JPH06102674A - 感光性ポリアミド酸エステル樹脂組成物のパターン加工方法 - Google Patents

感光性ポリアミド酸エステル樹脂組成物のパターン加工方法

Info

Publication number
JPH06102674A
JPH06102674A JP25240092A JP25240092A JPH06102674A JP H06102674 A JPH06102674 A JP H06102674A JP 25240092 A JP25240092 A JP 25240092A JP 25240092 A JP25240092 A JP 25240092A JP H06102674 A JPH06102674 A JP H06102674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid ester
resin composition
mixture
polyamide acid
ester resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25240092A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Yamamoto
光弘 山本
Nobuyuki Sashita
暢幸 指田
Toshio Banba
敏夫 番場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP25240092A priority Critical patent/JPH06102674A/ja
Publication of JPH06102674A publication Critical patent/JPH06102674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ピロメリット酸二無水物と3,3',4,4'−
ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物とを、2−ヒ
ドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパンでエステ
ル化し、4,4'−ジアミノジフェニルエーテルでアミド
化したポリアミド酸エステルを主成分とする感光性樹脂
組成物をジエチレングリコールジメチルエーテル50重
量%、イソプロパノール50重量%の現像液で現像する
パターン加工方法。 【効果】 グリコールエーテル類を主成分に含む現像液
が露光部を膨潤させないことにより現像時に発生するし
わを解消でき、この結果感光性ポリアミド酸エステル樹
脂組成物の高解像度で適正なパターン加工を、広い現像
時間幅で可能とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体素子、多層配線基
板、マイクロエレクトロニクス素子等に用いられる感光
性ポリアミド酸エステル樹脂組成物のパターン加工工程
での、改善された現像方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の表面保護膜、層間絶縁膜等
には、耐熱性が優れ、また卓越した電気絶縁性、機械強
度等を有するポリイミドが用いられているが、ポリイミ
ドパターンを作成する繁雑な工程を簡略化する為にポリ
イミド自身に感光性を付与する技術が最近注目を集めて
いる。例えば、下式
【0003】
【化2】
【0004】で示されるような構造のエステル基で感光
性基を付与したポリアミド酸エステル樹脂組成物(例え
ば特公昭55−41422号公報)等が知られている。
これらポリアミド酸エステルを適当な溶剤あるいは混合
溶剤に溶かし、光開始剤、光増感剤、共重合可能なモノ
マーあるいは樹脂、接着助剤、禁止剤、レベリング剤等
を加えた組成物をワニス状態で塗布乾燥した後、フォト
マスクを介して紫外線照射し、現像、リンス処理すると
所望のパターンが得られる。これをさらに加熱処理して
ポリイミド皮膜を得る。ポリイミドのパターン加工にお
いて、現像、リンス処理は重要である。これはこの工程
によりパターンの解像度や寸法の適正度、ウエハに対す
る接着性等が左右されるからである。従来知られている
現像液はポリアミド酸エステルの良溶媒1種またはそれ
以上か、これらと貧溶媒との混合物である。良溶媒とし
てはN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、4−ブチ
ロラクトン、ジメチルスルホオキシド等が挙げられる。
貧溶媒としてはトルエン、キシレン、エタノール、メタ
ノール、イソプロパノール、酢酸ブチル、水等が挙げら
れる。
【0005】また現像液の構成については、C3〜C7
脂肪族または環状脂肪族ケトンを単独で用いる方法(特
公平2−2135号公報)や、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−
