JPH06102076A - 磁性液用コリオリ質量流量計とそれを用いた磁性液の送液設備 - Google Patents

磁性液用コリオリ質量流量計とそれを用いた磁性液の送液設備

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JPH06102076A
JPH06102076A JP24781392A JP24781392A JPH06102076A JP H06102076 A JPH06102076 A JP H06102076A JP 24781392 A JP24781392 A JP 24781392A JP 24781392 A JP24781392 A JP 24781392A JP H06102076 A JPH06102076 A JP H06102076A
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conduit
magnetic liquid
wall
liquid
mass flowmeter
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JP24781392A
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Shingo Fujikata
進吾 藤方
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性液用コリオリ質量流量計とそれを用いた
磁性液の送液設備を提供することである。 【構成】 少なくともU字導管、往復動部材及び検知手
段を備えてなるコリオリ質量流量計において、該U字導
管の内壁の中心線平均粗さ(Ra)が1.0μm以下
(カットオフ値0.25mm)であることを特徴とする
磁性液用コリオリ質量流量計及び、貯蔵タンク、前記コ
リオリ質量流量計及び塗布ヘッドがこの順に送液配管に
より連結されている磁性液の送液設備において、該コリ
オリ質量流量計のU字導管の内壁の中心線平均粗さ(R
a)が1.0μm以下であって、該貯蔵タンクから該塗
布ヘッドに至るまでの前記磁性液が接触する各送液設備
の内壁の中心線平均粗さ(Ra)が前記コリオリ質量流
量計のU字導管の内壁の粗さより小さいことを特徴とす
る磁性液の送液設備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強磁性金属粉末を含む
磁性液用コリオリ質量流量計と前記コリオリ質量流量計
を含む磁性液の送液設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種磁気記録媒体に用いられる強磁性材
料としては、強磁性酸化鉄や酸化クロム等の金属酸化物
を主体とする強磁性粉末が使用されていたが、最近では
更に高密度記録化、短波長記録のために鉄やコバルト等
を主体とする強磁性金属粉末が多く使用されている。こ
の強磁性金属粉末を含む磁性液は、磁性液製造ラインで
製造されてから、送液設備を通って塗布工程に給送され
る。通常、送液設備では、定量ポンプにより磁性液や添
加剤等が送り出され、一定の混合が行われる。その際、
流量は流量計によって検知され、その測定値を定量ポン
プにフイードバックしながら混合が制御されるので、流
量計は重要な役割を持っている。
【0003】送液設備で使用される流量計には、容積流
量計、電磁流量計、超音波流量計、質量流量計等があ
る。容積流量計と超音波流量計は、測定路の中に機械的
検出部や凹部を設けて流量を測定するものであり、磁性
液に通常、結合剤が含有されているため、高粘度でしか
も強磁性材料はその磁力により凝集し易く且つ付着して
くる為、耐久性及び保守の点から不適当である。また、
電磁流量計は起電力を検出して流量を測定するものであ
るが、磁性液は非水系の絶縁性材料の分散液であるため
に電気伝導度が極めて小さいので使用することができな
い。
【0004】質量流量計は、コリオリの力にもとずいて
質量流量を測定し、固有周波数にもとずいて密度を測定
するものである。例えば、特公昭60−34683号公
報には、コリオリ質量流量計が開示されており、U字導
管を片持ばり状に支持部材に取り付け且つこのU字導管
を往復動部材で一定振動させつつ流体を流すとU字導管
はコリオリの力によって捩れが発生し、この捩れ量が中
を通過する流体の質量流量に比例する事を利用した質量
流量計である。上記の各種流量計の中でもコリオリ質量
流量計は測定精度、保守等に優れており、U字導管の外
で測定できるので液の流れを乱すことがなく、高粘度で
凝集を起こし易いチクソトロピー性の大きな磁性液の流
量測定並びに流量制御に好適であった。
【0005】ところが、前記のように高密度記録化の要
求にともなって、強磁性金属粉末が磁性液に使用される
ようになるとその磁力が大きいために磁性液は送液設備
の内壁に付着し易く、貯蔵タンク、コリオリ質量流量計
を経て塗布ヘッドに至るまでに送液設備の洗浄をひんぱ
