JPH06102750A - 現像装置とこの現像装置を備える画像形成装置 - Google Patents

現像装置とこの現像装置を備える画像形成装置

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JPH06102750A
JPH06102750A JP4255107A JP25510792A JPH06102750A JP H06102750 A JPH06102750 A JP H06102750A JP 4255107 A JP4255107 A JP 4255107A JP 25510792 A JP25510792 A JP 25510792A JP H06102750 A JPH06102750 A JP H06102750A
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component developer
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JP4255107A
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Tamiko Nakajo
民子 中條
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、非磁性一成分現像剤を用いても、そ
の搬送能力を良好に維持し、また、現像剤層形成手段の
両端部からの現像剤の落下を確実に防止できる現像装置
およびこの現像装置を備える画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】本発明は、感光ドラム3に形成された静電潜像
に一成分現像剤の薄層を近接または接触させることによ
り可視化する現像装置において、前記感光ドラム3に一
成分現像剤を搬送する現像ロ−ラ33と、この現像ロ−
ラ33の表面に前記一成分現像剤の薄層を形成するブレ
−ド35とを具備し、前記ブレ−ド35は弾性を有する
基材35Aと、この基材35Aに取り付けられ前記現像
ロ−ラ33の表面に接触されるチップ35Bとからな
り、前記チップ35Bはその中間部と両端部とで形状を
異にし、中間部が現像剤を摩擦帯電するための摩擦帯電
部35C、両端部が現像剤の飛散を規制するシ−ル部3
5D,35Dである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真装置や静電記録
装置において静電潜像を可視化する現像装置に係り、特
に一成分現像剤を用いて高品位の画像を得ることができ
る現像装置およびこの現像装置を備える画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、画像形成装置には電子写真方式、
静電記録方式などが広く応用されている。その中で、静
電潜像を可視化する現像方式としてトナーと呼ばれる着
色粒子とキャリアと呼ばれる磁性粒子を混合し、このト
ナーに電荷を与え磁気力によりトナーとキャリアの混合
である現像剤を搬送し、静電気的な力で静電潜像を現像
する二成分現像法が主流となっている。
【0003】しかしながら、二成分現像法には、現像装
置の大型化・複雑化、トナーとキャリアの混合比制御の
必要性等の短所があるため、最近の小型複写機や小型プ
リンタには、キャリアを必要としない一成分現像法を採
用したものが製品化されてきている。中でも磁石を現像
装置内に持たない非磁性一成分現像法は、現像装置の小
型軽量化、低価格化、カラー化等のメリットがあり、最
近多くの研究報告がなされている。
【0004】このような現像方式においては、トナ−の
帯電は現像剤保持部材(現像剤搬送部材)とトナ−層形
成手段との摩擦によりなされるため、均一なトナ−層を
形成し、トナ−に十分な帯電を付与することが重要とな
る。
【0005】現像剤保持部材としては金属ロ−ラ、導電
性あるいは半導電性樹脂ロ−ラ、導電性あるいは半導電
性ゴムロ−ラなどが使用される。
【0006】また、現像剤層形成方法としては、(1) 弾
性を有する樹脂やゴムのブレ−ドをロ−ラに押圧する。
(2) 弾性を有する金属ブレ−ドをロ−ラに押圧する。
(3) 弾性を有するブレ−ドに樹脂やゴムなどのチップ
(弾性接触部材)をマウントし、そのチップをロ−ラに
押圧することなどが考えられる。
【0007】このうち、(1) 、(3) の方法は、トナ−に
