑え板8と対面するリール3の側面には、ラチェッ
ト9が軸部10を支点に揺動自在に支持されている。この
ラチェット9は、背面9bの先端部9a側にプーリ16と係合
可能なリール3の半径方向外側に突出した係合用のフッ
ク11を有して構成されている。また、抑え板8中央に形
成された円筒部8a上には、巻きばね12のコイル部を摩擦
嵌合させると共に、その両端をコイル部外方に延長して
いる。
その外側には、図示しないエンジンのクランク軸に固定
されたプーリ16が対設されている。そのプーリ16の内周
面には複数の係合凹部17が一定間隔に形成されている。
上記抑え板8と対面するリール3の側面には、ラチェッ
ト9が軸部10を支点に揺動自在に支持されている。この
ラチェット9は、背面9bの先端部9a側にプーリ16と係合
可能なリール3の半径方向外側に突出した係合用のフッ
ク11を有して構成されている。また、抑え板8中央に形
成された円筒部8a上には、巻きばね12のコイル部を摩擦
嵌合させると共に、その両端をコイル部外方に延長して
いる。
巻きばね12の一方の延長部12aは、ラチェット9の側面
を通ってリールの復帰方向に下降する背面9bに係合し、
ラチェット9を抑え板8を介して固定軸2に当接させた
状態で、ラチェット9のリール半径方向外側への揺動を
規制し、ラチェット9をリール3の半径方向内側へ常に
付勢してており、抑え部13として機能している。ロープ
の牽引によりリールが回転する時、延長部12aはその規
制が解除されるようになっている。また、他方の延長部
12bは、第1,2図に示すように、ラチェット9の先端部9a
の前方側を半径方向斜めに延長し、先端部9aからやや離
間して対設されており、その先端部9aのガイド部14とし
て機能するようになっている。すなわち、このガイド部
14は、ラチェット9がリール3と共に第1図に示す矢印
方向に回転するとき、鎖線の位置から移動して先端部9a
をガイド部14に当接させたのち、そのガイド面14aに沿
って半径方向外側へ強制移動させ、実線で示すようにプ
ーリ16の係合凹部17に係合させるようにする。
を通ってリールの復帰方向に下降する背面9bに係合し、
ラチェット9を抑え板8を介して固定軸2に当接させた
状態で、ラチェット9のリール半径方向外側への揺動を
規制し、ラチェット9をリール3の半径方向内側へ常に
付勢してており、抑え部13として機能している。ロープ
の牽引によりリールが回転する時、延長部12aはその規
制が解除されるようになっている。また、他方の延長部
12bは、第1,2図に示すように、ラチェット9の先端部9a
の前方側を半径方向斜めに延長し、先端部9aからやや離
間して対設されており、その先端部9aのガイド部14とし
て機能するようになっている。すなわち、このガイド部
14は、ラチェット9がリール3と共に第1図に示す矢印
方向に回転するとき、鎖線の位置から移動して先端部9a
をガイド部14に当接させたのち、そのガイド面14aに沿
って半径方向外側へ強制移動させ、実線で示すようにプ
ーリ16の係合凹部17に係合させるようにする。
上述したコイル始動装置によりエンジンを始動するとき
は、ハンドル6によってロープ4を引っ張りリール3を
回転させると、抑え部13は背面9bとの係合が解かれて、
抑え部13によるラチェット9の外側への揺動の規制が解
除され、前述したようにラチェット9の先端部9aがガイ
ド部14に案内され半径方向外側へ向かい、フック11をプ
ーリ16の係合凹部17に係合させる。このフック11の係合
によりプーリ16が回転してクランク軸を回転させるた
め、エンジンは始動する。ガイド部14がラチェット9の
先端部9aからやや離間して対向しているため、抑え部13
の規制が確実に除去されてからラチェット9をカイド部
14に当接させ、ラチェット9の外側への揺動をスムース
に行うことができる。また、離間した間隔はラチェット
9と巻きばね12の製作誤差の逃がしとすることができ
る。
は、ハンドル6によってロープ4を引っ張りリール3を
回転させると、抑え部13は背面9bとの係合が解かれて、
抑え部13によるラチェット9の外側への揺動の規制が解
除され、前述したようにラチェット9の先端部9aがガイ
ド部14に案内され半径方向外側へ向かい、フック11をプ
ーリ16の係合凹部17に係合させる。このフック11の係合
によりプーリ16が回転してクランク軸を回転させるた
め、エンジンは始動する。ガイド部14がラチェット9の
先端部9aからやや離間して対向しているため、抑え部13
の規制が確実に除去されてからラチェット9をカイド部
14に当接させ、ラチェット9の外側への揺動をスムース
に行うことができる。また、離間した間隔はラチェット
9と巻きばね12の製作誤差の逃がしとすることができ
る。
エンジンの始動後、ハンドル6から手を離すと、リール
3は戻しばね7の弾性力により第1図の矢印と逆方向に