んに行わねばならなかった。特に送液設備のなかでもコ
リオリ質量流量計のU字導管の部分では流路の曲がりが
大きいので磁性液を付着し易く、付着によりU字導管の
質量が変化してしまい、その結果、固有周波数が変動
し、流量が適正に計測できなくなることがあった。そし
てその計測値がそのまま定量ポンプにフイードバックさ
れて塗布ヘッドの磁性液の供給を変動させ、厚みムラな
どの塗布精度の劣化をきたした。またU字導管等の内壁
に付着しその後硬化した異物が内壁から脱落し濾過装置
を通過して塗布ヘッドから出ることにより、磁気テープ
製品にドロップアウトの増大等の問題が生じることもあ
った。さらに、一度付着すると、有機溶剤に浸しても容
易に除去できず、質量流量計を解体し、U字導管をブラ
シ等で機械的に削り取る方法で除去することすらあっ
た。尚、U字導管の内壁をコーティングして磁性液の付
着を防止する方法もあるが、この方法では固有振動数が
変化するためU字導管の素材だけで構成する必要があり
採用できなかった。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点に鑑みてなされたものであり、磁性液の流量
が精度よく測定できる磁性液用コリオリ質量流量計及び
送液設備の内壁への付着を大幅に減少させた磁性液の送
液設備を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記発明の目的は、少な
くともU字導管、往復動部材及び検知手段を備えてなる
コリオリ質量流量計において、該U字導管の内壁の中心
線平均粗さ(Ra)が1.0μm以下(カットオフ値
0.25mm)であることを特徴とする磁性液用コリオ
リ質量流量計及び貯蔵タンク、コリオリ質量流量計及び
塗布ヘッドがこの順に送液配管により連結されている磁
性液の送液設備において、該コリオリ質量流量計のU字
導管の内壁の中心線平均粗さ(Ra)が1.0μm以下
(カットオフ値0.25mm)であって、該貯蔵タンク
から該塗布ヘッドに至るまでに前記磁性液が接触する送
液設備の内壁の中心線平均粗さ(Ra)が前記コリオリ
質量流量計のU字導管の内壁の粗さより小さいことを特
徴とする磁性液の送液設備により達成される。
【0008】本発明の磁性液用コリオリ質量流量計にお
けるU字導管の内壁の粗さが1.0μm以下とすること
により磁性液の付着が大幅に減少し流量検出部であるU
字導管自体の質量の変動を防止できるので流量精度が一
桁以上も向上し、厚みムラ等の塗布精度が向上する。前
記U字導管の内壁の粗さを1.0μm以下とする方法に
は各種の表面加工方法が考えられるが、前記U字導管が
細い湾曲形状であることから、電解研磨が最も好ましい
方法である。この電解研磨は微小突起を選択的になくし
鏡面とする加工で云わゆる、つやだしを目的とする加工
であり、この点でも本発明の磁性液用コリオリ質量流量
計で使用される特に磁力の強い強磁性金属粉末を用いた
凝集を起こし易い磁性液に対して効果がある。
【0009】以下、図面を参照しつつ、本発明の磁性液
用コリオリ質量流量計を詳細に説明する。この磁性液用
コリオリ質量流量計は、磁性液が流れる流量検出部と検
出量を電気変換して流量に換算する遠隔電子計測装置に
より構成されている。
【0010】図1は本発明の磁性液用コリオリ質量流量
計の流量検出部の一例を表す概略斜視図である。磁性液
が通過する流量検出部1は、支持部材3にU字導管2の
二つの開端付近の近傍を固定し、U字導管2を固有周波
数で一定振幅させるため保持板5に保持された往復動部
材4をU字導管2と連結し、振動しているU字導管2の
中を流れる流体によって生ずる捩れ量を検出する為の左
右一対の検知手段6a、6bが設けられ、磁性液をU字
導管2の入口7から出口8へと通過するように構成され
ている。磁性液は流量検出部1の入口7から矢印10の
方向に入り、振動しているU字導管2の中を通過しっ
つ、U字導管2に捩りを生じさせながら出口8から矢印
11の方向に流れて行く。U字導管2は湾曲形状の連続
したU字形の形状をしており、往復動部材4により支持
部材3を基点として丁度音叉が振動するように固有周波
数で一定振幅させられている。往復動部材4は電磁オシ
レーターが通常使用され、往復動部材4から出る振動は
保持板5を通じてU字導管2に伝達される。また図1に
示していないが遠隔電子計測装置内の駆動回路により電
磁石を駆動して電磁オシレーターは振動を発生する。U
字導管2の左右に設置され支持壁9に固定された一対の
検知手段6a、6bは電磁ピックアップを一般的に使用
し磁性液の流量に比例するU字導管2の捩れ量を計測
し、その値を電圧に換算する。図1には示していない
が、左右一対の検知手段6a、6bから発生した電圧の
電位差は遠隔電子計測装置により増幅、積算、指示、記
録、調整等が行われる。
【0011】以上のような構造を有する本発明の磁性液
用コリオリ質量流量計におけるU字導管の内壁の中心線
平均粗さ(Ra)は1.0μm以下(カットオフ値0.