2−ピロリドン、4−ブチロラクトン、ジメチルスルホ
オキシド/メタノール/ジエチレングリコール又はその
モノ、ジアルキルエーテル類の混合物を用いる方法(特
開昭58−223149号公報)等が知られている。し
かし感光性ポリアミド酸エステル樹脂組成物のパターン
加工においては、これらの現像液で処理した場合、露光
され不溶化した層の膨潤により、パターンの角からのし
わが発生するため、適正にパターン加工できる現像時間
幅が狭いという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、パターン加
工工程における、現像液に基づくしわの発生を解消し、
現像時間幅が広く、扱い易い感光性ポリアミド酸エステ
ル樹脂組成物のパターン加工方法を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は下記式(1)で
示すポリアミド酸エステルからなる感光性ポリアミド酸
エステル樹脂組成物を、
【0008】
【化3】
【0009】(A)下記式(2) Cx2X+1−(OCH2CH2y−OCz2z+1 (2) x=1〜4,y=1〜4,z=1〜4 で示されるグリコールエーテル類のうち一種または二種
以上の混合物30〜100重量%と、(B)N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、
N−メチル−2−ピロリドン、4−ブチロラクトン、ジ
メチルスルホオキシド、テトラヒドロフラン、トルエ
ン、キシレン、エタノール、イソプロパノール、酢酸ブ
チルのうち一種または二種以上の混合物0〜70重量%
からなる現像液で現像することを特徴とするパターン加
工方法である。
【0010】
【作用】本発明に用いるポリアミド酸エステルは式
(1)で表され、高い光反応性を示しかつ硬化物は良好
な耐熱性、機械特性、電気特性を有する。
【0011】式(1)中、R1は3又は4価の有機基を
有する化合物から導入されるもので、通常芳香族テトラ
カルボン酸又はその誘導体及び芳香族トリカルボン酸又
はその誘導体が主に使用される。例えばトリメリット酸
無水物、ピロメリット酸二無水物、ベンゼン−1,2,
3,4−テトラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'−
ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2',
3,3'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、
2,3,3',4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物、ナフタレン−2,3,6,7−テトラカルボン酸
二無水物、ナフタレン−1,2,5,6−テトラカルボ
ン酸二無水物、ナフタレン−1,2,4,5−テトラカ
ルボン酸二無水物、ナフタレン−1,4,5,8−テト
ラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,2,6,7−
テトラカルボン酸二無水物、4,8−ジメチル−1,
2,3,5,6,7−ヘキサヒドロナフタレン−1,
2,5,6−テトラカルボン酸二無水物、4,8−ジメ
チル−1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロナフタレ
ン−2,3,6,7−テトラカルボン酸二無水物、2,
6−ジクロロナフタレン−1,4,5,8−テトラカル
ボン酸二無水物、2,7−ジクロロナフタレン−1,
4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、2,3,6,
7−テトラクロロナフタレン−1,4,5,8−テトラ
カルボン酸二無水物、1,4,5,8−テトラクロロナ
フタレン−2,3,6,7−テトラカルボン酸二無水
物、3,3',4,4'−ジフェニルテトラカルボン酸二無
水物、2,2',3,3'−ジフェニルテトラカルボン酸二
無水物、2,3,3',4'−ジフェニルテトラカルボン酸
二無水物、3,3",4,4"−p−テルフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物、2,2",3,3"−p−テルフェニル
テトラカルボン酸二無水物、2,3,3",4"−p−テル
フェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス
(2,3−ジカルボキシフェニル)−プロパン二無水
物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−
プロパン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニ
ル)エーテル二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)エーテル二無水物、ビス(2,3−ジカルボキ
シフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボ
キシフェニル)メタン二無水物、ビス(2,3−ジカル
ボキシフェニル)スルホン二無水物、ビス(3,4−ジ
カルボキシフェニル)スルホン二無水物、1,1−ビス
(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、
1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エタン
二無水物、ペリレン−2,3,8,9−テトラカルボン
酸二無水物、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボ
ン酸二無水物、ペリレン−4,5,10,11,テトラカル
ボン酸二無水物、ペリレン−5,6,11,12−テトラカ
ルボン酸二無水物、フェナンスレン−1,2,7,8−
テトラカルボン酸二無水物、フェナンスレン−1,2,
6,7−テトラカルボン酸二無水物、フェナンスレン−
1,2,9,10−テトラカルボン酸二無水物、シクロペ
ンタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、
ピラジン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水
物、ピロリジン−2,3,4,5−テトラカルボン酸二
無水物、チオフェン−2,3,4,5−テトラカルボン
酸二無水物等が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。また、使用にあたっては、1種類でも2種類
以上の混合物でもかまわない。
【0012】式(1)中、R2は、2価の有機基で、そ
の導入には通常芳香族ジアミン及びその誘導体が使用さ
れる。例えばm−フェニレン−ジアミン、1−イソプロ
ピル−2,4−フェニレン−ジアミン、p−フェニレン
−ジアミン、4,4'−ジアミノ−ジフェニルプロパン、
3,3'−ジアミノ−ジフェニルプロパン、4,4'−ジア
ミノ−ジフェニルエタン、3,3'−ジアミノ−ジフェニ
ルエタン、4,4'−ジアミノ−ジフェニルメタン、3,
3'−ジアミノ−ジフェニルメタン、4,4'−ジアミノ−
ジフェニルスルフィド、3,3'−ジアミノ−ジフェニル
スルフィド、4,4'−ジアミノ−ジフェニルスルホン、
3,3'−ジアミノ−ジフェニルスルホン、4,4'−ジア
ミノ−ジフェニルエーテル、3,3'−ジアミノ−ジフェ
ニルエーテル、ベンジジン、3,3'−ジアミノ−ビフェ
ニル、3,3'−ジメチル−4,4'−ジアミノ−ビフェニ
ル、3,3'−ジメトキシ−ベンジジン、4,4"−ジアミ
ノ−p−テルフェニル、3,3"−ジアミノ−p−テルフ
ェニル、ビス(p−アミノ−シクロヘキシル)メタン、
ビス(p−β−アミノ−t−ブチルフェニル)エーテ
ル、ビス(p−β−メチル−δ−アミノペンチル)ベン
ゼン、p−ビス(2−メチル−4−アミノ−ペンチル)
ベンゼン、p−ビス(1,1−ジメチル−5−アミノ−
ペンチル)ベンゼン、1,5−ジアミノ−ナフタレン、
2,6−ジアミノナフタレン、2,4−ビス(β−アミ
ノ−t−ブチル)トルエン、2,4−ジアミノ−トルエ
ン、m−キシレン−2,5−ジアミン、p−キシレン−
2,5−ジアミン、m−キシリレン−ジアミン、p−キ
シリレン−ジアミン、2,6−ジアミノ−ピリジン、
2,5−ジアミノ−ピリジン、2,5−ジアミノ−1,
3,4−オキサジアゾール、1,4−ジアミノ−シクロ
ヘキサン、ピペラジン、メチレン−ジアミン、エチレン
−ジアミン、プロピレン−ジアミン、2,2−ジメチル
−プロピレン−ジアミン、テトラメチレン−ジアミン、
ペンタメチレン−ジアミン、ヘキサメチレン−ジアミ
ン、2,5−ジメチル−ヘキサメチレン−ジアミン、3
−メトキシ−ヘキサメチレン−ジアミン、ヘプタメチレ
ン−ジアミン、2,5−ジメチル−ヘプタメチレン−ジ
アミン、3−メチル−ヘプタメチレン−ジアミン、4,
4−ジメチル−ヘプタメチレン−ジアミン、オクタメチ
レン−ジアミン、ノナメチレン−ジアミン、5−メチル
−ノナメチレン−ジアミン、2,5−ジメチル−ノナメ
チレン−ジアミン、デカメチレン−ジアミン、1,10−
ジアミノ−1,10−ジメチル−デカン、2,11−ジアミ
ノ−ドデカン、1,12−ジアミノ−オクタデカン、2,
12−ジアミノ−オクタデカン、2,17−ジアミノ−アイ
コサン、ジアミノシロキサン、2,6−ジアミノ−4−
カルボキシリックベンゼン、3,3'−ジアミノ−4,4'
−ジカルボキシリックベンジジン等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。また使用にあたって
は、1種類でも2種類以上の混合物でもかまわない。
【0013】式(1)中、R3はアクリル(メタクリ
