JPH06102555A - 波長可変フィルタ制御方式、制御装置及びそれを用いた光通信システム - Google Patents

波長可変フィルタ制御方式、制御装置及びそれを用いた光通信システム

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JPH06102555A
JPH06102555A JP5152670A JP15267093A JPH06102555A JP H06102555 A JPH06102555 A JP H06102555A JP 5152670 A JP5152670 A JP 5152670A JP 15267093 A JP15267093 A JP 15267093A JP H06102555 A JPH06102555 A JP H06102555A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】引き込み時には大きな誤差信号が得られ、安定
時には波長可変フィルタの透過スペクトルの中心波長の
変調による周期的な透過波長変動を小さくできる波長可
変フィルタ制御方式及びそれを用いた光通信システムで
ある。 【構成】波長可変フィルタ21の透過スペクトルの中心
波長を受信光の波長にトラッキングする波長可変フィル
タ制御方式である。フィルタ21の中心波長を変調し、
フィルタ21の透過光の強度変化に含まれる変調成分の
位相と変調に用いた変調信号の位相とを比較することで
誤差信号を生成する。帰還制御によりフィルタ21の中
心波長を受信光の波長に引込み、安定化させる。この
時、トラッキング状態を監視するトラッキング監視手段
31により、フィルタ21の中心波長の変調の振幅を、
引き込み時には大きく、安定時には小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波長多重通信システム
の受信装置などに用いられる波長可変フィルタの制御方
式ないし制御装置及びその方式を用いた光通信システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報のマルチメディア化にともな
い、加入者系、LANを問わず、それへの対応が検討さ
れている。その中で、波長多重通信は、伝送路である光
ファイバー1本の中に独立回線を多数設定することがで
き、光通信本来の特性である高速性に加えて、通信に対
する柔軟性を兼ね備えた通信システムであり、高速・大
容量の情報を伝送・交換する通信方式として普及しつつ
ある。この様なシステムで用いられるデバイスの一つと
して同調可能ないし波長可変な(tunable)波長
可変フィルタが知られている。
【0003】波長可変フィルタは波長多重光通信システ
ムに用いられる必須の光素子であり、波長多重化された
信号光の中から1つの波長信号光を選択する機能を持
つ。波長多重数が少なく(数波程度)て且つ波長間隔を
広くとっている通信システムでは、こうしたフィルタと
して、誘電体多層膜固定フィルタを採用することができ
る。一方、波長多重数が多く且つ波長間隔を狭くとって
いる通信システムでは、波長可変で透過波長幅が狭い波
長フィルタが必要である。この種の波長可変フィルタの
一例として、DFB−LD(Distributed Feedback Las
er Diode)を用いたフィルタが知られている(以下、D
FBフィルタとも称する。DFBフィルタについては、
昭和60年電子通信学会・部門別大会予稿集・講演番号
326に記載されている)。DFBフィルタは、それへ
のバイアス電流を発振閾値以下の範囲内で変化させるこ
とで透過スペクトルの中心波長(以下、単に中心波長と
もいう)を制御することができ、その中心波長付近では
光増幅器としても動作できる。
【0004】しかし、DFBフィルタには、その中心波
長が温度に依存するという特性があり、加えてそのバイ
アス電流と中心波長との相関特性はDFBフィルタ個体
それぞれで異なるということがある。それゆえ、波長多
重通信システムにDFBフィルタを用いる場合には、D
FBフィルタの透過スペクトルの中心波長を、目的とす
る受信波長に引き込み安定化する制御、即ちトラッキン
グ制御することが必要となる。以下、この波長可変フィ
ルタ制御方式の従来例について説明する。
【0005】この従来例は定期刊行誌「Eelctro
nics Letters」(1990年、12月、第
26巻、第25番、2122〜2123頁)記載の方式
に基づいている。
【0006】図12にこの波長可変フィルタ制御方式の
ブロック図を示す。波長可変フィルタ811を透過した
光信号は受光素子813に入射する。この光信号は受光
素子813で電気信号に変換され、増幅器814で増幅
される。この信号は、更に、周波数fの近傍の周波数成
分のみを増幅する狭帯域増幅器810で変調成分のみを
増幅され、同期検波器ないし回路820に入力される。
同期検波回路820はこの変調成分の信号を正弦波発振
器819からの変調信号(遅延回路825を介して入力
される)で同期検波する。同期検波回路820の出力は
積分器830により低周波成分のみを増幅される。尚、
積分器830の時定数は上記変調信号の周期より充分に
長くなるように設定されている。
【0007】帰還制御回路817はこの低周波成分を誤
差信号として制御信号を生成する。フィルタ駆動ないし
制御回路818は、受信部からのオフセット信号、正弦
波発振器819からの変調信号、帰還制御回路817か
らの制御信号の3つの入力信号をもとに、出力を波長可
変フィルタ811に入れ、波長可変フィルタ811の透
過スペクトルの中心波長λcを制御する。正弦波発振器
819は変調用の周波数fの正弦波である上記変調信号
を発生し、これをフィルタ駆動回路818と同期検波回
路820に出力する。
【0008】図13は、波長可変フィルタ811の透過
スペクトルと受信する光信号の波長λsの関係の模式図
である。図13中、λcは波長可変フィルタ811の透
過スペクトルの中心波長、λsは受信する光信号の波長
である。透過スペクトルの中心波長λcは、トラッキン
グにより、λc<λsの場合は左から右へ、λc>λsの場
合は右から左へ引き込まれ、光信号の波長λsに安定化
される。尚、引き込みが可能の範囲は、波長可変フィル
タ811の透過スペクトルの裾から或る程度ピークより
の範囲である。この範囲は制御系の特性によって決ま
る。以下、この範囲を引き込み領域と呼ぶ。
【0009】波長可変フィルタ811の透過スペクトル
の中心波長λcは、フィルタ駆動回路818に入力され
た正弦波発振器819からの正弦波の変調信号により変