25mm)であり、好ましくは0.7μm以下である。
またこの内壁の粗さ加工は導管の内壁という形状の制約
があるため、例えば電解研磨で実施可能である。そして
内壁の中心線平均粗さ(Ra)が1.0μmを越えると
内壁表面の微細な凹凸に磁性液が付着し始めU字導管の
質量が変わるので好ましくない。
【0012】従来のコリオリ質量流量計に使用されてい
るU字導管の内壁の粗さは特に磁性液用として特別加工
されたものでなく、JIS G3447で規定されてい
る400番の研磨仕上げのSUS316Lを使用してお
り、その実測値は1.5〜2.0μmであり、磁性液の
付着に対しては不充分な粗さであった。
【0013】本発明の磁性液用コリオリ質量流量計にお
けるU字導管の材料は、ベリリュウム、銅、なましたア
ルミニュウム、ステンレスのような弾性を持つ管状材料
で作るのがよく、望ましくは、ステンレスである。尚、
U字導管は外部からの振動による影響を防止するため二
重の平行なU字導管とし流入する磁性液を均等に二分し
てU字導管に流しても良い。
【0014】本発明の磁性液の送液設備としては、貯蔵
タンク、攪拌装置、定量ポンプ、コリオリ質量流量計、
送液配管、混合機、濾過装置、塗布ヘッド等があり、こ
れらの内部を通過する磁性液が直接付着する内壁の中心
線平均粗さ(Ra)はコリオリ質量流量計のU字導管の
内壁の粗さより小さいことである。そして送液設備にお
いて磁性液が内壁に付着した後、付着した物が脱落する
と、塗布ヘッド直前の濾過装置のフイルターの目詰まり
が多くなりフイルターの交換頻度が増えたり、たまたま
濾過装置を通過して非磁性支持体上に塗布されてしまう
とドロップアウトの増加等の磁気テープの品質不良が生
じることもあった。この為、送液設備の内壁においても
コリオリ質量流量計のU字導管の内壁と同様、重要な問
題であり、この問題は送液設備の内壁の粗さを制御する
ことにより可能なことが分かった。さらに、この内壁の
中心線平均粗さの上限値はコリオリ質量流量計のU字導
管の内壁の粗さを基準にすれば良いことが分かった。前
述のU字導管の内壁の粗さと同様に送液配管は電解研磨
により実施でき、送液配管以外の送液設備においては機
械研磨等で実施可能である。
【0015】本発明における磁性液の送液設備の一例を
ブロック図である図2により詳細に説明する。強磁性材
料を結合剤中に分散させて成る磁性液12は、送液配管
13aを通過して貯蔵タンク14aに貯蔵され、攪拌装
置15aにより強磁性材料が凝集しないように攪拌され
る。一方、結合剤は、貯蔵タンク14bに貯蔵され、必
要に応じて攪拌装置15bにより攪拌される。前記磁性
液12と結合剤は、各々の送液配管13b、13c、を
通過して各々の定量ポンプ16a、16b、に送液さ
れ、各々の送液配管13d、13eを通過して、各々の
コリオリ質量流量計1−1a、1−1bのU字導管を通
過して磁性液の流量が測定される。ついでこれら成分は
各々の送液配管13f、13gを経て必要に応じて設け
られた混合機17で混合され、送液配管13hを通過し
バッファタンク18に一次的に貯蔵される。該バッファ
タンク18内でこれらの成分は攪拌装置15cにより均
一に混合され、送液配管13iを経て定量ポンプ16c
から送液配管13jを通過しコリオリ質量流量計1−1
c、送液配管13k、濾過装置19を経て、送液配管1
3l、塗布ヘッド20に連続的に供給される。図2に示
していないが、潤滑剤、研磨材、帯電防止剤等の添加剤
は、前述の結合剤の送液設備と同様に必要に応じて本発
明の送液設備に追加してもよい。以上の工程に於いて、
各コリオリ質量流量計1−1a、1−1b、1−1c、
の流量は定量ポンプ16a、16b、16cにフイード
バック(図2の矢印で示す方向)され磁性液の流量が制
御される。なお以降の工程は図2に示していないが塗布
工程に入り、塗布ヘッドから出る磁性液は非磁性支持体