ル)基を1〜5基有する感光性基、R4はアクリル(メ
タクリル)基を1〜5基有する感光性基又はメチル基、
エチル基である。R3,R4中、アクリル(メタクリル)
基が0では架橋構造が得られず好ましくない。また6基
以上のアクリル(メタクリル)基は工業上製造が困難で
あるばかりでなく、分子量が大きくなるために相溶性が
低下し好ましくない。R3及びR4のアクリル(メタクリ
ル)基を導入するための化合物としては、例えば、ペン
タエリスリトールトリアクレート、ペンタエリスリトー
ルトリメタクリレート、ペンタエリスリトールアクリレ
ートジメタクリレート、ペンタエリスリトールジアクリ
レートメタクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタメタクリ
レート、グリセロールジアクリレート、グリセロールジ
メタクリレート、グリセロールアクリレートメタクリレ
ート、トリメチロールプロパンジアクリレート、1,3
−ジアクリロイルエチル−5−ヒドロキシエチルイソシ
アヌレート、1,3−ジメタクリレート−5−ヒドロキ
シエチルイソシアヌレート、エチレングリコール変性ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート、プロピレングリ
コール変性ペンタエリスリトールトリアクリレート、ト
リメチロールプロパンジアクリレート、トリメチロール
プロパンジメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、グリ
シジルメタクリレート、グリシジルアクリレート、2−
ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、ポリエチレングリコール変性メタ
クリレート、ポリエチレングリコール変性アクリレー
ト、ポリプロピレングリコール変性アクリレート、ポリ
プロピレングリコール変性メタクリレート等が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。これらの使用
にあたっては1種類でも2種類以上の混合物でもかまわ
ない。また、R4のメチル基又はエチル基は、通常それ
ぞれメタノール、エタノール等から誘導される。
【0014】本発明に使用する式(1)で示されるポリ
アミド酸エステルは、カルボキシル基にR3が導入され
た構造単位の割合がx、一部にR3が、残りにR4が導入
された構造単位の割合がy、R4で置換された構造単位
の割合がzであり、3種の構造単位が混在しているもの
である。x,y,zは各構造単位のモル百分率を示す。
0<x,y<100、0<z<80でかつx+y+z=
100を満たす。R4が−CH3又は−C25の場合に
は、zが80以上であると感光基量が少ないため感度が
低く実用性が少ない。
【0015】本発明におけるポリアミド酸エステル
(1)は、通常以下のようにして合成される。まず、感
光基R3,R4を導入するためのアルコール基を有する化
合物を溶媒に溶解させ、これに過剰の酸無水物又はその
誘導体を反応させる。この後、残存するカルボキシル
基、酸無水物基に、ジアミンを反応させることにより合
成することができる。
【0016】本発明で用いられる感光性ポリアミド酸エ
ステル樹脂組成物には、増感剤、開始剤類、保存性向上
剤等を添加してもよい。増感剤、開始剤類の例として
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】等が挙げられるが、これに限定されるもの
ではない。使用にあたっては1種類でも2種類以上の混
合物でも構わない。添加量は、ポリアミド酸エステル1
00重量部に対して0.1〜10重量部が好ましい。
0.1重量部以下では、添加量が少なすぎ感度向上の効
果が得られ難い。10重量部以上では、硬化フィルム強
度が低下するため好ましくない。
【0025】保存性向上剤としては、1−フェニル−5
−メルカプト−1H−テトラゾール、2−メルカプトベ
ンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾイミダゾール、
2−メルカプトベンゾオキサゾール、ペンタエリスリト
ールテトラキス−(チオグリコレート)、チオグリコー
ル酸、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール
酸ブチル、チオグリコール酸オクチル、チオグリコール
酸メトキシブチル、トリメチロールプロパントリス−
(チオグリコレート)、エチレングリコールジチオグリ
コレート、β−メルカプトプロピオン酸、β−メルカプ
トプロピオン酸オクチル、トリメチロールプロパントリ
ス−(β−チオプロピオネート)、ペンタエリスリトー
ルテトラキス−(β−チオプロピオネート)、1,4−
ブタンジオールジチオプロピオネート、チオサリチル
酸、フルフリルメルカプタン、ベンジルメルカプタン、
α−メルカプトプロピオン酸、p−ヒドロキシチオフェ