帯電を付与しやすい材質を選択できるという点で有利で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1) の
方法では、ブレ−ドの長手方向の加工精度の影響を受け
やすく、トナ−層のムラを生じ画像むらが発生しやす
い。
【0009】これに対し、(3) の方法ではチップの精度
が問題になるが、基材が板バネ材であるため、ブレ−ド
の長手方向に変形が容易であり、チップの精度不足を吸
収し、均一なトナ−層を形成するこができる。
【0010】このように、弾性と、トナ−への帯電付与
性の機能を分離した層形成部材を使用することにより、
トナ−を十分に帯電し、均一な層形成をするこができ
る。
【0011】しかし、一成分現像方式、中でも非磁性一
成分方式は2成分現像方式に比較し、トナ−搬送能力が
劣り、高い印字率でプリントを行った場合や、連続プリ
ントを行った場合に画像後端で濃度が低下する等の画像
不良を生じるという問題があった。
【0012】また、一成分方式においては、トナ−がキ
ャリヤから力の作用を受けないため、飛散が生じやすい
という欠点ある。非磁性一成分方式では、この傾向がよ
り顕著である。特に、トナ−層形成ブレ−ドの両端から
のトナ−落ちの防止は困難であり、問題となっていた。
【0013】そこで、本発明は、非磁性一成分現像剤を
用いても、その搬送能力を良好に維持し、また、現像剤
層形成手段の両端部からの現像剤の落下を確実に防止で
きる現像装置およびこの現像装置を備える画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、一成分現像剤の薄層を像担持体に近接ま
たは接触させることにより前記像担持体の潜像を可視化
する現像装置において、前記像担持体に一成分現像剤を
搬送する現像剤搬送手段と、この現像剤搬送手段の表面
に前記一成分現像剤の薄層を形成する現像剤層形成手段
とを具備し、前記現像剤層形成手段は弾性を有する基材
と、この基材に取り付けられ前記現像剤搬送手段の表面
に接触される弾性接触部材とからなり、前記弾性接触部
材はその中間部と両端部とで形状を異にし、中間部が現
像剤を通過させて摩擦帯電するための摩擦帯電部、両端
部が現像剤の通過を規制し飛散を防止するシ−ル部であ
る。
【0015】また、現像剤層形成手段の弾性接触部材は
その中間部と両端部とで前記現像剤搬送手段の表面に対
する接触形状を異にし、中間部が湾曲状、両端部が平板
状をなす。
【0016】
【作用】前記現像剤搬送手段により一成分現像剤が搬送
されると、該一成分現像剤は現像剤層形成手段を通過
し、このとき、現像剤層形成手段の中間部の摩擦帯電部
を通過する現像剤は所定の薄層に形成されるとともに摩
擦帯電され、現像剤層形成手段の両端部のシ−ル部を通
過しようとする現像剤はその通過が規制されて外部への
飛散が防止される。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例を参照し
て説明する。
【0018】図2は本発明の現像装置を採用したクリ−
ナレスプロセス方式の画像形成装置1の構成を示す。
【0019】図2において、画像形成装置本体2の略中
央部には、周面長さが記録すべき像の長さよりも小さく
なるような径の像担持体としての感光体ドラム3が矢印
A方向に回転自在に設けられている。この感光体ドラム
3は、有機感光体(OPC)系の光導電材料から形成さ
れている。
【0020】また、感光体ドラム3の周囲には、その回
転方向に沿って順次、後述する作用をなす除電手段とし
ての赤色LED4、転写残りトナーの非パタン化手段と
しての非パタン化装置5、帯電手段としてのスコロトロ
ン帯電器6、静電潜像形成手段としてのレーザ装置7、
清掃兼用現像手段としての現像装置8、および転写手段
としての転写ローラ9が配設されている。そして、感光
体ドラム3の周面に現像剤像としてのトナ−像TIを形
成する画像形成手段10を構成している。
【0021】装置本体2内には、装置本体2の一側に装
着された給紙カセット11から取出された被転写材とし
ての用紙Pを、前記画像形成手段10の前記感光体ドラ
ム3と前記転写ロ−ラ9との間の画像転写部12を経て
装置本体2の他側に配置された排紙トレイ13に導く被
転写材搬送路としての用紙搬送路14が形成されてい
る。
【0022】この用紙搬送路14の前記画像転写部12
の上流側には、給紙ロ−ラ15を介して給紙カセット1
1から取出された用紙Pの先端整位を行った後、タイミ
ングをとって画像転写部12送り込むアライニングロ−
ラ対16が配置されている。