上に塗布され所定の幅にスリットされて磁気テープが製
造される。
【0016】本発明の送液設備における塗布ヘッドは、
スロット先端から磁性液を連続的に送り出すエクストル
ージョン型塗布ヘッドであり、従来公知の他の塗布方式
での送液設備にも使用できる。
【0017】本発明の磁性液用コリオリ質量流量計及び
磁性液の送液設備で給送される磁性液は、強磁性材料、
結合剤を主体とするものであり、さらに添加剤(例えば
潤滑剤、研磨材、帯電防止剤等)を有機溶剤により混連
分散して得られるものである。強磁性微粉末には、強磁
性酸化鉄微粉末、Coドープの強磁性酸化鉄微粉末、強
磁性二酸化クロム微粉末、強磁性合金粉末バリウムフェ
ライト等があり、強磁性金属粉末には、主にFe、C
o、Ni等よりなる金属あるいは合金微粉末等の従来公
知の各種強磁性金属粉末を挙げることが出来る。
【0018】本発明の磁性液用コリオリ質量流量計及び
それを用いた磁性液の送液設備は、磁性液の強磁性材料
が強磁性金属粉末であるとその効果が有効に発揮され
る。すなわち、従来の強磁性材料の抗磁力は通常300
〜800Oe程度の比較的磁力が小さかったが、強磁性
金属粉末の抗磁力は一般に1000〜1800Oeと磁
力が大きくなり粉末粒子同志が凝集して内壁に付着し易
かったからである。
【0019】本発明の磁性液用コリオリ質量流量計及び
それを用いた磁性液の送液設備において磁性液に使用さ
れる強磁性金属粉末としては、その粒子サイズは、望ま
しくは、BET法による比表面積が30〜60m2/g
であって、X線回折法から求められる結晶粒子サイズが
100〜300オングストロームである。その粒子の針
状比(平均粒子長/平均幅)は5以上であることが望ま
しい。また強磁性金属粉末を含む磁性液の粘度として
は、150〜200ポイズが望ましい。
【0020】本発明の磁性液用コリオリ質量流量計及び
それを用いた磁性液の送液設備において磁性液に使用さ
れる結合剤は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹
脂等、特に制限なく従来公知の種々のものを使用でき
る。
【0021】本発明の磁性液用コリオリ質量流量計及び
それを用いた磁性液の送液設備において磁性液に使用さ
れる溶媒は、有機溶剤が望ましく、任意の比率で混合使
用することができる。以下にその具体例を示すと、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等
のケトン系;メタノール、エタノール、プロパノール等
のアルコール系あるいは従来公知の各種有機溶剤が使用
できる。
【0022】前記強磁性材料、結合剤、添加剤、有機溶
媒等からなる磁性液の作製における分散、混合の方法は
任意であり、従来公知の方法が適用できる。例えば、磁
性液を幾つかの組成物に分けた後で混合することが出来
る。混練分散に当たっては各種の混練機が使用される。
例えば、二本ロールミル、三本ロールミル、ボールミ
ル、ペブルミル、トロンミル、サンドグラインダー、ゼ
グバリ(Szegvari)、アトライター、高速イン
ペラー分散機、高速ストーンミル、高速衝撃ミル、ディ
スパー、ニーダー、高速ミキサー、ホモジナイザー、超
音波分散機などを用いることができる。
【0023】
【実施例】以下に示す実施例及び比較例において、
「部」との表現は特に制限のない場合には「重量部」を
表すものである。 (実施例1)図2の磁性液の送液設備において磁性液用
コリオリ質量流量計のU字導管の内壁は次に述べる処理
行い、送液設備に流す磁性液は下記の組成物を使用し
た。前記U字導管の内壁の処理は電解研磨を行い、電解
研磨後のその内壁の中心線平均粗さが、東京精密(株)
製サーフコム卓上バイソレーターを使用して、0.7μ
m(カットオフ値0.25mm)とした。尚、U字導管