調されている。尚、この中心波長の変調振幅は波長可変
フィルタ811の透過スペクトルの幅より充分小さい
(1/10以下)。波長可変フィルタ811の透過スペ
クトルの中心波長λcの変化は波長可変フィルタ811
を透過する波長λsの光量変化に変換され、さらに受光
素子813により電気信号に変換される。この電気信号
に含まれる周波数fの正弦波は、λc<λsの場合とλc
>λsの場合で位相が逆になる。
【0010】同期検波回路820の出力の低周波成分
(すなわち積分器830の出力)は、この同期検波回路
820への2つの入力の位相が同位相の場合は正に、逆
位相の場合は負になる。前述の電気信号と正弦波発振器
819の出力をこの2つの入力とした場合、積分器83
0の出力の正負は、λc<λsの場合とλc>λsの場合で
逆になる。この信号を誤差信号として帰還制御を行うこ
とにより、透過スペクトルの中心波長λcを、受信する
光信号の波長λsに引き込み安定化することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
波長可変フィルタトラッキング制御方式では、波長可変
フィルタ811の中心波長を、受信する光信号の波長に
引き込んだ後(以下、安定時と称す)に、変調信号の変
調による透過スペクトルの中心波長の周期的な変動が存
在する。この透過スペクトルの中心波長の変動は、波長
可変フィルタ811の透過スペクトルにより受光素子8
13に入射する光強度の変動に変換され、この光強度の
変動が大きいと受信特性が劣化する。この光強度の変動
を小さくするためには、波長可変フィルタ811の中心
波長の変調振幅を小さくしなければならないが、こうし
た場合は、反対に、引き込み時の誤差信号が小さくな
り、引き込みの応答特性が劣化する。
【0012】そこで、本発明は、引き込み時には大きな
誤差信号が得られ、安定時には透過スペクトルの中心波
長の変調による周期的な透過波長変動を小さくすること
ができる波長可変フィルタ制御方式ないし装置及びそれ
を用いた光通信システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の波長可変フィルタ制御方式の要旨は、波長可変フィ
ルタの中心波長を送信光の波長にトラッキングする波長
可変フィルタ制御方式において、前記波長可変フィルタ
の透過スペクトルの中心波長を微小変調し、前記波長可
変フィルタの透過光の強度変化に含まれる微小変調成分
の位相と微小変調に用いた変調信号の位相とを比較する
ことにより誤差信号を生成し、帰還制御により前記波長
可変フィルタの透過スペクトルの中心波長を送信光の波
長に引込み、安定化させ、更にトラッキングの状態を監
視する手段を備え、それにより前記波長可変フィルタの
透過スペクトルの中心波長の変調振幅を、引き込み時に
は大きく、安定時には小さくすることを特徴とする。
【0014】また、上記目的を達成する本発明の波長可
変フィルタ制御方式の要旨は、波長可変フィルタの透過
スペクトルの中心波長を変調して誤差信号を生成し、受
信信号光の波長にトラッキングする波長可変フィルタ制
御方式において、トラッキングの状態を監視するトラッ
キング監視手段を備え、前記波長可変フィルタの透過ス
ペクトルの中心波長の変調振幅を、引き込み時には大き
く、安定時には小さくすることを特徴とする。
【0015】また、上記目的を達成する本発明の波長可
変フィルタ制御装置の要旨は、波長可変フィルタの透過
スペクトルの中心波長を受信信号光の波長にトラッキン
グする波長可変フィルタ制御装置において、前記波長可
変フィルタの透過スペクトルの中心波長を微小変調する
為の変調信号を供給する変調信号供給手段、前記波長可
変フィルタの透過光の強度変化に含まれる微小変調成分
を取り出す変調成分抽出手段、該変調成分抽出手段から
の微小変調成分の位相と前記変調信号供給手段からの微
小変調に用いた変調信号の位相とを比較することにより
誤差信号を生成する誤差信号生成手段、該誤差信号生成
手段からの誤差信号に基づいて帰還制御により前記波長
可変フィルタの透過スペクトルの中心波長を受信信号光
の波長にトラッキングするフィルタ制御手段、トラッキ
ングの状態を監視し、前記可変波長フィルタの透過スペ
クトルの中心波長の微小変調の振幅を、引き込み時には
大きく、安定時には小さくする様に、前記変調信号供給
手段を制御するトラッキング監視手段を備えることを特
徴とする。
【0016】また、上記目的を達成する本発明の波長可
変フィルタ制御装置の要旨は、波長可変フィルタの透過
スペクトルの中心波長を変調して誤差信号を生成し、該
中心波長を受信信号光の波長にトラッキングする波長可
変フィルタ制御装置において、トラッキングの状態を監
視するトラッキング監視手段を備え、前記波長可変フィ
ルタの透過スペクトルの中心波長の変調振幅を、引き込
み時には大きく、安定時には小さくすることを特徴とす
る。
【0017】また、上記目的を達成する本発明の波長可
変フィルタ制御方式ないし装置を用いた光通信システム
の要旨は、上記波長可変フィルタ制御方式ないし装置を
用いる受信装置を有することを特徴とする。
【0018】具体的には、前記トラッキング監視手段は
比較器と基準電圧源を備え、誤差信号と基準電圧の比較
によりトラッキングの状態を監視したり、前記トラッキ
ング監視手段はバンドパスフィルタ、比較器、基準電圧
源を備え、受信信号の変調成分の振幅と基準電圧の比較
によりトラッキングの状態を監視したり、前記トラッキ
ング監視手段はローパスフィルタ、比較器、基準電圧源
を備え、受信信号の大きさと基準電圧の比較によりトラ
ッキングの状態を監視したり、前記トラッキング監視手
段は誤り率測定回路を備え、受信信号の誤り率によりト
ラッキングの状態を監視したり、前記波長可変フィルタ
として分布帰還型フィルタを用いたり、前記波長可変フ
ィルタの透過スペクトルの中心波長の変調は正弦波の変
調信号で行われたり、前記波長可変フィルタの透過光の
強度変化に含まれる変調成分の位相と変調に用いた変調
信号の位相とを比較することにより誤差信号が生成され
る際、両者の位相の関係を調整する様に遅延回路が用い
られたり、前記位相比較は同期検波器と乗算器を主要部
とする回路で行われたり、前記誤差信号に基づいて、P
ID制御の帰還制御方式により前記波長可変フィルタの
透過スペクトルの中心波長を受信信号光の波長に引込
み、安定化させたり、前記波長可変フィルタの透過スペ
クトルの中心波長のトラッキングは、該波長可変フィル
タの電極を介して注入されるバイアス電流を制御して行
われたり、前記波長可変フィルタの透過スペクトルの中
心波長のトラッキングは、該波長可変フィルタの素子温