【0023】また、前記画像転写部12の下流側には、
用紙Pに転写されたトナ−像TIを定着する定着装置1
7および定着された用紙Pを排紙トレイ13に排出する
排紙ロ−ラ対18が設けられている。
【0024】さらに、定着装置17と排紙ロ−ラ対18
との間には、定着装置17で定着された用紙Pを必要に
応じて反転搬送路19に導くゲ−ト20が設けられてい
る。
【0025】反転搬送路19に導かれた用紙Pは排紙ロ
−ラ対21を介して装置本体2の上面側に形成された凹
所からなる排紙部22に画像形成面を下にした状態で排
紙されるようになっている。
【0026】つぎに、このように構成された画像形成装
置1の画像形成動作について説明する。
【0027】感光体ドラム3を回転させるとともに、感
光体ドラム3の周面をスコロトロン帯電器6により略均
一に負に帯電する。続いて、この帯電領域にレーザ装置
7から記録すべき画像情報に応じてレーザビーム7Aを
照射して露光し、感光体ドラム3の表面に静電潜像を形
成する。ついで、この静電潜像は感光体ドラム3の回転
に伴って現像装置8と対面する。
【0028】ここで、摩擦帯電性のいわゆる一成分系現
像剤としてのトナ−Tの層が形成された清掃ロ−ラ兼用
の現像ローラ33が回転を開始し、感光体ドラム3上の
静電潜像にトナーTを付着させて図1に示すトナー像T
Iを形成する。この場合、トナーTは光の照射域に付着
し、いわゆる反転現像される。
【0029】現像後のトナー像TIは、次に転写ローラ
9と対面する転写領域に搬送される。
【0030】一方、転写領域には、給紙ローラ15の回
転により給紙カセット11から用紙Pが取出され、アラ
イニングロ−ラ対16を介して感光体ドラム3の回転に
同期して送られてくる。
【0031】ここに搬送されてきた用紙Pは、転写ロー
ラ9により、その裏面がプラスの極性に帯電される。し
たがって、感光体ドラム3の表面上のトナー像TIは静
電気的に用紙Pに引寄せられて転写される。
【0032】また、転写後の用紙Pは定着装置17に送
られ、ここでトナーTが熱および圧力で用紙Pに溶融定
着された後、排出される。
【0033】また、転写後の感光体ドラム3の表面に
は、わずかながら転写し切れずに残留したトナーTある
いは、トナーTの転写後に残された正および負の静電潜
像が残留している。
【0034】これらのトナーTあるいは静電潜像は、ま
ず、赤色LED4により負の潜像が消去された後、非パ
タン化装置5に搬送されて攪乱、非パターン化され、帯
電工程に戻る。
【0035】帯電後、レーザ装置7により露光されて静
電潜像が形成され、再び(2回目)現像装置8に対面す
る現像清掃位置に到達する。
【0036】この場合、第2回目に形成された静電潜像
において、露光部(トナーが付着すべき画像部)および
非露光部(非画像部)においてもローラ転写により大幅
に減少している上、予めほぼ均一に且つ十分に薄く残留
トナーは散らかされているから、露光ムラが生じない。
したがって、第2回目の現像においても、露光後残留電
位が均一となるため均一なトナー画像が得られる。
【0037】ここにおいて、現像装置8の清掃ローラ兼
用の現像ローラ33は、清掃能力が増強されるべく感光
体ドラム3に接触幅(ニップ)をもって接触しており、
しかも、露光部の残留電位と非露光部の電位との間の値
の現像バイアスを印加されている。これにより、清掃ロ
ーラ兼用の現像ローラ33から露光部に新たなトナーT
が付着するとともに、同時に非露光部では、現像バイア
スによる吸引力が感光体ドラム3のそれより勝るために
付着していたトナーTは次々に現像装置8に引き付けら
れて回収される。
【0038】この様にして、感光体ドラム3を重複回転
させて重複使用し、一枚の記録像を得る。そして、現像
および清掃後、トナー像TIは、転写ローラ9と対面す
る位置において、用紙Pに転写される。以下、同様な工
程が繰返される。
【0039】つぎに、本発明の現像装置8の構成につい
て図1、図3〜図5を参照して詳細に説明する。
【0040】図1は現像装置8の断面図である。
【0041】現像装置8は、内部が現像剤収納部として
のトナ−収容部30となるトナ−ホッパ31が一体成形
された現像装置本体32を有する。
【0042】現像装置本体32は、感光体ドラム3に対
向する部分が開口した状態となっており、その開口部の
近傍には、感光体ドラム3に対して弾性的にかつ、変形
によりニップ幅をもって接触して感光体ドラム3の回転
方向に対して接触部において同方向、すなわち、ウイズ