の材料にはSUS316Lのステンレス管を使用した。 〈磁性液用組成物〉 強磁性金属粉末 100部 結合剤樹脂 スルホン酸基含有塩化ビニル系樹脂 12部 スルホン酸基含有ポリウレタン樹脂 8部 α−アルミナ(平均粒子径0.2μm) 10部 カーボンブラック(平均粒子径0.03μm) 1部 メチルエチルケトン 80部 シクロヘキサノン 80部 トルエン 40部 上記の磁性液用組成物をサンドミルを用いて、充分に混
練分散処理した後、更に、ポリイソシアネート(バイエ
ル社製ディスモジュールL−75)を6部、ステアリン
酸2部とブチルステアレート2部を溶解したメチルエチ
ルケトン溶液50部を加えて、更に高速せん断分散して
磁性液を得た。上記磁性液は図2の送液設備にさらに添
加剤を結合剤と同様に加えており、塗布ヘッドに対し磁
性液を15Kg/分で1hr流し、最も流量変動の大き
い塗布ヘッド直前のコリオリ質量流量計1−1cの流量
を測定した。この流量は電圧信号に変換されており、電
圧変動としてペンレコーダー等の記録計に1Hr記録さ
れる。この記録紙から実流量に相当する電圧測定値から
設定流量に相当する設定電圧を引いた絶対値の最大値を
変動流量とした
【0024】(実施例2)実施例1において、コリオリ
質量流量計のU字導管を電解研磨してその内壁の中心線
平均粗さが1.0μm(カットオフ値0.25mm)の
ものに代えた以外は実施例1と同一の条件でコリオリ質
量流量計1−1cの変動流量を測定した。
【0025】(実施例3)実施例1において、コリオリ
質量流量計のU字導管と送液配管のこれらの内壁を電解
研磨しこれらの内壁の中心線平均粗さが0.7μm(カ
ットオフ値0.25mm)とした簡易型の送液設備(管
径1インチ、送液配管の全容量7.3リットル)を使用
して、磁性液を15Kg/分で1hr流した後、洗浄液
を10リットル/分で流し、目視により塗布ヘッドでの
洗浄液が透明になるまでの使用洗浄液量を測定した。簡
易型の送液設備としては、図2においてバッファタン
ク、攪拌装置、送液配管、定量ポンプ、送液配管、コリ
オリ質量流量計、送液配管、濾過装置、送液配管、塗布
ヘッドまでの送液設備を使用した。
【0026】(実施例4)実施例3において、コリオリ
質量流量計のU字導管と送液配管のこれらの内壁を電解
研磨しこれらの内壁の中心線平均粗さが1.0μm(カ
ットオフ値0.25mm)のものに代えた以外は実施例
3と同一の条件で送液配管の洗浄を行い、使用洗浄液量
を測定した。
【0027】(比較例1)実施例1において、コリオリ
質量流量計のU字導管を電解研磨しないでその内壁の中
心線平均粗さが1.5μm(カットオフ値0.25m
m)のものに代えた以外は実施例1と同一の条件でコリ
オリ質量流量計1−1cの変動流量を測定した。
【0028】(比較例2)実施例1において、コリオリ
質量流量計のU字導管を電解研磨しないでその内壁の中
心線平均粗さが2.0μm(カットオフ値0.25m
m)のものに代えた以外は実施例1と同一の条件でコリ
オリ質量流量計1−1cの変動流量を測定した。
【0029】(比較例3)実施例3において、コリオリ
質量流量計のU字導管と送液配管のこれらの内壁を電解
研磨しないでこれら内壁の中心線平均粗さが2.0μm
(カットオフ値0.25mm)のものに代えた以外は実
施例3と同一の条件で送液配管の洗浄を行い、使用洗浄
液量を測定した。
【0030】(比較例4)実施例3において、コリオリ
質量流量計のU字導管と送液配管のこれらの内壁を電解
研磨しないでこれら内壁の中心線平均粗さが2.5μm
(カットオフ値0.25mm)のものに代えた以外は実
施例3と同一の条件で送液配管の洗浄を行い、使用洗浄
液量を測定した。
【0031】以上の実施例及び比較例において、コリオ
リ質量流量計1−1cの変動流量から流量精度(=変動
流量/設定流量,|実流量−設定流量|=変動流量)を