度を制御して行われたり、前記波長可変フィルタの透過
光の強度変化に含まれる変調成分の位相と変調に用いた
変調信号の位相とを比較することにより誤差信号が生成
される際、該波長可変フィルタの透過光を光分岐器で分
岐して該変調成分を取り出したり、前記波長可変フィル
タの透過光の強度変化に含まれる変調成分の位相と変調
に用いた変調信号の位相とを比較することにより誤差信
号が生成される際、該波長可変フィルタの透過光を電気
信号に変換した後に電気的フィルタによって該変調成分
を取り出したり、前記トラッキング監視手段は、誤差信
号を監視対象としたり、前記波長可変フィルタの透過ス
ペクトルの中心波長の変調は位相情報を持つ変調信号で
行われたり、前記波長可変フィルタの透過スペクトルの
中心波長の変調振幅を、引き込み時には大きく、安定時
には小さくすることは、変調信号発振器からの変調信号
を可変減衰器の減衰率を変化させて制御することで行っ
たりする。
【0019】
【作用】上記構成の波長可変フィルタ制御方式ないし装
置では、トラッキングの状態を監視する手段により、微
小変調に用いた変調信号の振幅を適当に制御できるの
で、引き込み時には大きな誤差信号が得られ、安定時に
は変調信号による透過スペクトルの中心波長の周期的な
波長変動を小さくすることができる。
【0020】
【第1実施例】本発明の第1実施例について図面と共に
詳細に説明する。
【0021】図1は本実施例の波長可変フィルタ制御系
を表すブロック図である。図示するように、本実施例の
制御系は、波長可変フィルタ21、光分岐器22、受光
素子23、増幅器24、位相比較器ないし回路25、ロ
ーパスフィルタ(以下、LPFと称す)26、帰還制御
回路27、フィルタ駆動ないし制御回路28、変調信号
発振用正弦波発振器29、遅延回路30及びトラッキン
グ監視回路31を主要部として構成されている。波長可
変フィルタ21、光分岐器22、受光素子23、増幅器
24、位相比較器25、LPF26、帰還制御回路2
7、フィルタ駆動回路28及び遅延回路30は以下の構
成、動作を有する。
【0022】波長可変フィルタ21はDFBフィルタで
あって、それへのバイアス電流によって透過スペクトル
の中心波長を制御することができ、その電流注入用の電
極を複数設けて波長可変範囲を広げることができる。
尚、DFBフィルタについては、刊行物:電子情報通信
学会論文誌、C−I、第J73−C−I、第5号(19
90年5月)、347〜353頁で詳細に説明されてい
る。
【0023】光分岐器22は、波長可変フィルタ21を
透過した光の一部をトラッキング用に分岐する。受光素
子23は、光分岐器22で分岐された光信号を電気信号
に変換し、その電気信号を、増幅器24が増幅する。
【0024】位相比較器25は、増幅器24からの増幅
信号と波長可変フィルタ21の微小変調に用いられる変
調信号(正弦波発振器29から遅延回路30を介して入
力される)との位相を比較する回路であり、乗算器で構
成するのが好ましい。位相比較器25の出力信号につい
ては、その直流成分のレベルが、2つの入力信号(上記
増幅器24からの増幅信号及び正弦波発振器29からの
変調信号)の位相が同相のときには正に、逆相のときに
は負になる。
【0025】LPF26は位相比較器25の出力信号か
ら直流成分を抽出するフィルタであって、その遮断周波
数は適切に設定され、波長可変フィルタ21のバイアス
電流に重畳される微小変調の周波数fを十分減衰できる
ものである。
【0026】帰還制御回路27は、LPF26からの直
流信号が入力されると制御信号を発生する。帰還制御方
式としては、周知のPID制御(Proportion
alIntegral Differential)を
採用するのが好適である。フィルタ駆動回路28には、
上記制御信号、正弦波発振器29からの変調信号、オフ
セット信号が入力されて、その出力電流が制御される。
これら制御信号や変調信号の入力又は遮断、そしてオフ
セット信号の入力レベルは、外部の制御回路により制御
される。
【0027】波長可変フィルタ21として多電極DFB
フィルタを用いるときは、フィルタ駆動回路28の電流
出力は電極の数だけあり、夫々の電極に印加するバイア
ス電流を制御することによって、波長可変フィルタ21
の中心波長を変化させることができる。又、トラッキン
グのための波長可変フィルタ21の波長の変調は、1個
の電極に印加するバイアス電流に微小振幅の正弦波電流
を重畳することによって行われる。正弦波発振器29
は、この微小変調のための変調信号を発生する。変調周
波数fの上限は、この時の波長で伝送される信号の伝送
速度によって決まり、同じく下限はトラッキングの応答
速度によって決まるが、数百ヘルツ(Hz)〜数キロヘ
ルツ(kHz)の周波数が通常用いられる。遅延回路3
0は、正弦波発振器29からの変調信号を遅延させて位
相比較器25へ出力し、位相比較器25における上記変
調信号と増幅器24からの増幅信号との位相関係を調整
する。
【0028】正弦波発振器29は、前述した様に、波長
可変フィルタ21の変調のための変調信号を発生する。
その出力振幅は、初期値とトラッキング監視回路31に
より制御される値を加算したもので、変調周波数fは上
記した通りである。トラッキング監視回路31は、帰還
制御回路27からの誤差信号を入力として、誤差信号の
絶対値が一定値以下になると正弦波発振器29へ信号を
出力して正弦波の振幅を抑制する(詳細は後述する)。
トラッキング監視回路31の作動(ON)/作動停止
(OFF)は、外部の制御回路によりなされる。
【0029】次に、上記の波長可変フィルタ制御系にお
いて行われる制御方式の基本について説明する。ここで
は、波長可変フィルタ21の中心波長λcは、トラッキ
ング動作に入る前にフィルタ駆動回路28に入力される
オフセット信号のレベルによって、受信予定波長の近く
に設定されているものとする。更に、この設定動作が終
了するまでフィルタ駆動回路28には上記制御信号及び
変調信号は入力されないものとする。
【0030】フィルタ駆動回路28への変調信号の入力
が、外部駆動ないし制御回路によって開始されると、波
長可変フィルタ制御系はトラッキング動作を始める。波
長可変フィルタ21の中心波長λcは周波数fで微小変
調され、その結果、受光素子23に入射する波長λs
光源であるレーザダイオード(以下、LDと称す)の光
の光量変化は周波数fの成分をもつ。DFBフィルタ2
1の中心波長は狭い範囲ではそれへのバイアス電流に比
例するので、このバイアス電流と受光素子23における
光量変化との位相関係は、λc>λsのときには逆相にな
り、λc<λsのときには同相になる。