方向(矢印B方向)となる状態で回転する清掃ロ−ラ兼
用の現像剤搬送手段としての現像ロ−ラ(以後、単に現
像ロ−ラという)33が設けられている。
【0043】この現像ロ−ラ33の後側でトナ−収容部
30の底部に当たる部分に、現像ロ−ラ33にトナ−T
を供給する現像剤供給手段としてのトナ−供給ロ−ラ3
4が設けられている。トナ−供給ロ−ラ34は、現像ロ
−ラ33上の現像残りトナ−T′を一部回収する回収ロ
−ラを兼用した構成となっている。
【0044】このトナ−供給ロ−ラ34は、前記現像ロ
ーラ33の接触部において同方向、すなわち、ウイズ方
向(矢印C方向)に回転し、かつ、現像装置本体32の
下部筐体に接近している位置において、トナーTをトナ
−収容部30から現像ローラ33側に取出す方向に回転
している。
【0045】現像装置本体32内には、現像ロ−ラ33
の上方に位置して、現像ロ−ラ33によるトナ−搬送量
を規制し、現像ロ−ラ33の表面に前記トナ−Tの薄層
を形成する現像剤層形成手段としてのブレ−ド35が設
けられている。現像ロ−ラ33の下面側に接触した状態
にリカバリ−ブレ−ド37が設けられている。
【0046】前記トナ−収容部30内には、攪拌手段と
してのミキサ−38が設けられトナ−Tを攪拌するよう
になっている。
【0047】また、前記現像装置本体32内かつトナ−
収容部30の底部に対応する部分には、トナ−供給ロ−
ラ34とトナ−収容部30の底部との間の隙間を閉塞す
るように現像剤供給量規制手段としてのトナ−規制板3
9が設けられており、トナ−収容部30に貯留されてい
るトナーTが多量にトナー供給ローラ34に搬送されな
いようにトナ−Tの量を規制するようになっている。
【0048】そして、現像ローラ33とトナー供給ロー
ラ34、及び、現像装置本体32の内壁面との間で過多
に供給されたトナーTが圧縮されることが無いように
し、現像ローラ33に圧接しているリカバリブレード3
7からトナーTがこぼれ落ち無いような構成となってい
る。
【0049】つぎに、現像装置8の主要構成部品につい
て説明する。
【0050】現像ロ−ラ33は、図1および図3に示す
如く、金属シャフト33Aの周囲に弾性体層33Bと、
表面導電層33Cとを順次形成し全体として弾力性のあ
るローラを構成している。
【0051】現像ローラ33の金属シャフト33Aに
は、保護抵抗R1 を介して現像バイアス電源V1 が接続
され現像バイアスが印加されるようになっている。
【0052】また、弾性体層33Bとして、ゴム硬度2
5度、伸び425%程度、抵抗値5×103 Ωcm程度の
シリコンゴムを使用し、表面導電層33Cは、導電性ポ
リウレタン塗料(日本ミラクトラン株式会社製 スパレ
ックス)抵抗値5×103 Ωcm程度、伸び353%程度
のものを使用し、約70μmの表面層とした。その結
果、形成された現像ローラ33のゴム硬度は、約30
度、金属シャフト34Aと表面の抵抗は約100KΩ、
表面粗さ3μm程度となった。
【0053】トナ−供給ロ−ラ34は、金属シャフト3
4Aの外周に、106 Ωcm以下の導電性を有する軟質発
砲ポリウレタンフォームの層34Bを有している。
【0054】さらに、トナ−移送ロ−ラ34の金属シャ
フト34Aには、トナ−供給バイアス電源(可変)V2
から保護抵抗R2 を介して、トナ−供給バイアス電圧が
印加されるようになっている。このトナ−供給バイアス
電圧は、トナー供給ローラ34から前記現像ローラ33
へトナ−Tが移動する方向に静電気力が加わる様にバイ
アス差が生じるようになっている。すなわち、本実施例
の場合、トナ−は負帯電性であるので現像バイアス−2
20Vに対してトナ−供給バイアス−300V程度が印
加され、良好なトナ−Tの移動性が得られるようになっ
ている。
【0055】また、ブレード35は、図1に示すよう
に、第1のブレードホルダ40、スペーサ41及び第2
のブレードホルダ42により保持されている。第1のブ
レードホルダ40は軸43を介して回動自在に支持され
ているとともに加圧用の複数の圧縮スプリング44によ
り所定方向に回動するように常時付勢された状態となっ
ており、ブレード35は、圧縮スプリング44の付勢力
により現像ローラ33に押圧される。
【0056】ブレード35の背面には、モルトプレン等
でできた発泡材45が貼着されており、この発泡材45
が第1のブレードホルダ40に取り付けられたバッフル
板46に当接するようになっている。これにより、ブレ
ード35の振動を押さえ、良好なトナ−Tの層形成がで
きるようになっている。