回転し、自動復帰する。このリール3の逆転により、ラ
チェット9の先端部9aがガイド部14から離れると共に、
抑え部13によって半径方向内側へ向けて押圧される。そ
して、エンジン運転中において、上記ラチェット9は抑
え部13によって背面9bを常時押圧された状態になってい
るため、ラチェット9がエンジン振動等で外側へ揺動し
ようとすると、抑え部13はラチェット9により外側に引
張られるが、抑え部13がコイル部の外方に延長している
ので、その張力はコイル部が嵌合する固定軸2で受け止
められ、また、抑え部13に付与される張力によりコイル
部にその径を縮小する方向に力が加わるので、抑え板8
の円筒部8aに対する巻きばね12の摩擦力が増大して、巻
きばね12が固定軸2に対して回転しようとするのを防止
する。そのため、ラチェット9はエンジン振動等による
外側への揺動を抑え部13で確実に規制され、クランク軸
に固定したプーリ16と接触して騒音を発生することがな
い。
3は戻しばね7の弾性力により第1図の矢印と逆方向に
回転し、自動復帰する。このリール3の逆転により、ラ
チェット9の先端部9aがガイド部14から離れると共に、
抑え部13によって半径方向内側へ向けて押圧される。そ
して、エンジン運転中において、上記ラチェット9は抑
え部13によって背面9bを常時押圧された状態になってい
るため、ラチェット9がエンジン振動等で外側へ揺動し
ようとすると、抑え部13はラチェット9により外側に引
張られるが、抑え部13がコイル部の外方に延長している
ので、その張力はコイル部が嵌合する固定軸2で受け止
められ、また、抑え部13に付与される張力によりコイル
部にその径を縮小する方向に力が加わるので、抑え板8
の円筒部8aに対する巻きばね12の摩擦力が増大して、巻
きばね12が固定軸2に対して回転しようとするのを防止
する。そのため、ラチェット9はエンジン振動等による
外側への揺動を抑え部13で確実に規制され、クランク軸
に固定したプーリ16と接触して騒音を発生することがな
い。
なお、本発明において抑え部とガイド部が固定軸上に摩
擦嵌合するという意味は、固定軸2に直接摩擦嵌合する
場合のみならず、上記実施例のように固定軸2に固定し
た抑え板8の円筒部8aに摩擦嵌合させる場合のように間
接的に取り付ける場合も包含する。
擦嵌合するという意味は、固定軸2に直接摩擦嵌合する
場合のみならず、上記実施例のように固定軸2に固定し
た抑え板8の円筒部8aに摩擦嵌合させる場合のように間
接的に取り付ける場合も包含する。
上述したように本発明は、ロープを巻回したリールを固
定軸に戻しばねを介して回動自在かつ自動復帰可能に支
持すると共に、そのリールの側面にクランク軸に固定し
たプーリと係合可能なラチェットを軸部を支点として揺
動自在に支持し、該ラチェットをその背面の先端部側に
前記リールの半径方向外側に突出する係合用のフックを
有して構成され、さらに前記固定軸上に巻きばねのコイ
ル部を摩擦嵌合させると共に、該巻きばねの両端をコイ
ル部外方に延長し、前記リールが復帰した状態におい
て、ラチェットを前記固定軸に当接させ、かつ前記巻き
ばねの一方の延長部を抑え部として前記リールの復帰方
向に下降するラチェットの背面と係合させ、該ラチェッ
トのリール半径方向外側への揺動を規制し、かつ前記巻
きばねの他方の延長部をガイド部として前記ラチェット
の先端部からやや離間して対設させ、前記ロープの牽引
によるリールの回転時に、前記抑え部は前記背面との係
合が解かれてラチェットの揺動規制を解除すると共に、
前記ガイド部に前記ラチェット先端部を当接させて前記
リールの半径方向外側へ案内しながら前記ラチェットの
フックを前記プーリに係合させる構成にしたので、以下
のような優れた効果を奏するものである。
定軸に戻しばねを介して回動自在かつ自動復帰可能に支
持すると共に、そのリールの側面にクランク軸に固定し
たプーリと係合可能なラチェットを軸部を支点として揺
動自在に支持し、該ラチェットをその背面の先端部側に
前記リールの半径方向外側に突出する係合用のフックを
有して構成され、さらに前記固定軸上に巻きばねのコイ
ル部を摩擦嵌合させると共に、該巻きばねの両端をコイ
ル部外方に延長し、前記リールが復帰した状態におい
て、ラチェットを前記固定軸に当接させ、かつ前記巻き
ばねの一方の延長部を抑え部として前記リールの復帰方
向に下降するラチェットの背面と係合させ、該ラチェッ
トのリール半径方向外側への揺動を規制し、かつ前記巻
きばねの他方の延長部をガイド部として前記ラチェット
の先端部からやや離間して対設させ、前記ロープの牽引
によるリールの回転時に、前記抑え部は前記背面との係
合が解かれてラチェットの揺動規制を解除すると共に、
前記ガイド部に前記ラチェット先端部を当接させて前記
リールの半径方向外側へ案内しながら前記ラチェットの
フックを前記プーリに係合させる構成にしたので、以下
のような優れた効果を奏するものである。
