JPH0616965Y2 - リコイルスタ−タ - Google Patents

リコイルスタ−タ

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JPH0616965Y2
JPH0616965Y2 JP18653986U JP18653986U JPH0616965Y2 JP H0616965 Y2 JPH0616965 Y2 JP H0616965Y2 JP 18653986 U JP18653986 U JP 18653986U JP 18653986 U JP18653986 U JP 18653986U JP H0616965 Y2 JPH0616965 Y2 JP H0616965Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
starter
ratchet
clutch mechanism
reel
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP18653986U
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JPS6392078U (ja
Inventor
修平 角田
計 斎藤
Original Assignee
スタ−テング工業株式会社
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Publication date
Application filed by スタ−テング工業株式会社 filed Critical スタ−テング工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は内燃機関、特に小型の内燃機関に使用する防
塵用のリコイルスタータに関するものである。
(従来の技術) リコイルスタータのクラツチ機構や内燃機関内部への
水、泥、塵埃の浸入を防ぐため、出願人は先に、この種
リコイルスタータを実願昭61-78917号により提案した。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記構成のリコイルスタータを小型の内
燃機関に採用しようとすると、次のような問題が生ず
る。すなわち (1)軽量化のため樹脂材を使用してリール、ケース及び
ラチェット等を形成できるが、機械的強度が不足する。
(2)リコイルスタータのメンテナンスに際して全体を分
解しなければならない。
(3)ゼンマイを小形化すると復元力が低下するためオイ
ルシール等の摩擦抵抗がそのままだとゼンマイが原位置
に復帰しなくなる。従って摩擦抵抗を小さくするために
オイルシール部の面圧を低下する必要があり、このこと
が防塵効果の劣化をもたらす。
この考案の目的は前記問題点を解決すると共に、ラチェ
ットの傾きを防止して故障の発生を軽減したリコイルス
タータを提供することである。
(問題点を解決するための手段) この考案は、前記目的を達成するためにクランクシヤフ
トの軸線上に対向して軸受部を持つスタータケースをク
ランクケース等に装着し、この軸受部のクランクシヤフ
ト側にクラツチ機構を設け、他方のスタータケース側に
リコイルスタータのリールを設けて、前記軸受部まわり
の摺動部にシール手段を設けて、前記クラツチ機構及び
エンジン側を密閉するようにしたリコイルスタータにお
いて、スタータケースの軸受の中間部分でクラツチ機構
の軸とリールの軸とを分割できるようにし、クラツチ機
構の主要な強度要素であるカムとカム軸とを一体化し、
軸の分割部にはドツククラツチの形状とし、クラツチ機
構は軸線に対して偏心した位置にピンを取付けたラチエ
ツトが両側軸支によつて回動可能に装架され、一方前記
ピンに係合してラチエツトを出没させるためのガイド部
とこれに続く略スタータ軸を中心とする弧状壁を設けた
ラチエツトガイドがスタータケース軸受部の外側にスプ
リングによつて摩擦回動するようにしたものである。
(作用) このようにスタータケースを中間として軸が分割されて
いるため、端部に一体のカムを有するカム軸と、リール
を有するリール軸とをスタータケースに対して左右から
組付けて結合することが可能となる。従って、ラチェッ
トを介してエンジン側の負荷はカム軸と一体化されたカ
ムで受けることができるためカム軸とリール軸からなる
軸の軸径は軸強度のみを考慮して可能な限り細くできる
ので、オイルシールを小型化でき摩擦抵抗を減少でき
る。また、クラツチ機構の主要な強度要素であるカムと
カム軸とが一体化されるので、樹脂等の材料でも充分な
強度が得られる。その上、スタータケースを中間として
クラツチ機構側とリール側とが別々に分解できるため、
メンテナンスが容易になる。またラチエツトの回動中心
の両側に軸支部を設けてあるのでラチエツトの傾きを防
止することができる。
(実施例) 第1図は本考案リコイルスタータの一実施例を示す断面
図、第2図は第1図のA-A断面図である。図において、
1はクランクシヤフト2の軸線上に対向して軸受部1aを
持つスタータケースで、クランクケース3等に装着さ
れ、その軸受部1aに対してクランクシヤフト2側にリコ
イルスタータのクラツチ機構を、又反対側即ちスタータ
ケース1の外側にリコイルスタータのリール4を設け、
且前記軸受部1aのまわりの摺動部1aにシール手段、例え
ばオイルシール5を設けて前記クラツチ機構及びエンジ
ン側を密閉したものである。そしてクラツチ機構の軸
(カム軸)6とリール4の軸4aとはスタータケース1の
軸受部1aの中間部分で分割されており、その両者は例え
ばドツククラツチ7を介して結合させている。一方、ク
ラツチ機構の主要な強度要素であるカム8はカム軸6と
一体化されて樹脂等の材料でも充分な強度が得られるよ
うになつている。そして、クラツチ機構は第2図に示す
ように、カム8の軸線に対して偏心した位置にピン9を
取付けたラチエツト10の支軸11で、一方の軸はカム8内
に、他方はワツシヤ12に設けた穴により両側を軸支させ
て回動可能に装架され、一方、前記ピン9に係合してラ
チエツト10を出没させるためのガイド部13aとこれに続
く略スタータ軸4aを中心とする弧状壁部13bを設けた
ラチエツトガイド13がスタータケース1の軸受部1aの内
側に、スプリング(輪ばね)14によつて摩擦回動するよ