【0031】遅延回路30における変調信号の遅延量は
適切に設定されて、増幅器24からの増幅信号と正弦波
発振器29からの変調信号との位相関係が、λc>λs
ときには逆相に、λc<λsのときには同相になる。従っ
て、両信号が入力される位相比較回路26の出力の直流
成分は、λc>λsのときには負に、λc<λsのときには
正になる。この直流成分を誤差信号として帰還制御を行
うことによって、波長可変フィルタ21の中心波長λc
を、受光素子23に入射する波長λsに引き込み安定化
することができる。
【0032】以上説明したように本実施例では、位相比
較器25の直流成分を誤差信号として波長可変フィルタ
制御系において帰還制御を行うことによって、波長可変
フィルタ21の中心波長λcを、受光素子23に入射す
る波長λsに引き込み、安定化させることができる。
【0033】又、トラッキングの帰還制御ループが波長
可変フィルタ制御系の内部で閉じられているので、外部
からの変調が不要になり、変調信号用に伝送手段を別途
設ける必要がない。更に、本実施例では変調信号の位相
を送信側との距離により調整する必要がない。従って、
送信側と受信側との距離を確定することが困難であるL
ANに本実施例を適用しても、波長制御系の構成が簡単
になる。
【0034】図2を参照して、特に、上記構成の波長可
変フィルタ制御系のトラッキング監視回路31の動作に
ついて更に詳しく説明する。図2は、引き込み領域と安
定領域を模式的に示す説明図である。図2において、既
に述べた様に、λ cは波長可変フィルタ21の透過スペ
クトルの中心波長、λsは引き込みの基準となる光源で
あるLDの波長である。又、波長可変フィルタ21の透
過スペクトルの幅をL、波長可変フィルタ21の引き込
み動作時の波長変調の振幅をΔとする。尚、透過スペク
トル幅Lは、上記制御系において受光素子23に最小受
光感度以上の光量が入射する波長範囲である。図2中、
波長を示す横軸上での引き込み領域及び安定領域に関し
て、 引き込み領域:λs−L/2〜λs−Δ/2,λs+Δ/
2〜λs+L/2 安定領域:λs−Δ/2〜λs+Δ/2 とする。
【0035】続いて、上記の設定条件のもとで、引き込
み領域及び安定領域におけるトラッキング動作について
詳述する。尚、前述した様に、波長可変フィルタ21の
中心波長λcは、トラッキング動作に入る前に、フィル
タ駆動回路28に入力されるオフセット信号に基づい
て、受信予定波長λsに対して引き込み領域内に設定さ
れている。このとき、トラッキング監視回路31はOF
F状態にあり正弦波発振器29の出力振幅は初期値aと
なっている。又、上記の設定動作が終了するまではフィ
ルタ駆動回路28の制御信号及び変調信号は入力遮断さ
れているが、外部の制御回路によって波長可変フィルタ
21の変調信号が入力されると、トラッキングが開始さ
れる。
【0036】まず引き込み領域においては、中心波長λ
cは、周波数f並びに波長変位Δにて変調される。この
結果、受光素子23に入射する波長λsのLDの光の強
度変化は、周波数fの成分をもつ。DFBフィルタ21
の中心波長λcは、狭い範囲ではそのバイアス電流に比
例するので、前記した様に、バイアス電流と受光素子2
3における光量変化との位相関係は、λc>λsのときに
は逆相に、λc<λsのときには同相になる。遅延回路3
0における変調信号の遅延量は適切に設定されて、増幅
器24からの増幅信号と正弦波発振器29からの変調信
号との位相関係が、λc>λsのときには逆相に、λc
λsのときには同相になる。従って、前述した様に、両
信号が入力される位相比較回路26の出力の直流成分レ
ベルは、λc>λsのときには負に、λc<λsのときには
正になる。この直流成分を誤差信号として帰還制御を行
うことによって、波長可変フィルタ21の中心波長λc
を、受光素子23に入射する波長λsに引き込む。
【0037】このようなトラッキング動作の開始直後
に、トラッキング監視回路31はON状態になりLPF
26からの誤差信号を監視するが、中心波長λcが図2
の引き込み領域にあるときには信号を出力しない。その
ため、正弦波発振器29は出力振幅を初期値aに維持す
る。
【0038】一方、DFBフィルタ21の中心波長λc
がLD波長λsに引き込まれると、即ち安定領域では、
中心波長λcはLD波長λsを中心として周期的に変動す
る。すると、位相比較回路25の出力DC成分は零
(0)となり、その結果、LPF26からの誤差信号も
零(0)になる。誤差信号の絶対値が所定値b(0に近
いとする)以下になると、トラッキング監視回路31は
正弦波発振器29に信号を出力して、その変調信号の振
幅を初期値aより小さい値(例えば、a/5)に抑制す
る。又、外乱などの原因で中心波長λcがLD波長λs
安定領域からはずれ引き込み領域に入り、そのため誤差
信号の絶対値が所定値bより大きくなると、トラッキン
グ監視回路31は、正弦波発振器29を制御して、その
変調信号の振幅を初期値aに戻す。そして再度、誤差信
号が所定値b以下になり中心波長λcが安定領域に引き
込まれると、前述の振幅抑制のための制御動作を行う。
【0039】以上説明したように、本実施例では、誤差
信号を得るための透過中心波長の変調の大きさを、引き
込み時には大きく安定時には小さく制御する。それゆ
え、引き込み時には振幅の大きな制御信号が得られて応
答特性が向上すると共に、安定時の波長変動が低減す
る。
【0040】
【第2実施例】続いて、本発明の第2実施例について説
明する。本実施例は、第1実施例の構成要素から、位相
比較回路25に入力する2つの信号の位相関係を調整す
る遅延回路を省いた構成となっている。
【0041】図3は本実施例の波長可変フィルタ制御系
を表すブロック図である。位相比較回路25での既述の
位相関係に対して、2つの信号の位相ズレが無視できる
ように正弦波発振器29の変調周波数fを低く設定する
ことができる場合、この実施例の波長可変フィルタ制御
方式を適用出来る。動作は基本的に第1の実施例と同じ
である。
【0042】
【第3実施例】更に、本発明の第3実施例について説明
する。本実施例は、第1実施例の構成に温度コントロー
ラを追加して、帰還制御の操作量として温度を用いてい
る点を特徴としている。
【0043】図4は本実施例の波長可変フィルタ制御系
を表すブロック図である。本図において、32はDFB
フィルタ21の温度を制御する温度コントローラであ
り、帰還制御回路27から入力される制御信号によりD
FBフィルタ21の素子温度を制御する。フィルタ駆動
回路28の出力は、オフセット信号と変調信号との2つ
の入力信号によって制御される。DFBフィルタ21の
素子温度とその透過スペクトルの中心波長は狭い範囲で