【0057】上記複数の圧縮スプリング44は、ブレー
ド35の後述する薄板バネ材35Aのバネ定数より低い
ため、ブレード35の当接部が摩耗してもほとんど加圧
力の変化がなく、良好なトナー薄層を維持できるように
なっている。ここを通過するトナ−Tは、感光体ドラム
3と同極性の負の摩擦帯電を帯び、現像ローラ33の表
面に1層〜3層程度のトナ−Tの層を形成する。
【0058】ところで、上記ブレ−ド35は図4に示す
ように構成されている。
【0059】すなわち、ブレ−ド35はステンレス、リ
ン青銅などの基材としての薄板バネ材35Aの先端に、
たとえば、シリコンゴム、ウレタンゴム等のゴム弾性体
や、樹脂からなる弾性接触部材としてのチップ35Bを
長手方向に少なくとも画像形成幅より大きい領域に設
け、このチップ35Bが現像ローラ33に所定の加重で
押圧されるようになっている。
【0060】上記チップ35Bのウレタン樹脂は薄板バ
ネ材35Aのウレタン樹脂と比較してJIS−A規格の
ゴム硬度の硬いものを使用し、薄板バネ材35Aの弾性
を損なわないような構成としている。
【0061】本実施例では、前述の通り薄板バネ35A
にJIS−A規格75度のウレタン樹脂を、チップ35
BにJIS−A規格50度のウレタン樹脂を使用してい
る。
【0062】また、上記チップ35Bの両端部には後述
するウレタンフォームからなるシ−ル部35D,35D
が設けられ、トナーTの両端方向への移動が規制される
ようになっている。
【0063】なお、チップの形状としては図6(a)〜
(c)に示すようなものがある。
【0064】図6(a)に示すチップ41は平板状をな
し、図6(b)に示すチップ42は断面が三角形状をな
し、図6(c)に示すチップ43は断面が湾曲状をなし
ている。
【0065】トナ−は上記チップ35Bと現像ロ−ラ3
3により摩擦帯電され、所定の極性に帯電されるため、
チップ35Bと現像ロ−ラ33により、形成される開口
形状がトナ−の帯電に大きな影響を与える。
【0066】図6(a)に示した平板状のチップ41で
は開口が狭く、トナ−の流動性がかなりよくないとチッ
プ41の下を潜り抜けトナ−層が形成されない。
【0067】トナ−の流動性を向上させるためにシリカ
などの流動性向上剤を添加する方法が考えられる。
【0068】しかし、シリカを余り多く添加すると、流
動性向上剤がトナ−から離脱したり、トナ−に埋め込ま
れたりして経時変化し、流動性が劣化するという問題が
発生する。
【0069】また、図6(b)に示すような断面三角形
状のチップ42では、逆にトナ−が擦り抜け易いため、
トナ−薄層を形成しにくく、十分にトナ−を帯電するこ
とができない。
【0070】これらに対し、図6(c)に示すような断
面湾曲状を有するチップ43においては、適度にトナ−
が擦り抜け易く、十分に帯電されたトナ−層を適度な層
厚に形成することができる。
【0071】したがって、良好な画像形成のためには、
断面が湾曲状をなすチップが有利である。
【0072】一方、ブレ−ド35の端部からのトナ−落
ちに関して着目すると、極力トナ−が搬送されない状態
になっていることが望ましいため、平板形状が有利とな
る。
【0073】また、ウレタン等でシ−ルする場合にも、
チップの形状が平板に近い方がより確実である。
【0074】そのため、本発明においては、図5に示す
ように、チップ35Bの形状はその中間部(画像形成領
域)においては曲面から構成された断面形状を有する摩
擦帯電部35Cとし、両端部(非画像形成領域)を平板
形状を有するシ−ル部35D,35Dとした。
【0075】以上、詳述した主要構成部材を搭載した本
発明の現像装置8を用いて、種々の実験を行ったとこ
ろ、以下のような結果が得られた。
【0076】図7は本発明のチップ35Bを用いた場合
と、平板状のチップ41を用いた場合と、湾曲状のチッ
プ42を用いた場合における連続プリント時の画像濃
度、かぶり、トナ−飛散レベルの変化を比較して示すも
のである。
【0077】この図7からも分かるように、平板状チッ
プ41のみの場合は、ベタ画像濃度が低く、湾曲状チッ
プ42のみではトナ−の飛散が悪化したのに対し、本発
明のチップ35Bを用いた場合は画質、トナ−飛散とも
良好であった。
【0078】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、現像剤層
形成手段の接触部材の中央部と両端部とで形状を異なら
せ、中央部が現像剤を通過させて摩擦帯電するための摩