うに取付けたものである。なお、15はピンで、フライホ
イール16と一体に構成され、エンジンと連結すると共
に、ラチエツト10の突出によりラチエツト10と係止する
ようになつている。なお、17はリール4に巻かれたロー
プ、18はロープ17の捲戻し用ゼンマイ、19はリール側の
カバーで、スタータケース1に装着され、その内側の中
心に設けたシヤフト19aはリール4の一方を支持する。
又20はボルト、21はナツトを示す。
次に、その動作を第3図(a)、(b)、(c)と共に説明する。
先ず、第2図の静止状態よりロープ17を引くと、リール
4が矢印L方向に回転する。リール4が回転するとクラ
ツチ機構の軸6(カム8と一体)とリール4の軸4aとは
ドツククラツチ7を介して結合されているので、カム軸
6も回転し、同時にラチエツト10も公転する。この場
合、ラチエツトガイド13はスプリング14によつて停止し
たままの状態で、ピン9は弧状壁部13bに沿つて進む。
次に、第3図(a)に示すように、ピン9がガイド部13aに
入ると、ピン9はガイド部13aの一方の壁に沿つて外方
へ移動する。そのため、ラチエツト10は支軸11を中心に
して回動し、第3図(b)に示すようにラチエツト10の先
端部が外方に突出し、フライホイール16のピン15に掛止
ししたまま回転し、エンジンが始動する。この場合ラチ
エツトガイド13もスプリング14に抗して共に回転する。
次に、ロープ17を放すと第3図(c)に示すように、ゼン
マイ18によりリール4は矢印R方向に逆転し、ピン9は
上記動作とは逆にラチエツトガイド13の弧状壁部13bに
沿つて内側に移動し、ラチエツト10は元の位置(第2図
参照)に復帰する。以後はラチエツトガイド13もリール
4の回転と共に逆回転し、リール4の停止と共に第2図
の状態に復帰する。
このようにラチエツト10は静止状態ではラチエツト10に
取付けたピン9とラチエツトガイド13の弧状壁部13bに
よつて回動を阻止されているので、振動やその他によつ
て外方に突出することはない。したがつて従来のように
リタンスプリングは不要となる。
(考案の効果) 以上詳細に説明したように、本考案によればスタータケ
ースの軸受の中間部分で軸を分割できるようにしたので
クラツチ機構の主要な強度要素であるカムとカムの軸と
が一体化でき、従つて樹脂等の材料でも充分な強度が得
られる。また軸の分割部はドツククラツチの形状とする
ことにより一体の軸に劣らない強度を確保できる。ま
た、スタータケースを中間として軸が分割されているた
め単に軸強度だけで軸径を決定できる。従つて軸径を細
くすることができるのでオイルシールが小型化され、摩
擦抵抗を減少させることができる。その上スタータケー
スを中間としてクラツチ機構側とリール側とが別々に分
解できるためメンテナンスが容易になる。さらにラチエ
ツトの回動中心の両側に軸支部を設けたのでラチエツト
の傾きが防止され故障がより少なくなる等の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案リコイルスタータの一実施例を示す断面
図、第2図は第1図のA-A断面図、第3図(a)、(b)、(c)は
同じくその動作説明図である。 1…スタータケース、1a…軸受部、2…クランクシヤフ
ト、3…クランクケース、4…リール、5…オイルシー
ル、6…クラツチ機構の軸、7…軸の分割部(ドツグク
ラツチ)、8…カム、9…ピン、10…ラチエツト、11…
支軸、12…ワツシヤ、13…ラチエツトガイド、14…スプ
リング、15…ピン、16…フライホイール、17…ロープ、
18…ゼンマイ、19…カバー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランクシヤフトの軸線上に対向して軸受
    部を持つスタータケースをクランクケース等に装着し、
    前記軸受部のクランクシヤフト側にクラツチ機構を設
    け、他方のスタータケース側にリコイルスタータのリー
    ルを設けて、前記軸受部まわりの摺動部にシール手段を
    設けて構成し前記クラツチ機構及びエンジン側を密閉す
    るようにしたリコイルスタータにおいて、クラツチ機構
    の軸とリールの軸とをスタータケースの軸受を中間とし
    て分割できるようにし、クラツチ機構はカムとカム軸と
    が一体化され、かつ軸線に対して偏心した位置にピンを
    取付けたラチエツトが両側軸支によつて回動可能に装架
    され、一方前記ピンに係合してラチエツトを出没させる
    ためのガイド部と、これに続くスタータ軸を中心とする
    弧状壁を設けたラチエツトガイドがスタータケース軸受
    部の外側に摩擦回動するよう取付けて構成したことを特
    徴とするリコイルスタータ。
JP18653986U 1986-12-03 1986-12-03 リコイルスタ−タ Expired - Lifetime JPH0616965Y2 (ja)

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FR2817291B1 (fr) 2000-11-27 2003-01-24 Renault Procede de gestion du fonctionnement d'un moteur a combustion interne multi-cylindres d'un vehicule equipe d'un pot d'echappement catalytique
JP4332520B2 (ja) * 2005-10-17 2009-09-16 スターテング工業株式会社 小型エンジンの始動装置
EP2194262B1 (en) 2008-12-03 2018-05-23 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Outboard motor
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JP6046895B2 (ja) * 2012-01-25 2016-12-21 スターテング工業株式会社 リコイルスタータ

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