は比例関係にあるので、制御系は第1実施例と同様に動
作する。
【0044】
【第4実施例】以下、上記の実施例を更に具体的にした
実施例を説明する。先ず、本発明の第4実施例について
図面と共に詳細に説明する。
【0045】図5は本発明が適用された波長可変フィル
タ制御系の第4実施例のブロック図である。図示するよ
うに、制御系は波長可変フィルタ111、光分岐器11
2、受光素子113、増幅器114、位相比較回路11
5、ローパスフィルタ(LPF)116、帰還制御回路
117、フィルタ駆動ないし制御回路118、正弦波発
振器119、遅延回路120、基準電圧源121、比較
器122、可変減衰器123を主要部として構成されて
いる。
【0046】前記実施例と同様に、波長可変フィルタ1
11としてはDFBフィルタを用いる。このDFBフィ
ルタ111は、注入電流を発振閾値付近で変化させるこ
とにより透過スペクトルの中心波長を制御できる。中心
波長と注入電流は狭い範囲では比例するので、注入電流
のバイアス成分に振幅の小さい変調信号を重畳すること
により、中心波長をその変調信号に合わせて変調するこ
とができる。 光分岐器112は、波長可変フィルタ1
11を透過した光の一部をトラッキング用に分岐する。
受光素子113は、光分岐器112で分岐された光信号
を電気信号に変換する。増幅器114は、その電気信号
を増幅する。位相比較回路115は、増幅器114から
の信号と変調信号との位相を比較する回路であり、同期
検波器、乗算器を主要部として構成される。
【0047】LPF116は位相比較回路115の出力
信号から低周波成分を抽出するフィルタであって、その
遮断周波数は正弦波発振器119の出力である変調信号
の周波数fを充分減衰できるように設定されている。帰
還制御回路117は、LPF116からの信号を誤差信
号として制御信号を生成する。帰還制御方式としては、
周知のPID制御が好適に用いられる。フィルタ駆動回
路118には、この制御信号、正弦波発振器119から
の変調信号、及び受信部からのオフセット信号が入力さ
れ、その出力であるDFBフィルタ111の注入電流が
制御される。また、トラッキングのON/OFFも受信
部の制御の基、この回路118で行われる。トラッキン
グON時には制御信号、変調信号、オフセット信号の3
つの信号をもとに出力電流が決められ、トラッキングO
FF時にはオフセット信号のみにより出力電流が決めら
れる。尚、ここでいう受信部とは本発明の制御方式を適
用した制御系が組み込まれる装置をさすものとする。
【0048】正弦波発振器119はDFBフィルタ11
1の中心波長を変調するための変調信号を出力する。そ
の出力は2つに分けられ、一方は可変減衰器123を経
てフィルタ制御回路118へ、他方は遅延回路120を
経て位相比較回路115に入力される。変調信号の周波
数fの上限は伝送信号の帯域によって、また下限はトラ
ッキングの応答速度によって決まる。通常は数100H
z〜数kHzの周波数が用いられる。遅延回路120は
位相比較回路115の2つの入力信号の位相ずれを補償
する。
【0049】基準電圧源121は、変調振幅の切り替え
の基準となる電圧Vetを発生する。比較器122は、こ
の基準電圧Vetと誤差信号を比較して、誤差信号が基準
電圧Vetより大きい場合には出力をOFFし、誤差信号
が基準電圧Vet以下の場合には出力をONする。可変減
衰器123は、比較器122の出力によりその減衰率が
制御される。比較器122の出力がOFFの場合には減
衰率は小さく、ONの場合には減衰率は大きくなる。
【0050】尚、波長可変フィルタ111として多電極
DFBフィルタを用いる場合は、フィルタ駆動回路11
8の出力は電極の数だけあり、各々の電極の注入電流を
制御することによって、中心波長を変化させることがで
きる。また、トラッキングのための波長可変フィルタ1
11の中心波長の変調は、波長可変フィルタ111の1
つの電極の注入電流に正弦波成分を重畳することによっ
て行われる。
【0051】図6は受信する光信号の波長λsとDFB
フィルタ中心波長λcの波長差|λs−λc|と誤差信号
の関係を示す模式図である。波長可変フィルタ111の
透過スペクトルは、図2に示すように、通常、その傾き
が頂点と裾でゆるくなっている。透過スペクトルの中心
波長の波長変調成分は、この透過スペクトルの傾きで光
強度変調成分に変換される。誤差信号はこの成分をもと
に生成されるので、その大きさは光信号の波長λsが波
長可変フィルタ111の透過スペクトルの頂点と裾の位
置にある場合に小さくなる。また、中心波長の変調振幅
の大きさによっても誤差信号の大きさは変化する。図2
には、“変調振幅が大きい場合”と“変調振幅が小さい
場合”の2つの場合が示されている。
【0052】本実施例では、誤差信号の大きさによりト
ラッキング状態を監視し、中心波長の変調振幅を変化さ
せる。誤差信号が基準電圧Vetより大きい場合には変調
振幅を大きくし、誤差信号が基準電圧Vet以下の場合に
は変調振幅を小さくする。その結果、誤差信号は|λs
−λc|に対して、図中の太い実線で示すように変化す
る。図中のa、b、cは中心波長の変調信号の振幅が切
り替わる箇所を示している。尚、a−b間では、引き込
み時には“変調振幅が大きい場合”の線に沿って変化
し、安定時に外乱により|λs−λc|がa−b間の値に
なった時には“変調振幅が小さい場合”の線に沿って変
化する。
【0053】続いて、前述の図2、図5、図6をもとに
本実施例の制御方式の動作について説明する。尚、DF
Bフィルタ中心波長λcを変調して誤差信号を生成し、
光信号の波長λsにトラッキングするという動作は従来
例と同様であるのでここでは説明しない(本実施例と従
来例では制御系の構成が異なるがトラッキング制御に関
しては同様に機能する)。また、DFBフィルタ中心波
長λcは、トラッキング動作が開始される前に光信号の
波長λsに対して引き込み領域に入るように設定されて
いる。
【0054】トラッキング開始直前では、波長可変フィ
ルタ111は変調されておらず、LPF116から出力
される誤差信号は0になっている。そのため、比較器1
22の出力はON状態にあり、可変減衰器123の減衰
率は大きく、フィルタ駆動回路118に入力される正弦
波発振器119からの変調信号の振幅は小さい。したが
って、誤差信号は図6の“変調振幅が小さい場合”の線
上にある。
【0055】初期設定において|λs−λc|がbとcの
間にある場合は、トラッキング動作開始後、誤差信号は
基準電圧Vetより大きくなり、比較器122の出力はO
FF状態になる。従って、可変減衰器123の減衰率は