ノール、p−メチルチオフェノール、チオフェノール等
が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0026】本発明における感光性樹脂組成物には、さ
らに接着助剤、禁止剤、レベリング剤その他各種充填剤
を添加してもよい。
【0027】本発明における感光性樹脂組成物の使用方
法は、まず該組成物を適当な支持体、例えはシリコンウ
エハーやセラミック、アルミ基板等に塗布する。塗布方
法は、スピンナーを用いた回転塗布、スプレーコーター
を用いた噴霧塗布、浸漬、印刷、ロールコーティング等
で行なう。次に、60〜120℃の低温でプリベークし
て塗膜を乾燥後、所望のパターン形状に化学線を照射す
る。化学線としては、X線、電子線、紫外線、可視光線
等が使用できるが、200〜500nmの波長のものが
好ましい。次に、未照射部を現像液で溶解除去すること
によりレリーフパターンを得る。
【0028】本発明において使用する現像液成分のう
ち、(A)は下記のグリコールエーテル類のうち1種又
は2種以上の混合物からなる。 Cx2X+1−(OCH2CH2y−OCz2z+1 (2) x=1〜4,y=1〜4,z=1〜4 ここで末端アルキル基2つのx,zは同じであっても違
っていてもよい。これらのグリコールエーテル類は未露
光部のポリアミド酸エステルを溶解する力が十分であ
り、しかも露光で不溶化した層を膨潤させない。よって
現像時にしわが発生せず、解像度が高く適正なパターン
加工が広い現像時間幅で可能となる。
【0029】これらグリコールエーテルの例としては、
エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコ
ールジエチルエーテル、エチレングリコールジn−プロ
ピルエーテル、エチレングリコールジi−プロピルエー
テル、エチレングリコールジn−ブチルエーテル、エチ
レングリコールジsec−ブチルエーテル、エチレング
リコールジt−ブチルエーテル、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエー
テル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエ
チレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリ
コールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエ
チルエーテル、トリエチレングリコールジプロピルエー
テル、トリエチレングリコールジブチルエーテル、テト
ラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレ
ングリコールジエチルエーテル、テトラエチレングリコ
ールジプロピルエーテル、テトラエチレングリコールジ
ブチルエーテル、エチレングリコールメチルエチルエー
テル、エチレングリコールメチルブチルエーテル、ジエ
チレングリコールメチルプロピルエーテル、トリエチレ
ングリコールエチルブチルエーテル等が挙げられるがこ
れらに限定されるものではない。
【0030】グリコールエーテル類のエチレングリコー
ル単位の数yは1〜4が好ましい。5より大きいものは
粘度が高く均一な溶解ができないので好ましくない。末
端アルキル基2つのx,zは1〜4が好ましい。5より
大きいものは工業的利用が難しく、かつ溶解性が低く好
ましくない。グリコールエーテル類の含量は30〜10
0重量%である。30重量%未満ではグリコールエーテ
ルを使用する効果が得られ難く好ましくない。本発明に
おいて使用する現像液成分のうち、(B)としてはN,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N−メチル−2−ピロリドン、4−ブチロラクト
ン、ジメチルスルホオキシド、テトラヒドロフラン、ト
ルエン、キシレン、エタノール、イソプロパノール、酢
酸ブチルのうち一種又は二種以上の混合物を使う。こら
れの含有量は0〜70重量%であり、この範囲内でグリ
コールエーテル類による溶解性を調整する目的で使われ
る。70重量%以上ではグリコールエーテル類を用いる
利点を損なってしまう。
【0031】現像の方法としては、スプレー、パドル、
浸漬、超音波等の方式が可能である。次に現像によって
形成したレリーフパターンをリンスする。リンス液とし
ては、トルエン、キシレン、エタノール、メタノール、
イソプロパノール、酢酸ブチル等が使用される。
【0032】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0033】実施例1 ピロメリット酸二無水物65.5g(0.30モル)と
3,3',4,4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物225.5g(0.70モル)とを、2−ヒドロキ
シ−1,3−ジメタクリロキシプロパン456g(2.