即ち、リール復帰の状態で、コイル部を固定軸上に摩擦
嵌合させた巻きばねの一方の延長部をラチェットの背面
に係合させて該ラチェットのリール半径方向外側への揺
動を規制し、エンジン運転時にラチェットの抑え部とし
て機能させているので、エンジン振動等によりラチェッ
トが外側へ引張られても、その張力をコイル部が嵌合す
る固定軸で受け止めると共に、コイル部の摩擦力を増大
して、巻きばねが回転しようとするのを阻止するため、
ラチェットが外側へ揺動しようとするのを確実に規制
し、クランク軸に固定したプーリとの接触による騒音の
発生を防止することができる。
嵌合させた巻きばねの一方の延長部をラチェットの背面
に係合させて該ラチェットのリール半径方向外側への揺
動を規制し、エンジン運転時にラチェットの抑え部とし
て機能させているので、エンジン振動等によりラチェッ
トが外側へ引張られても、その張力をコイル部が嵌合す
る固定軸で受け止めると共に、コイル部の摩擦力を増大
して、巻きばねが回転しようとするのを阻止するため、
ラチェットが外側へ揺動しようとするのを確実に規制
し、クランク軸に固定したプーリとの接触による騒音の
発生を防止することができる。
また、ラチェットを固定軸に当接させ、巻きばねの一方
の延長部をリールの復帰方向に下降するラチェットの背
面と係合させて抑えるようにしたので、ラチェットを抑
え部と固定軸との間に楔状に挟み込み、リールの半径方
向内側に常時強い力で付勢した状態にすることができる
ため、抑え部を抑えばねとして機能させて、プーリとの
接触による騒音の発生を効果的に防止するのみならず、
エンジン振動によりラチェットが共振して騒音を発生す
るのも確実に防止することができる。
の延長部をリールの復帰方向に下降するラチェットの背
面と係合させて抑えるようにしたので、ラチェットを抑
え部と固定軸との間に楔状に挟み込み、リールの半径方
向内側に常時強い力で付勢した状態にすることができる
ため、抑え部を抑えばねとして機能させて、プーリとの
接触による騒音の発生を効果的に防止するのみならず、
エンジン振動によりラチェットが共振して騒音を発生す
るのも確実に防止することができる。
また、リールが復帰した状態で、他方の延長部がラチェ
ットの先端部から離間して対向し、ラチェットをプーリ
に係合するようにリールの半径方向外側へ案内するガイ
ド部として機能するので、一方の延長部の規制が確実に
解除されてからラチェットを他方の延長部に当接させる
ことができるため、ラチェットの外側への揺動をスムー
スに行うことができ、また、離間した間隔はラチェット
と巻きばねの製作誤差の逃がしとすることができるの
で、許容誤差を大きくして、ラチェットと巻きばねの製
作を容易にすることができる。
ットの先端部から離間して対向し、ラチェットをプーリ
に係合するようにリールの半径方向外側へ案内するガイ
ド部として機能するので、一方の延長部の規制が確実に
解除されてからラチェットを他方の延長部に当接させる
ことができるため、ラチェットの外側への揺動をスムー
スに行うことができ、また、離間した間隔はラチェット
と巻きばねの製作誤差の逃がしとすることができるの
で、許容誤差を大きくして、ラチェットと巻きばねの製
作を容易にすることができる。
また、リール復帰の状態で巻きばねのガイド部がラチェ
ットの先端部にやや離間して対設されているため、リー
ルの回転開始時に抑え部の規制が解除されると、直ちに
ラチェットの先端部はガイド部に当接するので、リール
の回転に無駄がなく、一回のロープの牽引でエンジンを
多く回転させることができ、エンジンの始動を容易に行
うことができる。
ットの先端部にやや離間して対設されているため、リー
ルの回転開始時に抑え部の規制が解除されると、直ちに
ラチェットの先端部はガイド部に当接するので、リール
の回転に無駄がなく、一回のロープの牽引でエンジンを
多く回転させることができ、エンジンの始動を容易に行
うことができる。
また更に、巻きばねの両端延長部を利用してラチェット
の抑え部及びガイド部とし二つの機能をさせると共に、
ラチェットは抑え部と固定軸との間に楔状に挟まれるの
で、抑え部をラチェットの背面に係合させるための特別
な加工や部材が不要であり、機能の優れた始動装置を低
コストで製作することができる。
の抑え部及びガイド部とし二つの機能をさせると共に、
ラチェットは抑え部と固定軸との間に楔状に挟まれるの
で、抑え部をラチェットの背面に係合させるための特別
な加工や部材が不要であり、機能の優れた始動装置を低
コストで製作することができる。
第1図は本発明によるリコイル始動装置のロープを牽引
したときの状態を第3図のI-I矢視で示す図、第2図は
同リコイル始動装置のロープを戻したときの状態の第1
図と同じ矢視の図、第3図は本発明の実施例によるリコ
イル始動装置の断面図である。 1……ケーシング、2……固定軸、3……リール、4…