小さくなり、フィルタ駆動回路118に入力される変調
信号の振幅は大きくなる。この振幅の大きい変調信号に
より従来例と同様に誤差信号を生成し、DFBフィルタ
中心波長λcは光信号の波長λsに近づいていく。このと
き、誤差信号(LPF116の出力)は図6の“変調振
幅が大きい場合”の線に沿って左に向かって変化してい
く。
【0056】比較器122は誤差信号がVet以下になる
と出力をONし、よって可変減衰器123の減衰率は大
きくなり、フィルタ駆動回路118に入力される正弦波
発振器119からの変調信号の振幅は小さくなる。その
結果、誤差信号は図6の“変調振幅が小さい場合”の線
上に移り、ゼロに向かっていき、DFBフィルタ中心波
長λcはこの制御系の精度範囲で光信号の波長λsに近づ
く。
【0057】初期設定で|λs−λc|がbより小さい場
合には、トラッキング開始直後も誤差信号は基準電圧V
etより小さい。誤差信号は図6の“変調振幅が小さい場
合”の線上をそのまま、ゼロに向かっていき、DFBフ
ィルタ中心波長λcはこの制御系の精度範囲で光信号の
波長λsに近づく。
【0058】初期設定で|λs−λc|がcより大きい場
合も、トラッキング開始直後も誤差信号はVetより小さ
い。誤差信号は図6の“変調振幅が小さい場合”の線上
をそのまま左へ移動する。DFBフィルタ中心波長λc
が光信号の波長λsに近づいていくにつれ誤差信号が大
きくなり基準電圧Vetを超えた時点で、可変減衰器12
3の減衰率が小さくなり、その結果、正弦波発振器11
9からの変調信号の振幅は大きくなる。その後は、初期
設定で|λs−λc|がbとcの間にある場合と同様の引
き込み動作が行われる。
【0059】何等かの外乱により、DFBフィルタ中心
波長λcが光信号の波長λsからずれた場合(但し、この
ずれは引き込み領域内(図2)であるとする)、誤差信
号は図6の“変調振幅が小さい場合”の線上で変化す
る。誤差信号が基準電圧Vet以下の場合、小さな変調振
幅のまま、引き込みが行われ、DFBフィルタ中心波長
λcは光信号の波長λsに近づいていく。
【0060】誤差信号が基準電圧Vetより大きい場合、
比較器122は出力をOFFし可変減衰器123の減衰
率を小さくする。その結果、フィルタ駆動回路118に
入力される正弦波発振器119からの変調信号の振幅は
大きくなる。これにより誤差信号は図6の“変調振幅が
大きい場合”の線上で変化し、同じ波長のずれに対して
大きな誤差信号が得られる。こうして、この場合も、こ
の誤差信号をもとにDFBフィルタ中心波長λcは光信
号の波長λsに引き込まれていく。
【0061】以上説明したように、本実施例では、誤差
信号を基準値と比較することによりトラッキング状態を
監視し、変調信号の振幅を変え、誤差信号を|λs−λc
|に対して図6の太い実線で示すように変化させる。こ
の結果、トラッキングによる引き込みが完了し、安定状
態になったときの変調振幅を小さくして、安定状態での
波長変動を抑えることができる。また、トラッキング開
始時、あるいは外乱によるずれ発生時には、適当に変調
振幅を大きくして、大きな誤差信号が得られ、引き込み
に要する時間を短くすることができる。
【0062】
【第5実施例】本発明の第5実施例について図面と共に
説明する。
【0063】図7は本発明の波長可変フィルタ制御系の
第5実施例のブロック図である。第5実施例は、バンド
パスフィルタ(以下、BPFと称す)131を備え、そ
れにより増幅器114の出力の変調成分を抽出し、比較
器122に入力すること以外は図5と同じである。
【0064】本実施例では、トラッキング状態の監視を
受信信号の変調成分の振幅を用いて行う。受信信号の変
調成分は誤差信号のもとになるので、|λs−λc|に対
して誤差信号と同様に図6に示すように変化する。この
変調成分の振幅を基準電圧と比較することにより正弦波
発振器119からの変調信号の振幅を変化させ、第4実
施例と同様な動作を行うことができる。
【0065】
【第6実施例】本発明の第6実施例について図面と共に
説明する。
【0066】図8は本発明の波長可変フィルタ制御系の
第6実施例のブロック図である。第6実施例は、LPF
141を備え、それにより増幅器114の出力の変調成
分を減衰させ、比較器122に入力すること以外は図5
と同じである。
【0067】図9は|λs−λc|とLPF141の出力
の関係を示す模式図である。LPF141の出力は受信
信号の大きさに対応しており、波長可変フィルタ111
の透過スペクトルと同じ形状で変化する。|λs−λc
が0の時に最大になり、DFBフィルタ中心波長λc
光信号の波長λsとの波長差が大きくなるにつれて減少
していく。図9中、Vtは引き込み時と安定時の識別の
基準となる電圧、aはその時の|λs−λc|の値であ
る。
【0068】本実施例では、トラッキング状態の監視は
受信信号の低周波成分の大きさ(図8ではLPF141
の出力)を用いて行う。基準電圧源121の出力である
基準電圧VtとLPF141の出力の大小で波長可変フ
ィルタ111の変調振幅を変化させる。比較器122は
LPF141の出力が基準電圧Vtより小さい場合には
出力をOFFし可変減衰器123の減衰率を小さくし、
LPF141の出力が基準電圧Vt以上の場合には出力
をONし可変減衰器123の減衰率を大きくする。これ
により変調信号の振幅は図9の|λs−λc|軸のaより
右側で大きく、左側で小さくなる。 本実施例では|λ
s−λc|軸のa点より左側で変調振幅をゼロにすること
もできる。これにより安定時の変調信号による変動をゼ
ロにすることができる。
【0069】他の動作等については、第4実施例と同様
である。
【0070】
【第7実施例】本発明の第7実施例について図面と共に
詳細に説明する。
【0071】図10は本発明の波長可変フィルタ制御系
の第7実施例のブロック図である。基準電圧源、比較器
がなく、代わりに誤り率測定回路161を備え、その出
力で減衰器123の制御を行うこと以外は図5と同じで
ある。
【0072】本実施例では、伝送される信号に、誤り訂
正あるいは誤り検出が可能な符号が用いられる。誤り率
測定回路161は受信部から入力される受信信号の誤り
率を算出し、その出力をON/OFFする。誤り率がこ
の制御方式が適用される通信システムの許容値を満たさ
ない場合には、誤り率測定回路161の出力をOFFし
可変減衰器123の減衰率を小さくし、許容値を満たす
場合には誤り率測定回路161の出力をONし可変減衰
器123の減衰率を大きくする。
【0073】他の動作等については、第4実施例と同様
である。
【0074】
【第8実施例】図11は本発明の第8実施例の波長多重