00モル)でエステル化した後、4,4'−ジアミノジフ
ェニルエーテル170.2g(0.85モル)でアミド
化してポリアミド酸エステル共重合物を得た。これをエ
タノールに再沈し、固形物を濾過し、減圧乾燥した。こ
のポリアミド酸エステル100重量部に、ミヒラーズケ
トン6重量部、テトラエチレングリコールジメタクリレ
ート10重量部、メチルエーテルハイドロキノン0.0
5重量部及びトリメトキシシリルプロピルメタクリレー
ト3重量部をN−メチル−2−ピロリドン100重量部
に溶解させ、感光性ポリアミド酸エステル樹脂組成物を
得た。この組成物をシリコンウエハー上にスピンナーで
塗布し、乾燥機により70℃で1時間乾燥したところ1
0μm厚の皮膜が得られた。これを凸版印刷製・解像度
評価用マスクを介し、超高圧水銀灯にて1J/cm2
光を照射した。次いでジエチレングリコールジメチルエ
ーテル50重量%、イソプロパノール50重量%の現像
液を用い10秒から50秒のスプレー現像を行い、更に
イソプロパノールでリンスしたところ、現像時間とパタ
ーンの抜け、しわの発生の関係は表1のとおりであっ
た。パターンの抜けは、10μm幅ライン/スペースを
顕微鏡観察して評価した。マスク寸法通りにパターニン
グされている像を適正、現像不足等のためマスク寸法よ
り小さい像を不足、現像過剰等のためマスク寸法より大
きい像を過剰と判定した。しわは、パターンの角から出
ているかどうかを顕微鏡観察して判定した。現像時間の
余裕度からは、パターンの抜けとしわの両方の条件を、
ある一定の現像時間を中心に±10秒以上の幅で満足す
る事が望ましい。ただし加工の能率からは60秒程度よ
り長い現像時間は適さない。本実施例では、10〜50
秒の広い現像時間幅においてしわが発生せず、適正な解
像度を有するパターンが得られた。
【0034】実施例2〜9 実施例1と同じ樹脂組成物を表1に示す現像液を用いて
実施例1と同様にパターン加工した現像時間とパターン
の抜け、しわの発生の関係を表1に示す。実施例2,
7,8は10〜40秒の広い時間幅で、しわの発生がな
く適正な解像度を有するパターンが得られた。実施例
3,5,6は10〜30秒の広い時間幅で、しわの発生
がなく適正な解像度を有するパターンが得られた。実施
例4,9は10〜50秒の広い時間幅で、しわの発生が
なく適正な解像度を有するパターンが得られた。
【0035】比較例1〜4 実施例1と同じ樹脂組成物を表1に示す現像液を用いて
実施例1と同様にパターン加工した現像時間とパターン
の抜け、しわの発生の関係を表1に示す。比較例1で
は、適正な解像度を有するパターンは実用に適した現像
時間内では得られなかった。比較例2,3では適正な解
像度を有し、しわの発生もない実用的なパターンは現像
時間10秒でしか得られなかった。比較例4では適正な
解像度を有し、しわの発生もない実用的なパターンは、
20秒以下の狭い現像時間幅でしか得られなかった。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明は、グリコールエーテル類を主成
分に含む現像液の露光部を膨潤させない効果により現像
時に発生するしわを解消する。この結果感光性ポリアミ
ド酸エステル樹脂組成物の高解像度で適正なパターン加
工を、広い現像時間幅で可能とすることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/32 7124−2H H01L 21/027

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で示すポリアミド酸エステ
    ルからなる感光性ポリアミド酸エステル樹脂組成物を、 【化1】 (A)下記式(2) Cx2X+1−(OCH2CH2y−OCz2z+1 (2) x=1〜4,y=1〜4,z=1〜4 で示されるグリコールエーテル類のうち一種または二種
    以上の混合物30〜100重量%と、(B)N,N−ジ
    メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、
    N−メチル−2−ピロリドン、4−ブチロラクトン、ジ
    メチルスルホオキシド、テトラヒドロフラン、トルエ
    ン、キシレン、エタノール、イソプロパノール、酢酸ブ
    チルのうち一種または二種以上の混合物0〜70重量%
    からなる現像液で現像することを特徴とするパターン加
    工方法。
JP25240092A 1992-09-22 1992-09-22 感光性ポリアミド酸エステル樹脂組成物のパターン加工方法 Pending JPH06102674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25240092A JPH06102674A (ja) 1992-09-22 1992-09-22 感光性ポリアミド酸エステル樹脂組成物のパターン加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25240092A JPH06102674A (ja) 1992-09-22 1992-09-22 感光性ポリアミド酸エステル樹脂組成物のパターン加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06102674A true JPH06102674A (ja) 1994-04-15