…ロープ、7……戻しばね、9……ラチェット、9a……
先端部、9b……背面、10……軸部、11……フック、12…
…巻きばね、13……抑え部、14……ガイド部、14a……
ガイド面、16……プーリ、17……係合凹部。
したときの状態を第3図のI-I矢視で示す図、第2図は
同リコイル始動装置のロープを戻したときの状態の第1
図と同じ矢視の図、第3図は本発明の実施例によるリコ
イル始動装置の断面図である。 1……ケーシング、2……固定軸、3……リール、4…
…ロープ、7……戻しばね、9……ラチェット、9a……
先端部、9b……背面、10……軸部、11……フック、12…
…巻きばね、13……抑え部、14……ガイド部、14a……
ガイド面、16……プーリ、17……係合凹部。
Claims (1)
- 【請求項1】ロープを巻回したリールを固定軸に戻しば
ねを介して回動自在かつ自動復帰可能に支持すると共
に、そのリールの側面にクランク軸に固定したプーリと
係合可能なラチェットを軸部を支点として揺動自在に支
持し、該ラチェットをその背面の先端部側に前記リール
の半径方向外側に突出する係合用のフックを有して構成
し、さらに前記固定軸上に巻きばねのコイル部を摩擦嵌
合させると共に、該巻きばねの両端をコイル部外方に延
長し、前記リールが復帰した状態において、ラチェット
を前記固定軸に当接させ、かつ前記巻きばねの一方の延
長部を抑え部として前記リールの復帰方向に下降するラ
チェットの背面と係合させ、該ラチェットのリール半径
方向外側への揺動を規制し、かつ前記巻きばねの他方の
延長部をガイド部として前記ラチェットの先端部からや
や離間して対設させ、前記ロープの牽引によるリールの
回転時に、前記抑え部は前記背面との係合が解かれてラ
チェットの揺動規制を解除すると共に、前記ガイド部に
前記ラチェット先端部を当接させて前記リールの半径方
向外側へ案内しながら前記ラチェットのフックを前記プ
ーリに係合させる構成にしたことを特徴とするリコイル
始動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60204359A JPH06103017B2 (ja) | 1985-09-18 | 1985-09-18 | リコイル始動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60204359A JPH06103017B2 (ja) | 1985-09-18 | 1985-09-18 | リコイル始動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6267282A JPS6267282A (ja) | 1987-03-26 |
JPH06103017B2 true JPH06103017B2 (ja) | 1994-12-14 |
Family
ID=16489203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60204359A Expired - Fee Related JPH06103017B2 (ja) | 1985-09-18 | 1985-09-18 | リコイル始動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06103017B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5930216Y2 (ja) * | 1978-02-06 | 1984-08-29 | 川崎重工業株式会社 | 内燃機関のリコイルスタ−タ |
JPS54155027U (ja) * | 1978-04-20 | 1979-10-27 | ||
JPS59111959U (ja) * | 1983-01-19 | 1984-07-28 | 株式会社松山製作所 | エンジンのリコイル始動装置 |
JPS61125671A (ja) * | 1984-11-22 | 1986-06-13 | Nec Corp | デ−タ転送制御方式 |
JPH063592B2 (ja) * | 1984-11-22 | 1994-01-12 | 三菱電機株式会社 | 階層化複重系計算機システムの自動切替方式 |
JPS61125670A (ja) * | 1984-11-24 | 1986-06-13 | Olympus Optical Co Ltd | デ−タ転送装置 |
-
1985
- 1985-09-18 JP JP60204359A patent/JPH06103017B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6267282A (ja) | 1987-03-26 |
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