光通信システムの構成図である。このシステムは映像分
配に好適に用いられる。チャンネル数をn、受信装置の
数をmとし、各チャンネルの波長をλ1、λ2、〜λn
示す。送信装置171は、n個の光源それぞれをデジタ
ル映像信号で変調して光ファイバ172に送出する。こ
の光信号は光分岐器173でm本の光ファイバ174−
1〜mに分けられ、受信装置175−1〜mに送られ
る。各受信装置175−1〜mは第1実施例、第4実施
例などの制御方式を適用した波長可変フィルタを持ち、
これにより波長多重信号の中から受信する波長のみを選
択し、映像信号を受信する。
【0075】本発明の波長可変フィルタ制御方式を用い
ることにより、受信する波長に波長可変フィルタの中心
波長をトラッキングするとともに、トラッキング時の変
調信号による変動を抑えることができ、良好な受信状態
を維持することができる。
【0076】
【その他の実施例】上記実施例では、波長可変フィルタ
の変調振幅を1つの基準値をもとに2値の切り替えを行
ったが、複数の基準値を用いて多値の切り替えを行うこ
ともできる。また、トラッキング監視するために、誤差
信号、変調成分の振幅、受信信号の大きさ、誤り率など
を用いたが、他の量を用いてもよい。また、波長可変フ
ィルタとしてDFBフィルタを用いたが、透過スペクト
ルの中心波長を制御できる他の波長可変フィルタを用い
てもよい。また、誤差信号を得るための変調信号として
正弦波を用いたが、位相情報をもつ他の信号を用いても
よい。
【0077】また、上記実施例にもあった様に、位相比
較回路の2つの入力信号の制御系内での位相ずれが変調
信号の周期に対して充分に小さいならば、遅延回路を備
える必要はない。さらに、波長可変フィルタの透過光を
光分岐器によって分岐してトラッキング用の信号を取り
出したが、光信号の段階で全ての光信号を電気信号に変
換した後、電気的なフィルタによって変調周波数fの成
分を分離してトラッキング用の信号としてもよい。この
場合、光分岐器のところに受光素子を置けばよい。
【0078】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ト
ラッキングの帰還制御が受信装置内部で閉じられている
ので、外部からの変調信号が不要になり、変調信号用に
伝送手段を別途設ける必要がない。
【0079】又、変調信号の位相を各受信装置で送信装
置との距離により調整する必要がない。従って、送信装
置と受信装置との距離を確定することが困難であるLA
Nに本発明を適用することによって、波長可変フィルタ
制御系の構成が簡単になる。
【0080】更に、引き込み時での誤差信号が大きく、
また安定時の変調による透過スペクトルの中心波長の変
動が小さくなり、トラッキングの特性が改善され、良好
な受信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である波長可変フィルタ制
御方式のブロック図である。
【図2】引き込み領域及び安定領域を模式的に示す説明
図である。
【図3】本発明の第2実施例である波長可変フィルタ制
御方式のブロック図である。
【図4】本発明の第3実施例である波長可変フィルタ制
御方式のブロック図である。
【図5】本発明の第4実施例である波長可変フィルタ制
御方式のブロック図である。
【図6】第4実施例での|λs−λc|と誤差信号の関係
を示す模式図である。
【図7】本発明の第5実施例である波長可変フィルタ制
御方式のブロック図である。
【図8】本発明の第6実施例である波長可変フィルタ制
御方式のブロック図である。
【図9】第6実施例での|λs−λc|とLPF141の
出力の関係を示す模式図である。
【図10】本発明の第7実施例である波長可変フィルタ
制御方式のブロック図である。
【図11】本発明の第8実施例である光通信システムの
構成図である。
【図12】波長可変フィルタ制御方式の従来例のブロッ
ク図である。
【図13】DFBフィルタの透過スペクトルと光信号の
波長の関係を示す模式図である。
【符号の説明】
21、111 可変波長フィルタ 22、112 光分岐器 23、113 受光素子 24、114 増幅器 25、115 位相比較器 26、116 LPF 27、117 帰還制御回路 28、118 フィルタ制御回路 29、119 正弦波発振器 30、120 遅延回路 32 温度コントローラ 31 トラッキング監視回路 121 基準電圧源 122 比較器 123 可変減衰器 131 BPF 141 受信信号の低周波成分を取り出すLPF 161 誤り率測定回路 171 送信装置 172、174−1〜174−m 光ファイバ 173 光分岐器 175−1〜175−m 受信装置

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長可変フィルタの透過スペクトルの中
    心波長を受信信号光の波長にトラッキングする波長可変
    フィルタ制御方式であって、前記波長可変フィルタの透
    過スペクトルの中心波長を微小変調し、前記波長可変フ
    ィルタの透過光の強度変化に含まれる微小変調成分の位
    相と微小変調に用いた変調信号の位相とを比較すること
    により誤差信号を生成し、帰還制御により前記波長可変
    フィルタの透過スペクトルの中心波長を受信信号光の波
    長に引込み、安定化させる波長可変フィルタ制御方式に
    おいて、トラッキングの状態を監視するトラッキング監
    視手段を備え、可変波長フィルタの透過スペクトルの中
    心波長の微小変調の振幅を、引き込み時には大きく、安
    定時には小さくすることを特徴とする波長可変フィルタ
    制御方式。
  2. 【請求項2】 波長可変フィルタの透過スペクトルの中
    心波長を変調して誤差信号を生成し、受信信号光の波長
    にトラッキングする波長可変フィルタ制御方式におい
    て、トラッキングの状態を監視するトラッキング監視手
    段を備え、前記波長可変フィルタの透過スペクトルの中
    心波長の変調振幅を、引き込み時には大きく、安定時に
    は小さくすることを特徴とする波長可変フィルタ制御方
    式。
  3. 【請求項3】 前記トラッキング監視手段は比較器と基
    準電圧源を備え、誤差信号と基準電圧の比較によりトラ
    ッキングの状態を監視することを特徴とする請求項1又
    は2記載の波長可変フィルタ制御方式。
  4. 【請求項4】 前記トラッキング監視手段はバンドパス
    フィルタ、比較器、基準電圧源を備え、受信信号の変調
    成分の振幅と基準電圧の比較によりトラッキングの状態