Family

ID=17236812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25240092A Pending JPH06102674A (ja) 1992-09-22 1992-09-22 感光性ポリアミド酸エステル樹脂組成物のパターン加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06102674A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012032446A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Fujifilm Corp パターン形成方法及びこの方法に用いられる有機系処理液
JP2014157310A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 現像液、及び感光性樹脂組成物の現像処理方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50138901A (ja) * 1974-04-22 1975-11-06
JPS61238052A (ja) * 1985-04-16 1986-10-23 Ube Ind Ltd 感光性ポリアミド樹脂膜の現像法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50138901A (ja) * 1974-04-22 1975-11-06
JPS61238052A (ja) * 1985-04-16 1986-10-23 Ube Ind Ltd 感光性ポリアミド樹脂膜の現像法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012032446A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Fujifilm Corp パターン形成方法及びこの方法に用いられる有機系処理液
JP2014157310A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 現像液、及び感光性樹脂組成物の現像処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0430221B1 (en) Photosensitive resin composition
US5756260A (en) Photosensitive polyimide resin composition containing a stabilizer and method for formation of relief pattern using same
JP2516276B2 (ja) 感光性樹脂組成物
JPH03186847A (ja) 感光性樹脂組成物
JP3342299B2 (ja) 感光性樹脂組成物
JPH04116557A (ja) 感光性樹脂組成物のパターン形成方法
JPH06102674A (ja) 感光性ポリアミド酸エステル樹脂組成物のパターン加工方法
JPH0990632A (ja) 感光性樹脂組成物及びそのパターン形成方法
JPH0827538B2 (ja) 感光性樹脂組成物
JP2862627B2 (ja) 感光性樹脂組成物及びパターン形成方法
JP2693670B2 (ja) 感光性樹脂組成物
JP3672203B2 (ja) 感光性樹脂組成物及びそのパターン形成方法
JPH0827537B2 (ja) 感光性樹脂組成物
JPH08339089A (ja) 感光性ポリイミド用現像液
JPH05134406A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3132736B2 (ja) 感光性樹脂の製造方法
JP2546940B2 (ja) 感光性樹脂組成物
EP0637776B1 (en) Photosensitive resin composition and process for forming relief pattern therefrom
JPH0651512A (ja) 感光性樹脂組成物
JP3407780B2 (ja) 感光性樹脂組成物及びそのパターン形成方法
JPH0495962A (ja) 感光性樹脂組成物
JP3342297B2 (ja) 感光性樹脂組成物
JPH06186744A (ja) 感光性樹脂組成物
JP3339134B2 (ja) 化学線感応性重合体組成物
JPH0822124A (ja) 感光性樹脂組成物及びそのパターン形成方法