JPH0248697Y2 - - Google Patents

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JPH0248697Y2
JPH0248697Y2 JP7054386U JP7054386U JPH0248697Y2 JP H0248697 Y2 JPH0248697 Y2 JP H0248697Y2 JP 7054386 U JP7054386 U JP 7054386U JP 7054386 U JP7054386 U JP 7054386U JP H0248697 Y2 JPH0248697 Y2 JP H0248697Y2
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JP
Japan
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ratchet
shaft
reel
starter
pin
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JP7054386U
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JPS62183073U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は内燃機関用のリコイルスタータで、
特にエンジンの運転中、振動やその他の理由によ
つてラチエツトが意に反して突出しないように防
止したリコイルスタータ機構に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、このような分野の技術としては、出願人
が先に提案した実願昭60−8471号に示すものがあ
る。その構成は第1図、第4図に示すようにゼン
マイ5の復元力を利用してリール3にロープ4を
巻取るようにし、ピン8を取付けたラチエツト6
の軸部6aがリール3に回転可能に装架され、一
方、樹脂等で作られ、前記ピン8を案内してラチ
エツト6を出没させるための略放射状のガイド部
9aとこれに続く略スタータ軸部を中心とするラ
チエツト飛び出し防止のための弧状壁9bとを設
けたラチエツトガイド9がスタータ軸部に一端を
係止したフリクシヨンスプリングによつて摩擦回
動するようにし、通常ラチエツト6のピン8をラ
チエツトガイド9の弧状壁9bに係合せしめて振
動等によつて突び出さないようにしたものであ
る。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記構成の機構では、ロープを
引いてラチエツト6を作動させようとすると第3
図に示すように、ラチエツトガイド9からラチエ
ツト6のピン8にWなる力が加わる。ところがラ
チエツト軸受の有効範囲Lが第4図に示すように
ピン8に加わる力Wとの位相差が大きいためラチ
エツト6が傾こうとする。特に、リール3のラチ
エツト作動面に塵俟等が入ると、強い「せり」が
出て、ラチエツト6の作動が悪くなり、またリー
ル3のラチエツト挿入穴(軸受)に塵俟が入ると
「かじり」が発生して、同じくラチエツト6の作
動が悪くなるという問題点があつた。
したがつて、この考案は上記問題点を解決した
リコイルスタータ機構を提供することを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) この考案は、上記目的を達成するため、リール
のラチエツト挿入穴の中心部に細い軸を一体的に
設け、一方、ラチエツトには前記軸に対応する軸
受(穴)を設けるようにしたものである。
(作用) この考案は、以上のように構成したので、ラチ
エツト軸の有効範囲がラチエツトを突出させよう
とする力、即ちWが働く作用点との位相差が小さ
くなるので、ラチエツトが傾きにくくなり、その
上、ラチエツト軸径が細くできるので回動抵抗も
少なく、またラチエツト軸がラチエツトの内部に
入るので塵俟が入りにくく、更にスプリングでラ
チエツトを押し上げると、リールのラチエツト作
動面との「せり」がなくなる。したがつて前記問
題点を除去できる。
(実施例) 第1図は本考案リコイルスタータ機構の断面
図、第2図はその要部断面拡大図である。図にお
いて、1はリコイルスタータのケースで、その内
側には軸2が固着され、この軸2にはリール3が
回転自在に取付けられている。リール3の外周部
にはロープ4を収容する凹部3aが設けられ、リ
ール3とケース1との間にはロープ4が引出され
た後、手をロープ4より離すと、これを再度リー
ル3の凹部3aに収容するような捲戻し用ゼンマ
イ5が設けられる。また、リール3の面にはラチ
エツト6が設けられ、従来のように軸部6aがリ
ール3に設けた孔に枢着せしめる代りに、第2図