    を監視することを特徴とする請求項1又は2記載の波長
    可変フィルタ制御方式。
  5. 【請求項5】 前記トラッキング監視手段はローパスフ
    ィルタ、比較器、基準電圧源を備え、受信信号の大きさ
    と基準電圧の比較によりトラッキングの状態を監視する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の波長可変フィル
    タ制御方式。
  6. 【請求項6】 前記トラッキング監視手段は誤り率測定
    回路を備え、受信信号の誤り率によりトラッキングの状
    態を監視することを特徴とする請求項1又は2記載の波
    長可変フィルタ制御方式。
  7. 【請求項7】 前記波長可変フィルタとして分布帰還型
    フィルタを用いることを特徴とする請求項1又は2記載
    の波長可変フィルタ制御方式。
  8. 【請求項8】 前記波長可変フィルタの透過スペクトル
    の中心波長の変調は正弦波の変調信号で行われることを
    特徴とする請求項1又は2記載の波長可変フィルタ制御
    方式。
  9. 【請求項9】 前記波長可変フィルタの透過光の強度変
    化に含まれる変調成分の位相と変調に用いた変調信号の
    位相とを比較することにより誤差信号が生成される際、
    両者の位相の関係を調整する様に遅延回路が用いられて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の波長可変フ
    ィルタ制御方式。
  10. 【請求項10】 前記位相比較は同期検波器と乗算器を
    主要部とする回路で行われることを特徴とする請求項2
    記載の波長可変フィルタ制御方式。
  11. 【請求項11】 前記誤差信号に基づいて、PID制御
    の帰還制御方式により前記波長可変フィルタの透過スペ
    クトルの中心波長を受信信号光の波長に引込み、安定化
    させることを特徴とする請求項1又は2記載の波長可変
    フィルタ制御方式。
  12. 【請求項12】 前記波長可変フィルタの透過スペクト
    ルの中心波長のトラッキングは、該波長可変フィルタの
    電極を介して注入されるバイアス電流を制御して行われ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の波長可変フィ
    ルタ制御方式。
  13. 【請求項13】 前記波長可変フィルタの透過スペクト
    ルの中心波長のトラッキングは、該波長可変フィルタの
    素子温度を制御して行われることを特徴とする請求項1
    又は2記載の波長可変フィルタ制御方式。
  14. 【請求項14】 前記波長可変フィルタの透過光の強度
    変化に含まれる変調成分の位相と変調に用いた変調信号
    の位相とを比較することにより誤差信号が生成される
    際、該波長可変フィルタの透過光を光分岐器で分岐して
    該変調成分を取り出すことを特徴とする請求項1又は2
    記載の波長可変フィルタ制御方式。
  15. 【請求項15】 前記波長可変フィルタの透過光の強度
    変化に含まれる変調成分の位相と変調に用いた変調信号
    の位相とを比較することにより誤差信号が生成される
    際、該波長可変フィルタの透過光を電気信号に変換した
    後に電気的フィルタによって該変調成分を取り出すこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の波長可変フィルタ制
    御方式。
  16. 【請求項16】 前記トラッキング監視手段は、誤差信
    号を監視対象としていることを特徴とする請求項1又は
    2記載の波長可変フィルタ制御方式。
  17. 【請求項17】 前記波長可変フィルタの透過スペクト
    ルの中心波長の変調は位相情報を持つ変調信号で行われ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の波長可変フィ
    ルタ制御方式。
  18. 【請求項18】 前記波長可変フィルタの透過スペクト
    ルの中心波長の変調振幅を、引き込み時には大きく、安
    定時には小さくすることは、変調信号発振器からの変調
    信号を可変減衰器の減衰率を変化させて制御することで
    行うことを特徴とする請求項1又は2記載の波長可変フ
    ィルタ制御方式。
  19. 【請求項19】 請求項1又は2の波長可変フィルタ制
    御方式を用いる受信装置を有することを特徴とする光通
    信システム。
  20. 【請求項20】 波長可変フィルタの透過スペクトルの
    中心波長を受信信号光の波長にトラッキングする波長可
    変フィルタ制御装置において、前記波長可変フィルタの
    透過スペクトルの中心波長を微小変調する為の変調信号
    を供給する変調信号供給手段、前記波長可変フィルタの
    透過光の強度変化に含まれる微小変調成分を取り出す変
    調成分抽出手段、該変調成分抽出手段からの微小変調成
    分の位相と前記変調信号供給手段からの微小変調に用い
    た変調信号の位相とを比較することにより誤差信号を生
    成する誤差信号生成手段、該誤差信号生成手段からの誤
    差信号に基づいて帰還制御により前記波長可変フィルタ
    の透過スペクトルの中心波長を受信信号光の波長にトラ
    ッキングするフィルタ制御手段、トラッキングの状態を
    監視し、前記可変波長フィルタの透過スペクトルの中心
    波長の微小変調の振幅を、引き込み時には大きく、安定
    時には小さくする様に、前記変調信号供給手段を制御す
    るトラッキング監視手段を備えることを特徴とする波長
    可変フィルタ制御装置。
  21. 【請求項21】 波長可変フィルタの透過スペクトルの
    中心波長を変調して誤差信号を生成し、該中心波長を受
    信信号光の波長にトラッキングする波長可変フィルタ制
    御装置において、トラッキングの状態を監視するトラッ
    キング監視手段を備え、前記波長可変フィルタの透過ス
    ペクトルの中心波長の変調振幅を、引き込み時には大き
    く、安定時には小さくすることを特徴とする波長可変フ
    ィルタ制御装置。
  22. 【請求項22】 請求項20又は21の波長可変フィル
    タ制御装置を用いる受信装置を有することを特徴とする
    光通信システム。
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