算出し100%表示した結果を図3のグラフに示してあ
り、流量精度が1桁も改善されていることが分かる。ま
た図4のグラフに示す使用洗浄液量では約4割近くも減
少して作業時間だけでなく洗浄液の節約にもなってい
る。
【0032】
【発明の効果】コリオリ質量流量計のU字導管の内壁の
粗さを細かくすることにより磁性液の付着が減少し、U
字導管の質量の変動がなくなりコリオリ質量流量計の流
量精度が大幅に向上した。その結果、定量ポンプの磁性
液の吐出量が一定となり、塗布ムラ等の磁気テープ製品
の不良が減少し生産効率の向上が図れた。さらに送液設
備内の各々の送液配管に対しても内壁の粗さをコリオリ
質量流量計のU字導管の内壁の粗さより細かくすること
でコリオリ質量流量計も含め有機溶剤を流すだけのクリ
ーニングが可能となり、解体して内壁を機械的に削るこ
ともなく短時間で且つ容易に実施でき作業能率の大幅な
向上も図れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁性液用コリオリ質量流量計の流量検
出部の概略斜視図である。
【図2】本発明の磁性液の送液設備に使用されるブロッ
ク図である。
【図3】本発明の実施例及び比較例において、コリオリ
質量流量計のU字導管の内壁の中心線平均粗さ(μm)
に対して流量精度(=変動流量/設定流量)を100%
表示でプロットしたグラフである。
【図4】本発明の実施例及び比較例において、送液配管
の内壁の中心線平均粗さ(μm)に対して使用洗浄液量
(リットル)をプロットしたグラフである。
【符号の説明】
1 流量検出部 1−1a、b、c コリオリ質量流量計 2 U字導管 3 支持部材 4 往復動部材 5 保持板 6a、6b 検知手段 7 入口 8 出口 9 支持壁 10 磁性液の流れる方向 11 磁性液の流れる方向 12 磁性液 13a、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、l
送液配管 14a、b、 貯蔵タンク 15a、b、c 攪拌装置 16a、b、c 定量ポンプ 17 混合機 18 バッファタンク 19 濾過装置 20 塗布ヘッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともU字導管、往復動部材及び検
    知手段を備えてなるコリオリ質量流量計において、該U
    字導管の内壁の中心線平均粗さ(Ra)が1.0μm以
    下(カットオフ値0.25mm)であることを特徴とす
    る磁性液用コリオリ質量流量計。
  2. 【請求項2】 前記磁性液は強磁性金属粉末と結合剤を
    主体とする分散液である特許請求の範囲第1項記載の磁
    性液用コリオリ質量流量計。
  3. 【請求項3】 貯蔵タンク、コリオリ質量流量計及び塗
    布ヘッドがこの順に送液配管により連結されている磁性
    液の送液設備において、該コリオリ質量流量計のU字導
    管の内壁の中心線平均粗さ(Ra)が1.0μm以下
    (カットオフ値0.25mm)であって、該貯蔵タンク
    から該塗布ヘッドに至るまでに前記磁性液が接触する前
    記送液設備の内壁の中心線平均粗さ(Ra)が前記コリ
    オリ質量流量計のU字導管の内壁の粗さより小さいこと
    を特徴とする磁性液の送液設備。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009235595A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Nippon Paper Industries Co Ltd 抄紙機のプレスロール用剥離剤供給量制御装置
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