擦帯電部、両端部が現像剤の飛散を規制するシ−ル部と
したから、より均一な現像剤薄層の形成と確実な摩擦帯
電が行われるとともに、現像剤の飛散も軽減され、濃度
むら、かぶり等のない高い品質の画像を長期間に亘り提
供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一実施例を示す断面図。
【図2】図1の現像装置を採用した画像形成装置の内部
構成を概略的に示す正面図。
【図3】図1に示す現像ロ−ラの一部を断面して示す斜
視図。
【図4】図1に示すブレードの斜視図。
【図5】図4のブレ−ドのチップを示す斜視図。
【図6】図4のブレ−ドに取り付けられる各種のチップ
を示す側面図。
【図7】図6の各種チップを用いた場合のプリント枚数
とベタ画像濃度、カブリ、トナ−飛散レベルを比較して
示すグラフ図。
【符号の説明】
1…画像形成装置、3…感光体ドラム(像担持体)、8
…現像装置、10…像形成手段、33…現像ローラ(現
像剤搬送手段)、35…ブレ−ド(現像剤層形成手
段)、35A…基材、35B…チップ(弾性接触部
材)、35C…摩擦帯電部、35D,35D…シ−ル
部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一成分現像剤の薄層を像担持体に近接ま
    たは接触させることにより前記像担持体の潜像を可視化
    する現像装置において、 前記像担持体に一成分現像剤を搬送する現像剤搬送手段
    と、 この現像剤搬送手段の表面に前記一成分現像剤の薄層を
    形成する現像剤層形成手段と、を具備し、 前記現像剤層形成手段は弾性を有する基材と、この基材
    に取り付けられ前記現像剤搬送手段の表面に接触される
    弾性接触部材とからなり、前記弾性接触部材はその中間
    部と両端部とで形状を異にし、中間部が現像剤を通過さ
    せて摩擦帯電するための摩擦帯電部、両端部が現像剤の
    通過を規制して飛散を防止するシ−ル部であることを特
    徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 一成分現像剤の薄層を像担持体に近接ま
    たは接触させることにより前記像担持体の潜像を可視化
    する現像装置において、 前記像担持体に一成分現像剤を搬送する現像剤搬送手段
    と、 この現像剤搬送手段の表面に前記一成分現像剤の薄層を
    形成する現像剤層形成手段と、を具備し、 前記現像剤層形成手段は弾性を有する基材と、この基材
    に取り付けられ前記現像剤搬送手段の表面に接触される
    弾性接触部材とからなり、前記弾性接触部材はその中間
    部と両端部とで前記現像剤搬送手段の表面に対する接触
    形状を異にし、中間部が湾曲状、両端部が平板状をなす
    ことを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 像を担持する像担持体と、 この像担持体に静電潜像を形成する像形成手段と、 この像形成手段により形成された静電潜像に一成分現像
    剤の薄層を近接または接触させることにより可視化する
    現像装置とを備える画像形成装置において、 前記現像装置は前記像担持体に一成分現像剤を搬送する
    現像剤搬送手段と、 この現像剤搬送手段の表面に前記一成分現像剤の薄層を
    形成する現像剤層形成手段とを具備し、 前記現像剤層形成手段は弾性を有する基材と、この基材
    に取り付けられ前記現像剤搬送手段の表面に接触される
    弾性接触部材とからなり、前記弾性接触部材はその中間
    部と両端部とで形状を異にし、中間部が現像剤を摩擦帯
    電するための摩擦帯電部、両端部が現像剤の飛散を規制
    するシ−ル部であることを特徴とする画像形成装置。
JP4255107A 1992-09-24 1992-09-24 現像装置とこの現像装置を備える画像形成装置 Pending JPH06102750A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017181803A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 キヤノン株式会社 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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