に示すようにリール3に設けた孔の中心部に細い
ラチエツト軸3bを一体に設け、一方ラチエツト
6の軸部6aには、前記ラチエツト軸3bに対応
して軸受(孔)6bを設けて枢着し、リール3の
傾斜面7aと突出面7b(第3図参照)の間で回
動できるようになつている。また、リール3のラ
チエツト軸3bの回りにコイルスプリング等の弾
性体14を設けてラチエツト6を浮上がらせるよ
う作用させる。なお、ラチエツト6の中間部にピ
ン8を設けておく、9はこのピン8に係合するラ
チエツトガイドで、樹脂等で作られ、一端は軸2
に回動自在に支承され、他端にはピン8を案内し
てラチエツト6を出没させる略放射状のガイド部
9aと、このガイド部9aに続く略スタータ軸2
を中心とする弧状壁9b(第3図参照)が設けら
れ、通常はラチエツト6が傾斜面7aと接した状
態で、ピン8は弧状壁9bの内端に係合してい
る。このラチエツトガイド9は軸2に介在せしめ
たフリクシヨンスプリング10を圧着し座金11
を介してねじ12で保持され、その回動を抑止し
ている。一方エンジン側にはエンジンと連結する
プーリ13が設けられ、その外周先端部には複数
個の凹部が形成されていることは従来と同一であ
る。
次に、全体の動作は従来と全く同じであるので
省略するが、ラチエツト6は静止状態ではラチエ
ツト6に取付けたピン8とラチエツトガイド9の
弧状壁9bによつて回動を阻止されているので、
振動やその他によつて外方に突出することはな
い。
このように、リール3のラチエツト挿入穴の中
心部に細いラチエツト軸3bを一体的に設け、一
方ラチエツト6には前記軸3bに対応する軸受6
bを設けたので、その有効範囲L′(第2図参照)
をラチエツト6を突出させようとする力Wの作動
点と位相差が小さくなるよう設けられるのでラチ
エツト6が傾きにくくなる。
(考案の効果) 以上詳細に説明したように本考案によれば次の
ような効果がある。
1 ラチエツト軸受の有効範囲が、ラチエツトガ
イドからラチエツトのピンに働く力の作動点と
の位相差が小さくなるので、ラチエツトが傾き
にくくなる。
2 ラチエツト軸の外径を細くできるので回動抵
抗が少くなる。
3 ラチエツト軸がラチエツトの内部に入るので
塵埃が入りにくくなる。
4 更に、ラチエツトをばねで押し上げているの
でリールのラチエツト作動面との「せり」がな
くなりラチエツトの作動が確実になる。
以上ラチエツトの作動不良がなくなるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案リコイルスタータ機構の一実施
例を示す断面図、第2図はその要部拡大図、第3
図は従来のリコイルスタータ機構の動作図、第4
図はその動作説明図である。 1……ケース、2……軸、3……リール、3b
……ラチエツト軸、4……ロープ、5……ゼンマ
イ、6……ラチエツト、6a……軸部、6b……
軸受、8……ピン、9……ラチエツトガイド、1
0……フリクシヨンスプリング、12……ねじ、
13……プーリ、14……弾性体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ゼンマイの復元力を利用してリールにロープを
    巻取るようにしたリコイルスタータで、ピンを取
    付けたラチエツトがリールに回転可能に装架さ
    れ、一方樹脂等で作られ、前記ピンを案内してラ
    チエツトを出没させるための略放射状のガイド部
    と、これに続く略スタータ軸部を中心とするラチ
    エツト飛び出し防止のための弧状壁とを設けたラ
    チエツトガイドが摩擦回動するよう構成せしめた
    リコイルスタータにおいて、リールのラチエツト
    挿入穴の中心部に細いラチエツト軸を一体的に設
    け、一方ラチエツトには前記軸に対応する軸受を
    設けたことを特徴とするリコイルスタータ機構。
JP7054386U 1986-05-10 1986-05-10 Expired JPH0248697Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7054386U JPH0248697Y2 (ja) 1986-05-10 1986-05-10

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JP7054386U JPH0248697Y2 (ja) 1986-05-10 1986-05-10

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JPS62183073U JPS62183073U (ja) 1987-11-20
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